JP2002182439A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002182439A
JP2002182439A JP2000383451A JP2000383451A JP2002182439A JP 2002182439 A JP2002182439 A JP 2002182439A JP 2000383451 A JP2000383451 A JP 2000383451A JP 2000383451 A JP2000383451 A JP 2000383451A JP 2002182439 A JP2002182439 A JP 2002182439A
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English (en)
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Seiko Itagaki
板垣  整子
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像形成体上で後に形成するトナー像の重なり
を目立ちにくくして、淡、濃トナーの使用時の色差によ
る画像ノイズや、特に淡トナーと濃トナーとの混在時の
中間調画像の連続性を保ちながら色差による画像ノイズ
の発生を防止する画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 帯電、像露光及び繰り返し反転現像を行
って、像形成体上に重ね合わせトナー像を形成するもの
で、濃トナーによる像形成体へのトナー像の形成を先に
行うことを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法により
トナーを用いて画像形成を行う画像形成装置に係わり、
淡色のトナーと濃色のトナーとの2種類のトナーを用い
て現像し、画像形成を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法を用いた画像形成装置にあっ
ては、帯電手段によって像形成体上に一様帯電がなされ
たのち像露光がなされて潜像が形成される。潜像部分は
続く現像手段によって現像が行われ、トナー像が形成さ
れる。デジタル方式の画像形成装置にあっては、像露光
は例えばパルス幅変調されたドットによって像露光が行
われ、ドット部分にトナーが付着する反転現像が行われ
る。ドット部分に付着するトナー量は、像形成体上のド
ット部分の面積や電位の状態とこれに対しての現像バイ
アスやトナーの有する電荷の状態等によって定まる。
【0003】像形成体上に像露光手段によって記録され
る高濃度の画像部分は面積当たりのドット数も多く、1
ドットの大きさも大きい。一方、低濃度の画像部分は面
積当たりのドット数も少なく1ドットの大きさも小さ
い。このことによって現像後は像形成体上の高濃度の画
像部分にはトナー付着量は多く、低濃度の画像部分には
トナー付着量は少ない。記録画像の濃淡の差異は、像形
成体上に現像によって付着する面積当たりのトナーの付
着量の多少によって表現されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一種類
のトナーによっては、良好な階調性をもった画像形成を
行うことは困難である。特にハイライト部(低濃度部)
ではドットが小さいことから面積当たり極少量のトナー
の付着は不安定であり、画像むら(画像荒れ)が生じ易
く、かつ安定した階調性を求めることは困難である。ま
た高濃度部でトナーは、過剰なトナーの付着状態にあっ
て画像濃度は飽和し易く、広い領域(ダイナミックレン
ジ)での階調性がでないという問題を有する。
【0005】このため、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)及び黒色(K)の各々の淡色と濃
色の2種類のトナーを用いて像形成体上に現像を行う画
像形成装置を、特願2000−137089号にて提案
したが、像形成体上で後に形成する(2回目の)トナー
像の重なり(重ね合わせ)が不安定であるという問題が
生じる。これにより、淡、濃トナーの使用時の階調の不
連続性や画像ノイズ(濃トナーによる画像むらやトナー
付着量が多くなることによる画像荒れ)や、特に淡トナ
ーと濃トナーとを混在させ始める低濃度部での中間調画
像の濃トナーによる、色差による画像ノイズが目立ち易
いという問題が起こる。
【0006】本発明は上記の問題点を解決し、像形成体
上で後に形成するトナー像の重なりを目立ちにくくし
て、淡、濃トナーの使用時の色差による画像ノイズや、
特に淡トナーと濃トナーとの混在時の中間調画像の連続
性を保ちながら色差による画像ノイズの発生を防止する
画像形成装置を提供することを第1の目的とする。
【0007】また、上記提案の淡色と濃色の2種類のト
ナーを用いて像形成体上に現像を行う画像形成装置にお
いて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
及び黒色(K)のそれぞれ単色での濃、淡トナーの色相
角の異なりによって、像形成体上(転写材上でも同じ)
の濃、淡トナーが同一付着量でも、同一明度でも、主に
淡トナーを用いて再現する低濃度部(ハイライト部)
や、主に濃トナーを用いて再現する高濃度部(ダーク
部)での色味が変わってしまい、違和感を与えるという
問題が起こる。イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)及び黒色(K)等による重ね合わせカラートナ
ー像においてもこの問題が生じる。
【0008】本発明は上記の問題点を解決し、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色(K)
の濃、淡トナーの適正な色相角を設定し、それぞれ単色
での、或いは各色の重ね合わせでの、色味の変化による
違和感のない画像形成を行う画像形成装置を提供するこ
とを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、像形
成体に対し、濃トナーと淡トナーとによるトナー像を重
ね合わせる画像形成装置において、帯電、像露光及び繰
り返し反転現像を行って、前記像形成体上に重ね合わせ
トナー像を形成するもので、前記濃トナーによる前記像
形成体へのトナー像の形成を先に行うことを特徴とする
画像形成装置(第1の発明)によって達成される。
【0010】また、上記第2の目的は、像形成体上に形
成された濃トナーと淡トナーとによる重ね合わせトナー
像を、転写材上に転写、固定する画像形成装置におい
て、前記濃トナーと前記淡トナーの前記像形成体上での
付着量が同一付着量の場合、L ***色空間におい
て、前記濃トナーと前記淡トナーとの色相角の差を20
度以下に設定することを特徴とする画像形成装置(第2
の発明)、及び、像形成体上に形成された濃トナーと淡
トナーとによる重ね合わせトナー像を、転写材上に転
写、固定する画像形成装置において、L***色空間
において、前記濃トナーと前記淡トナーとが同一明度の
場合、前記濃トナーと前記淡トナーとの色相角の差を1
5度以下に設定することを特徴とする画像形成装置(第
3の発明)によって達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。
【0012】本発明にかかわる画像形成装置の一実施形
態の画像形成プロセス、各機構について、図1ないし図
6を用いて説明する。図1は、本発明にかかわる画像形
成装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構
成図であり、図2は、画像処理システムのブロック図で
あり、図3は、トナー付着量とプリント画像濃度との関
係を示すグラフであり、図4は、静電潜像の電位状態と
潜像部分へのトナー付着状態とを示す図であり、図5
は、分解された各色の濃、淡トナー用画像データ、並び
に濃、淡トナーのトナー付着量(層厚)を示す図であ
り、図6は、像形成体へのトナー付着状態を示す図であ
る。
【0013】図1によれば、図1に示すカラー画像形成
装置は中間転写体を用いたタンデム方式のカラー画像形
成装置であって、中間転写体である転写ベルト14aの
周縁部には、転写ベルト14aの回転方向上流側から、
黒色(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロ
ー(Y)から成る4組のカラー画像形成用のプロセスユ
ニット100が設けられていて、K、C、M及びYのプ
ロセスユニット100では濃トナーと淡トナーとを用い
てのK、C、M及びYの重ね合わせトナー像が形成さ
れ、各プロセスユニット100にて形成された重ね合わ
せトナー像は転写ベルト14aの上で重ね合わせて転写
されて、転写ベルト14a上に重ね合わせカラートナー
像が形成され、転写ベルト14a上に転写された重ね合
わせカラートナー像が転写材上に一括転写され、定着さ
れて機外に排出される構成となっている。
【0014】K、C、M及びYの4組のプロセスユニッ
ト100は何れも共通した構造となっているので、その
1組について説明する。
【0015】プロセスユニット100は、感光体ドラム
10と、トナー像の転写位置からみて、感光体ドラム1
0の回転方向上流側から、感光体ドラム10上の転写残
トナーをクリーニングするためのクリーニング装置19
と、濃トナー像を形成するための濃トナー用のスコロト
ロン帯電器11(H)、濃トナー用の露光光学系12
(H)、濃トナー用の現像器13(H)と、淡トナー像
を形成するための淡トナー用のスコロトロン帯電器11
(L)、淡トナー用の露光光学系12(L)、淡トナー
用の現像器13(L)とから構成される。
【0016】像形成体である感光体ドラム10は、例え
ばガラスや透光性アクリル樹脂等の透光性部材によって
形成される円筒状の基体の外周に、透光性の導電層及び
有機感光層(OPC)の光導電体層を形成したものであ
る。
【0017】感光体ドラム10は、図示しない駆動源か
らの動力により、或いは転写ベルト14aに従動し、透
光性の導電層を接地された状態で矢印で示す反時計方向
に回転される。
【0018】濃トナー用の帯電手段であるスコロトロン
帯電器11(H)及び淡トナー用の帯電手段であるスコ
ロトロン帯電器11(L)は、それぞれ、感光体ドラム
10の移動方向に対して直交する方向に感光体ドラム1
0と対峙し近接して取り付けられ、トナーと同極性のコ
ロナ放電によって、感光体ドラム10に対し一様な電位
を与える。
【0019】濃トナー用の像露光手段である露光光学系
12(H)、淡トナー用の像露光手段である露光光学系
12(L)は、それぞれ、像露光の発光素子としてのL
ED(発光ダイオード)を感光体ドラム10の軸と平行
に複数個アレイ状に並べた線状の露光素子(不図示)と
等倍結像素子としてのセルフォックレンズ(不図示)と
がホルダに取り付けられた露光用ユニットとして構成さ
れる。円柱状の保持部材に、露光光学系12(H)、1
2(L)が取付けられて感光体ドラム10の基体内部に
収容される。露光素子としてはその他、FL(蛍光体発
光)、EL(エレクトロルミネッセンス)、PL(プラ
ズマ放電)等の複数の発光素子をアレイ状に並べた線状
のものが用いられる。露光光学系12(H)は濃トナー
用の画像データによって像露光を行う像露光手段であ
り、露光光学系12(L)は淡トナー用の画像データに
よって像露光を行う像露光手段である。
【0020】濃トナー用の現像手段である現像器13
(H)は1成分の濃トナー又は濃トナーと磁性キャリア
との2成分現像剤を内蔵し、接触又は非接触によって第
1の反転現像を行う。また淡トナー用の現像手段である
現像器13(L)は、トナー像を破壊せずに重ね合わせ
現像を可能とする1成分の淡トナーまたは淡トナーと磁
性キャリアとの2成分現像剤を内蔵し、ソフト現像ある
いはより好ましくは非接触現像によって第2の反転現像
を行う。第1の転写手段の転写位置からみて、感光体ド
ラム10の回転方向に対し、上流側に濃トナー用の現像
器13(H)が、また下流側に淡トナー用の現像器13
(L)を配設し、濃トナーによる感光体ドラム10への
トナー像の形成を先に行う。
【0021】画像形成に当たっては、各色毎の画像デー
タは、後段において詳述するように、濃トナー用の画像
データと淡トナー用の画像データとに分けられ、先ず、
濃トナー用のスコロトロン帯電器11(H)により一様
帯電された感光体ドラム10に、濃トナー用の画像デー
タの像露光が露光光学系12(H)によってなされて、
濃トナーの潜像形成が行われ、トナーと同極性の現像バ
イアス電位Vbが印加される濃トナー用の現像器13
(H)の現像ローラ131(H)によって濃トナーによ
る現像が行われる。次に、濃トナー像が形成された感光
体ドラム10に、淡トナー用のスコロトロン帯電器11
(L)により最帯電が行われ、淡トナー用の画像データ
の像露光が露光光学系12(L)によって行われて、淡
トナーの潜像形成がなされ、トナーと同極性の現像バイ
アス電位Vbが印加される淡トナー用の現像器13
(L)の現像ローラ131(L)によって淡トナーによ
る現像が行われて、濃トナーによるトナー像の上に淡ト
ナーによるトナー像が感光体ドラム10上に重ねて形成
される。この濃、淡トナーのトナー像は、後に説明する
第1の転写手段の転写位置において、転写ベルト14a
上に転写される。
【0022】転写を終えた感光体ドラム10上に残留し
た転写残トナーは、静電的に回収を行うクリーニング装
置19によって清掃が行われる。
【0023】K、C、M及びYの4組のプロセスユニッ
ト100が並列して対向する中間転写体としての転写ベ
ルト14aは体積抵抗率が1010〜1015Ω・cm、表
面抵抗率が1010〜1015Ω/□の無端ベルトであり、
例えば変性ポリイミド、熱硬化ポリイミド、エチレンテ
トラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデ
ン、ナイロンアロイ等のエンジニアリングプラスチック
に導電材料を分散した、厚さ0.1〜1.0mmの半導
電性フィルム基体の外側に、好ましくはトナーフィルミ
ング防止層として厚さ5〜50μmのフッ素コーティン
グを行った、2層構成のシームレスベルトである。転写
ベルト14aの基体としては、この他に、シリコンゴム
或いはウレタンゴム等に導電材料を分散した厚さ0.5
〜2.0mmの半導電性ゴムベルトを使用することもで
きる。転写ベルト14aは、駆動ローラ14d、従動ロ
ーラ14e、テンションローラ14k及びバックアップ
ローラ14jに外接して張架され、画像形成時には、不
図示の駆動モータよりの駆動をうけて駆動ローラ14d
が回転され、各色毎の転写位置では1次転写器14cに
より感光体ドラム10に転写ベルト14aが押圧され、
転写ベルト14aが図の矢印で示す方向に回転される。
【0024】K、C、M及びYの第1の転写手段である
転写ローラからなる1次転写器14cは、転写ベルト1
4aを挟んで各々の感光体ドラム10に対向して設けら
れ、転写ベルト14aと各々の感光体ドラム10との間
に各々の転写域(符号なし)を形成する。各々の1次転
写器14cにはトナーと反対極性(本実施形態において
はプラス極性)の直流電圧を印加し、転写域(符号な
し)に転写電界を形成することにより、K、C、M及び
Yの感光体ドラム10上の濃、淡トナーのトナー像を転
写ベルト14a上に転写する。
【0025】K、C、M及びYの除電手段である除電器
14mは、好ましくはコロナ放電器により構成され、各
々の1次転写器14cにより帯電された転写ベルト14
aを除電する。
【0026】画像記録のスタートにより感光体駆動モー
タ(不図示)の始動により黒(K)のプロセスユニット
100の感光体ドラム10が図の矢印で示す方向へ回転
され、同時にKの濃トナー用のスコロトロン帯電器11
(H)の帯電作用によりKの感光体ドラム10に電位の
付与が開始される。
【0027】Kの感光体ドラム10は電位を付与された
あと、Kの濃トナー用の露光光学系12(H)によって
第1の色信号のKの濃トナー用の画像データに対応する
電気信号による画像書込が開始され、Kの感光体ドラム
10の表面に原稿画像のKの画像に対応する濃トナー用
の静電潜像が形成される。
【0028】前記の濃トナー用の潜像はKの濃トナー用
の現像器13(H)により接触または非接触の状態で反
転現像がなされKの感光体ドラム10の回転に応じKの
濃トナーによるトナー像が形成される。続いてKの淡ト
ナー用のスコロトロン帯電器11(L)による帯電と、
Kの淡トナー用の露光光学系12(L)による第1の色
信号のKの画像に対応する像露光による淡トナー用の静
電潜像の形成と、Kの淡トナー用の現像器13(L)に
よる非接触の反転現像とによって、Kの淡トナーによる
トナー像が先に形成されたKの濃トナーによるトナー像
の上に重ねて形成される。
【0029】上記の画像形成プロセスによって像形成体
であるKの感光体ドラム10上に形成された濃、淡トナ
ーのトナーからなるKのトナー像(重ね合わせトナー
像)が、Kの転写域(符号なし)において、Kの1次転
写器14cによって、転写ベルト14a上に転写され
る。
【0030】次いで転写ベルト14aは、Cのトナー像
と同期が取られ、シアン(C)のプロセスユニット10
0によりCの感光体ドラム10上に形成された、第2の
色信号によるCの濃、淡トナー用の画像データに対応す
る、Cの濃、淡トナーからなるトナー像(重ね合わせト
ナー像)が、Cの転写域(符号なし)において、Cの1
次転写器14cによって、前記転写ベルト14a上のK
の淡、濃トナーからなるトナー像(重ね合わせトナー
像)の上から、転写ベルト14a上において重ね合わせ
て形成される。
【0031】同様のプロセスにより、K、Cの重ね合わ
せトナー像と同期が取られ、マゼンタ(M)のプロセス
ユニット100によりMの感光体ドラム10上に形成さ
れた、第3の色信号によるMの濃、淡トナー用の画像デ
ータに対応する、Mの濃、淡トナーからなるトナー像
(重ね合わせトナー像)が、Mの転写域(符号なし)に
おいて、Mの1次転写器14cによって、前記転写ベル
ト14a上のK、Cの重ね合わせトナー像の上から、転
写ベルト14a上において重ね合わせて形成され、更に
K、C、Mの重ね合わせトナー像と同期が取られ、イエ
ロー(Y)のプロセスユニット100によりYの感光体
ドラム10上に形成された、第4の色信号によるYの
濃、淡トナー用の画像データに対応する、Yの濃、淡ト
ナーからなるトナー像(重ね合わせトナー像)が、Yの
転写域(符号なし)において、Yの1次転写器14cに
よって、前記転写ベルト14a上のK、C、Mの重ね合
わせトナー像の上から、転写ベルト14a上において重
ね合わせて形成され、転写ベルト14a上にK、C、M
及びYの重ね合わせカラートナー像が形成される。
【0032】転写後の各々の感光体ドラム10の周面上
に残った転写残トナーは、各々の像形成体のクリーニン
グ手段であるクリーニング装置19によりクリーニング
される。
【0033】転写ベルト14a上の重ね合わせカラート
ナー像形成と同期して転写材収納手段である給紙カセッ
ト15から、転写材給送手段としてのタイミングローラ
16を経て記録紙Pが第2の転写手段である2次転写器
14gの転写域(符号なし)へと搬送され、トナーと反
対極性の直流電圧が印加される2次転写器14gによ
り、転写ベルト14a上の重ね合わせカラートナー像が
記録紙P上に一括して転写される。
【0034】カラートナー像が転写された記録紙Pは、
鋸歯状電極板から成る分離手段である除電電極16bに
より除電され、定着装置17へと搬送され、定着ローラ
17aと圧着ローラ17bとの間で熱と圧力とを加えら
れることにより記録紙P上のカラートナー像が定着され
た後、装置外部のトレイへ排出される。
【0035】転写後の転写ベルト14aの周面上に残っ
た転写残トナーは、転写ベルト14aを挟んで従動ロー
ラ14eに対向して設けられる中間転写体のクリーニン
グ手段であるクリーニング装置19aによりクリーニン
グされる。
【0036】上記により、濃、淡トナーを用いて再現領
域を広め、小型で色重ねが容易になされる画像形成装置
が可能となる。
【0037】なお、上記画像形成装置としてカラー画像
形成装置にて説明したが、本発明は必ずしもこれに限定
されるものでなく、図1にて説明したと同様のプロセス
によるモノクロの画像形成装置にも適用されるものであ
る。また、上記の画像形成装置において、帯電手段、像
露光手段、現像手段等の画像形成プロセス手段により、
それぞれの像形成体上に形成した単色のトナー像を、搬
送ベルト(上記中間転写体を搬送ベルトとして用い)上
を搬送される転写材上に重ね合わせて転写するような構
成の画像形成装置にも適用されるものである。また、上
記の画像形成装置における像露光手段として内部露光の
光学系を用いて説明したが、本発明は必ずしもこれに限
定されるものではなく、外部露光の光学系を用いるもの
にも適用されるものである。
【0038】本発明の画像形成装置においては、以下の
図2にて説明するように、画像濃度情報を濃トナー用の
画像データと淡トナー用の画像データとに分解し、濃ト
ナー用の画像データに基づく像露光と濃トナーを用いて
の現像とによって濃トナー像を形成し、淡トナー用の画
像データに基づくに像露光と淡トナーを用いての現像と
によって淡トナー像を形成し、像形成体上にて濃トナー
像上に淡トナー像を重ねて画像形成を行うものであり、
濃トナー用の画像データは濃トナー用の露光光学系12
(H)により、淡トナー用の画像データは淡トナー用の
露光光学系12(L)により感光体ドラム10上への像
露光が行われるものである。
【0039】図2または図3によれば、図2に示すよう
に、CCD等の固体撮像素子を用いた画像読み取り手段
によって原稿像の読み取りが行われる(F1)。CCD
からの出力増幅したアナログ画像信号は8〜10ビット
のデジタル信号にA/D変換され、シェーティング補正
とこれに引き続いての色空間変換、対数変換、黒生成、
色補正等の画像処理(1)が行われる。なお、画像デー
タは収納されたメモリから読み取り同様処理をしてもよ
い。
【0040】画像処理(1)で得られた画像データは、
データの濃度分布や隣接するドット間での濃度差をチェ
ックすることによって、原稿像が写真や絵等の中間調画
像であるか、文字や線画等の文字画像であるかの画像判
別が行われる(F3)。
【0041】画像処理(1)で得られた画像データは、
画像が中間調画像であるか、文字画像であるかの判別結
果或いは指示された出力形態(F3)に基づいて濃トナ
ー用画像データ(F5A)と、淡トナー用画像データ
(F5B)との作成がなされる。
【0042】分解した濃、淡トナー用画像データは各々
のトナーに対してのγ補正を行い(F6A,F6B)、
MTF補正(F7A,F7B)、PWM変調を行う(F
8A,F8B)。PWM変調に当たっては、ハイライト
部(低濃度部)でのドット再現を向上させるよう大きな
ドットで形成し、記録単位を大きくすることが好まし
い。例えば濃トナー用画像データに対しては解像力を重
視することから1画素PWMで行う。一方、淡トナー用
画像データに対しては階調性を高めるために2画素PW
Mで行い、記録単位を大きくする。なお、PWM変調に
代えて強度変調であっても差し支えない。
【0043】PWM変調を終えた濃トナー用画像データ
は露光光学系12(H)によってプロセスユニット10
0の感光体ドラム10上への像露光を行い(F9A)、
PWM変調を終えた淡トナー用画像データは露光光学系
12(L)によって同一の感光体ドラム10上への像露
光を行う(F9B)。
【0044】なお、画像判別に応じてこれらの補正値は
遂次変更されることが好ましい。即ち、中間調ではγ補
正を出た形とし、MTF補正を弱めに、PWM記録単位
は大きくする。一方、文字画像ではγ補正を高めに設定
し、MTF補正を強くし、PWM記録単位を小さくする
等の変更を行うことが好ましい。
【0045】なお、淡トナーと濃トナーとを用いる画像
形成装置について、本発明による充分な効果を得るため
には濃トナーと淡トナーとの間で、例えば図3に示すト
ナー付着量とプリント画像濃度の関係にあることが望ま
しい。なお、濃、淡トナーの濃度差は、トナー粒子の中
に含まれる顔料の量の差等によって生じる。又、飽和す
る時のトナー付着量はトナー粒径に依存する。例えば濃
トナーについては、白色紙へのトナー付着量が1mg/
cm2程度で記録濃度は飽和状態となる。飽和状態での
飽和濃度値Dmax(H)=1.7〜2.5であることが
必要である。図3に示すように、略飽和状態となった所
の濃度値をDmax(H)と定義する。正確には破線で示
すように濃度は更に徐々に増加する。
【0046】一方、淡トナーについては、例えば白色紙
へのトナー付着量が1mg/cm2では濃度は飽和状態
には達しない。濃トナーが飽和濃度値に達するトナー付
着量と同じトナー付着量を淡トナーによって行ったと
き、即ち濃トナーの濃度飽和時に相当する淡トナーの記
録濃度D(L)は、D(L)=0.3〜0.8の間にあ
ることが必要である。そして白色紙へのトナー付着量
が、飽和濃度値に達する以前の例えばトナー付着量が
0.5mg/cm2における淡トナーを用いたときの記
録濃度DS(L)との比、即ち淡トナーと濃トナーとの
記録濃度の傾き比(反射濃度比)DS(L)/DS(H)
が、DS(L)/DS(H)=0.15〜0.35(15
〜35%)の間にあることが必要である。
【0047】記録濃度については濃トナーと淡トナーと
の間で上記のような関係にあることを必要とするが、ト
ナー粒径や帯電量については、濃、淡トナーについて同
じ状態にあることが好ましい。トナー粒径については、
濃、淡トナーともに画質や現像性を確保する関係から、
体積平均粒径が3〜10μmの間にあり、差異があって
も±20%以下であることが好ましい。また帯電量につ
いては、濃、淡トナーともに絶対値で5〜30μC/g
の間にあり、特にトナー粒径の小さい場合には絶対値で
高い帯電量であることが必要で、差異があっても±20
%以下であることが好ましい。このような条件を満たす
ことによって、濃、淡トナー間では相似したγ特性が得
られ、中〜高濃度部での濃トナーと淡トナーとの付着量
の和が略同じで記録濃度変化をリニアに変化させるよう
に設計することが容易になる。
【0048】なお、図3に示した階調特性はトナー粒径
や含まれる色材によっても変化する。小粒径トナーの場
合は付着量がより少ない0.5mg/cm2でも飽和す
ることがあるが、各飽和濃度や傾き比(反射濃度比)D
S(L)/DS(H)が濃、淡トナーの設計においては重
要である。
【0049】前記濃、淡トナー像の形成プロセスについ
て、図4にて説明する。図4によれば、濃、淡画像デー
タによる静電潜像の電位状態と濃、淡トナーのトナー付
着状態との関係を図4(E)の〜に示す。ここで、
→になるに従い、低濃度→高濃度に変化する。先ず
図4(A)に示すように、図1にて前述した濃トナー用
のスコロトロン帯電器11(H)によって、使用するト
ナー極性と同極性(本実施形態においてはマイナス極
性)で、−500〜−1000V程度の帯電電位V0
一様帯電された感光体ドラム10の感光層は、濃トナー
用の露光光学系12(H)によって、濃トナー用の画像
データの像露光が行われ、電位を異にした濃トナーの画
像データに応じた潜像の形成がなされる。
【0050】続いて図4(B)に示すように、濃トナー
を収納し、使用するトナー極性と同極性(本実施形態に
おいてはマイナス極性)で、感光体ドラム10の帯電電
位V 0に対し、0.8V0程度の、或いはこれに交流バイ
アスを重畳する、現像バイアス電位Vbが印加される、
濃トナー用の現像器13(H)によって濃トナーの反転
現像が行われる。ここで、現像バイアス電位Vbによる
感光体ドラム10と現像ローラ131(H)との間で形
成される現像電界により、濃トナーが感光体ドラム10
上の潜像に静電的に付着して濃トナーの現像が行われ
る。
【0051】同様に、図4(C)に示すように、図1に
て前述した淡トナー用のスコロトロン帯電器11(L)
により、使用するトナー極性と同極性(本実施形態にお
いてはマイナス極性)で、−500〜−1000V程度
の帯電電位V0に、感光体ドラム10が再帯電される。
これにより、濃トナー電位も略帯電電位V0の電位とさ
れる。
【0052】さらに図4(D)に示すように、淡トナー
用の露光光学系12(L)によって、淡トナー用の画像
データの像露光が行われ、電位を異にした淡トナーの画
像データに応じた潜像の形成がなされる。この際、前記
濃トナーの付着した潜像電位部分も電位コントラストが
低下する。
【0053】次に、図4(E)に示すように、淡トナー
を収納し、使用するトナー極性と同極性(本実施形態に
おいてはマイナス極性)で、感光体ドラム10の帯電電
位V 0に対し、前記濃トナー用の現像バイアスと同程度
の値の、0.8V0程度の直流電圧の現像バイアス電位
Vbに、交流電圧を重畳する現像バイアスが印加され
る、淡トナー用の現像器13(L)による非接触での淡
トナーの反転現像が行われる。直流電圧による現像バイ
アス電位Vbと交流電圧とによる感光体ドラム10と現
像ローラ131(L)との間で形成される現像電界によ
り飛翔される淡トナーが、静電的に感光体ドラム10の
淡トナーの画像データに応じて形成される淡トナーの潜
像、及び先に感光体ドラム10上に形成されている濃ト
ナーの潜像上に付着して淡トナーの現像が行われる。
【0054】図4(E)で示されるように、得られる記
録画像濃度は、は低濃度部であり、1回目の像露光が
行われず、2回目のみの像露光がなされて、淡トナーの
みでドットが形成されたものである。
【0055】は中濃度部であり、1回目の像露光が弱
く行われて少量の濃トナーが付着、さらに2回目の像露
光は弱く行われ、少量の淡トナーが重なって付着された
ものである。
【0056】は高濃度部であり、1回目の像露光は強
く行われ、2回目の像露光は無く、多量の濃トナーが付
着されたものである。
【0057】図4(E)の〜で示す、低濃度部、中
濃度部及び高濃度部の関係を、図5の〜に示す。
【0058】図5によれば、分解された各色の濃、淡ト
ナー用画像データを図5(A)に、また、淡トナーと濃
トナーとのトナー付着量(層厚)を図5(B)に示す
が、前記図2を用いて説明したように、画像処理(1)
で得られた画像データは、文字画像であるか、画像が中
間調画像であるかの領域判別結果或いは指示された出力
形態(F3)に基づいて濃トナー用の画像データ(F5
A)と、淡トナー用の画像データ(F5B)との作成が
なされる。即ち、図5(A)に示すように、一点鎖線は
分解前のオリジナル画像データであり、オリジナル画像
データは点線で示す濃トナー用の画像データ(図5
(A)の右側の縦軸)と、実線で示す淡トナー用の画像
データ(図5(A)の左側の縦軸)とに分解され、この
分解された濃、淡トナーに対応するそれぞれの画像デー
タにより像露光が行われる。図5(A)において、
は、淡トナーのみの画像データによる、写真、印刷等の
中間調画像に当たる低濃度部であり、は、同じく写
真、印刷等の中間調画像に当たる中濃度部で、淡トナー
の画像データと濃トナーの画像データとにより構成され
るものであり、は、ビジネス文書等の文字画像に当た
る高濃度部で、濃トナーのみの画像データにより構成さ
れるものであり、画像データが文字画像であるか中間調
画像であるかによって濃、淡トナー用の画像データの構
成割合が変更される。即ち、文字画像に対しては濃トナ
ーの使用を多くする画像データが、また中間調画像に対
しては淡トナーの使用を多くする画像データが、それぞ
れ領域判別結果に応じて作成される。
【0059】画像の濃度は、の低濃度部の左端の0%
からの高濃度部の右端の100%(の淡濃度から
の濃濃度)にて示されるが、写真、印刷等の中間調画像
に当たる低濃度部から、写真、印刷等の中間調画像に
当たる中濃度部に変わる点P1(変更点P1)にて、
濃トナーを入れ込み始め、淡トナー用の画像データによ
る淡トナーのトナー像と濃トナー用の画像データによる
濃トナーのトナー像とにより、中間調画像を形成するこ
とが好ましい。
【0060】の写真、印刷等の中間調画像に当たる中
濃度部においては、濃トナーのみで画像を作らず、淡ト
ナーの中に濃トナーが有るようにする。即ち、図5
(B)に淡トナーと濃トナーとのトナー付着量(層厚)
を示すように、変更点P1における淡トナーによるトナ
ー像のトナー付着量(層厚)を略1層、好ましくは0.
7±0.3層、さらに好ましくは0.7±0.2層の層
厚にて形成する。変更点P1から順次濃トナーを入れ込
み、図5(A)に示す淡トナーの最大画像データ位置P
11に当たる、淡トナーの最大付着量位置P12におけ
る淡トナーの層厚(トナー付着量)を0.9±0.3
層、好ましくは0.9±0.2層、淡トナーの最大付着
量位置P12における濃トナーの層厚(トナー付着量)
を0.2±0.15層、好ましくは0.15±0.1層
として、濃トナー層と淡トナー層とによる中間調画像を
形成する。淡トナーの最大付着量位置P12から淡トナ
ーを減らすと共に、濃トナーを増加させて中間調画像を
形成して行き、後述する変更点P2での濃トナーのみに
よる層厚(トナー付着量)を1.2±0.3層、好まし
くは1.2±0.2層とする。高濃度部での最大濃度
での濃トナーの層厚(トナー付着量)を1.6±0.4
層、好ましくは1.6±0.2層とさせる。濃トナーの
最大付着トナー層厚は、淡トナーの最大付着トナー層厚
より厚いことが好ましい。
【0061】上記のように、変更点P1における淡トナ
ーによるトナー像を略1層、好ましくは0.7±0.3
層、さらに好ましくは0.7±0.2層の層厚にて形成
すると共に、図5(A)に示すように、画像データに対
し、濃トナー用の画像データを濃度が15〜35%の範
囲の変更点P1から生成させ、濃トナーと淡トナーとに
よりトナー像を形成し、の中濃度部の中間調画像を形
成するようにすることが好ましい。また、の中濃度部
からの高濃度部に変わる点P2(変更点P2)にて、
淡トナーを消失せしめる。変更点P2以降のビジネス文
書等の文字画像に当たる高濃度部は、濃トナーのみに
よるトナー像の形成とする。即ち、画像データに対し、
淡トナー用の画像データを濃度が65〜85%の範囲の
変更点P2で消失させるようにすることが好ましい。
【0062】変更点P1から変更点P2までの、写真、
印刷等の中間調画像に当たる中濃度部での、濃トナー
のトナー像の層厚と淡トナーのトナー像の層厚とによる
全層厚は、前述したように0.7±0.3層ないし1.
2±0.3層程度、好ましくは0.7±0.2層ないし
1.2±0.2層とし、濃、淡トナーによる全層厚をむ
やみに厚くしないことが好ましい。特に中間調画像での
画像むらや画像荒れ等の画像ノイズは、下地(白地)と
濃トナーとの色差が大きいために目立つので、色差によ
る画像ノイズが目立ち易い濃トナーによる現像を先に行
うと共に、上記の如き層厚とすることにより、淡トナー
と濃トナーとの色差が半減し、色差による画像ノイズが
目立たなくなる。
【0063】上記の如く、中間調画像における淡トナー
の層厚を0.7±0.3層、好ましくは0.7±0.2
層程度の略1層以下にしておかないと、色味がでない。
従って、中間調画像における濃トナーのトナー像の層厚
と淡トナーのトナー像の層厚とによる全層厚を、1色に
つき最大で0.7±0.3層ないし1.2±0.3層、
好ましくは0.7±0.2層ないし1.2±0.2層程
度とすることが好ましい。各色の淡、濃トナー像を重ね
合わせた時に、層厚が厚くなり過ぎると、色のクリーン
さ(透明性)がなくなり階調性がなくなる。高濃度部は
1色につき最大で1.6±0.4層、好ましくは1.6
±0.2層程度として、重ね合わせ時の層厚を薄くし
て、階調性を確保する。また、濃トナーの最大付着トナ
ー層厚は、淡トナーの最大付着トナー層厚より厚いこと
が好ましい。
【0064】図6によれば、上記トナー像形成プロセス
により、写真、印刷等の中間調画像に当たる低濃度部
は、図6(A)に示すように、感光体ドラム10上に淡
トナーのみによるトナー像として形成し、特にハイライ
ト部(低濃度部)での安定した階調性を保つ。また、写
真、印刷等の中間調画像に当たる中濃度部では、感光体
ドラム10上の濃トナーによる下地のトナー像上や濃ト
ナーの間に、淡トナーによるトナー像を形成する。図5
(A)にて説明した変更点P1から、写真、印刷等の中
間調画像に当たる中濃度部での低濃度部側寄り、或いは
淡トナーの最大画像データ位置P11(図5(B)の淡
トナーの最大付着量位置P12に相当する位置)におい
ては、図6(B)に示すように、淡トナー中に濃トナー
を付けはじめ、画像の濃度に応じて淡トナー中の濃トナ
ードットの数を逐次増やして行き、図5(A)にて説明
した変更点P2に近接するに従って、即ち、写真、印刷
等の中間調画像に当たる中濃度部での高濃度部側寄りに
おいては、図6(C)に示すように、淡トナーを減らす
と共に、淡トナー中の濃トナードットの数を増大させ
る。図5(A)にて説明した変更点P2からのビジネス
文書等の文字画像に当たる高濃度部では、図6(D)
に示すように、淡トナーを少なくして消失させるように
して、下地が見えないように濃トナーを増やし、感光体
ドラム10上に濃トナーのみによるトナー像として形成
する。このようにして濃、淡トナーを含めた全層厚が厚
くならないようにして、広い領域(ダイナミックレン
ジ)での階調性を維持する。要するに、図5(A)にて
説明したの中濃度部での中間調画像では、淡トナード
ットのみで画像(中間調画像)を作らず、図6(B)、
図6(C)にて説明したように、淡トナーのトナー像中
に濃トナードットによるトナー像を形成するようにす
る。
【0065】上記の如く、色差による画像ノイズが目立
ち易い濃トナーによる像形成体へのトナー像の形成を先
に行い、付着が不安定でも画像に影響の少ない淡トナー
のトナー像を先の濃トナー像上に形成することにより、
像形成体上での2色目のトナー像の重なり(重ね合わ
せ)が目立ちにくくなり、淡、濃トナーの使用時の階調
の不連続性や画像ノイズ(濃トナーによる画像むらやト
ナー付着量が多くなることによる画像荒れ)や、特に淡
トナーと濃トナーとを混在させ始める低濃度部での中間
調画像の濃トナーによる色差による画像ノイズの発生が
防止される(目立たなくなる)画像形成装置の提供が可
能となる。
【0066】しかしながら、前記図1の画像形成装置に
おいて、濃、淡トナーの何れを先に用いて重ね合わせト
ナー像を形成しても、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)及び黒色(K)のそれぞれ単色で
の濃、淡トナーの色相角の異なりによって、像形成体上
(転写材上でも同じ)の濃、淡トナーが同一付着量で
も、同一明度でも、主に淡トナーを用いて再現する低濃
度部(ハイライト部)や、主に濃トナーを用いて再現す
る高濃度部(ダーク部)での色味が変わってしまい、違
和感を与える。このことは、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)及び黒色(K)等による重ね合わ
せカラートナー像においても同様である。
【0067】これを解決するため、イエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色(K)のそれぞれ
単色での、或いは各色の重ね合わせでの、色味の変化に
よる違和感のない、濃、淡トナーの適正な色相角の設定
について、図7、及び前述した図5により以下に説明す
る。図7は、L***色空間における淡トナーと濃ト
ナーとの色相角を示す図である。
【0068】図7に、前記図1ないし図6にて説明した
画像形成装置における画像形成プロセスにより、同一像
形成体上(転写材上でも同じ)に形成される、淡トナー
と濃トナーとの、L***色空間(CIE−LAB表
色系であり、L***色空間を直交座標にもつ均等色
空間)における淡、濃トナーの色相角を示すが、図の曲
線(a)は淡トナーのトナー付着量を増加させたときの
色相角の変化をプロットしたものであり、図の曲線
(b)は濃トナーのトナー付着量を増加させたときの色
相角の変化をプロットしたものである。
【0069】例えば、感光体ドラム10上での淡トナー
の付着量が0.7mg/cm2のときは点P1にて示さ
れ、濃トナーの付着量が0.7mg/cm2のときは点
P2にて示され、色相角の差はα1で表されるが、一般
的に、濃トナーと淡トナーの像形成体上(転写材上でも
同じ)での付着量が同一付着量の場合、L***色空
間において、濃トナーと淡トナーとの色相角の差を20
度以下、好ましくは15度以下に設定することが好まし
いことが、単色での色味の変化による違和感のない画像
形成が行われることが実験的に確認された。実際上濃ト
ナーと淡トナーとの色相角の差を0度とすることは困難
であるが、上記の条件であれば色味に違和感なく連続的
に変化させることができる。また、イエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色(K)の重ね合わ
せカラートナー像に関しても、各色について同様な設定
がなされることが好ましいことが、各色の重ね合わせで
の色味の変化による違和感のない画像形成が行われるこ
とが実験的に確認された。
【0070】上記により、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)及び黒色(K)の濃、淡トナーの
同一付着量での色相角の差の適正な設定がなされ、それ
ぞれの単色での、或いは各色の重ね合わせでの、主に淡
トナーを用いて再現する低濃度部(ハイライト部)や、
主に濃トナーを用いて再現する高濃度部(ダーク部)で
の色味の変化による違和感のない画像形成が行われる画
像形成装置の提供が可能となる。
【0071】また例えば、淡トナーの明度(L*)が7
0(L*=70)のときは同じ点P1にて示され、濃ト
ナーの明度(L*)が70(L*=70)のときは点P3
にて示され、色相角の差はα2で表されるが、一般的
に、L***色空間において、濃トナーと淡トナーと
が同一明度(L*)の場合、濃トナーと淡トナーとの色
相角の差を15度以下、好ましくは10度以下に設定す
ることが好ましいことが、単色での色味の変化による違
和感のない画像形成が行われることが実験的に確認され
た。実際上濃トナーと淡トナーとの色相角の差を0度と
することは困難であるが、上記の条件であれば色味に違
和感なく連続的に変化させることができる。また、イエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色
(K)の重ね合わせカラートナー像に関しても、各色に
ついて同様な設定がなされることが好ましいことが、各
色の重ね合わせでの色味の変化による違和感のない画像
形成が行われることが実験的に確認された。
【0072】上記により、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)及び黒色(K)の濃、淡トナーの
同一明度での色相角の差の適正な設定がなされ、それぞ
れの単色での、或いは各色の重ね合わせでの、主に淡ト
ナーを用いて再現する低濃度部(ハイライト部)や、主
に濃トナーを用いて再現する高濃度部(ダーク部)での
色味の変化による違和感のない画像形成が行われる画像
形成装置の提供が可能となる。
【0073】なお、上記設定条件に基づく濃、淡トナー
を用いて図5(A)に示された濃、淡トナーの混在によ
る画像形成を行うことになるが、上記図7に示す曲線
(c)は、濃トナーの現像を後に行うもので、濃トナー
の混合を図5(A)の変更点P1から高濃度部の領域ま
で混在させたものの(図5(A)の曲線(b)での)、
また図7の曲線(d)は、濃トナーの現像を先に行うも
ので、濃トナーの混合を低濃度部の領域から(図5
(A)の変更点P1の左側の領域から)混在させたもの
の(図5(A)の曲線(a)での)色相角の変化をして
いく様子をL***色空間でプロットしたものであ
る。
【0074】このようにして低濃度部から高濃度部に亘
って色味の変化のない画像形成が行われる。
【0075】
【発明の効果】請求項1または2によれば、色差による
画像ノイズが目立ち易い濃トナーによる像形成体へのト
ナー像の形成を先に行い、付着が不安定でも画像に影響
の少ない淡トナーのトナー像を先の濃トナー像上に形成
することにより、像形成体上での2色目のトナー像の重
なり(重ね合わせ)が目立ちにくくなり、淡、濃トナー
の使用時の階調の不連続性や画像ノイズ(濃トナーによ
る画像むらやトナー付着量が多くなることによる画像荒
れ)や、特に淡トナーと濃トナーとを混在させ始める低
濃度部での中間調画像の濃トナーによる色差による画像
ノイズの発生が防止される(目立たなくなる)画像形成
装置の提供が可能となる。
【0076】請求項3または5によれば、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色(K)
の濃、淡トナーの同一付着量での色相角の差の適正な設
定がなされ、それぞれの単色での、或いは各色の重ね合
わせでの、主に淡トナーを用いて再現する低濃度部(ハ
イライト部)や、主に濃トナーを用いて再現する高濃度
部(ダーク部)での色味の変化による違和感のない画像
形成が行われる画像形成装置の提供が可能となる。
【0077】請求項4または5によれば、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色(K)
の濃、淡トナーの同明度での色相角の差の適正な設定が
なされ、それぞれの単色での、或いは各色の重ね合わせ
での、主に淡トナーを用いて再現する低濃度部(ハイラ
イト部)や、主に濃トナーを用いて再現する高濃度部
(ダーク部)での色味の変化による違和感のない画像形
成が行われる画像形成装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる画像形成装置の一実施形態を
示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図2】画像処理システムのブロック図である。
【図3】トナー付着量とプリント画像濃度との関係を示
すグラフである。
【図4】静電潜像の電位状態と潜像部分へのトナー付着
状態とを示す図である。
【図5】分解された各色の濃、淡トナー用画像データ、
並びに濃、淡トナーのトナー付着量(層厚)を示す図で
ある。
【図6】像形成体へのトナー付着状態を示す図である。
【図7】L***色空間における淡トナーと濃トナー
との色相角を示す図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11(H),11(L) スコロトロン帯電器 12(H),12(L) 露光光学系 13(H),13(L) 現像器 14a 転写ベルト 14c 1次転写器 14g 2次転写器 15 給紙カセット 16 タイミングローラ 17 定着装置 100 プロセスユニット P 記録紙
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 503 B41J 3/00 A Fターム(参考) 2C262 AA24 AA26 AB13 BA16 BA18 BB03 BB16 DA07 2H027 DB01 DD05 DE07 EB04 EC20 ED06 ED08 EF09 ZA07 2H030 AA03 AB02 AD01 AD11 AD17 BB02 BB23 BB42 2H077 BA10 EA01 EA15 EA16 EA24 GA13 GA17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体に対し、濃トナーと淡トナーと
    によるトナー像を重ね合わせる画像形成装置において、 帯電、像露光及び繰り返し反転現像を行って、前記像形
    成体上に重ね合わせトナー像を形成するもので、 前記濃トナーによる前記像形成体へのトナー像の形成を
    先に行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像形成体の回転方向に対し、前記濃
    トナーによる前記像形成体へのトナー像の形成を行う濃
    トナー用の現像手段を、前記淡トナーによる前記像形成
    体へのトナー像の形成を行う淡トナー用の現像手段の上
    流側に配設し、前記濃トナー用の現像手段を接触現像と
    すると共に、前記淡トナー用の現像手段を非接触現像と
    することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像形成体上に形成された濃トナーと淡ト
    ナーとによる重ね合わせトナー像を、転写材上に転写、
    固定する画像形成装置において、 前記濃トナーと前記淡トナーの前記像形成体上での付着
    量が同一付着量の場合、 L***色空間において、前記濃トナーと前記淡トナ
    ーとの色相角の差を20度以下に設定することを特徴と
    する画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像形成体上に形成された濃トナーと淡ト
    ナーとによる重ね合わせトナー像を、転写材上に転写、
    固定する画像形成装置において、 L***色空間において、前記濃トナーと前記淡トナ
    ーとが同一明度の場合、前記濃トナーと前記淡トナーと
    の色相角の差を15度以下に設定することを特徴とする
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記濃トナーによる濃トナー像と前記淡
    トナーによる淡トナー像とを同一像形成体上に形成する
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装
    置。
JP2000383451A 2000-12-18 2000-12-18 画像形成装置 Pending JP2002182439A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008197482A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2009109687A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成方法

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