JP2002341606A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002341606A
JP2002341606A JP2001144585A JP2001144585A JP2002341606A JP 2002341606 A JP2002341606 A JP 2002341606A JP 2001144585 A JP2001144585 A JP 2001144585A JP 2001144585 A JP2001144585 A JP 2001144585A JP 2002341606 A JP2002341606 A JP 2002341606A
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image
dark
light
forming apparatus
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JP2001144585A
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English (en)
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Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Kunio Shigeta
邦男 重田
Seiko Itagaki
板垣  整子
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像形成体上での淡、濃トナー像の重なり時の
階調性や転写材上での濃、淡トナー像の光沢度をコント
ロールし、淡、濃トナーの使用時の画像ノイズ、特に濃
トナーとの混在時の中間調画像の連続性を保ちながら画
像ノイズの発生を防止し、安定して良好な画像が得られ
る画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 濃トナーと淡トナーとに使用する現像剤
を同系色とすると共に、濃トナーの着色濃度に対する淡
トナーの着色濃度の比率を0.3〜0.6とすることを
特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法により
トナーを用いて画像形成を行う画像形成装置にかかわ
り、淡色のトナーと濃色のトナーとの2種類のトナーを
用いて現像し、画像形成を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法を用いた画像形成装置にあっ
ては、帯電手段によって像形成体上に一様帯電がなされ
たのち像露光がなされて潜像が形成される。潜像部分は
続く現像手段によって現像が行われ、トナー像が形成さ
れる。デジタル方式の画像形成装置にあっては、像露光
は例えばパルス幅変調されたドットによって像露光が行
われ、ドット部分にトナーが付着する反転現像が行われ
る。ドット部分に付着するトナー量は、像形成体上のド
ット部分の面積や電位の状態とこれに対しての現像バイ
アスやトナーの有する電荷の状態等によって定まる。
【0003】像形成体上に像露光手段によって記録され
る高濃度の画像部分は面積当たりのドット数も多く、1
ドットの大きさも大きい。一方、低濃度の画像部分は面
積当たりのドット数も少なく1ドットの大きさも小さ
い。このことによって現像後は像形成体上の高濃度の画
像部分にはトナー付着量は多く、低濃度の画像部分には
トナー付着量は少ない。記録画像の濃淡の差異は、像形
成体上に現像によって付着する面積当たりのトナーの付
着量の多少によって表現されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一種類
のトナーによっては、良好な階調性をもった画像形成を
行うことは困難である。特にハイライト部(低濃度部)
ではドットが小さいことから面積当たり極少量のトナー
の付着は不安定であり、画像むら(画像荒れ)が生じ易
く、かつ安定した階調性を求めることは困難である。ま
た高濃度部でトナーは、過剰なトナーの付着状態にあっ
て画像濃度は飽和し易く、広い領域(ダイナミックレン
ジ)での階調性や光沢度がでない。また、単に濃、淡ト
ナーを併用したとしても中間濃度が不連続となったり、
不安定になったりするという問題を有する。このため、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒
色(K)の各々の淡色と濃色の2種類のトナーを用いて
像形成体上に現像を行う画像形成装置を、特願2000
−137089号にて提案したが、像担持体上での淡、
濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ時の)階調性や、
転写材上での濃、淡トナー像の重なり時の(重ね合わせ
時の)光沢度が悪いという問題が生じる。これにより、
濃、淡トナーの使用時の階調や光沢の不連続性や画像ノ
イズ(濃トナーによる画像むらやトナー付着量が多くな
ることによる画像荒れ)、特に淡トナー中に濃トナーを
混在させ始める低濃度部での中間調画像の濃トナーによ
る画像ノイズが目立ち易いという問題が起こる。
【0005】本発明は上記の問題点を解決し、モノクロ
やカラーの画像形成装置に適用するもので、濃トナーと
淡トナーとの2種類のトナーを用いて画像形成を行う画
像形成装置における、像形成体上での淡、濃トナー像の
重なり時の階調性や転写材上での濃、淡トナー像の光沢
度をコントロールし、淡、濃トナーの使用時の画像ノイ
ズ、特に濃トナーとの混在時の中間調画像の連続性を保
ちながら画像ノイズの発生を防止し、安定して良好な画
像が得られる画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、濃トナーと
淡トナーとからなる2種類のトナーを用い、濃トナー像
と淡トナー像とを重ね合わせて画像形成を行う画像形成
装置において、前記濃トナーと前記淡トナーとに使用す
る現像剤を同系色とすると共に、前記濃トナーの着色濃
度に対する前記淡トナーの着色濃度の比率を0.3〜
0.6とすることを特徴とする画像形成装置(第1の発
明)によって達成される。
【0007】また、上記目的は、濃トナーと淡トナーと
からなる2種類のトナーを用い、濃トナー像と淡トナー
像とを重ね合わせて画像形成を行う画像形成装置におい
て、前記濃トナーと前記淡トナーとに使用する現像剤を
同系色とすると共に、前記濃トナー像と前記淡トナー像
の付着量を同一付着量とするときの、前記淡トナー像と
前記濃トナー像との光沢度差を0°〜15°とすること
を特徴とする画像形成装置(第2の発明)によって達成
される。
【0008】また、上記目的は、濃トナーと淡トナーと
からなる2種類のトナーを用い、濃トナー像と淡トナー
像とを重ね合わせて画像形成を行う画像形成装置におい
て、前記濃トナーの帯電量に対する前記淡トナーの帯電
量の比率を1.2〜2.0とすることを特徴とする画像
形成装置(第3の発明)によって達成される。
【0009】また、上記目的は、濃トナーと淡トナーと
からなる2種類のトナーを用い、濃トナー像と淡トナー
像とを重ね合わせて画像形成を行う画像形成装置におい
て、前記濃トナーの質量平均粒径に対する前記淡トナー
の質量平均粒径の比率を0.5〜0.9とすることを特
徴とする画像形成装置(第4の発明)によって達成され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。
【0011】本発明にかかわる画像形成装置の一実施形
態の画像形成プロセス、各機構について、図1ないし図
7を用いて説明する。図1は、本発明にかかわる画像形
成装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構
成図であり、図2は、画像処理システムのブロック図で
あり、図3は、分解された単色の濃、淡トナー用画像デ
ータを示す図であり、図4は、静電潜像の電位状態と潜
像部分へのトナー付着状態とを示す図であり、図5は、
転写材上でのトナーの付着状態を示す説明図であり、図
6は、トナー付着量とプリント画像濃度との関係を示す
グラフであり、図7は、濃トナー像と淡トナー像の光沢
度とその差とを示す図である。
【0012】図1によれば、図1に示すカラー画像形成
装置は中間転写体を用いたタンデム方式のカラー画像形
成装置であって、ベルト状の中間転写体である中間転写
ベルト14aの周縁部には、中間転写ベルト14aの回
転方向上流側から、黒色(K)、シアン(C)、マゼン
タ(M)及びイエロー(Y)から成る4組のカラー画像
形成用の画像形成プロセス手段であるプロセスユニット
100が設けられていて、K、C、M及びYのプロセス
ユニット100では濃トナーと淡トナーとを用いての
K、C、M及びYの重ね合わせトナー像が形成され、各
プロセスユニット100にて形成された重ね合わせトナ
ー像は中間転写ベルト14aの上で重ね合わせて転写さ
れて、中間転写ベルト14a上に重ね合わせカラートナ
ー像が形成され、中間転写ベルト14a上に転写された
重ね合わせカラートナー像が転写材上に一括転写され、
定着されて機外に排出される構成となっている。
【0013】K、C、M及びYの4組の画像形成プロセ
ス手段であるプロセスユニット100は何れも共通した
構造となっているので、その1組について説明する。
【0014】プロセスユニット100は、感光体ドラム
10と、トナー像の転写位置(第1の転写手段の転写位
置)からみて、感光体ドラム10の回転方向上流側か
ら、感光体ドラム10上の転写残トナーをクリーニング
するためのクリーニング装置19と、濃トナー像を形成
するための濃トナー用のスコロトロン帯電器11
(H)、濃トナー用の露光光学系12(H)、濃トナー
用の現像器13(H)と、淡トナー像を形成するための
淡トナー用のスコロトロン帯電器11(L)、淡トナー
用の露光光学系12(L)、淡トナー用の現像器13
(L)とから構成される。
【0015】像形成体である感光体ドラム10は、例え
ばガラスや透光性アクリル樹脂等の透光性部材によって
形成される円筒状の基体の外周に、透光性の導電層及び
有機感光層(OPC)の光導電体層を形成したものであ
る。
【0016】感光体ドラム10は、図示しない駆動源か
らの動力により、或いは中間転写ベルト14aに従動
し、透光性の導電層を接地された状態で矢印で示す反時
計方向に回転される。
【0017】濃トナー用の帯電手段であるスコロトロン
帯電器11(H)及び淡トナー用の帯電手段であるスコ
ロトロン帯電器11(L)は、それぞれ、感光体ドラム
10の移動方向に対して直交する方向に感光体ドラム1
0と対峙し近接して取り付けられ、トナーと同極性のコ
ロナ放電によって、感光体ドラム10に対し一様な電位
を与える。
【0018】濃トナー用の像露光手段である露光光学系
12(H)、淡トナー用の像露光手段(画像書込手段)
である露光光学系12(L)は、それぞれ、像露光の発
光素子としてのLED(発光ダイオード)を感光体ドラ
ム10の軸と平行に複数個アレイ状に並べた線状の露光
素子(不図示)と等倍結像素子としてのセルフォックレ
ンズ(不図示)とがホルダに取り付けられた露光用ユニ
ットとして構成される。円柱状の保持部材に、露光光学
系12(H)、12(L)が取付けられて感光体ドラム
10の基体内部に収容される。露光素子としてはその
他、FL(蛍光体発光)、EL(エレクトロルミネッセ
ンス)、PL(プラズマ放電)等の複数の発光素子をア
レイ状に並べた線状のものが用いられる。露光光学系1
2(H)は濃トナー用の画像データによって像露光(画
像書込)を行う像露光手段(画像書込手段)であり、露
光光学系12(L)は淡トナー用の画像データによって
像露光(画像書込)を行う像露光手段(画像書込手段)
である。
【0019】濃トナー用の現像手段である現像器13
(H)は1成分の濃トナー又は濃トナーと磁性キャリア
との2成分現像剤を内蔵し、接触又は非接触によって第
1の反転現像を行う。また淡トナー用の現像手段である
現像器13(L)は、トナー像を破壊せずに重ね合わせ
現像を可能とする1成分の淡トナーまたは淡トナーと磁
性キャリアとの2成分現像剤を内蔵し、ソフト現像、よ
り好ましくは非接触現像によって第2の反転現像を行
う。第1の転写手段の転写位置からみて、感光体ドラム
10の回転方向に対し、上流側に濃トナー用の現像器1
3(H)が、また下流側に淡トナー用の現像器13
(L)を配設し、濃トナーによる感光体ドラム10への
トナー像の形成を先に行う。
【0020】画像形成に当たっては、各色毎の画像デー
タは、後段において詳述するように、濃トナー用の画像
データと淡トナー用の画像データとに分けられ、先ず、
濃トナー用のスコロトロン帯電器11(H)により、使
用するトナー極性と同極性(本実施形態においてはマイ
ナス極性)で−500〜−1000V程度の帯電電位V
0に一様帯電された感光体ドラム10に、濃トナー用の
画像データの像露光(画像書込)が露光光学系12
(H)によってなされて、濃トナーの潜像形成が行わ
れ、トナーと同極性で感光体ドラム10の帯電電位V0
に対して0.8V0程度の濃トナー用の現像バイアス電
位VHが印加される濃トナー用の現像器13(H)の現
像ローラ131(H)によって濃トナーによる現像が行
われる。次に、濃トナー像が形成された感光体ドラム1
0に、淡トナー用のスコロトロン帯電器11(L)によ
り、感光体ドラム10の帯電電位V0を−500〜−1
000V程度とする再帯電が行われ、淡トナー用の画像
データの像露光(画像書込)が露光光学系12(L)に
よって行われて、淡トナーの潜像形成がなされ、トナー
と同極性で再帯電された感光体ドラム10の帯電電位V
0に対して0.8V0程度の淡トナー用の現像バイアス電
位VLが印加される淡トナー用の現像器13(L)の現
像ローラ131(L)によって淡トナーによる現像が行
われて、濃トナーによるトナー像の上に淡トナーによる
トナー像が感光体ドラム10上に重ねて形成される。こ
の濃、淡トナーのトナー像は、後に説明する第1の転写
手段の転写位置において、中間転写ベルト14a上に転
写される。
【0021】上記の感光体ドラム10の−500〜−1
000V程度の帯電電位V0の設定や感光体ドラム10
の帯電電位V0に対する0.8V0程度の濃トナー用の現
像バイアス電位VHの設定や感光体ドラム10の再帯電
での帯電電位V0に対する0.8V0程度の淡トナー用の
現像バイアス電位VLの設定等は、後段において詳述す
るように、濃トナーと淡トナーとからなる2種類のトナ
ーを用い、濃トナー像と淡トナー像とを重ね合わせて画
像形成を行う場合で、濃トナーと淡トナーとに使用する
現像剤を同系色とし、 濃トナーの着色濃度に対する淡トナーの着色濃度の比
率を0.3〜0.6とする、 濃トナー像と淡トナー像の付着量を同一付着量とする
ときの、淡トナー像と濃トナー像との光沢度差を0°〜
15°とする、 場合での設定条件であり、また、濃トナーと淡トナーと
からなる2種類のトナーを用い、濃トナー像と淡トナー
像とを重ね合わせて画像形成を行う場合で、 濃トナーの帯電量に対する淡トナーの帯電量の比率を
1.2〜2.0とする、 濃トナーの質量平均粒径に対する淡トナーの質量平均
粒径の比率を0.5〜0.9とする、場合での設定条件
である。
【0022】またこの際、転写材としては45〜55k
g/m2(1000枚での質量)の紙厚の普通紙または
60〜75kg/m2(1000枚での質量)の紙厚の
厚紙を用い、線速度は100〜500m/sec程度、
環境条件としては温度が15〜30℃程度、湿度が45
〜80%程度の設定条件とする。
【0023】転写を終えた感光体ドラム10上に残留し
た転写残トナーは、静電的に回収を行うクリーニング装
置19によって清掃が行われる。
【0024】K、C、M及びYの4組のプロセスユニッ
ト100が並列して対向するベルト状の中間転写体とし
ての中間転写ベルト14aは体積抵抗率が108〜10
15Ω・cm、表面抵抗率が108〜1015Ω/□の無端
ベルトであり、例えば変性ポリイミド、熱硬化ポリイミ
ド、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリフ
ッ化ビニリデン、ナイロンアロイ等のエンジニアリング
プラスチックに導電材料を分散した、厚さ0.1〜1.
0mmの半導電性フィルム基体の外側に、好ましくはト
ナーフィルミング防止層として厚さ5〜50μmのフッ
素コーティングを行った、2層構成のシームレスベルト
である。中間転写ベルト14aの基体としては、この他
に、シリコンゴム或いはウレタンゴム等に導電材料を分
散した厚さ0.5〜2.0mmの半導電性ゴムベルトを
使用することもできる。中間転写ベルト14aは、駆動
ローラ14d、従動ローラ14e、テンションローラ1
4k及びバックアップローラ14jに外接して張架さ
れ、画像形成時には、不図示の駆動モータよりの駆動を
うけて駆動ローラ14dが回転され、各色毎の転写位置
では1次転写ローラ14cにより感光体ドラム10に中
間転写ベルト14aが押圧され、中間転写ベルト14a
が図の矢印で示す方向に回転される。
【0025】K、C、M及びYの第1の転写手段である
転写ローラからなる1次転写ローラ14cは、中間転写
ベルト14aを挟んで各々の感光体ドラム10に対向し
て設けられ、中間転写ベルト14aと各々の感光体ドラ
ム10との間に各々の転写域(符号なし)を形成する。
各々の1次転写ローラ14cにはトナーと反対極性(本
実施形態においてはプラス極性)の直流電圧で、例えば
0.6〜1.4mA程度の1次転写電流を印加して、転
写域(符号なし)に転写電界を形成することにより、
K、C、M及びYの感光体ドラム10上の濃、淡トナー
のトナー像を中間転写ベルト14a上に転写する。
【0026】上述した直流電圧による0.6〜1.4m
A程度の範囲の1次転写電流により濃、淡トナーのトナ
ー像の転写率が85%以上に保たれる。1次転写電流が
0.6mA未満で小さいと、転写不良が起きる。また1
次転写電流が1.4mAを越えて大きいと、転写の際に
トナーはじきが発生し良好なトナー像の転写がなされな
い。
【0027】画像記録のスタートにより感光体駆動モー
タ(不図示)の始動により黒(K)のプロセスユニット
100の感光体ドラム10が図の矢印で示す方向へ回転
され、同時にKの濃トナー用のスコロトロン帯電器11
(H)の帯電作用によりKの感光体ドラム10に電位の
付与が開始される。
【0028】Kの感光体ドラム10は電位を付与された
あと、Kの濃トナー用の露光光学系12(H)によって
第1の色信号のKの濃トナー用の画像データに対応する
電気信号による画像書込が開始され、Kの感光体ドラム
10の表面に原稿画像のKの画像に対応する濃トナー用
の静電潜像が形成される。
【0029】前記の濃トナー用の潜像はKの濃トナー用
の現像器13(H)により接触または非接触の状態で反
転現像がなされKの感光体ドラム10の回転に応じKの
濃トナーによるトナー像が形成される。続いてKの淡ト
ナー用のスコロトロン帯電器11(L)による帯電と、
Kの淡トナー用の露光光学系12(L)による第1の色
信号のKの画像に対応する像露光による淡トナー用の静
電潜像の形成と、Kの淡トナー用の現像器13(L)に
よる非接触の反転現像とによって、Kの淡トナーによる
トナー像が先に形成されたKの濃トナーによるトナー像
の上に重ねて形成される。
【0030】上記の画像形成プロセスによって像形成体
であるKの感光体ドラム10上に形成された濃、淡トナ
ーのトナーからなるKのトナー像(重ね合わせトナー
像)が、Kの転写域(符号なし)において、Kの1次転
写ローラ14cによって、中間転写ベルト14a上に転
写される。
【0031】次いで中間転写ベルト14aは、Cのトナ
ー像と同期が取られ、シアン(C)のプロセスユニット
100によりCの感光体ドラム10上に形成された、第
2の色信号によるCの濃、淡トナー用の画像データに対
応する、Cの濃、淡トナーからなるトナー像(重ね合わ
せトナー像)が、Cの転写域(符号なし)において、C
の1次転写ローラ14cによって、前記中間転写ベルト
14a上のKの淡、濃トナーからなるトナー像(重ね合
わせトナー像)の上から、中間転写ベルト14a上にお
いて重ね合わせて形成される。
【0032】同様のプロセスにより、K、Cの重ね合わ
せトナー像と同期が取られ、マゼンタ(M)のプロセス
ユニット100によりMの感光体ドラム10上に形成さ
れた、第3の色信号によるMの濃、淡トナー用の画像デ
ータに対応する、Mの濃、淡トナーからなるトナー像
(重ね合わせトナー像)が、Mの転写域(符号なし)に
おいて、Mの1次転写ローラ14cによって、前記中間
転写ベルト14a上のK、Cの重ね合わせトナー像の上
から、中間転写ベルト14a上において重ね合わせて形
成され、更にK、C、Mの重ね合わせトナー像と同期が
取られ、イエロー(Y)のプロセスユニット100によ
りYの感光体ドラム10上に形成された、第4の色信号
によるYの濃、淡トナー用の画像データに対応する、Y
の濃、淡トナーからなるトナー像(重ね合わせトナー
像)が、Yの転写域(符号なし)において、Yの1次転
写ローラ14cによって、前記中間転写ベルト14a上
のK、C、Mの重ね合わせトナー像の上から、中間転写
ベルト14a上において重ね合わせて形成され、中間転
写ベルト14a上にK、C、M及びYの重ね合わせカラ
ートナー像が形成される。
【0033】転写後の各々の感光体ドラム10の周面上
に残った転写残トナーは、各々の像形成体のクリーニン
グ手段であるクリーニング装置19によりクリーニング
される。
【0034】中間転写ベルト14a上の重ね合わせカラ
ートナー像形成と同期して転写材収納手段である給紙カ
セット15から、転写材給送手段としてのタイミングロ
ーラ16を経て記録紙Pが第2の転写手段である2次転
写器14gの転写域(符号なし)へと搬送され、トナー
と反対極性の直流電圧により、1次転写電流より大きい
例えば0.8〜1.6mA程度の2次転写電流が印加さ
れる2次転写器14gによって、中間転写ベルト14a
上の重ね合わせカラートナー像が記録紙P上に一括して
転写される。
【0035】上述した直流電圧による0.8〜1.6m
A程度の範囲の2次転写電流により重ね合わせカラート
ナー像の転写率が85%以上に保たれる。2次転写電流
が0.8mA未満で小さいと、転写不良が起きる。また
2次転写電流が1.6mAを越えて大きいと、転写の際
にトナーはじきが発生し良好な重ね合わせカラートナー
像の転写がなされない。2次転写電流が1次転写電流よ
り大きいのは重ね合わせカラートナー像の層厚が各色の
濃、淡トナー像の層厚よりも厚いためである。
【0036】カラートナー像が転写された記録紙Pは、
鋸歯状電極板から成る分離手段である除電電極16bに
より除電され、定着装置17へと搬送され、定着ローラ
17aと圧着ローラ17bとの間で熱と圧力とを加えら
れることにより記録紙P上のカラートナー像が定着され
た後、装置外部のトレイへ排出される。
【0037】転写後の中間転写ベルト14aの周面上に
残った転写残トナーは、中間転写ベルト14aを挟んで
従動ローラ14eに対向して設けられる中間転写体のク
リーニング手段であるクリーニング装置19aによりク
リーニングされる。
【0038】上記により、濃、淡トナーを用いて再現領
域を広め、小型で色重ねが容易になされる画像形成装置
が可能となる。
【0039】図2ないし図7によれば、本発明の画像形
成装置においては、以下の図2にて説明するように、画
像濃度情報を濃トナー用の画像データと淡トナー用の画
像データとに分解し、濃トナー用の画像データに基づく
像露光と濃トナーを用いての現像とによって濃トナー像
を形成し、淡トナー用の画像データに基づくに像露光と
淡トナーを用いての現像とによって淡トナー像を形成
し、像形成体上にて濃トナー像上に淡トナー像を重ねて
画像形成を行うものであり、濃トナー用の画像データは
濃トナー用の露光光学系12(H)により、淡トナー用
の画像データは淡トナー用の露光光学系12(L)によ
り感光体ドラム10上への像露光が行われるものであ
る。
【0040】図2に示すように、CCD等の固体撮像素
子を用いた画像読み取り手段によって原稿像の読み取り
が行われる(F1)。CCDからの出力増幅したアナロ
グ画像信号は8〜10ビットのデジタル信号にA/D変
換され、シェーティング補正とこれに引き続いての色空
間変換、対数変換、黒生成、色補正等の画像処理(1)
が行われる。なお、画像データは収納されたメモリから
読み取り同様処理をしてもよい。
【0041】画像処理(1)で得られた画像データは、
データの濃度分布や隣接するドット間での濃度差をチェ
ックすることによって、原稿像が写真や絵等の中間調画
像であるか、文字や線画等の文字画像であるかの画像判
別が行われる(F3)。
【0042】画像処理(1)で得られた画像データは、
画像が中間調画像であるか、文字画像であるかの判別結
果或いは指示された出力形態(F3)に基づいて濃トナ
ー用画像データ(F5A)と、淡トナー用画像データ
(F5B)との作成がなされる。
【0043】分解した濃、淡トナー用画像データは各々
のトナーに対してのγ補正を行い(F6A,F6B)、
MTF補正(F7A,F7B)、PWM変調を行う(F
8A,F8B)。PWM変調に当たっては、ハイライト
部(低濃度部)でのドット再現を向上させるよう大きな
ドットで形成し、記録単位を大きくすることが好まし
い。例えば濃トナー用画像データに対しては解像力を重
視することから1画素PWMで行う。一方、淡トナー用
画像データに対しては階調性を高めるために2画素PW
Mで行い、記録単位を大きくする。なお、PWM変調に
代えて強度変調であっても差し支えない。
【0044】PWM変調を終えた濃トナー用画像データ
は露光光学系12(H)によってプロセスユニット10
0の感光体ドラム10上への濃トナー用の像露光を行い
(F9A)、PWM変調を終えた淡トナー用画像データ
は露光光学系12(L)によって同一の感光体ドラム1
0上への淡トナー用の像露光を行う(F9B)。
【0045】なお、画像判別に応じてこれらの補正値は
遂次変更されることが好ましい。即ち、中間調ではγ補
正を出た形とし、MTF補正を弱めに、PWM記録単位
は大きくする。一方、文字画像ではγ補正を高めに設定
し、MTF補正を強くし、PWM記録単位を小さくする
等の変更を行うことが好ましい。
【0046】上述したように、画像処理(1)で得られ
た画像データは、画像が中間調画像であるか、文字画像
であるかの領域判別結果或いは指示された出力形態(F
3)に基づいて濃トナー用の画像データ(F5A)と、
淡トナー用の画像データ(F5B)との作成がなされ
る。即ち、図3に示すように、点線直線は分解前のオリ
ジナル画像データであり、オリジナル画像データは濃ト
ナー用の画像データと淡トナー用の画像データとに分解
され、この分解された濃、淡トナーに対応するそれぞれ
の画像データにより像露光(画像書込)が行われる。即
ち図3は画像データを濃、淡トナー用の画像データに分
解した状態を示す図であり、は、灰色のトナーを用い
る淡トナーのみの画像データによる、写真、印刷等の中
間調画像に当たる低濃度部であり、は、同じく写真、
印刷等の中間調画像に当たる中濃度部で、淡トナーの画
像データと濃トナーの画像データとにより構成されるも
のであり、は、ビジネス文書等の文字画像に当たる高
濃度部で、濃トナーのみの画像データにより構成される
ものであり、画像データが中間調画像であるか文字画像
であるかによって淡、濃トナー用の画像データの構成割
合が変更される。即ち、中間調画像に対しては淡トナー
の使用を多くする画像データが作成され、文字画像に対
しては濃トナーの使用を多くする画像データが領域判別
結果に応じて作成される。
【0047】また、濃、淡画像データによる静電潜像の
電位状態と濃、淡トナーのトナー付着状態との関係は、
図4(E)の〜に示すように、→になるに従
い、低濃度→高濃度に変化する。先ず図4(A)に示す
ように、図1にて前述した濃トナー用のスコロトロン帯
電器11(H)によって、使用するトナー極性と同極性
(本実施形態においてはマイナス極性)で、−500〜
−1000V程度の帯電電位V0に一様帯電された感光
体ドラム10の感光層は、濃トナー用の露光光学系12
(H)によって、濃トナー用の画像データの像露光が行
われ、電位を異にした濃トナーの画像データに応じた潜
像の形成がなされる。
【0048】続いて図4(B)に示すように、濃トナー
を収納し、使用するトナー極性と同極性(本実施形態に
おいてはマイナス極性)で、感光体ドラム10の帯電電
位V 0に対し、0.8V0程度の直流電圧、或いはこれに
交流バイアスを重畳する、現像バイアスが印加される、
濃トナー用の現像器13(H)によって濃トナーの反転
現像が行われる。ここで、直流電圧による現像バイアス
電位VHによる感光体ドラム10と現像ローラ131
(H)との間で形成される現像電界により、濃トナーが
感光体ドラム10上の潜像に静電的に付着して濃トナー
の現像が行われる。
【0049】同様に、図4(C)に示すように、図1に
て前述した淡トナー用のスコロトロン帯電器11(L)
により、使用するトナー極性と同極性(本実施形態にお
いてはマイナス極性)で、−500〜−1000V程度
の帯電電位V0に、感光体ドラム10が再帯電される。
これにより、濃トナー電位も略帯電電位V0の電位とさ
れる。
【0050】さらに図4(D)に示すように、淡トナー
用の露光光学系12(L)によって、淡トナー用の画像
データの像露光が行われ、電位を異にした淡トナーの画
像データに応じた潜像の形成がなされる。この際、前記
濃トナーの付着した潜像電位部分も電位コントラストが
低下する。
【0051】次に、図4(E)に示すように、淡トナー
を収納し、使用するトナー極性と同極性(本実施形態に
おいてはマイナス極性)で、感光体ドラム10の帯電電
位V 0に対し、前記濃トナー用の現像バイアスと同程度
の値の、0.8V0程度の直流電圧に、交流電圧を重畳
する現像バイアスが印加され、淡トナー用の現像器13
(L)による非接触での淡トナーの反転現像が行われ
る。直流電圧による現像バイアス電位VLと交流電圧と
による感光体ドラム10と現像ローラ131(L)との
間で形成される現像電界により飛翔される淡トナーが、
静電的に感光体ドラム10の淡トナーの画像データに応
じて形成される淡トナーの潜像、及び先に感光体ドラム
10上に形成されている濃トナーの潜像上に付着して淡
トナーの現像が行われる。
【0052】図4(E)で示されるように、得られる記
録画像濃度は、は低濃度部であり、1回目の像露光が
行われず、2回目のみの像露光がなされて、灰色のトナ
ーを用いる淡トナーのみでドットが形成されたものであ
る。
【0053】は中濃度部であり、1回目の像露光が弱
く行われて少量の濃トナーが付着、さらに2回目の像露
光は弱く行われ、少量の灰色のトナーを用いる淡トナー
が重なって付着されたものである。
【0054】は高濃度部であり、1回目の像露光は強
く行われ、2回目の像露光は無く、多量の濃トナーが付
着されたものである。
【0055】上記の如き画像形成プロセスにより、図5
に示すように、記録紙P上におけるトナー像としては、
低濃度部に対しては淡トナーのみが付着し、高濃度部に
は濃トナーと共に淡トナーが付着する。
【0056】上記の画像形成に用いられる現像剤の製法
について以下に説明する。濃、淡トナーは球形トナーで
あって、乳化重合会合法による重合トナーが用いられ
る。乳化重合会合法による重合トナーの製造方法は、ま
ず、界面活性剤を用いて着色剤を水中に分散させる。一
方で水中に界面活性剤と乳化重合開始剤、スチレンモノ
マー及びアクリルモノマーを加え、乳化重合により樹脂
エマルジョンを生成させる。次に上記着色剤分散液と樹
脂エマルジョンを混合し、pH調製により生成した粒子
表面の反発力と電解質添加による凝集力のバランスを取
りながら緩慢凝集させ、粒径・粒度分布を制御しながら
会合を行うと同時に加熱撹拌することで微粒子間の融着
・形状制御を行う。このときの撹拌は乱流のない層流状
態で撹拌されるよう設計された撹拌槽を用いて加熱撹拌
することで微粒子間の融着・形状制御を行い、得られた
粒子を濾過・洗浄・乾燥して、質量平均粒径が3〜10
μmの希望粒径の球形トナーを得ることができる。
【0057】このようにして得られた乳化重合会合法に
よるトナーは粒度分布がシャープで微粉が少なく、トナ
ーによるキャリアの汚染、いわゆるトナースペントが少
なく、現像剤の耐久性が向上し、帯電量分布が均一であ
り、従来の粉砕系トナーと較べて高画質の画像を得るこ
とができる。
【0058】キャリアには平均粒径40μmの球形フェ
ライト粒子にスチレン樹脂の0.5μm厚の被覆層を設
けて形成したものが用いられ、キャリアに対してトナー
は5〜10質量%になるよう混合すると共に、疎水性シ
リカ0.5質量%を加えて現像剤としている。
【0059】上記現像剤に用いられる淡トナーと濃トナ
ーとについて以下に説明する。黒色(K)の濃トナーと
しては、カーボン系の着色剤を用いる。具体的には、多
量のカーボンをバインダー樹脂に混入させて製造しす
る。また、淡トナー用の黒色(K)の淡トナーとして
は、カーボン系の着色剤を、濃トナーに混入するカーボ
ンに対する比率を0.3〜0.6(0.3以上、0.6
以下)、好ましくは0.4〜0.5(0.4以上、0.
5以下)程度の量として、バインダー樹脂に混入させて
製造する。また、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)のカラートナーの現像剤に用いられる濃トナ
ーや淡トナーとしては、バインダー樹脂にイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の同系色の顔料
系着色剤をそれぞれ混入して製造する。
【0060】顔料系着色剤に用いられる有機顔料として
は従来公知のものを用いることができる。具体的な有機
顔料を以下に例示する。
【0061】マゼンタまたはレッド用の顔料としては、
C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッ
ド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメン
トレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピ
グメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、
C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメン
トレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:
1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメ
ントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、
C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメント
レッド146、C.I.ピグメントレッド149、C.
I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッ
ド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.
ピグメントレッド222等が挙げられる。
【0062】オレンジまたはイエロー用の顔料として
は、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメ
ントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、
C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメント
イエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.
I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエ
ロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.
ピグメントイエロー97、C.I.ピグメントイエロー
138、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.
ピグメントイエロー185、C.I.ピグメントイエロ
ー155、C.I.ピグメントイエロー156等が挙げ
られる。
【0063】グリーンまたはシアン用の顔料としては、
C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブ
ルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、
C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブ
ルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられ
る。
【0064】上記の如き同系色の着色剤を用いて各色の
濃トナーと淡トナーとを製造するが、濃トナーの着色濃
度100に対し、淡トナーの着色濃度を30〜60%、
好ましくは40〜50%と設定することが好ましい。即
ち、各色のトナーに用いる現像剤を同系色とすると共
に、濃トナーの着色濃度に対する淡トナーの着色濃度の
比率を0.3〜0.6(0.3以上、0.6以下)、好
ましくは0.4〜0.5(0.4以上、0.5以下)と
設定することが好ましい。着色濃度の比率が0.3〜
0.6の範囲を外れると(0.3未満または0.6を越
えると)、記録紙P上での淡、濃トナー像の重なり時の
(重ね合わせ時の)階調性が悪くなり、淡、濃トナーの
使用時の画像ノイズ、特に濃トナーとの混在時の中間調
画像の画像ノイズの発生が生じることが以下の実験(テ
スト)により確認された。
【0065】(テスト1) (本発明の例1)図1にて前述した画像形成装置を用
い、濃トナーと淡トナーの2種類の同系色の現像剤とし
て例えばイエロー(Y)のトナーを用いて重ね合わせト
ナー像の形成を行ったが、濃トナーの着色濃度100に
対し、淡トナーの着色濃度を35%として、濃トナーの
着色濃度に対する淡トナーの着色濃度の比率を0.35
とし、記録紙P上での淡、濃トナー像の重なり時の(重
ね合わせ時の)階調性と、淡、濃トナーの使用時の画像
ノイズとについて目視にて評価した結果、記録紙P上で
の淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ時の)階調
性が向上され、淡、濃トナーの使用時の画像ノイズ、特
に濃トナーとの混在時の中間調画像の連続性を保ちなが
らの画像ノイズの発生が防止され、安定して良好な画像
が得られることが確認された。
【0066】(本発明の例2)図1にて前述した画像形
成装置を用い、濃トナーと淡トナーの2種類の同系色の
現像剤として例えばイエロー(Y)のトナーを用いて重
ね合わせトナー像の形成を行ったが、濃トナーの着色濃
度100に対し、淡トナーの着色濃度を45%として、
濃トナーの着色濃度に対する淡トナーの着色濃度の比率
を0.45とし、記録紙P上での淡、濃トナー像の重な
り時の(重ね合わせ時の)階調性と、淡、濃トナーの使
用時の画像ノイズとについて目視にて評価した結果、記
録紙P上での淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ
時の)階調性がより向上され、淡、濃トナーの使用時の
画像ノイズ、特に濃トナーとの混在時の中間調画像の連
続性を保ちながらの画像ノイズの発生が防止され、安定
してより良好な画像が得られることが確認された。
【0067】(比較例1)図1にて前述した画像形成装
置を用い、濃トナーと淡トナーの2種類の同系色の現像
剤として例えばイエロー(Y)のトナーを用いて重ね合
わせトナー像の形成を行ったが、濃トナーの着色濃度1
00に対し、淡トナーの着色濃度を25%として、濃ト
ナーの着色濃度に対する淡トナーの着色濃度の比率を
0.25とし、記録紙P上での淡、濃トナー像の重なり
時の(重ね合わせ時の)階調性と、淡、濃トナーの使用
時の画像ノイズとについて目視にて評価した結果、記録
紙P上での淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ時
の)階調性が悪く、淡、濃トナーの使用時の画像ノイズ
の発生がみられ、安定して良好な画像が得られなかっ
た。
【0068】(比較例2)図1にて前述した画像形成装
置を用い、濃トナーと淡トナーの2種類の同系色の現像
剤として例えばイエロー(Y)のトナーを用いて重ね合
わせトナー像の形成を行ったが、濃トナーの着色濃度1
00に対し、淡トナーの着色濃度を65%として、濃ト
ナーの着色濃度に対する淡トナーの着色濃度の比率を
0.65とし、記録紙P上での淡、濃トナー像の重なり
時の(重ね合わせ時の)階調性と、淡、濃トナーの使用
時の画像ノイズとについて目視にて評価した結果、記録
紙P上での淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ時
の)階調性が悪く、淡、濃トナーの使用時の画像ノイズ
の発生がみられ、安定して良好な画像が得られなかっ
た。
【0069】なお上記のテストの際、転写材としては4
5〜55kg/m2(1000枚での質量)の紙厚の普
通紙または60〜75kg/m2(1000枚での質
量)の紙厚の厚紙を用い、線速度は100〜500m/
sec程度、環境条件としては温度が15〜30℃程
度、湿度が45〜80%程度の設定条件の内から適正値
を用いて行なった。
【0070】また重ね合わせカラートナー像についても
上記の各例と同様な結果が得られ、感光体ドラム10上
での淡、濃トナー像の重ね合わせカラートナー像の階調
性が向上され、淡、濃トナーの使用時の画像ノイズ、特
に濃トナーとの混在時の中間調画像の連続性を保ちなが
らの画像ノイズの発生が防止され、安定してより良好な
画像が得られることが確認された。
【0071】上記の如き設定により、転写材上での淡、
濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ時の)着色濃度の
コントロールがなされ、階調性が向上され、淡、濃トナ
ーの使用時の画像ノイズ、特に濃トナーとの混在時の中
間調画像の連続性を保ちながら画像ノイズの発生が防止
され、安定して良好な画像が得られる画像形成装置の提
供が可能となる。
【0072】また、前述した淡トナーと濃トナーとを用
いる画像形成装置において、本発明による充分な効果を
得るためには濃トナーと淡トナーとの間で、例えば図6
に示すトナー付着量とプリント画像濃度の関係にあるこ
とが望ましい。なお、濃、淡トナーの濃度差は、トナー
粒子の中に含まれる顔料の量の差等によって生じる。
又、飽和する時のトナー付着量はトナー粒径に依存す
る。例えば濃トナーについては、白色紙へのトナー付着
量が1mg/cm2程度で記録濃度は飽和状態となる。
飽和状態での飽和濃度値Dmax(H)=1.7〜2.5
であることが必要である。図6に示すように、略飽和状
態となった所の濃度値をDmax(H)と定義する。正確
には破線で示すように濃度は更に徐々に増加する。
【0073】一方、淡トナーについては、例えば白色紙
へのトナー付着量が1mg/cm2では濃度は飽和状態
には達しない。濃トナーが飽和濃度値に達するトナー付
着量と同じトナー付着量を淡トナーによって行ったと
き、即ち濃トナーの濃度飽和時に相当する淡トナーの記
録濃度D(L)は、D(L)=0.3〜0.8の間にあ
ることが必要である。そして白色紙へのトナー付着量
が、飽和濃度値に達する以前の例えばトナー付着量が
0.5mg/cm2における淡トナーを用いたときの記
録濃度DS(L)との比、即ち淡トナーと濃トナーとの
記録濃度の傾き比(反射濃度比)DS(L)/DS(H)
が、DS(L)/DS(H)=0.15〜0.35(15
〜35%)の間にあることが必要である。記録濃度につ
いては濃トナーと淡トナーとの間で上記のような関係に
あることを必要とするが、トナー粒径や帯電量について
は後段において詳述する。
【0074】なお、図6に示した階調特性はトナー粒径
や含まれる色材によっても変化する。小粒径トナーの場
合は付着量がより少ない0.5mg/cm2でも飽和す
ることがあるが、各飽和濃度や傾き比(反射濃度比)D
S(L)/DS(H)が濃、淡トナーの設計においては重
要である。このため、前述したように、濃トナーと淡ト
ナーとに使用する現像剤を同系色とすると共に、濃トナ
ーと淡トナーの付着量を同一付着量とするときの、淡ト
ナー像と濃トナー像との光沢度差を0°〜15°(0°
以上、15°以下)、好ましくは5°〜10°(5°以
上、10°以下)と設定することが好ましい。
【0075】この際、転写材上での濃トナーによるトナ
ー像の光沢度GHと、淡トナーによるトナー像の光沢度
Lとの間では、GL>GHの関係にあるよう設定する
が、図5にて前述したように、記録紙P上におけるトナ
ー像としては、低濃度部に対しては淡トナーのみが付着
し、高濃度部には濃トナーと共に淡トナーが付着する。
淡トナーは少量でも光沢度は高く、高濃度部でも淡トナ
ーが付着して押さえられた形で光沢度を有しているの
で、観察される光沢度は濃淡部分についてほぼ均一とな
っている。なお、ビジネス用の文字画像については非光
沢であることが好ましいので、例えば操作盤上に非光沢
モード選択ボタンを設定し、非光沢モードが選択された
ときは濃トナーのみで現像を行うプロセスプログラムを
組むことも可能である。
【0076】具体的には、淡トナー像と濃トナー像の好
ましい光沢度は、図7に示すように、淡トナー像の光沢
度GLは20°〜50°程度で、濃トナー像の光沢度GH
は10°〜40°程度の範囲にて設定し、濃トナーと淡
トナーの付着量を同一付着量とするときの、淡トナー像
と濃トナー像との光沢度差(GL−GH)を、図7に点線
で示すように、0°〜15°(0°以上、15°以
下)、好ましくは5°〜10°(5°以上、10°以
下)と設定することが好ましい。ここで光沢度の測定
は、2〜3層にトナーが密着して転写材上に付着したベ
タ画像について定着後測定を行う。光沢度の差が15°
を越えて、0°〜15°の範囲を外れると、記録紙P上
での淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ時の)階
調性が悪くなり、淡、濃トナーの使用時の画像ノイズ、
特に濃トナーとの混在時の中間調画像の画像ノイズの発
生が生じることが以下の実験(テスト)により確認され
た。
【0077】(テスト2) (本発明の例3)図1にて前述した画像形成装置を用
い、濃トナーと淡トナーの2種類の同系色の現像剤とし
て例えばマゼンタ(M)のトナーを用いて重ね合わせト
ナー像の形成を行ったが、淡トナー像の光沢度GLを3
0°、濃トナー像の光沢度GHを15°とし、濃トナー
と淡トナーの付着量をそれぞれ0.5mg/cm2とし
同一付着量とするときの、淡トナー像と濃トナー像との
光沢度差(GL−GH)を15°とし、記録紙P上での
淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ時の)階調性
と、淡、濃トナーの使用時の画像ノイズとについて目視
にて評価した結果、記録紙P上での淡、濃トナー像の重
なり時の(重ね合わせ時の)階調性が向上され、淡、濃
トナーの使用時の画像ノイズ、特に濃トナーとの混在時
の中間調画像の連続性を保ちながらの画像ノイズの発生
が防止され、安定して良好な画像が得られることが確認
された。
【0078】(本発明の例4)図1にて前述した画像形
成装置を用い、濃トナーと淡トナーの2種類の同系色の
現像剤として例えばマゼンタ(M)のトナーを用いて重
ね合わせトナー像の形成を行ったが、淡トナー像の光沢
度GLを40°、濃トナー像の光沢度GHを30°とし、
濃トナーと淡トナーの付着量をそれぞれ0.5mg/c
2とし同一付着量とするときの、淡トナー像と濃トナ
ー像との光沢度差(GL−GH)を10°とし、記録紙P
上での淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ時の)
階調性と、淡、濃トナーの使用時の画像ノイズとについ
て目視にて評価した結果、記録紙P上での淡、濃トナー
像の重なり時の(重ね合わせ時の)階調性がより向上さ
れ、淡、濃トナーの使用時の画像ノイズ、特に濃トナー
との混在時の中間調画像の連続性を保ちながらの画像ノ
イズの発生が防止され、安定してより良好な画像が得ら
れることが確認された。
【0079】(比較例3)図1にて前述した画像形成装
置を用い、濃トナーと淡トナーの2種類の同系色の現像
剤として例えばマゼンタ(M)のトナーを用いて重ね合
わせトナー像の形成を行ったが、淡トナー像の光沢度G
Lを20°、濃トナー像の光沢度GHを25°とし、濃ト
ナーと淡トナーの付着量をそれぞれ0.5mg/cm2
とし同一付着量とするときの、淡トナー像と濃トナー像
との光沢度差(GL−GH)を−5°とし、記録紙P上で
の淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ時の)階調
性と、淡、濃トナーの使用時の画像ノイズとについて目
視にて評価した結果、記録紙P上での淡、濃トナー像の
重なり時の(重ね合わせ時の)階調性が悪く、淡、濃ト
ナーの使用時の画像ノイズの発生がみられ、安定して良
好な画像が得られなかった。
【0080】(比較例4)図1にて前述した画像形成装
置を用い、濃トナーと淡トナーの2種類の同系色の現像
剤として例えばマゼンタ(M)のトナーを用いて重ね合
わせトナー像の形成を行ったが、淡トナー像の光沢度G
Lを50°、濃トナー像の光沢度GHを30°とし、濃ト
ナーと淡トナーの付着量をそれぞれ0.5mg/cm2
とし同一付着量とするときの、淡トナー像と濃トナー像
との光沢度差(GL−GH)を20°とし、記録紙P上で
の淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ時の)階調
性と、淡、濃トナーの使用時の画像ノイズとについて目
視にて評価した結果、記録紙P上での淡、濃トナー像の
重なり時の(重ね合わせ時の)階調性がより悪く、淡、
濃トナーの使用時の画像ノイズの発生が多くみられ、安
定して良好な画像が得られなかった。
【0081】なお上記のテストの際、転写材としては4
5〜55kg/m2(1000枚での質量)の紙厚の普
通紙または60〜75kg/m2(1000枚での質
量)の紙厚の厚紙を用い、線速度は100〜500m/
sec程度、環境条件としては温度が15〜30℃程
度、湿度が45〜80%程度の設定条件の内から適正値
を用いて行なった。
【0082】また重ね合わせカラートナー像についても
上記の各例と同様な結果が得られ、記録紙P上での淡、
濃トナー像の重ね合わせカラートナー像の階調性が向上
され、淡、濃トナーの使用時の画像ノイズ、特に濃トナ
ーとの混在時の中間調画像の連続性を保ちながらの画像
ノイズの発生が防止され、安定してより良好な画像が得
られることが確認された。
【0083】トナー像の光沢、非光沢は適用する定着手
段によっても変動するので、厳密に光沢度を規定するの
は難しいが、適用する画像形成装置によって評価を行
う。淡トナーは濃トナーに較べてガラス転移温度が5°
〜25℃低いことが必要で、トナーを前述した乳化重合
会合法によって製造する場合には、例えばスチレンモノ
マー及びアクリルモノマーの添加比率を変えること等に
よって、ガラス転移温度に差異を与える。
【0084】濃、淡トナー像について上記の光沢度の関
係とすることによって、光沢があって階調性に富んだ良
好な画像が得られると共に、ビジネス用の原稿について
は非光沢で読み易い画像が得られることとなる。
【0085】上記の如くにして、モノクロやカラーの画
像形成装置に適用するもので、濃トナーと淡トナーの2
種類のトナー(例えば、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、黒色(K)の何れか)を用い
て画像形成を行う画像形成装置における、転写材上での
淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ時の)光沢度
のコントロールがなされ、淡、濃トナーの使用時の画像
ノイズ、特に濃トナーとの混在時の中間調画像の連続性
を保ちながら画像ノイズの発生が防止されて、安定して
良好な画像が得られる画像形成装置の提供が可能とな
る。
【0086】以上、濃、淡トナーを用いて階調性に富み
良質な画像が得られるプロセス条件について説明した。
上記プロセス条件を検討するに当たっては、濃、淡トナ
ーの間では帯電量や質量平均粒径等について差異がない
との前提に立っているが、濃トナー、淡トナーについて
夫々自由に選択可能とするときは、次の条件を満たすこ
とによって更に優れた効果を得ることができる。図8ま
たは図9を用いてこれを説明する。図8は、濃トナーと
淡トナーの質量平均粒径とその比率とを示す図であり、
図9は、濃トナーと淡トナーの帯電量とその比率とを示
す図である。
【0087】モノクロ画像形成装置において、像形成
体上に濃、淡トナーを用いて現像を行う濃トナーの帯電
量QHと、淡トナーの帯電量QLとの間では、QH>QL
設定することが好ましく、また、カラー画像形成装置に
おける各色の濃、淡トナーを用いて現像を行う、各色の
濃トナーの帯電量QH(Y)、QH(M)、QH(C)、
H(K)と、各色の淡トナーの帯電量QL(Y)、QL
(M)、QL(C)、Q L(K)との間では、 QH(Y)>QL(Y)、QH(M)>QL(M)、Q
H(C)>QL(C)、QH(K)>QL(K) 即ち、 QH(Y,M,C,K)>QL(Y,M,C,K) と設定することが好ましい。
【0088】濃トナーを用いて主として現像が行われる
高濃度部には、反転現像によって濃トナーが潜像部分に
付着するが、濃トナーの帯電量QHが大であることか
ら、潜像に対する濃トナーの付着力は大きく、シャープ
な鮮鋭トナー像が得られることとなる。また濃トナーの
帯電量QHが大きいと、潜像部分の電位差は小さくな
り、高濃度の潜像部分に付着した濃トナーの上には淡ト
ナーは付着しにくくなる効果が生じる。
【0089】また淡トナーが主としては付着する低濃度
部(ハイライト部)では電位差は低いが淡トナーの帯電
量QLは低いので、反転現像によって低濃度部には淡ト
ナーが多く付着する。低濃度部についてはドット再現に
おけるシャープさはないが、低濃度部には多くの淡トナ
ーが付着し、付着量の差異によって優れた階調性が得ら
れることとなる。
【0090】具体的には、濃トナーと淡トナーの好まし
い帯電量QH、QL(本実施形態においてはマイナス極性
の帯電量)は、図8(A)に示すように、それぞれ絶対
値で、濃トナーの帯電量QHは20〜40μC/g程度
で、淡トナーの帯電量QLは10〜30μC/g程度と
し、図8(B)に示すように、濃トナーの帯電量QH
対する淡トナーの帯電量QLの比率、QH/QLを1.2
〜2.0(1.2以上、2.0以下)とし、好ましくは
1.5〜1.8(1.5以上、1.8以下)と設定する
ことが好ましい。帯電量の比率、QH/QLが1.2〜
2.0の範囲を外れると(1.2未満または2.0を越
えると)、記録紙P上で低濃度部から高濃度部まで画質
の連続性(階調性)が保たれず、画像の鮮鋭性(シャー
プさ)や転写性に欠けた画像となってしまうことが以下
の実験(テスト)により確認された。
【0091】(テスト3) (本発明の例5)図1にて前述した画像形成装置を用
い、濃トナーと淡トナーの2種類の現像剤として例えば
シアン(C)のトナーを用い、それぞれ絶対値で、濃ト
ナーの帯電量QHを30μC/g、淡トナーの帯電量QL
を15μC/gとし、濃トナーの帯電量QHに対する淡
トナーの帯電量QLの比率、QH/QLを2.0として感
光体ドラム10上に重ね合わせトナー像の形成を行い、
記録紙P上での淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わ
せ時の)画質の連続性と画像の鮮鋭性や転写性とについ
て目視にて評価した結果、記録紙P上での低濃度部(ハ
イライト部)から高濃度部まで画質の連続性が維持さ
れ、画像の鮮鋭性や転写性に優れた良好な画像が得られ
た。
【0092】(本発明の例6)図1にて前述した画像形
成装置を用い、濃トナーと淡トナーの2種類の現像剤と
して例えばシアン(C)のトナーを用い、それぞれ絶対
値で、濃トナーの帯電量QHを30μC/g、淡トナー
の帯電量QLを20μC/gとし、濃トナーの帯電量QH
に対する淡トナーの帯電量QLの比率、QH/QLを1.
5として感光体ドラム10上に重ね合わせトナー像の形
成を行い、記録紙P上での淡、濃トナー像の重なり時の
(重ね合わせ時の)画質の連続性と画像の鮮鋭性や転写
性とについて目視にて評価した結果、記録紙P上での低
濃度部(ハイライト部)から高濃度部まで画質の連続性
がより維持され、画像の鮮鋭性や転写性により優れた良
好な画像が得られた。
【0093】(比較例5)図1にて前述した画像形成装
置を用い、濃トナーと淡トナーの2種類の現像剤として
例えばシアン(C)のトナーを用い、それぞれ絶対値
で、濃トナーの帯電量QHを40μC/g、淡トナーの
帯電量QLを35μC/gとし、濃トナーの帯電量QH
対する淡トナーの帯電量QLの比率、QH/QLを1.1
として感光体ドラム10上に重ね合わせトナー像の形成
を行い、記録紙P上での淡、濃トナー像の重なり時の
(重ね合わせ時の)画質の連続性と画像の鮮鋭性や転写
性とについて目視にて評価した結果、記録紙P上での低
濃度部から高濃度部まで画質の連続性(階調性)が保た
れず、画像の鮮鋭性(シャープさ)や転写性に欠けた画
像となってしまい良好な画像が得られなかった。
【0094】(比較例6)図1にて前述した画像形成装
置を用い、濃トナーと淡トナーの2種類の現像剤として
例えばシアン(C)のトナーを用い、それぞれ絶対値
で、濃トナーの帯電量QHを30μC/g、淡トナーの
帯電量QLを10μC/gとし、濃トナーの帯電量QH
対する淡トナーの帯電量QLの比率、QH/QLを3.0
として感光体ドラム10上に重ね合わせトナー像の形成
を行い、記録紙P上での淡、濃トナー像の重なり時の
(重ね合わせ時の)画質の連続性と画像の鮮鋭性や転写
性とについて目視にて評価した結果、記録紙P上での低
濃度部から高濃度部まで画質の連続性(階調性)が保た
れず、画像の鮮鋭性(シャープさ)や転写性に欠けた画
像となってしまい良好な画像が得られなかった。
【0095】なお前述した設定範囲内の濃色トナーと設
定範囲外の淡色トナーとの組合わせ、或いは設定範囲外
の濃色トナーと設定範囲内の淡色トナーとの組合わせを
用いた場合で、比率が適正範囲内にはいっていても、テ
スト結果は上記の比較例と同様に良好な画像が得られな
かった。
【0096】なお上記のテストの際、転写材としては4
5〜55kg/m2(1000枚での質量)の紙厚の普
通紙または60〜75kg/m2(1000枚での質
量)の紙厚の厚紙を用い、線速度は100〜500m/
sec程度、環境条件としては温度が15〜30℃程
度、湿度が45〜80%程度の設定条件の内から適正値
を用いて行なった。
【0097】また、濃、淡トナーを用いたカラー画像に
ついても、各色毎に QH(Y,M,C,K)>QL(Y,M,C,K) QH(Y,M,C,K)=20〜40μC/g QL(Y,M,C,K)=10〜30μC/g QH(Y,M,C,K)/QL(Y,M,C,K)=1.
2〜2.0 の関係にあることが望ましい。各色毎にかかる条件を満
たす濃、淡トナーを用いることによって、転写材上に形
成される重ね合わせカラートナー像についても上記のテ
ストと同様な結果が得られ、転写材上でのカラートナー
像は高濃度部において鮮鋭性に優れ、ハイライト部にお
いて連続した階調性が得られ、再現性に優れた良質の画
像が得られることとなる。
【0098】上記の如くにして、モノクロやカラーの画
像形成装置に適用するもので、濃トナーと淡トナーの2
種類のトナー(例えば、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、黒色(K)の何れか)を用い
て画像形成を行う画像形成装置における、像形成体上で
の淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ時の)帯電
量のコントロールがなされ、転写材上での低濃度部から
高濃度部まで画質の連続性が維持され、画像の鮮鋭性や
転写性に優れた画像形成装置の提供が可能となる。
【0099】モノクロ画像形成装置において、像形成
体上に濃、淡トナーを用いて現像を行う濃トナーの質量
平均粒径φHと、淡トナーの質量平均粒径φLとの間で
は、φ H<φLと設定することが好ましく、また、カラー
画像形成装置における各色の濃、淡トナーを用いて現像
を行う、各色の濃トナーの質量平均粒径φH(Y)、φH
(M)、φH(C)、φH(K)と、各色の淡トナーの質
量平均粒径φL(Y)、φL(M)、φL(C)、φ
L(K)との間では、 φH(Y)<φL(Y)、φH(M)<φL(M)、φ
H(C)<φL(C)、φH(K)<φQL(K) 即ち、 φH(Y,M,C,K)<φL(Y,M,C,K) と設定することが好ましい。
【0100】高濃度部を主として現像する濃トナーの質
量平均粒径φHは小さいことから、シャープな鮮鋭画像
が得られることとなる。また高濃度部では付着する濃ト
ナーのトナー電位が大となるので、濃トナーの上から反
転現像が行われる淡トナーの付着は抑制されることとな
る。また低濃度部では淡トナーによって反転現像が行わ
れるが、淡トナーは質量平均粒径φLは大であるので、
現像性において優れ、ハイライト部の階調性が良好とな
る。
【0101】トナー像の転写性に注目すると、粒径が大
きいトナーの方が粒径が小さいトナーよりも転写性にお
いて優れている。
【0102】具体的には、濃トナーと淡トナーの好まし
い質量平均粒径φH、φLは、図9(A)に示すように、
濃トナーの質量平均粒径φHは3〜5μm程度で、淡ト
ナーの質量平均粒径φLは5〜10μm程度とし、図9
(B)に示すように、濃トナーの質量平均粒径φHに対
する淡トナーの質量平均粒径φLの比率、φH/φL
0.5〜0.9(0.5以上、0.9以下)とし、好ま
しくは0.6〜0.8(0.6以上、0.8以下)と設
定することが好ましい。質量平均粒径の比率φH/φL
0.5〜0.9の範囲を外れると(0.5未満または
0.9を越えると)、転写材上での低濃度部から高濃度
部まで画質の連続性(階調性)が保たれず、画像の鮮鋭
性(シャープさ)や転写性に欠けた画像となってしまう
ことが以下の実験(テスト)により確認された。
【0103】(テスト4) (本発明の例7)図1にて前述した画像形成装置を用
い、濃トナーと淡トナーの2種類の現像剤として例えば
シアン(C)のトナーを用い、それぞれ絶対値で、濃ト
ナーの帯電量QHを30μC/g、淡トナーの帯電量QL
を15μC/gとし、濃トナーの帯電量QHに対する淡
トナーの帯電量QLの比率、QH/QLを2.0として感
光体ドラム10上で濃、淡トナーによる重ね合わせトナ
ー像の形成を行い、記録紙P上での淡、濃トナー像の重
なり時の(重ね合わせ時の)画質の連続性と画像の鮮鋭
性や転写性とについて目視にて評価した結果、記録紙P
上での低濃度部(ハイライト部)から高濃度部まで画質
の連続性が維持され、画像の鮮鋭性や転写性に優れた良
好な画像が得られた。
【0104】(本発明の例8)図1にて前述した画像形
成装置を用い、濃トナーと淡トナーの2種類の現像剤と
して例えばシアン(C)のトナーを用い、濃トナーの質
量平均粒径φHを5μm、淡トナーの質量平均粒径φL
8μmとし、濃トナーの質量平均粒径φHに対する淡ト
ナーの質量平均粒径φLの比率、φH/φLを0.6とし
て感光体ドラム10上で重ね合わせトナー像の形成を行
い、記録紙P上での淡、濃トナー像の重なり時の(重ね
合わせ時の)画質の連続性と画像の鮮鋭性や転写性とに
ついて目視にて評価した結果、記録紙P上での低濃度部
(ハイライト部)から高濃度部まで画質の連続性がより
維持され、画像の鮮鋭性や転写性により優れた良好な画
像が得られた。
【0105】(比較例7)図1にて前述した画像形成装
置を用い、濃トナーと淡トナーの2種類の現像剤として
例えばシアン(C)のトナーを用い、濃トナーの質量平
均粒径φHを4μm、淡トナーの質量平均粒径φLを10
μmとし、濃トナーの質量平均粒径φHに対する淡トナ
ーの質量平均粒径φLの比率、φH/φLを0.4として
感光体ドラム10上で重ね合わせトナー像の形成を行
い、記録紙P上での淡、濃トナー像の重なり時の(重ね
合わせ時の)画質の連続性と画像の鮮鋭性や転写性とに
ついて目視にて評価した結果、記録紙P上での低濃度部
から高濃度部まで画質の連続性(階調性)が保たれず、
画像の鮮鋭性(シャープさ)や転写性に欠けた画像とな
ってしまい良好な画像が得られなかった。
【0106】(比較例8)図1にて前述した画像形成装
置を用い、濃トナーと淡トナーの2種類の現像剤として
例えばシアン(C)のトナーを用い、濃トナーの質量平
均粒径φHを5μm、淡トナーの質量平均粒径φLを5μ
mとし、濃トナーの質量平均粒径φHに対する淡トナー
の質量平均粒径φLの比率、φH/φLを1.0として感
光体ドラム10上で重ね合わせトナー像の形成を行い、
記録紙P上での淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わ
せ時の)画質の連続性と画像の鮮鋭性や転写性とについ
て目視にて評価した結果、記録紙P上での低濃度部から
高濃度部まで画質の連続性(階調性)が保たれず、画像
の鮮鋭性(シャープさ)や転写性に欠けた画像となって
しまい良好な画像が得られなかった。
【0107】なお前述した設定範囲内の濃色トナーと設
定範囲外の淡色トナーとの組合わせ、或いは設定範囲外
の濃色トナーと設定範囲内の淡色トナーとの組合わせを
用いた場合で、比率が適正範囲内にはいっていても、テ
スト結果は上記の比較例と同様に良好な画像が得られな
かった。
【0108】なお上記のテストの際、転写材としては4
5〜55kg/m2(1000枚での質量)の紙厚の普
通紙または60〜75kg/m2(1000枚での質
量)の紙厚の厚紙を用い、線速度は100〜500m/
sec程度、環境条件としては温度が15〜30℃程
度、湿度が45〜80%程度の設定条件の内から適正値
を用いて行なった。
【0109】濃、淡トナーを用いたカラー画像について
も、各色毎に φH(Y,M,C,K)<φL(Y,M,C,K) φH(Y,M,C,K)=3〜5μm φL(Y,M,C,K)=5〜10μm φH(Y,M,C,K)/φL(Y,M,C,K)=0.
5〜0.9 の関係にあることが望ましい。各色毎にかかる条件を満
たす濃、淡トナーを用いることによって、転写材上に形
成される重ね合わせカラートナー像についても上記のテ
ストの各例と同様な結果が得られトナー像は高濃度部に
おいて鮮鋭性に優れ、ハイライト部において連続した階
調性が得られ、再現性に優れた良質の画像が得られるこ
ととなる。
【0110】上記の如くにして、モノクロやカラーの画
像形成装置に適用するもので、濃トナーと淡トナーの2
種類のトナー(例えば、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、黒色(K)の何れか)を用い
て画像形成を行う画像形成装置における、像形成体上で
の淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ時の)質量
平均粒径のコントロールがなされ、転写材上での低濃度
部から高濃度部まで画質の連続性が維持され、画像の鮮
鋭性や転写性に優れた画像形成装置の提供が可能とな
る。
【0111】なお、図1にて前述した画像形成装置とし
ては、カラー画像形成装置にて説明したが、本発明は必
ずしもこれに限定されるものでなく、図1にて説明した
と同様のプロセスによるモノクロの画像形成装置にも適
用されるものである。また、図1にて前述した画像形成
装置において、帯電手段、像露光手段、現像手段等の画
像形成プロセス手段により、それぞれの像形成体上に形
成した単色のトナー像を、前記ベルト状の中間転写体を
搬送ベルトとして用い、中間転写ベルト上を搬送される
転写材上に重ね合わせて転写するような構成の画像形成
装置にも適用されるものである。また、図1にて前述し
た画像形成装置における像露光手段(画像書込手段)と
して内部露光の光学系を用いて説明したが、本発明は必
ずしもこれに限定されるものではなく、外部露光の光学
系を用いるものにも適用されるものである。
【0112】
【発明の効果】請求項1によれば、モノクロやカラーの
画像形成装置に適用するもので、濃トナーと淡トナーの
2種類のトナー(例えば、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、黒色(K)の何れか)を用い
て画像形成を行う画像形成装置における、像形成体上で
の淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ時の)着色
濃度のコントロールがなされ、階調性が向上され、淡、
濃トナーの使用時の画像ノイズ、特に濃トナーとの混在
時の中間調画像の連続性を保ちながら画像ノイズの発生
が防止され、安定して良好な画像が得られる画像形成装
置の提供が可能となる。
【0113】請求項2によれば、モノクロやカラーの画
像形成装置に適用するもので、濃トナーと淡トナーの2
種類のトナー(例えば、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、黒色(K)の何れか)を用い
て画像形成を行う画像形成装置における、転写材上での
淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ時の)光沢度
のコントロールがなされ、淡、濃トナーの使用時の画像
ノイズ、特に濃トナーとの混在時の中間調画像の連続性
を保ちながら画像ノイズの発生が防止されて、安定して
良好な画像が得られる画像形成装置の提供が可能とな
る。
【0114】請求項3によれば、モノクロやカラーの画
像形成装置に適用するもので、濃トナーと淡トナーの2
種類のトナー(例えば、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、黒色(K)の何れか)を用い
て画像形成を行う画像形成装置における、像形成体上で
の淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ時の)帯電
量のコントロールがなされ、転写材上での低濃度部から
高濃度部まで画質の連続性が維持され、画像の鮮鋭性や
転写性に優れた画像形成装置の提供が可能となる。
【0115】請求項4によれば、モノクロやカラーの画
像形成装置に適用するもので、濃トナーと淡トナーの2
種類のトナー(例えば、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、黒色(K)の何れか)を用い
て画像形成を行う画像形成装置における、像形成体上で
の淡、濃トナー像の重なり時の(重ね合わせ時の)質量
平均粒径のコントロールがなされ、転写材上での低濃度
部から高濃度部まで画質の連続性が維持され、画像の鮮
鋭性や転写性に優れた画像形成装置の提供が可能とな
る。
【0116】請求項5または6によれば、転写材上での
良好な重ね合わせのカラートナー像の形成がなされる画
像形成装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる画像形成装置の一実施形態を
示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図2】画像処理システムのブロック図である。
【図3】分解された単色の濃、淡トナー用画像データを
示す図である。
【図4】静電潜像の電位状態と潜像部分へのトナー付着
状態とを示す図である。
【図5】転写材上でのトナーの付着状態を示す説明図で
ある。
【図6】トナー付着量とプリント画像濃度との関係を示
すグラフである。
【図7】濃トナー像と淡トナー像の光沢度とその差とを
示す図である。
【図8】濃トナーと淡トナーの質量平均粒径とその比率
とを示す図である。
【図9】濃トナーと淡トナーの帯電量とその比率とを示
す図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11(H),11(L) スコロトロン帯電器 12(H),12(L) 露光光学系 13(H),13(L) 現像器 14a 中間転写ベルト 14c 1次転写ローラ 14g 2次転写器 15 給紙カセット 16 タイミングローラ 17 定着装置 100 プロセスユニット P 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 507 G03G 9/08 361 (72)発明者 羽根田 哲 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H005 AA21 DA04 EA01 EA05 EA07 EA10 2H027 EB02 EB04 ED08 FD08 2H030 AA03 AB02 AD01 AD12 AD13 BB02 BB23 BB42 BB71 2H077 AD36 BA10 EA16 EA24 GA13 GA17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃トナーと淡トナーとからなる2種類の
    トナーを用い、濃トナー像と淡トナー像とを重ね合わせ
    て画像形成を行う画像形成装置において、 前記濃トナーと前記淡トナーとに使用する現像剤を同系
    色とすると共に、 前記濃トナーの着色濃度に対する前記淡トナーの着色濃
    度の比率を0.3〜0.6とすることを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 濃トナーと淡トナーとからなる2種類の
    トナーを用い、濃トナー像と淡トナー像とを重ね合わせ
    て画像形成を行う画像形成装置において、 前記濃トナーと前記淡トナーとに使用する現像剤を同系
    色とすると共に、前記濃トナー像と前記淡トナー像の付
    着量を同一付着量とするときの、前記淡トナー像と前記
    濃トナー像との光沢度差を0°〜15°とすることを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 濃トナーと淡トナーとからなる2種類の
    トナーを用い、濃トナー像と淡トナー像とを重ね合わせ
    て画像形成を行う画像形成装置において、 前記濃トナーの帯電量に対する前記淡トナーの帯電量の
    比率を1.2〜2.0とすることを特徴とする画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 濃トナーと淡トナーとからなる2種類の
    トナーを用い、濃トナー像と淡トナー像とを重ね合わせ
    て画像形成を行う画像形成装置において、 前記濃トナーの質量平均粒径に対する前記淡トナーの質
    量平均粒径の比率を0.5〜0.9とすることを特徴と
    する画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記濃トナー像と前記淡トナー像とによ
    る重ね合わせのトナー像を各色毎に形成して重ね合わ
    せ、重ね合わせのカラートナー像を形成することを特徴
    とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記重ね合わせのカラートナー像をベル
    ト状の中間転写体或いは転写材上に形成することを特徴
    とする請求項5に記載の画像形成装置。
JP2001144585A 2001-05-15 2001-05-15 画像形成装置 Pending JP2002341606A (ja)

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