JPH0524102U - ルーパーロール - Google Patents

ルーパーロール

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JPH0524102U
JPH0524102U JP1969191U JP1969191U JPH0524102U JP H0524102 U JPH0524102 U JP H0524102U JP 1969191 U JP1969191 U JP 1969191U JP 1969191 U JP1969191 U JP 1969191U JP H0524102 U JPH0524102 U JP H0524102U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
strip
roll body
looper
rotate
Prior art date
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Pending
Application number
JP1969191U
Other languages
English (en)
Inventor
順三 尼崎
晃 門
Original Assignee
住友金属工業株式会社
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Publication date
Application filed by 住友金属工業株式会社 filed Critical 住友金属工業株式会社
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Publication of JPH0524102U publication Critical patent/JPH0524102U/ja
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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱間圧延ミルの仕上スタンド間でストリップ
に張力を付与するルーパーロールにおいて、ロール表面
とストリップ表面とのスリップによる疵発生を防止す
る。 【構成】 ストリップの下面に接触して従動回転するロ
ール本体10の支持軸端部に補助駆動機構20を取付け
る。補助駆動機構20は、羽根車21にノズル23から
水を吹き付けて、ロール本体10を回転させる。ロール
本体10を予め回転させておくことにより、ロール本体
10にストリップ下面が接触したときのスリップがおさ
えられる。ロール本体10に一旦ストリップが接触する
と、ストリップに追従してロール本体10が同期回転す
る。このとき、補助駆動機構20は、ロール本体10の
従動回転を阻げない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、熱間圧延ミルの仕上スタンド間を通過するストリップに張力を与え るために、その仕上スタンド間に配設されるルーパーロールに関する。
【0002】
【従来の技術】
熱間圧延ミルの仕上スタンド間に配設されるルーパーロールは、通常は揺動式 アームの先端部に回転自在に支持され、ストリップの先端が通過する前はそのパ スラインに位置され、先端が通過した後に一定の力で上方へ押し上げられてスト リップに張力を付与する。このようなルーパーロールでは、ロール表面が常にス トリップ表面と接触するため、ロール表面を疵のない状態に保つことが要求され る。また、ストリップのスタンド間張力を所定の低い値に制御することがコイル の寸法精度向上に必要なため、ルーパー全体の応答性を良くしなければならず、 そのためにルーパーロールの慣性を小さくすることも重要とされる。これらの要 求のために、ルーパーロールには非駆動式の小径ロールが使用されている。非駆 動式であれば、ストリップの進行に追従してルーパーロールが回転するため、焼 き付き疵の発生が少なく、その際、ロール径が小さければロールがスムーズに回 転し疵発生が一層少なくなる。また、ロールが軽量であることと駆動装置が不用 なことにより、ルーパー全体の慣性が低下される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このような非駆動式の小径ロールにも問題がないわけでなはない。そ の問題とは、パスラインで待機するロールの上をストリップの先端部が通過する ときに、その先端部でロールがこすられて表面にすり疵が生じることである。こ れは、ロールがパスラインで待機するとき非回転の状態にあるためである。すな わち、ロールが非回転の状態では、軸受部は静止摩擦となり、動摩擦に比べて摩 擦係数が極端に大きくなるため、たとえロールが軽量でその慣性が小さくても、 ストリップ先端部とロール表面とのスリップが大きくなることを避け得ないもの である。。そして、ロール表面に疵がつくと、その疵がストリップ表面に転写さ れる危険性があり、特に図4に示すような下面リブ付鋼板の場合は、ストリップ 表面とルーパーロール表面との接触面積が小さいため、フラット鋼板に比して疵 が生じやすい。
【0004】 なお、ルーパー全体の慣性を低下させ、その応答性を改善する観点からの疵対 策は、特開昭52−128864号公報、同52−150762号公報等に開示 されているが、ルーパーロール自身とストリップとのスリップに起因する疵につ いては、有効な対策は提案されていない。ちなみに、ストリップに対してルーパ ーロールをモータで同期回転させれば、ストリップとロールとのスリップは防止 されるが、その一方でモータによりロール重量が増加し、ルーパー全体の慣性が 増加すると共に、ストリップとルーパーロールとの間に速度ずれが生じた場合に は、スリップにルーパーロールが追従せず、別のスリップも発生させる。
【0005】 本考案の目的は、ストリップ表面とロール表面とのスリップによる疵発生を防 ぎ、しかも、ロール慣性の増大を抑えたルーパーロールを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案のルーパーロールは、熱間圧延ミルの仕上スタンド間に配設され、該仕 上スタンド間を通過するストリップに張力を付与するべく、該ストリップの下面 に押圧されてストリップの進行と共に従動回転するルーパーロールであって、前 記ストリップの下面に接触して従動回転するロール本体と、該ロール本体の従動 回転を阻害しない駆動力で該ロール本体を回転させる補助駆動機構とを具備して いる。
【0007】
【作用】
本考案のルーパーロールでは、ストリップ下面にロール本体を接触させる前に 、これを補助駆動機構で回転させておく。これにより、ロール本体の軸受部は動 摩擦状態となり、ロール本体の回転速度がストリップの移動速度に同期していな くとも、ロール本体にストリップ下面が接触したときのスリップが極めて小さく 抑えられる。ストリップ下面にロール本体が接触すると、ロール本体はストリッ プの移動に追従して同期回転する。このとき、補助駆動機構は、駆動力が小さい ために、ロール本体の従動回転を阻止しない。補助駆動機構は、駆動力が小さい 上に、回転精度もラフでよいため、構造が簡素で軽量となり、ロールの重量や慣 性、ルーパ全体の慣性等増大させることがない。
【0008】
【実施例】
以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本考案を実施したル ーパーロールの一例を示す側面図、図2はその主要部を示す縦断正面図である。
【0009】 ここに示されたルーパーロールは、小径軽量のロール本体10と、その一端に 付設された補助回転機構20とを備えている。ロール本体10は、スリーブ11 と、これを支持する支持軸12とを有する。支持軸12は、両端部が、軸受14 を内蔵するロールチョック13にて回転自在に支持されている。補助回転機構2 0は、羽根車21を有する。羽根車21は、回転軸21aの外周面に複数の羽根 板21bを周方向に等間隔で取付けた構造になっており、その回転軸21aは、 ロール本体10の支持軸12の一端面に同心状態で結合されている。羽根車21 を覆う半円形のカバー22には、液体噴射器のノズル23が取付けられている。 このノズル23は、羽根車21の羽根板21bに水を直角に衝突させるように、 先端がカバー22内に挿入されている。
【0010】 上記ルーパーロールは、仕上ロールスタンド間に配設された揺動式レバーの先 端に取付けられており、上方をストリップの先端が通過する前は、補助駆動機構 20のノズル23より水を噴出した状態でパスラインに待機している。そして、 ノズル23から水が噴出されることにより、羽根車21が回転し、ロール本体1 0が回転する。ロール本体10の回転速度は、高精度に制御することはできない が、ストリップの移動速度に対する周速比で表わして20〜50%の範囲内であ れば、ロール本体10の回転速度がストリップの移動速度に一致しなくても、ス トリップ先端通過時に問題となる疵は発生しない。これは、ロール本体10が一 端回転しだすと、軸受部が制止摩擦から動摩擦の状態に変わり、スリップ先端と の接触時にロール本体に大きな力が加わらないためである。
【0011】 ロール本体10にストリップが接触すると、ストリップの移動に追従してロー ル本体10が同期回転する。このとき、水噴射は、ロール本体10の従動回転を 阻げず、しかも、羽根車21は軽量で、これによるロール本体10の慣性増加も 僅かであるので、ルーパーロールが押し上げられてロール本体10がストリップ 下面に圧接された後も、スリップによる疵を発生させるおそれがない。また、水 噴射を用いた補助駆動機構20は、小形で軽量なため、ルーパー全体の応答性を 低下させることがない。
【0012】 図3は表1の条件で上記ルーパーロールを使用したときのストリップ速度に対 するロール周速比と、疵発生程度との関係を図示したグラフである。ロール周速 比がストリップ速度の20〜150%の範囲内に管理されていれば、問題となる 疵は生じない。補助駆動機構の付設により、ルーパーロール重量は330kgか ら4kgしか増加せず、重量増加率は1.2%に過ぎなかった。
【0013】
【表1】
【0014】 以上の説明から明らかなように、本考案のルーパーロールは、構造簡易で軽量 な補助回転機構を用いることにより、ストリップ表面とロール表面とのスリップ 抑え、しかもロールの慣性を増加させない。従って、スリップによる疵発生が防 止されると共に、慣性増加による新たな疵発生もなく、これによりストリップの 品質向上が図られると共に、疵発生によるロール研磨やロール替が不用となり、 ロール維持費の低減も図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のルーパーロールの側面図である。
【図2】本考案のルーパーロールの主要部を示す縦断正
面図である。
【図3】本考案のルーパーロールにおけるロール周速比
と疵発生程度との関係を示すグラフである。
【図4】下面リブ付鋼板の形状を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ロール本体 20 補助回転機構 21 羽根車 23 ノズル

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間圧延ミルの仕上スタンド間に配設さ
    れ、該仕上スタンド間を通過するストリップに張力を付
    与するべく、該ストリップの下面に押圧されてストリッ
    プの進行と共に従動回転するルーパーロールであって、
    前記ストリップの下面に接触して従動回転するロール本
    体と、該ロール本体の従動回転を阻害しない駆動力で該
    ロール本体を回転させる補助駆動機構とを具備すること
    を特徴とするルーパーロール。
  2. 【請求項2】 前記補助駆動機構が、ロール本体の支持
    軸の端部に取り付けられた羽根車と、該羽根車を回転さ
    せるべくこれに液体を吹き付ける液体噴射器とを具備す
    ることを特徴とする請求項1に記載のルーパーロール。
JP1969191U 1991-03-05 1991-03-05 ルーパーロール Pending JPH0524102U (ja)

Priority Applications (1)

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JP1969191U JPH0524102U (ja) 1991-03-05 1991-03-05 ルーパーロール

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JP1969191U JPH0524102U (ja) 1991-03-05 1991-03-05 ルーパーロール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0524102U true JPH0524102U (ja) 1993-03-30

Family

ID=12006275

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JP1969191U Pending JPH0524102U (ja) 1991-03-05 1991-03-05 ルーパーロール

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015086021A (ja) * 2013-10-28 2015-05-07 日本ゼオン株式会社 フィルムの搬送装置及び搬送方法、並びに、フィルムの巻回体の製造装置及び製造方法

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