JPH05239021A - 新規なアクチノニン誘導体 - Google Patents
新規なアクチノニン誘導体Info
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- JPH05239021A JPH05239021A JP3248415A JP24841591A JPH05239021A JP H05239021 A JPH05239021 A JP H05239021A JP 3248415 A JP3248415 A JP 3248415A JP 24841591 A JP24841591 A JP 24841591A JP H05239021 A JPH05239021 A JP H05239021A
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- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D207/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
- C07D207/02—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
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- C07D207/08—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hydrocarbon radicals, substituted by hetero atoms, attached to ring carbon atoms
-
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P9/00—Drugs for disorders of the cardiovascular system
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- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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- A61P9/12—Antihypertensives
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- C07D207/02—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
- C07D207/04—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
- C07D207/10—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
- C07D207/16—Carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】下記式(I)
(式中、R1はスルホキシメチル基またはカルボキシル
基、あるいはカルボキサミド基、ヒドロキシアミノカル
ボニル基およびアルコキシカルボニル基から選ばれる置
換カルボキシル基を表わし、R2はヒドロキシル基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシアミノ基またはスルホキシアミ
ノ基を表わす)で示されるアクチノニン誘導体。 【効果】このアクチノニン誘導体は血圧調整に関与する
アンジオテンシン変換酵素(ACE)に対して阻害活性
をもち、血圧降下剤として有効である。また、エンケフ
ァリネースに対しても阻害活性をもち、鎮痛剤として有
用である。
基、あるいはカルボキサミド基、ヒドロキシアミノカル
ボニル基およびアルコキシカルボニル基から選ばれる置
換カルボキシル基を表わし、R2はヒドロキシル基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシアミノ基またはスルホキシアミ
ノ基を表わす)で示されるアクチノニン誘導体。 【効果】このアクチノニン誘導体は血圧調整に関与する
アンジオテンシン変換酵素(ACE)に対して阻害活性
をもち、血圧降下剤として有効である。また、エンケフ
ァリネースに対しても阻害活性をもち、鎮痛剤として有
用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放線菌を培養して得られ
た抗生物質アクチノニンから、それの化学修飾により誘
導される酵素阻害物質、特にエンケファリネース、アン
ジオテンシン変換酵素を阻害する活性を有する新規なア
クチノニン誘導体およびそれらの塩類に関する。
た抗生物質アクチノニンから、それの化学修飾により誘
導される酵素阻害物質、特にエンケファリネース、アン
ジオテンシン変換酵素を阻害する活性を有する新規なア
クチノニン誘導体およびそれらの塩類に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒトを始めとするホ乳類の疾患におい
て、特定の酵素系を阻害することによる治療が広く行わ
れている。例えば高血圧症や心不全症では、アンジオテ
ンシン変換酵素を阻害する酵素阻害物質の投与による治
療法がよく知られている。これらの酵素阻害剤の多くは
純化学合成により得られた物であるが、本研究者らは微
生物代謝産物の中から酵素阻害剤を探索する研究を続け
てきた。その研究過程で抗生物質として公知の化合物ア
クチノニン(米国特許第3,240,787号明細書)
がペプチド分解酵素を幅広く阻害することを見出した
(「ジャーナル・オブ・アンチビオチックス」38、1
629−1630頁(1985)並びに特開昭61−1
5840号および特開昭61−4228号公報参照)。
て、特定の酵素系を阻害することによる治療が広く行わ
れている。例えば高血圧症や心不全症では、アンジオテ
ンシン変換酵素を阻害する酵素阻害物質の投与による治
療法がよく知られている。これらの酵素阻害剤の多くは
純化学合成により得られた物であるが、本研究者らは微
生物代謝産物の中から酵素阻害剤を探索する研究を続け
てきた。その研究過程で抗生物質として公知の化合物ア
クチノニン(米国特許第3,240,787号明細書)
がペプチド分解酵素を幅広く阻害することを見出した
(「ジャーナル・オブ・アンチビオチックス」38、1
629−1630頁(1985)並びに特開昭61−1
5840号および特開昭61−4228号公報参照)。
【0003】また、アクチノニン類縁化合物の合成的研
究は抗菌作用を改善する目的で全合成的手段で行われて
おり、「ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエテー・
パーキン・トランスI」1975、846頁に報告され
ている。
究は抗菌作用を改善する目的で全合成的手段で行われて
おり、「ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエテー・
パーキン・トランスI」1975、846頁に報告され
ている。
【0004】本発明者らはアクチノニンが放線菌ストレ
プトミセス・ロゼオプルラタスを培養することで安価に
得られる工業用原料であり、またその分子は、天然のア
ミノ酸であるL−プロリンの還元体としてのL−プロリ
ノールと脂肪酸ヒドロキサミドとから成る特異の構造を
有することに着目し、アクチノニンを化学修飾すること
による酵素阻害剤の探索を行い、プロリルエンドペプチ
ダーゼを強く阻害するアクチノニン誘導体を見出した
(特開昭63−310864号又は米国特許第4,92
9,633号明細書参照)。
プトミセス・ロゼオプルラタスを培養することで安価に
得られる工業用原料であり、またその分子は、天然のア
ミノ酸であるL−プロリンの還元体としてのL−プロリ
ノールと脂肪酸ヒドロキサミドとから成る特異の構造を
有することに着目し、アクチノニンを化学修飾すること
による酵素阻害剤の探索を行い、プロリルエンドペプチ
ダーゼを強く阻害するアクチノニン誘導体を見出した
(特開昭63−310864号又は米国特許第4,92
9,633号明細書参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは有用な酵
素阻害剤を創製し、高血圧症、心不全症など重要な疾患
の治療薬を探索しているが、これまで知られているアク
チノニンとその誘導体のアンジオテンシン変換酵素阻害
活性の程度は低く、実用に供されると言い難い。そこで
新規なアクチノニン誘導体の合成研究を精力的に行い、
アンジオテンシン変換酵素のみならず、エンケファリネ
ースにも強い阻害活性を有する新規なアクチノニン誘導
体を提供する目的で研究を重ねた。その結果、下記の一
般式(I)で表される一群の新規化合物としてのアクチ
ノニン誘導体を合成することに成功し、これらが所望の
酵素阻害活性を有することを見出した。
素阻害剤を創製し、高血圧症、心不全症など重要な疾患
の治療薬を探索しているが、これまで知られているアク
チノニンとその誘導体のアンジオテンシン変換酵素阻害
活性の程度は低く、実用に供されると言い難い。そこで
新規なアクチノニン誘導体の合成研究を精力的に行い、
アンジオテンシン変換酵素のみならず、エンケファリネ
ースにも強い阻害活性を有する新規なアクチノニン誘導
体を提供する目的で研究を重ねた。その結果、下記の一
般式(I)で表される一群の新規化合物としてのアクチ
ノニン誘導体を合成することに成功し、これらが所望の
酵素阻害活性を有することを見出した。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明による
と、一般式(I)
と、一般式(I)
【0007】
【0008】(式中、R1はスルホキシメチル基または
カルボキシル基を表わし、あるいはカルボキサミド基、
ヒドロキシアミノカルボニル基およびアルコキシカルボ
ニル基から選ばれる置換カルボキシル基を表わし、R2
はヒドロキシル基、アルコキシ基、ヒドロキシアミノ基
またはスルホキシアミノ基を表わす)で示される新規な
アクチノニン誘導体、およびそれらの塩類が提供され
る。
カルボキシル基を表わし、あるいはカルボキサミド基、
ヒドロキシアミノカルボニル基およびアルコキシカルボ
ニル基から選ばれる置換カルボキシル基を表わし、R2
はヒドロキシル基、アルコキシ基、ヒドロキシアミノ基
またはスルホキシアミノ基を表わす)で示される新規な
アクチノニン誘導体、およびそれらの塩類が提供され
る。
【0009】なお、本発明による一般式(I)の化合物
の塩の例としては、本発明化合物(I)にカルボキシル
基及び(又は)スルホキシル基が存在する場合のこれら
酸性の基のアルカリ金属、例えばナトリウム又はカリウ
ムとの塩、あるいはアルカリ土類金属、例えばカルシウ
ム又はマグネシウムとの塩、若しくは本発明化合物
(I)にあるアミノ基及び(又は)イミノ基と薬学的に
許容できる無機酸、例えば塩酸又は硫酸、あるいは有機
酸、例えば酢酸、コハク酸、リンゴ酸、乳酸、等との酸
付加塩が挙げられる。
の塩の例としては、本発明化合物(I)にカルボキシル
基及び(又は)スルホキシル基が存在する場合のこれら
酸性の基のアルカリ金属、例えばナトリウム又はカリウ
ムとの塩、あるいはアルカリ土類金属、例えばカルシウ
ム又はマグネシウムとの塩、若しくは本発明化合物
(I)にあるアミノ基及び(又は)イミノ基と薬学的に
許容できる無機酸、例えば塩酸又は硫酸、あるいは有機
酸、例えば酢酸、コハク酸、リンゴ酸、乳酸、等との酸
付加塩が挙げられる。
【0010】本発明の一般式(I)で示される化合物は
アンジオテンシン変換酵素並びにエンケファリネースに
強い阻害活性を有する。その強さは出発化合物であるア
クチノニンのそれに比べ5倍から1000倍増強され
た。
アンジオテンシン変換酵素並びにエンケファリネースに
強い阻害活性を有する。その強さは出発化合物であるア
クチノニンのそれに比べ5倍から1000倍増強され
た。
【0011】さらに、一般式(I)で示される化合物は
アミノペプチダーゼに対しても強い阻害活性を有してい
る。しかもこれらの酵素阻害活性は酵素特異的であり、
本発明者らが特開昭63−310864号に記載したア
クチノニン誘導体と異なり、プロリルエンドペプチダー
ゼに対しては弱い阻害活性しか示さない。
アミノペプチダーゼに対しても強い阻害活性を有してい
る。しかもこれらの酵素阻害活性は酵素特異的であり、
本発明者らが特開昭63−310864号に記載したア
クチノニン誘導体と異なり、プロリルエンドペプチダー
ゼに対しては弱い阻害活性しか示さない。
【0012】次に、本発明の化合物の例として以下の化
合物がある。
合物がある。
【0013】(1)次式(Ia)で示される(2R)−2
−(スルホキシアミノカルボニルメチル)ヘプタノイル
−L−バリル−(2S)−2−(スルホキシメチル)ピ
ロリジン
−(スルホキシアミノカルボニルメチル)ヘプタノイル
−L−バリル−(2S)−2−(スルホキシメチル)ピ
ロリジン
【0014】
【0015】(2)次式(Ib)で示される(2R)−2
−(ヒドロキシアミノカルボニルメチル)ヘプタノイル
−L−バリル−L−プロリン
−(ヒドロキシアミノカルボニルメチル)ヘプタノイル
−L−バリル−L−プロリン
【0016】
【0017】(3)次式(Ic)で示される(2R)−2
−(ヒドロキシアミノカルボニルメチル)ヘプタノイル
−L−バリル−L−プロリン・メチルエステル
−(ヒドロキシアミノカルボニルメチル)ヘプタノイル
−L−バリル−L−プロリン・メチルエステル
【0018】
【0019】(4)次式(Id)で示される(2R)−2
−(ヒドロキシアミノカルボニルメチル)ヘプタノイル
−L−バリル−L−プロリン・ヒドロキサミド
−(ヒドロキシアミノカルボニルメチル)ヘプタノイル
−L−バリル−L−プロリン・ヒドロキサミド
【0020】
【0021】(5)次式(Ie)で示される(2R)−2
−(メトキシカルボニルメチル)ヘプタノイル−L−バ
リル−L−プロリン・ヒドロキサミド
−(メトキシカルボニルメチル)ヘプタノイル−L−バ
リル−L−プロリン・ヒドロキサミド
【0022】
【0023】(6)次式(If)で示される(2R)−2
−(カルボキシメチル)ヘプタノイル−L−バリル−L
−プロリン・ヒドロキサミド
−(カルボキシメチル)ヘプタノイル−L−バリル−L
−プロリン・ヒドロキサミド
【0024】
【0025】(7)次式(Ig)で示される(2R)−2
−(ヒドロキシアミノカルボニルメチル)ヘプタノイル
−L−バリル−(2S)−2−(スルホキシメチル)ピ
ロリジン
−(ヒドロキシアミノカルボニルメチル)ヘプタノイル
−L−バリル−(2S)−2−(スルホキシメチル)ピ
ロリジン
【0026】
【0027】一般式(I)で示される本発明の化合物の
うちの具体例としての前記の式(Ia)〜式(Ig)の化合
物は、下記の式(II)で示されるアクチノニンから出発
して、例えば下記の工程図1〜5で示される反応工程よ
りなる方法で夫々に製造される。
うちの具体例としての前記の式(Ia)〜式(Ig)の化合
物は、下記の式(II)で示されるアクチノニンから出発
して、例えば下記の工程図1〜5で示される反応工程よ
りなる方法で夫々に製造される。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】上記の工程図1〜5に沿い本発明による化
合物の製造法を具体的に説明する。
合物の製造法を具体的に説明する。
【0034】先づ、工程図1について、本発明による式
(Ib)の化合物の製造のための反応工程を説明するに、
式(II)の出発物質アクチノニンを水に懸濁し、氷冷下
で過ヨウ素酸ナトリウムで処理することにより、アクチ
ノニンから脱ヒドロキシアミノ化反応を行うと、式(II
I) の2−カルボキシメチル体を得る。次いで、式(II
I)の中間体化合物をジアゾメタンでメチル化処理するこ
とにより、式(IV)のメチルエステル体が得られる。こ
の中間体化合物(IV)のピロリジン核上のヒドロキシメ
チル基を通常の酸化処理、好ましくは酸化剤としてクロ
ム酸−ピリジン錯体で処理し式(V)のプロリン誘導体
を与える。
(Ib)の化合物の製造のための反応工程を説明するに、
式(II)の出発物質アクチノニンを水に懸濁し、氷冷下
で過ヨウ素酸ナトリウムで処理することにより、アクチ
ノニンから脱ヒドロキシアミノ化反応を行うと、式(II
I) の2−カルボキシメチル体を得る。次いで、式(II
I)の中間体化合物をジアゾメタンでメチル化処理するこ
とにより、式(IV)のメチルエステル体が得られる。こ
の中間体化合物(IV)のピロリジン核上のヒドロキシメ
チル基を通常の酸化処理、好ましくは酸化剤としてクロ
ム酸−ピリジン錯体で処理し式(V)のプロリン誘導体
を与える。
【0035】この化合物(V)をヒドロキシアミンで処
理し、メチルエステル部位をヒドロキシアミノ化するこ
とにより、目的物として本発明の一般式(I)において
R1がカルボキシル基で且つR2がヒドロキシアミノ基
である式(Ib)の化合物を与える。
理し、メチルエステル部位をヒドロキシアミノ化するこ
とにより、目的物として本発明の一般式(I)において
R1がカルボキシル基で且つR2がヒドロキシアミノ基
である式(Ib)の化合物を与える。
【0036】次に、工程図2について、本発明による式
(Ic)及び式(Id)の化合物の製造について説明する
に、工程図1の方法で得られた式(Ib)の化合物のカル
ボキシル基をジアゾメタンでメチル化すると、一般式
(I)においてR1がメトキシカルボニル基で且つR2
がヒドロキシアミノ基である化合物(Ic)を得る。次い
で、得られた化合物(Ic)をヒドロキシアミンで処理し
て、ヒドロキシアミノ化を行うことにより一般式(I)
においてR1がヒドロキシカルボニルアミノ基で且つR
2がヒドロキシアミノ基である化合物(Id)を得ること
が出来る。
(Ic)及び式(Id)の化合物の製造について説明する
に、工程図1の方法で得られた式(Ib)の化合物のカル
ボキシル基をジアゾメタンでメチル化すると、一般式
(I)においてR1がメトキシカルボニル基で且つR2
がヒドロキシアミノ基である化合物(Ic)を得る。次い
で、得られた化合物(Ic)をヒドロキシアミンで処理し
て、ヒドロキシアミノ化を行うことにより一般式(I)
においてR1がヒドロキシカルボニルアミノ基で且つR
2がヒドロキシアミノ基である化合物(Id)を得ること
が出来る。
【0037】更に、工程図3について、本発明の化合物
の内、一般式(I)においてR2がヒドロキシル基また
はメトキシ基の化合物は、工程図1の方法で得られた化
合物(IV)もしくは化合物(V)から誘導される。一般
式(I)でR1がヒドロキシアミノカルボニル基である
化合物は化合物(V)のプロリン部分を変換することに
より誘導される。
の内、一般式(I)においてR2がヒドロキシル基また
はメトキシ基の化合物は、工程図1の方法で得られた化
合物(IV)もしくは化合物(V)から誘導される。一般
式(I)でR1がヒドロキシアミノカルボニル基である
化合物は化合物(V)のプロリン部分を変換することに
より誘導される。
【0038】化合物(V)をクロル化剤でクロル化する
ことにより、酸クロリド、化合物(VI)を与える。クロ
ル化剤としてはオキザリルクロリド、チオニルクロリ
ド、五塩化リン等が用いられるが、好ましくはチオニル
クロリドが簡便であり収率よく化合物(VI)を与える。
次いで化合物(VI)をヒドロキシアミンで処理し、ヒド
ロキシアミノ化を行うと、本発明の一般式(I)におい
てR1がヒドロキシアミノカルボニル基で且つR2がメ
トキシ基である式(Ie)の化合物を生成する。この式
(Ie)の化合物をアルカリ金属水酸化物又は炭酸塩で水
中でアルカリ性条件下で加水分解によりメトキシ基を脱
離すると、R1がヒドロキシアミノカルボニル基で且つ
R2がヒドロキシル基である式(If)の化合物を与え
る。
ことにより、酸クロリド、化合物(VI)を与える。クロ
ル化剤としてはオキザリルクロリド、チオニルクロリ
ド、五塩化リン等が用いられるが、好ましくはチオニル
クロリドが簡便であり収率よく化合物(VI)を与える。
次いで化合物(VI)をヒドロキシアミンで処理し、ヒド
ロキシアミノ化を行うと、本発明の一般式(I)におい
てR1がヒドロキシアミノカルボニル基で且つR2がメ
トキシ基である式(Ie)の化合物を生成する。この式
(Ie)の化合物をアルカリ金属水酸化物又は炭酸塩で水
中でアルカリ性条件下で加水分解によりメトキシ基を脱
離すると、R1がヒドロキシアミノカルボニル基で且つ
R2がヒドロキシル基である式(If)の化合物を与え
る。
【0039】また、工程図3について、式(Ie)の化合
物をヒドロキシアミンで処理すると、式(Id)の化合物
が得られる。
物をヒドロキシアミンで処理すると、式(Id)の化合物
が得られる。
【0040】更に、工程図4について、式(Ig)の化合
物の製造を説明するに、工程図1の方法で得られた式
(IV)の化合物を出発化合物として用いて、一般式
(I)において、R1がスルホキシメチル基である化合
物(Ig)が誘導される。このためには、まず化合物(I
V)を、例えばピリジン−無水硫酸錯体でスルホン化す
ることにより、式(VII)のスルホキシメチル化合物が得
られる。次いで式(VII)の化合物をヒドロキシアミンと
の反応でヒドロキシアミノ化することにより、一般式
(I)において、R1がスルホキシメチル基で且つR2
がヒドロキシアミノ基である式(Ig)の化合物が得られ
る。
物の製造を説明するに、工程図1の方法で得られた式
(IV)の化合物を出発化合物として用いて、一般式
(I)において、R1がスルホキシメチル基である化合
物(Ig)が誘導される。このためには、まず化合物(I
V)を、例えばピリジン−無水硫酸錯体でスルホン化す
ることにより、式(VII)のスルホキシメチル化合物が得
られる。次いで式(VII)の化合物をヒドロキシアミンと
の反応でヒドロキシアミノ化することにより、一般式
(I)において、R1がスルホキシメチル基で且つR2
がヒドロキシアミノ基である式(Ig)の化合物が得られ
る。
【0041】次に、工程図5について、本発明による式
(Ia)の化合物の製造を説明するに、式(II)のアクチ
ノニンをピリジンに懸濁し、ピリジン−無水硫酸錯体す
なわちピリジン−3酸化硫黄錯体で氷冷下に処理する。
これによりO−スルホン化が進行してビス−O−スルホ
ン化体である目的物として本発明の一般式(I)におい
てR1がスルホキシメチル基で且つR2がスルホキシア
ミノ基である化合物(Ia)を与える。この際、O−スル
ホン化の試薬としては、無水硫酸と有機塩基もしくは無
機塩基の組合せであれば、反応は進行するが、前述した
有機塩基であるピリジンを溶媒に用い、ピリジンと無水
硫酸の錯体を用いるのが簡便で収率も良い。
(Ia)の化合物の製造を説明するに、式(II)のアクチ
ノニンをピリジンに懸濁し、ピリジン−無水硫酸錯体す
なわちピリジン−3酸化硫黄錯体で氷冷下に処理する。
これによりO−スルホン化が進行してビス−O−スルホ
ン化体である目的物として本発明の一般式(I)におい
てR1がスルホキシメチル基で且つR2がスルホキシア
ミノ基である化合物(Ia)を与える。この際、O−スル
ホン化の試薬としては、無水硫酸と有機塩基もしくは無
機塩基の組合せであれば、反応は進行するが、前述した
有機塩基であるピリジンを溶媒に用い、ピリジンと無水
硫酸の錯体を用いるのが簡便で収率も良い。
【0042】
【発明の効果】次に、本発明による一般式(I)の化合
物の各種酵素に対する阻害活性について記載する。
物の各種酵素に対する阻害活性について記載する。
【0043】(イ)本発明の一般式(I)の化合物は各
種酵素に対する阻害作用を有しており、哺乳類の疾患の
治療に役立つことが期待される。先ず、脳内のペプチド
ホルモンであるアンジオテンシンIをアンジオテンシン
IIに変換することにより血圧調整に関与するアンジオテ
ンシン変換酵素(ACE)に対する本発明化合物の阻害
活性を示す。ACEに対する阻害活性は文献「アナリチ
カル・バイオケミストリー」84巻、361頁(197
8年)に記載の方法に従って酵素活性を50%阻止する
各々の供試化合物の濃度(IC50)として測定した。
その試験結果を表1に示す。
種酵素に対する阻害作用を有しており、哺乳類の疾患の
治療に役立つことが期待される。先ず、脳内のペプチド
ホルモンであるアンジオテンシンIをアンジオテンシン
IIに変換することにより血圧調整に関与するアンジオテ
ンシン変換酵素(ACE)に対する本発明化合物の阻害
活性を示す。ACEに対する阻害活性は文献「アナリチ
カル・バイオケミストリー」84巻、361頁(197
8年)に記載の方法に従って酵素活性を50%阻止する
各々の供試化合物の濃度(IC50)として測定した。
その試験結果を表1に示す。
【0044】
【0045】表1の結果で明らかの様に、本発明の式
(Ia)、(Ib)、(Id)の化合物は、対照のアクチノニ
ンに比べ、ACEに対して10倍から1,000倍の強
い阻害活性を示した。従って、本発明の一般式(I)の
化合物はアクチノニンに比べて顕著に向上されたACE
阻害活性を有する。
(Ia)、(Ib)、(Id)の化合物は、対照のアクチノニ
ンに比べ、ACEに対して10倍から1,000倍の強
い阻害活性を示した。従って、本発明の一般式(I)の
化合物はアクチノニンに比べて顕著に向上されたACE
阻害活性を有する。
【0046】ACE阻害活性をもつ化合物は、一般に血
圧降下作用を有することが良く知られており(「日本臨
床」1986年春季増刊号、通巻第540号481〜4
88頁(昭和61年3月3日発行)及び「臨床薬物治療
学大系」11「循環器疾患」241〜243頁(情報開
発研究所発行)参照)、従って本発明化合物は、上記の
如く高いACE阻害活性を有するものであるから、血圧
降下剤として有効であることが明らかである。
圧降下作用を有することが良く知られており(「日本臨
床」1986年春季増刊号、通巻第540号481〜4
88頁(昭和61年3月3日発行)及び「臨床薬物治療
学大系」11「循環器疾患」241〜243頁(情報開
発研究所発行)参照)、従って本発明化合物は、上記の
如く高いACE阻害活性を有するものであるから、血圧
降下剤として有効であることが明らかである。
【0047】(ロ)次に、本発明の一般式(I)の化合
物のエンケファリネースに対する阻害活性を示す。エン
ケファリネースは脳内のペプチドホルモンであり、鎮痛
作用を発揮するエンケファリンの分解酵素である。従っ
て、エンケファリネースの阻害剤は耽でき性の無い鎮痛
剤として期待されている。
物のエンケファリネースに対する阻害活性を示す。エン
ケファリネースは脳内のペプチドホルモンであり、鎮痛
作用を発揮するエンケファリンの分解酵素である。従っ
て、エンケファリネースの阻害剤は耽でき性の無い鎮痛
剤として期待されている。
【0048】エンケファリネースの酵素活性を50%阻止
する本発明化合物の濃度(IC50)(M濃度)を測定
したので、その結果を表2に要約して示す。
する本発明化合物の濃度(IC50)(M濃度)を測定
したので、その結果を表2に要約して示す。
【0049】
【0050】表2の結果で明らかの様に、本発明の式
(Ib)の化合物は、対照のアクチノニンに比べ、そのエ
ンケファリネースに対する阻害作用が10倍以上増強さ
れた。
(Ib)の化合物は、対照のアクチノニンに比べ、そのエ
ンケファリネースに対する阻害作用が10倍以上増強さ
れた。
【0051】次に一般式(I)の化合物の製造を、後記
の実施例にて説明する。
の実施例にて説明する。
【0052】実施例1 (a)式(III)の化合物の合成 アクチノニン1gを水100ml、エーテル20mlに
懸濁し、1.5N過ヨウ素酸ナトリウム水溶液25ml
を加え、室温で2時間撹拌して反応させた。反応液を食
塩で飽和後、エーテル50mlで3回抽出、エーテル層
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液20mlで3回抽出し
た。水層を2N塩酸水でpH<2とし食塩で飽和後、エ
ーテル50mlで3回抽出した。エーテル層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥した後に、減圧濃縮すると、工程図1
に示した式(III)の脱ヒドロキシアミノ化化合物の79
5mg(収率:83%)を得た。
懸濁し、1.5N過ヨウ素酸ナトリウム水溶液25ml
を加え、室温で2時間撹拌して反応させた。反応液を食
塩で飽和後、エーテル50mlで3回抽出、エーテル層
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液20mlで3回抽出し
た。水層を2N塩酸水でpH<2とし食塩で飽和後、エ
ーテル50mlで3回抽出した。エーテル層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥した後に、減圧濃縮すると、工程図1
に示した式(III)の脱ヒドロキシアミノ化化合物の79
5mg(収率:83%)を得た。
【0053】融点:40〜42℃ FD-MS(m/z): 371(M+H), IRmax(cm−1): 2800(-OH), 1720(-CO), NMR(400MHz, CDCl3): 0.86 (3H, t, J=6.7Hz, -CH3),
0.94及び0.96 (各3H, d, J=6.6Hz, Me of val),1.24 (6
H, broad, -CH2×3), 1.44 (2H, m, -CH2), 1.5-1.8
(2H, m),1.8-2.1(4H, m), 2.46(1H, m, -CH-N<), 4.24
(1H, m),4.60(1H, t, J=8.5, -COCH<), 7.39(1H, d, J=
9.2, -NH) (b)式(IV)の化合物の合成 前項(a)で得た式(III)の化合物695mgをエーテ
ル14mlに溶解し、室温でジアゾメタンのエーテル溶
液を加えた。メチル化反応の終了の確認後、反応液のエ
ーテル層を水5mlで4回洗い無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後に減圧濃縮すると、式(IV)のメチルエステル
化合物の710mg(収率:98%)を得た。
0.94及び0.96 (各3H, d, J=6.6Hz, Me of val),1.24 (6
H, broad, -CH2×3), 1.44 (2H, m, -CH2), 1.5-1.8
(2H, m),1.8-2.1(4H, m), 2.46(1H, m, -CH-N<), 4.24
(1H, m),4.60(1H, t, J=8.5, -COCH<), 7.39(1H, d, J=
9.2, -NH) (b)式(IV)の化合物の合成 前項(a)で得た式(III)の化合物695mgをエーテ
ル14mlに溶解し、室温でジアゾメタンのエーテル溶
液を加えた。メチル化反応の終了の確認後、反応液のエ
ーテル層を水5mlで4回洗い無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後に減圧濃縮すると、式(IV)のメチルエステル
化合物の710mg(収率:98%)を得た。
【0054】〔α〕D-49.0 °(c 1.0, メタノール) FD-MS(m/z): 385(M+1), IR(KBr): 1730 (-CO2) , 1190, 1160cm−1 NMR(400MHz, CDCl3)(TMS): 0.86(3H, t, J=6.8Hz, -CH
3),1.25 (6H, broad, -CH2×3), 1.4(1H, m, -CH-),
1.60(2H, m, -CH-),1.8-2.2(4H, m, -CH- 及び -CH3),
2.42(1H, q, J=3.9 及び16.0, -CHCO),3.49(1H, dt, J=
2.9及び7.3-CHN<),3.55-3.7(5H, s 及び m, CH3O 2C
-及びCH2OH),3.90(1H, m, J=2.9 及び7.3-CHN<),4.23
(1H, dd, J=3.1及び7.1, -CH2-),4.62(1H, dd, J=7.1
及び9.0, -COCN<), 6.44(1H, d, J=9.0, NH) (c)式(V)の化合物の合成 前項(b)で得た式(IV)の化合物637mgを無水ジ
メチルホルムアミド16mlに溶解し、ピリジニウムク
ロロジクロメート(PDC)1.43gを加え、室温で
一夜攪拌下に酸化反応させた。更にPDC 0.72g
を加え室温で、5時間反応させた。水48mlを加え、
エーテル48mlで4回抽出した。エーテル層を水10
mlで2回洗い、次いで飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
20mlで3回抽出、10%硫酸水素カリウム水溶液で
pH2〜3とし、エーテル48mlで3回抽出、無水硫
酸ナトリウムで乾燥、さらに減圧濃縮させると、式
(V)のカルボン酸化合物377mg(収率:57%)
を得た。
3),1.25 (6H, broad, -CH2×3), 1.4(1H, m, -CH-),
1.60(2H, m, -CH-),1.8-2.2(4H, m, -CH- 及び -CH3),
2.42(1H, q, J=3.9 及び16.0, -CHCO),3.49(1H, dt, J=
2.9及び7.3-CHN<),3.55-3.7(5H, s 及び m, CH3O 2C
-及びCH2OH),3.90(1H, m, J=2.9 及び7.3-CHN<),4.23
(1H, dd, J=3.1及び7.1, -CH2-),4.62(1H, dd, J=7.1
及び9.0, -COCN<), 6.44(1H, d, J=9.0, NH) (c)式(V)の化合物の合成 前項(b)で得た式(IV)の化合物637mgを無水ジ
メチルホルムアミド16mlに溶解し、ピリジニウムク
ロロジクロメート(PDC)1.43gを加え、室温で
一夜攪拌下に酸化反応させた。更にPDC 0.72g
を加え室温で、5時間反応させた。水48mlを加え、
エーテル48mlで4回抽出した。エーテル層を水10
mlで2回洗い、次いで飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
20mlで3回抽出、10%硫酸水素カリウム水溶液で
pH2〜3とし、エーテル48mlで3回抽出、無水硫
酸ナトリウムで乾燥、さらに減圧濃縮させると、式
(V)のカルボン酸化合物377mg(収率:57%)
を得た。
【0055】融点:102 〜104 ℃ 〔α〕D-76 °(c 1.0, メタノール) FD-MS: 399(M+H), IR(KBr): 2700-2200(-COOH), 1730(エステル), 1610 (-
CO2) cm−1 NMR(400MHz, CDCl3): 0.86 (3H, t, J=6.8, -CH3),0.
97及び1.03 (各3H, d, -CH3of Val), 1.1-1.4 (6H, m,
-CH2- ×3),1.4-1.6(2H, m, -CH2-), 1.9-2.3(5H,
m, -CH<, -CH2×2 of Pro),2.32(1H, dd, J=6.1及び1
4.7, -CHNHOH), 2.80(1H, m, -COCH<),3.75及び3.89 (2
H, m, -CH2- of Pro),4.25(1H, dd, J=5.4及び8.5,-CH
- of Pro),4.47(1H, d, J=8.9, -COCH<), 元素分析(C20H34N2O6・1/4 H2O): 計算値: C 59.66, H 8.80, N 6.96% 実測値: C 59.66, H 8.80, N 6.91% (d)式(Ib)の化合物の合成 水酸化カリウム277mgをメタノール溶液0.7ml
に溶解し、これにヒドロキシアミン塩酸塩143mgの
メタノール溶液1mlを0℃で加えた。生じた沈澱を濾
去し、その濾液を前項(c)で得た式(V)の化合物3
9.9mgのメタノール溶液0.1mlに加え、一夜攪
拌して反応させた。メタノール洗浄したダウエックス5
0W×2(H+)レジンを加え、pH2とする。レジン
を濾去し濾液を減圧濃縮し、残渣を得た。これに炭酸水
素ナトリウム21.8mgの水溶液1mlを加え、溶解
した。ダイアイオンHP−20レジン4ml(φ10×
50mm)に吸着させ、水、5%メタノールで順次展開
溶離し、目的物を含む分画を集めて濃縮すると、工程図
1に示した式(Ib)のヒドロキサム酸化合物の28mg
(収率:68%)を得た。
CO2) cm−1 NMR(400MHz, CDCl3): 0.86 (3H, t, J=6.8, -CH3),0.
97及び1.03 (各3H, d, -CH3of Val), 1.1-1.4 (6H, m,
-CH2- ×3),1.4-1.6(2H, m, -CH2-), 1.9-2.3(5H,
m, -CH<, -CH2×2 of Pro),2.32(1H, dd, J=6.1及び1
4.7, -CHNHOH), 2.80(1H, m, -COCH<),3.75及び3.89 (2
H, m, -CH2- of Pro),4.25(1H, dd, J=5.4及び8.5,-CH
- of Pro),4.47(1H, d, J=8.9, -COCH<), 元素分析(C20H34N2O6・1/4 H2O): 計算値: C 59.66, H 8.80, N 6.96% 実測値: C 59.66, H 8.80, N 6.91% (d)式(Ib)の化合物の合成 水酸化カリウム277mgをメタノール溶液0.7ml
に溶解し、これにヒドロキシアミン塩酸塩143mgの
メタノール溶液1mlを0℃で加えた。生じた沈澱を濾
去し、その濾液を前項(c)で得た式(V)の化合物3
9.9mgのメタノール溶液0.1mlに加え、一夜攪
拌して反応させた。メタノール洗浄したダウエックス5
0W×2(H+)レジンを加え、pH2とする。レジン
を濾去し濾液を減圧濃縮し、残渣を得た。これに炭酸水
素ナトリウム21.8mgの水溶液1mlを加え、溶解
した。ダイアイオンHP−20レジン4ml(φ10×
50mm)に吸着させ、水、5%メタノールで順次展開
溶離し、目的物を含む分画を集めて濃縮すると、工程図
1に示した式(Ib)のヒドロキサム酸化合物の28mg
(収率:68%)を得た。
【0056】融点:153 〜154 ℃ 〔α〕D-83.1 °(c 1.0, メタノール) IR(KBr): 3250, 1620, 1450, 1390cm-1 NMR(400MHz, CDCl3): 0.86 (3H, t, J=6.8Hz, -CH3),
0.97及び1.03( 各 3H, d, J=6.7, -CH3of Val),1.1-1.
4(6H, m, -CH2- ×3), 1.4-1.6(2H, m, -CH2-),1.9-
2.3(5H, m, -CH< 及び -CH2of Pro),2.32(1H, dd, J=
6.1及び14.7, -CHNHOH),4.25(1H, dd, J=5.4及び 8.5,
-C2H- of Pro),4.47(1H, d, J=8.9, COCH<), 7.07(1H,
d, J=8.2, -CONH)実施例2 式(Ic)の化合物の合成 実施例1で得た式(Ib)の化合物102mgを水3.1
mlに溶解し、10%硫酸水素カリウム水溶液を加え、
pH2とする。これを濃縮しメタノール14.4mlで
2回抽出する。抽出液から沈澱を濾去、濾液を濃縮し
た。残渣をメタノール14.4mlに溶かし、ジアゾメ
タンのエーテル溶液を徐々に加え、メチルエステル化を
行った。反応の完了の確認後、反応液を減圧濃縮した。
エーテル28.8mlに溶かし、水7.2mlで2回洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水乾燥、減圧濃縮する
と、式(Ic)のメチルエステル化合物86mg(収率:
84%)を得た。
0.97及び1.03( 各 3H, d, J=6.7, -CH3of Val),1.1-1.
4(6H, m, -CH2- ×3), 1.4-1.6(2H, m, -CH2-),1.9-
2.3(5H, m, -CH< 及び -CH2of Pro),2.32(1H, dd, J=
6.1及び14.7, -CHNHOH),4.25(1H, dd, J=5.4及び 8.5,
-C2H- of Pro),4.47(1H, d, J=8.9, COCH<), 7.07(1H,
d, J=8.2, -CONH)実施例2 式(Ic)の化合物の合成 実施例1で得た式(Ib)の化合物102mgを水3.1
mlに溶解し、10%硫酸水素カリウム水溶液を加え、
pH2とする。これを濃縮しメタノール14.4mlで
2回抽出する。抽出液から沈澱を濾去、濾液を濃縮し
た。残渣をメタノール14.4mlに溶かし、ジアゾメ
タンのエーテル溶液を徐々に加え、メチルエステル化を
行った。反応の完了の確認後、反応液を減圧濃縮した。
エーテル28.8mlに溶かし、水7.2mlで2回洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水乾燥、減圧濃縮する
と、式(Ic)のメチルエステル化合物86mg(収率:
84%)を得た。
【0057】融点:174 〜175 ℃ 〔α〕D-95.1 °(c 1.0, メタノール) FD-MS: 414(M+H) IR(KBr): 1745(-COO−), 1195, 1170 cm−1 NMR(400MHz, CDCl3): 0.88 (3H, t, J=6.7, -CH3),1.
00及び1.02 (各 3H, d, J=6.7, -CH3of Val),1.26 (6
H, m, -CH2- ×3), 1.40及び1.54 (各1H, m, -CH2),
1.9-2.1(3H, m, C4H 2及び C3H of Pro),2.1-2.4(3
H, m, C3H of Pro及び -CH2CO), 2.78(1H, m, COCH
<),4.39 (2H, m, C2H of Pro及びCOCH<)実施例3 式(Ie)の化合物の合成 実施例1(c)で得た式(V)の化合物107.6mg
を塩化メチレン2.7mlに溶解し、0℃でトリエチル
アミン49μlを加えた。次いでクロルギ酸エチル31
μlを加え、同温度で30分間攪拌して反応させた。生
成した式(VI)の酸クロリドを含む反応液に、ヒドロキ
シルアミン塩酸塩56.2mgのメタノール2.7ml
の溶液に0℃でTEA 112.6μlを加えた溶液を
加え、2時間攪拌して反応させた。反応液に塩化メチレ
ン5.4mlを加え、1N−HClでpH2とした飽和
食塩水2mlで3回洗浄、無水硫酸ナトリウムで脱水乾
燥、減圧濃縮し、粗生成物120mgを得た。これを重
曹24.4mg(1.1eq)を含む水6.4mlに溶
かし、ダイアイオンHP−20レジン11ml(φ10
×135mm)に吸着し、水、5%MeOH、20%M
eOH、50%MeOH、80%MeOH(各22m
l)で順次溶離し、目的物を含む分画を合し、さらに濃
縮すると、式(Ie)のヒドロキサム酸化合物85.6m
g(収率:73%)を得た。
00及び1.02 (各 3H, d, J=6.7, -CH3of Val),1.26 (6
H, m, -CH2- ×3), 1.40及び1.54 (各1H, m, -CH2),
1.9-2.1(3H, m, C4H 2及び C3H of Pro),2.1-2.4(3
H, m, C3H of Pro及び -CH2CO), 2.78(1H, m, COCH
<),4.39 (2H, m, C2H of Pro及びCOCH<)実施例3 式(Ie)の化合物の合成 実施例1(c)で得た式(V)の化合物107.6mg
を塩化メチレン2.7mlに溶解し、0℃でトリエチル
アミン49μlを加えた。次いでクロルギ酸エチル31
μlを加え、同温度で30分間攪拌して反応させた。生
成した式(VI)の酸クロリドを含む反応液に、ヒドロキ
シルアミン塩酸塩56.2mgのメタノール2.7ml
の溶液に0℃でTEA 112.6μlを加えた溶液を
加え、2時間攪拌して反応させた。反応液に塩化メチレ
ン5.4mlを加え、1N−HClでpH2とした飽和
食塩水2mlで3回洗浄、無水硫酸ナトリウムで脱水乾
燥、減圧濃縮し、粗生成物120mgを得た。これを重
曹24.4mg(1.1eq)を含む水6.4mlに溶
かし、ダイアイオンHP−20レジン11ml(φ10
×135mm)に吸着し、水、5%MeOH、20%M
eOH、50%MeOH、80%MeOH(各22m
l)で順次溶離し、目的物を含む分画を合し、さらに濃
縮すると、式(Ie)のヒドロキサム酸化合物85.6m
g(収率:73%)を得た。
【0058】融点:49〜50℃ 〔α〕D-80.9 °(c 1.0, メタノール) FD-MS: 413(M+) IR(KBr): 3250, 1750, 1620, 1530, 1420 cm−1 NMR(400MHz, CD3OD): 0.88 (3H, t, J=6.9, -CH3),0.
99及び1.00( 各 3H, d, J=6.8, -CH3×2 of Val),1.25
(6H, broad M, -CH2- ×3), 1.40及び1.52 (各1H, m,
-CH2-),1.9-2.2(5H, m, -CH<, C3H 2及び C4H 2o
f Pro),2.41(1H, dd, J=4.9及び16.4, -CHCO),2.61(1H,
dd, J=9.9及び16.4,-CHCO), 2.77(1H, m, -COCH<),3.6
3(3H, s, CH3CO), 3.68 及び3.95( 各1H, m, C5H of
Pro),4.25(1H, dd, J=5.6及び7.4, C2H of Pro),4.40
(1H, d, J=8.7, -CHCH<)実施例4 式(Id)の化合物の合成 水酸化カリウム847mgをメタノール2.1mlに溶
解し、これにヒドロキシアミン塩酸塩438mgのメタ
ノール溶液3.1mlを0℃で加えた。生じた沈澱を濾
過し、濾液を式(Ie)の化合物のメタノール溶液3.3
mlに加え、室温で3時間反応させた。反応液にメタノ
ールで洗浄したダウエックス50W×2(H+)レジン
を加え、pH2とする。レジンを濾去し、濾液を減圧濃
縮し残渣を得た。これに炭酸水素ナトリウム113mg
の水溶液20mlを加え、溶解する。ダイアイオンHP
−20レジン10ml(φ10×120mm)に吸着さ
せ、水、5%MeOH、20%MeOH、50%MeO
Hで順次展開溶離し、目的物を分画を集め、濃縮する
と、式(Id)のジヒドロキサム酸化合物81mgを得た
(収率:58%)。
99及び1.00( 各 3H, d, J=6.8, -CH3×2 of Val),1.25
(6H, broad M, -CH2- ×3), 1.40及び1.52 (各1H, m,
-CH2-),1.9-2.2(5H, m, -CH<, C3H 2及び C4H 2o
f Pro),2.41(1H, dd, J=4.9及び16.4, -CHCO),2.61(1H,
dd, J=9.9及び16.4,-CHCO), 2.77(1H, m, -COCH<),3.6
3(3H, s, CH3CO), 3.68 及び3.95( 各1H, m, C5H of
Pro),4.25(1H, dd, J=5.6及び7.4, C2H of Pro),4.40
(1H, d, J=8.7, -CHCH<)実施例4 式(Id)の化合物の合成 水酸化カリウム847mgをメタノール2.1mlに溶
解し、これにヒドロキシアミン塩酸塩438mgのメタ
ノール溶液3.1mlを0℃で加えた。生じた沈澱を濾
過し、濾液を式(Ie)の化合物のメタノール溶液3.3
mlに加え、室温で3時間反応させた。反応液にメタノ
ールで洗浄したダウエックス50W×2(H+)レジン
を加え、pH2とする。レジンを濾去し、濾液を減圧濃
縮し残渣を得た。これに炭酸水素ナトリウム113mg
の水溶液20mlを加え、溶解する。ダイアイオンHP
−20レジン10ml(φ10×120mm)に吸着さ
せ、水、5%MeOH、20%MeOH、50%MeO
Hで順次展開溶離し、目的物を分画を集め、濃縮する
と、式(Id)のジヒドロキサム酸化合物81mgを得た
(収率:58%)。
【0059】融点:169 〜171 ℃ FD-MS: 415 IR(KBr): 1670, 1610, 1440, 1060cm-1 NMR(400MHz, D 2O): 0.83(3H, d, J=6.7Hz, -CH3),0.
94及び0.96( 各 3H, d, J=6.7, -CH3of Val),1.27(6H,
m, -CH 2×2), 1.48(2H ,m ,-CH 2) ,1.8-2.5(7
H,m ,-CH<, -CH2- ×2 of Pro, -CH2-CONHOH),
2.79(1H, m, -COCH<), 3.72 及び3.94( 各1H, m, -C5
H 2of Pro),4.25(1H, m, C2H of Pro), 4.42(1H, m,
-COCH<) 更に、前出の式(Ia)の化合物、すなわち(2R)−2
−(スルホキシアミノカルボニルメチル)ヘプタノイル
−L−バリル−(2S)−2−(スルホキシメチル)ピ
ロリジンがアクチノニンをピリジン−3酸化硫黄錯体で
スルホン化することによって合成され、この化合物は次
の物性を示した。
94及び0.96( 各 3H, d, J=6.7, -CH3of Val),1.27(6H,
m, -CH 2×2), 1.48(2H ,m ,-CH 2) ,1.8-2.5(7
H,m ,-CH<, -CH2- ×2 of Pro, -CH2-CONHOH),
2.79(1H, m, -COCH<), 3.72 及び3.94( 各1H, m, -C5
H 2of Pro),4.25(1H, m, C2H of Pro), 4.42(1H, m,
-COCH<) 更に、前出の式(Ia)の化合物、すなわち(2R)−2
−(スルホキシアミノカルボニルメチル)ヘプタノイル
−L−バリル−(2S)−2−(スルホキシメチル)ピ
ロリジンがアクチノニンをピリジン−3酸化硫黄錯体で
スルホン化することによって合成され、この化合物は次
の物性を示した。
【0060】融点:108 〜115 ℃ IR(KBr): 1650(CONH), 1250-1270(-SO3-), 1160(-SO3
-)cm−1 NMR(CDCl3) ,δppm: 0.74(3H, d), 0.78(3H, t), 0.8
5(3H, d),1.13(6H, m), 1.80 及び1.52(2H, m), 1.80-
2.02(4H, m), 2.15(1H, m),2.44(1H, dd), 2.58(1H ,
m),2.78(1H, dd), 3.57(1H, m), 3.64(3H),3.72(1H,
m), 4.42(1H, dd), 4.49(1H, dd), 6.18(1H, d) また、式(If)の化合物、すなわち(2R)−2−(カ
ルボキシメチル)ヘプタノイル−L−バリル−L−プロ
リン・ヒドロキサミドが式(Ie)の化合物をアルカリ性
条件下で加水分解することによって得られて、この化合
物は次の物性を示した。
-)cm−1 NMR(CDCl3) ,δppm: 0.74(3H, d), 0.78(3H, t), 0.8
5(3H, d),1.13(6H, m), 1.80 及び1.52(2H, m), 1.80-
2.02(4H, m), 2.15(1H, m),2.44(1H, dd), 2.58(1H ,
m),2.78(1H, dd), 3.57(1H, m), 3.64(3H),3.72(1H,
m), 4.42(1H, dd), 4.49(1H, dd), 6.18(1H, d) また、式(If)の化合物、すなわち(2R)−2−(カ
ルボキシメチル)ヘプタノイル−L−バリル−L−プロ
リン・ヒドロキサミドが式(Ie)の化合物をアルカリ性
条件下で加水分解することによって得られて、この化合
物は次の物性を示した。
【0061】融点:134 〜139 ℃ IR(KBr): 2800(-OH), 1735(CO) cm−1 NMR(CDCl3) ,δppm: 0.74(3H, d, -CH3), 0.76(3H,
t, -CH3),0.83(3H, d, J=6.9Hz, -CH3), 1.13(6H, m,
CH2- ×2 ),1.30及び1.51( 各1H, m, -CH2-), 1.8-
2.05(4H, m, Pro),2.13(1H, m, Pro), 2.44(1H, dd, J=
4.9及び 16.7, -CH2CO),2.55(1H, m, -CHCO), 2.77(1H
,dd, J=8.8 及び16.7, -CHCO),3.57(1H, m, Pro),
3.64(3H, J=5.3 及び8.6, Pro),3.72(1H, m, Pro), 4.
40(1H, dd, J=5.3及び8.6, Pro),4.49(1H, dd, J=6.7及
び9.0, -CHCO), 6.19(1H, d, J=9.0, NH) さらに、式(Ig)の化合物、すなわち(2R)−2−
(ヒドロキシアミノカルボニルメチル)ヘプタノイル−
L−バリル−(2S)−2−(スルホキシメチル)ピロ
リジンが実施例1(c)で得られた化合物(IV)をスル
ホン化して得られた化合物(VII)をヒドロキシアミノ化
して合成され、この化合物は下記の物性を示した。
t, -CH3),0.83(3H, d, J=6.9Hz, -CH3), 1.13(6H, m,
CH2- ×2 ),1.30及び1.51( 各1H, m, -CH2-), 1.8-
2.05(4H, m, Pro),2.13(1H, m, Pro), 2.44(1H, dd, J=
4.9及び 16.7, -CH2CO),2.55(1H, m, -CHCO), 2.77(1H
,dd, J=8.8 及び16.7, -CHCO),3.57(1H, m, Pro),
3.64(3H, J=5.3 及び8.6, Pro),3.72(1H, m, Pro), 4.
40(1H, dd, J=5.3及び8.6, Pro),4.49(1H, dd, J=6.7及
び9.0, -CHCO), 6.19(1H, d, J=9.0, NH) さらに、式(Ig)の化合物、すなわち(2R)−2−
(ヒドロキシアミノカルボニルメチル)ヘプタノイル−
L−バリル−(2S)−2−(スルホキシメチル)ピロ
リジンが実施例1(c)で得られた化合物(IV)をスル
ホン化して得られた化合物(VII)をヒドロキシアミノ化
して合成され、この化合物は下記の物性を示した。
【0062】融点:122 〜127 ℃ IR(KBr): 1750(CO), 1659(CONH), 1260-1280(-SO3-),
1160(-SO3-)cm−1NMR(CDCl3) ,δppm: 0.74(3H,
d), 0.76(3H, t), 0.85(3H, d),1.12(6H, m), 1.28 及
び1.50(2H, m), 1.78-2.02(4H, m), 2.15(1H, m),2.44
(1H, dd), 2.58(1H, m), 2.78(1H,dd) ,3.57(1H, m),
3.64(3H),3.75(1H, m), 4.43(1H, dd) , 4.49(1H, d
d), 6.20(1H, d)
1160(-SO3-)cm−1NMR(CDCl3) ,δppm: 0.74(3H,
d), 0.76(3H, t), 0.85(3H, d),1.12(6H, m), 1.28 及
び1.50(2H, m), 1.78-2.02(4H, m), 2.15(1H, m),2.44
(1H, dd), 2.58(1H, m), 2.78(1H,dd) ,3.57(1H, m),
3.64(3H),3.75(1H, m), 4.43(1H, dd) , 4.49(1H, d
d), 6.20(1H, d)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 37/64 AEQ 8314−4C C12N 9/99 (72)発明者 井上 重治 神奈川県横浜市港北区師岡町760 明治製 菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 蜂須 貢 神奈川県横浜市港北区師岡町760 明治製 菓株式会社薬品総合研究所内 (72)発明者 近藤 信一 神奈川県横浜市緑区市ケ尾町1157−1 市 が尾アネツクス801 (72)発明者 青柳 高明 神奈川県藤沢市本鵠沼3−3−6 (72)発明者 竹内 富雄 東京都品川区東五反田5−1−11 ニユー フジマンシヨン701
Claims (8)
- 【請求項1】 一般式(I) (式中、R1はスルホキシメチル基またはカルボキシル
基を表わし、あるいはカルボキサミド基、ヒドロキシア
ミノカルボニル基およびアルコキシカルボニル基から選
ばれる置換カルボキシル基を表わし、R2はヒドロキシ
ル基、アルコキシ基、ヒドロキシアミノ基またはスルホ
キシアミノ基を表わす)で示されるアクチノニン誘導
体、およびそれらの塩類。 - 【請求項2】 一般式(I)においてR1がスルホキシ
メチル基−CH2OSO3Hで、R2がスルホキシアミ
ノ基−NHOSO3Hである場合の化合物、すなわち
(2R)−2−(スルホキシアミノカルボニルメチル)
ヘプタノイル−L−バリル−(2S)−2−(スルホキ
シメチル)ピロリジンである請求項1記載の化合物、お
よびその塩類。 - 【請求項3】 一般式(I)においてR1がカルボキシ
ル基−COOHで、R2がヒドロキシアミノ基−NHO
Hである場合の化合物、すなわち(2R)−2−(ヒド
ロキシアミノカルボニルメチル)ヘプタノイル−L−バ
リル−L−プロリンである請求項1記載の化合物、およ
びその塩類。 - 【請求項4】 一般式(I)においてR1がメトキシカ
ルボニル基−COOCH3で、R2がヒドロキシアミノ
基−NHOHである場合の化合物、すなわち(2R)−
2−(ヒドロキシアミノカルボニルメチル)ヘプタノイ
ル−L−バリル−L−プロリン・メチルエステルである
請求項1記載の化合物、およびその塩類。 - 【請求項5】 一般式(I)においてR1がヒドロキシ
アミノカルボニル基−CONHOHで、R2がヒドロキ
シアミノ基−NHOHである場合の化合物、すなわち
(2R)−2−(ヒドロキシアミノカルボニルメチル)
ヘプタノイル−L−バリル−L−プロリン・ヒドロキサ
ミドである請求項1記載の化合物、およびその塩類。 - 【請求項6】 一般式(I)においてR1がヒドロキシ
アミノカルボニル基−CONHOHで、R2がメトキシ
基−OCH3である場合の化合物、すなわち(2R)−
2−(メトキシカルボニルメチル)ヘプタノイル−L−
バリル−L−プロリン・ヒドロキサミドである請求項1
記載の化合物、およびその塩類。 - 【請求項7】 一般式(I)においてR1がヒドロキシ
アミノカルボニル基−CONHOHで、R2がヒドロキ
シル基−OHである場合の化合物、すなわち(2R)−
2−(カルボキシメチル)ヘプタノイル−L−バリル−
L−プロリン・ヒドロキサミドである請求項1項記載の
化合物、およびその塩類。 - 【請求項8】 一般式(I)においてR1がスルホキシ
メチル基−CH2OSO3Hで、R2がヒドロキシアミ
ノ基−NHOHである場合の化合物、すなわち(2R)
−2−(ヒドロキシアミノカルボニルメチル)ヘプタノ
イル−L−バリル−(2S)−2−(スルホキシメチ
ル)ピロリジンである請求項1記載の化合物、およびそ
の塩類。
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