JPH05246201A - 自動車用リム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数の半径方向中空スポークのある車輪鉢状
部を有し、車輪鉢状部は鋳造されてリムベットに連結さ
れ、非成形部分から成るリムベットに摩擦溶接によりリ
ムフランジの領域で結合され、内側面に円環として周設
された少なくとも１個の平らな溶接面を有し、溶接面は
別の平らな、リムベットの対向溶接面に対応して配設さ
れている自動車用リムである。 【構成】 スポーク５の中空間６にそれぞれ１個の、車
輪中心軸１２から半径方向外側へ延長する補強リブ７を
設けてあり、補強リブにより中空間６の２個の向き合う
壁部１０と１１が相互に結合されている。 【効果】 中空リブは壁厚が比較的薄いにも拘わらず、
内側リブを介して補強される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、多数の半径方向中空
スポークのある車輪鉢状部を有し、この車輪鉢状部は鋳
型工具中で製造され且つ１個のリムベットに連結してあ
り、鋳造車輪鉢状部は非成形部分から成るリムベットに
摩擦溶接によりリムフランジの領域で結合されており、
車輪鉢状部は内側面に円環として周設された少なくとも
１個の平らな溶接面を有し、この溶接面は別の平らな、
リムベットの対向溶接面に対応して配設されている自動
車用リムにに関する。

【０００２】

【従来の技術】上記の様式の車輪リムは摩擦溶接によっ
て相互に結合されるリム鉢状部とリムベットのような２
個の別体の構造要素からなる（ドイツ特許P4138 558.6
参照）。リム鉢状部は中空スポークを有する。これらの
中空スポークはボスまで通してあり、リム縁で１個の開
口部で終わっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする問題点】この発明の課題は、
比較的薄い壁部を有する中空リブが大きな剛性を有する
リムを提供することである。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】上記の課題は本発明に
より、スポークの中空間にそれぞれ１個の、車輪中心軸
から半径方向外側へ延長する補強リブを設けてあり、こ
の補強リブにより中空間の２個の向き合う壁部が相互に
結合されることによって解決される。更に別の構成は請
求項２以降に記載してある。

【０００５】この発明の主な利点は次の通りである。即
ち壁厚の比較的薄い中空リブを内側にあるリブを介して
補強することである。この補強リブは車輪ボスから半径
方向にほぼリムベットの方まで延長して外壁部を中空間
の内壁部と連結して補強リブとしている。補強リブは高
さ方向に垂直で車輪回転軸を通る平面に整向してあり、
長方形の中空間を２個のほぼ同じ大きさの室に区分す
る。この中空間はリムの２個の開口部の間に最大の幅を
有する。

【０００６】以下に添付した図面に図示した一実施例に
つき本発明を詳しく説明する。

【０００７】

【実施例】リム１は本質的に２個の構造部分、即ち１個
のリム鉢状部２と１個のリムベットとから成る。これら
の２個の部分は種々の方法で製造される。たとえば摩擦
溶接によって相互に結合されている。リム鉢状部２をア
ルミニウム合金製であり、鋳型工具中で圧力鋳造により
製造され、リムベットはロール圧力機上で加熱変形によ
り鋳造粗材から製造するか又は押し出し成形された管片
からも製造することができる。リム鉢状部２は下部コア
と上部コアとから成る鋳型工具中で鋳造される。

【０００８】リム鉢状部２中にそれぞれ２個の空気開口
部３と４の間に配設された半径方向の中空スポーク５は
中央補強リブ７を有する、横断面が長方形の中空間６を
有する。この中空間６は大きな部分（幅ｂ）がリム鉢状
部２の平面Ｙ−Ｙに延長しており、小さい部分（高さ
ａ）はリム鉢状部２のこの平面に対して横方向になる。

【０００９】補強リブ７は中空間６を２個の同じ中空間
８と９に分けて、リブ７は外壁部１０と内壁部１１とに
連結されている。特に高さｈを有するリブ７は車輪回転
軸１２を通る垂直平面Ｘ−Ｘに延長している。補強リブ
７の厚さｄはほぼ外壁部厚みｄｌに相当する。

【００１０】補強リブ７の長さは吸収すべき負荷に合わ
せてきめてある。図１の例ではリブ７はボス１３からリ
ム鉢状部２の縁部１５の出口開口部１４まで延長してい
る。

【００１１】

【発明の効果】この発明により中空リブは壁厚が比較的
薄いにも拘わらず、内側リブを介して補強される。

【図面の簡単な説明】

【図１】リムの一部分の正面図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線に沿う断面の図である。

【符号の説明】

１ リム ２ リム鉢状部 ３ 空気開口部 ４ 空気開口部 ５ 中空スポーク ６ 中空間 ７ 補強リブ ８ 中空間 ９ 中空間 １０ 外壁部 １１ 内壁部 １２ 車輪回転軸 １３ ボス １４ 出口開口部 １５ 縁部 ａ 高さ ｂ 幅 ｄｌ 外壁部厚み Ｘ−Ｘ 平面 Ｙ−Ｙ 平面

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 多数の半径方向中空スポークのある車輪
   鉢状部を有し、この車輪鉢状部は鋳型工具中で製造され
   且つ１個のリムベットに連結してあり、鋳造車輪鉢状部
   は非成形部分から成るリムベットに摩擦溶接によりリム
   フランジの領域で結合され、車輪鉢状部は内側面に円環
   として周設された少なくとも１個の平らな溶接面を有
   し、この溶接面は別の平らな、リムベットの対向溶接面
   に対応して配設されている自動車用リムにおいて、スポ
   ーク（５）の中空間（６）にそれぞれ１個の、車輪中心
   軸（１２）から半径方向外側へ延長する補強リブ（７）
   を設けてあり、この補強リブにより中空間（６）の２個
   の向き合う壁部（１０と１１）が相互に結合されている
   ことを特徴とする自動車用リム。
2. 【請求項２】 中空間（６）は横断面の形がほぼ長方形
   であり、空間（６）のリム平面（Ｙ−Ｙ）の幅（ｂ）が
   空間（６）の深さ（ａ）より大きいことを特徴とする請
   求項１のリム。
3. 【請求項３】 スポーク（５）の外側になる壁部（１
   ０）が補強リブ（７）を介して内側になる壁部（１１）
   と相互に連結されていることを特徴とする、請求項１ま
   たは２のリム。
4. 【請求項４】 リブ（７）が中空スポーク（５）の全長
   に延長していることを特徴とする請求項１のリム。