JPH0529921Y2 - - Google Patents

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JPH0529921Y2
JPH0529921Y2 JP1984021177U JP2117784U JPH0529921Y2 JP H0529921 Y2 JPH0529921 Y2 JP H0529921Y2 JP 1984021177 U JP1984021177 U JP 1984021177U JP 2117784 U JP2117784 U JP 2117784U JP H0529921 Y2 JPH0529921 Y2 JP H0529921Y2
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wheel
core
disk
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holes
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、ハブとリム間にホイールデイスク
を一体成形した車両のホイールに関するものであ
る。
[従来の技術] たとえば、自動2輪車用のホイールにあつて
は、車軸を支持する中央のハブと外周のリム間
に、対向状をなす左右一対のホイールデイスクを
組付けたり、また2枚の金属板にそれぞれ対称形
状のハブ、ホイールデイスクおよびリムを形成し
両金属板を結合した、いわゆる組立式ホイールを
採用するものがあり(実開昭57−124401号公報、
実開昭54−11402号公報および実公昭50−42513号
公報参照)、この場合、ホイールデイスクが広い
デイスク面をもつことより、スポークによるもの
とは違つた特異な外観をもつホイールを提供する
ことができる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記ホイールデイスクは、特異
な外観を提供できるとはいえ、別体である部品を
結合して組み立てられるため、部品点数が多くな
るとともに、ホイールとしての精度の向上を十分
に達成できない。
この対策としては、第1図に示すように、ホイ
ールデイスク7を、ハブ1とリム9に一体成形す
ればよいのであるが、こうした一体成形によると
きは、通常、両ホイールデイスク7間に相当する
部分に内方空間11を形成するための中子16が
必要とされることから、その中子16を成形後に
抜き取るための貫通孔6が、ハブ1とホイールデ
イスク7間に成形される必要がある。
ところが、この従来例では、上記中子16の位
置決めを正確に行なうことができない。つまり、
中子16の内周側の基端部については、上記鋳抜
き用の貫通孔6に相当する箇所を通じて外型によ
り保持されるが、中子16の外周側の先端部につ
いては、中子16を保持する手段がない。したが
つて、中子16は、先端部が位置決めされない状
態になるから、図示矢印Xのように、先端部側が
変位しがちとなり、このように変位したもとで成
形を行なうと、中子16と外型との隙間(キヤビ
テイ)が左右で不均一な大きさとなるから、この
隙間で形成されるホイールデイスク7と左右の肉
厚が不均一となる。その結果、製品間でばらつき
ができるだけでなく、左右のホイールデイスク7
の肉厚のばらつきを考慮して、予めホイールデイ
スク7を肉厚に設計しておく必要が生じ、ホイー
ルの軽量化が困難となる。
この考案は上記不都合に鑑みてなされたもの
で、ホイールデイスク7間の空間を形成するため
の中子を、外型内の所定位置に位置決めすること
により、両ホイールデイスクが均等な肉厚となつ
て、製品間のばらつきを少なくし、しかも、ホイ
ールデイスクを十分薄肉化してホイールの軽量化
を達成できる車両のホイールを提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、この考案は、ハブと
ホイールデイスクとの間を軸方向に貫通する第1
貫通孔と、上記ホイールデイスクとリムとの間を
軸方向に貫通する第2貫通孔とをそれぞれ周方向
に複数設け、上記ホイールデイスクの内方空間を
第1貫通孔に開口させるとともに、上記ホイール
デイスクの内方空間を形成する外周壁に、その内
方空間と第2貫通孔とを連通させる連通孔を設け
たことを特徴とする。
[作用] 上記構成によれば、ホイールを鋳造で一体成形
する際、ホイールデイスクの中空形成用の中子を
上記開口から第1貫通孔へ、また、上記連通孔か
ら第2貫通孔へ突出させ、その両突出部分を外型
により保持させることができる。
このように、上記中子を基端部だけでなく先端
部においても位置決めできるので、上記中子と外
型との隙間(キヤビテイ)を互いに均等にでき
る。その結果、上記両デイスク部の側壁が均等な
肉厚となる。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を図面にしたがつて
説明する。
第2図は、自動2輪車のホイールを示し、アル
ミダイキヤストにより全体が一体に鋳造成形され
ている。つまり、後述のハブ1、一対のデイスク
部7a、リム9a、一対のボス部3、複数の内周
連結部2、外周壁7b、複数の外周連結部8およ
び仕切壁12,13が、外型17,18と中子1
6を用いて鋳造で一体成形されている。
上記ハブ1は、ホイールの中心に設けられ、図
示しない軸受を介して車軸(図示省略)を支持し
ている。上記ハブ1の径方向の外方に離れた位置
には、第3図のように、ホイールデイスク7が上
記ハブ1と同心状に配設されている。このホイー
ルデイスク7は、車軸の軸方向に互いに対向し
て、その間に内方空間11を形成する一対の環状
のデイスク部7a,7aと、この一対のデイスク
部7a,7a間の外端部間を連結する円筒状の外
周壁7bと、上記デイスク部7a,7aの両内周
端部から軸方向の外方に突出した一対のほぼ円筒
状のボス部3とを有する。
上記各ボス部3には、上記内周連結部2に対応
する配置をなしてブレーキデイスク取付ボス4が
設けられ、この取付ボス4には、図示しないブレ
ーキデイスク取付用のボルトを螺合するためのボ
ルト孔5がそれぞれ形成されている。
上記ハブ1と上記ボス部3との間には、第2図
のように、複数本(6本)の内周連結部2が周方
向にほぼ等間隔をあけて放射状に配置されてい
る。各内周連結部2は、上記ハブ1と上記ボス部
3とを径方向に連結するものである。
上記複数の内周連結部2の相互間には、上記ハ
ブ1と上記ボス部3との間を軸方向に貫通した複
数(6個)の第1貫通孔6が形成されている。こ
れらの第1貫通孔6は、それぞれ、上記内方空間
11の径方向内方の開口14に連通している。各
第1貫通孔6は、第5図のように、鋳造の際には
中子16の内周側の基端部を支持して中子16の
基端部を外型17,18内で位置決めする機能を
果たし、また、鋳造後は、中子16の取り除き用
孔としての機能を果たす。
第2図に示す上記ホイールデイスク7の外周壁
7bよりも径方向の外方に離れた位置には、タイ
ヤ(図示せず)が装着されるリム9が配置されて
いる。
上記外周壁7bと上記リム9との間には、複数
本(15本)の外周連結部8が周方向にほぼ等間隔
をあけて放射状に配置されている。これらの外周
連結部8により、上記外周壁7bと上記リム9と
が径方向に連結されている。
上記複数の外周連結部8相互間には、上記外周
壁7bと上記リム9との間を軸方向に貫通した複
数(15個)の第2貫通孔10が形成されている。
各第2貫通孔10は、上記外周壁7bに、鋳抜き
で形成された6個の長孔型の連通孔15を介し
て、内方空間11の径方向の外方に連通してい
る。上記連通孔15は、第4図のように、鋳造の
際には中子16の先端部に設けた支え突子16a
に相当する個所となり、この支え突子16aが外
型17,18内で保持されることにより、、中子
16の先端側の位置決めがなされるようになつて
いる。なお、上記連通孔15は、車両の走行時に
おいては内方空間11に侵入した雨水等を第2貫
通孔10から外部へ排水する機能も有している。
上記デイスク部7a,7a(第3図)間の内方
空間11には、長寸の仕切壁12と短寸の仕切壁
13とが交互に一体成形されている。長寸の仕切
壁12はハブ1と外周壁7bとを連結し、短寸の
仕切壁13は外周壁7bから内向きにデイスク部
7aの中央部まで延びている。これらの仕切壁1
2は内方空間11を仕切るためのものである。
上記構成において、第2図のように、内周連結
部2および外周連結部8を、それぞれ、周方向に
間隔をあけて放射状に配置したから、各連結部
2,8の相互間に複数の第1および第2の貫通孔
6,10をそれぞれ形成することができる。
ここで、上記複数の第1貫通孔6は、第3図の
デイスク部7a,7a間の空間11の径方向内方
に開放され、また、上記複数の第2貫通孔10は
外周壁の連通孔15を介して上記空間11の径方
向外方に開放されているから、外型を構成する上
下両型17,18(第5図)と中子16とによつ
てホイールを一体成形する際、中子16の内周側
の基端部については、上記第1貫通孔6に相当す
る箇所を介して両型によつて保持される。つま
り、中子16の基端部の支持個所は、上記第1貫
通孔6の数に比例して増えるので、中子16の基
端部を正確に位置決めできる。
一方、中子16の外周側の先端部については、
水抜き用の連通孔15に相当する箇所を介して中
子16の支え突子16aを両型17,18の支持
孔19(第5図)に保持させることにより位置決
めがなされる。つまり、中子16の支え突子16
aの支持個所は、上記第2貫通孔10の数に比例
して増えるので、中子16の先端部を正確に位置
決めできる。
上記のように中子16を、基端部だけでなく先
端部においても位置決めできるので、中子16を
基準とした上下の各隙間20,21は、互いに均
等になる。その結果、第3図における両デイスク
部7a,7aが左右で均等なものとなる。このよ
うに均等化することにより、製品としてのばらつ
きが少なくなるとともに、肉厚が目的より小さく
なるおそれがなくなるので、ホイールデイスク7
を十分薄肉化することができ、これがホイールの
軽量化につながる。
また、この実施例では、第4図のように、デイ
スク部7a間の3個の仕切壁12をハブ1の外周
端面まで延ばして、デイスク部7a間の空間11
を周方向に3つの空間11に仕切るようにしたか
ら、シエルモールド(シエル型)で製作された中
子16を砂状に分解して取り出す際に、上記仕切
壁12の存在によつて、中子16の一部がハブ1
の外周を通つて他の空間11内に入り込むのを防
止できるので、中子16の取り除き作業の能率が
向上する。
さらに、デイスク部7a間の内方空間11の径
方向外方が、連通孔15を除いた外周壁7bの部
分で閉塞されているので、この外周壁部分の存在
により、車両の走行時において外周連通孔10を
通つて水や泥などが上記内方空間11内に侵入す
るのを極力防止できるという利点がある。
しかも、上記連通孔15は、第2図からも明ら
かなように、外周連通孔10の数よりも少なく、
しかも、外周壁7bの面積全体に比べてはるかに
小径に設定されているので、上記外周壁部分によ
る水や泥などの侵入を防止する機能が損なわれる
おそれはない。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案によれば、中子
の内周側の基端部だけでなく外周側の先端部も外
型内で正確に位置決めできるので、両デイスク部
を均等な肉厚に設定できる。したがつて、製品間
のばらつきが少なくなり、しかも、デイスク部を
十分薄肉化して、ホイールを軽量化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来考えられているホイールデイスク
を一体化したホイールを示す縦断面図、第2図は
この考案の一実施例を示すホイールの側面図、第
3図は第2図の−線に沿う断面図、第4図は
第3図の−線に沿う断面図、第5図はこの考
案の一実施例として示すホイールを成形する前工
程において示す断面図である。 1……ハブ、6……第1貫通孔、7……ホイー
ルデイスク、7b……外周壁、9……リム、10
……第2貫通孔、11……内方空間、15……連
通孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車軸を支持するハブと、このハブの外周に設け
    られた中空構造のホイールデイスクと、このホイ
    ールデイスクの外周に設けられたリムとが一体鋳
    造された車両のホイールにおいて、上記ハブとホ
    イールデイスクとの間を軸方向に貫通する第1貫
    通孔と、上記ホイールデイスクとリムとの間を軸
    方向に貫通する第2貫通孔とをそれぞれ周方向に
    複数設け、上記ホイールデイスクの内方空間を第
    1貫通孔に開口させるとともに、上記ホイールデ
    イスクの内方空間を形成する外周壁に、その内方
    空間と第2貫通孔とを連通させる連通孔を設けた
    ことを特徴とする車両のホイール。
JP2117784U 1984-02-15 1984-02-15 車両のホイ−ル Granted JPS60132901U (ja)

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JP2117784U JPS60132901U (ja) 1984-02-15 1984-02-15 車両のホイ−ル

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JP2117784U JPS60132901U (ja) 1984-02-15 1984-02-15 車両のホイ−ル

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JPS60132901U JPS60132901U (ja) 1985-09-05
JPH0529921Y2 true JPH0529921Y2 (ja) 1993-07-30

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JP2008515696A (ja) * 2004-10-09 2008-05-15 シュティフトゥンク アルフレット − ヴェーゲナー − インスティチュート フェール ポーラー − ウント メーレスフォルシュンク 支持スポーク構造物を有する自動車用軽量リム

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JPH0736801Y2 (ja) * 1984-03-26 1995-08-23 川崎重工業株式会社 車両のホイール

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JPS60132901U (ja) 1985-09-05

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