JPH05242468A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH05242468A
JPH05242468A JP4284716A JP28471692A JPH05242468A JP H05242468 A JPH05242468 A JP H05242468A JP 4284716 A JP4284716 A JP 4284716A JP 28471692 A JP28471692 A JP 28471692A JP H05242468 A JPH05242468 A JP H05242468A
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JP
Japan
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magnetic recording
protective layer
recording medium
magnetic
resin
Prior art date
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Application number
JP4284716A
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English (en)
Inventor
Shoji Aoyanagi
祥二 青柳
Hitoshi Fujii
均 藤井
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気記録媒体の保護層にともなう耐久性と保存
性ならびに走行性に関する問題点を解決する。 【構成】基材上に磁気記録層とその上に保護層を設けた
磁気記録媒体で、保護層が熱硬化性樹脂と軟化点150
℃以上で平均粒径1〜50μmの疎水性粒子とを含有す
る。 【効果】磁気カードリードライターで1000回書き込
み読み出しを繰り返しても保護層面に変化がなく耐久性
に優れ、耐酸耐熱にも問題なく保存性に優れ、滑りがよ
く再生出力のピーク値のバラツキが少なく走行性にも優
れていた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体に関し、
特に耐久性、保存性に優れ、且つ走行性に優れた磁気記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】プリペイドカードやプレミアムカードな
ど磁気記録を利用したカード類は、大部分のものが磁気
カードリードライターを使用して書き込み読み出しを行
っている。このさいに磁気カード類は搬送中に磁気ヘッ
ドと接触する。磁気ヘッドはおもに軟磁性材料で構成さ
れており、また、磁気カードは磁気記録層とその表面を
保護する保護層から構成されている場合が多い。
【0003】磁気ヘッドの材料が保護層より硬いときに
は、多数回使用時に保護層が破壊され、磁気カードの読
み出しエラーなど記録特性に変化が起こる。逆に保護層
が磁気ヘッドより硬いときには、磁気ヘッドの摩耗が生
じ、リードライターの記録特性が変化することになる。
【0004】したがって保護層の摩耗特性はきわめて重
要であり、従来よりさまざまな工夫がなされてきた。た
とえば、磁気記録層の表面にセルロース誘導体とポリウ
レタンエラストマーおよびイソシアネート化合物を含む
保護層を設ける(特公昭52−34925)あるいはポ
リエステルやポリウレタンを含む保護層を設ける(特開
平2−134286)などである。
【0005】しかし、このように樹脂類のみを保護層と
して使用すると、表面が平滑となりカード表面と磁気ヘ
ッドとの接触面積が大きくなり、走行抵抗が大きくなる
という欠点がある。この対策として接触面積を小さくす
るために保護層に親水性無機顔料類を添加した場合に
は、保護層が多孔性となり保存性が悪くなるなどの問題
点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
磁気記録媒体の保護層にともなう耐久性や保存性ならび
に走行性に関する問題点を解決しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材上に磁気
記録層とその上に保護層を設けた磁気記録媒体におい
て、保護層が熱硬化性樹脂と軟化点150℃以上で平均
粒径1〜50μmの疎水性粒子とを含有することを特徴
とする磁気記録媒体である。
【0008】
【作用】本発明で使用する基材の材質は、磁気記録を阻
害しないものであればとくに限定はしないが、たとえ
ば、紙、ポリプロピレンフィルムやポリエステルフィル
ムなどのプラスチックフィルム、合成紙などが挙げられ
用途により選択して使用される。基材の厚みはテープや
カードなどに使用されるもので1μm〜5mm程度が使
用可能である。そして、中でも50〜350μmの基材
が好まれ、特に100〜250μmの基材が最も適して
いる。また基材表面にコロナ放電処理やアンカーコート
を施したりして、磁気記録層との接着性を向上させたり
するなどの表面処理を行ってもよい。
【0009】本発明は、基材上に磁気記録層を設けさら
にその上に保護層を設けるが、磁気記録層を構成する材
料は主に磁性材と結着剤である。
【0010】磁性材はS/N比を高くするため飽和磁化
や角型比の大きいものが望ましい。また、磁気ヘッドコ
アの飽和磁化に合わせて、100エルステッド以上の適
度な保磁力をもつものが望ましい。
【0011】このような磁性材としては、たとえばAO
・Fe2 O3 (A:Mn、Fe、Co、Ni、Zn、C
u、Li、Mgなどからの一種または複数種を含むも
の)、DO・6Fe2 O3 (D:Ba、Sr、Pbなど
からの一種または複数種を含むもの)、E3 Fe3 O12
(E:Y、Ga、Eu、Erなどから一種または複数種
を含むもの)、GFeO3 (G:Y、Gd、Eu、S
m、Tbなどから一種または複数種を含むもの)などの
フェライト系化合物、CrO2 、FeおよびCoおよび
Niのうち少なくとも一種を含む合金類などが挙げられ
る。
【0012】これらの磁性材は、単独または複数種を混
合して用いてもよい。また、それらの形態は針状、板
状、球状、無定形などの粉体として使用してもよいし、
蒸着などにより薄膜として使用してもよく、磁性材の種
類や基材の性質により適宜選択される。
【0013】粉体の磁性材を使用するときには、基材上
に接着させるために結着剤が使用される。このような結
着剤としては、たとえばウレタン樹脂、エポキシ樹脂、
ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フ
ッ素樹脂、ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹
脂、アミノ樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、マレ
イン樹脂、スチレン樹脂などの樹脂類、ゴム類、重合性
モノマー類などから一種あるいは複数種を適宜選択して
使用する。
【0014】これらの樹脂類は磁気記録層の機械的強度
や耐薬品性を付与するために熱硬化性樹脂が好ましく使
用される。結着剤と磁性材の比率はとくに限定しない
が、5:100〜100:10程度である。
【0015】磁気記録層には上記の材料以外に、分散
剤、潤滑剤、研磨剤、硬化剤、レベリング剤、消泡剤、
増粘剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、触媒類、導電剤、
静電気防止剤、防錆剤、防腐剤、重合開始剤などの助剤
類を適宜組み合わせて使用してもよい。
【0016】磁気記録層を基材上に設ける方法としては
いくつかの方法に分類できる。一般塗布型磁気記録媒体
は塗料化して一般のコーターにより塗布する方法によっ
て得られる。また、薄膜型磁気記録媒体は、蒸着、スパ
ッタリングなどの薄膜蒸着型とスビンコートなどの特殊
コートにより薄膜化する薄膜塗布型の方法が多く用いら
れる。そしてさらに、印刷型磁気記録媒体の印刷方式に
よる方法、または、ラミネート型磁気記録媒体の別種の
基材上に磁気記録層を設けたものをラミネートする方法
などがある。
【0017】磁性材を塗料化するには上記の諸材料を必
要に応じ、水またはアルコール、エステル、ケトンなど
一般に塗料分野で使用されている溶剤にボールミル、サ
ンドミル、ロールミル、アトライター、ホモミキサー、
ニーダーなどを使用して分散あるいは溶解させたりして
調製する。
【0018】このようにして得られた塗料は、基材上に
グラビヤコーター、リバースロールコーター、ブレード
コーター、ロッドコーター、ダイコーター、カーテンコ
ーターなどにより塗布する場合やスプレーコーティン
グ、スピンコーティングにより塗布される。
【0019】また、粉体コーティングや無溶剤コーティ
ングのように溶剤を使用しない方法も可能である。また
UV硬化やEB硬化などによる硬化技術を使用してもよ
いし、少量の塗布量が要求される場合には印刷により磁
気記録層を設けてもよい。
【0020】基材上に塗料を塗布したあと配向磁石によ
り配向させることにより、磁気記録層の角型比など磁気
的性能を向上させることができる。磁気記録層は磁気リ
ーダー・ライターの特性や使用目的により決められとく
に限定しないが、一層以上設けて、一般に一回のコート
量は乾燥後固形分で、0.1〜100g/m2 の範囲で
ある。本発明の磁気記録層の場合は1〜50g/m2
度が多く、10〜40g/m2 が最も好ましい。
【0021】磁性材を基材上に薄膜化するには、真空蒸
着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法など
のドライプロセスで行われる。このさいに磁気記録層が
均一に基材上に設けられるように基材と磁気記録層のあ
いだにプライマー層を設けることもある。なお、記録情
報の読み出しや書き込みを容易にできないようにするた
め記録層の上に隠蔽層を設けることも用途により行われ
ることがある。
【0022】本発明では磁気記録層の上に保護層を設け
るが、その保護層は少なくとも熱硬化性樹脂と軟化点が
150℃以上で平均粒径が1〜50μmの疎水性粒子と
を含むことが重要である。
【0023】熱硬化性樹脂としては、加熱により反応生
成する三次元的網目構造をもつ高分子重合体で、反応生
成後はさらに加熱しても軟化し難く種々の溶剤に対して
も膨潤し難くなるものを用いる。このような樹脂として
は、たとえばウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール
樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フルフラール樹脂、、
不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、シリコーン樹
脂、キシレン樹脂、トルエン樹脂などの熱硬化樹脂およ
び熱可塑性樹脂を架橋などによって熱硬化変性した樹
脂、たとえば、アクリル樹脂のイソシアネート架橋など
が挙げられ、これらは単独または組合せて使用される。
【0024】本発明の保護層中に用いられる熱硬化性樹
脂の量は、保護層全固形分の20〜90重量%、より好
ましくは25〜80重量%:最も好ましくは30〜70
重量%である。20重量%未満では保護層の層強度が十
分にならず、90重量%を越えると本発明の重要な構成
である疎水性粒子の量が満足できなくなり本発明の目的
の効果が得られない。
【0025】さらに、このような樹脂の硬化を促進させ
るために、たとえばフェノール類、アミン類、イソシア
ネート類、アルコール類、脂肪酸類、芳香族酸類、アル
デヒド類、金属化合物などの化合物類、触媒類、重合開
始剤類などを必要に応じ添加してもよい。そして、UV
硬化、EB硬化などの補助硬化も用いられる。
【0026】疎水性粒子としては、たとえばベンゾグア
ナミン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、ベンゾグアナミン
−メラミン共縮合樹脂粒子、尿素樹脂粒子、シリコーン
樹脂粒子、シリコーンゴム粒子、低密度ポリエチレン樹
脂粒子、高密度ポリエチレン樹脂粒子、エチレンーアク
リル酸共重合樹脂粒子、スチレン系樹脂粒子、ジビニル
ベンゼン系樹脂粒子、スチレン−ジビニルベンゼン系樹
脂粒子、n−ブチルアクリレート系樹脂粒子、アクリル
−スチレン系樹脂粒子、メチルメタクリレート樹脂粒
子、アクリル−ウレタン系樹脂粒子、ポリアミド系樹脂
粒子、ポリウレタン樹脂粒子、フッ素樹脂粒子などの疎
水化した有機樹脂粒子や疎水性のシリカ、酸化チタン、
アルミナ、マイカ、スメクタイトなどの無機顔料粒子を
疎水化処理したものが挙げられる。
【0027】疎水化処理を行う方法としては、たとえば
ハイドロカーボン、ケトン、アルコール、エステル類な
どの有機溶剤による処理、金属石鹸、ABS、高級アル
コールなどの界面活性剤による処理、カップリング剤に
よる処理、グラフト化、樹脂コーティングなどの処理方
法が挙げられる。これらの疎水性粒子は必要に応じ数種
類混合して使用してもよい。
【0028】これらの疎水性粒子は軟化点が150℃以
上および平均粒径が1〜50μmのものであることが重
要である。ここでいう軟化点はビカット軟化温度試験法
による測定値、平均粒径はコールターカウンター法によ
る測定値である。
【0029】軟化点が150℃未満に低いと磁気カード
リードライターなどで記録情報の書き込み読み出しを繰
り返しているうちに、保護層表面が摩耗したり、摩擦熱
によりキズがついたり、厚みが変化したりして記録エラ
ーが発生しやすくなる。
【0030】なお、軟化点が不足するものについては、
UV、EB、γ線などの硬化処理を行って150℃以上
に硬化したものを用いる。
【0031】また、平均粒径が1μm未満に小さくなる
と熱硬化性樹脂面が磁気ヘッドと接触する面積が大きく
なり、磁気ヘッドのコアあるいは保護層が摩耗する面積
が大きくなるために好ましくない。そして平均粒径が5
0μmを越えてより大きくなると、スペーシングロスが
大きくなり記録情報の読み出しや書き込みが難しくな
る。従って、本発明の疎水性粒子は、平均粒子径が1〜
50μmのものが重要であるが、より好ましくは1〜2
0μm、最も好ましくは2〜10μmである。
【0032】本発明では、さらに疎水性粒子の比表面積
が50m2 /g以下、より好ましくは30m2 /g以下
であることが望ましい。ここでいう比表面積はBET法
による測定値である。比表面積がこれを越えてより大き
いと、疎水性粒子の表面の凹凸が多くなり熱硬化性樹脂
との密着性が悪くなって保護層がポーラスとなるため、
酸性あるいはアルカリ性物質または酸化性物質などが保
護層内に浸透しやすくなり、経時的に記録媒体の品質劣
化を招くことになるためである。
【0033】疎水性粒子の量は保護層全固形分の1〜5
0重量%、より好ましくは2〜30重量%、最も好まし
くは3〜25重量%である。1重量%未満では十分な効
果が得られず、50重量%を越える多量の使用は経時的
に記録媒体の品質劣化を招くことになる。
【0034】また、磁気記録媒体と磁気ヘッドとの滑り
が悪く、磁気リーダーライターでの搬送性が良くない時
には、保護層にさらに潤滑性の粒子を使用することも好
ましい。このような潤滑性の粒子としては、たとえば、
シリコーン樹脂、フッソ樹脂フッ化黒鉛、塩化カドミウ
ム、黒鉛、チッ化ホウ素、雲母、三酸化アンチモン、メ
ラミンシアヌル酸アダクト、二硫化ジルコニウム、二硫
化バナジウム、二硫化ニオブ、二硫化モリブデン、二硫
化タングステン、二硫化レニウム、セレン化タングステ
ン、セレン化モリブデン、セレン化ニオブ、N−ラウロ
イルL−リジン、N−ラウリルアスパラギン酸β−ラウ
リルエステル、N−ステエリルアスパラギン酸β−ステ
アリルエステル、アルキルリン酸エステルなどからなる
粒子が挙げられる。
【0035】保護層には上記の材料以外に、本発明の目
的を損なわない範囲内で着色顔料、染料、体質顔料、金
属化合物、金属粉、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、潤滑剤、レベリング剤、増粘剤、硬化剤、触媒類、
光安定化剤、導電剤、静電気防止剤、重合開始剤などの
助剤類を適宜組み合わせて使用してもよい。
【0036】保護層を磁気記録層の上に設けるには、磁
気記録層を塗料化により基材の上に設けた場合と同様に
して一般塗布型磁気記録媒体の塗布方法によって塗布す
る。塗料化は一般に塗料分野で使用されている溶剤中に
分散あるいは溶解させ、ボールミル、サンドミル、アト
ライター、ロールミル、振動ミル、ホモミキサー、高速
インペラー分散機、高速ストーンミル、ニーダー、衝撃
ミル、超音波分散機などの分散機あるいは混練機を使用
して行う。
【0037】塗布はこのようにして得られた塗料をグラ
ビヤコーター、リバースロールコーター、ブレードコー
ター、ロッドコーター、ダイコーター、カーテンコータ
ー、エアナイフコーター、ナイフコータースクイズコー
ター、トランスファーロールコーター、キスコーター、
キャストコーターなどのコーターにより塗布する。そし
て、乾燥方法は一般の方法を使用して行う。
【0038】保護層のコート量は、0.1〜50g/m
2 程度、より好ましくは0.5〜20g/m2 、最も好
ましくは1〜10g/m2 である。コート量がこの範囲
未満に少なすぎると磁気記録層にたいする保護作用が満
たされなくなり、反対にコート量がこの範囲を越えて多
すぎるとスペーシングロスが増し記録情報の書き込みや
読み出しが困難となる。
【0039】なお、保護層を磁気記録層の上に塗布する
さいに磁気記録層内の磁性材の配向に乱れが生じるよう
な場合には保護塗料を塗布したあと配向磁石により再配
向することも行われる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例を記載するが、勿論こ
れらに限定されるものではない。なお、例中の部および
%はとくに断わらない限りそれぞれ重量部および重量%
を表す。また、保護塗料の固形分比率%は保護層全固形
分中のそれぞれの材料の固形分%を示す。
【0041】実施例1 厚みが188μmのポリエステルフィルム(東レ社製、
ルミラー)の片面上に下記組成の磁性塗料1をグラビア
コーターを使用して、乾燥後の重量が25g/m2 とな
るように塗布し磁気記録層を設けた。さらにその上に下
記組成の保護塗料1をグラビアコーターを使用して、乾
燥後の重量が5g/m2 となるように塗布し保護層を設
け磁気記録媒体を得た。
【0042】磁性塗料1 バリウムフェライト微粉末(戸田工業社製、MC−12
7)75部、分散剤(ICI社製、ソルスパース240
00)2部、ポリウレタン樹脂35%酢酸エチル液(日
本ポリウレタン社製、N−3022)34部、イソシア
ネート75%酢酸エチル溶液(日本ポリウレタン社製、
コロネートL)4部、トルエン45部、メチルエチルケ
トン45部。
【0043】保護塗料1 疎水性粒子としてアクリル−スチレン樹脂粒子(大日本
インキ化学工業社製、GRANDOLL PP−200
0S、平均粒子径15μm、比表面積26m2/g、軟
化点250℃以上)5部(固形分比率6.2%)、着色
剤(古河機械金属社製、酸化チタンFR−22)10
部、分散剤(花王社製、ホモゲノールL−18)0.2
部、熱硬化性樹脂としてポリウレタン樹脂35%酢酸エ
チル溶液(日本ポリウレタン社製、N−3022)15
7.1部(固形分比率69.0%)、硬化剤としてイソ
シアネート75%酢酸エチル溶液(日本ポリウレタン社
製、コロネートL)13.3部、〔固形分計80.2〕
トルエン108部、メチルエチルケトン108部。
【0044】実施例2 厚みが230μmの合成紙(日清紡社製、ピーチコート
WE−230)の片面上に下記組成の磁性塗料2をリバ
ースロールコーターにより、乾燥後の重量が15g/m
2 となるように塗布し磁気記録層を設けた。さらにその
上に下記組成の保護塗料2をリバースロールコーターに
より、乾燥後の重量が8g/m2 となるように塗布し保
護層を設け磁気記録媒体を得た。
【0045】磁性塗料2 バリウムフェライト微粉末(戸田工業社製、MC−12
7)75部、分散剤(ICI社製、ソルスパース170
00)3部、ポリエステル樹脂(住友バイエルウレタン
社製、デスモフェン1100)20部、イソシアネート
75%酢酸エチル溶液(住友バイエルウレタン社製、ス
ミジュールL)4部、トルエン61部、メチルエチルケ
トン61部。
【0046】保護塗料2 疎水性粒子としてシリコーン樹脂粒子(東芝シリコーン
社製、トスパール240、平均粒子径4μm、比表面積
25m2 /g、軟化点250℃以上)5部(固形分比率
10.0%)、着色剤(旭化成社製、アルミペーストC
R21GM)20部、分散剤(花王社製、ホモゲノール
L−18)0.2部、熱硬化性樹脂としてポリエステル
樹脂(住友バイエルウレタン社製、デスモフェン110
0)20部(固形分比率40%)、硬化剤としてイソシ
アネート75%酢酸エチル溶液(住友バイエルウレタン
社製、スミジュールL)5.3部、〔固形分計49.
2〕、トルエン98部、メチルエチルケトン98部。
【0047】実施例3 厚みが200μmの合成紙(王子油化社製、ユポFRG
#200)の片面上に実施例1で使用した磁性塗料1を
バーコーターを使用して、乾燥後の重量が25g/m2
となるように塗布し磁気記録層を設けた。さらにその上
に下記組成の保護塗料3をバーコーターを使用して、乾
燥後の重量が5g/m2 となるように塗布し保護層を設
け磁気記録媒体を得た。
【0048】保護塗料3 疎水性粒子としてベンゾグアナミン樹脂粒子(日本触媒
化学工業社製、エポスターM、平均粒子径3μm、比表
面積2m2 /g、軟化点250℃以上)10部(固形分
比率23.0%)、着色剤(旭化成社製、アルミペース
トCR21GM)20部、分散剤(花王社製、ホモゲノ
ールL−18)0.2部、熱硬化性樹脂として熱硬化変
性アクリル樹脂60%キシレン溶液(住友バイエルウレ
タン社製、デスモフェンA160)17部(固形分比率
23.0%)、硬化剤としてイソシアネート75%酢酸
エチル溶液(住友バイエルウレタン社製、スミジュール
L)5.3部、〔固形分計42.3〕、メチルエチルケ
トン60部、シクロヘキサノン20部。
【0049】実施例4 実施例1の保護塗料1で使用したアクリル−スチレン樹
脂粒子の代わりに多孔質アクリル樹脂粒子(積水化成品
工業社製、MBP−5、平均粒子径5μm、比表面積6
0m2 /g、軟化点200℃以上)を使用して保護塗料
4とした以外は実施例1と同様にした。
【0050】保護塗料4 疎水性粒子として多孔質アクリル樹脂粒子(積水化成品
工業社製、MBP−5、平均粒子径5μm、比表面積6
0〜200m2 /g)5部(固形分比率6.2%)、着
色剤(古河機械金属社製、酸化チタンFR−22)10
部、分散剤(花王社製、ホモゲノールL−18)0.2
部、熱硬化性樹脂としてポリウレタン樹脂35%酢酸エ
チル溶液(日本ポリウレタン社製、N−3022)15
7.1部(固形分比率69.0%)、硬化剤としてイソ
シアネート75%酢酸エチル溶液(日本ポリウレタン社
製、コロネートL)13.3部、〔固形分計80.2〕
トルエン108部、メチルエチルケトン108部。
【0051】比較例1 実施例1の保護塗料1で使用したアクリル−スチレン樹
脂粒子を使用しなかった以外は実施例1と同様にした。
【0052】比較例2 実施例2の保護塗料2で使用したシリコーン樹脂粒子の
代わりに非疎水性シリカ粉末(富士デヴィソン社製、サ
イロイド404、比表面積300m2 /g)を使用した
以外は実施例2と同様にした。
【0053】比較例3 実施例3の保護塗料3で使用したベンゾグアナミン樹脂
粒子の代わりにポリエチレン樹脂粒子(住友精化社製、
フロービーズHE−5023、軟化点126℃)を使用
した以外は実施例3と同様にして磁気記録媒体を得た。
【0054】比較例4 実施例1の保護塗料1で使用したアクリル−スチレン樹
脂粒子の代わりにポリウレタン樹脂粒子(根上工業社
製、アートパールC−100、平均粒子径55μm、軟
化点250℃以上)を使用し、熱硬化性のポリウレタン
樹脂、イソシアネートの代わりに熱可塑性樹脂(東亜合
成化学工業社製、アロンS−2040)を使用した以外
は実施例1と同様にした。
【0055】このようにして得られた8種類の磁気記録
媒体から磁気カードを切り取り、それぞれ下記のような
方法により、耐久性、耐酸性、耐熱性、走行性、再生出
力を調べた。それぞれの評価の結果を表1に示した。な
お、実施例および比較例において保護層中に使用した樹
脂粒子の軟化点、平均粒子径、比表面積も表1に示し
た。
【0056】耐久性:磁気カードリードライター(三和
ニューテック社製、CRS−700)を用いて1000
回書き込み読み出しを行ったあとの保護層の変化を調べ
た。表1では、1000回記書き込み読み出し後、保護
層に変化がないものを○、きずはないが表面に磁気ヘッ
ドの通過跡が認められるものを△、保護層表面にきずが
ついたものを×とした。
【0057】耐酸性:5重量%酢酸水溶液中に50時間
浸漬したあとの保護層表面の色の変化を目視判定した。
表1では、酢酸浸漬後色変化が認められないものを○、
やや色変化が認められたものを△、色変化が激しかった
ものを×とした。
【0058】耐熱性:磁気カード5枚を重ね合わせ1k
gの荷重をかけた状態で100℃の温度に50時間保持
したあと室温にもどし無荷重にしたときのカード間の接
着状態を調べた。表1では全く接着しなかったものを
○、保護層が融着したものを×とした。
【0059】走行性:摩擦角測定機(東洋精機製作所
製、T.S.S.式摩擦角測定機)を用いて磁気カード
の保護層側の面の鉄板面に対する摩擦角を測定した。表
1では滑りの良いものを○、滑りが悪いものを×とし
た。
【0060】再生出力:磁気カードリードライター(三
和ニューテック社製、CRS−700)を用いて、記録
の再生出力電圧を調べた。出力のピーク値バラツキが少
ないものを○、変化が激しいものを×とした。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】実施例比較例の結果から明らかなよう
に、本発明で得られた磁気記録媒体は、磁気カードリー
ドライターで1000回書き込み読み出しを繰り返して
も、保護層面に変化がなく耐久性に優れ、耐酸耐熱にも
問題なく保存性も優れていた。そして摩擦に対する滑り
がよく再生出力のピーク値バラツキが少なく走行性にも
優れていた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に磁気記録層とその上に保護層を設
    けた磁気記録媒体において、保護層が熱硬化性樹脂と軟
    化点150℃以上で平均粒径1〜50μmの疎水性粒子
    とを含有することを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】疎水性粒子の比表面積が50m2 /g以下
    である請求項1記載の磁気記録媒体。
JP4284716A 1991-10-23 1992-10-22 磁気記録媒体 Pending JPH05242468A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-275427 1991-10-23
JP27542791 1991-10-23

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05242468A true JPH05242468A (ja) 1993-09-21

Family

ID=17555371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4284716A Pending JPH05242468A (ja) 1991-10-23 1992-10-22 磁気記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05242468A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012157304A1 (ja) * 2011-05-16 2012-11-22 田中精密工業株式会社 磁性強化樹脂
WO2014073424A1 (ja) * 2012-11-09 2014-05-15 田中精密工業株式会社 磁性強化樹脂

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