JPH0720675A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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Publication number
JPH0720675A
JPH0720675A JP5163459A JP16345993A JPH0720675A JP H0720675 A JPH0720675 A JP H0720675A JP 5163459 A JP5163459 A JP 5163459A JP 16345993 A JP16345993 A JP 16345993A JP H0720675 A JPH0720675 A JP H0720675A
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JP
Japan
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image
toner
color
charging
reference toner
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Pending
Application number
JP5163459A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuto Tanaka
拓人 田中
Toshiaki Sagara
俊明 相良
Toru Teshigahara
亨 勅使川原
Yasuki Yamauchi
泰樹 山内
Haruyuki Nanba
治之 難波
Shigeru Inaba
繁 稲葉
Jun Abe
純 安部
Takahide Inoue
隆秀 井上
Koichiro Shinohara
浩一郎 篠原
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多色トナー層の形成状態を検出することが可
能であって、その情報に基づき各色毎に随時、帯電手段
を制御することにより、色重ねの際に起こるトナー層表
面電位上昇の影響を軽減し、十分な濃度でしかも鮮明で
有彩色性の優れた画像を長期間安定して形成することが
できるカラー画像形成装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 像担持体の非画像領域に基準トナー像を多重
に形成する基準トナー像形成手段と、前記基準トナー像
の形成状態を検出する検出手段と、前記検出手段からの
検出情報に基づいて前記複数の帯電手段の印加電圧を制
御するための制御手段を有するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー画像形成装置
に関し、特に像担持体上に多色のトナー像を重ねて形成
することにより、カラー画像の形成を行うカラー画像形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー画像形成装置において
は、形成されるカラー画像に対して高濃度な画像記録が
可能であり、非画像部のカブリが少なく、原稿に忠実な
階調性を有し、かつカラーバランスが良好であることが
要求される。
【0003】そこで、かかる要求に応えるべく提案され
た従来のカラー画像形成装置としては、例えば、特開昭
50−20730号公報等に開示されているように、基
準画像を用いて像担持体上に基準潜像を形成し、この基
準潜像からの情報によってカラー画像を制御するように
構成したものがある。
【0004】この従来のカラー画像形成装置は、図14
に示すように、感光体ドラム100の表面を予め帯電器
101により一様に帯電した後、この感光体ドラム10
0上に基準画像102及び原稿の画像103を反射光に
より露光して、基準潜像及び画像潜像を形成する。次い
で、上記感光体ドラム100上に形成された基準潜像及
び画像潜像を、第1色目のトナーを収容した現像装置1
04により現像して、基準トナー像及びトナー画像を形
成する。この際、前回の画像形成プロセスで形成された
基準潜像からの情報に基づいて、現像装置104の現像
バイアス等を制御し、トナー画像を形成する。上記感光
体ドラム100上の基準潜像は、センサー108によっ
て検知され、この基準潜像の電位情報は、制御回路10
9に送られ、制御回路109によって現像装置104の
現像バイアス等が制御される。
【0005】一方、前記トナー画像を転写する転写用紙
110は、給紙装置111から給紙され、転写ドラム1
12上に静電的あるいは機械的に固定される。そして、
前記感光体ドラム100上に形成されたトナー画像は、
転写ドラム112上に固定された転写用紙111上に転
写用帯電器113の帯電によって転写される。その後、
上記感光体ドラム100上に残留した電荷は、光除電器
114によって除電されるとともに、感光体ドラム10
0上に残留したトナーは、クリーニング手段115によ
ってクリーニングされる。
【0006】上記カラー画像形成装置では、以上の工程
を第2色目、第3色目、第4色目の画像について繰り返
すことにより、転写用紙110上に多重トナー画像が形
成される。このトナー画像が転写された転写用紙110
は、転写ドラム112から分離された後、搬送ベルト1
16によって図示しない定着装置へと搬送され、転写用
紙110上にトナー画像が定着されてカラー画像の形成
工程が終了する。
【0007】しかし、上記従来のカラー画像形成装置の
場合には、感光体ドラム100の他に、転写用紙110
を巻き付けた状態で固定するための転写ドラム112が
必要となるため、装置が大型化するという問題点を有し
ている。また、上記従来のカラー画像形成装置の場合に
は、転写ドラム112に固定された転写用紙110上に
複数色のトナー画像を順次転写するものであるため、転
写用紙110上におけるトナー像の位置合せが困難であ
り、色ずれが生じて高画質のカラー画像を形成するのが
困難であるという問題点を有している。
【0008】そこで、かかる問題点を解決するため、複
数のカラートナー像を像担持体上において重ね合わせて
形成し、転写用紙等の像受容体上に一括して転写する技
術が既に提案されている(例えば、特開昭60−767
66号公報)。
【0009】この提案に係るカラー画像形成装置は、図
15に示すように、感光体ドラム120の表面をスコロ
トロン帯電器121により一様に例えば負極性に帯電し
た後、画像露光手段123によってなされる第1回目の
画像露光により第1色目の画像を露光し、画像が露光さ
れた感光体ドラム120の表面電位の絶対値を0V近く
まで低下させた静電潜像を形成する。そして、この感光
体ドラム120上に形成された静電潜像を、第1色目の
現像装置124によって現像する。その際、上記第1色
目の現像装置124は、直流成分が未露光部の表面電位
にほぼ近く、負極性の現像バイアスを印加して現像す
る、いわゆる反転現像を行う。すると、現像装置124
内の負帯電トナーは、相対的に電位が高い露光部(略0
V)に付着し、第1色目のトナー像が形成される。
【0010】以上の工程を感光体ドラム120上に形成
されたトナー像を転写用紙上に転写することなく、第2
色目、第3色目、第4色目の画像について繰り返すこと
により、感光体ドラム120上に多色トナー像が形成さ
れる。この感光体ドラム120上に形成された多色トナ
ー像は、転写前帯電器128による帯電を受けた後、転
写帯電器129の帯電によって転写用紙130上に転写
され、図示しない定着装置によって加圧または加熱によ
り定着されて排紙される。一方、転写後の感光体ドラム
120は、光除電器131によって残留電荷が消去され
るとともに、クリーニング装置132によって残留トナ
ーが清掃されて、次の画像形成に備えるようになってい
る。
【0011】しかし、この提案に係るカラー画像形成装
置の場合には、感光体ドラム上に順次トナー像を重ねて
形成するものであるため、トナー層が厚くなるに従って
積層されたトナー像の静電的な効果および、トナー自身
の電荷のため表面電位の絶対値の上昇が起こる。すなわ
ち、図16に示すように、感光体ドラム120上のトナ
ー層が厚くなると、感光体ドラム120の表面における
トナー層自体が占める電荷量の割合が大きくなる。ま
た、上記カラー画像形成装置の場合には、感光体ドラム
120上に順次トナー像が積層されるため、第2色目、
第3色目、第4色目の画像を露光する際に、画像露光が
トナー像中で散乱するという現象が起こる。このため、
感光体ドラム120の表面を一様に帯電させた後、第2
色目以降の画像形成のため所定の画像露光を行っても、
感光体ドラム120の表面電位の絶対値が低下しないと
いう問題点が起こる。このように、画像露光を行っても
感光体ドラム120の表面電位の絶対値が低下しない
と、形成される画像の濃度低下や画像ボケ、あるいは階
調性の低下等を生じたり、トナーの飛散を招き、カラー
画像の画質を低下させ、高画質のカラー画像の形成が行
えないという問題点を生じる。
【0012】そこで、かかる像担持体上でトナー像を重
ねてカラー画像を形成する場合に発生する問題点を解決
するため、帯電手段を連続して2つ設けることにより、
像担持体に配分される電位を大きくし、コントラスト電
位を上昇させる技術も既に提案されている(例えば、特
開平3−209274号公報)。
【0013】この提案に係るカラー画像形成装置は、図
17に示すように、感光体ドラム140の表面電位を第
1帯電器141により現像に必要な帯電電位以上に帯電
した後、この感光体ドラム140の表面電位を第2帯電
器142を用いて帯電することにより、感光体ドラム1
40の表面電位を予め設定された表面電位まで落とすよ
うに構成されている。
【0014】図18は上記カラー画像形成装置の感光体
ドラム140上の表面電位の変化を示したものである。
ここでは、現像方式として反転現像方式を例にとって説
明するが、正規現像方式であっても同様である。まず、
上記感光体ドラム140は、第1現像サイクルとして最
初に光除電器143で除電され、且つクリーニング装置
144でクリーニングされて、その表面電位が0Vとな
る。次に、この初期状態の感光体ドラム140の表面
に、第1帯電器141のみによって一様に第1回帯電を
施して感光体ドラム140の表面電位を現像に必要な帯
電電位(例えば、−500V)にする(図18
(a))。その後、像露光手段145により第1回像露
光を施して静電潜像を形成する(図18(b))。そし
て、現像手段146〜149のうちの第1回像露光に対
応した色の現像手段146に、感光体ドラム140の帯
電電位よりも多少高い現像バイアスを印加して、トナー
を感光体ドラム140上に付着させ、第1色目の現像を
行う(図18(c))。
【0015】次に、第2現像サイクルとして感光体ドラ
ム140の2回転目に再び第1帯電器141で一様に第
2回帯電を施し、トナーを担持した感光体ドラム140
の表面電位を第1回帯電より低い電位(例えば、−80
0V)に帯電する(図18(d))。その直後、前記第
1帯電器141に連接して配置されている第2帯電器1
42によって、感光体ドラム140の表面電位を現像に
必要な表面電位と同等の高い電位(例えば、−500
V)に設定する(図18(e))。その後、第1回目と
同様に像露光手段145により第2回目の像露光を施し
(図18(f))、第2回目の像露光に対応した色の現
像手段147によって第2回目の現像を施す(図18
(g))。
【0016】さらに、第2回目の現像サイクルと同様な
工程を繰り返し、第3、第4色目のトナー像を形成す
る。その後、転写前帯電器150で転写に必要な帯電量
をトナーに与える。そして、最後に転写用紙151に転
写用帯電器152を用いて感光体ドラム140に形成さ
れたカラーのトナー像を一括して転写する。
【0017】以上のような工程により、第2色目以降の
画像に対応した静電潜像を形成する際に、1次帯電器に
よって注入される電荷が帯電器を1つだけ用いたカラー
画像形成装置よりも多くなり、しかも第1帯電器141
によって注入される電荷は感光体ドラム140表面に多
く分布する傾向があるため、感光体ドラム140に配分
される電位を大きくとることができる。そのため、感光
体ドラム140上で複数色のトナー像を重ね合わせる場
合におけるコントラスト電位の低下を抑え、良好なカラ
ー画像の形成及び露光時のトナー飛散を防止することが
できる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の提
案に係るカラー画像形成装置の場合には、第1帯電器1
41及び第2帯電器142に予め設定された所定の電圧
をそれぞれ印加することによって、感光体ドラム140
上の表面電位の上昇を防止するように構成されているた
め、次のような問題点を有している。すなわち、上記の
如きカラー画像形成装置では、感光体ドラム140上で
トナー画像が重ね合わされた場合に起こるトナー自身の
電荷による表面電位の絶対値の上昇時におこる諸問題
は、装置をとりまく温度や湿度等の環境や感光体ドラム
140の物理的条件等により変化する。
【0019】例えば、図19に示すように、感光体ドラ
ム140上の微小なトナー濃度の変化が大きなトナー層
電位の変化となって現れる。このトナー層電位の変化
は、第2帯電器142による帯電を受けた後の感光体ド
ラム140の表面電位の変化を招き、第1帯電器141
による帯電に引き続き行われる第2帯電器142の帯電
を受けた感光体ドラム140の表面電位は、一定となら
ず、トナー濃度等によって変化する。このため、各色単
色に対する像形成条件の制御や、現像器のみによる制御
だけでは不十分であり、形成されたカラー画像に濃度の
変化や粒状性の変化に伴うザラ付き感等が発生し、カラ
ー画像の画質が低下するという問題点があった。従っ
て、上記カラー画像形成装置においては、トナーが重な
ったときのトナー層電位上昇による影響を軽減するため
の制御、例えば像担持体の帯電電位等の制御が必要であ
る。
【0020】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、多色トナー層の形成状態を検出することが可能
であって、その情報に基づき各色毎に随時、帯電手段を
制御することにより、色重ねの際に起こるトナー層表面
電位上昇の影響を軽減し、十分な濃度でしかも鮮明で有
彩色性の優れた画像を長期間安定して形成することがで
きるカラー画像形成装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明に係
るカラー画像形成装置は、像担持体の表面を一様に帯電
させるための複数の帯電手段を備え、像担持体の移動方
向に沿って上流側に配置された帯電手段による像担持体
の表面電位の絶対値が、像担持体の移動方向に沿って下
流側に配置された帯電手段による像担持体の表面電位の
絶対値よりも大きく設定され、これらの帯電手段による
像担持体表面の帯電工程と、画像露光工程と、現像工程
とを複数回繰り返して、像担持体上に複数色のトナー像
を形成することによりカラー画像の形成を行うカラー画
像形成装置において、上記像担持体の非画像領域に基準
トナー像を多重に形成する基準トナー像形成手段と、前
記基準トナー像の形成状態を検出する検出手段と、前記
検出手段からの検出情報に基づいて前記複数の帯電手段
の印加電圧を制御するための制御手段を有するように構
成されている。
【0022】また、前記検出手段としては、例えば、基
準トナー像に光を照射する発光素子と、前記基準トナー
像からの散乱光を受光する受光素子とからなるものが用
いられるが、これに限定されるわけではく、基準トナー
像からの反射光を検出するものを用いても良い。さら
に、前記検出手段としては、基準トナー像の層厚を光学
的に検出するように構成したものを用いても良い。
【0023】前記検出手段としては、像担持体上に形成
された基準トナー像の電位を検出する表面電位計を用い
ても良い。
【0024】
【作用】この発明においては、像担持体の非画像領域に
基準トナー像を多重に形成する基準トナー像形成手段
と、前記基準トナー像の形成状態を検出する検出手段
と、前記検出手段からの検出情報に基づいて前記複数の
帯電手段の印加電圧を制御するための制御手段を有する
ように構成されているので、基準トナー像形成手段によ
って像担持体の非画像領域に基準トナー像を多重に形成
し、これらの多重に形成される基準トナー像の形成状態
を順次検出手段によって検出し、この検出手段からの検
出情報に基づいて前記複数の帯電手段の印加電圧を制御
手段によって制御することにより、装置をとりまく温度
や湿度等の環境や像担持体の物理的条件等が変化した場
合でも、色重ねの際に起こるトナー層表面電位上昇の影
響を軽減し、十分な濃度でしかも鮮明で有彩色性の優れ
た画像を長期間安定して形成することができるカラー画
像形成装置を提供することが可能となる。
【0025】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0026】図1はこの発明に係るカラー画像形成装置
の一実施例を示すものである。
【0027】図1において、1は像担持体としての感光
体ドラムを示すものであり、この感光体ドラム1として
は、例えば、絶縁性の表面コート層を有する有機感光体
が用いられる。この感光体ドラム1の表面近傍には、当
該感光体ドラム1の表面を一様に帯電するスコロトロン
からなる第1帯電器2と、この第1帯電器2と連接され
たスコロトロンからなる第2帯電器3が配設されてい
る。これらの帯電器2、3のうち、第1の帯電器2は、
相対的に帯電電位の絶対値が大きいので、第2の帯電器
3よりも必要に応じて放電シールドやグリッド等を大き
く形成したり、放電ワイヤの数を増やしても良い。
【0028】また、上記感光体ドラム1の周囲には、第
2帯電器3の下流側に画像露光を行なうための像露光手
段4が配設されており、この像露光手段4としては、例
えば、半導体レーザ等から出射されるレーザビームを、
画像情報に応じて感光体ドラム1上に走査露光するもの
が用いられる。上記像露光手段4は、画像露光の他に、
感光体ドラム1上に基準トナー像16に対応した露光を
も行うものである。この基準画像の露光16’は、図2
に示すように、感光体ドラム1の画像部1bの間に位置
する非画像部1aにおいて略正方形状の画像を最大濃度
に対応した露光強度で行われる。
【0029】さらに、上記感光体ドラム1の周囲には、
像露光手段4の下流側に感光体ドラム1上に形成された
静電潜像を所定の色に現像するためのイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの各色のトナーを収容した4つの
現像手段5〜8が、感光体ドラム1の回転方向に沿って
順次配設されている。これらのイエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラックの4つの現像手段5〜8は、所定の現像
手段が適宜選択されて現像動作を行なうようになってい
る。
【0030】また、上記感光体ドラム1の周囲には、ブ
ラック色の現像手段8の下流側にスコロトロンからなる
転写前帯電器が配設されており、この転写前帯電器9
は、感光体ドラム1上に形成された複数色のトナー像を
像受容体上に転写する直前に、これらのトナー像に対し
て帯電を行い帯電量を一定とするためのものである。
【0031】また更に、上記感光体ドラム1の周囲に
は、転写前帯電器9の下流側にスコロトロンからなる転
写帯電器10が配設されている。この転写帯電器10
は、感光体ドラム1上に形成された複数色のトナー像を
像受容体としての転写用紙11上に転写するためのもの
である。この複数色のトナー像が転写された転写用紙1
1は、図示しない定着手段へ搬送され、トナー像が転写
用紙11上に転写されて、装置の外部に排出される。
【0032】さらに、上記感光体ドラム1の周囲には、
転写帯電器10の下流側に、当該感光体ドラム上の残留
電荷を消去するための光除電器12と、感光体ドラム1
上の残留トナーや紙粉等をクリーニングするクリーニン
グ装置13とが、それぞれ配設されている。
【0033】ところで、この実施例では、感光体ドラム
上に形成された基準トナー像の濃度を濃度検知手段によ
って検知し、この濃度検知手段によって検知された基準
トナー像の濃度に基づいて第1帯電器及び第2帯電器の
少なくとも一方の印加電圧を制御するように構成されて
いる。
【0034】すなわち、上記感光体ドラム1の周囲に
は、クリーニング手段13と第1帯電器2との間に、感
光体ドラム1上に形成された基準トナー像16のトナー
濃度を検出するための濃度検知手段としての濃度センサ
ー15が配設されている。この濃度センサー15は、図
3に示すように、感光体ドラム1上の非画像部1aの中
央部に形成された基準トナー像16の濃度を検出可能に
配設されている。上記濃度センサー15は、感光体ドラ
ム1上に形成された基準トナー像16を斜めから照明す
る発光素子としてのLED(発光ダイオード)17と、
基準トナー像16の表面で反射乃至散乱される光のうち
散乱光のみを検知するように、基準トナー像16の真上
に対応した位置に配置された受光素子としてのフォトト
ランジスタ18とから構成されている。上記LED17
としては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4
色の全ての色の基準トナー像16を略同等に検知可能な
ように、例えば発光波長が950nmにピークのあるも
のが使用される。そして、上記LEDから出射された光
は、感光体ドラム1上に形成された基準トナー像16に
照射され、この基準トナー像16の表面で散乱された光
は、当該基準トナー像16の真上に対応した位置に配置
されたフォトトランジスタ18によって検知され、電気
信号に変換されるようになっている。
【0035】尚、この実施例では、基準トナー像16の
トナー濃度を反射光ではなく、散乱光によって検出する
ように構成されているが、反射光によってトナー濃度を
検出するように構成しても良い。
【0036】ただし、基準トナー像16のトナー濃度を
散乱光によって検出する場合には、図4及び図5に示す
ように、トナー濃度に比例してセンサー15の出力電圧
が変化するため、一層精度良く基準トナー像16のトナ
ー濃度を検出することができる。
【0037】さらに、上記フォトトランジスタ18から
出力された電気信号は、図1に示すように制御回路20
に入力される。この制御回路20は、テーブルを参照し
て、濃度センサー15からの出力電圧に応じて、第1帯
電器2のグリッドに印加する電圧を制御するように構成
されている。
【0038】図6は上記制御回路20の構成を示すブロ
ック図である。
【0039】図6において、15は上記濃度センサー
を、22は上記濃度センサー15の出力電圧をデジタル
信号に変換するA/D変換器、23はメモリ24への所
定のデータの記憶やデータの読み出し、あるいは所定の
演算を行う演算装置、25は演算装置23からの演算デ
ータによりデータベース26に予め記憶されたテーブル
を参照して帯電器への印加電圧を設定する帯電電圧設定
回路である。上記データベース26には、センサー15
から出力される信号から適切な帯電器への印加電圧を求
めるための各色毎のマトリクスが格納されている。各色
のデータは、感光体ドラム1上に形成されたトナー濃度
に対応して、トナーや帯電器、像担持体等の物理的特性
から予め実験により求められた値である。
【0040】以上の構成において、この実施例に係るカ
ラー画像形成装置においては、次のようにして、カラー
画像を形成する際の感光体ドラムの表面電位の制御が行
われる。
【0041】まず、上記カラー画像形成装置では、図1
に示すように、第1現像サイクルとして感光体ドラム1
を光除電器12で除電し、クリーニング装置13でクリ
ーニングする。次に、図7(a)に示すように、第2帯
電器3のみによって一様に−500Vに第1回帯電され
る。その後、図7(b)に示すように、像露光手段4に
より第1回像露光を施して基準トナー潜像及び画像潜像
を形成する。そして、イエローの現像手段5に−450
Vの現像バイアスを印加し、図7(c)に示すように、
トナーを感光体ドラム1上に付着させ、図3及び図8に
示すように、基準トナー像16とトナー画像1bを形成
する。
【0042】次に、第2現像サイクルの始めに濃度セン
サー15により、感光体ドラム1の非画像領域1aに形
成された基準トナー像16としてのイエロートナー像の
トナー濃度を検出する。この濃度センサー15の検出電
圧は、図1及び図6に示すように、制御回路20に出力
される。この制御回路20は、上記濃度センサー21の
出力電圧をA/D変換器22によってデジタル信号に変
換した後、このデジタル信号を演算装置23に出力す
る。この演算装置23は、上記デジタル信号をメモリ2
4に記憶するとともに、当該メモリ24に記憶されたデ
ジタル値を帯電電圧設定回路25に出力する。この帯電
電圧設定回路25は、演算装置23から出力されるデジ
タル値に基づいて、データベース26に記憶されたデー
タを参照して第1帯電器2への印加電圧を設定するよう
になっている。その際、上記帯電電圧設定回路25は、
演算装置23から出力されるセンサー21の出力電圧の
デジタル値に基づいて、図9に示すようなグラフに対応
したテーブルを参照し、第1帯電器2のグリッドに印加
する電圧を求める。そして、上記帯電電圧設定回路25
は、求められた第1帯電器2のグリッドの印加電圧を第
1帯電器2のグリッド電極に印加するようになってい
る。なお、上記メモリ24には、濃度センサー21の出
力電圧値がデジタル信号として記憶される。
【0043】こうすることによって、第1帯電器2によ
って感光体ドラム1の表面に、図7(d)に示すよう
に、一様に第2回帯電を施す。例えば、基準トナー像1
6のイエロートナー濃度が2.0のときには−800V
の帯電電位となるように設定される。その直後、前記第
1帯電器2に連接して配置されている第2帯電器3によ
って、図7(e)に示すように、感光体ドラム1の表面
電位を−500Vにする。その後、図7(f)に示すよ
うに、第1回と同様に像露光手段4により第2回像露光
を施し、図7(g)に示すように、マゼンタの現像手段
5によって第2回現像を施す。
【0044】この第2回現像によって感光体ドラム1の
表面には、図8に示すように、イエロー色の基準トナー
像16に重ね合わされた状態でマゼンタ色の基準トナー
像16が形成される。
【0045】次に、第3現像サイクルの始めに濃度セン
サー15により、図3に示すように、感光体ドラム1の
非画像領域1aに多重形成されたイエローとマゼンタの
基準トナー像16のトナー濃度を検出する。この濃度セ
ンサー15の検出電圧は、図6に示すように、制御回路
20に出力される。この制御回路20は、上記濃度セン
サー21の出力電圧をA/D変換器22によってデジタ
ル信号に変換した後、このデジタル信号を演算装置23
に出力する。この演算装置23は、今回のセンサー21
の出力電圧値をメモリ24に記憶し、且つ今回のセンサ
ー21の出力電圧値とともに、メモリ24に記憶された
前回のセンサー21の出力電圧値を帯電電圧設定回路2
5に出力する。この帯電電圧設定回路25は、演算装置
23から出力される前回のセンサー15の出力値に基づ
いて、データベース26の参照する特性曲線を異ならせ
る。すなわち、上記データベース26には、図10に示
すように、センサー21の出力電圧値に応じて6種類の
曲線(図示例では、2種類のみ掲載)が記憶されてお
り、帯電電圧設定回路25は、前回のセンサー15の出
力値に応じて、6種類の曲線から補間して求めた曲線を
用いて第1帯電器2のグリッドに印加する電圧を制御す
る。図示例では、第2サイクル目のセンサー15の出力
電圧値が0Vのときに、実線の特性曲線を参照し、第2
サイクル目のセンサー15の出力電圧値が5Vのとき
に、破線の特性曲線を参照する。
【0046】このように、上記帯電電圧設定回路25
は、演算装置23から出力される前回及び今回のセンサ
ー21の出力電圧のデジタル値に基づいて、図10に示
すようなグラフに対応したテーブルを参照し、第1帯電
器2のグリッドに印加する電圧を求める。そして、上記
帯電電圧設定回路25は、求められた第1帯電器2のグ
リッドの印加電圧を第1帯電器2のグリッド電極に印加
するようになっている。
【0047】この3回転目以降も同様な工程を繰り返
し、シアン、ブラックの像を形成する。このとき、基準
トナー像16は複数トナーが重なっている状態にある。
その後、転写前帯電器9で転写に必要な帯電量をトナー
に与える。そして、最後に転写用紙11に転写用帯電器
10を用いて感光体ドラム1上に形成されたカラーのト
ナー像を一括転写する。その後、図示しない定着装置に
よって定着処理が行われることによって、転写用紙11
上にカラー画像の形成が行われる。
【0048】図11はプロセスブラックのトナー像を作
成したとき、コピー枚数に対する彩度の変化量を、本発
明による帯電器制御を行った場合と行わなかった場合に
ついて比較したものである。制御を行うことによってト
ナー重ねによる表面電位の変化を軽減し、安定した彩度
で作像できることがわかる。
【0049】このように、感光体ドラム1の非画像部1
aに基準トナー像16を多重に形成する基準トナー像形
成手段と、前記基準トナー像16の形成状態を検出する
濃度センサー15と、前記濃度センサー15からの検出
情報に基づいて前記第1の帯電器2の印加電圧を制御す
るための制御回路20を有するように構成されているの
で、濃度センサー15によって像担持体の非画像部1a
に基準トナー像16を多重に形成し、これらの多重に形
成される基準トナー像16の形成状態を順次センサー1
5によって検出し、このセンサー15からの検出情報に
基づいて前記第1の帯電器2の印加電圧を制御回路20
によって制御することにより、装置をとりまく温度や湿
度等の環境や感光体ドラム1の物理的条件等が変化した
場合でも、色重ねの際に起こるトナー層表面電位上昇の
影響を軽減し、十分な濃度でしかも鮮明で有彩色性の優
れた画像を長期間安定して形成することができるカラー
画像形成装置を提供することが可能となる。
【0050】図12はこの発明の第2実施例を示すもの
であり、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付し
て説明すると、この実施例では、トナー層の形成状態を
検出する手段として発光素子及び受光素子を用いるので
はなく、像担持体近傍に設置された表面電位計30によ
りトナー層上の表面電位を検出するように構成されてい
る。この発明は、帯電器を制御することを特徴としてい
るため、帯電前の表面電位がわかれば像担持体の表面電
位を現像に必要な帯電電位を容易に算出できる。制御回
路20としては、前記実施例と同様のものを用いること
ができる。ただし、データベースの内容は、表面電位と
帯電電位のマトリクスとなる。トナーの電気的特性は、
各色とも大きな違いはないため、データベースは第1の
実施例よりも小容量で済む。
【0051】図13は、実施例1と同様にプロセスブラ
ックのトナー像を作像した結果を示すものである。この
実施例でも、安定した彩度で像形成できることがわか
る。
【0052】その他の構成及び作用は、前記第1の実施
例と同様であるので、その説明を省略する。
【0053】
【発明の効果】この発明は以上の構成及び作用よりなる
もので、多色トナー層の形成状態を検出することが可能
であって、その情報に基づき各色毎に随時、帯電手段を
制御することにより、色重ねの際に起こるトナー層表面
電位上昇の影響を軽減し、十分な濃度でしかも鮮明で有
彩色性の優れた画像を長期間安定して形成することがで
きるカラー画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係るカラー画像形成装置の
一実施例を示す構成図である。
【図2】 図2は同実施例の感光体ドラムを示す斜視図
である。
【図3】 図3は同実施例の感光体ドラムを示す斜視図
である。
【図4】 図4は濃度センサーの検出状態を示す説明図
である。
【図5】 図5はトナー濃度と濃度センサーの出力電圧
との関係を示すグラフである。
【図6】 図6は制御回路を示すブロック図である。
【図7】 図7(a)〜(h)はカラー画像の形成工程
をそれぞれ示す説明図である。
【図8】 図8は基準トナー像を示す断面説明図であ
る。
【図9】 図9はセンサー出力とグリッド電圧との関係
を示すグラフである。
【図10】 図10はセンサー出力とグリッド電圧との
関係を示すグラフである。
【図11】 図11はこの実施例の効果を示すグラフで
ある。
【図12】 図12はこの発明に係るカラー画像形成装
置の第2実施例を示す要部構成図である。
【図13】 図13はこの実施例の効果を示すグラフで
ある。
【図14】 図14は従来のカラー画像形成装置を示す
構成図である。
【図15】 図15は従来のカラー画像形成装置を示す
構成図である。
【図16】 図16はトナー層の形成状態を示す説明図
である。
【図17】 図17は従来のカラー画像形成装置を示す
構成図である。
【図18】 図18(a)〜(h)はカラー画像の形成
工程をそれぞれ示す説明図である。
【図19】 図19はトナー濃度とトナー層電位との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 感光体ドラム、2、3 第1及び第2帯電器、15
濃度センサー、16基準トナー像、20 制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 泰樹 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 難波 治之 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 稲葉 繁 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 安部 純 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 井上 隆秀 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 篠原 浩一郎 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体の表面を一様に帯電させるため
    の複数の帯電手段を備え、像担持体の移動方向に沿って
    上流側に配置された帯電手段による像担持体の表面電位
    の絶対値が、像担持体の移動方向に沿って下流側に配置
    された帯電手段による像担持体の表面電位の絶対値より
    も大きく設定され、これらの帯電手段による像担持体表
    面の帯電工程と、画像露光工程と、現像工程とを複数回
    繰り返して、像担持体上に複数色のトナー像を形成する
    ことによりカラー画像の形成を行うカラー画像形成装置
    において、上記像担持体の非画像領域に基準トナー像を
    多重に形成する基準トナー像形成手段と、前記基準トナ
    ー像の形成状態を検出する検出手段と、前記検出手段か
    らの検出情報に基づいて前記複数の帯電手段の印加電圧
    を制御するための制御手段を有することを特徴とするカ
    ラー画像形成手段。
  2. 【請求項2】 前記検出手段が、基準トナー像に光を照
    射する発光素子と、前記基準トナー像からの散乱光を受
    光する受光素子とからなることを特徴とする請求項第1
    項記載のカラー画像形成手段。
  3. 【請求項3】 前記検出手段が、基準トナー像の表面電
    位を検出する表面電位計からなることを特徴とする請求
    項第1項記載のカラー画像形成手段。
JP5163459A 1993-07-01 1993-07-01 カラー画像形成装置 Pending JPH0720675A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6118952A (en) * 1996-03-04 2000-09-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus that detects image forming condition

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6118952A (en) * 1996-03-04 2000-09-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus that detects image forming condition

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