JPH05243163A - 反応炉内部の残留ハロゲン除去方法 - Google Patents

反応炉内部の残留ハロゲン除去方法

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JPH05243163A
JPH05243163A JP4352492A JP4352492A JPH05243163A JP H05243163 A JPH05243163 A JP H05243163A JP 4352492 A JP4352492 A JP 4352492A JP 4352492 A JP4352492 A JP 4352492A JP H05243163 A JPH05243163 A JP H05243163A
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JP
Japan
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gas
oven
reaction furnace
residual halogen
substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP4352492A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Hayashi
弘志 林
Masafumi Ikeuchi
雅文 池内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】残留ハロゲンが効率的に除去され、除去のムラ
がなくなる。 【構成】ハロゲン元素を含む成膜用ガス又はエッチング
用ガスが導入された反応炉に50℃以上に加熱された空
気又は不活性ガスを通過させて残留ハロゲンを除去する
ことを特徴とする。 【効果】50℃以上に加熱された空気又は不活性ガスを
反応炉内部を通過させることにより、それが反応炉の内
部の隅々にまで行き渡り、その熱により反応炉の各構成
部材がほぼ等しく加熱され、しかも、そのガスにより残
留ハロゲンが効率的に除去され、これにより、反応炉の
各構成部材に付着した残留ハロゲンはムラなく、概ね除
去された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成膜用又はエッチング用
の反応炉内部に残留したハロゲンを除去して成膜特性の
信頼性を高め且つ反応炉内部の腐食を防いで反応炉の長
寿命化を達成することのできた反応炉内部の残留ハロゲ
ン除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アモルファスシリコン膜をグロー放電分
解法により形成した場合には、その成膜用原料であるシ
ランガスの分解に伴って放電用電極板やその他の反応炉
内部が粉体等により汚染される。このような粉体は同じ
グロー放電分解装置を用いて次のアモルファスシリコン
(以下、a−Siと略す)膜を形成しようとすると成膜
中に取り込まれて成膜欠陥を引き起こし、その欠陥部で
特性劣化が生じる。
【0003】かかる問題点を解決するために、a−Si
膜を形成したグロー放電分解装置の反応炉内部へ、例え
ばCF4 ガス、SF6 ガス、ClF3 ガス及びNF3
ス等のフッ素系エッチングガスを導入してプラズマを発
生させ、これに伴うエッチングにより上記粉体をガス化
して除去している。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、この
ようなフッ素系エッチングガスなどを用いた場合には上
記のようなガスエッチング洗浄を行うことができるが、
その反面、そのフッ素が反応炉内部に残留する。
【0005】この問題点を解決するために、特開平1−
152274号と特開平1−173723号において
は、フッ素系エッチングガスによるガスエッチング洗浄
の後に分子状態にある水素もしくは分子状態にある水素
含有化合物ガスを反応炉に流して汚染物質を水素分子で
除去することが提案されている。
【0006】しかしながら、かかる提案の残留ハロゲン
除去方法によれば、その分子状態にある水素もしくは分
子状態にある水素含有化合物ガスが比較的高価であり、
しかも、反応炉内部を完全に洗浄することは難しいこと
が判った。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明の反応炉内部の
残留ハロゲン除去方法は、ハロゲン元素を含む成膜用ガ
ス又はエッチング用ガスが導入された反応炉に50℃以
上に加熱された空気又は不活性ガスを通過させて残留ハ
ロゲンを除去することを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成の反応炉内部の残留ハロゲン除去方法
によれば、加熱された空気又は不活性ガスが反応炉の内
部の隅々にまで行き渡り、その加熱ガスにより反応炉の
構成部材が適度に加熱されるとともにその加熱ガスによ
り残留ハロゲンが効率的に除去され、しかも、除去のム
ラがなくなる。上記加熱温度は50℃以上、好ましくは
100℃以上にするのがよく、これによって反応炉の各
構成部材に付着した残留ハロゲンをより優位に除去でき
る。また、風量は0.2m3 /min(分)以上、好ま
しくは0.5m3 /min以上にするとよく、この範囲
であれば、再吸着現象が起きにくくなり、約1時間程度
の短時間で除去できるという点でよい。
【0009】
【実施例】以下、本発明をa−Si感光体ドラムを作製
できるグロー放電分解装置を例にとって詳細に説明す
る。
【0010】〔グロー放電分解装置〕図1はグロー放電
分解装置であり、図中、1は円筒形状の金属製反応炉、
2は感光体ドラム装着用の円筒形状の導電性基板支持
体、3は基板加熱用ヒーター、4はa−Siの成膜に用
いられる円筒形状のグロー放電用電極板であり、この電
極板4にはガス噴出口5は形成されており、そして、6
は反応炉内部へガスを導入するためのガス導入口、7は
グロー放電に晒されたガスの残余ガスを排気するための
ガス排出口であり、8は基板支持体2とグロー放電用電
極板4の間でグロー放電を発生させる高周波電源、9は
排気用ポンプである。また、この反応炉1は円筒体1a
と、蓋体1bと、底体1cとからなり、そして、円筒体
1aと蓋体1bとの間、並びに円筒体1aと底体1cと
の間にはそれぞれ絶縁性のリング1dを設けており、こ
れによって高周波電源8の一方の端子は円筒体1aを介
してグロー放電用電極板4と導通しており、他方の端子
は蓋体1bと底体1cを介して基板支持体2と導通して
いる。
【0011】このグロー放電分解装置を用いてa−Si
感光体ドラムを作製する場合には、a−Si成膜用のド
ラム状基板10を基板支持体2に装着し、a−Si生成
用ガスをガス導入口6より反応炉内部へ導入し、このガ
スをガス噴出口5を介して基板面へ噴出し、更にヒータ
ー3によって基板を所要の温度に設定するとともに基板
支持体2と電極板4の間でグロー放電を発生させ、これ
により、基板10の周面にa−Si膜が成膜できる。
【0012】本実施例の成膜条件は表1に示す通りであ
る。
【0013】
【表1】
【0014】〔例1〕上記のようにa−Si感光体ドラ
ムを制作した場合、電極板4や反応炉内部には汚染物質
が付着していた。
【0015】そこで、基板10と概ね同形状のアルミニ
ウム金属からなる導電性ダミー基板を基板支持体2に装
着し、次いでClF3 ガスをガス導入口6より反応炉内
部へ導入し、ガス噴出口5を介してダミー基板へ向けて
噴出し、そのガスを反応炉内部に充満させ、これによっ
てエッチングガスが行われて前記汚染物質がガス化す
る。このガスエッチングの条件は表2に示す通りであ
る。
【0016】
【表2】
【0017】このようにガスエッチングした場合の上記
ダミー基板の吸着フッ素量をドータイト・アルフッソン
試薬による比色法(和光純薬工業製)並びにガス検知管
(ガステック製を用いてHF、HClの量を測定)を用
いて測定したところ、表3の通りであった。
【0018】
【表3】
【0019】次に反応炉1の内部を大気圧下に戻すとと
もに熱風機を作動させてガス導入口6より加熱された空
気を導入し、反応炉1の内部にその空気の流路を作る。
上記熱風機には株式会社竹綱製作所製の熱風発生機(型
式、ニューTSK−10)を用いた。そして、この加熱
空気の導入時の温度は200℃であり、その風量は0.
5m3 /minである。
【0020】上記の方法によれば、反応炉1の各構成部
材の温度は表4の通りである。
【0021】
【表4】
【0022】かくしてこの反応炉内部の残留ハロゲン除
去方法により各構成部材の吸着フッ素量を測定したとこ
ろ、表5に示す通りであり 著しく低減したことが判
る。
【0023】
【表5】
【0024】〔例2〕 〔例1〕に示すようにClF3 ガスによりガスエッチン
グを行った後に、反応炉1の内部を真空にしたままで、
基板加熱用ヒーター3により1時間加熱して各構成部材
を加熱したところ、表6に示すような結果が得られた。
【0025】
【表6】
【0026】次に反応炉1の内部を大気圧下に戻すとと
もに排気用ポンプ9を作動させてガス導入口6より常温
の空気を導入し、反応炉1の内部にその空気の流路を作
り、この導入を約1時間行った。
【0027】かくしてこの反応炉内部の残留ハロゲン除
去方法により各構成部材の吸着フッ素量を測定したとこ
ろ、表7に示す通りであり、依然としてフッ素が除去さ
れないで残留していることが判る。
【0028】
【表7】
【0029】〔例3〕 〔例1〕に示すようにClF3 ガスによりガスエッチン
グを行った後に、排気用ポンプ9を作動させてガス導入
口6よりH2 ガスを約1時間導入した。
【0030】かくしてこの反応炉内部の残留ハロゲン除
去方法により各構成部材の吸着フッ素量を測定したとこ
ろ、表8に示す通りであり、依然としてフッ素が残留し
ていることが判る。
【0031】
【表8】
【0032】また、本発明者等は〔例1〕の実施例にお
いて、フッ素系エッチングガスにCF4 、SF6 、NF
3 、F2 等を用いてガスエッチング洗浄を行っても同様
な結果が得られた。
【0033】更に上記実施例においては、大気圧下の空
気を導入してフッ素除去を行ったが、それ以外にN2
Arなどの不活性ガスを用いても同様な結果が得られ
た。
【0034】
【発明の効果】以上の通り、本発明の反応炉内部の残留
ハロゲン除去方法によれば、50℃以上に加熱された空
気又は不活性ガスを反応炉内部を通過させることによ
り、それが反応炉の内部の隅々にまで行き渡り、その熱
により反応炉の各構成部材の間で大きな差がなく加熱さ
れ、しかも、その加熱ガスにより残留ハロゲンが効率的
に除去され、これにより、反応炉の各構成部材に付着し
た残留ハロゲンはムラなく、概ね除去され、これによ
り、a−Si膜を次に作製しても、その膜にハロゲンが
混入しなくなり、その結果、成膜特性の信頼性を高め且
つ反応炉内部の腐食を防いで反応炉の長寿命化を達成す
ることのできた。
【0035】また、この反応炉内部の残留ハロゲン除去
方法によれば、先のフッ素系エッチングガスによるガス
エッチング洗浄の後に分子状態にある水素もしくは分子
状態にある水素含有化合物ガスを用いる場合に比べて、
空気を採用しているのでその原料コスト上安価であると
いう利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるグロー放電分解装置の概略図で
ある。
【符号の説明】
1 金属製反応炉 1a 円筒体 1b 蓋体 1d リング 3 基板加熱用ヒーター 4 グロー放電用電極板 8 高周波電源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲン元素を含む成膜用ガス又はエッチ
    ング用ガスが導入された反応炉に50℃以上に加熱され
    た空気又は不活性ガスを通過させて残留ハロゲンを除去
    することを特徴とする反応炉内部の残留ハロゲン除去方
    法。
JP4352492A 1992-02-28 1992-02-28 反応炉内部の残留ハロゲン除去方法 Pending JPH05243163A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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