JPH05246337A - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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JPH05246337A
JPH05246337A JP4896492A JP4896492A JPH05246337A JP H05246337 A JPH05246337 A JP H05246337A JP 4896492 A JP4896492 A JP 4896492A JP 4896492 A JP4896492 A JP 4896492A JP H05246337 A JPH05246337 A JP H05246337A
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JP
Japan
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cylinder
sleeve
gear
handle
wheels
Prior art date
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JP4896492A
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English (en)
Inventor
Nobuo Shono
信夫 正野
Hiroyuki Yokoyama
浩之 横山
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TCM Corp
Original Assignee
Toyo Umpanki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油漏れが生じても、ハンドルの操作量と車輪
の換向角度が正確に対応するパワーステアリング装置を
提供する。 【構成】 ロータリ式切換弁部9を有する油圧式オービ
ットロール(登録商標)3を設け、切換弁部9に内蔵さ
れかつ所定方向に回転して切換弁部9を閉じるスリーブ
15の一端に、第1ギア33を設け、第1ギア33に歯合する
第2ギア34を設け、第2ギア34に回転軸35の一端を連結
し、車輪の換向角度に応じて回転軸35の他端を回動させ
るリンク機構を設けた。実際の車輪の換向角度をリンク
機構,回転軸35およびギア33,34 により機械的にフィー
ドバックしてスリーブ15を所定方向に回転させ得るた
め、油漏れが生じても、スリーブ15が切換弁部9を閉じ
るまで圧油はシリンダに供給され続けるので、ハンドル
の操作量と車輪の換向角度が正確に対応する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホイールローダなどの
産業用車両に設けられる、全油圧式のオービットロール
を有するパワーステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパワーステアリング装置
としては、たとえば図7,図8に示すものがある。すな
わち、図7は油圧回路を示し、ハンドル70を直進位置に
した状態では、オービットロール71内の切換弁部72のス
プール73がC位置となり、圧油は各ステアリングシリン
ダ74,75に供給されない。
【0003】そして、ハンドル70を直進位置から左回転
すると、上記スプール73がC〜L位置に切り換わり、油
圧ポンプ76からの圧油はステアリング優先流量調整弁77
を通りオービットロール71に流れ込む。さらに、圧油
は、メータリング部78およびスプール73を通って、第1
シリンダ74のテイル側と第2シリンダ75のロッド側とに
流れ込む。これとともに、第1シリンダ74のロッド側と
第2シリンダ75のテイル側との圧油はスプール73を通っ
て回収タンク79に流れ込む。そして、上記シリンダ74,
75に所定量の圧油が供給されて車輪が所定角度切り換わ
ると、スプール73がL〜C位置に切り換わり、シリンダ
74,75への圧油の供給が停止される。
【0004】また、ハンドル70を右回転した場合は、ス
プール73がC〜R位置に切り換わり、圧油が、第2シリ
ンダ75のテイル側と第1シリンダ74のロッド側とに流れ
込むとともに、第2シリンダ75のロッド側と第1シリン
ダ74のテイル側との圧油は回収タンク79に回収される。
【0005】図8において上記オービットロール71の作
動を説明すると、ハンドル70を左回転した場合、ステア
リングシャフト82を介してスプール73が回転するため、
このスプール73はスリーブ83に対し相対的に変位する。
これにより、油路が開通して、Pポート84から流入した
圧油(点線矢印A)は切り換えられたスリーブ83の油
孔、スプール73の油溝そしてスリーブ83の油孔を通って
ハウジング85の油路からメータリング部78へ送られロー
タ86を回転する。ロータ86の回転によって吐出される圧
油(一点鎖線矢印B)は切換弁部72へ送られ、スリーブ
83およびスプール73を経てLポート87から、第1シリン
ダ74のテイル側と第2シリンダ75のロッド側とに流れ込
む。これとともに、第1シリンダ74のロッド側と第2シ
リンダ75のテイル側との圧油(二点鎖線矢印C)は排出
されてRポート88に戻り、スリーブ83およびスプール73
を経てTポート89から流出する。
【0006】ここで、上記のようにロータ86が回転する
とドライブシャフト90およびスリーブ83が共に回転す
る。すなわち、ハンドル70を回してスプール73を回転す
ると、このスプール73に追従してスリーブ83が同じ量だ
け回転してスプール73の変位を無くし、以て、切換弁部
72の油路が全閉する。これにより、ハンドル70の回転角
の分だけロータ86が回転して、このロータ86によって押
しのけられた圧油がシリンダ74,75へ送られることにな
る。
【0007】また、ハンドル70を右回転した場合、ロー
タ86が逆回転し、ロータ86の吸い込みおよび吐出が逆に
なる。これにより、圧油はRポート88からシリンダ74,
75へ流れ、シリンダ74,75から排出された圧油はLポー
ト87へ戻る。
【0008】そして、上記ハンドル70には、回転操作を
容易にするためのノブ91が設けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来形式によると、オービットロール71の切換弁部72や
メータリング部78および各シリンダ74,75における油漏
れのため、ハンドル70の回転操作量と車輪の換向角度が
正確に対応しない。そして、例えばハンドル70を直線走
行位置から左回転させた後、右回転させて直線走行位置
に戻した場合、ハンドル70の左回転時の回転スピード
と、戻し回転(この場合は右回転)時の回転スピードと
は異なる。これらにより、左回転中での油漏れ量と、戻
し回転(右回転)中での油漏れ量とに差が生じるため、
ハンドル70を回転させた後、ハンドル70を直線走行位置
に戻すごとに、ノブ91の位置がずれた。これにより、直
線走行時に、ノブ91が運転者の手前にあったり、向こう
側にあったりするため、ハンドル70の誤操作を招く恐れ
があった。
【0010】本発明は上記問題を解決するもので、油漏
れが生じても、ハンドルの操作量と車輪の換向角度が正
確に対応するパワーステアリング装置を提供することを
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明におけるパワーステアリング装置は、産業用車
両に設けられるパワーステアリング装置であって、ロー
タリ式の切換弁を使用した油圧式オービットロールを有
し、この切換弁の下流側に車輪の換向角度を切り換える
ステアリングシリンダを接続し、上記切換弁に内蔵され
かつ所定方向に回転して切換弁を閉じるスリーブの一端
に、第1歯車を設け、この第1歯車に歯合する第2歯車
を設け、この第2歯車に回転軸を連結し、車輪の換向角
度に応じて上記回転軸を回動させるリンク機構を設けた
ものである。
【0012】
【作用】上記構成により、ハンドルを回転すると、オー
ビットロールの切換弁が開き圧油がステアリングシリン
ダに供給され、車輪が左右方向に切り換えられる。そし
て、車輪が切り換わるにしたがって、回転軸がリンク機
構に連動して回転する。この回転軸の回転力は第2歯車
から第1歯車を経て切換弁内のスリーブに伝えられるた
め、スリーブが所定方向に回転し、切換弁を閉じる。こ
れにより、ステアリングシリンダへの圧油の供給は停止
し、車輪は切り換えられた状態で停止する。このよう
に、実際の車輪の換向角度をリンク機構,回転軸および
歯車により機械的にフィードバックしてスリーブを所定
方向に回転させるため、油漏れが生じても、スリーブが
切換弁を閉じるまで圧油はステアリングシリンダに供給
され続けるので、ハンドルの回転操作量と車輪の換向角
度が正確に対応する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図6に基づ
いて説明する。図6は、パワーステアリング装置の油圧
回路を示し、ステアリングシリンダに圧油を供給する油
圧ポンプ1の下流には、順次、ステアリング優先流量調
整弁2、油圧式オービットロール3、第1ステアリング
シリンダ4と第2ステアリングシリンダ5、回収タンク
6が接続されている。
【0014】図1,図2に示すように、上記オービット
ロール3はステアリングシャフト7を介してハンドル8
に連結されている。すなわち、オービットロール3はロ
ータリ式の切換弁部9とメータリング部10とから構成さ
れている。上記切換弁部9のハウジング11内には、縦軸
心14の周りに回動自在なスリーブ15が設けられ、このス
リーブ15内には、スリーブ15に対して相対回動自在な円
筒上のスプール16が嵌め込まれている。これらスリーブ
15およびスプール16の外周面には、油を案内する複数の
油溝17,18や、複数の油孔19,20が形成されている。上
記スプール16の上端部は、ハウジング11の上方に貫通し
ており、ステアリングシャフト7の下端部と連結してい
る。さらに、ハウジング11の内周面にも複数の油溝21が
形成される。
【0015】上記ハウジング11の外周面には、油圧ポン
プ1側に接続されるPポート22、第1,第2ステアリン
グシリンダ4,5側に接続されるL,Rポート23,24、
回収タンク6側に接続されるTポート25が形成されてい
る。また、ハウジング11の下部にはエンドキャップ26が
取り付けられる。
【0016】上記スリーブ15内には、スリーブ15の縦軸
心14に直交する連結ピン27が嵌め込まれ、この連結ピン
27には、上記スプール16内に回動自在に設けられたドラ
イブシャフト28の一端部が連結している。このドライブ
シャフト28の他端部は、上記エンドキャップ26内に設け
られた軸受け31に支持されて、エンドキャップ26の下方
に貫通している。また、エンドキャップ26には、リング
状の油溝32がドライブシャフト28を取り囲んで形成され
ており、この油溝32は油路30を介してハウジング11の内
周面に連通している。
【0017】上記オービットロール3のメータリング部
10は、上記ドライブシャフト28の他端に設けられた小径
の第1ベベルギア33(第1歯車の一例)と、この第1ベ
ベルギア33に歯合する大径の第2ベベルギア34(第2歯
車の一例)と、一端部がこの第2ベベルギア34に連結さ
れた回転軸35とから構成されている。これら第1,第2
ベベルギア33,34はギアボックス36内に設けられ、ギア
ボックス36は上記エンドキャップ26の下部に取り付けら
れる。そして、上記回転軸35はギアボックス36側に設け
られた軸受け37に支持されて横軸心38の周りに回動自在
である。これにより、回転軸35が回転すると、この回転
力は第2ベベルギア34および第1ベベルギア33を経てド
ライブシャフト28に伝わり、連結ピン27を介してスリー
ブ15が回転する。尚、39はオイルシールである。
【0018】図3〜図5に示すように、41は、産業用車
両の一例であるホイールローダの車体を示し、この車体
41は、前輪42を有する前部フレーム43と、後輪44を有す
る後部フレーム45とから構成される。前部フレーム43の
後端部と後部フレーム45の前端部とは連結軸46を介して
連結され、これにより、前部フレーム43は後部フレーム
45に対して縦軸心47を中心にして左右方向に回動自在で
ある。尚、上記連結軸46は後部フレーム45側に立設さ
れ、前部フレーム43の後端部が上方から連結軸46に嵌入
されている。
【0019】後部フレーム45には前部フレーム43の上方
に突出するブラケット48が設けられ、このブラケット48
の上面には取付軸49が立設されている。この取付軸49の
軸心は上記連結軸46の縦軸心47と一致し、取付軸49には
揺動板50が嵌入されている。これにより、揺動板50は縦
軸心47を中心にして左右方向に回動自在である。そし
て、揺動板50の一端部はピン53を介して前部フレーム43
側に連結されている。また、揺動板50の他端部には、第
1アーム54が立設されている。
【0020】そして、上記回転軸35の他端部には第2ア
ーム55が取り付けられている。上記第1アーム54と第2
アーム55とは、ボールジョイント56,57を介して、連結
アーム58により連結されている。ここで、上記揺動板5
0,第1アーム54,第2アーム55,連結アーム58はリン
ク機構64の一例である。
【0021】上記第1,第2ステアリングシリンダ4,
5はそれぞれ後部フレーム45の両側に設けられ、上記ハ
ンドル8およびオービットロール3は後部フレーム45に
設けられた運転席に設置されている。また、ハンドル8
には、回転操作を容易にするためのノブ59が設けられて
いる。
【0022】以下、上記構成における作用を説明する。
図6の油圧回路に示すように、ハンドル8を直進位置に
した状態では、オービットロール3内の切換弁部9のス
プール16がC位置となり、圧油は各ステアリングシリン
ダ4,5に供給されない。これにより、前輪42は直進方
向に維持される。
【0023】そして、ノブ59を回してハンドル8を直進
位置から左回転すると、上記スプール16がC〜L位置に
切り換わり、油圧ポンプ1からの圧油はステアリング優
先流量調整弁2を通りオービットロール3の切換弁部9
に流れ込む。さらに、圧油は、上記切換弁部9を通っ
て、第1シリンダ4のテイル側と第2シリンダ5のロッ
ド側とに供給される。これとともに、第1シリンダ4の
ロッド側と第2シリンダ5のテイル側との圧油はスプー
ル16を通って回収タンク6に流れ込む。
【0024】ここまでの動作を図1で説明すると、ノブ
59を回してハンドル8を左回転した場合、ステアリング
シャフト7を介してスプール16が一方向に回転するた
め、このスプール16はスリーブ15に対し相対的に変位す
る。これにより、油路が開通して、Pポート22から流入
した圧油(点線矢印A)は、切り換えられたスリーブ15
の油孔19、スプール16の油溝18そしてスリーブ15の油孔
19を通って、ハウジング11の油路30からエンドキャップ
26の油溝32を流れ、再度スリーブ15およびスプール16を
経てLポート23から、第1シリンダ4のテイル側と第2
シリンダ5のロッド側とに流れ込む。これとともに、第
1シリンダ4のロッド側と第2シリンダ5のテイル側と
の圧油(一点鎖線矢印B)は排出されてRポート23に戻
り、スリーブ15およびスプール16を経てTポート25から
流出し、回収タンク6に回収される。
【0025】上述の図1,図6に基づいた説明のよう
に、圧油が第1シリンダ4のテイル側と第2シリンダ5
のロッド側とに流れ込むとともに、第1シリンダ4のロ
ッド側と第2シリンダ5のテイル側との圧油が排出され
ると、図3に示すように、第1シリンダ4のピストンロ
ッド60が伸展し、第2シリンダ5のピストンロッド61が
退入する。これにより、図3の仮想線で示すように、前
部フレーム43が縦軸心47を中心に左へ回動するため、前
輪42が左へ切り換えられる。これにともない、図3およ
び図4の各仮想線(イ)で示すように、揺動板50が上記
縦軸心47を中心に左へ回動するため、揺動板50の他端が
前方に変位する。そして、この変位量に対応して、連結
アーム58が前方に引かれ、回転軸35が一方向62に回転す
る。この回転力は、第2ベベルギア34および第1ベベル
ギア33を経て、ドライブシャフト28に伝えられる。これ
により、ドライブシャフト28が回転し、連結ピン27を介
してスリーブ15が一方向に回転する。すなわち、ハンド
ル8を回してスプール16を一方向に回転すると、このス
プール16に追従してスリーブ15が同じ量だけ一方向に回
転してスプール16の変位を無くし、以て、切換弁部9の
油路が全閉する。これにより、ハンドル8の回転角の分
だけ前輪42が切り換えられると、これ以上圧油がシリン
ダ4,5へ送られることはなく、前輪42は、ハンドル8
の回転角に正確に対応して、左に切り換えられた状態で
停止する。
【0026】そして、ノブ59を回してハンドル8を右回
転し直進位置に戻すと、図6に示すように、上記スプー
ル16がC〜R位置に切り換わり、油圧ポンプ1からの圧
油はオービットロール3の切換弁部9を通って、第2シ
リンダ5のテイル側と第1シリンダ4のロッド側とに供
給される。これとともに、第2シリンダ5のロッド側と
第1シリンダ4のテイル側との圧油はスプール16を通っ
て回収タンク6に流れ込む。
【0027】すなわち、上記のようにノブ59を回してハ
ンドル8を右回転した場合、スプール16が他方向に回転
するため、このスプール16はスリーブ15に対し相対的に
変位する。これにより、油路が開通して、Pポート22か
ら流入した圧油は、Rポート23から、第2シリンダ5の
テイル側と第1シリンダ4のロッド側とに流れ込む。こ
れとともに、第2シリンダ5のロッド側と第1シリンダ
4のテイル側との圧油は排出されてLポート23に戻り、
Tポート25から流出し、回収タンク6に回収される。
【0028】上述のように、圧油が第2シリンダ5のテ
イル側と第1シリンダ4のロッド側とに流れ込むととも
に、第2シリンダ5のロッド側と第1シリンダ4のテイ
ル側との圧油が排出されると、第2シリンダ5のピスト
ンロッド61が伸展し、第1シリンダ4のピストンロッド
60が退入する。これにより、前部フレーム43が右へ回動
するため、前輪42が右へ切り換えられる。これにともな
い、揺動板50が右へ回動するため、図4の仮想線(ロ)
で示すように、揺動板50の他端が後方に変位する。そし
て、この変位量に対応して、連結アーム58が後方に押さ
れ、回転軸35が他方向63に回転する。これにより、第2
ベベルギア34および第1ベベルギア33を介して、ドライ
ブシャフト28が回転し、スリーブ15が他方向に回転す
る。これにより、スリーブ15がスプール16に追従して同
じ量だけ他方向に回転してスプール16との変位を無く
し、以て、切換弁部9の油路が全閉する。これにより、
ハンドル8の回転角の分だけ前輪42が切り換えられる
と、これ以上圧油がシリンダ4,5へ送られることはな
く、前輪42は、ハンドル8の回転角に正確に対応して、
右に切り換えられた状態で停止する。
【0029】このように、実際の前輪42の換向角度をリ
ンク機構64,回転軸35およびギア33,34により機械的に
フィードバックしてスリーブ15を所定方向に回転させる
ため、オービットロール3の切換弁部9や各シリンダ
4,5において油漏れが生じても、スリーブ15が切換弁
部9を閉じるまで圧油は各シリンダ4,5に供給され続
けるので、ハンドル8の回転操作量と前輪42の換向角度
が正確に対応する。
【0030】したがって、上記のように油漏れが生じて
いても、ノブ59を回して、ハンドル8を直線位置から左
回転させて前輪42を左に切り換えた後、ハンドル8を右
回転させて再び直線位置に戻した場合、ハンドル8を回
転させる前とハンドル8を元に戻した後とにおけるノブ
59の位置は変化しない。
【0031】上記実施例では、ハンドル8を直線位置か
ら左回転させた後、ハンドル8を右回転させて直線位置
に戻した場合について説明したが、ハンドル8を直線位
置から右回転させた後、ハンドル8を左回転させて直線
位置に戻した場合も同じである。
【0032】上記実施例では、オービットロール3の第
1,第2ベベルギア33,34部をコンパクトにすることに
より、従来のオービットロールとの交換取り付けが容易
に行える。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ロータリ
式の切換弁を使用した油圧式オービットロールを設け、
この切換弁に内蔵されかつ所定方向に回転して切換弁を
閉じるスリーブの一端に、第1歯車を設け、この第1歯
車に歯合する第2歯車を設け、この第2歯車に回転軸を
連結し、車輪の換向角度に応じて上記回転軸を回動させ
るリンク機構を設けたことにより、実際の車輪の換向角
度をリンク機構,回転軸および歯車により機械的にフィ
ードバックしてスリーブを所定方向に回転させることが
できるため、油漏れが生じても、スリーブが切換弁を閉
じるまで圧油はステアリングシリンダに供給され続ける
ので、ハンドルの回転操作量と車輪の換向角度が正確に
対応する。
【0034】したがって、たとえばノブが取り付けられ
たハンドルなどでは、油漏れが生じていても、ノブを回
してハンドルを直線位置から一方向に回転させてた後、
ノブを回してハンドルを逆方向に回転させて再び直線位
置に戻した場合、ハンドルを回転させる前とハンドルを
元に戻した後とにおけるノブの位置は変化しない。これ
により、ハンドルの誤操作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるパワーステアリング
装置のオービットロールの縦断側面図である。
【図2】図1におけるA−A矢視図である。
【図3】パワーステアリング装置を有する産業用車両の
概略平面図である。
【図4】図3におけるB−B矢視図である。
【図5】図3におけるC−C矢視図である。
【図6】パワーステアリング装置の油圧回路図である。
【図7】従来例におけるパワーステアリング装置の油圧
回路図である。
【図8】従来例におけるパワーステアリング装置のオー
ビットロールの縦断側面図である。
【符号の説明】
3 オービットロール 4 第1ステアリングシリンダ 5 第2ステアリングシリンダ 9 切換弁部 15 スリーブ 33 第1ベベルギア(第1歯車) 34 第2ベベルギア(第2歯車) 35 回転軸 41 ホイールローダ(産業用車両) 42 前輪 64 リンク機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 産業用車両に設けられるパワーステアリ
    ング装置であって、ロータリ式の切換弁を使用した油圧
    式オービットロールを有し、この切換弁の下流側に車輪
    の換向角度を切り換えるステアリングシリンダを接続
    し、上記切換弁に内蔵されかつ所定方向に回転して切換
    弁を閉じるスリーブの一端に、第1歯車を設け、この第
    1歯車に歯合する第2歯車を設け、この第2歯車に回転
    軸を連結し、車輪の換向角度に応じて上記回転軸を回動
    させるリンク機構を設けたことを特徴とするパワーステ
    アリング装置。
JP4896492A 1992-03-06 1992-03-06 パワーステアリング装置 Withdrawn JPH05246337A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007320538A (ja) * 2006-06-05 2007-12-13 Komatsu Ltd 車輌用操舵装置
JP2008044428A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Komatsu Ltd 車両のステアリング制御装置
WO2009116329A1 (ja) * 2008-03-21 2009-09-24 株式会社小松製作所 ステアリング操作装置

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