JPH05246162A - 防水シートの画像形成方法 - Google Patents
防水シートの画像形成方法Info
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- JPH05246162A JPH05246162A JP4082862A JP8286292A JPH05246162A JP H05246162 A JPH05246162 A JP H05246162A JP 4082862 A JP4082862 A JP 4082862A JP 8286292 A JP8286292 A JP 8286292A JP H05246162 A JPH05246162 A JP H05246162A
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- waterproof sheet
- image
- dye
- sublimable
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 表面印刷の困難なシート基体、または印刷イ
ンクの密着力が低く実用的に使用できないシート基体な
どの防水シート基体に鮮明なかつ耐久性のある画像を形
成する方法を提供することにある。 【構成】 昇華性または蒸発性の染色剤と染色性を有す
る繊維からなる基布の少なくとも一面に、昇華性または
蒸発性の染色剤に対して透過性を有する光線透過率30
%以上の樹脂層を設けた防水シート基体と、昇華性また
は蒸発性の染色剤を用いて描画された原画とを接触さ
せ、さらに該基体の当該接触面と反対面に該染色剤不透
過性のカバーを重ね合せた後、加熱して該染色剤を昇華
または蒸発させる防水シートの画像形成方法。
ンクの密着力が低く実用的に使用できないシート基体な
どの防水シート基体に鮮明なかつ耐久性のある画像を形
成する方法を提供することにある。 【構成】 昇華性または蒸発性の染色剤と染色性を有す
る繊維からなる基布の少なくとも一面に、昇華性または
蒸発性の染色剤に対して透過性を有する光線透過率30
%以上の樹脂層を設けた防水シート基体と、昇華性また
は蒸発性の染色剤を用いて描画された原画とを接触さ
せ、さらに該基体の当該接触面と反対面に該染色剤不透
過性のカバーを重ね合せた後、加熱して該染色剤を昇華
または蒸発させる防水シートの画像形成方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防水シートへの新規な
画像形成方法に関する。さらに詳しくは、表面に印刷の
困難なシート基体、または印刷インクの密着力が低く、
実用的に使用できないシート基体に鮮明なかつ耐久性の
ある画像を形成する方法に関する。
画像形成方法に関する。さらに詳しくは、表面に印刷の
困難なシート基体、または印刷インクの密着力が低く、
実用的に使用できないシート基体に鮮明なかつ耐久性の
ある画像を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、防水シートへの画像形成とし
ては、易印刷性の樹脂が塗工されている場合は直接印刷
する方法、難印刷性の樹脂が塗工されている場合は別に
印刷した画像を積層する等の方法がとられており、例え
ば汚れ防止のためフッ素系のフイルムをラミネートした
り樹脂をコーティングした防水シートでは直接画像を形
成することが非常に困難であった。また織布に樹脂塗工
を行う前に織布に図柄を形成する方法も用いられている
が、かかる方法は大量の同一画像を形成させる方法であ
り、少量の防水シートに画像を形成させる場合には安価
に生産できず、実用的方法ではなかった。
ては、易印刷性の樹脂が塗工されている場合は直接印刷
する方法、難印刷性の樹脂が塗工されている場合は別に
印刷した画像を積層する等の方法がとられており、例え
ば汚れ防止のためフッ素系のフイルムをラミネートした
り樹脂をコーティングした防水シートでは直接画像を形
成することが非常に困難であった。また織布に樹脂塗工
を行う前に織布に図柄を形成する方法も用いられている
が、かかる方法は大量の同一画像を形成させる方法であ
り、少量の防水シートに画像を形成させる場合には安価
に生産できず、実用的方法ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、防水シートに簡便容易にかつ鮮明に画像を直接
形成する方法を提供することにある。
目的は、防水シートに簡便容易にかつ鮮明に画像を直接
形成する方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明者らは、防水シートに鮮明かつ耐久性のある画像
を形成する方法の種々の問題を解消すべく鋭意検討した
結果、基布に昇華性または蒸発性の染色剤に対して透過
性を有する、光線透過率が30%以上の樹脂層を設けた
防水シート基体に昇華性または蒸発性の染色剤を用いて
描画された原画と不透過性カバーとを接触させ、該原画
を加熱することにより、かかる問題が解消できることを
見いだし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は、昇華性または蒸発性の染色剤と染色性を有する繊
維からなる基布の少なくとも一面に、昇華性または蒸発
性の染色剤に対して透過性を有し、光線透過率が30%
以上の樹脂層を設けた防水シート基体と、昇華性または
蒸発性の染色剤を用いて描画された原画とを接触させ、
さらに該基体の当該接触面と反対面に該染色剤不透過性
のカバーを重ね合せた後、加熱して該染色剤を昇華また
は蒸発させる防水シートの画像形成方法を提供するもの
である。
本発明者らは、防水シートに鮮明かつ耐久性のある画像
を形成する方法の種々の問題を解消すべく鋭意検討した
結果、基布に昇華性または蒸発性の染色剤に対して透過
性を有する、光線透過率が30%以上の樹脂層を設けた
防水シート基体に昇華性または蒸発性の染色剤を用いて
描画された原画と不透過性カバーとを接触させ、該原画
を加熱することにより、かかる問題が解消できることを
見いだし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は、昇華性または蒸発性の染色剤と染色性を有する繊
維からなる基布の少なくとも一面に、昇華性または蒸発
性の染色剤に対して透過性を有し、光線透過率が30%
以上の樹脂層を設けた防水シート基体と、昇華性または
蒸発性の染色剤を用いて描画された原画とを接触させ、
さらに該基体の当該接触面と反対面に該染色剤不透過性
のカバーを重ね合せた後、加熱して該染色剤を昇華また
は蒸発させる防水シートの画像形成方法を提供するもの
である。
【0005】本発明によれば、防水シート基体に昇華性
または蒸発性の染色剤を用いて描画された原画とを接触
させ、加熱転写することにより鮮明でかつ耐久性の良い
画像が形成でき、また表面に難印刷性のラミネートある
いはコーティングの施されている防水シート基体であっ
ても画像を形成することが可能である。
または蒸発性の染色剤を用いて描画された原画とを接触
させ、加熱転写することにより鮮明でかつ耐久性の良い
画像が形成でき、また表面に難印刷性のラミネートある
いはコーティングの施されている防水シート基体であっ
ても画像を形成することが可能である。
【0006】本発明において用いる染色剤としては、昇
華性また蒸発性の機能性を有する染料であればいずれで
あっても良く、好ましくは、大気圧下、70〜260℃
で昇華または蒸発する物質である。これらの染色剤とし
ては、例えば、アゾ、アントラキノン、キノフタロン、
スチリル、ジー又はトリフェニルメタン、オキサジン、
トリアジン、キサンテン、メチン、アゾメチン、チクリ
ジン、ジアジンなどの染料が挙げられ、より具体的には
1,4−ジメチルアミノアントラキノン、臭化又は塩化
1,5−ジハイドロオキシ−4,8−ジアミノ−アント
ラキノン、1,4−ジアミノ−2,3−ジクロロ−アン
トラキノン、1−アミノ−ハイドロオキシ−アントラキ
ノン、1−アミノ−4ハイドロオキシ−2−(β−メト
キシ−エトキシ)−アントラキノン、1−アミノ−4ハ
イドロオキシ−2−フェノキシ−アントラキノン、1,
4−ジアミノ−アントラキノン−2−カルボキシ酸のメ
チル、エチル、プロピル、ブチルエステル、1−アミノ
−4−アニリド−アントラキノン、1−アミノ−2−シ
アノ−4−アニリド(又はシクロヘキシルアミノ)−ア
ントラキノン、1−ハイドロオキシ−2−(p−アセト
アミノ−フェニルアゾ)−4−メチルベンゼン、3−メ
チル−4−(ニトロフェニルアゾ)−ピラゾロン、3−
ハイドロオキシ−キノフタロンなどが好ましく用いられ
る。また塩基性染料としてはマラカイトグリーンや、メ
チルバイオレットや酢酸ナトリウム、ナトリウムエレタ
ート、ナトリウムメチラートなどで変性した染料などが
使用できる。 染色剤には、昇華性または蒸発性を有す
る紫外線吸収剤や酸化防止剤等の機能性材料を混合して
用いることができる。
華性また蒸発性の機能性を有する染料であればいずれで
あっても良く、好ましくは、大気圧下、70〜260℃
で昇華または蒸発する物質である。これらの染色剤とし
ては、例えば、アゾ、アントラキノン、キノフタロン、
スチリル、ジー又はトリフェニルメタン、オキサジン、
トリアジン、キサンテン、メチン、アゾメチン、チクリ
ジン、ジアジンなどの染料が挙げられ、より具体的には
1,4−ジメチルアミノアントラキノン、臭化又は塩化
1,5−ジハイドロオキシ−4,8−ジアミノ−アント
ラキノン、1,4−ジアミノ−2,3−ジクロロ−アン
トラキノン、1−アミノ−ハイドロオキシ−アントラキ
ノン、1−アミノ−4ハイドロオキシ−2−(β−メト
キシ−エトキシ)−アントラキノン、1−アミノ−4ハ
イドロオキシ−2−フェノキシ−アントラキノン、1,
4−ジアミノ−アントラキノン−2−カルボキシ酸のメ
チル、エチル、プロピル、ブチルエステル、1−アミノ
−4−アニリド−アントラキノン、1−アミノ−2−シ
アノ−4−アニリド(又はシクロヘキシルアミノ)−ア
ントラキノン、1−ハイドロオキシ−2−(p−アセト
アミノ−フェニルアゾ)−4−メチルベンゼン、3−メ
チル−4−(ニトロフェニルアゾ)−ピラゾロン、3−
ハイドロオキシ−キノフタロンなどが好ましく用いられ
る。また塩基性染料としてはマラカイトグリーンや、メ
チルバイオレットや酢酸ナトリウム、ナトリウムエレタ
ート、ナトリウムメチラートなどで変性した染料などが
使用できる。 染色剤には、昇華性または蒸発性を有す
る紫外線吸収剤や酸化防止剤等の機能性材料を混合して
用いることができる。
【0007】本発明において使用できる基布としては、
昇華性または蒸発性の染色剤に染色性を有する繊維から
なる基布であればいずれであっても良いが、好ましく
は、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリアクリロニ
トリル繊維、ポリウレタン繊維、ビニロン繊維等からな
る基布が用いられる。
昇華性または蒸発性の染色剤に染色性を有する繊維から
なる基布であればいずれであっても良いが、好ましく
は、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリアクリロニ
トリル繊維、ポリウレタン繊維、ビニロン繊維等からな
る基布が用いられる。
【0008】本発明に用いられる樹脂層としては、昇華
性または蒸発性の染色剤に対して透過性を有する、光線
透過率が30%以上、好ましくは70%以上の樹脂から
なる層であればいずれであっても良いが、塩化ビニル樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
樹脂、ポリビニルフルオライド、ポリビニリデンフルオ
ライド等のフッ素系の樹脂、ポリエチレンビニルアルコ
ール共重合体等からなる樹脂層が好ましく用いられる。
また、これらの樹脂層には、常法により例えば、可塑
剤、染料、顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の他の添
加剤が含有されていても良い。防水シート基体は、前記
基布上に上記樹脂層を形成する樹脂を塗工したり、樹脂
フイルムをラミネートするなどして製造することができ
る。
性または蒸発性の染色剤に対して透過性を有する、光線
透過率が30%以上、好ましくは70%以上の樹脂から
なる層であればいずれであっても良いが、塩化ビニル樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
樹脂、ポリビニルフルオライド、ポリビニリデンフルオ
ライド等のフッ素系の樹脂、ポリエチレンビニルアルコ
ール共重合体等からなる樹脂層が好ましく用いられる。
また、これらの樹脂層には、常法により例えば、可塑
剤、染料、顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の他の添
加剤が含有されていても良い。防水シート基体は、前記
基布上に上記樹脂層を形成する樹脂を塗工したり、樹脂
フイルムをラミネートするなどして製造することができ
る。
【0009】本発明に用いられる不透過性のカバーとし
ては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリジメチルシロ
キサン製のフイルムまたはシートが好ましく、金属シー
トも使用することができる。
ては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリジメチルシロ
キサン製のフイルムまたはシートが好ましく、金属シー
トも使用することができる。
【0010】かくして、画像、文字、模様等を本発明の
方法により防水シートに転写するには、まず、当該染色
剤を用いて常法により描画して原画を作製する。例え
ば、昇華性または蒸発性を有する染色剤を含有するイン
キ、塗料、トナー、現像剤等を用い、通常の印刷技術、
コーティング技術、塗装技術等により原画を得ることが
できる。好ましくは、湿式静電記録方式のモノクロおよ
びカラーの静電プロッターを用いて、静電記録体に電解
を作用させて直接静電荷像を形成する方法が用いられ
る。静電プロッターを用いた場合には、コンピューター
にデータとして記録されている図柄に応じた静電潜像を
直接静電記録体上に記録し、画像を出力することができ
る。
方法により防水シートに転写するには、まず、当該染色
剤を用いて常法により描画して原画を作製する。例え
ば、昇華性または蒸発性を有する染色剤を含有するイン
キ、塗料、トナー、現像剤等を用い、通常の印刷技術、
コーティング技術、塗装技術等により原画を得ることが
できる。好ましくは、湿式静電記録方式のモノクロおよ
びカラーの静電プロッターを用いて、静電記録体に電解
を作用させて直接静電荷像を形成する方法が用いられ
る。静電プロッターを用いた場合には、コンピューター
にデータとして記録されている図柄に応じた静電潜像を
直接静電記録体上に記録し、画像を出力することができ
る。
【0011】この得られた原画を、防水シート、例え
ば、ポリエステル繊維からなる織布に可塑剤等が添加さ
れた透明なポリ塩化ビニル樹脂を両面塗工した防水シー
トに接触させる。さらに、基体の当該接触面と反対面に
該染色剤不透過性のカバーを重ね合せる。ついで、該原
画を100〜220℃、好ましくは130〜190℃の
温度にて短時間、例えば10秒以上、好ましくは10〜
180秒間加熱する。かかる方法により染色剤が防水シ
ート中の繊維を染色する。防水シート基体への画像形成
を効率よく行うため、減圧下あるいは熱ロール、熱ベル
ト等により連続的に実施することもできる。
ば、ポリエステル繊維からなる織布に可塑剤等が添加さ
れた透明なポリ塩化ビニル樹脂を両面塗工した防水シー
トに接触させる。さらに、基体の当該接触面と反対面に
該染色剤不透過性のカバーを重ね合せる。ついで、該原
画を100〜220℃、好ましくは130〜190℃の
温度にて短時間、例えば10秒以上、好ましくは10〜
180秒間加熱する。かかる方法により染色剤が防水シ
ート中の繊維を染色する。防水シート基体への画像形成
を効率よく行うため、減圧下あるいは熱ロール、熱ベル
ト等により連続的に実施することもできる。
【0012】また、画像を形成したのちに、さらに昇華
性または蒸発性を有する紫外線吸収剤や酸化防止剤等の
機能性材料を含有またはコーティングしたフイルムまた
はシートを該製品の表面と密着させ、加熱して該機能性
材料を防水シート中に添加することができる。また、画
像形成した防水シートの表面に他の機能を有する材料、
例えば汚れ防止機能を有するポリフッ化ビニリデンのフ
イルム等をラミネートあるいはコーティングしても差し
支えない。
性または蒸発性を有する紫外線吸収剤や酸化防止剤等の
機能性材料を含有またはコーティングしたフイルムまた
はシートを該製品の表面と密着させ、加熱して該機能性
材料を防水シート中に添加することができる。また、画
像形成した防水シートの表面に他の機能を有する材料、
例えば汚れ防止機能を有するポリフッ化ビニリデンのフ
イルム等をラミネートあるいはコーティングしても差し
支えない。
【0013】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0014】実施例1 ビニロン帆布製テント生地((株)クラレ製)の樹脂層
(ポリフッ化ビニリデン、厚さ3μm、光線透過率88
%)が設けられた面に、昇華性染料および紫外線吸収剤
を使用して静電プロッターを用いて静電記録紙(商品
名;PP−130王子製紙製)上に静電潜像を形成さ
せ、液体現像剤で現像した画像を接触させる。さらに、
テント生地の接触面と反対面にポリテトラフロロエチレ
ンシートを重ね合せて、連続式接着機JR−900(ア
サヒ繊維機械工業製)を用いて加熱温度180℃,接着
圧力2kg/cm2,接着速度0.1m/分の条件で加
熱転写したところポリフッ化ビニロン帆布製のテント生
地に鮮やかに画像が転写されていた。また得られた画像
を有するテントをカーボンアーク照射試験機を用いて照
射試験をおこなったところ、500時間照射しても退色
性は認められなかった。熱転写性結果およびカーボンア
ーク照射テスト結果を表1に示す。
(ポリフッ化ビニリデン、厚さ3μm、光線透過率88
%)が設けられた面に、昇華性染料および紫外線吸収剤
を使用して静電プロッターを用いて静電記録紙(商品
名;PP−130王子製紙製)上に静電潜像を形成さ
せ、液体現像剤で現像した画像を接触させる。さらに、
テント生地の接触面と反対面にポリテトラフロロエチレ
ンシートを重ね合せて、連続式接着機JR−900(ア
サヒ繊維機械工業製)を用いて加熱温度180℃,接着
圧力2kg/cm2,接着速度0.1m/分の条件で加
熱転写したところポリフッ化ビニロン帆布製のテント生
地に鮮やかに画像が転写されていた。また得られた画像
を有するテントをカーボンアーク照射試験機を用いて照
射試験をおこなったところ、500時間照射しても退色
性は認められなかった。熱転写性結果およびカーボンア
ーク照射テスト結果を表1に示す。
【0015】実施例2 ポリエステル基布の両面に塩化ビニール処理したターポ
リンの表面に厚さ3μmのポリフッ化ビニリデンで片面
コート処理したフレキシブルシート(クラレ製)に実施
例1と同様に加熱転写し、得られたシートでカーボンア
ーク照射テストを行った。加熱転写結果とカーボンアー
ク照射結果を表1に示す。
リンの表面に厚さ3μmのポリフッ化ビニリデンで片面
コート処理したフレキシブルシート(クラレ製)に実施
例1と同様に加熱転写し、得られたシートでカーボンア
ーク照射テストを行った。加熱転写結果とカーボンアー
ク照射結果を表1に示す。
【0016】実施例3 5μの厚さでシリコーンコーティング処理すること以外
は、実施例1と同様にして画像を該テント生地に転写し
た。また得られた画像を有するテントについて実施例1
と同様にしてカーボンアーク照射テストを行ったとこ
ろ、500時間照射しても退色性は認められなった。画
像形成結果とカーボンアーク照射テスト結果を表1に示
す。
は、実施例1と同様にして画像を該テント生地に転写し
た。また得られた画像を有するテントについて実施例1
と同様にしてカーボンアーク照射テストを行ったとこ
ろ、500時間照射しても退色性は認められなった。画
像形成結果とカーボンアーク照射テスト結果を表1に示
す。
【0017】実施例4 ナイロン製帆布(ユニチカ(株)製)にポリフッ化ビニ
ルフイルム(商品名;テドラー,厚み25μ,光線透過
率75%,デュポン社製)をラミネートしたものを実施
例1と同様にして画像形成させた。カーボンアーク照射
テストを行ったところ鮮明なかつ耐久性のある画像を有
する防水シートであることがわかった。カーボンアーク
照射テスト結果を表1に示す。
ルフイルム(商品名;テドラー,厚み25μ,光線透過
率75%,デュポン社製)をラミネートしたものを実施
例1と同様にして画像形成させた。カーボンアーク照射
テストを行ったところ鮮明なかつ耐久性のある画像を有
する防水シートであることがわかった。カーボンアーク
照射テスト結果を表1に示す。
【0018】比較例1 ポリフッ化ビニリデン樹脂24重量部、アクリル樹脂4
重量部、酸化チタン12重量部の組成物を混合溶剤60
重量部(イソホロン45重量%、ジメチルフタレート2
4重量%、メルエン15重量%、イソブチルアセテート
8重量%、エチルアセテート8重量%)に溶解した塗料
を実施例1で用いたビニロン製テント生地に厚さ5μm
にコーティング(樹脂層の光線透過率15%)した以外
は、実施例1と同様にして操作を行ったところ転写はす
るもののその画像はやや不鮮明であった。
重量部、酸化チタン12重量部の組成物を混合溶剤60
重量部(イソホロン45重量%、ジメチルフタレート2
4重量%、メルエン15重量%、イソブチルアセテート
8重量%、エチルアセテート8重量%)に溶解した塗料
を実施例1で用いたビニロン製テント生地に厚さ5μm
にコーティング(樹脂層の光線透過率15%)した以外
は、実施例1と同様にして操作を行ったところ転写はす
るもののその画像はやや不鮮明であった。
【0019】比較例2 綿布製テント生地に、実施例1と同様の光線透過率75
%、厚さ25μmのポリフッ化ビニロンフイルムを貼り
合わせた以外は、実施例1と同様にして操作を行ったと
ころ、画像は不鮮明であった。
%、厚さ25μmのポリフッ化ビニロンフイルムを貼り
合わせた以外は、実施例1と同様にして操作を行ったと
ころ、画像は不鮮明であった。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、印刷適性の低い防水シ
ートやフッ素樹脂やシリコーン樹脂で特殊なコーティン
グされた防水シート等にも鮮明でかつ耐久性のある画像
の形成が可能となり有用である。
ートやフッ素樹脂やシリコーン樹脂で特殊なコーティン
グされた防水シート等にも鮮明でかつ耐久性のある画像
の形成が可能となり有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 昇華性または蒸発性の染色剤に染色性を
有する繊維からなる基布の少なくとも一面に、昇華性ま
たは蒸発性の染色剤に対して透過性を有する、光線透過
率が30%以上の樹脂層を設けた防水シート基体と、昇
華性または蒸発性の染色剤を用いて描画された原画とを
接触させ、さらに該基体の当該接触面と反対面に該染色
剤不透過性のカバーを重ね合せた後、加熱して該染色剤
を昇華または蒸発させることを特徴とする防水シートの
画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4082862A JPH05246162A (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | 防水シートの画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4082862A JPH05246162A (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | 防水シートの画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05246162A true JPH05246162A (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=13786150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4082862A Pending JPH05246162A (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | 防水シートの画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05246162A (ja) |
-
1992
- 1992-03-03 JP JP4082862A patent/JPH05246162A/ja active Pending
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