JPH0524298A - 書式制御方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 書式データにおける属性情報を別に管理する
ことにより、書式データ格納メモリの利用効率をよく
し、高いスループットを確保する。 【構成】 制御部３・１は、書式データを受信すると、
書式データのデータを書式記憶部３・４に格納し、書式
データの属性情報を書式属性記憶部３・３に格納する。
次に、印字データを受信すると、これをページバッファ
３・２に格納する。そして、これらの情報をリンクし、
文字パターン３・６を参照して、描画処理部３・５でデ
ータをドットパターンに展開し、描画メモリ３・７に格
納する。これをデバイス３・８で印字する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、書式制御方式に関し、
特に、フォームオーバレイ機能を有する印刷システムに
おける書式制御方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の印刷システムにおける書式制御方
式では、書式データは、データ部と、印刷位置、サイズ
等の属性情報部とが一体となったものとして定義され、
管理され、制御されていた。従って、書式が異なる場合
には、データ部と属性情報部とが一体となった新たな書
式データを書式データ格納メモリに転送しなければなら
なかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この従来の書式制御方
式では、書式データのデータ部と属性情報部とが一体と
して管理されているため、データ部が同じ内容でも印字
位置が違うだけで別の書式として定義されていた。その
結果、大きな書式データ格納メモリ容量が必要であり、
また、メモリの利用効率が悪かった。さらに、ホストコ
ンピュータから印刷装置に書式登録のため、転送される
書式データ量が増えることにより、スループットが低下
するといった問題があった。

【０００４】本発明の目的は、書式データ格納メモリの
利用効率がよく、また、印刷処理能力の高い書式制御方
式を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、フォームオー
バレイ機能を有する印刷システムの書式制御方式におい
て、ホストコンピュータと、属性情報とデータからなる
書式データと、印刷データとを記憶している記憶装置
と、データの送受信を行う制御部と、記憶装置から送ら
れてくる書式データの属性情報を格納する書式属性記憶
部と、記憶装置から送られてくる書式データのデータを
格納する書式記憶部と、記憶装置から送られてくる印刷
データを格納するページバッファと、文字パターンを格
納する文字パターンメモリと、書式データと印刷データ
とをリンクし、文字パターンを参照してドット展開する
描画処理部と、描画処理部からの出力を格納する描画メ
モリと、描画メモリの内容を印字するデバイスとを備え
ることを特徴としている。

【０００６】

【実施例】次に、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。

【０００７】図１は、本発明の一実施例を示す構成図で
ある。本実施例は、ホストコンピュータ１と、書式デー
タおよび印刷データが記憶されている記憶装置２と、プ
リンタ３とにより構成されている。

【０００８】ホストコンピュータ１は、制御部３・１と
データの送受信を行う。制御部３・１は、印刷位置情
報、印刷範囲情報など、書式データの属性情報を受信す
ると、それを書式属性記憶部３・３に格納し、書式デー
タのデータを受信すると、それを書式記憶部３・４に格
納する。また、印字情報を受信するとページバッファ３
・２に格納する。

【０００９】印字情報を受信すると、描画処理部３・５
で文字パターン３・６を参照し、印字データをドット展
開することによって印字可能な形式にし、描画メモリ３
・７に格納する。これがデバイス３・８で印字される。

【００１０】次に、本実施例の動作について説明する。

【００１１】図２は、連続する２つの印字結果のサンプ
ルである。（ａ）は用紙内印字位置が（ｐ１，ｑ１）、
（ｂ）は（ｐ２，ｑ２）であり、用紙内印字範囲（ｍ，
ｎ）は同一のものである。図３は、メモリ内のデータの
概略図である。（ａ）は書式記憶部３・４、（ｂ）は書
式属性記憶部３・３、（ｃ）はページバッファ３・２内
のデータを示し、それぞれのデータは独立にＩＤ（ｉｄ
ｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）を持っている。図４は、こ
の印字を実行するフロー図である。

【００１２】印字を行うには、はじめに、ＩＤと用紙内
印字範囲（ｍ，ｎ）を持つデータを受信し、書式記憶部
３・４に格納する。次に、１枚目の書式属性データを受
信する。この書式属性データは、ＩＤと用紙内印字位置
（ｐ１，ｑ１）からなる。次に、１枚目の印字データを
受信すると、描画処理部３・５は同一ＩＤの用紙内印字
範囲データ、用紙内印字位置、印字データをリンクし、
１枚目のデータを、ビットマップメモリに展開し、印字
する。

【００１３】次に、２枚目の書式属性データを受信す
る。この書式属性データは、ＩＤと用紙内印字位置（ｐ
２，ｑ２）からなる。ここで、２枚目の印字データを受
信し、１枚目と同様に、同一ＩＤの用紙内印字範囲デー
タ、用紙内印字位置、印字データをリンクし、ビットマ
ップイメージに展開し、印字する。

【００１４】このように、本実施例は、書式データを受
信した後は、書式属性データを受信することにより、用
紙内印字位置を自由に変更することができる。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、書式デー
タにおける属性情報とデータを別に管理する手段を設け
ることにより、書式データを再送しなくても属性情報を
自由に変更できるようにしたので、データ転送時間を短
縮し、印字性能を向上するという効果と、属性情報の違
う、同一の書式データを一つだけメモリに格納すれば印
字できるようにしたため、メモリを有効に利用できると
いう効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す構成図である。

【図２】連続する２つの印字結果のサンプルを示す図で
ある。

【図３】書式記憶部（ａ）と書式属性記憶部（ｂ）とペ
ージバッファ内のデータ（ｃ）の概略図である。

【図４】図２に示す２つの印字結果を実現するためのフ
ロー図である。

【符号の説明】

１ ホストコンピュータ ２ 記憶装置 ３ プリンタ ３・１ 制御部 ３・２ ページバッファ ３・３ 書式属性記憶部 ３・４ 書式記憶部 ３・５ 描画処理部 ３・６ 文字パターン ３・７ 描画メモリ ３・８ デバイス

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】フォームオーバレイ機能を有する印刷シス
   テムの書式制御方式において、 ホストコンピュータと、 属性情報とデータからなる書式データと、印刷データと
   を記憶している記憶装置と、 データの送受信を行う制御部と、 記憶装置から送られてくる書式データの属性情報を格納
   する書式属性記憶部と、 記憶装置から送られてくる書式データのデータを格納す
   る書式記憶部と、 記憶装置から送られてくる印刷データを格納するページ
   バッファと、 文字パターンを格納する文字パターンメモリと、 書式データと印刷データとをリンクし、文字パターンを
   参照してドット展開する描画処理部と、 描画処理部からの出力を格納する描画メモリと、 描画メモリの内容を印字するデバイスとを備えることを
   特徴とする書式制御方式。