JPH05238931A - 貼付剤 - Google Patents
貼付剤Info
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- JPH05238931A JPH05238931A JP7822692A JP7822692A JPH05238931A JP H05238931 A JPH05238931 A JP H05238931A JP 7822692 A JP7822692 A JP 7822692A JP 7822692 A JP7822692 A JP 7822692A JP H05238931 A JPH05238931 A JP H05238931A
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- Japan
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- plaster
- skin
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 支持体に膏体層を有する貼付剤であって、一
方向の50%モジュラスが10〜600g/cmであること
を特徴とする貼付剤。また、前記膏体層に薬物を含有さ
せることを特徴とする貼付製剤。 【効果】 本発明の貼付剤は、貼付部位の皮膚の伸縮に
対して追従性に富み、長時間にわたって皮膚に高い接着
性を示すことができる。また、膏体層に薬物を含有させ
ることにより、長時間にわたって薬効を発現する優れた
経皮吸収型製剤と成りうる。
方向の50%モジュラスが10〜600g/cmであること
を特徴とする貼付剤。また、前記膏体層に薬物を含有さ
せることを特徴とする貼付製剤。 【効果】 本発明の貼付剤は、貼付部位の皮膚の伸縮に
対して追従性に富み、長時間にわたって皮膚に高い接着
性を示すことができる。また、膏体層に薬物を含有させ
ることにより、長時間にわたって薬効を発現する優れた
経皮吸収型製剤と成りうる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、支持体上に膏体層を有
する貼付剤に関するものであり、特に貼付部位の皮膚の
伸縮に対して追従性を示し、かつ皮膚に対する長時間に
わたる接着性に優れた貼付剤に関するものである。
する貼付剤に関するものであり、特に貼付部位の皮膚の
伸縮に対して追従性を示し、かつ皮膚に対する長時間に
わたる接着性に優れた貼付剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】従来よ
り、薬物の投与方法として経口剤、注射剤等があるが、
これらの投与経路は臓器に対する副作用や患者に与える
苦痛等の問題を生じる恐れがある。これらの問題点を解
決する他の投与方法として、薬物を軟膏またはクリーム
に含有させて経皮吸収させる方法があるが、用時に薬物
の量を正確に調整することが困難である。
り、薬物の投与方法として経口剤、注射剤等があるが、
これらの投与経路は臓器に対する副作用や患者に与える
苦痛等の問題を生じる恐れがある。これらの問題点を解
決する他の投与方法として、薬物を軟膏またはクリーム
に含有させて経皮吸収させる方法があるが、用時に薬物
の量を正確に調整することが困難である。
【0003】このような観点から、プラスチックフィル
ム上に薬物を含有させた膏体層を有する経皮吸収型テー
プ状製剤が最近開発され、既に使用に供されている。し
かしながら、従来既知のテープ状製剤は、皮膚の伸縮に
対する追従性に欠けるので皮膚への接着性に劣る懸念が
あり、長時間にわたる皮膚への適用を満足させるもので
はない。即ち、例えば支持体に伸びの少ないプラスチッ
クフィルムを使用したテープ状製剤は、胸部等の皮膚の
比較的伸縮の少ない部位に貼付した場合においてさえ
も、皮膚追従性が少ないために経時的に接着面積が減少
し、満足のいく接着面積を確保することが困難である。
また、既知のテープ状製剤は長時間適用した場合、つっ
ぱり感及びエッジ部の皮膚刺激等が考えられる。
ム上に薬物を含有させた膏体層を有する経皮吸収型テー
プ状製剤が最近開発され、既に使用に供されている。し
かしながら、従来既知のテープ状製剤は、皮膚の伸縮に
対する追従性に欠けるので皮膚への接着性に劣る懸念が
あり、長時間にわたる皮膚への適用を満足させるもので
はない。即ち、例えば支持体に伸びの少ないプラスチッ
クフィルムを使用したテープ状製剤は、胸部等の皮膚の
比較的伸縮の少ない部位に貼付した場合においてさえ
も、皮膚追従性が少ないために経時的に接着面積が減少
し、満足のいく接着面積を確保することが困難である。
また、既知のテープ状製剤は長時間適用した場合、つっ
ぱり感及びエッジ部の皮膚刺激等が考えられる。
【0004】従って、皮膚追従性に優れ、長時間にわた
って満足のいく接着面積を確保しえる貼付剤の開発が待
望されるが、一般に皮膚追従性に優れた貼付剤は保存時
における保形性に劣るきらいがある。本発明の目的は、
貼付部位の皮膚の伸縮に対して追従性を示し、長時間に
わたる接着性に優れるとともに保存時における保形性に
優れた貼付剤の提供を目的とする。
って満足のいく接着面積を確保しえる貼付剤の開発が待
望されるが、一般に皮膚追従性に優れた貼付剤は保存時
における保形性に劣るきらいがある。本発明の目的は、
貼付部位の皮膚の伸縮に対して追従性を示し、長時間に
わたる接着性に優れるとともに保存時における保形性に
優れた貼付剤の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を解決するために種々研究を重ねてきたところ、支持体
上に膏体層を有する貼付剤であって、一方向の50%モ
ジュラスが10〜600g/cmである貼付剤は、運動その
他日常生活における貼付部位の皮膚の伸縮に対して追従
性に富んでいるので長時間にわたって貼付部位に接着が
可能であり、かつ保存時における保形性に優れていると
ともに、貼付時の違和感がほとんどないことを見出し本
発明を完成するに至った。
を解決するために種々研究を重ねてきたところ、支持体
上に膏体層を有する貼付剤であって、一方向の50%モ
ジュラスが10〜600g/cmである貼付剤は、運動その
他日常生活における貼付部位の皮膚の伸縮に対して追従
性に富んでいるので長時間にわたって貼付部位に接着が
可能であり、かつ保存時における保形性に優れていると
ともに、貼付時の違和感がほとんどないことを見出し本
発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、支持体上に膏体層を有す
る貼付剤であって、一方向の50%モジュラスが10〜
600g/cmである貼付剤である。また、本発明は、上記
の貼付剤において、膏体層に薬物を含有させた貼付製剤
である。かくして、長時間にわたって皮膚に接着し薬効
を発現する優れた経皮吸収型貼付製剤となしうる。
る貼付剤であって、一方向の50%モジュラスが10〜
600g/cmである貼付剤である。また、本発明は、上記
の貼付剤において、膏体層に薬物を含有させた貼付製剤
である。かくして、長時間にわたって皮膚に接着し薬効
を発現する優れた経皮吸収型貼付製剤となしうる。
【0007】本発明の貼付剤は、一方向の50%モジュ
ラスが10〜600g/cm、好ましくは20〜400g/c
m、さらに好ましくは50〜150g/cmであることを必
須条件とするものである。一方向の50%モジュラスが
10g/cm未満である貼付剤は、貼付時の接着性は良好で
あるが保存時の保形性に劣る。また、一方向の50%モ
ジュラスが600g/cmより大きい貼付剤は、皮膚の伸縮
に対する追従性が低いために長時間にわたる接着性に問
題が生じる。ここで、一方向の50%モジュラスとは、
23℃、65%RHの条件下、300mm/分の引張速度
によって測定した値である。
ラスが10〜600g/cm、好ましくは20〜400g/c
m、さらに好ましくは50〜150g/cmであることを必
須条件とするものである。一方向の50%モジュラスが
10g/cm未満である貼付剤は、貼付時の接着性は良好で
あるが保存時の保形性に劣る。また、一方向の50%モ
ジュラスが600g/cmより大きい貼付剤は、皮膚の伸縮
に対する追従性が低いために長時間にわたる接着性に問
題が生じる。ここで、一方向の50%モジュラスとは、
23℃、65%RHの条件下、300mm/分の引張速度
によって測定した値である。
【0008】本発明の特性を有する貼付剤を得るために
は、まず第一に支持体を選択することが重要であり、支
持体に応じて膏体層の材質、厚み等を考慮すればよい。
本発明の貼付剤に使用される支持体としては、例えば
布、不織布等、及び塩化ビニル、ポリエチレン、エチレ
ン−ビニル共重合体のフィルムまたはシート、ポリテト
ラフルオロエチレン、ポリプロピレン等の無延伸あるい
は延伸のフィルムまたはシート等が挙げられる。これら
支持体の厚みは、貼付剤の支持体としての機能を満足さ
せれば特に制限はないが、取り扱い性、貼付感等を考慮
すると、5〜500μm、好ましくは30〜100μm
である。
は、まず第一に支持体を選択することが重要であり、支
持体に応じて膏体層の材質、厚み等を考慮すればよい。
本発明の貼付剤に使用される支持体としては、例えば
布、不織布等、及び塩化ビニル、ポリエチレン、エチレ
ン−ビニル共重合体のフィルムまたはシート、ポリテト
ラフルオロエチレン、ポリプロピレン等の無延伸あるい
は延伸のフィルムまたはシート等が挙げられる。これら
支持体の厚みは、貼付剤の支持体としての機能を満足さ
せれば特に制限はないが、取り扱い性、貼付感等を考慮
すると、5〜500μm、好ましくは30〜100μm
である。
【0009】本発明の貼付剤に使用する膏体層として
は、皮膚に接着性を示すものであって、支持体と相まっ
て一方向の50%モジュラスを10〜600g/cmとしえ
るものであれば特に制限はない。通常は一般に膏体とし
て使用されている所の、天然ゴム系、合成ゴム系、シリ
コーン系、アクリル系重合体の溶液やエマルジョン等の
各種粘着剤組成物を適当な方法で前記支持体上に成膜し
たものが挙げられる。上記膏体層の厚みは特に規定され
るものではないが、皮膚への接着性、貼付感等を考慮す
ると、5〜100μm、好ましくは30〜70μmであ
る。
は、皮膚に接着性を示すものであって、支持体と相まっ
て一方向の50%モジュラスを10〜600g/cmとしえ
るものであれば特に制限はない。通常は一般に膏体とし
て使用されている所の、天然ゴム系、合成ゴム系、シリ
コーン系、アクリル系重合体の溶液やエマルジョン等の
各種粘着剤組成物を適当な方法で前記支持体上に成膜し
たものが挙げられる。上記膏体層の厚みは特に規定され
るものではないが、皮膚への接着性、貼付感等を考慮す
ると、5〜100μm、好ましくは30〜70μmであ
る。
【0010】本発明では、前記貼付剤の膏体層に薬物を
含有させることにより貼付製剤とする。この膏体層に含
有させる薬物としては、この種の貼付剤に一般に使用さ
れる経皮吸収性薬物や局所性薬物が例示され、具体的に
は、副腎皮質ホルモン、消炎剤、殺菌剤、鎮痛剤、血管
拡張剤、組織修復剤、抗ウイルス剤、骨代謝剤、収れん
剤、全身性麻酔薬、催眠・鎮静薬、抗てんかん剤、興奮
剤、覚醒剤、鎮暈剤、精神神経用剤、筋弛緩剤、自律神
経用剤、鎮痙剤、抗パーキンソン剤、抗ヒスタミン剤、
刺激療法剤、アレルギー用剤、強心剤、不整脈用剤、利
尿剤、血圧降下剤、血管収縮剤、冠血管収縮剤、末梢血
管拡張剤、動脈硬化用剤、その他の循環器用剤、鎮咳去
痰剤、消化性潰瘍治療剤、呼吸促進剤、その他の消化器
官剤、脳下垂体ホルモン剤、甲状腺・副甲状腺ホルモン
剤、男性ホルモン剤、卵胞・黄体ホルモン剤、その他の
ホルモン剤、子宮収縮剤、泌尿性殖器用剤、酵素製剤、
糖尿病用剤、その他の代謝薬、抗悪性腫瘍剤、抗生物
質、化学療法剤、麻薬等が挙げられる。
含有させることにより貼付製剤とする。この膏体層に含
有させる薬物としては、この種の貼付剤に一般に使用さ
れる経皮吸収性薬物や局所性薬物が例示され、具体的に
は、副腎皮質ホルモン、消炎剤、殺菌剤、鎮痛剤、血管
拡張剤、組織修復剤、抗ウイルス剤、骨代謝剤、収れん
剤、全身性麻酔薬、催眠・鎮静薬、抗てんかん剤、興奮
剤、覚醒剤、鎮暈剤、精神神経用剤、筋弛緩剤、自律神
経用剤、鎮痙剤、抗パーキンソン剤、抗ヒスタミン剤、
刺激療法剤、アレルギー用剤、強心剤、不整脈用剤、利
尿剤、血圧降下剤、血管収縮剤、冠血管収縮剤、末梢血
管拡張剤、動脈硬化用剤、その他の循環器用剤、鎮咳去
痰剤、消化性潰瘍治療剤、呼吸促進剤、その他の消化器
官剤、脳下垂体ホルモン剤、甲状腺・副甲状腺ホルモン
剤、男性ホルモン剤、卵胞・黄体ホルモン剤、その他の
ホルモン剤、子宮収縮剤、泌尿性殖器用剤、酵素製剤、
糖尿病用剤、その他の代謝薬、抗悪性腫瘍剤、抗生物
質、化学療法剤、麻薬等が挙げられる。
【0011】上記薬物は必要に応じて2種類以上併用す
ることもできる。また、上記薬物は、常温で固体であっ
ても液体であってもよく、膏体層に溶解または分散させ
ることができるものであればよい。
ることもできる。また、上記薬物は、常温で固体であっ
ても液体であってもよく、膏体層に溶解または分散させ
ることができるものであればよい。
【0012】上記薬物の含有量は、薬物種や投与目的に
応じて適宜設定することができるが、通常膏体層中に1
〜40重量%、好ましくは3〜30重量%程度含有させ
る。含有量が1重量%未満では、治療に有効な量の放出
が期待できず、40重量%を越えると治療効果に限界が
生じるとともに、経済的にも不利である。
応じて適宜設定することができるが、通常膏体層中に1
〜40重量%、好ましくは3〜30重量%程度含有させ
る。含有量が1重量%未満では、治療に有効な量の放出
が期待できず、40重量%を越えると治療効果に限界が
生じるとともに、経済的にも不利である。
【0013】本発明の貼付剤は、例えば表面に剥離性能
を有する剥離層を形成した膏面被覆材上に前記粘着剤組
成物を所望の厚みの膏体層が形成できるよう被覆し、溶
媒を除去した後、前記支持体を貼り合わせるか、また
は、支持体上に前記粘着剤組成物を所望の厚みの膏体層
が形成できるよう被覆し、溶媒を除去した後、表面に剥
離性能を有する剥離層を形成した膏面被覆材を貼り合わ
せて得られる。
を有する剥離層を形成した膏面被覆材上に前記粘着剤組
成物を所望の厚みの膏体層が形成できるよう被覆し、溶
媒を除去した後、前記支持体を貼り合わせるか、また
は、支持体上に前記粘着剤組成物を所望の厚みの膏体層
が形成できるよう被覆し、溶媒を除去した後、表面に剥
離性能を有する剥離層を形成した膏面被覆材を貼り合わ
せて得られる。
【0014】前記膏体層表面を被覆する膏面被覆材は、
膏体の種類によって適宜選択されるが、その表面に剥離
性能を有する剥離層を形成したもの、例えばシリコーン
樹脂処理やフッ素樹脂処理をした金属箔、アルミニウム
箔、プラスチックフィルム等が挙げられる。
膏体の種類によって適宜選択されるが、その表面に剥離
性能を有する剥離層を形成したもの、例えばシリコーン
樹脂処理やフッ素樹脂処理をした金属箔、アルミニウム
箔、プラスチックフィルム等が挙げられる。
【0015】前記粘着剤被覆方法としては、従来一般に
使用されている方法が使用でき、例えば流えん法、ロー
ルコーター法、リバースコーター法、ドクターブレード
法、バーコーター法等が使用できる。
使用されている方法が使用でき、例えば流えん法、ロー
ルコーター法、リバースコーター法、ドクターブレード
法、バーコーター法等が使用できる。
【0016】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより一層具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0017】実施例1 膏面被覆材として表面をシリコーン処理したポリエチレ
ンテレフタレートフィルムを用い、この上に、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレ
ートおよびアクリル酸とを反応させたアクリル系共重合
体の酢酸エチル溶液を、乾燥後の厚さが50μmになる
よう流えんして膏体層を形成し、次いでこれを100℃
で3分間加熱して溶媒を除去した後、支持体として厚さ
60μmの多孔質一軸延伸ポリテトラフルオロエチレン
フィルムを貼り合わせて貼付剤を得た。この貼付剤を長
辺50mm、短辺10mmの短冊状に調製し、測定部が20
mmになるよう支持体面を伸びの無い粘着テープで上下か
ら15mmカバーした後、膏面被覆材を取り除き、23
℃、65%RHの条件下、50%モジュラスをショッパ
ー式抗張力試験機((株)上島製作所製)で300mm/
分の引張速度によって測定したところ、90g/cmであっ
た。
ンテレフタレートフィルムを用い、この上に、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレ
ートおよびアクリル酸とを反応させたアクリル系共重合
体の酢酸エチル溶液を、乾燥後の厚さが50μmになる
よう流えんして膏体層を形成し、次いでこれを100℃
で3分間加熱して溶媒を除去した後、支持体として厚さ
60μmの多孔質一軸延伸ポリテトラフルオロエチレン
フィルムを貼り合わせて貼付剤を得た。この貼付剤を長
辺50mm、短辺10mmの短冊状に調製し、測定部が20
mmになるよう支持体面を伸びの無い粘着テープで上下か
ら15mmカバーした後、膏面被覆材を取り除き、23
℃、65%RHの条件下、50%モジュラスをショッパ
ー式抗張力試験機((株)上島製作所製)で300mm/
分の引張速度によって測定したところ、90g/cmであっ
た。
【0018】実施例2 膏面被覆材として表面をシリコーン処理したポリエチレ
ンテレフタレートフィルムを用い、この上に粘度平均分
子量100万のポリイソブチレンと粘度平均分子量6万
のポリイソブチレンおよび粘着付与樹脂とをトルエンに
混合溶解させ均一にした後、乾燥後の厚さが50μmに
なるよう流えんして膏体層を形成し、次いでこれを10
0℃で3分間加熱して溶媒を除去した後、支持体として
厚さ40μmのポリエチレンフィルムを貼り合わせて貼
付剤を得た。この貼付剤の50%モジュラスを実施例1
と同様にして測定したところ、500g/cmであった。
ンテレフタレートフィルムを用い、この上に粘度平均分
子量100万のポリイソブチレンと粘度平均分子量6万
のポリイソブチレンおよび粘着付与樹脂とをトルエンに
混合溶解させ均一にした後、乾燥後の厚さが50μmに
なるよう流えんして膏体層を形成し、次いでこれを10
0℃で3分間加熱して溶媒を除去した後、支持体として
厚さ40μmのポリエチレンフィルムを貼り合わせて貼
付剤を得た。この貼付剤の50%モジュラスを実施例1
と同様にして測定したところ、500g/cmであった。
【0019】実施例3 膏面被覆材として表面をシリコーン処理したポリエチレ
ンテレフタレートフィルムを用い、この上に、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、アクリル酸とを反応させたア
クリル系共重合体の酢酸エチル溶液を、乾燥後の厚さが
50μmになるよう流えんして膏体層を形成し、次いで
これを100℃で3分間加熱して溶媒を除去した後、支
持体として厚さ20μmのエチレン−ビニル共重合体フ
ィルム(酢酸ビニル含量22%)を貼り合わせて貼付剤
を得た。この貼付剤の50%モジュラスを実施例1と同
様にして測定したところ、40g/cmであった。
ンテレフタレートフィルムを用い、この上に、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、アクリル酸とを反応させたア
クリル系共重合体の酢酸エチル溶液を、乾燥後の厚さが
50μmになるよう流えんして膏体層を形成し、次いで
これを100℃で3分間加熱して溶媒を除去した後、支
持体として厚さ20μmのエチレン−ビニル共重合体フ
ィルム(酢酸ビニル含量22%)を貼り合わせて貼付剤
を得た。この貼付剤の50%モジュラスを実施例1と同
様にして測定したところ、40g/cmであった。
【0020】比較例1 支持体として厚さ50μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルムを用いる以外は全て実施例1と同様の操作を
行い、貼付剤を得た。この貼付剤の50%モジュラスを
実施例1と同様にして測定したところ、3000g/cm以
上であった。
トフィルムを用いる以外は全て実施例1と同様の操作を
行い、貼付剤を得た。この貼付剤の50%モジュラスを
実施例1と同様にして測定したところ、3000g/cm以
上であった。
【0021】比較例2 支持体として厚さ50μmの焼成処理を行っていないポ
リテトラフルオロエチレンフィルムを用いる以外は全て
実施例1と同様の操作を行い、貼付剤を得た。この貼付
剤の50%モジュラスを実施例1と同様にして測定した
ところ、8g/cmであった。
リテトラフルオロエチレンフィルムを用いる以外は全て
実施例1と同様の操作を行い、貼付剤を得た。この貼付
剤の50%モジュラスを実施例1と同様にして測定した
ところ、8g/cmであった。
【0022】実験例1 10cm2 に調製した実施例1,2,3と比較例1の貼付
剤を、それぞれボランティア10名の上胸部に貼付し、
24時間後、48時間後、72時間後の貼付面積を測定
した。その結果を表1に示す。表1からわかるように、
実施例1の貼付剤は、貼付してから72時間後でも10
0%の貼付面積を示し、比較例1の貼付剤は、貼付して
から72時間後の平均貼付面積は40%以下であった。
剤を、それぞれボランティア10名の上胸部に貼付し、
24時間後、48時間後、72時間後の貼付面積を測定
した。その結果を表1に示す。表1からわかるように、
実施例1の貼付剤は、貼付してから72時間後でも10
0%の貼付面積を示し、比較例1の貼付剤は、貼付して
から72時間後の平均貼付面積は40%以下であった。
【0023】
【表1】
【0024】実験例2 実施例1と比較例1の貼付剤を、ボランティア10名の
上胸部に72時間貼付した。次に貼付剤を除去し、1時
間後、24時間後の皮膚刺激を本邦パッチテスト基準に
基づいて判定した。その結果を表2に示す。表2からわ
かるように、実施例1の貼付剤は、比較例1の貼付剤と
比べて有意に皮膚刺激が低かった。
上胸部に72時間貼付した。次に貼付剤を除去し、1時
間後、24時間後の皮膚刺激を本邦パッチテスト基準に
基づいて判定した。その結果を表2に示す。表2からわ
かるように、実施例1の貼付剤は、比較例1の貼付剤と
比べて有意に皮膚刺激が低かった。
【0025】
【表2】
【0026】実験例3 実施例1と比較例2の貼付剤を5.0×5.0cmに調製
したものをそれぞれ5枚ずつ用い、40℃×75%RH
の雰囲気下で72時間保存した後、貼付剤の各辺の長さ
を測定した。その結果を表3に示す。表3からわかるよ
うに、比較例2の貼付剤は保形性が悪かった。
したものをそれぞれ5枚ずつ用い、40℃×75%RH
の雰囲気下で72時間保存した後、貼付剤の各辺の長さ
を測定した。その結果を表3に示す。表3からわかるよ
うに、比較例2の貼付剤は保形性が悪かった。
【0027】
【表3】
【0028】以下に、貼付面積の測定方法と本邦パッチ
テスト基準による判定方法を説明する。 貼付面積の測定方法 厚さ75μmの透明なポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを、実施例および比較例の貼付剤と同様に10cm2
に調製して面積測定用フィルムを得た。このフィルムの
重量を測定した後、貼付剤を貼付して24時間後、48
時間後、72時間後にそれぞれフィルムを貼付剤上に重
ね合わせて貼付剤の剥離部分にマジックで目印をいれて
切り取って除去し、残ったフィルムの重量を測定して初
期のフィルムの重量との比をとり、数1により貼付面積
を求めた。
テスト基準による判定方法を説明する。 貼付面積の測定方法 厚さ75μmの透明なポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを、実施例および比較例の貼付剤と同様に10cm2
に調製して面積測定用フィルムを得た。このフィルムの
重量を測定した後、貼付剤を貼付して24時間後、48
時間後、72時間後にそれぞれフィルムを貼付剤上に重
ね合わせて貼付剤の剥離部分にマジックで目印をいれて
切り取って除去し、残ったフィルムの重量を測定して初
期のフィルムの重量との比をとり、数1により貼付面積
を求めた。
【0029】
【数1】
【0030】本邦パッチテスト基準による判定方法 ++:紅斑+浮腫もしくは丘疹 2点 +:明らかな紅斑 1点 ±:わずかな紅斑 0.5点 −:反応なし 0点 皮膚の刺激指数は数2により求めた。
【0031】
【数2】
【0032】
【発明の効果】本発明の貼付剤は、貼付部位の皮膚の伸
縮に対して追従性に富み、長時間にわたって皮膚に高い
接着性を示すことができる。また、膏体層に薬物を含有
させることにより、長時間にわたって薬効を発現する優
れた経皮吸収型製剤と成りうる。
縮に対して追従性に富み、長時間にわたって皮膚に高い
接着性を示すことができる。また、膏体層に薬物を含有
させることにより、長時間にわたって薬効を発現する優
れた経皮吸収型製剤と成りうる。
Claims (2)
- 【請求項1】 支持体に膏体層を有する貼付剤であっ
て、一方向の50%モジュラスが10〜600g/cmであ
ることを特徴とする貼付剤。 - 【請求項2】 請求項1の膏体層に薬物を含有させるこ
とを特徴とする貼付製剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7822692A JPH05238931A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 貼付剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7822692A JPH05238931A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 貼付剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05238931A true JPH05238931A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=13656139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7822692A Pending JPH05238931A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 貼付剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05238931A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000002539A1 (de) * | 1998-07-09 | 2000-01-20 | Lts Lohmann Therapie-Systeme Ag | Topisches pflaster mit nichtsteroidalen antirheumatika mit säuregruppe |
WO2001093839A1 (fr) * | 2000-06-06 | 2001-12-13 | Teijin Limited | Element pour l'application d'une pommade et tampon a pommade dans lequel ledit element est utilise |
US7501358B2 (en) | 2005-04-13 | 2009-03-10 | Nitto Denko Corporation | Adhesive preparation |
-
1992
- 1992-02-27 JP JP7822692A patent/JPH05238931A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6676962B1 (en) | 1998-07-09 | 2004-01-13 | Lts Lohmann Therapie-Systeme | Topical plaster with non-steroidal antirheumatic agents with an acid group |
WO2001093839A1 (fr) * | 2000-06-06 | 2001-12-13 | Teijin Limited | Element pour l'application d'une pommade et tampon a pommade dans lequel ledit element est utilise |
US7074421B2 (en) | 2000-06-06 | 2006-07-11 | Teijin Limited | Member for application of ointment and ointment patch employing the same |
KR100808438B1 (ko) * | 2000-06-06 | 2008-02-29 | 데이진 가부시키가이샤 | 연고 적용 부재 및 이를 사용한 연고 점착제 |
JP4616542B2 (ja) * | 2000-06-06 | 2011-01-19 | 帝三製薬株式会社 | 軟膏適用部材及びそれを用いた軟膏貼付剤 |
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