JPH0524909U - 内燃機関のブローバイガス還流装置 - Google Patents
内燃機関のブローバイガス還流装置Info
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- JPH0524909U JPH0524909U JP7264591U JP7264591U JPH0524909U JP H0524909 U JPH0524909 U JP H0524909U JP 7264591 U JP7264591 U JP 7264591U JP 7264591 U JP7264591 U JP 7264591U JP H0524909 U JPH0524909 U JP H0524909U
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ブローバイガスを吸気系に還流するものにおい
て、オイルが吸気系に導入されるのを抑制し、排気微粒
子排出量及びオイル消費量の増加を抑制する。 【構成】ブローバイガス通路7,11に介装されるオイル
キャッチタンク21底部とタンク21上流のブローバイガス
通路7とをオイル戻し通路41により接続し、オイル戻し
通路41に逆止弁42を介装する。
て、オイルが吸気系に導入されるのを抑制し、排気微粒
子排出量及びオイル消費量の増加を抑制する。 【構成】ブローバイガス通路7,11に介装されるオイル
キャッチタンク21底部とタンク21上流のブローバイガス
通路7とをオイル戻し通路41により接続し、オイル戻し
通路41に逆止弁42を介装する。
Description
【0001】
本考案は、機関から漏出するブローバイガスを吸気系に還流する内燃機関のブ ローバイガス還流装置に関する。
【0002】
内燃機関のブローバイガス還流装置の実施例として、図9及び図10に示すよ うなものがある(実開昭56−97519号公報、実開昭57−36308号公 報及び実開昭57−66212号公報参照)。 すなわち、水平置き型機関1のロッカカバー2側部の開口部にはセパレータ3 が連通して取付けられ、セパレータ3にはオイル分離部4とフィルタ5とが設け られている。また、機関1上部には箱状のオイルキャッチタンク6が取付けられ 、前記セパレータ3の上部開口部とオイルキャッチタンク6の側部開口部とが導 管7により接続されている。
【0003】 また、オイルキャッチタンク6の上部開口部にはダイアフラム式の制御弁8が 取付けられ、制御弁8の導出口と吸気シャッタ9下流の吸気管10とが導管11 により接続されている。ここでは、導管7及び11がブローバイガス還流通路を 構成する。 そして、機関1からロッカカバー2内に漏出するブローバイガスは、セパレー タ3に導入され、オイル分離部4とフィルタ5とによりオイルが分離された後、 導管7を介してオイルキャッチタンク6に導入される。ブローバイガスはオイル キャッチタンク6に導入されるときに膨張してオイルミスト分が液状となって分 離されタンク6底部に貯留され、ブローバイガスのみが制御弁8、導管11を介 して吸気管10に導入された後、燃焼室(図示せず)に導入される。
【0004】 ここで、前記制御弁8は、吸気管10内の吸気負圧または機関回転速度が高く なるに従ってブローバイガス還流量を適正になるように制御する。また、吸気シ ャッタ9は、燃料にメタノール等のアルコールを使用するディーゼル機関におい て、例えばアイドル運転時に作動して吸気量を絞るために設けられている。
【0005】
しかしながら、このような従来のブローバイガス還流装置においてはブローバ イガスから分離されたオイルをオイルキャッチタンク6内に貯留するようにして いるので、オイルキャッチタンク6内のオイルミスト分が再度の運転時、特に吸 気負圧変動の激しい運転時に制御弁8を通過して吸気管10内に吸引され、排気 中の微粒子量が増大すると共にオイル消費量が増大するという不具合がある。
【0006】 本考案は、このような実状に鑑みてなされたもので、ブローバイガスを吸気系 に還流しつつオイルの吸気系への流入を防止できるブローバイガス還流装置を提 供する。
【0007】
このため、本考案は請求項1においては、ブローバイガス還流通路に介装され るオイルキャッチタンクと該タンクより上流側のブローバイガス還流通路若しく はセパレータとを連通するオイル戻し通路を、前記タンク側が高位置になるよう に、設けるようにした。
【0008】 また、請求項2においては、請求項1におけるオイルキャッチタンクに、オイ ル戻し通路から導入されるブローバイガスが衝突する衝突部を、設けるようにし た。 さらに、請求項3においては、請求項1におけるオイル戻し通路に、オイルキ ャッチタンクへのブローバイガス導入を規制しオイルキャッチタンクからのオイ ルの流通を許容する逆止弁を、設けるようにした。
【0009】
そして、請求項1においては、機関から漏出するブローバイガスからセパレー タによりオイルを分離すると共に、さらにオイルキャッチタンクにてオイルを分 離してオイルキャッチタンクに貯留させた後、オイルキャッチタンクに貯留され ているオイルをオイル戻し通路を介して上流側に戻すようにした。
【0010】 また、請求項2においては、オイル戻し通路を流通してオイルキャッチタンク 内に導入されるブローバイガスを衝突部に衝突させ、ブローバイガスからオイル を分離できるようにした。 さらに、請求項3においては、オイル戻し通路に逆止弁を設けることにより、 オイルキャッチタンクのオイルがオイル戻し通路を介して上流側に戻るのを許容 し、ブローバイガスがオイル戻し通路を流通するのを抑制するようにした。
【0011】
以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。尚、実施例と同一要素に は図9及び図10と同一符号を付して説明を省略する。 図1及び図2は請求項1及び請求項2に対応する実施例を示す。 図において、所定容積を有するオイルキャッチタンク21の側壁には導管22 の一端部がその先端部をタンク21内に臨ませて取付けられている。前記導管2 の他端部はセパレータ(図示せず)に接続され、セパレータはロッカカバー(図 示せず)の側部に連通接続されている。
【0012】 前記オイルキャッチタンク21の底壁にはオイル戻し管23の一端部がタンク21内 と連通させると共に一端部が他端部より高位置になるように傾斜させて取付けら れ、オイル戻し管23の他端部は前記導管22の中間部に連通させて接続されている 。ここで、前記オイル戻し管23の一端開口部は、図2に示すように、導管22の筒 部下方に位置するように形成されている。
【0013】 前記オイルキャッチタンク21の上壁には従来例と同様なダイフラム式の制御弁 (図示せず)が取付けられ、オイルキャッチタンク21内に導入されたブローバイ ガスは、制御弁導管(図示せず)を介して吸気シャッタ(図示せず)下流の吸気 管(図示せず)に導入されるようになっている。ここでは、導管23と制御弁下流 の導管とがブローバイガス還流通路を構成する。
【0014】 かかる構成によれば、機関からロッカカバー内に漏出するブローバイガスは、 ロッカカバーからセパレータに導入され、セパレータ内にてブローバイガス中の オイルが分離されて捕集される。その後、ブローバイガスは、導管22を介してオ イルキャッチタンク21に導入される。このとき、ブローバイガスがオイルキャッ チタンク21に導入されるときに膨張してオイルミスト分が液状となってオイルキ ャッチタンク21内に貯留される。そして、オイルが除去されたブローバイガスは 制御弁及び導管を介して吸気管に導入された後、燃焼室に導入される。
【0015】 また、機関運転中には、ブローバイガスは導管22からオイル戻し管23に導入し た後オイル戻し管23からオイルキャッチタンク21に導入される。このとき、オイ ル戻し管23の開口部が導管22の筒部下方に位置するので、オイル戻し管23からオ イルキャッチタンク21内に導入されたブローバイガスは導管22に衝突し、この衝 突時にブローバイガス中のオイルミスト分が導管22外壁に付着してオイルキャッ チタンク21内に貯留される。
【0016】 そして、機関の運転が停止されると、導管22内圧力が高くなるので、オイルキ ャッチタンク21底部に貯留されているオイルは、オイル戻し管23から導管22に導 入された後、セパレータに導入され、さらにロッカカバー内に戻される。したが って、機関の運転が開始されるときにはオイルキャッチタンク21内にはオイルが 殆ど存在しないの、機関運転中に部と共にオイルが制御弁を介して機関管に導入 されるのを抑制できるため、排気微粒子排出量の増加を防止できると共に、オイ ル消費量の増加を防止できる。
【0017】 次に、請求項1及び請求項2に対応する他の実施例を図3及び図4に基づいて 説明する。 すなわち導管21のオイルキャッチタンク21内に臨む部位の長さを前記実施例よ りも短く形成すると共に、オイルキャッチタンク21内に衝突部としての邪魔板31 を導管22とオイル戻し管23の一端開口部との間に位置させて取付けるようにした ものである。そして、機関運転中にオイル戻し管23からオイルキャッチタンク21 に導入されるブローバイガスを邪魔板31下壁に衝突させるようにしたものである 。
【0018】 かかる構成においても、前記実施例と同様な効果を奏する。 図5は、請求項1及び請求項2に対応する、さらに他の実施例を示すものであ る。 すなわち、導管22の筒部下方にオイル戻し管23の開口部を位置させると共に、 オイルキャッチタンク21底壁に傾斜板32,33を設けオイル戻し管23にオイルが流 入しやすくしたものである。
【0019】 かかる構成においても前記実施例と同様な効果を奏する。 図6及び図7は請求項3に対応する実施例を示す。 すなわち、オイルキャッチタンク21の底部とセパレータ3の側部とをオイル戻 し管41により連通接続させると共に、オイル戻し管41に逆止弁42を介装する。前 記逆止弁42は、図7に示すように、球状の弁体43と支持体44とから構成されてい る。そして、機関運転中にはオイルキャッチタンク21に導入される吸気負圧によ り弁体43が図7の実線示の如く上方に持ち上げられオイル戻し管41を閉路する。 機関の運転停止時にはブローバイガスが還流通路中の圧力は平衡状態になり、弁 体43が落下し、支持体44上に位置し、オイルキャッチタンク21とセパレータ3と はオイル戻し管41によって連通され、キャッチタンク21に溜まったオイル分 がオイル戻し管41を介してセパレータ3に流入できるようにする。
【0020】 かかる構成においても、前記実施例と同様な効果を奏する。 図8は逆止弁の変形例を示すものである。 すなわち、逆止弁51のダイフラム52の一側には吸気負圧が導入されている。そ して、機関運転中には吸気負圧により弁体53がスプリング54の弾性力に抗して下 動されて弁体53によりオイル戻し通路55が閉路されブローバイガスが流通しない ようにする。また、機関停止中にはスプリング54の弾性力により弁体53が上動さ れてオイル戻し通路55が開路されオイルキャッチタンク内のオイルがオイル戻し 通路55を流通できるようにする。
【0021】 尚、逆止弁に電磁弁を使用してもよい。
【0022】
本考案は、以上説明したように請求項1においては、ブローバイガス還流通路 に介装されるオイルキャッチタンク底部と上流側通路とを連通接続するようにし たので、オイルキャッチタンクに貯留されるオイルを上流側に戻すことができ、 吸気系へのオイル導入を抑制でき、もって排気微粒子排出量の増加を防止できる と共にオイル消費量を抑制できる。
【0023】 また、請求項2においては、オイル戻し通路からオイルキャッチタンクに導入 される部を衝突部に衝突させるようにしたので、請求項1の効果に加えて、オイ ル戻し通路から導入されるブローバイガスからもオイルを良好に分離して上流側 に戻すことができる。 また、請求項3においてはオイル戻し通路に逆止弁を設けるようにしたので、 オイル戻し通路をブローバイガスが流通するのを抑制しつつオイルをオイル戻し 通路を介して上流側に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の請求項1及び2に対応する実施例を示
す要部断面図
す要部断面図
【図2】同上の平面図
【図3】本考案の請求項1及び2に対応する他の実施例
を示す要部断面図
を示す要部断面図
【図4】同上の平面図
【図5】本考案の請求項1及び2に対応する、さらに他
の実施例を示す要部断面図
の実施例を示す要部断面図
【図6】本考案の請求項3に対応する実施例を示す要部
断面図
断面図
【図7】同上の要部断面図
【図8】本考案の請求項3に対応する、他の実施例を示
す要部断面図
す要部断面図
【図9】ブローバイガス還流装置の従来例を示す正面図
【図10】同上の側面図
2 ロッカカバー 3 セパレータ 21 オイルキャッチタンク 22 導管 23,41 オイル戻し通路 42,51 逆止弁
Claims (3)
- 【請求項1】機関から漏出するブローバイガスを導入し
ブローバイガスからオイルを分離するセパレータと、該
セパレータからブローバイガスを機関の吸気系に導くブ
ローバイガス還流通路と、該ブローバイガス還流通路に
介装され所定容積を有するオイルキャッチタンクと、を
備える内燃機関のブローバイガス還流装置において、前
記オイルキャッチタンクと該タンクより上流側のブロー
バイガス還流通路若しくは前記セパレータとを連通する
オイル戻し通路を、前記タンク側が高位置になるよう
に、設けたことを特徴とする内燃機関のブローバイガス
還流装置。 - 【請求項2】オイルキャッチタンクに、オイル戻し通路
から導入されるブローバイガスが衝突する衝突部を、設
けたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のブロー
バイガス還流装置。 - 【請求項3】オイル戻し通路に、オイルキャッチタンク
へのブローバイガス導入を規制しオイルキャッチタンク
からのオイルの流通を許容する逆止弁を、設けたことを
特徴とする請求項1記載の内燃機関のブローバイガス還
流装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7264591U JPH0524909U (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 内燃機関のブローバイガス還流装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7264591U JPH0524909U (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 内燃機関のブローバイガス還流装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0524909U true JPH0524909U (ja) | 1993-04-02 |
Family
ID=13495330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7264591U Pending JPH0524909U (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 内燃機関のブローバイガス還流装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0524909U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100410338B1 (ko) * | 2000-12-23 | 2003-12-18 | 기아자동차주식회사 | 엔진오일의 회수를 위한 크랭크 케이스 압력 제어밸브 |
JP2018178958A (ja) * | 2017-04-20 | 2018-11-15 | いすゞ自動車株式会社 | ブローバイガス還元装置 |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP7264591U patent/JPH0524909U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100410338B1 (ko) * | 2000-12-23 | 2003-12-18 | 기아자동차주식회사 | 엔진오일의 회수를 위한 크랭크 케이스 압력 제어밸브 |
JP2018178958A (ja) * | 2017-04-20 | 2018-11-15 | いすゞ自動車株式会社 | ブローバイガス還元装置 |
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