JPH0524662Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は海苔移送コンベヤに関するものである。

「従来の技術」 従来海苔加工工程の最終工程に海苔束自動折畳
機がありその予備工程として10枚束にするための
海苔集束機がある。この両機はタイミングを一致
させてあり、加工速度は一定である。ところが全
自動海苔製造装置内の海苔加工ラインと直角方向
に機外に複数（４〜６）枚宛間歇的に搬出される
剥離海苔の間歇搬出コンベヤ速度と上記海苔集束
機の海苔供給速度とは必ずしも一致しない。即ち
海苔集束機への供給コンベヤは遅く同集束機と連
動させてあり、上記剥離海苔間歇搬出コンベヤの
動作時速度は早いから遅い供給コンベヤ上に搬出
剥離海苔が重合し上記集束機に設けた枚数計で10
枚宛カウントすることも困難であり、上記コンベ
ヤ上の海苔の選別除去作業も困難である。

「考案が解決しようとする問題点」 本案は全自動海苔製造装置の製造ラインから間
歇的に複数枚宛急速搬出される剥離海苔を海苔集
束機へ緩慢に供給し、かつその緩慢供給過程にお
いて不良海苔の検出除去作業を行うことを目的と
するものである。

「問題点を解決するための手段」 本案は機枠に設けられたベルトコンベヤと、該
コンベヤの一端に設けられた緩速駆動ローラと、
該緩速駆動ローラの回転軸に設けられ、上記緩速
駆動ローラを緩速に駆動する第１の駆動装置と、
上記ベルトコンベヤの他端に設けられた急速駆動
ローラと、該急速駆動ローラの回転軸に設けら
れ、上記急速駆動ローラを急速に駆動すると共に
非駆動時は自由回転可能に形成された第２の駆動
装置と、上記緩速駆動ローラの回転軸に設けら
れ、上記第２の駆動装置による上記ベルトコンベ
ヤの急速駆動時は上記第１の駆動装置を上記緩速
駆動ローラから切り離す一方向クラツチと、上記
ベルトコンベヤの始端部上に終端部を配置して設
けられ、上記急速駆動ローラの駆動速度と同一速
度で複数枚の海苔を所定間隔で上記ベルトコンベ
ヤ上に順次搬出する海苔搬出コンベヤと、該海苔
搬出コンベヤによる複数枚の海苔の搬送に伴つて
上記第２の駆動装置を駆動するリミツトスイツチ
と、該第２の駆動装置の駆動により上記複数枚の
海苔が所定間隔を以つて上記ベルトコンベヤ上の
始端部から終端部近傍に行き渡るまでの所定時間
同駆動装置を駆動し、該所定時間の後上記第２の
駆動装置の駆動を停止して上記ベルトコンベヤを
急速駆動から緩速駆動に切り換えるタイマーとか
ら成る海苔移送ベルトコンベヤによつて構成され
る。

「作用」 従つてベルトコンベヤ２が緩速駆動ローラ３に
よつて緩慢に駆動されると他方の駆動ローラ４は
遊動する。又海苔搬出コンベヤ１９が急速駆動さ
れ、同搬出コンベヤ１９上に前工程から間歇的に
複数枚宛剥離海苔２１が同一速度で順次送り出さ
れ、さらに表裏反転機２０を経て上記ベルトコン
ベヤ２の始端部上に上記搬出コンベヤ１９の終端
部から上記海苔２１が送り込まれる。このような
複数枚の海苔２１の送り出し動作はリミツトスイ
ツチ２３によつて上記前工程の動作によつて感知
されタイマー２２に記憶され同スイツチ２３より
の信号によつて上記ベルトコンベヤ２の急速駆動
ローラ４を急速駆動し上記ベルトコンベヤ２を急
速駆動させる。そしてその速度は上記搬出コンベ
ヤ１９の速度と一致しているため、海苔２１は順
次ベルトコンベヤ２の終端部まで所定間隔を保つ
て急速に移送される（その状態の海苔２１を第１
図ベルトコンベヤ２上の仮想線で示す）。その状
態でタイマー２２が切れて同ベルトコンベヤ２は
再び緩速駆動ローラ３により緩速に変化する。即
ち、上記タイマー２２はコンベヤ２上の始端部か
ら終端部近傍に複数枚の海苔が行き渡るまでの所
定時間第２の駆動装置を駆動し、該所定時間の後
同駆動装置を停止する。急速駆動ローラ４が回動
する際には緩速駆動ローラ３は一方向クラツチ６
によつて第１の駆動装置１２から遊離する。従つ
てベルトコンベヤ２上の複数の緩速移動海苔２１
は肉眼でその傷や破れ等が検出され不良海苔を手
で除去することができる。

「実施例」 機枠１にベルトコンベヤ２を設けその終端部に
緩速駆動ローラ３を配設し、始端部に急速駆動ロ
ーラ４を配設し終端部の駆動ローラ３の回動軸５
に一方向クラツチ６を介して駆動スプロケツト７
を設けチエン８及び減速スプロケツト９を介して
海苔集束機１０に設けた原動機１１に接続し第１
の駆動装置１２を形成する。上記コンベヤ２の始
端部の上記急速駆動ローラ４の回動軸１３はチエ
ン１４及び減速スプロケツト１５，１６を介して
非回動時自由回転可能な原動機１７に接続され第
２の駆動装置１８を形成する。同原動機１７には
駆動時閉路タイマー２２及びリミツトスイツチ２
３をコードによつて接続する。このようにしたコ
ンベヤ２の始端部上に終端部を配置した海苔搬出
コンベヤ１９を設け、同コンベヤ１９の中程には
海苔表裏反転機２０を介在させてある。そしてこ
の搬出コンベヤ１９の駆動速度と上記急速駆動ロ
ーラ４によるベルトコンベヤ２の駆動速度とは同
一速度に設定されてなるものである。リミツトス
イツチ２３は全自動海苔製造装置の海苔剥ぎ機の
動作によつて動作させることができ、同スイツチ
２３の閉路によつて上記急速駆動ローラ４の上記
原動機１７が回動しタイマー２２に記憶した時間
だけ上記ベルトコンベヤ２を急速回動し先端の移
送海苔２１が集束機１０に入る手前に到達した時
点で上記タイマーからの信号によつて急速駆動ロ
ーラ４は自由回転となり緩速駆動ローラ３による
緩速駆動に変更するものであつてベルトコンベヤ
２で緩速移送される海苔２１は同コンベヤ２に連
動する集束機１０によつて10枚宛集束されること
になる。

「効果」 本案は上述のように構成したので間歇的に複数
枚宛急速搬出される海苔２１を次工程に向うベル
トコンベヤ２の終端部迄急速移行させた後緩慢速
度で次工程に供給することができるため、ベルト
コンベヤ、海苔搬出コンベヤ間の速度の相違によ
る海苔の重合を防止し得ると共に、ベルトコンベ
ヤ上に複数枚の海苔が所定間隔を以つて行き渡つ
てから該ベルトコンベヤが緩速駆動に移行するた
め、その緩慢供給過程において複数枚毎に不良海
苔の選別除去作業を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の海苔移送ベルトコンベヤの終端
部を示す平面図、第２図は始端部の平面図、第３
図は第１図Ａ−Ａ線による側面図、第４図は第１
図Ｂ−Ｂ線による海苔の一部縦断面図、第５図は
第１図Ｃ−Ｃ線による海苔の一部縦断面図であ
る。 １……機枠、２……ベルトコンベヤ、３……緩
速駆動ローラ、４……急速駆動ローラ、５……回
動軸、６……一方向クラツチ、１２，１８……駆
動装置、１９……海苔搬出コンベヤ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 機枠に設けられたベルトコンベヤと、 該コンベヤの一端に設けられた緩速駆動ローラ
   と、 該緩速駆動ローラの回転軸に設けられ、上記緩
   速駆動ローラを緩速に駆動する第１の駆動装置
   と、 上記ベルトコンベヤの他端に設けられた急速駆
   動ローラと、 該急速駆動ローラの回転軸に設けられ、上記急
   速駆動ローラを急速に駆動すると共に非駆動時は
   自由回転可能に形成された第２の駆動装置と、 上記緩速駆動ローラの回転軸に設けられ、上記
   第２の駆動装置による上記ベルトコンベヤの急速
   駆動時は上記第１の駆動装置を上記緩速駆動ロー
   ラから切り離す一方向クラツチと、 上記ベルトコンベヤの始端部上に終端部を配置
   して設けられ、上記急速駆動ローラの駆動速度と
   同一速度で複数枚の海苔を所定間隔で上記ベルト
   コンベヤ上に順次搬出する海苔搬出コンベヤと、 該海苔搬出コンベヤによる複数枚の海苔の搬送
   に伴つて上記第２の駆動装置を駆動するリミツト
   スイツチと、 該第２の駆動装置の駆動により上記複数枚の海
   苔が所定間隔を以つて上記ベルトコンベヤ上の始
   端部から終端部近傍に行き渡るまでの所定時間同
   駆動装置を駆動し、該所定時間の後上記第２の駆
   動装置の駆動を停止して上記ベルトコンベヤを急
   速駆動から緩速駆動に切り換えるタイマーとから
   成る海苔移送ベルトコンベヤ。