JPH05241415A - カラー画像形成方法 - Google Patents
カラー画像形成方法Info
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- JPH05241415A JPH05241415A JP4075535A JP7553592A JPH05241415A JP H05241415 A JPH05241415 A JP H05241415A JP 4075535 A JP4075535 A JP 4075535A JP 7553592 A JP7553592 A JP 7553592A JP H05241415 A JPH05241415 A JP H05241415A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 1画素多階調の場合でも、正確な色再現を実
現するカラー画像形成方法を提供する。 【構成】 原稿を読取り、各画素に対するトナー濃度を
算出する(1〜3)。トナー濃度を主静電潜像電位に変
換する(4)。第2番目以降の現像に係る静電潜像に対
して、該現像以前に感光体表面に付着するトナーによる
表面電位の変化を考慮して、主静電潜像電位を補正する
(5)。被覆静電潜像電位を考慮して、各光導電層に対
する静電潜像電位を求める(6)。該静電潜像電位に基
づき、画像露光を行なう(7〜11)。上記5の工程
で、光導電層の帯電極性と異極性になる画素がある場合
は、該異極性の主静電潜像電位等による補正を行ない、
あらためて静電潜像電位を設定してもよい。上記5の工
程で、光導電層の最高電位を超過する画素がある場合
は、該超過する主静電潜像電位等を新たな最高電位とし
て静電潜像電位を設定してもよい。
現するカラー画像形成方法を提供する。 【構成】 原稿を読取り、各画素に対するトナー濃度を
算出する(1〜3)。トナー濃度を主静電潜像電位に変
換する(4)。第2番目以降の現像に係る静電潜像に対
して、該現像以前に感光体表面に付着するトナーによる
表面電位の変化を考慮して、主静電潜像電位を補正する
(5)。被覆静電潜像電位を考慮して、各光導電層に対
する静電潜像電位を求める(6)。該静電潜像電位に基
づき、画像露光を行なう(7〜11)。上記5の工程
で、光導電層の帯電極性と異極性になる画素がある場合
は、該異極性の主静電潜像電位等による補正を行ない、
あらためて静電潜像電位を設定してもよい。上記5の工
程で、光導電層の最高電位を超過する画素がある場合
は、該超過する主静電潜像電位等を新たな最高電位とし
て静電潜像電位を設定してもよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に採用されるカラー画
像形成方法に関するものである。ここでいうカラー画像
形成方法には、フルカラー画像形成方法のみならず、マ
ルチカラー画像形成方法なども含む。
リ、プリンター等の画像形成装置に採用されるカラー画
像形成方法に関するものである。ここでいうカラー画像
形成方法には、フルカラー画像形成方法のみならず、マ
ルチカラー画像形成方法なども含む。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカラー画像形成方法とし
て、互いに異なる波長の光に感度を有する3層の感光層
を、導電性基体上に積層した複合感光体を用いた方法が
知られている(例えば、特開平3−202868号公報
参照)。この方法では、2回又は3回の帯電プロセスに
より、積層順に正負正又は負正負のような交互の極性の
電位を有するように、該複合感光体の各感光層を帯電す
る。次に、各感光層の光感度に対応する各波長光に、互
いに異なる第1色(シアン)、第2色(マゼンタ)、第
3色(イエロー)に対応する画像情報を載せて、同時に
露光を行ない、各色に対応する第1静電潜像、第2静電
潜像、第3静電潜像を、各層に1色ずつ対応させて形成
する。ここで、例えば第2色及び第3色に対応する静電
潜像を一時的に表面化させないために、第2静電潜像及
び第3静電潜像と同一の形状で、かつ、異極性の電位を
有する被覆静電潜像もそれぞれ形成する。現像プロセス
では、まず、被覆濳像のない第1静電潜像を、それに対
応する色で現像する。次に、所定の波長光の均一露光に
より、第1静電潜像と、次に現像すべき例えば第2静電
潜像に対応する被覆静電潜像とを消去し、その後、第2
静電潜像に対応する色で現像する。同様にして、第3静
電潜像も、それに対応する色で現像する。そして、最後
に、該3色のトナー像を、該複合感光体から普通紙に一
括転写する。
て、互いに異なる波長の光に感度を有する3層の感光層
を、導電性基体上に積層した複合感光体を用いた方法が
知られている(例えば、特開平3−202868号公報
参照)。この方法では、2回又は3回の帯電プロセスに
より、積層順に正負正又は負正負のような交互の極性の
電位を有するように、該複合感光体の各感光層を帯電す
る。次に、各感光層の光感度に対応する各波長光に、互
いに異なる第1色(シアン)、第2色(マゼンタ)、第
3色(イエロー)に対応する画像情報を載せて、同時に
露光を行ない、各色に対応する第1静電潜像、第2静電
潜像、第3静電潜像を、各層に1色ずつ対応させて形成
する。ここで、例えば第2色及び第3色に対応する静電
潜像を一時的に表面化させないために、第2静電潜像及
び第3静電潜像と同一の形状で、かつ、異極性の電位を
有する被覆静電潜像もそれぞれ形成する。現像プロセス
では、まず、被覆濳像のない第1静電潜像を、それに対
応する色で現像する。次に、所定の波長光の均一露光に
より、第1静電潜像と、次に現像すべき例えば第2静電
潜像に対応する被覆静電潜像とを消去し、その後、第2
静電潜像に対応する色で現像する。同様にして、第3静
電潜像も、それに対応する色で現像する。そして、最後
に、該3色のトナー像を、該複合感光体から普通紙に一
括転写する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の方法を1
画素2階調に適用した場合には、予定通りの色再現がで
きた。ところが、1画素256階調に適用したところ、
第2色目以降において、第1色目のトナーが現像された
位置で色再現が悪くなった。この色再現の劣化の原因
は、該複合感光体の表面に、第1色目のトナーが付着し
たことにより、そのトナーの電荷が、その位置の該複合
感光体の表面電位を、本来の値よりプラス又はマイナス
側へシフトさせたためである。
画素2階調に適用した場合には、予定通りの色再現がで
きた。ところが、1画素256階調に適用したところ、
第2色目以降において、第1色目のトナーが現像された
位置で色再現が悪くなった。この色再現の劣化の原因
は、該複合感光体の表面に、第1色目のトナーが付着し
たことにより、そのトナーの電荷が、その位置の該複合
感光体の表面電位を、本来の値よりプラス又はマイナス
側へシフトさせたためである。
【0004】このトナーの電荷による表面電位の変化
は、トナー付着量が1mg/cm2で約20Vであり、静電潜
像電位コントラスト500〜1000Vに比較して充分
小さく、1画素2階調の場合には影響しない。しかし、
1画素256階調の場合には、1階調あたりの静電潜像
電位コントラストが2〜4Vしかないため、トナーの付
着により、5〜10階調くらいずれてしまう。特に、ト
ナー電荷による表面電位の変化は、付着量の自乗に比例
するため、2色、3色とトナーが重なった場合には、1
00Vくらいになることもある。
は、トナー付着量が1mg/cm2で約20Vであり、静電潜
像電位コントラスト500〜1000Vに比較して充分
小さく、1画素2階調の場合には影響しない。しかし、
1画素256階調の場合には、1階調あたりの静電潜像
電位コントラストが2〜4Vしかないため、トナーの付
着により、5〜10階調くらいずれてしまう。特に、ト
ナー電荷による表面電位の変化は、付着量の自乗に比例
するため、2色、3色とトナーが重なった場合には、1
00Vくらいになることもある。
【0005】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、1画素多階調の場合
でも、正確な色再現を実現するカラー画像形成方法を提
供することである。
であり、その目的とするところは、1画素多階調の場合
でも、正確な色再現を実現するカラー画像形成方法を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1のカラー画像形成方法は、互いに異なる
波長の光に感度を有する少なくとも2層の光導電層を積
層した複合感光体の各光導電層を積層順に交互の極性を
有するように帯電した後、該各光導電層の光感度に対応
する各波長の光に各色対応の画像情報を載せて露光を行
なうことにより、該各光導電層上に各色対応の静電潜像
及びこれらの各色対応の静電潜像のうち第2番目以降の
現像に係るものを一時的に表面化させないための異極性
で同一形状の静電潜像をそれぞれ形成する工程と、必要
に応じて所定の波長の光を選択的に均一露光することに
よって、該複合感光体の表面に上記の各色対応の静電潜
像に対応する電位分布を顕在化させて、各色静電潜像に
対応する各色トナーを順次供給して現像を行なう工程と
を有するカラー画像形成方法において、第2番目以降の
現像に係る静電潜像の形成にあたり、該複合感光体の表
面にトナーがない状態で該現像を行なうために必要とさ
れる静電潜像電位と、該現像より前の現像で該複合感光
体の表面に吸着すると予定されるトナーの電荷による表
面電位の変化分とに基づいて、各画素に対する静電潜像
電位の設定を行なうことを特徴とするものである。
めに、請求項1のカラー画像形成方法は、互いに異なる
波長の光に感度を有する少なくとも2層の光導電層を積
層した複合感光体の各光導電層を積層順に交互の極性を
有するように帯電した後、該各光導電層の光感度に対応
する各波長の光に各色対応の画像情報を載せて露光を行
なうことにより、該各光導電層上に各色対応の静電潜像
及びこれらの各色対応の静電潜像のうち第2番目以降の
現像に係るものを一時的に表面化させないための異極性
で同一形状の静電潜像をそれぞれ形成する工程と、必要
に応じて所定の波長の光を選択的に均一露光することに
よって、該複合感光体の表面に上記の各色対応の静電潜
像に対応する電位分布を顕在化させて、各色静電潜像に
対応する各色トナーを順次供給して現像を行なう工程と
を有するカラー画像形成方法において、第2番目以降の
現像に係る静電潜像の形成にあたり、該複合感光体の表
面にトナーがない状態で該現像を行なうために必要とさ
れる静電潜像電位と、該現像より前の現像で該複合感光
体の表面に吸着すると予定されるトナーの電荷による表
面電位の変化分とに基づいて、各画素に対する静電潜像
電位の設定を行なうことを特徴とするものである。
【0007】請求項2のカラー画像形成方法は、上記設
定による静電潜像電位が、一部の画素で、該静電潜像に
対応する光導電層の初期帯電電位と異極性になる場合
に、該異極性の静電潜像電位の最大値と、上記設定によ
る静電潜像電位とに基づいて、第2番目以降の現像に係
る静電潜像電位の設定を行なうことを特徴とするもので
ある。
定による静電潜像電位が、一部の画素で、該静電潜像に
対応する光導電層の初期帯電電位と異極性になる場合
に、該異極性の静電潜像電位の最大値と、上記設定によ
る静電潜像電位とに基づいて、第2番目以降の現像に係
る静電潜像電位の設定を行なうことを特徴とするもので
ある。
【0008】請求項3のカラー画像形成方法は、上記設
定による静電潜像電位が、特定色の画素で、該静電潜像
に対応する光導電層の初期帯電電位と異極性になると予
測される場合に、該特定色の画素における付着トナーの
電荷による表面電位の変化分と、上記設定による静電潜
像電位とに基づいて、第2番目以降の現像に係る静電潜
像電位の設定を行なうことを特徴とするものである。
定による静電潜像電位が、特定色の画素で、該静電潜像
に対応する光導電層の初期帯電電位と異極性になると予
測される場合に、該特定色の画素における付着トナーの
電荷による表面電位の変化分と、上記設定による静電潜
像電位とに基づいて、第2番目以降の現像に係る静電潜
像電位の設定を行なうことを特徴とするものである。
【0009】請求項4のカラー画像形成方法は、上記設
定による静電潜像電位の絶対値が、一部の画素で、該静
電潜像に対応する光導電層の最高電位の絶対値を超過す
る場合に、該超過する電位の最大値と、該光導電層の最
高電位とに基づいて、該光導電層の新しい最高電位を設
定し、第2番目以降の現像に係る静電潜像電位の設定を
行なうことを特徴とするものである。
定による静電潜像電位の絶対値が、一部の画素で、該静
電潜像に対応する光導電層の最高電位の絶対値を超過す
る場合に、該超過する電位の最大値と、該光導電層の最
高電位とに基づいて、該光導電層の新しい最高電位を設
定し、第2番目以降の現像に係る静電潜像電位の設定を
行なうことを特徴とするものである。
【0010】請求項5のカラー画像形成方法は、上記設
定による静電潜像電位の絶対値が、特定色の画素で、該
静電潜像に対応する光導電層の最高電位の絶対値を超過
すると予測される場合に、該特定色の画素における付着
トナーの電荷による表面電位の変化分と、該光導電層の
最高電位とに基づいて、該光導電層の新しい最高電位を
設定し、第2番目以降の現像に係る静電潜像電位の設定
を行なうことを特徴とするものである。
定による静電潜像電位の絶対値が、特定色の画素で、該
静電潜像に対応する光導電層の最高電位の絶対値を超過
すると予測される場合に、該特定色の画素における付着
トナーの電荷による表面電位の変化分と、該光導電層の
最高電位とに基づいて、該光導電層の新しい最高電位を
設定し、第2番目以降の現像に係る静電潜像電位の設定
を行なうことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明ののカラー画像形成方法においては、ま
ず、互いに異なる波長の光に感度を有する少なくとも2
層の光導電層を積層した複合感光体の各光導電層を積層
順に交互の極性を有するように帯電して、該複合感光体
の表面電位を所定の電位にする。
ず、互いに異なる波長の光に感度を有する少なくとも2
層の光導電層を積層した複合感光体の各光導電層を積層
順に交互の極性を有するように帯電して、該複合感光体
の表面電位を所定の電位にする。
【0012】次に、該各光導電層の光感度に対応する各
波長の光に、互いに異なる各色(例えば、第1色(シア
ン)、第2色(マゼンタ)、第3色(イエロー))に対
応する画像情報を載せて、同時に露光を行なう。これに
より、該各光導電層上に各色対応の主静電潜像(例え
ば、第1、第2、第3主静電潜像)と、第1色以外の各
色対応の主静電潜像に対して異極性で同一形状の被覆静
電潜像とをそれぞれ形成する。ここで、主静電潜像とは
現像用の静電潜像であり、被覆静電潜像とは後の所定色
の光による均一照射で消去されるまでの間、主静電潜像
が形成されている光導電層と逆向きに帯電された光導電
層に形成されて、主静電潜像が複合感光体の表面に電位
的に現われないようにするための静電潜像である。
波長の光に、互いに異なる各色(例えば、第1色(シア
ン)、第2色(マゼンタ)、第3色(イエロー))に対
応する画像情報を載せて、同時に露光を行なう。これに
より、該各光導電層上に各色対応の主静電潜像(例え
ば、第1、第2、第3主静電潜像)と、第1色以外の各
色対応の主静電潜像に対して異極性で同一形状の被覆静
電潜像とをそれぞれ形成する。ここで、主静電潜像とは
現像用の静電潜像であり、被覆静電潜像とは後の所定色
の光による均一照射で消去されるまでの間、主静電潜像
が形成されている光導電層と逆向きに帯電された光導電
層に形成されて、主静電潜像が複合感光体の表面に電位
的に現われないようにするための静電潜像である。
【0013】次に、被覆静電潜像のない第1主静電潜像
を現像した後、第1静電潜像に対応する光導電層に光感
度を有する波長の光を用いて均一露光する。これによ
り、第1主静電潜像と第2主静電潜像に対する被覆静電
潜像を消去して、第2主静電潜像を該複合感光体の表面
部に電位的に顕在化させる。以上のように、複合感光体
の表面部に各色対応の主静電潜像に対応する電位分布を
顕在化させて、各色の主静電潜像に対応する各色トナー
を順次供給して現像を行なって、カラーのトナー可視像
を得る。
を現像した後、第1静電潜像に対応する光導電層に光感
度を有する波長の光を用いて均一露光する。これによ
り、第1主静電潜像と第2主静電潜像に対する被覆静電
潜像を消去して、第2主静電潜像を該複合感光体の表面
部に電位的に顕在化させる。以上のように、複合感光体
の表面部に各色対応の主静電潜像に対応する電位分布を
顕在化させて、各色の主静電潜像に対応する各色トナー
を順次供給して現像を行なって、カラーのトナー可視像
を得る。
【0014】以上の工程において、上記の本発明が解決
しようとする課題で述べたように、該複合感光体の表面
に付着したトナーの電荷により該複合感光体の表面電位
が変化するので、該トナーの電荷による表面電位の変化
分を考慮して、該複合感光体の各光導電層に形成する静
電潜像の電位をどのように設定するかが問題となる。
しようとする課題で述べたように、該複合感光体の表面
に付着したトナーの電荷により該複合感光体の表面電位
が変化するので、該トナーの電荷による表面電位の変化
分を考慮して、該複合感光体の各光導電層に形成する静
電潜像の電位をどのように設定するかが問題となる。
【0015】そこで、請求項1のカラー画像形成方法で
は、第2番目以降の現像に係る静電潜像の形成にあた
り、該複合感光体の表面にトナーがない状態で該現像を
行なうために必要とされる静電潜像電位と、該現像より
前の現像で該複合感光体の表面に吸着すると予定される
トナーの電荷による表面電位の変化分とに基づいて、各
画素に対する静電潜像電位の設定を行なう。例えば、第
2番目以降の現像に係る各画素に対する主静電潜像電位
を、トナーがない状態で該現像をするために必要とされ
る主静電潜像電位から、該現像より前の現像で該複合感
光体表面に吸着すると予定されるトナーの電荷による表
面電位の変化分を減算することによって算出して、その
算出した主静電潜像電位を用いて各画素に対する露光量
を設定する。これにより、第2番目以降の現像に係る主
静電潜像の電位は、該現像より前の現像で該複合感光体
の表面に吸着すると予定されるトナーの電荷による該複
合感光体の表面電位の変化分を見込んで設定される。な
お、第1番目の現像の際は、該複合感光体の表面にトナ
ーが付着していない。したがって、第1番目の現像に係
る主静電潜像を形成するための露光量は、トナーがない
状態で該現像をするために必要とされる該主静電潜像電
位を用いて、従来の方法と同様に算出する。
は、第2番目以降の現像に係る静電潜像の形成にあた
り、該複合感光体の表面にトナーがない状態で該現像を
行なうために必要とされる静電潜像電位と、該現像より
前の現像で該複合感光体の表面に吸着すると予定される
トナーの電荷による表面電位の変化分とに基づいて、各
画素に対する静電潜像電位の設定を行なう。例えば、第
2番目以降の現像に係る各画素に対する主静電潜像電位
を、トナーがない状態で該現像をするために必要とされ
る主静電潜像電位から、該現像より前の現像で該複合感
光体表面に吸着すると予定されるトナーの電荷による表
面電位の変化分を減算することによって算出して、その
算出した主静電潜像電位を用いて各画素に対する露光量
を設定する。これにより、第2番目以降の現像に係る主
静電潜像の電位は、該現像より前の現像で該複合感光体
の表面に吸着すると予定されるトナーの電荷による該複
合感光体の表面電位の変化分を見込んで設定される。な
お、第1番目の現像の際は、該複合感光体の表面にトナ
ーが付着していない。したがって、第1番目の現像に係
る主静電潜像を形成するための露光量は、トナーがない
状態で該現像をするために必要とされる該主静電潜像電
位を用いて、従来の方法と同様に算出する。
【0016】また、反転現像用の静電潜像(以下、N/
P静電潜像という。)として書き込み、かつ、該主静電
潜像と同極性のトナーがすでに付着している状態で行な
われる第2番目以降の現像に係る主静電潜像に対して、
請求項1の設定を適用するときは、主静電潜像電位が、
一部の画素で主該静電潜像に対応する光導電層の初期帯
電電位と異極性になるという物理的に実現不可能な場合
が生じる。そこで、請求項2のカラー画像形成方法にお
いては、請求項1の設定による主静電潜像電位が、一部
の画素で、該主静電潜像に対応する光導電層の初期帯電
電位と異極性になる場合に、該異極性の主静電潜像電位
の最大値と、該設定による主静電潜像電位とに基づい
て、第2番目以降の現像に係る主静電潜像電位の設定を
行なう。例えば、該異極性の主静電潜像電位の最大値を
算出し、該最大値を請求項1の設定による主静電潜像電
位から減算して、新しい主静電潜像電位とする。これに
より、該主静電潜像上で、物理的に実現不可能な該異極
性になる画素が、請求項1の設定後においても存在しな
いようにしている。
P静電潜像という。)として書き込み、かつ、該主静電
潜像と同極性のトナーがすでに付着している状態で行な
われる第2番目以降の現像に係る主静電潜像に対して、
請求項1の設定を適用するときは、主静電潜像電位が、
一部の画素で主該静電潜像に対応する光導電層の初期帯
電電位と異極性になるという物理的に実現不可能な場合
が生じる。そこで、請求項2のカラー画像形成方法にお
いては、請求項1の設定による主静電潜像電位が、一部
の画素で、該主静電潜像に対応する光導電層の初期帯電
電位と異極性になる場合に、該異極性の主静電潜像電位
の最大値と、該設定による主静電潜像電位とに基づい
て、第2番目以降の現像に係る主静電潜像電位の設定を
行なう。例えば、該異極性の主静電潜像電位の最大値を
算出し、該最大値を請求項1の設定による主静電潜像電
位から減算して、新しい主静電潜像電位とする。これに
より、該主静電潜像上で、物理的に実現不可能な該異極
性になる画素が、請求項1の設定後においても存在しな
いようにしている。
【0017】また、請求項2における異極性になる画素
は、あらかじめ予測される場合もある。そこで、請求項
3のカラー画像形成方法では、請求項1の設定による主
静電潜像電位が、特定色の画素で、該主静電潜像に対応
する光導電層の初期帯電電位と異極性になると予測され
る場合に、該特定色の画素における付着トナーの電荷に
よる表面電位の変化分と、該設定による主静電潜像電位
とに基づいて、第2番目以降の現像に係る主静電潜像電
位の設定を行なう。例えば、該特定色の画素における付
着トナーの電荷による表面電位の変化分を、請求項1の
設定による主静電潜像電位から減算して、新しい主静電
潜像電位とする。これにより、該異極性になる画素を判
断し、その該異極性の主静電潜像電位の最大値を算出す
るという請求項2での工程は省略される。そして、該主
静電潜像上で、物理的に実現不可能な該異極性になる画
素が、請求項1の設定後においても存在しないようにし
ている。
は、あらかじめ予測される場合もある。そこで、請求項
3のカラー画像形成方法では、請求項1の設定による主
静電潜像電位が、特定色の画素で、該主静電潜像に対応
する光導電層の初期帯電電位と異極性になると予測され
る場合に、該特定色の画素における付着トナーの電荷に
よる表面電位の変化分と、該設定による主静電潜像電位
とに基づいて、第2番目以降の現像に係る主静電潜像電
位の設定を行なう。例えば、該特定色の画素における付
着トナーの電荷による表面電位の変化分を、請求項1の
設定による主静電潜像電位から減算して、新しい主静電
潜像電位とする。これにより、該異極性になる画素を判
断し、その該異極性の主静電潜像電位の最大値を算出す
るという請求項2での工程は省略される。そして、該主
静電潜像上で、物理的に実現不可能な該異極性になる画
素が、請求項1の設定後においても存在しないようにし
ている。
【0018】また、正規現像用の静電潜像(以下、P/
P静電潜像という。)として書き込み、かつ、該主静電
潜像の電位と異極性のトナーがすでに付着している状態
で行なわれる第2番目以降の現像に係る主静電潜像に対
して、請求項1の設定を適用するときは、主静電潜像電
位の絶対値が、一部の画素で該主静電潜像に対応する光
導電層の最高電位の絶対値を超過するという物理的に実
現不可能な場合が生じる。そこで、請求項4のカラー画
像形成方法においては、請求項1の設定による主静電潜
像電位の絶対値が、一部の画素で、該主静電潜像に対応
する光導電層の最高電位の絶対値を超過する場合に、該
超過する電位の最大値と、該光導電層の最高電位とに基
づいて、該光導電層の新しい最高電位を設定し、第2番
目以降の現像に係る主静電潜像電位の設定を行なう。こ
れにより、該主静電潜像上で、物理的に実現不可能な、
該光導電層の最高電位を超過するような画素が、請求項
1の設定後においても存在しないようにしている。
P静電潜像という。)として書き込み、かつ、該主静電
潜像の電位と異極性のトナーがすでに付着している状態
で行なわれる第2番目以降の現像に係る主静電潜像に対
して、請求項1の設定を適用するときは、主静電潜像電
位の絶対値が、一部の画素で該主静電潜像に対応する光
導電層の最高電位の絶対値を超過するという物理的に実
現不可能な場合が生じる。そこで、請求項4のカラー画
像形成方法においては、請求項1の設定による主静電潜
像電位の絶対値が、一部の画素で、該主静電潜像に対応
する光導電層の最高電位の絶対値を超過する場合に、該
超過する電位の最大値と、該光導電層の最高電位とに基
づいて、該光導電層の新しい最高電位を設定し、第2番
目以降の現像に係る主静電潜像電位の設定を行なう。こ
れにより、該主静電潜像上で、物理的に実現不可能な、
該光導電層の最高電位を超過するような画素が、請求項
1の設定後においても存在しないようにしている。
【0019】また、請求項4における光導電層の最高電
位を超過する画素は、あらかじめ予測される場合もあ
る。そこで、請求項5のカラー画像形成方法において
は、上記設定による主静電潜像電位の絶対値が、特定色
の画素で、該主静電潜像に対応する光導電層の最高電位
の絶対値を超過すると予測される場合に、該特定色の画
素における付着トナーの電荷による表面電位の変化分
と、該光導電層の最高電位とに基づいて、該光導電層の
新しい最高電位を設定し、第2番目以降の現像に係る主
静電潜像電位の設定を行なう。これにより、該主静電潜
像電位の絶対値が該光導電層の最高電位の絶対値を超過
する画素を判断し、該超過する電位の値の最大値を算出
するという請求項4での工程は省略される。そして、該
主静電潜像上で、物理的に実現不可能な、該光導電層の
最高電位を超過するような画素が、請求項1の設定後に
おいても存在しないようにしている。
位を超過する画素は、あらかじめ予測される場合もあ
る。そこで、請求項5のカラー画像形成方法において
は、上記設定による主静電潜像電位の絶対値が、特定色
の画素で、該主静電潜像に対応する光導電層の最高電位
の絶対値を超過すると予測される場合に、該特定色の画
素における付着トナーの電荷による表面電位の変化分
と、該光導電層の最高電位とに基づいて、該光導電層の
新しい最高電位を設定し、第2番目以降の現像に係る主
静電潜像電位の設定を行なう。これにより、該主静電潜
像電位の絶対値が該光導電層の最高電位の絶対値を超過
する画素を判断し、該超過する電位の値の最大値を算出
するという請求項4での工程は省略される。そして、該
主静電潜像上で、物理的に実現不可能な、該光導電層の
最高電位を超過するような画素が、請求項1の設定後に
おいても存在しないようにしている。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
図2は、本発明を実施するためのフルカラー複写機全体
の概略構成を表わす。感光体ドラム12の周囲には、そ
の回転方向(図示右回り方向)に沿って、感光体ドラム
12に初期帯電を行なう帯電器13、感光体ドラム12
に各色静電潜像を形成するディジタル露光装置14(露
光光路を符号15で示す。)、シアン対応の静電潜像の
現像を行なうシアン現像16、シアン対応の静電潜像を
除去する除電ランプ17、マゼンタ対応の静電潜像の現
像を行なうマゼンタ現像装置18、マゼンタ対応の静電
潜像を除去する除電ランプ19、イエロー対応の静電潜
像の現像を行なうイエロー現像装置20、現像によって
感光体ドラム12側に付着された各色トナーの帯電状態
を調節する転写前チャージャー21、記録用紙にトナー
可視像を転写させる転写チャージャー22、転写後に感
光体ドラム12上に残留しているトナーを除去するクリ
ーニング装置23などが、それぞれ配置されている。
図2は、本発明を実施するためのフルカラー複写機全体
の概略構成を表わす。感光体ドラム12の周囲には、そ
の回転方向(図示右回り方向)に沿って、感光体ドラム
12に初期帯電を行なう帯電器13、感光体ドラム12
に各色静電潜像を形成するディジタル露光装置14(露
光光路を符号15で示す。)、シアン対応の静電潜像の
現像を行なうシアン現像16、シアン対応の静電潜像を
除去する除電ランプ17、マゼンタ対応の静電潜像の現
像を行なうマゼンタ現像装置18、マゼンタ対応の静電
潜像を除去する除電ランプ19、イエロー対応の静電潜
像の現像を行なうイエロー現像装置20、現像によって
感光体ドラム12側に付着された各色トナーの帯電状態
を調節する転写前チャージャー21、記録用紙にトナー
可視像を転写させる転写チャージャー22、転写後に感
光体ドラム12上に残留しているトナーを除去するクリ
ーニング装置23などが、それぞれ配置されている。
【0021】図3に示されているように、上記感光体ド
ラム12は、互いに異なる波長の光に感度を有する3層
の光導電層を有しており、基体としての電極12a上に
内側からL層、M層、U層が順に積層されている。L層
は電極12a上に蒸着されたセレン(Se)層からな
り、青色の光(波長λ1)に光感度を有している。ま
た、M層はL層上にオーバーコートされた微結晶分散型
の有機光導電体(OPC)からなり、赤色の光(波長λ
2)に光感度を有している。U層はM層上に電荷輸送層
(CTL)と電荷発生層(CGL)とをスプレー法でオ
ーバーコートしてなる機能分散型のOPCからなり、近
赤外光の光(波長λ3)に光感度を有している。ここ
で、波長λ1の光はM層及びU層を通過するとともに、
波長λ2の光はU層を通過するようになっている。そし
て、上記L層は負帯電で使用され、M層は正帯電で使用
され、U層は負帯電で使用される。また、該各光導電層
の電気容量は互いに等しくなるように設定されている。
ラム12は、互いに異なる波長の光に感度を有する3層
の光導電層を有しており、基体としての電極12a上に
内側からL層、M層、U層が順に積層されている。L層
は電極12a上に蒸着されたセレン(Se)層からな
り、青色の光(波長λ1)に光感度を有している。ま
た、M層はL層上にオーバーコートされた微結晶分散型
の有機光導電体(OPC)からなり、赤色の光(波長λ
2)に光感度を有している。U層はM層上に電荷輸送層
(CTL)と電荷発生層(CGL)とをスプレー法でオ
ーバーコートしてなる機能分散型のOPCからなり、近
赤外光の光(波長λ3)に光感度を有している。ここ
で、波長λ1の光はM層及びU層を通過するとともに、
波長λ2の光はU層を通過するようになっている。そし
て、上記L層は負帯電で使用され、M層は正帯電で使用
され、U層は負帯電で使用される。また、該各光導電層
の電気容量は互いに等しくなるように設定されている。
【0022】図2に戻って、上記感光体ドラム12の構
成に対応して、帯電器13は、波長λ2の光と波長λ3の
光とを均一露光するランプを備える1次帯電器13a
と、波長λ3の光を均一露光するランプを備える2次帯
電器13bと、露光ランプを備えない3次帯電器13c
とから構成されている。シアン対応の静電潜像を除去す
る除電ランプ17は、波長λ3の光を均一露光するラン
プからなり、マゼンタ対応の静電潜像を除去する除電ラ
ンプ19は、波長λ2の光を均一露光するランプから構
成されている。
成に対応して、帯電器13は、波長λ2の光と波長λ3の
光とを均一露光するランプを備える1次帯電器13a
と、波長λ3の光を均一露光するランプを備える2次帯
電器13bと、露光ランプを備えない3次帯電器13c
とから構成されている。シアン対応の静電潜像を除去す
る除電ランプ17は、波長λ3の光を均一露光するラン
プからなり、マゼンタ対応の静電潜像を除去する除電ラ
ンプ19は、波長λ2の光を均一露光するランプから構
成されている。
【0023】また、ディジタル露光装置14は、λ1、
λ2、λ3の3種類の波長のレーザー光を同時に発するよ
うに構成されている。該レーザー光の強度または露光時
間は、各画素ごとに0〜255のレベルで制御できるよ
うになっている。このディジタル露光装置14による露
光作用によって、シアン、マゼンタ、イエロー対応の3
種類の静電潜像が、感光体ドラム12に対して同時に書
き込まれるようになっている。このとき、波長λ1の光
は442nmに設定されており、光源としては、例えば
He−Cdレーザーを用いることができる。また、波長
λ2の光は680nmに設定されており、光源として
は、例えば半導体レーザーを用いることができる。ま
た、波長λ3の光は780nmに設定されており、光源
としては、例えば半導体レーザーを用いることができ
る。
λ2、λ3の3種類の波長のレーザー光を同時に発するよ
うに構成されている。該レーザー光の強度または露光時
間は、各画素ごとに0〜255のレベルで制御できるよ
うになっている。このディジタル露光装置14による露
光作用によって、シアン、マゼンタ、イエロー対応の3
種類の静電潜像が、感光体ドラム12に対して同時に書
き込まれるようになっている。このとき、波長λ1の光
は442nmに設定されており、光源としては、例えば
He−Cdレーザーを用いることができる。また、波長
λ2の光は680nmに設定されており、光源として
は、例えば半導体レーザーを用いることができる。ま
た、波長λ3の光は780nmに設定されており、光源
としては、例えば半導体レーザーを用いることができ
る。
【0024】次に、このようなフルカラー複写機を用い
た場合の作像工程を説明する。まず、図3(a)に示さ
れているように、1次帯電器13aによって波長λ2の
光と波長λ3の光とが均一露光されながら、負コロナで
感光体ドラム12の一次帯電が行なわれる。これによ
り、L層のみが−1500Vに帯電(充電)され、感光
体ドラム12の表面電位も−1500Vになる。次に、
図3(b)に示されているように、2次帯電器13bに
よって波長λ3の光が均一露光されながら、正コロナで
感光体ドラム12の二次帯電が行なわれる。このときの
正コロナの電荷密度は一次帯電における負コロナの4/
3に設定されていて、これにより、M層が正帯電され、
感光体ドラム12の表面電位は+2500Vになる。
た場合の作像工程を説明する。まず、図3(a)に示さ
れているように、1次帯電器13aによって波長λ2の
光と波長λ3の光とが均一露光されながら、負コロナで
感光体ドラム12の一次帯電が行なわれる。これによ
り、L層のみが−1500Vに帯電(充電)され、感光
体ドラム12の表面電位も−1500Vになる。次に、
図3(b)に示されているように、2次帯電器13bに
よって波長λ3の光が均一露光されながら、正コロナで
感光体ドラム12の二次帯電が行なわれる。このときの
正コロナの電荷密度は一次帯電における負コロナの4/
3に設定されていて、これにより、M層が正帯電され、
感光体ドラム12の表面電位は+2500Vになる。
【0025】さらに、暗中において、3次帯電器13c
の負コロナにより3次帯電が行なわれる。このときの負
コロナの電荷密度は、一次帯電における負コロナに対し
て2/3に設定されていて、これにより、U層が負帯電
される。そして、結果的にL/3に設定されていて、こ
れにより、U層が負帯電される。そして、結果的にL層
が−500Vに帯電(充電)されるとともに、M層が+
1000Vに帯電(充電)され、U層が−1000Vに
帯電(充電)されることとなる。このとき、感光体ドラ
ム12の表面電位は−500Vになる。
の負コロナにより3次帯電が行なわれる。このときの負
コロナの電荷密度は、一次帯電における負コロナに対し
て2/3に設定されていて、これにより、U層が負帯電
される。そして、結果的にL/3に設定されていて、こ
れにより、U層が負帯電される。そして、結果的にL層
が−500Vに帯電(充電)されるとともに、M層が+
1000Vに帯電(充電)され、U層が−1000Vに
帯電(充電)されることとなる。このとき、感光体ドラ
ム12の表面電位は−500Vになる。
【0026】ここで、後の現像は、シアントナー、マゼ
ンタトナー、イエロートナーの順番で行なうとする。し
たがって、L層の−500Vは負極性イエロー主静電潜
像形成用である。また、M層の+1000V中における
+500Vは、正極性マゼンタ主静電潜像形成用であ
り、残りの+500Vは、L層の負極性イエロー主静電
潜像を中和する正極性イエロー被覆静電潜像形成用であ
る。このM層の正極性イエロー被覆静電潜像は、L層の
負極性イエロー主静電潜像と同一形状であり、このイエ
ロー主静電潜像の現像時まで、それを表面化させない役
割を有している。同様に、U層の−1000V中におけ
る−500Vは、負極性シアン主静電潜像形成用であ
り、残りの−500Vは、M層の正極性マゼンタ静電潜
像を中和する負極性マゼンタ被覆静電潜像形成用であ
る。
ンタトナー、イエロートナーの順番で行なうとする。し
たがって、L層の−500Vは負極性イエロー主静電潜
像形成用である。また、M層の+1000V中における
+500Vは、正極性マゼンタ主静電潜像形成用であ
り、残りの+500Vは、L層の負極性イエロー主静電
潜像を中和する正極性イエロー被覆静電潜像形成用であ
る。このM層の正極性イエロー被覆静電潜像は、L層の
負極性イエロー主静電潜像と同一形状であり、このイエ
ロー主静電潜像の現像時まで、それを表面化させない役
割を有している。同様に、U層の−1000V中におけ
る−500Vは、負極性シアン主静電潜像形成用であ
り、残りの−500Vは、M層の正極性マゼンタ静電潜
像を中和する負極性マゼンタ被覆静電潜像形成用であ
る。
【0027】感光体ドラム12をこのような帯電状態に
した後、λ1、λ2、λ3の波長のレーザー光により、シ
アン、マゼンタ、イエローの3色に対応する光像を同時
に露光し書き込む。ここで、トナーの極性は、それぞれ
正極性シアントナー、負極性マゼンタトナー、正極性イ
エロートナーであり、また、それぞれの色に対応する主
静電潜像をP/P潜像として書き込んでいる。そして、
波長λ1の光には、イエロー画像情報が載せられる。ま
た、波長λ2の光には、イエロー画像情報とマゼンタ画
像情報とが載せられる。さらに、波長λ3の光には、マ
ゼンタ画像情報とシアン画像情報が載せられる。以下の
現像工程では、原稿の黒、赤及びイエローの画素を例に
挙げて説明する。図4、図5及び図6は、それぞれ第1
色目、第2色目及び第3色目の現像の説明図である。そ
れぞれの図の(a)と(b)は、従来例の現像の場合で
あり、(c)と(d)は、本発明の第1実施例の現像の
場合である。また、それぞれの図の下段(b)及び
(d)は、現像時の各光導電層の主静電潜像電位(Vま
たはVc)と表面電位(Vs)の値である。ここで、各
画素の位置に対応して、各電位の値を示している。
した後、λ1、λ2、λ3の波長のレーザー光により、シ
アン、マゼンタ、イエローの3色に対応する光像を同時
に露光し書き込む。ここで、トナーの極性は、それぞれ
正極性シアントナー、負極性マゼンタトナー、正極性イ
エロートナーであり、また、それぞれの色に対応する主
静電潜像をP/P潜像として書き込んでいる。そして、
波長λ1の光には、イエロー画像情報が載せられる。ま
た、波長λ2の光には、イエロー画像情報とマゼンタ画
像情報とが載せられる。さらに、波長λ3の光には、マ
ゼンタ画像情報とシアン画像情報が載せられる。以下の
現像工程では、原稿の黒、赤及びイエローの画素を例に
挙げて説明する。図4、図5及び図6は、それぞれ第1
色目、第2色目及び第3色目の現像の説明図である。そ
れぞれの図の(a)と(b)は、従来例の現像の場合で
あり、(c)と(d)は、本発明の第1実施例の現像の
場合である。また、それぞれの図の下段(b)及び
(d)は、現像時の各光導電層の主静電潜像電位(Vま
たはVc)と表面電位(Vs)の値である。ここで、各
画素の位置に対応して、各電位の値を示している。
【0028】図4に示しているように、現像工程では、
まず正極性シアントナーによる現像を行ない、黒丸印の
ように黒対応の画素に対してシアントナーの付着が行な
われる。次に、図5に示しているように、波長λ3の光
(780nm)による均一露光を行なう。すなわち、U
層における負極性シアン主静電潜像と負極性マゼンタ被
覆静電潜像が消去されるとともに、M層における正極性
マゼンタ主静電潜像が現われる。この状態において、負
極性マゼンタトナーによる現像を行ない、図5中の灰丸
印のように黒対応の画素にマゼンタトナーの付着が行な
われる。
まず正極性シアントナーによる現像を行ない、黒丸印の
ように黒対応の画素に対してシアントナーの付着が行な
われる。次に、図5に示しているように、波長λ3の光
(780nm)による均一露光を行なう。すなわち、U
層における負極性シアン主静電潜像と負極性マゼンタ被
覆静電潜像が消去されるとともに、M層における正極性
マゼンタ主静電潜像が現われる。この状態において、負
極性マゼンタトナーによる現像を行ない、図5中の灰丸
印のように黒対応の画素にマゼンタトナーの付着が行な
われる。
【0029】さらに、図6に示すように、波長λ2の光
(680nm)による均一露光を行なう。すなわち、M
層における正極性マゼンタ主静電潜像と負極性イエロー
被覆静電潜像が消去されて、L層における正極性イエロ
ー主静電潜像が現われる。この状態において、負極性イ
エロートナーによる現像を行ない、図6中の白丸印のよ
うに黒及びイエロー対応の画素にイエロートナーの付着
が行なわれる。以上の工程により、フルカラー可視像が
感光体ドラム12上に形成される。
(680nm)による均一露光を行なう。すなわち、M
層における正極性マゼンタ主静電潜像と負極性イエロー
被覆静電潜像が消去されて、L層における正極性イエロ
ー主静電潜像が現われる。この状態において、負極性イ
エロートナーによる現像を行ない、図6中の白丸印のよ
うに黒及びイエロー対応の画素にイエロートナーの付着
が行なわれる。以上の工程により、フルカラー可視像が
感光体ドラム12上に形成される。
【0030】感光体ドラム12上に形成されたフルカラ
ー可視像は、転写チャージャー22によって記録紙側に
転写されることになるが、その前において、転写前チャ
ージャー21によるトナーの極性調整が行なわれる。す
なわち、現像後におけるシアントナーとイエロートナー
とは正帯電状態になっているとともに、マゼンタトナー
は負帯電状態になっているため、転写前チャージャー2
1によって、トナーの極性が正側に統一されるようにな
っている。転写チャージャー22による転写作用は、通
常のコロナ転写と同一であり、転写画像は熱定着によっ
て記録紙上にっ固定される。
ー可視像は、転写チャージャー22によって記録紙側に
転写されることになるが、その前において、転写前チャ
ージャー21によるトナーの極性調整が行なわれる。す
なわち、現像後におけるシアントナーとイエロートナー
とは正帯電状態になっているとともに、マゼンタトナー
は負帯電状態になっているため、転写前チャージャー2
1によって、トナーの極性が正側に統一されるようにな
っている。転写チャージャー22による転写作用は、通
常のコロナ転写と同一であり、転写画像は熱定着によっ
て記録紙上にっ固定される。
【0031】ところが、上記従来の工程のみのカラー画
像形成方法では、次のような問題が生じる。例えば、負
極性マゼンタトナーによる第2番目の現像の場合に、図
5(a)及び(b)に示すように、すでに付着している
正極性シアントナーの電荷により、表面電位が所定の+
500Vから+525Vに変化してしまう。したがっ
て、負極性マゼンタトナーが所定の量より大目に付着
し、色ずれが発生してしまう。また、正極性イエロート
ナーによる第3番目の現像の場合に、図6(a)及び
(b)に示すように、すでに付着している負極性マゼン
タトナーの電荷により、表面電位が所定の−500Vか
ら−525Vに変化してしまう。したがって、正極性イ
エロートナーが所定の量より大目に付着し、色ずれが発
生してしまう。
像形成方法では、次のような問題が生じる。例えば、負
極性マゼンタトナーによる第2番目の現像の場合に、図
5(a)及び(b)に示すように、すでに付着している
正極性シアントナーの電荷により、表面電位が所定の+
500Vから+525Vに変化してしまう。したがっ
て、負極性マゼンタトナーが所定の量より大目に付着
し、色ずれが発生してしまう。また、正極性イエロート
ナーによる第3番目の現像の場合に、図6(a)及び
(b)に示すように、すでに付着している負極性マゼン
タトナーの電荷により、表面電位が所定の−500Vか
ら−525Vに変化してしまう。したがって、正極性イ
エロートナーが所定の量より大目に付着し、色ずれが発
生してしまう。
【0032】そこで、本実施例では、第2番目以降の現
像に係る主静電潜像の形成にあたり、該複合感光体の表
面にトナーがない状態で該現像を行なうために必要とさ
れる主静電潜像電位と、該現像より前の現像で該複合感
光体の表面に吸着すると予定されるトナーの電荷による
表面電位の変化分とに基づいて、各画素に対する主静電
潜像電位の設定を行なう(以下、この設定に係る補正を
トナー電位補正という)。具体的には、図1に示すよう
な静電潜像電位の設定工程を採用する。以下、図1の工
程に沿って説明する。
像に係る主静電潜像の形成にあたり、該複合感光体の表
面にトナーがない状態で該現像を行なうために必要とさ
れる主静電潜像電位と、該現像より前の現像で該複合感
光体の表面に吸着すると予定されるトナーの電荷による
表面電位の変化分とに基づいて、各画素に対する主静電
潜像電位の設定を行なう(以下、この設定に係る補正を
トナー電位補正という)。具体的には、図1に示すよう
な静電潜像電位の設定工程を採用する。以下、図1の工
程に沿って説明する。
【0033】(1)カラースキャナーで原稿を読み込
み、原稿の各画素における3原色(赤、緑、青)の濃度
Dr、Dg、Dbを求める。 (2)Dr、Dg、Dbをマスキング方程式に入れて、
原稿の各画素における色再現に必要なシアン、マゼン
タ、イエローのトナー濃度Dc、Dm、Dyを求める。 (3)Dc、Dm、Dyを実現可能なトナーの最高濃度
及び最低濃度と比較して、最高濃度より大きければ該ト
ナー濃度を最高濃度で置き換え、最小濃度より小さけれ
ば該トナー濃度を最低濃度と置き換えて、各画素におけ
るあらたなトナー濃度Dc’、Dm’、Dy’とする。 (4)Dc’、Dm’、Dy’を、トナー濃度と静電潜
像電位との関係を示すデータ(図7(a)参照)と比較
して、各色トナーに対応する各画素における主静電潜像
電位V(c)、V(m)、V(y)を決定する。ここま
では、従来のフルカラー複写機と同じ工程である。
み、原稿の各画素における3原色(赤、緑、青)の濃度
Dr、Dg、Dbを求める。 (2)Dr、Dg、Dbをマスキング方程式に入れて、
原稿の各画素における色再現に必要なシアン、マゼン
タ、イエローのトナー濃度Dc、Dm、Dyを求める。 (3)Dc、Dm、Dyを実現可能なトナーの最高濃度
及び最低濃度と比較して、最高濃度より大きければ該ト
ナー濃度を最高濃度で置き換え、最小濃度より小さけれ
ば該トナー濃度を最低濃度と置き換えて、各画素におけ
るあらたなトナー濃度Dc’、Dm’、Dy’とする。 (4)Dc’、Dm’、Dy’を、トナー濃度と静電潜
像電位との関係を示すデータ(図7(a)参照)と比較
して、各色トナーに対応する各画素における主静電潜像
電位V(c)、V(m)、V(y)を決定する。ここま
では、従来のフルカラー複写機と同じ工程である。
【0034】(5)トナー電位補正後の主静電潜像電位
Vc(c)、Vc(m)、Vc(y)を次の手順で求め
る。まず、シアントナーに関しては、V(c)をそのま
まトナー電位補正後の各画素における主静電潜像電位V
c(c)とする。次に、各画素におけるシアントナー濃
度Dc’と、トナー濃度と該トナーによる表面電位の変
化分との関係のデータ(図7(b)参照)とを用いて、
各画素におけるシアントナーによる表面電位の変化分V
tcを求める。そして、このVtcにマイナス1をかけ
てV(m)に加算すれば、トナー電位補正後のマゼンタ
に対応する主静電潜像電位Vc(m)が求まる。同様
に、各画素におけるシアントナー濃度Dc’及びマゼン
タトナー濃度Dm’と、トナー濃度と該トナーによる表
面電位の変化分との関係のデータ(図7(b)参照)と
を用いて、各画素におけるシアントナーとマゼンタトナ
ーによる表面電位の変化分Vt(c)、Vt(m)をそ
れぞれ求める。そして、このVt(c)、Vt(m)に
それぞれマイナス1をかけてV(y)に加算すれば、ト
ナー電位補正後のイエローに対応する主静電潜像電位V
c(y)が決まる。以上、まとめると次式のようにな
る。 Vc(c)=V(c) Vc(m)=V(m)−Vt(c) Vc(y)=V(y)−Vt(c)−Vt(m)
Vc(c)、Vc(m)、Vc(y)を次の手順で求め
る。まず、シアントナーに関しては、V(c)をそのま
まトナー電位補正後の各画素における主静電潜像電位V
c(c)とする。次に、各画素におけるシアントナー濃
度Dc’と、トナー濃度と該トナーによる表面電位の変
化分との関係のデータ(図7(b)参照)とを用いて、
各画素におけるシアントナーによる表面電位の変化分V
tcを求める。そして、このVtcにマイナス1をかけ
てV(m)に加算すれば、トナー電位補正後のマゼンタ
に対応する主静電潜像電位Vc(m)が求まる。同様
に、各画素におけるシアントナー濃度Dc’及びマゼン
タトナー濃度Dm’と、トナー濃度と該トナーによる表
面電位の変化分との関係のデータ(図7(b)参照)と
を用いて、各画素におけるシアントナーとマゼンタトナ
ーによる表面電位の変化分Vt(c)、Vt(m)をそ
れぞれ求める。そして、このVt(c)、Vt(m)に
それぞれマイナス1をかけてV(y)に加算すれば、ト
ナー電位補正後のイエローに対応する主静電潜像電位V
c(y)が決まる。以上、まとめると次式のようにな
る。 Vc(c)=V(c) Vc(m)=V(m)−Vt(c) Vc(y)=V(y)−Vt(c)−Vt(m)
【0035】(6)上記の主静電潜像電位と被静電覆潜
像電位とを考慮して、露光工程で設定する各光導電層の
静電潜像電位Vup、Vmp及びVlpを求める。イエ
ローに対応するL層に関しては、負極性イエロー主静電
潜像電位Vc(y)をそのまま静電潜像電位Vlpとす
る。また、マゼンタに対応するM層の静電潜像電位Vm
pは、負極性イエロー主静電潜像電位Vc(y)にマイ
ナス1をかけて、正極性マゼンタ主静電潜像電位Vc
(m)に加算して求める。さらに、シアンに対応するU
層の静電潜像電位Vupは、正極性マゼンタ主静電潜像
電位Vc(m)にマイナス1をかけて、シアン主静電潜
像電位Vc(c)に加算して求める。以上、まとめる
と、次式のようになる。 Vup=Vc(c)−Vc(m) Vmp=Vc(m)−Vc(y) Vlp=Vc(y)
像電位とを考慮して、露光工程で設定する各光導電層の
静電潜像電位Vup、Vmp及びVlpを求める。イエ
ローに対応するL層に関しては、負極性イエロー主静電
潜像電位Vc(y)をそのまま静電潜像電位Vlpとす
る。また、マゼンタに対応するM層の静電潜像電位Vm
pは、負極性イエロー主静電潜像電位Vc(y)にマイ
ナス1をかけて、正極性マゼンタ主静電潜像電位Vc
(m)に加算して求める。さらに、シアンに対応するU
層の静電潜像電位Vupは、正極性マゼンタ主静電潜像
電位Vc(m)にマイナス1をかけて、シアン主静電潜
像電位Vc(c)に加算して求める。以上、まとめる
と、次式のようになる。 Vup=Vc(c)−Vc(m) Vmp=Vc(m)−Vc(y) Vlp=Vc(y)
【0036】(7)各光導電層の静電潜像電位と露光量
との関係のデータ(図7(c)参照)により、各光導電
層に上記の静電潜像電位Vup、Vmp、Vlpをそれ
ぞれ帯電させるために必要な露光量Iup、Imp、I
lpを求める。 (8)露光量と光源であるレーザーの駆動電圧又は駆動
時間などとの関係のデータ(図7(d)参照)により、
各光導電層に上記の静電潜像電位Vup、Vmp、Vl
pをそれぞれ帯電させるために必要な、例えばレーザー
駆動電圧Vl(up)、Vl(mp)、Vl(lp)又
は駆動時間t(up)、t(mp)、t(lp)などを
求める。 (9)光源であるレーザーの駆動電圧又は駆動時間など
と0〜255の多値レベルとの関係のデータ(図7
(e)参照)により、(8)で求めたレーザーの駆動電
圧又は駆動時間などを0〜255の数値Lup、Lm
p、Llpに変換する。 (10)Lup、Lmp、Llpをいったん三つのバッ
ファーメモリに分けて保管する。 (11)画像露光タイミング信号を用いて、バッファー
メモリーに保管した数値Lup、Lmp、Llpを読み
だしながら、波長λ1、λ2、λ3のレーザー光の強度又
は露光時間を制御して、シアン、マゼンタ、イエローの
3色に対応するトナー電位補正後の静電潜像を各光導電
層の各画素上に形成する。
との関係のデータ(図7(c)参照)により、各光導電
層に上記の静電潜像電位Vup、Vmp、Vlpをそれ
ぞれ帯電させるために必要な露光量Iup、Imp、I
lpを求める。 (8)露光量と光源であるレーザーの駆動電圧又は駆動
時間などとの関係のデータ(図7(d)参照)により、
各光導電層に上記の静電潜像電位Vup、Vmp、Vl
pをそれぞれ帯電させるために必要な、例えばレーザー
駆動電圧Vl(up)、Vl(mp)、Vl(lp)又
は駆動時間t(up)、t(mp)、t(lp)などを
求める。 (9)光源であるレーザーの駆動電圧又は駆動時間など
と0〜255の多値レベルとの関係のデータ(図7
(e)参照)により、(8)で求めたレーザーの駆動電
圧又は駆動時間などを0〜255の数値Lup、Lm
p、Llpに変換する。 (10)Lup、Lmp、Llpをいったん三つのバッ
ファーメモリに分けて保管する。 (11)画像露光タイミング信号を用いて、バッファー
メモリーに保管した数値Lup、Lmp、Llpを読み
だしながら、波長λ1、λ2、λ3のレーザー光の強度又
は露光時間を制御して、シアン、マゼンタ、イエローの
3色に対応するトナー電位補正後の静電潜像を各光導電
層の各画素上に形成する。
【0037】以上の工程により、例えば、図5(b)の
第2番目の現像のの黒色の画素におけるように、正極性
シアントナーがすでに付着しているにもかかわらず、そ
のトナーによる表面電位の変化を前もって補正している
ので、表面電位(Vs)は所定の値+500Vになり、
所定のマゼンタトナーが付着する。また、図6(b)の
第3番目の現像のの赤色の画素におけるように、負極性
マゼンタトナーがすでに付着しているにもかかわらず、
そのトナーによる表面電位の変化を前もって補正してい
るので、表面電位(Vs)は所定の値−500Vにな
り、所定のイエロートナーが付着する。したがって、こ
のようにして得られたフルカラー画像では、第2番目以
降のトナーによる現像において、既に付着しているトナ
ーによる表面電位の変化分を前もって補正しているの
で、多階調(256階調)の場合にでも付着トナーの影
響を受けずに正確な色再現性を実現できた。
第2番目の現像のの黒色の画素におけるように、正極性
シアントナーがすでに付着しているにもかかわらず、そ
のトナーによる表面電位の変化を前もって補正している
ので、表面電位(Vs)は所定の値+500Vになり、
所定のマゼンタトナーが付着する。また、図6(b)の
第3番目の現像のの赤色の画素におけるように、負極性
マゼンタトナーがすでに付着しているにもかかわらず、
そのトナーによる表面電位の変化を前もって補正してい
るので、表面電位(Vs)は所定の値−500Vにな
り、所定のイエロートナーが付着する。したがって、こ
のようにして得られたフルカラー画像では、第2番目以
降のトナーによる現像において、既に付着しているトナ
ーによる表面電位の変化分を前もって補正しているの
で、多階調(256階調)の場合にでも付着トナーの影
響を受けずに正確な色再現性を実現できた。
【0038】以上説明してきた第1実施例では、感光体
ドラム12に、正極性シアントナー、負極性マゼンタト
ナー、正極性イエロートナーに対するそれぞれの主静電
潜像をP/P潜像として書き込む場合であるが、上記の
工程は、他のトナーの極性、静電潜像形成方式及び現像
方式にも適用できる。例えば、感光体ドラム12に、負
極性シアントナー、正極性マゼンタトナー、負極性イエ
ロートナーに対するそれぞれの主静電潜像をN/P潜像
として書き込む場合にも適用できる。また、すべてが正
極性であるシアントナー、マゼンタトナー、イエロート
ナーに対する主静電潜像を、それぞれP/P潜像、N/
P潜像、P/P潜像として書き込む場合にも適用でき
る。さらに、すべて負極性であるシアントナー、マゼン
タトナー、イエロートナーに対する主静電潜像を、それ
ぞれN/P潜像、P/P潜像、N/P潜像として書き込
む場合にも適用できる。
ドラム12に、正極性シアントナー、負極性マゼンタト
ナー、正極性イエロートナーに対するそれぞれの主静電
潜像をP/P潜像として書き込む場合であるが、上記の
工程は、他のトナーの極性、静電潜像形成方式及び現像
方式にも適用できる。例えば、感光体ドラム12に、負
極性シアントナー、正極性マゼンタトナー、負極性イエ
ロートナーに対するそれぞれの主静電潜像をN/P潜像
として書き込む場合にも適用できる。また、すべてが正
極性であるシアントナー、マゼンタトナー、イエロート
ナーに対する主静電潜像を、それぞれP/P潜像、N/
P潜像、P/P潜像として書き込む場合にも適用でき
る。さらに、すべて負極性であるシアントナー、マゼン
タトナー、イエロートナーに対する主静電潜像を、それ
ぞれN/P潜像、P/P潜像、N/P潜像として書き込
む場合にも適用できる。
【0039】また、黒色のトナーも含んだ4種類のトナ
ーの場合、さらには、5種類以上のトナーの場合にも適
用できる。さらに、2層感光体の場合、及び、4層以上
の感光体の場合にも適用できる。また、二つの2層感光
体ドラムを用い、それぞれ2色のトナー像を形成して、
これらを転写紙又は中間転写体上で重ね合わせて、最終
的に4色のトナー像を得るカラー画像形成方法や、一つ
の2層感光体ドラムを用い、2色のトナー像を形成する
ごとに転写紙又は中間転写体に転写して、最終的に4色
のトナー像を得るカラー画像形成方法(例えば、特願平
03−298493号)に対しても適用できる。
ーの場合、さらには、5種類以上のトナーの場合にも適
用できる。さらに、2層感光体の場合、及び、4層以上
の感光体の場合にも適用できる。また、二つの2層感光
体ドラムを用い、それぞれ2色のトナー像を形成して、
これらを転写紙又は中間転写体上で重ね合わせて、最終
的に4色のトナー像を得るカラー画像形成方法や、一つ
の2層感光体ドラムを用い、2色のトナー像を形成する
ごとに転写紙又は中間転写体に転写して、最終的に4色
のトナー像を得るカラー画像形成方法(例えば、特願平
03−298493号)に対しても適用できる。
【0040】次に、本発明の第2実施例に係るカラー画
像形成方法について説明する。本実施例では、感光体ド
ラム12上に、負極性シアントナー、負極性マゼンタト
ナー、負極性イエロートナーに対するそれぞれの主静電
潜像をN/P潜像、P/P潜像、N/P潜像として書き
込んでいる。ここで第3番目の現像はイエロートナーに
よる反転現像であるが、第1実施例で示した静電潜像電
位の設定の工程では、例えば、図8(a)に示すよう
に、L層における負極性の静電潜像の黒の画素上で、物
理的に実現不可能な正極性の静電潜像電位(+50V)
が算出されてしまい、表面電位が所定の値(0V)とな
らず、所定のイエロートナーが現像されない。そこで、
本実施例では、第1実施例の設定による静電潜像電位
が、一部の画素で、該静電潜像に対応する光導電層の初
期帯電電位と異極性になる場合に、該異極性の静電潜像
電位の最大値と、第1実施例の設定による静電潜像電位
とに基づいて、第2番目以降の現像に係る静電潜像電位
の設定を行なう。本実施例の具体的な工程は、基本的に
は図1に示す第1実施例と同じであるが、第1実施例の
ステップ(5)とステップ(6)との間の工程を、図9
に示すような工程に変更している。以下、図9に沿って
説明する。
像形成方法について説明する。本実施例では、感光体ド
ラム12上に、負極性シアントナー、負極性マゼンタト
ナー、負極性イエロートナーに対するそれぞれの主静電
潜像をN/P潜像、P/P潜像、N/P潜像として書き
込んでいる。ここで第3番目の現像はイエロートナーに
よる反転現像であるが、第1実施例で示した静電潜像電
位の設定の工程では、例えば、図8(a)に示すよう
に、L層における負極性の静電潜像の黒の画素上で、物
理的に実現不可能な正極性の静電潜像電位(+50V)
が算出されてしまい、表面電位が所定の値(0V)とな
らず、所定のイエロートナーが現像されない。そこで、
本実施例では、第1実施例の設定による静電潜像電位
が、一部の画素で、該静電潜像に対応する光導電層の初
期帯電電位と異極性になる場合に、該異極性の静電潜像
電位の最大値と、第1実施例の設定による静電潜像電位
とに基づいて、第2番目以降の現像に係る静電潜像電位
の設定を行なう。本実施例の具体的な工程は、基本的に
は図1に示す第1実施例と同じであるが、第1実施例の
ステップ(5)とステップ(6)との間の工程を、図9
に示すような工程に変更している。以下、図9に沿って
説明する。
【0041】(5a)(5)で求めたトナー電位補正後
のイエロー主静電潜像電位Vc(y)が、対応する光導
電層の帯電電位と異極性になる画素が存在する場合に、
該異極性のVc(y)の最大値Vc(y)maxを算出
する。 (5b)Vc(y)maxにマイナス1をかけ、各画素
のVc(y)に加算して、Vcc(y)とする。以上、
まとめると次式のようになる。 Vcc(y)=Vc(y)−Vc(y)max (6)イエローに対応するL層に関しては、負極性イエ
ロー主静電潜像電位Vcc(y)をそのまま静電潜像電
位Vlpとする。また、マゼンタに対応するM層の静電
潜像電位Vmpは、負極性イエロー主静電潜像電位Vc
c(y)にマイナス1をかけて、正極性マゼンタ主静電
潜像電位Vc(m)に加算して求める。さらに、シアン
に対応するU層の静電潜像電位Vupは、正極性マゼン
タ主静電潜像電位Vc(m)にマイナス1をかけて、シ
アン主静電潜像電位Vc(c)に加算して求める。以
上、まとめると、次式のようになる。 Vup=Vc(c)−Vc(m) Vmp=Vc(m)−Vcc(y) Vlp=Vcc(y)
のイエロー主静電潜像電位Vc(y)が、対応する光導
電層の帯電電位と異極性になる画素が存在する場合に、
該異極性のVc(y)の最大値Vc(y)maxを算出
する。 (5b)Vc(y)maxにマイナス1をかけ、各画素
のVc(y)に加算して、Vcc(y)とする。以上、
まとめると次式のようになる。 Vcc(y)=Vc(y)−Vc(y)max (6)イエローに対応するL層に関しては、負極性イエ
ロー主静電潜像電位Vcc(y)をそのまま静電潜像電
位Vlpとする。また、マゼンタに対応するM層の静電
潜像電位Vmpは、負極性イエロー主静電潜像電位Vc
c(y)にマイナス1をかけて、正極性マゼンタ主静電
潜像電位Vc(m)に加算して求める。さらに、シアン
に対応するU層の静電潜像電位Vupは、正極性マゼン
タ主静電潜像電位Vc(m)にマイナス1をかけて、シ
アン主静電潜像電位Vc(c)に加算して求める。以
上、まとめると、次式のようになる。 Vup=Vc(c)−Vc(m) Vmp=Vc(m)−Vcc(y) Vlp=Vcc(y)
【0042】以上の工程を適用することにより、トナー
電位補正後の静電潜像電位が対応する光導電層の初期帯
電電位と異極性になるという不都合を回避することがで
きた。そして、図8(b)に示すように、負極性のシア
ントナーとマゼンタトナーとが付着した黒の画素の表面
電位もイエローの画素の表面電位と同電位となり、白の
地肌部での表面電位との電位差は500Vで、予定どう
りのイエロートナーが付着し、色がずれるという欠点は
改良された。さらに、このようにして得られたフルカラ
ー画像では、第2番目以降のトナーによる現像におい
て、既に付着しているトナーによる表面電位の変化分を
前もって補正しているので、多階調(256階調)の場
合にでも付着トナーの影響を受けずに正確な色再現性を
実現できた。
電位補正後の静電潜像電位が対応する光導電層の初期帯
電電位と異極性になるという不都合を回避することがで
きた。そして、図8(b)に示すように、負極性のシア
ントナーとマゼンタトナーとが付着した黒の画素の表面
電位もイエローの画素の表面電位と同電位となり、白の
地肌部での表面電位との電位差は500Vで、予定どう
りのイエロートナーが付着し、色がずれるという欠点は
改良された。さらに、このようにして得られたフルカラ
ー画像では、第2番目以降のトナーによる現像におい
て、既に付着しているトナーによる表面電位の変化分を
前もって補正しているので、多階調(256階調)の場
合にでも付着トナーの影響を受けずに正確な色再現性を
実現できた。
【0043】次に、本発明の第3実施例に係るカラー画
像形成方法について説明する。本実施例では、通常トナ
ーが最も多く現像される画素が黒色の画素であること、
及び、あらゆる原稿において黒色の画素が存在すること
に着目した。そこで、本実施例では、黒色の画素におけ
る付着トナーの電荷による表面電位の変化分と、第1実
施例の設定による静電潜像電位とに基づいて、第2番目
以降の現像に係る静電潜像電位の設定を行なう。本実施
例の具体的工程は、基本的には図9に示す第2実施例の
工程と同じであるが、ステップ(5)とステップ(6)
の間の工程を、図10に示すような工程に変更する。以
下、図10に沿って説明する。
像形成方法について説明する。本実施例では、通常トナ
ーが最も多く現像される画素が黒色の画素であること、
及び、あらゆる原稿において黒色の画素が存在すること
に着目した。そこで、本実施例では、黒色の画素におけ
る付着トナーの電荷による表面電位の変化分と、第1実
施例の設定による静電潜像電位とに基づいて、第2番目
以降の現像に係る静電潜像電位の設定を行なう。本実施
例の具体的工程は、基本的には図9に示す第2実施例の
工程と同じであるが、ステップ(5)とステップ(6)
の間の工程を、図10に示すような工程に変更する。以
下、図10に沿って説明する。
【0044】(5a)黒画素における負極性のシアント
ナー及びマゼンタトナーによる表面電位の変化分Vt
(c)、Vt(m)をそれぞれVt(c)black、
Vt(m)blackとする。 (5b)Vt(c)black、Vt(m)black
にマイナス1をかけ、各画素のVc(y)に加算して、
Vcc(y)とする。以上、まとめると次式のようにな
る。 Vcc(y)=Vc(y)−Vt(c)black−V
t(m)black
ナー及びマゼンタトナーによる表面電位の変化分Vt
(c)、Vt(m)をそれぞれVt(c)black、
Vt(m)blackとする。 (5b)Vt(c)black、Vt(m)black
にマイナス1をかけ、各画素のVc(y)に加算して、
Vcc(y)とする。以上、まとめると次式のようにな
る。 Vcc(y)=Vc(y)−Vt(c)black−V
t(m)black
【0045】以上の工程を適用することにより、異極性
になる画素を認識し、該異極性の主静電潜像電位の最大
値を求めるという余計な計算を必要とせずに、第2実施
例と同様な結果が得られた。なお、上記の第2及び第3
実施例の工程は、主静電潜像がN/P静電潜像として書
き込まれ、かつ、該主静電潜像と異極性のトナーがすで
に付着しているような第2番目以降の現像に対して、上
記のトナー電位補正を行なう場合に適用される。
になる画素を認識し、該異極性の主静電潜像電位の最大
値を求めるという余計な計算を必要とせずに、第2実施
例と同様な結果が得られた。なお、上記の第2及び第3
実施例の工程は、主静電潜像がN/P静電潜像として書
き込まれ、かつ、該主静電潜像と異極性のトナーがすで
に付着しているような第2番目以降の現像に対して、上
記のトナー電位補正を行なう場合に適用される。
【0046】次に、本発明の第4実施例に係るカラー画
像形成方法について説明する。本実施例では、感光体ド
ラム12上に、正極性シアントナー、正極性マゼンタト
ナー、正極性イエロートナーに対するそれぞれの主潜像
をP/P潜像、N/P潜像、P/P潜像として書き込ん
でいる。ここで第3番目の現像は、イエロートナーによ
る正規現像であるが、第1実施例で示した静電潜像電位
の設定の工程では、例えば、図11(a)に示すよう
に、L層における負極性の静電潜像の黒の画素上で、物
理的に実現不可能な負極性の静電潜像電位(−550
V)が算出されてしまう。すなわち、L層の静電潜像電
位の最大値(−500V)を超過してしまう。そして、
黒の画素上の表面電位が所定の値(−500V)となら
ず、所定のイエロートナーが現像されない。そこで、本
実施例では、第1実施例の設定による静電潜像電位の絶
対値が、一部の画素で、該静電潜像に対応する光導電層
の最高電位の絶対値を超過する場合に、該超過する電位
の最大値と、該光導電層の最高電位とに基づいて、該光
導電層の新しい最高電位を設定し、第2番目以降の現像
に係る静電潜像電位の設定を行なう。本実施例の具体的
な工程は、基本的には図1に示す第1実施例と同じであ
るが、第1実施例のステップ(5)とステップ(6)と
の間の工程を、図12に示すような工程に変更する。以
下、図12に沿って説明する。
像形成方法について説明する。本実施例では、感光体ド
ラム12上に、正極性シアントナー、正極性マゼンタト
ナー、正極性イエロートナーに対するそれぞれの主潜像
をP/P潜像、N/P潜像、P/P潜像として書き込ん
でいる。ここで第3番目の現像は、イエロートナーによ
る正規現像であるが、第1実施例で示した静電潜像電位
の設定の工程では、例えば、図11(a)に示すよう
に、L層における負極性の静電潜像の黒の画素上で、物
理的に実現不可能な負極性の静電潜像電位(−550
V)が算出されてしまう。すなわち、L層の静電潜像電
位の最大値(−500V)を超過してしまう。そして、
黒の画素上の表面電位が所定の値(−500V)となら
ず、所定のイエロートナーが現像されない。そこで、本
実施例では、第1実施例の設定による静電潜像電位の絶
対値が、一部の画素で、該静電潜像に対応する光導電層
の最高電位の絶対値を超過する場合に、該超過する電位
の最大値と、該光導電層の最高電位とに基づいて、該光
導電層の新しい最高電位を設定し、第2番目以降の現像
に係る静電潜像電位の設定を行なう。本実施例の具体的
な工程は、基本的には図1に示す第1実施例と同じであ
るが、第1実施例のステップ(5)とステップ(6)と
の間の工程を、図12に示すような工程に変更する。以
下、図12に沿って説明する。
【0047】(5a)(5)で求めたトナー電位補正後
の主静電潜像電位の最大値Vc(y)maxと、対応す
る光導電層の最大電位Vs(y)maxとの差(Vc
(y)max−Vs(y)max)を算出する。 (5b)上記の差(Vc(y)max−Vs(y)ma
x)を、該光導電層の最高電位Vs(y)maxに加算
して、新しい最高電位Vs(y)maxとする。
の主静電潜像電位の最大値Vc(y)maxと、対応す
る光導電層の最大電位Vs(y)maxとの差(Vc
(y)max−Vs(y)max)を算出する。 (5b)上記の差(Vc(y)max−Vs(y)ma
x)を、該光導電層の最高電位Vs(y)maxに加算
して、新しい最高電位Vs(y)maxとする。
【0048】以上の工程を適用することにより、トナー
電位補正後の静電潜像電位が対応する光導電層の最大電
位を超過するという不都合を回避することができた。そ
して、図11(b)に示すように、正極性のシアントナ
ーとマゼンタトナーとが付着した黒の画素の表面電位も
イエローの画素の表面電位と同電位となり、白の地肌部
での表面電位との電位差は500Vで、予定どうりのイ
エロートナーが付着し、色がずれるという欠点は改良さ
れた。さらに、このようにして得られたフルカラー画像
は、二番目以降のトナーによる現像において、既に付着
しているトナーによる表面電位の変化分を前もって補正
しているので、多階調(256階調)の場合にでも付着
トナーの影響を受けずに正確な色再現性を実現できた。
電位補正後の静電潜像電位が対応する光導電層の最大電
位を超過するという不都合を回避することができた。そ
して、図11(b)に示すように、正極性のシアントナ
ーとマゼンタトナーとが付着した黒の画素の表面電位も
イエローの画素の表面電位と同電位となり、白の地肌部
での表面電位との電位差は500Vで、予定どうりのイ
エロートナーが付着し、色がずれるという欠点は改良さ
れた。さらに、このようにして得られたフルカラー画像
は、二番目以降のトナーによる現像において、既に付着
しているトナーによる表面電位の変化分を前もって補正
しているので、多階調(256階調)の場合にでも付着
トナーの影響を受けずに正確な色再現性を実現できた。
【0049】次に、本発明の第5実施例に係るカラー画
像形成方法について説明する。本実施例では、通常トナ
ーが最も多く現像される画素が黒色の画素であること、
及び、あらゆる原稿において黒色の画素が存在すること
に着目した。そこで、黒色の画素における付着トナーの
電荷による表面電位の変化分と、該光導電層の最高電位
とに基づいて、該光導電層の新しい最高電位を設定し、
第2番目以降の現像に係る主静電潜像電位の設定を行な
う。本実施例の具体的工程は、基本的には図12に示す
第4の実施例の工程と同じであるが、ステップ(5)と
ステップ(6)の間の工程を、図13に示すような工程
に変更する。以下、図13に沿って説明する。
像形成方法について説明する。本実施例では、通常トナ
ーが最も多く現像される画素が黒色の画素であること、
及び、あらゆる原稿において黒色の画素が存在すること
に着目した。そこで、黒色の画素における付着トナーの
電荷による表面電位の変化分と、該光導電層の最高電位
とに基づいて、該光導電層の新しい最高電位を設定し、
第2番目以降の現像に係る主静電潜像電位の設定を行な
う。本実施例の具体的工程は、基本的には図12に示す
第4の実施例の工程と同じであるが、ステップ(5)と
ステップ(6)の間の工程を、図13に示すような工程
に変更する。以下、図13に沿って説明する。
【0050】(5a)黒画素における正極性のシアント
ナー及びマゼンタトナーによる表面電位の変化分Vt
(c)、Vt(m)をそれぞれVt(c)black、
Vt(m)blackとする。 (5b)Vt(c)black、Vt(m)black
を、該静電潜像に対応する光導電層の最高電位Vs
(y)maxに加算して、新しい最高電位Vs(y)m
axとする。
ナー及びマゼンタトナーによる表面電位の変化分Vt
(c)、Vt(m)をそれぞれVt(c)black、
Vt(m)blackとする。 (5b)Vt(c)black、Vt(m)black
を、該静電潜像に対応する光導電層の最高電位Vs
(y)maxに加算して、新しい最高電位Vs(y)m
axとする。
【0051】以上の工程を適用することにより、主静電
潜像電位の最大値の絶対値を求めるための余計な計算を
必要とせずに、第4実施例と同様な結果が得られた。な
お、上記の第4及び第5実施例の工程は、主静電潜像が
P/P静電潜像として書き込まれ、かつ、該主静電潜像
と異極性のトナーがすでに付着しているような第2番目
以降の現像に対して、トナー電位補正を行なう場合に適
用される。
潜像電位の最大値の絶対値を求めるための余計な計算を
必要とせずに、第4実施例と同様な結果が得られた。な
お、上記の第4及び第5実施例の工程は、主静電潜像が
P/P静電潜像として書き込まれ、かつ、該主静電潜像
と異極性のトナーがすでに付着しているような第2番目
以降の現像に対して、トナー電位補正を行なう場合に適
用される。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明では、互いに異なる波長
の光に感度を有する少なくとも2層の光導電層を積層し
た複合感光体の各光導電層を積層順に交互の極性を有す
るように帯電した後、該各光導電層の光感度に対応する
各波長の光に各色対応の画像情報を載せて露光を行なう
ことにより、該各光導電層上に各色対応の静電潜像及び
これらの各色対応の静電潜像のうち第2番目以降の現像
に係るものを一時的に表面化させないための異極性で同
一形状の静電潜像をそれぞれ形成する工程と、必要に応
じて所定の波長の光を選択的に均一露光することによっ
て、該複合感光体の表面に上記の各色対応の静電潜像に
対応する電位分布を顕在化させて、各色静電潜像に対応
する各色トナーを順次供給して現像を行なう工程とを有
するカラー画像形成方法において、第2番目以降の現像
に係る静電潜像の形成にあたり、該複合感光体の表面に
トナーがない状態で該現像を行なうために必要とされる
静電潜像電位と、該現像より前の現像で該複合感光体の
表面に吸着すると予定されるトナーの電荷による表面電
位の変化分とに基づいて、各画素に対する静電潜像電位
の設定を行なう。例えば、第2番目以降の現像に係る各
画素に対する主静電潜像電位を、トナーがない状態で該
現像をするために必要とされる主静電潜像電位から、該
現像より前の現像で該複合感光体表面に吸着すると予定
されるトナーの電荷による表面電位の変化分を減算する
ことによって算出して、その算出した主静電潜像電位を
用いて各画素に対する露光量を設定する。
の光に感度を有する少なくとも2層の光導電層を積層し
た複合感光体の各光導電層を積層順に交互の極性を有す
るように帯電した後、該各光導電層の光感度に対応する
各波長の光に各色対応の画像情報を載せて露光を行なう
ことにより、該各光導電層上に各色対応の静電潜像及び
これらの各色対応の静電潜像のうち第2番目以降の現像
に係るものを一時的に表面化させないための異極性で同
一形状の静電潜像をそれぞれ形成する工程と、必要に応
じて所定の波長の光を選択的に均一露光することによっ
て、該複合感光体の表面に上記の各色対応の静電潜像に
対応する電位分布を顕在化させて、各色静電潜像に対応
する各色トナーを順次供給して現像を行なう工程とを有
するカラー画像形成方法において、第2番目以降の現像
に係る静電潜像の形成にあたり、該複合感光体の表面に
トナーがない状態で該現像を行なうために必要とされる
静電潜像電位と、該現像より前の現像で該複合感光体の
表面に吸着すると予定されるトナーの電荷による表面電
位の変化分とに基づいて、各画素に対する静電潜像電位
の設定を行なう。例えば、第2番目以降の現像に係る各
画素に対する主静電潜像電位を、トナーがない状態で該
現像をするために必要とされる主静電潜像電位から、該
現像より前の現像で該複合感光体表面に吸着すると予定
されるトナーの電荷による表面電位の変化分を減算する
ことによって算出して、その算出した主静電潜像電位を
用いて各画素に対する露光量を設定する。
【0053】これにより、第2番目以降の現像に係る主
静電潜像の電位は、該現像より前の現像で該複合感光体
の表面に吸着すると予定されるトナーの電荷による該複
合感光体の表面電位の変化分を見込んで設定される。し
たがって、多階調(256階調)の場合にでも、付着ト
ナーの電荷の影響を受けずに正確な色再現性を実現でき
るという優れた効果がある。
静電潜像の電位は、該現像より前の現像で該複合感光体
の表面に吸着すると予定されるトナーの電荷による該複
合感光体の表面電位の変化分を見込んで設定される。し
たがって、多階調(256階調)の場合にでも、付着ト
ナーの電荷の影響を受けずに正確な色再現性を実現でき
るという優れた効果がある。
【0054】また、請求項2の発明では、請求項1の設
定による主静電潜像電位が、一部の画素で、該主静電潜
像に対応する光導電層の初期帯電電位と異極性になる場
合に、該異極性の主静電潜像電位の最大値と、該設定に
よる主静電潜像電位とに基づいて、第2番目以降の現像
に係る主静電潜像電位の設定を行なう。例えば、該異極
性の主静電潜像電位の最大値を算出し、該最大値を請求
項1の設定による主静電潜像電位から減算して、新しい
主静電潜像電位とする。
定による主静電潜像電位が、一部の画素で、該主静電潜
像に対応する光導電層の初期帯電電位と異極性になる場
合に、該異極性の主静電潜像電位の最大値と、該設定に
よる主静電潜像電位とに基づいて、第2番目以降の現像
に係る主静電潜像電位の設定を行なう。例えば、該異極
性の主静電潜像電位の最大値を算出し、該最大値を請求
項1の設定による主静電潜像電位から減算して、新しい
主静電潜像電位とする。
【0055】これにより、該主静電潜像上で、物理的に
実現不可能な該異極性になる画素が、トナー電位補正後
においても存在しないようにしている。したがって、ト
ナー電位補正後の静電潜像電位が対応する光導電層の最
大電位を超過するという不都合を回避することができ、
予定どうりのトナーが付着し、色がずれる欠点は改良さ
れる。さらに、第2番目以降のトナーによる現像におい
て、既に付着しているトナーによる表面電位の変化分を
前もって補正しているので、多階調(256階調)の場
合にでも付着トナーの影響を受けずに正確な色再現性を
実現できるという優れた効果がある。
実現不可能な該異極性になる画素が、トナー電位補正後
においても存在しないようにしている。したがって、ト
ナー電位補正後の静電潜像電位が対応する光導電層の最
大電位を超過するという不都合を回避することができ、
予定どうりのトナーが付着し、色がずれる欠点は改良さ
れる。さらに、第2番目以降のトナーによる現像におい
て、既に付着しているトナーによる表面電位の変化分を
前もって補正しているので、多階調(256階調)の場
合にでも付着トナーの影響を受けずに正確な色再現性を
実現できるという優れた効果がある。
【0056】また、請求項3の発明では、請求項1の設
定による主静電潜像電位が、特定色の画素で、該主静電
潜像に対応する光導電層の初期帯電電位と異極性になる
と予測される場合に、該特定色の画素における付着トナ
ーの電荷による表面電位の変化分と、該設定による主静
電潜像電位とに基づいて、第2番目以降の現像に係る主
静電潜像電位の設定を行なう。例えば、該特定色の画素
における付着トナーの電荷による表面電位の変化分を、
請求項1の設定による主静電潜像電位から減算して、新
しい主静電潜像電位とする。
定による主静電潜像電位が、特定色の画素で、該主静電
潜像に対応する光導電層の初期帯電電位と異極性になる
と予測される場合に、該特定色の画素における付着トナ
ーの電荷による表面電位の変化分と、該設定による主静
電潜像電位とに基づいて、第2番目以降の現像に係る主
静電潜像電位の設定を行なう。例えば、該特定色の画素
における付着トナーの電荷による表面電位の変化分を、
請求項1の設定による主静電潜像電位から減算して、新
しい主静電潜像電位とする。
【0057】これにより、該異極性になる画素を判断
し、その該異極性の主静電潜像電位の最大値を算出する
という請求項2での工程は省略される。そして、該主静
電潜像上で、物理的に実現不可能な該異極性になる画素
が、トナー電位補正後においても存在しないようにして
いる。したがって、異極性になる画素が存在するかどう
かの判断と、該異極性の主静電潜像電位の最大値を求め
るという余計な計算を必要とせずに、請求項2と同様な
結果が得られるという優れた効果がある。
し、その該異極性の主静電潜像電位の最大値を算出する
という請求項2での工程は省略される。そして、該主静
電潜像上で、物理的に実現不可能な該異極性になる画素
が、トナー電位補正後においても存在しないようにして
いる。したがって、異極性になる画素が存在するかどう
かの判断と、該異極性の主静電潜像電位の最大値を求め
るという余計な計算を必要とせずに、請求項2と同様な
結果が得られるという優れた効果がある。
【0058】また、請求項4の発明では、請求項1の設
定による主静電潜像電位の絶対値が、一部の画素で、該
主静電潜像に対応する光導電層の最高電位の絶対値を超
過する場合に、該超過する電位の最大値と、該光導電層
の最高電位とに基づいて、該光導電層の新しい最高電位
を設定し、第2番目以降の現像に係る主静電潜像電位の
設定を行なう。
定による主静電潜像電位の絶対値が、一部の画素で、該
主静電潜像に対応する光導電層の最高電位の絶対値を超
過する場合に、該超過する電位の最大値と、該光導電層
の最高電位とに基づいて、該光導電層の新しい最高電位
を設定し、第2番目以降の現像に係る主静電潜像電位の
設定を行なう。
【0059】これにより、該主静電潜像上で、物理的に
実現不可能な、該光導電層の最高電位を超過するような
画素が、トナー電位補正後においても存在しないように
している。したがって、トナー電位補正後の静電潜像電
位が対応する光導電層の最大電位を超過するという不都
合を回避することができ、予定どうりのトナーが付着
し、色がずれる欠点は改良される。さらに、第2番目以
降のトナーによる現像において、既に付着しているトナ
ーによる表面電位の変化分を前もって補正しているの
で、多階調(256階調)の場合にでも付着トナーの影
響を受けずに正確な色再現性を実現できるという優れた
効果がある。
実現不可能な、該光導電層の最高電位を超過するような
画素が、トナー電位補正後においても存在しないように
している。したがって、トナー電位補正後の静電潜像電
位が対応する光導電層の最大電位を超過するという不都
合を回避することができ、予定どうりのトナーが付着
し、色がずれる欠点は改良される。さらに、第2番目以
降のトナーによる現像において、既に付着しているトナ
ーによる表面電位の変化分を前もって補正しているの
で、多階調(256階調)の場合にでも付着トナーの影
響を受けずに正確な色再現性を実現できるという優れた
効果がある。
【0060】また、請求項5の発明では、請求項1の設
定による主静電潜像電位の絶対値が、特定色の画素で、
該主静電潜像に対応する光導電層の最高電位の絶対値を
超過すると予測される場合に、該特定色の画素における
付着トナーの電荷による表面電位の変化分と、該光導電
層の最高電位とに基づいて、該光導電層の新しい最高電
位を設定し、第2番目以降の現像に係る主静電潜像電位
の設定を行なう。
定による主静電潜像電位の絶対値が、特定色の画素で、
該主静電潜像に対応する光導電層の最高電位の絶対値を
超過すると予測される場合に、該特定色の画素における
付着トナーの電荷による表面電位の変化分と、該光導電
層の最高電位とに基づいて、該光導電層の新しい最高電
位を設定し、第2番目以降の現像に係る主静電潜像電位
の設定を行なう。
【0061】これにより、該主静電潜像電位の絶対値が
該光導電層の最高電位の絶対値を超過する画素を判断
し、該超過する電位の値の最大値を算出するという請求
項4での工程は省略される。そして、該主静電潜像上
で、物理的に実現不可能な、該光導電層の最高電位を超
過するような画素が、トナー電位補正後においても存在
しないようにしている。したがって、主静電潜像電位の
最大値の絶対値を求めて、その値が対応する光導電層の
最高電位の絶対値を超過するかどうかの判断のための余
計な計算を必要とせずに、請求項4と同様な結果が得ら
れるという優れた効果がある。
該光導電層の最高電位の絶対値を超過する画素を判断
し、該超過する電位の値の最大値を算出するという請求
項4での工程は省略される。そして、該主静電潜像上
で、物理的に実現不可能な、該光導電層の最高電位を超
過するような画素が、トナー電位補正後においても存在
しないようにしている。したがって、主静電潜像電位の
最大値の絶対値を求めて、その値が対応する光導電層の
最高電位の絶対値を超過するかどうかの判断のための余
計な計算を必要とせずに、請求項4と同様な結果が得ら
れるという優れた効果がある。
【図1】第1実施例に係る静電潜像電位及び露光量の設
定の工程図。
定の工程図。
【図2】実施例に係るフルカラー複写機の概略構成図。
【図3】(a)乃至(c)は、第1実施例に係る初期帯
電工程の説明図。
電工程の説明図。
【図4】(a)は従来例に係る第1色目の現像の説明
図、(b)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。(c)は第1実施例に係る第1色目の現像の説明
図、(d)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。
図、(b)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。(c)は第1実施例に係る第1色目の現像の説明
図、(d)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。
【図5】(a)は従来例に係る第2色目の現像の説明
図、(b)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。(c)は第1実施例に係る第2色目の現像の説明
図、(d)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。
図、(b)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。(c)は第1実施例に係る第2色目の現像の説明
図、(d)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。
【図6】(a)は従来例に係る第3色目の現像の説明
図、(b)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。(c)は第1実施例に係る第3色目の現像の説明
図、(d)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。
図、(b)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。(c)は第1実施例に係る第3色目の現像の説明
図、(d)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。
【図7】(a)は静電潜像電位とトナー濃度との関係を
示す特性図。(b)はトナー濃度と該トナーによる感光
体の表面電位との関係を示す特性図。(c)は露光量と
静電潜像電位との関係を示す特性図。(d)はレーザー
駆動電圧と露光量との関係を示す特性図。(e)はメモ
リー保管用レベル値とレーザー駆動電圧との関係を示す
特性図。
示す特性図。(b)はトナー濃度と該トナーによる感光
体の表面電位との関係を示す特性図。(c)は露光量と
静電潜像電位との関係を示す特性図。(d)はレーザー
駆動電圧と露光量との関係を示す特性図。(e)はメモ
リー保管用レベル値とレーザー駆動電圧との関係を示す
特性図。
【図8】(a)は第1実施例に係る第3色目の現像の説
明図、(b)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。(c)は第2実施例に係る第3色目の現像の説明
図、(d)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。
明図、(b)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。(c)は第2実施例に係る第3色目の現像の説明
図、(d)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。
【図9】第2実施例に係る主静電潜像電位の設定の工程
図。
図。
【図10】第3実施例に係る主静電潜像電位の設定の工
程図。
程図。
【図11】(a)は第1実施例に係る第3色目の現像の
説明図、(b)は同現像時の光導電層の各位の電位を示
す表。(c)は第4実施例に係る第3色目の現像の説明
図、(d)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。
説明図、(b)は同現像時の光導電層の各位の電位を示
す表。(c)は第4実施例に係る第3色目の現像の説明
図、(d)は同現像時の光導電層の各位の電位を示す
表。
【図12】第4実施例に係る主静電潜像電位の設定の工
程図。
程図。
【図13】第5実施例に係る主静電潜像電位の設定の工
程図。
程図。
1〜11 主静電潜像電位及び露光量の設定の各工程ス
テップ 12 感光体ドラム 13 帯電器 14 ディジタル露光装置 16 シアン現像装置 18 マゼンタ現像装置 20 イエロー現像装置
テップ 12 感光体ドラム 13 帯電器 14 ディジタル露光装置 16 シアン現像装置 18 マゼンタ現像装置 20 イエロー現像装置
Claims (5)
- 【請求項1】互いに異なる波長の光に感度を有する少な
くとも2層の光導電層を積層した複合感光体の各光導電
層を積層順に交互の極性を有するように帯電した後、該
各光導電層の光感度に対応する各波長の光に各色対応の
画像情報を載せて露光を行なうことにより、該各光導電
層上に各色対応の静電潜像及びこれらの各色対応の静電
潜像のうち第2番目以降の現像に係るものを一時的に表
面化させないための異極性で同一形状の静電潜像をそれ
ぞれ形成する工程と、必要に応じて所定の波長の光を選
択的に均一露光することによって、該複合感光体の表面
に上記の各色対応の静電潜像に対応する電位分布を顕在
化させて、各色静電潜像に対応する各色トナーを順次供
給して現像を行なう工程とを有するカラー画像形成方法
において、 第2番目以降の現像に係る静電潜像の形成にあたり、該
複合感光体の表面にトナーがない状態で該現像を行なう
ために必要とされる静電潜像電位と、該現像より前の現
像で該複合感光体の表面に吸着すると予定されるトナー
の電荷による表面電位の変化分とに基づいて、各画素に
対する静電潜像電位の設定を行なうことを特徴とするカ
ラー画像形成方法。 - 【請求項2】上記設定による静電潜像電位が、一部の画
素で、該静電潜像に対応する光導電層の初期帯電電位と
異極性になる場合に、該異極性の静電潜像電位の最大値
と、上記設定による静電潜像電位とに基づいて、第2番
目以降の現像に係る静電潜像電位の設定を行なうことを
特徴とする請求項1のカラー画像形成方法。 - 【請求項3】上記設定による静電潜像電位が、特定色の
画素で、該静電潜像に対応する光導電層の初期帯電電位
と異極性になると予測される場合に、該特定色の画素に
おける付着トナーの電荷による表面電位の変化分と、上
記設定による静電潜像電位とに基づいて、第2番目以降
の現像に係る静電潜像電位の設定を行なうことを特徴と
する請求項1のカラー画像形成方法。 - 【請求項4】上記設定による静電潜像電位の絶対値が、
一部の画素で、該静電潜像に対応する光導電層の最高電
位の絶対値を超過する場合に、該超過する電位の最大値
と、該光導電層の最高電位とに基づいて、該光導電層の
新しい最高電位を設定し、第2番目以降の現像に係る静
電潜像電位の設定を行なうことを特徴とする請求項1の
カラー画像形成方法。 - 【請求項5】上記設定による静電潜像電位の絶対値が、
特定色の画素で、該静電潜像に対応する光導電層の最高
電位の絶対値を超過すると予測される場合に、該特定色
の画素における付着トナーの電荷による表面電位の変化
分と、該光導電層の最高電位とに基づいて、該光導電層
の新しい最高電位を設定し、第2番目以降の現像に係る
静電潜像電位の設定を行なうことを特徴とする請求項1
のカラー画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4075535A JPH05241415A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | カラー画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4075535A JPH05241415A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | カラー画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05241415A true JPH05241415A (ja) | 1993-09-21 |
Family
ID=13579008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4075535A Withdrawn JPH05241415A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | カラー画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05241415A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170086632A (ko) * | 2014-12-01 | 2017-07-26 | 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. | 리소그래피 제조 프로세스에 관련된 진단 정보를 획득하기 위한 방법 및 장치, 진단 장치를 포함하는 리소그래피 처리 시스템 |
-
1992
- 1992-02-26 JP JP4075535A patent/JPH05241415A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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