JPH0539761Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、幅圧下時における圧延板の座屈を防
止するエツジヤー用押えロール装置に関するもの
である。

［従来の技術］ 従来、圧延板の幅圧下を行う装置は、第８図に
示すように圧延機１の入側にアクチユエータ２，
２′の作動により竪ロール３，３′を介して圧延板
４の幅圧下を行うエツジヤー５，５′を設けてお
り、更に幅圧下時における圧延板４の座屈防止を
するために、圧延機ハウジング６の前面に圧延板
４の板幅方向に平行なメインシヤフト７を支持金
具８により回動可能に取付け、且つ該メインシヤ
フト７をレバー８を介して回動させるアクチユエ
ータ１０をブラケツト１１により前記圧延機ハウ
ジング６に取付け、前記メインシヤフト７に圧延
板４の座屈防止用の押えロール１２を有するアー
ム１３を設け、アクチユエータ１０を作動させる
ことにより、圧延板４の幅圧下時における座屈を
防止していた。

［考案が解決しようとする課題］ しかし、圧延板４の板幅がアーム１３の幅より
狭い場合には、竪ロール３がアーム１３と干渉す
るため、エツジヤー５，５′による幅圧下を行う
ことができなかつた。

本考案は、上述の問題点を解決するもので、圧
延板の板幅の変化に対応できるエツジヤー用押え
ロール装置を提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 本考案は第１のシヤフトを圧延板の板幅方向と
平行且つ回動可能に設け、該第１のシヤフトの所
要の位置に回転自在な押えロールを有するアーム
を固着し、前記第１のシヤフトに中空な第２のシ
ヤフトを回動可能に嵌合し、該第２のシヤフトの
軸方向に案内部材を固着し、且つ前記第２のシヤ
フトに回転自在な押えロールを有するアームを板
幅方向に摺動自在に嵌合した構成を備えている。

［作用］ 従つて、第１のシヤフトを回動させて、該第１
のシヤフトに固着したアームを上方に待機させ、
第２のシヤフトに嵌入されたアームを近接させて
狭幅板の座屈防止を行う。

［実施例］ 以下、図面に基づいて本考案の実施例について
説明する。

第１図〜第７図は本考案の一実施例を示すもの
で、圧延板４の板幅方向に該圧延板４を幅圧下す
る竪ロール３，３′を備えたエツジヤー５，５′の
上部に第１のシヤフト１４を圧延板４の板幅方向
と平行に配設し、前記第１のシヤフト１４の所要
の位置に回転自在な押えロール１６を有するアー
ム１７を固着する。

該アーム１７と前記第１のシヤフト１４の軸端
間に中空な第２のシヤフト１８を軸受１９を介し
て回動可能に嵌合し、圧延機ハウジング６に前記
第２のシヤフト１８を支持金具１５，１５′を介
して回動可能に取付け、前記第２のシヤフト１８
の軸方向に案内部材２０を固着し、且つ前記第２
のシヤフト１８に回転自在な押えロール２１を有
するアーム２２，２２′を圧延板４の板幅方向に
摺動自在に嵌合する。

前記第１のシヤフト１４と前記第２のシヤフト
１８の各軸端間にレバー２３，２４，２４′をそ
れぞれ固着し、圧延機ハウジング６の所要の位置
にアクチユエータ２５，２６，２６′を設け、該
アクチユエータ２５，２６，２６′と前記レバー
２３，２４，２４′とをそれぞれ連結する。

前記第２のシヤフト１８の所要の位置にアクチ
ユエータ２７，２７′を設け、該アクチユエータ
２７，２７′と前記アーム２２，２２′とをそれぞ
れ連結する。

上述の構成によれば、圧延板４が圧延機に噛み
込まれて圧延板４に張力が発生し、竪ロール３，
３′を備えたエツジヤー５，５′による幅圧下の開
始と同時にアクチユエータ２５，２６，２６′を
作動させ、第２図、第５図、第６図に示すように
押えロール１６，２１，２１′を圧延板４に押し
つけて圧延板４の座屈を防止する。

また、圧延板４の板幅が狭い場合には、第３
図、第７図のように、アクチユエータ２５によつ
て第１のシヤフト１４を回動させて、アーム１７
を上方に待機させ、且つアクチユエータ２７，２
７′によつてアーム２２，２２′を隣接させ、アク
チユエータ２６，２６′を作動させて押えロール
２１，２１′を圧延板４に押しつけて圧延板４の
座屈を防止する。

なお、本考案は上述の実施例のみに限定される
ものではなく、アームに枢着する押えロール数を
変更すること等、本考案の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。

［考案の効果］ 以上述べたように、本考案のエツジヤー用押え
ロール装置によれば、圧延板の板幅に対応して、
圧延板の板幅が狭くなつてもエツジヤーの竪ロー
ルと干渉することなく押えロールを圧延板に押し
つけることができ、圧延板の座屈を防止して良好
な品質の板材を生産できる優れた作用効果を奏し
得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は広幅板圧延時における作動状態を示す説明
図、第３図は狭幅板圧延時における作動状態を示
す説明図、第４図は第２図の−矢視図、第５
図は第２図の−矢視図、第６図は第２図の
−矢視図、第７図は第３図の−矢視図、第
８図は従来のエツジヤー用板押えロール装置を示
す説明図である。 １４は第１のシヤフト、１６は押えロール、１
７はアーム、１８，１８′は第２のシヤフト、２
０，２０′は案内部材、２１，２１′は押えロー
ル、２２，２２′はアームを示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 第１のシヤフトを圧延板の板幅方向と平行且つ
   回動可能に設け、該第１のシヤフトの所要の位置
   に回転自在な押えロールを有するアームを固着
   し、前記第１のシヤフトに中空な第２のシヤフト
   を回動可能に嵌合し、該第２のシヤフトの軸方向
   に案内部材を固着し、且つ前記第２のシヤフトに
   回転自在な押えロールを有するアームを板幅方向
   に摺動自在に嵌合したことを特徴とするエツジヤ
   ー用押えロール装置。