JPH05248471A - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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JPH05248471A
JPH05248471A JP8466492A JP8466492A JPH05248471A JP H05248471 A JPH05248471 A JP H05248471A JP 8466492 A JP8466492 A JP 8466492A JP 8466492 A JP8466492 A JP 8466492A JP H05248471 A JPH05248471 A JP H05248471A
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JP
Japan
Prior art keywords
chamber
oil chamber
working oil
hydraulic oil
check valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP8466492A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Masamura
辰也 政村
Akihisa Ikoma
亮久 生駒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストンに設けたチェックバルブの通路面積
を考慮したり、リザーバ室に高圧ガスを封入するなどの
手段を用いることなく、圧縮行程時における下部作動油
室から上部作動油室への作動油の供給を確実に行なうこ
とのできる新規な構造を備えた複筒式の油圧緩衝器を提
供すること。 【構成】 シリンダ1とアウターシェル2とで両者の間
にリザーバ室Cを構成し、かつ、シリンダ1内を上部作
動油室Aと下部作動油室Bとに区画するピストン8には
伸側減衰力発生バルブ13と上部作動油室A側に向って
開くチェックバルブ14を、また、下部作動油室Bとリ
ーザーバ室C間に介装したベースバルブ7には圧側減衰
力発生バルブ20と下部作動油室B側に向って開くチェ
ックバルブ19とをそれぞれ配設した複筒式の油圧緩衝
器において、上部作動油室Aとリザーバ室Cを連通する
油路21,22を構成し、この油路21,22に上部作
動油室A側に向って開くチェックバルブ23を介装し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば走行車両のば
ね下とばね上など振動を発生する部材間に介装して、そ
の発生振動を減衰する油圧緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の油圧緩衝器としては、シリンダ
とアウターシェルとで両者の間にリザーバ室を構成し、
かつ、シリンダ内を上部作動油室と下部作動油室とに区
画するピストンに伸側減衰力発生バルブと上部作動油室
側に向って開くチェックバルブを配設すると共に、下部
作動油室とリーザーバ室間に介装したベースバルブには
圧側減衰力発生バルブと下部作動油室側に向って開くチ
ェックバルブをそれぞれ設けた複筒式の油圧緩衝器が従
来から広く一般に用いられている。
【0003】この複筒式の油圧緩衝器は、シリンダ内を
ピストンが上昇する伸長行程時にあっては、上部作動油
室内の作動油がピストンの伸側減衰力発生バルブを押開
いて下部作動油室側に流れ、かつ、ピストンを担うピス
トンロッドの退出体積に相当する量の作動油がベースバ
ルブのチェックバルブを開いて下部作動油室に補給さ
れ、このときピストンの伸側減衰力発生バルブを通る作
動油の流動抵抗で伸長行程での減衰力を発生する。
【0004】一方、ピストンがシリンダ内を下降する圧
縮行程時では、下部作動油室内の作動油がピストンのチ
ェックバルブを開いて上部作動油室に流入すると共に、
ピストンロッドの侵入体積に相当する量の作動油がベー
スバルブの圧側減衰力発生バルブを押開いてリザーバ室
側に流れ、このとき圧側減衰力発生バルブの流動抵抗で
圧縮行程時の減衰力を発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、油圧緩衝器の
多くがそうであるように、圧縮行程時の発生減衰力は伸
長行程時のそれと比べて一般的に低いのが普通である。
【0006】すなわち、伸長行程時に上部作動油室内に
発生する油圧に比べて圧縮行程時に下部作動油室内に発
生する油圧は低い。
【0007】そのために、特にピストン速度の速い圧縮
行程時において、下部作動油室内の作動油をピストンの
チェックバルブを通して上部作動油室内に十分に供給し
切れず、上部作動油室が負圧となって次の伸長行程での
発生減衰力の立上りが遅れ、緩衝作用が十分に行なわれ
ないという不都合を生じる。
【0008】勿論、これを防ぐ手段としてピストンのチ
ェックバルブの通路面積を大きくしたり、リザーバ室内
に高圧ガスを封入して圧縮行程での下部作動油室内の発
生油圧を高めてやる等のことが行なわれてはいるが、ピ
ストンのチェックバルブの通路面積を大きくするにして
も限度があり、また、リザーバ室に高圧ガスを封入する
には高価な高圧ガス封入設備を必要とするばかりか、メ
ンテナンスの上からも問題がある。
【0009】したがって、この発明の目的は、ピストン
に設けたチェックバルブの通路面積を考慮したり、リザ
ーバ室に高圧ガスを封入するなどの手段を用いることな
く、圧縮行程時における下部作動油室から上部作動油室
への作動油の供給を確実に行なうことのできる新規な構
造を備えた複筒式の油圧緩衝器を提供することである。
【0010】
【問題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明にあっては、複筒式の油圧緩衝器におけ
る上部作動油室とリザーバ室間に両室を互いに連通する
油路を構成し、この油路に上部作動油室側に向って開く
チェックバルブを介装したのである。
【0011】
【作用】かくして、この発明によれば、圧縮行程時にお
いて上部作動油室に作動油の供給不足が生じると、下部
作動油室内の作動油がピストンのチェックバルブを開い
て上部作動油室内に供給されるのと並行して、リザーバ
室からも油路中のチェックバルブを開いて作動油が供給
され、上部作動油室への作動油の供給不足が解消れる。
【0012】したがって、上部作動油室内が負圧となら
ないので次の伸長行程での発生減衰力の立上りに遅れが
生じない。
【0013】
【実施例】図1にみられるように、シリンダ1の外周に
は同心にアウターシェル2が設けられており、これらシ
リンダ1とアウターシェル2の上端はベアリング3とシ
ール4を納めたシールケース5によって密封されてい
る。
【0014】アウターシェル2の下端はボトムキャップ
6で密閉され、シリンダ1は、下端に嵌着したベースバ
ルブ7を介してボトムキャップ6の内面にセンターリン
グされて押付けられている。
【0015】これにより、アウターシェル2は、シリン
ダ1との間にリザーバ室Cを区画形成すると共に、リザ
ーバ室Cは、ベースバルブ7を介してシリンダ1の下部
に通じることになる。
【0016】シリンダ1内にはピストン8が摺動自在に
挿入されており、このピストン8でシリンダ1内を上部
作動油室Aと下部作動油室Bとに区画している。
【0017】ピストン8から上方に向って延びるピスト
ンロッド9は、ベアリング3とシール4およびシールケ
ース5を貫通して外部へと突出し、このピストンロッド
9の上端とボトムキャプ6に溶着したアイ10を通して
振動を発生する部材間に装着される。
【0018】ピストン8は、軸方向に貫通する伸側ポー
ト11と圧側ポート12を備え、伸側ポート11の下端
には伸側減衰力発生バルブ13が、また、圧側ポート1
2の上端には上部作動油室A側に向って開くチェックバ
ルブ14がそれぞれ設けられている。
【0019】なお、ピストン8をピストンロッド9に対
して固定するピストンナット15と伸側減衰力発生バル
ブ13との間にはスプリング16が介装されていて、こ
のスプリング16の復元力で伸側減衰力発生バルブ13
を伸側ポート11の出口部分に押付けている。
【0020】ピストン8と同様にベースバルブ7にも、
軸方向に貫通する伸側ポート17と圧側ポート18が設
けられており、伸側ポート17の上端には下部作動油室
B側に向って開くチェックバルブ19が、また、圧側ポ
ート18の下端には圧側減衰力発生バルブ20がそれぞ
れ配設してある。
【0021】この発明の特徴である上部作動油室Aとリ
ザーバ室Cを連通する油路は、この実施例の場合、ベア
リング3に形成した油孔21と、この油孔21に連通し
てリザーバ室C内に配設したパイプ22とからなる。
【0022】すなわち、油孔21の一端はシリンダ1内
の上部作動油室Aに開口し、かつ、パイプ22はベアリ
ング3から垂下してリザーバ室C内の作動油中まで延
び、パイプ22の先端には上部作動油室A側に向って開
くチェックバルブ23が設けられている。
【0023】図2の詳細図にみられるように、このチェ
ックバルブ23は、パイプ22の先端に形成した拡径部
22a内にプレート24,スプリング25,ボール26
およびバルブシート27を順次に挿入し、拡径部22a
の下端加締め部28でこれらを保持することで構成して
ある。
【0024】これにより、油圧緩衝器の伸長行程時に
は、上部作動油室A内の作動油がピストン8の伸側ポー
ト11から伸側減衰力発生バルブ13を押開きつつ下部
作動油室Bへと流れ、かつ、ピストンロッド9の退出体
積に相当する量の作動油がリザーバ室Cからベースバル
ブ7の伸側ポート17を通り、チェックバルブ19を開
いて下部作動油室Bに補給され、かくして、伸側減衰力
発生バルブ13を通る作動油の流動抵抗で伸側減衰力を
発生する。
【0025】また、圧縮行程時にあっては、下部作動油
室B内の作動油がピストン8の圧側ポート12からチェ
ックバルブ14を開いて上部作動油室Aに流れると共
に、ピストンロッド9の侵入体積分に相当する量の作動
油が、下部作動油室Bからベースバルブ7の圧側ポート
18を通って圧側減衰力発生バルブ20を押し開きつつ
リザーバ室Cへと押し出され、このとき、圧側減衰力発
生バルブ20を通る作動油の流動抵抗で圧側減衰力を発
生する。
【0026】一方、上記の圧縮行程時において、ピスト
ン8の速度が速すぎるために下部作動油室Bからピスト
ン8のチェックバルブ14を開いて上部作動油室Aに供
給される作動油の量が、上部作動油室Aの容積増加量に
間に合わないで上部作動油室A内に負圧が生じたとする
と、これと並行して、リザーバ室Cの作動油がチェック
バルブ23を押開いてパイプ22とベアリング3の油孔
21からなる油路を通り上部作動油室A内へと吸い込ま
れ、上部作動油室Aへの作動油の供給不足が解消れるこ
とになる。
【0027】なお、上記の作用は、封入作業およびメン
テナンスの容易な定圧ガスをリザーバ室Cに封入してや
ることにより、シール4のフリクションを増加させるこ
となく一層効果的に行なわれる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、圧縮
行程時において上部作動油室にはピストンのチェックバ
ルブを開いて下部作動油室内の作動油が供給されると共
に、これと並行してリザーバ室からも油路中のチェック
バルブを開いて作動油が供給され、上部作動油室への作
動油の供給不足が解消れる。
【0029】したがって、上部作動油室内が負圧となら
ないので次の伸長行程での発生減衰力の立上りに遅れが
生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である油圧緩衝器の縦断正
面図である。
【図2】油路に設けたチェックバルブを拡大して詳細に
示す縦断正面図である。
【符号の説明】
A 上部作動油室 B 下部作動油室 C リザーバ室 1 シリンダ 2 アウターシェル 3 ベアリング 7 ベースバルブ 8 ピストン 13 伸側減衰力発生バルブ 14 チェックバルブ 19 チェックバルブ 20 圧側減衰力発生バルブ 21 油路を構成する油孔 22 油路を構成するパイプ 23 チェックバルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダとアウターシェルとで両者の間
    にリザーバ室を構成し、かつ、シリンダ内を上部作動油
    室と下部作動油室とに区画するピストンには伸側減衰力
    発生バルブと上部作動油室側に向って開くチェックバル
    ブを、また、下部作動油室とリーザーバ室間に介装した
    ベースバルブには圧側減衰力発生バルブと下部作動油室
    側に向って開くチェックバルブとをそれぞれ配設した複
    筒式の油圧緩衝器において、上部作動油室とリザーバ室
    を連通する油路を構成し、この油路に上部作動油室側に
    向って開くチェックバルブを介装したことを特徴とする
    油圧緩衝器。
JP8466492A 1992-03-06 1992-03-06 油圧緩衝器 Pending JPH05248471A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1505315A2 (en) * 2003-08-06 2005-02-09 Showa Corporation Hydraulic shock absorber
JP2010127302A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Kayaba Ind Co Ltd フロントフォーク
JP2013133924A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Showa Corp 油圧緩衝器

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