JP2617394B2 - 伝動ベルト - Google Patents

伝動ベルト

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JP2617394B2
JP2617394B2 JP4050015A JP5001592A JP2617394B2 JP 2617394 B2 JP2617394 B2 JP 2617394B2 JP 4050015 A JP4050015 A JP 4050015A JP 5001592 A JP5001592 A JP 5001592A JP 2617394 B2 JP2617394 B2 JP 2617394B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝動ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば車両搭載エンジンにおけ
るカムシャフト駆動用のタイミングベルト、発電機駆動
用のベルトおよび冷却装置のファン駆動用ベルトでは、
駆動力を適切に伝達し得る張力を有していなければなら
ず、その調整にあたっては、作業員がテンションメータ
でベルトを内方側に押したときの撓み量を測定して張力
が適正であるかどうかを確認するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、張力が
適正であるかどうかを確認するのに作業員がベルトを内
方に押して撓み量を測定していたのでは、組付けおよび
メンテナンス作業の能率が劣り、伝動ベルトの張力が適
正であるかどうかを容易に確認することができれば、組
付け作業能率が向上するであろう。
【0004】た従来では、ベルトの伸び具合や摩耗等
の外観チェックをして、ベルトの寿命限界を見極めてい
るが、確実な判断を下すのが難しく、能率が劣る。
【0005】そこで本発明、伝動ベルトの張力が適正
値となっているかどうかを容易に目視確認し得るように
して組付け及びメンテナンス作業能率の向上を図ること
ができ、しかも長期の使用によりベルトが寿命限界に達
したことを容易に目視確認し得るようにした伝動ベルト
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、弾性材料により無端状に形成さ
れるベルト主体の表面に、薄膜状に各々形成され且つ外
部より変色の有無を目視確認し得る第1〜第3の指標部
材が並設される伝動ベルトであって、第1の指標部材
は、ベルトに必要とされる最小限の張力がベルト主体に
作用した時の伸びで変色し、また第2の指標部材は、ベ
ルトに許容される最大限の張力がベルト主体に作用した
時の伸びで変色し、更に第3の指標部材は、ベルト主体
が長期間の使用により規定量以上伸びた状態で変色する
ことを特徴としており、また請求項2の発明は、弾性材
料により無端状に形成されるベルト主体の表面に、その
長手方向に沿って延び且つ外部より破断の有無を目視確
認し得る第1〜第3の糸が並列して取付けられる伝動ベ
ルトであって、第1の糸は、ベルトに必要とされる張力
の下限値がベルト主体に作用した時に破断し、また第2
の糸は、ベルトに必要とされる張力の上限値がベルト主
体に作用した時に破断し、更に第3の糸は、ベ ルト主体
が長期間の使用により規定量以上伸びた状態で破断する
ことを特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0008】図1および図2は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は車両用DOHC型エンジンの側面
図、図2はタイミングベルトの切欠き斜視図である。
【0009】先ず図1において、車両用DOHC型エン
ジンにおけるエンジン本体1の側面には、クランク軸2
と平行にしてエンジン本体1の上部に回転自在に支承さ
れる一対のカムシャフト3,4と、ウォータポンプ5と
に、クランク軸2からの動力を伝達するための調時伝動
装置6が配設されており、該調時伝動装置6は、クラン
ク軸2に固定される駆動プーリ7と、ウォータポンプ5
の回転軸に固定される被動プーリ8と、両カムシャフト
3,4にそれぞれ固定される被動プーリ9,10とに、
無端状の伝動ベルトとしてタイミングベルト11が懸回
されて成り、タイミングベルト11が駆動プーリ7によ
って矢印12で示す走行方向に駆動されることにより、
ウォータポンプ5および両カムシャフト3,4が回転駆
動される。しかも駆動プーリ7およびおよび被動プーリ
8間でタイミングベルト11には、その張力を調節する
ためのテンショナ13が弾発的に摺接される。
【0010】図2において、タイミングベルト11のベ
ルト主体14は、複数本の補強用線材15を内蔵させて
ゴム等の弾性材料により無端状に形成されるものであ
り、このベルト主体14の表面に、たとえば軟質塩化ビ
ニル等により無色透明な矩形の薄膜状に形成される第
1、第2および第3指標部材161 ,162 ,16
3 が、互いに並列して貼着される。而して、各指標部材
161 ,162 ,163 は、個別に設定される伸び量に
達する張力が作用したときにその延性破壊により白濁色
に変色するものであり、調時伝動装置6においてタイミ
ングベルト11に必要とされる最小限の張力に対応した
伸びで変色するようにして軟質塩化ビニル等により第1
指標部材161 が形成され、タイミングベルト11に許
容される最大限の張力に対応した伸びで変色するように
して軟質塩化ビニル等により第2指標部材162 が形成
される。また第3指標部材163 は、タイミングベルト
11が長期間の使用によって規定量以上に伸びた状態で
変色するようにして軟質塩化ビニル等により形成され
る。
【0011】この第1実施例によると、調時伝動装置6
の組立時にテンショナ13によりタイミングベルト11
の張力を調節するが、その際に、タイミングベルト11
の表面の第1および第2指標部材161 ,162 にもベ
ルト主体14の張力と等しい張力が作用する。このた
め、第1指標部材161 が変色したのを目視確認したと
きには、ベルト主体14に必要最小限以上の張力が作用
している状態であることが判別され、第2指標部材16
2 が変色したときにはベルト主体14にかかっている張
力が過大であることが判別される。したがって第1指標
部材161 が変色しているが第2指標部材162 が変色
していない状態が、ベルト主体14に適正張力が作用し
ている状態だと容易に判別することができ、タイミング
ベルト11を指で内方に押して撓み量を測定していた従
来のものと比べると、確認作業が簡単となり、それに応
じて調時伝動装置6の組付け作業能率およびメンテナン
ス作業を向上することができる。
【0012】またタイミングベルト11が長期間の使用
により、伸び過ぎたり、摩耗し過ぎて寿命限界に近くな
ったときには、そのタイミングベルト11に追随して伸
びる第3指標部材163 が変色することになるので、タ
イミングベルト11が寿命限界に近くなったことを容易
に確認することができる。
【0013】本発明の他の実施例として、塗料をベルト
主体14の表面に薄膜状に塗布して指標部材を形成する
ようにしてもよい。
【0014】図3および図4は本発明の第2実施例を示
すものであり、上記第1実施例に対応する部分には同一
の参照符号を付す。
【0015】このタイミングベルト11′では、ベルト
主体14の表面に、該ベルト主体14の長手方向に沿っ
て延び且つその幅方向に互いに並列する複数たとえば3
本の糸171 ,172 ,173 を内蔵して軟質合成樹脂
により矩形状に形成される無色透明のフィルム18が貼
着される。
【0016】而して各糸171 ,172 ,173 は、そ
の引張強度を異にするものであり、第1の糸171 は、
タイミングベルト11′に必要とされる張力の下限値が
作用したときに破断する強度を有するように比較的小径
にされており、また第2の糸172 は、タイミングベル
ト11′に必要とされる張力の上限値が作用したときに
破断する強度を有するように比較的大径にされる。さら
に第3の糸173 は、タイミングベルト11′が長期間
の使用によって規定量以上に伸びた状態で破断するよう
に、さらに大径にされる。
【0017】この第2実施例によると、調時伝動装置6
(図1参照)の組付け時に、第1の糸171 が破断する
が、第2の糸172 が破断していない状態を目視するこ
とにより、タイミングベルト11′の張力が適正範囲に
あることが確認され、タイミングベルト11′の張力調
整が極めて容易となる。またタイミングベルト11′
が、その長期間の使用により規定量以上伸びて寿命限界
に近くなったときには第3の糸173 が破断するので、
寿命限界に達したことが容易に判別される。
【0018】なお、糸171 ,172 ,173 を有する
フィルム18をベルト主体14の表面に貼着するのに代
えて、少なくとも表面を露出させるようにしてフィルム
18をベルト主体14に埋設するようにしてもよい。
【0019】本発明は、上記各実施例のような調時伝動
装置6におけるタイミングベルト11,11′だけでな
く、動力を伝達するための伝動ベルトに広く適用可能で
ある。
【0020】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
ベルトの張力調整時に第1・第2の指標部材が各々変色
するか否かを目視するだけで、ベルトの張力が必要値と
なっているか(即ち過少・過大でないか)どうかを容易
に確認することができ、従ってベルトの組付けおよびメ
ンテナンス作業能率が向上する。一方、ベルトの張力調
整後は、第3の指標部材が変色するか否かで、ベルト主
体が長期間の使用により規定量以上伸びた状態、即ち寿
命限界となったか否かの目視確認を容易に行うことがで
きる。
【0021】しかもこのようにベルト張力と寿命限界の
双方の目視確認を、ベルト主体表面に並ぶ第1〜第3の
指標部材の単なる変色の有無だけで各々的確に行うこと
ができるから、全体として頗る便利であり、また上記双
方の目視確認のために指標部材の使用個数が比較的多く
なっても、これらをベルト主体表面の適所に並べて集中
的に設置することができるため、その設置作業も容易で
ある。
【0022】また請求項2の発明によれば、ベルトの張
力調整時に第1・第2の糸が各々破断するか否かを目視
するだけで、ベルトの張力が必要値となっているか(即
ち過少・過大でないか)どうかを容易に確認することが
でき、従ってベルトの組付けおよびメンテナンス作業能
率が向上する。一方、ベルトの張力調整後は、第3の糸
が破断するか否かで、ベルト主体が長期間の使用により
規定量以上伸びた状態、即ち寿命限界となったか否かの
目視確認を容易に行うことができる。
【0023】しかもこのようにベルト張力と寿命限界の
双方の目視確認を、ベルト主体表面に並ぶ第1〜第3の
糸の単なる破断の有無だけで各々的確に行うことができ
るから、全体として頗る便利であり、また上記双方の目
視確認のために糸の使用個数が比較的多くなっても、こ
れらをベルト主体表面の適所に並べて集中的に取付ける
ことができるため、その取付作業も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における車両用DOHC型エンジン
の側面図である。
【図2】タイミングベルトの切欠き斜視図である。
【図3】第2実施例の図2に対応する切欠き斜視図であ
る。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【符号の説明】
11,11′・・・伝動ベルトとしてのタイミングベル
ト 14・・・ベルト主体 161 ,162 ,163 ・・・第1,第2,第3の指標
部材 171 ,172 ,173 ・・・第1,第2,第3の

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材料により無端状に形成されるベル
    ト主体(14)の表面に、薄膜状に各々形成され且つ外
    部より変色の有無を目視確認し得る第1〜第3の指標部
    材(16 1 〜16 3 )が並設される伝動ベルトであっ
    て、 第1の指標部材(16 1 )は、ベルトに必要とされる最
    小限の張力がベルト主体(14)に作用した時の伸びで
    変色し、また第2の指標部材(16 2 )は、ベルトに許
    容される最大限の張力がベルト主体(14)に作用した
    時の伸びで変色し、更に第3の指標部材(16 3 )は、
    ベルト主体(14)が長期間の使用により規定量以上伸
    びた状態で変色する ことを特徴とする、伝動ベルト。
  2. 【請求項2】 弾性材料により無端状に形成されるベル
    ト主体(14)の表面に、その長手方向に沿って延び且
    つ外部より破断の有無を目視確認し得る第1〜第3の糸
    (17 1 〜17 3 )が並列して取付けられる伝動ベルト
    であって、 第1の糸(17 1 )は、ベルトに必要とされる張力の下
    限値がベルト主体(14)に作用した時に破断し、また
    第2の糸(17 2 )は、ベルトに必要とされる張力の上
    限値がベルト主体(14)に作用した時に破断し、更に
    第3の糸(17 3 )は、ベルト主体(14)が長期間の
    使用により規定量以上伸びた状態で破断する ことを特徴
    とする、伝動ベルト。
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