JPH05248495A - 伝動ベルト - Google Patents

伝動ベルト

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JPH05248495A
JPH05248495A JP5001592A JP5001592A JPH05248495A JP H05248495 A JPH05248495 A JP H05248495A JP 5001592 A JP5001592 A JP 5001592A JP 5001592 A JP5001592 A JP 5001592A JP H05248495 A JPH05248495 A JP H05248495A
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belt main
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Teruhisa Oki
照久 大木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】伝動ベルトにかかる張力の程度を容易に確認す
る。 【構成】弾性材料により無端状に形成されるベルト主体
14の表面に、張力が予め設定した値以上となるのに応
じて変色する指標部材161 ,162 が薄膜状にして設
けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝動ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば車両搭載エンジンにおけ
るカムシャフト駆動用のタイミングベルト、発電機駆動
用のベルトおよび冷却装置のファン駆動用ベルトでは、
駆動力を適切に伝達し得る張力を有していなければなら
ず、その調整にあたっては、作業員がテンションメータ
でベルトを内方側に押したときの撓み量を測定して張力
が適正であるかどうかを確認するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、張力が
適正であるかどうかを確認するのに作業員がベルトを内
方に押して撓み量を測定していたのでは、組付けおよび
メンテナンス作業の能率が劣り、伝動ベルトの張力が適
正であるかどうかを容易に確認することができれば、組
付け作業能率が向上するであろう。
【0004】そこで本発明の第1の目的は、伝動ベルト
の張力が適正値となっているかどうかを容易に目視確認
し得るようにして組付けおよびメンテナンス作業能率の
向上を図った伝動ベルトを提供することである。
【0005】また従来では、ベルトの伸び具合や摩耗等
の外観チェックをして、ベルトの寿命限界を見極めてい
るが、確実な判断を下すのが難しく、能率が劣る。
【0006】そこで、本発明の第2の目的は、寿命限界
を容易に目視確認し得るようにした伝動ベルトを提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の発明では、弾性材料により無
端状に形成されるベルト主体の表面に、張力が予め設定
した値以上となるのに応じて変色する指標部材が、薄膜
状にして設けられる。
【0008】また上記第2の目的を達成するために、請
求項2記載の発明では、弾性材料により無端状に形成さ
れるベルト主体の表面に、該ベルト主体の伸びが予め設
定した値以上となるのに応じて変色する指標部材が薄膜
状にして設けられる。
【0009】上記第1の目的を達成するために、請求項
3記載の発明では、弾性材料により無端状に形成される
ベルト主体の表面に、張力が予め設定した値以上となる
のに応じて破断する糸がベルト主体の長手方向に沿って
取付けられる。
【0010】さらに上記第2の目的を達成するために、
請求項4記載の発明では、弾性材料により無端状に形成
されるベルト主体の表面に、該ベルト主体の伸びが予め
設定した値以上となるのに応じて破断する糸がベルト主
体の長手方向に沿って取付けられる。
【0011】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0012】図1および図2は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は車両用DOHC型エンジンの側面
図、図2はタイミングベルトの切欠き斜視図である。
【0013】先ず図1において、車両用DOHC型エン
ジンにおけるエンジン本体1の側面には、クランク軸2
と平行にしてエンジン本体1の上部に回転自在に支承さ
れる一対のカムシャフト3,4と、ウォータポンプ5と
に、クランク軸2からの動力を伝達するための調時伝動
装置6が配設されており、該調時伝動装置6は、クラン
ク軸2に固定される駆動プーリ7と、ウォータポンプ5
の回転軸に固定される被動プーリ8と、両カムシャフト
3,4にそれぞれ固定される被動プーリ9,10とに、
無端状の伝動ベルトとしてタイミングベルト11が懸回
されて成り、タイミングベルト11が駆動プーリ7によ
って矢印12で示す走行方向に駆動されることにより、
ウォータポンプ5および両カムシャフト3,4が回転駆
動される。しかも駆動プーリ7およびおよび被動プーリ
8間でタイミングベルト11には、その張力を調節する
ためのテンショナ13が弾発的に摺接される。
【0014】図2において、タイミングベルト11のベ
ルト主体14は、複数本の補強用線材15を内蔵させて
ゴム等の弾性材料により無端状に形成されるものであ
り、このベルト主体14の表面に、たとえば軟質塩化ビ
ニル等により無色透明な矩形の薄膜状に形成される第
1、第2および第3指標部材161 ,162 ,16
3 が、貼着される。而して、各指標部材161 ,1
2 ,163 は、個別に設定される伸び量に達する張力
が作用したときにその延性破壊により白濁色に変色する
ものであり、調時伝動装置6においてタイミングベルト
11に必要とされる最小限の張力に対応した伸びで変色
するようにして軟質塩化ビニル等により第1指標部材1
1 が形成され、タイミングベルト11に許容される最
大限の張力に対応した伸びで変色するようにして軟質塩
化ビニル等により第2指標部材162 が形成される。ま
た第3指標部材163 は、タイミングベルト11が長期
間の使用によって規定量以上に伸びた状態で変色するよ
うにして軟質塩化ビニル等により形成される。
【0015】この第1実施例によると、調時伝動装置6
の組立時にテンショナ13によりタイミングベルト11
の張力を調節するが、その際に、タイミングベルト11
の表面の第1および第2指標部材161 ,162 にもベ
ルト主体14の張力と等しい張力が作用する。このた
め、第1指標部材161 が変色したのを目視確認したと
きには、ベルト主体14に必要最小限以上の張力が作用
している状態であることが判別され、第2指標部材16
2 が変色したときにはベルト主体14にかかっている張
力が過大であることが判別される。したがって第1指標
部材161 が変色しているが第2指標部材162 が変色
していない状態が、ベルト主体14に適正張力が作用し
ている状態だと容易に判別することができ、タイミング
ベルト11を指で内方に押して撓み量を測定していた従
来のものと比べると、確認作業が簡単となり、それに応
じて調時伝動装置6の組付け作業能率およびメンテナン
ス作業を向上することができる。
【0016】またタイミングベルト11が長期間の使用
により、伸び過ぎたり、摩耗し過ぎて寿命限界に近くな
ったときには、そのタイミングベルト11に追随して伸
びる第3指標部材163 が変色することになるので、タ
イミングベルト11が寿命限界に近くなったことを容易
に確認することができる。
【0017】本発明の他の実施例として、塗料をベルト
主体14の表面に薄膜状に塗布して指標部材を形成する
ようにしてもよい。
【0018】図3および図4は本発明の第2実施例を示
すものであり、上記第1実施例に対応する部分には同一
の参照符号を付す。
【0019】このタイミングベルト11′では、ベルト
主体14の表面に、該ベルト主体14の長手方向に沿っ
て延びる複数たとえば3本の糸171 ,172 ,173
を内蔵して軟質合成樹脂により矩形状に形成される無色
透明のフィルム18が貼着される。
【0020】而して各糸171 ,172 ,173 は、そ
の引張強度を異にするものであり、第1の糸171 は、
タイミングベルト11′に必要とされる張力の下限値が
作用したときに破断する強度を有するように比較的小径
にされており、また第2の糸172 は、タイミングベル
ト11′に必要とされる張力の上限値が作用したときに
破断する強度を有するように比較的大径にされる。さら
に第3の糸173 は、タイミングベルト11′が長期間
の使用によって規定量以上に伸びた状態で破断するよう
に、さらに大径にされる。
【0021】この第2実施例によると、調時伝動装置6
(図1参照)の組付け時に、第1の糸171 が破断する
が、第2の糸172 が破断していない状態を目視するこ
とにより、タイミングベルト11′の張力が適正範囲に
あることが確認され、タイミングベルト11′の張力調
整が極めて容易となる。またタイミングベルト11′
が、その長期間の使用により規定量以上伸びて寿命限界
に近くなったときには第3の糸173 が破断するので、
寿命限界に達したことが容易に判別される。
【0022】なお、糸171 ,172 ,173 を有する
フィルム18をベルト主体14の表面に貼着するのに代
えて、少なくとも表面を露出させるようにしてフィルム
18をベルト主体14に埋設するようにしてもよい。
【0023】本発明は、上記各実施例のような調時伝動
装置6におけるタイミングベルト11,11′だけでな
く、動力を伝達するための伝動ベルトに広く適用可能で
ある。
【0024】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、弾性材料により無端状に形成されるベルト主体の表
面に、張力が予め設定した値以上となるのに応じて変色
する指標部材が、薄膜状にして設けられるので、ベルト
の張力調整時に指標部材が変色するかどうかを目視する
だけで、ベルトの張力が必要値となっているかどうかを
容易に確認することができ、したがってベルトの組付け
およびメンテナンス作業能率が向上する。
【0025】また請求項2記載の発明によれば、弾性材
料により無端状に形成されるベルト主体の表面に、該ベ
ルト主体の伸びが予め設定した値以上となるのに応じて
変色する指標部材が薄膜状にして設けられるので、寿命
限界を容易に目視確認することができる。
【0026】請求項3記載の発明によれば、弾性材料に
より無端状に形成されるベルト主体の表面に、張力が予
め設定した値以上となるのに応じて破断する糸がベルト
主体の長手方向に沿って取付けられるので、ベルトの張
力調整時に糸が破断するかどうかを目視するだけで、ベ
ルトの張力が必要値となっているかどうかを容易に確認
することができ、ベルトの組付け作業およびメンテナン
ス能率を向上することができる。
【0027】さらに請求項4記載の発明によれば、弾性
材料により無端状に形成されるベルト主体の表面に、該
ベルト主体の伸びが予め設定した値以上となるのに応じ
て破断する糸がベルト主体の長手方向に沿って取付けら
れるので、ベルトの寿命限界を容易に目視確認すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における車両用DOHC型エンジン
の側面図である。
【図2】タイミングベルトの切欠き斜視図である。
【図3】第2実施例の図2に対応する切欠き斜視図であ
る。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【符号の説明】 11,11′・・・伝動ベルトとしてのタイミングベル
ト 14・・・ベルト主体 161 ,162 ,163 ・・・指標部材 171 ,172 ,173 ・・・糸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材料により無端状に形成されるベル
    ト主体(14)の表面に、張力が予め設定した値以上と
    なるのに応じて変色する指標部材(161 ,162 )が
    薄膜状にして設けられることを特徴とする伝動ベルト。
  2. 【請求項2】 弾性材料により無端状に形成されるベル
    ト主体(14)の表面に、該ベルト主体(14)の伸び
    が予め設定した値以上となるのに応じて変色する指標部
    材(163 )が薄膜状にして設けられることを特徴とす
    る伝動ベルト。
  3. 【請求項3】 弾性材料により無端状に形成されるベル
    ト主体(14)の表面に、張力が予め設定した値以上と
    なるのに応じて破断する糸(171 ,172)がベルト
    主体(14)の長手方向に沿って取付けられることを特
    徴とする伝動ベルト。
  4. 【請求項4】 弾性材料により無端状に形成されるベル
    ト主体(14)の表面に、該ベルト主体(14)の伸び
    が予め設定した値以上となるのに応じて破断する糸(1
    3 )がベルト主体(14)の長手方向に沿って取付け
    られることを特徴とする伝動ベルト。
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