JPH0523739U - Cvケーブルのプレハブ接続部 - Google Patents

Cvケーブルのプレハブ接続部

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JPH0523739U
JPH0523739U JP7564391U JP7564391U JPH0523739U JP H0523739 U JPH0523739 U JP H0523739U JP 7564391 U JP7564391 U JP 7564391U JP 7564391 U JP7564391 U JP 7564391U JP H0523739 U JPH0523739 U JP H0523739U
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JP
Japan
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insulator
cable
premolded
metal fitting
push
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Pending
Application number
JP7564391U
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English (en)
Inventor
昇 田嶋
右文 瀬尾
克彦 伊藤
誠男 志関
晋司 梅田
清一 奥山
隆史 堀越
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 挿入並びにヒートサイクル時におけるケーブ
ル絶縁体14との線膨張係数の違いからくるプレモール
ド絶縁体22の外形変動により、特にプレモールド絶縁
体22とケーブル絶縁体14の界面の面圧が不均一にな
り、電気特性が低下するという課題を解決する。 【構成】 押し金具を内側押し金具241と外側押し金
具242との2段に分け、それらがプレモールド絶縁体
22を個別的に押すようにする。その他、押し金具2
4を中心軸を通る仮想平面に沿って複数のセグメントに
分割し、それぞれがプレモールド絶縁体22をケーブル
絶縁体14に対して斜めに押すようにする、押し金具
24を、当り部と基部とを分離し、当り部を複数のセグ
メントに分割し、それぞれを基部にヒンジする、リン
グ状導電性ゴムからなり、前面と後面がともに傾斜して
いる面圧矯正部品を、プレモールド絶縁体22と押し金
具24間に介在させる、などの手段をとる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ゴム製のプレモールド絶縁体を用いるCVケーブルのエポキシ型 プレハブ接続部(中間ならびに終端)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8に、従来のエポキシ型プレハブ接続部を模型的に示した。 10はCVケーブルの全体。12はケーブル導体で、13はその接続部(導体接 続部)、14はケーブル絶縁体、16はケーブル外部半導電層、18はケーブル シースである。 ケーブル導体接続部13およびその付近のケーブル絶縁体14の回りに、エポ キシユニット20を配置する。
【0003】 ケーブル絶縁体14の端部の上にプレモールド絶縁体22を装着し、その傾斜 する前面をエポキシユニット20に密着させる。 押し金具24によって、プレモールド絶縁体22を前方に押して、エポキシユ ニット20ならびにケーブル絶縁体14とプレモールド絶縁体22の間の面圧を 保持する。押し金具24は、図9のように、傾斜する前面26を持つ当り部28 と、基部30とが、一体になったものである。 図8の32はバネ、34はバネ軸である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記のプレモールド絶縁体を用いるプレハブ接続部において、プレモールド絶 縁体22とエポキシユニット20並びにケーブル絶縁体14の界面の面圧が重要 な問題になる。 面圧と電気特性との間には密接な関係がある。 これら界面の面圧は常に所定値以上であり、かつ全面にわたって均一であるこ とが望ましい。しかし、そのようにならない場合が多い。 以下、このことについて、より具体的に、いくつかの場合を述べる。
【0005】 (1)通常、ケーブル絶縁体14の外径とプレモールド絶縁体22の内径には径 差があり、挿入によりプレモールド絶縁体22の外形は変化する。 また、負荷変動によるヒートサイクル時には、ケーブル絶縁体14と、プレモ ールド絶縁体22の線膨張係数の違い(ケーブルの方が大)によって、プレモー ルド絶縁体の外形が変化する。 このような形状変化に対して、従来の単一形状を持った押し金具では、部分的 に圧力を加えてしまい、ケーブル絶縁体とプレモールド絶縁体の界面面圧の分布 を凹凸のあるものにする。
【0006】 (2)従来技術は、プレモールド絶縁体22を、ケーブル軸と平行な方向に、バ ネ32で加圧していた。 そのため、プレモールド絶縁体のエポキシユニット側界面には圧力が直接加わ るが、ケーブル側界面には、力の方向と直角方向に、プレモールド絶縁体の弾性 によって圧力が加わる。 その結果、プレモールド絶縁体のケーブル側界面の面圧にバラツキが生じ、絶 縁性能が低下する。
【0007】 (3)従来の押し金具24は、図9に示したように、すり鉢状の形状をした単一 部品であるため、上記のプレモールド絶縁体22の形状変化に追従することがで きなかった。 その結果、プレモールド絶縁体22の当り面の角度と押し金具24の前面26 の傾斜角度とが合わずに、先端の方で当たったり、元の方で当たったりして、ケ ーブル絶縁体14とプレモールド絶縁体22の界面の面圧を不均一(一部分だけ 面圧を増加させたり、減少させたり)にしていた。
【0008】 (4)従来、プレモールド絶縁体22と押し金具24との界面を設計する場合は 、図10で、角度Q1とQ2がほぼ等しくなるようにしていた。Q1はプレモール ド絶縁体22の後面の傾斜角、Q2は押し金具24前面の傾斜角である。 しかし、ケーブル絶縁体外径>プレモールド絶縁体内径であるため、Q1が設 計値よりも小さくなる傾向がある。 さらにケーブルに負荷がかかり、導体が発熱した場合、 ケーブル絶縁体の線膨張係数>>プレモールド絶縁体の線膨張係数 であるため、Q1はさらに設計値よりも小さくなる。 Q1<Q2である場合の、ケーブル絶縁体14とプレモールド絶縁体22との界 面における面圧分布は図11のようになる。 このような分布になると、面圧の局部的な低下により、放電が始まり易い。
【0009】 (5)ケーブル絶縁体にプレモールド絶縁体を挿入する際に、両者の間に塗るシ リコンオイルに空気が巻き込まれて小さなボイドができる。 上記のように、界面面圧に凹凸ができると、ケーブル絶縁体とプレモールド絶 縁体の間に生じたボイドをプレモールド絶縁体の外側に抜け難くしてしまい、絶 縁性能の低下を引き起こす場合がある。特に図11のA部(面圧が周囲より低い 部分)にボイドが集中し易い。
【0010】
【課題を解決するための手段1】 図1のように、押し金具を内側押し金具241と外側押し金具242との2段 に分け、かつ、それら内側外側の押し金具241,242がプレモールド絶縁体 22を個別的に前方に押すようにする。
【0011】 内外の押し金具241,242ともに従来の押し金具24のほぼ半分の肉厚で ある。それぞれがバネ32により、プレモールド絶縁体22を別々に押す。
【0012】
【解決手段1の作用効果】 この場合は、プレモールド絶縁体22をケーブル絶縁体に挿入した後に、外側 押し金具242のバネ32を締め込んで圧力を加える。この時点のプレモールド 絶縁体とケーブル絶縁体界面の面圧分布は、凸形になり、プレモールド絶縁体を 挿入した時に生じるボイドはプレモールド絶縁体の外側に抜けて行く。 その後に、内側押し金具241のバネ32を締め込んで圧力を加える事により 、プレモールド絶縁体とケーブル絶縁体界面の面圧分布は均一になる。
【0013】 また押し金具が2段に分割されているため、プレモールド絶縁体内径とケーブ ル絶縁体仕上げ外径との径差や、ヒートサイクルによって生じるプレモールド絶 縁体の外形の変化に追従し易い。 従来のような単一の押し金具では、押し金具の一部が強く当たってプレモール ド絶縁体とケーブル絶縁体界面の面圧分布を凹凸にすることがあるのに対し、本 考案のように2段に分割することにより、プレモールド絶縁体の肉厚に合わせた 圧力を加えることができ、面圧分布を均一にすることができる。
【0014】
【課題を解決するための手段2】 図2,図3のように、押し金具24を中心軸を通る仮想平面に沿って複数の セグメント240に分割し、 各セグメント240が個別的にプレモールド絶縁体22を押すようにし、 その押す力の方向は、それぞれケーブル絶縁体に対して傾斜し、その傾斜角 αはエポキシユニット20の傾斜面とケーブル絶縁体14とのなす角度βより小 さくなるようにする。
【0015】 図3は、図2の押し金具24だけを右から見たものであるが、このように押し 金具24を、たとえば8つのセグメント240に分割する。 バネ軸34の方向を、ケーブル絶縁体14に対してαだけ傾斜させる。αは、 上記のように、β(エポキシユニット20の傾斜面とケーブル絶縁体14とのな す角度)よりも小さくする。バネ軸34の延長が、βを二等分する面に添うよう にすれば、最も良く、押し金具24をプレモールド絶縁体22の膨張に追従させ ることができる。
【0016】
【解決手段2の作用効果】 押し金具24のバネ軸34の方向が、プレモールド絶縁体のエポキシユニット 側界面に対して角度差を持っているだけでなく、さらにケーブル絶縁体に対して も角度差を持っているために、プレモールド絶縁体が「くさび」となり、プレモ ールド絶縁体のエポキシユニット側界面とケーブル絶縁体側界面に均一な圧力を 保持することができる。
【0017】
【課題を解決するための手段3】 図4,図5のように、 押し金具24を、当り部28と基部30とを分離し、 当り部28を中心軸を通る仮想平面に沿って複数のセグメント280に分割 し、 各セグメント280を個別的に前記基部30にヒンジし、 かつ中心軸に向かう方向に弾性的に付勢する。
【0018】 上記図9のように、押し金具24は、元来当り部28と基部30とが一体にな ったものであるが、これを当り部28と基部30とに分ける。 そして、当り部28を、たとえば4つのセグメント280に4等分する。各セ グメント280の外側面に溝36を設ける。また各セグメント280にクレビス 38を形成する。
【0019】 基部30にもリブ40を形成する。クレビス38とリブ40とを組合せ、ピン 42によりヒンジして、各セグメント280の前面26の傾斜角θが変化できる ようにする。 溝36内にバネ44を装着して、各セグメント280を中心軸に向かう方向( θが小さくなる方向)に常時付勢し、セグメント280が開いたままになるのを 防ぐ。
【0020】
【解決手段3の作用効果】 押し金具24を複数個に分割(図は4分割した例である)することにより、押 し金具のプレモールド絶縁体に当たる部分が可動となる。そのため、すり鉢状の 前面26の角度θが変化したのと同様の効果が得られる。 したがって、径差のあるケーブルに挿入した時や、ヒートサイクル時のケーブ ル絶縁体との線膨張係数の違いから生じるプレモールド絶縁体の変形に合わせて 押すことができ、プレモールド絶縁体と、ケーブル界面の面圧分布を均一に保つ ことができる。
【0021】
【課題を解決するための手段4】 上記の解決すべき課題欄の(4)と図11で述べた、角度Q1<Q2の場合に、 ケーブル絶縁体14とプレモールド絶縁体22との界面の面圧分布が不均一にな る課題に対しては、次の手段をとる(Q1はプレモールド絶縁体22の後面の傾 斜角、Q2は押し金具24の前面の傾斜角)。
【0022】 図6,図7のように、 リング状導電性ゴムからなり、前面と後面がともに傾斜しており、前面の傾 斜角Q3が前記角Q1にほぼ等しく、後面の傾斜角Q4が前記角Q2より大きい面圧 矯正部品46を、 プレモールド絶縁体22と押し金具24間に介在させる。
【0023】 面圧矯正部品46は、図7のように2分割した形にしておく。このようにする と、特に施工済みのケーブルの中間接続部および終端部に適用するとき、解体す ることなしに界面面圧を改善することができる。 面圧矯正部品46は、プレモールド絶縁体22の後部が接地側の遮蔽電極にな っていることから、導電性のゴムによって製作する必要がある。
【0024】
【解決手段4の作用効果】 Q3はQ1とほぼ等しくしてあるが、上記のようにQ3>Q1(プレモールド絶縁 体22の挿入、ケーブル絶縁体14との熱膨張係数の違いに起因する)になつて も、面圧矯正部品46は、導電性ゴムを材料として用いており、押し金具24の 界面でQ4>Q2であるため、これが変形して若干の角度差を吸収し、大きな面圧 の不均一は生じない。 これにより、ケーブル絶縁体14外径とプレモールド絶縁体22内径の径差お よび熱膨張によるQ1の変化分についても吸収することができる。 図6に面圧矯正部品46を用いる場合の面圧分布を、用いない場合と比較して 示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1にかかる本考案の実施例の説明図。
【図2】請求項2にかかる本考案の実施例の説明図。
【図3】図2における押し金具24だけを右から見た説
明図。
【図4】請求項3にかかる本考案の実施例の押し金具2
4説明図。
【図5】請求項3にかかる本考案の実施例の押し金具2
4の分解説明図。
【図6】請求項4にかかる本考案の実施例の説明図。
【図7】請求項4にかかる本考案の実施例の面圧矯正部
品46の説明図。
【図8】プレモールド絶縁体を用いるプレハブ接続部の
一般的説明図。
【図9】プレモールド絶縁体を用いるプレハブ接続部に
おける押し金具24の説明図。
【図10】プレモールド絶縁体後面の傾斜角と押し金具
24前面の傾斜角の説明図。
【図11】プレモールド絶縁体後面の傾斜角<押し金具
24前面の傾斜角の場合の問題点の説明図。
【符号の説明】
10 CVケーブル 12 ケーブル導体 13 ケーブル導体接続部 14 ケーブル絶縁体 16 ケーブル外部半導電層 18 ケーブルシース 20 エポキシユニット 22 プレモールド絶縁体 24 押し金具 240 押し金具のセグメント 26 前面 28 当り部 280 当り部のセグメント 30 基部 32 バネ 34 バネ軸 36 溝 38 クレビス 40 リブ 42 ピン 44 バネ 46 面圧矯正部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 志関 誠男 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)考案者 梅田 晋司 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)考案者 奥山 清一 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)考案者 堀越 隆史 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブル絶縁体の端部の上にプレモールド
    絶縁体が装着してあり、その傾斜する前面がエポキシユ
    ニットに接しており、かつ前記プレモールド絶縁体を押
    し金具が弾性的に前方に押している、CVケーブルのプ
    レハブ接続部において、 前記押し金具が内側押し金具と外側押し金具との2段に
    分かれ、かつ、それら内側外側の押し金具が前記プレモ
    ールド絶縁体を個別的に前方に押している、CVケーブ
    ルのプレハブ接続部。
  2. 【請求項2】ケーブル絶縁体の端部の上にプレモールド
    絶縁体が装着してあり、その傾斜する前面がエポキシユ
    ニットに接しており、かつ前記プレモールド絶縁体を押
    し金具が弾性的に前方に押している、CVケーブルのプ
    レハブ接続部において、 前記押し金具は中心軸を通る仮想平面に沿って複数のセ
    グメントに分割してあって、各セグメントが個別的にプ
    レモールド絶縁体を押すようになっており、かつその押
    す力の方向は、それぞれケーブル絶縁体に対して傾斜
    し、その傾斜角αはエポキシユニットの傾斜面とケーブ
    ル絶縁体とのなす角度βより小さい、CVケーブルのプ
    レハブ接続部。
  3. 【請求項3】ケーブル絶縁体の端部の上にプレモールド
    絶縁体が装着してあり、その傾斜する前面がエポキシユ
    ニットに接しており、かつ前記プレモールド絶縁体を、
    傾斜する前面を持つ当り部と基部とからなる押し金具が
    弾性的に前方に押している、CVケーブルのプレハブ接
    続部において、 前記押し金具の当り部と基部とが分離し、前記当り部は
    中心軸を通る仮想平面に沿って複数のセグメントに分割
    してあって各セグメントが個別的に前記基部にヒンジし
    てあり、かつ中心軸に向かう方向に弾性的に付勢されて
    いる、CVケーブルのプレハブ接続部。
  4. 【請求項4】ケーブル絶縁体の端部の上にプレモールド
    絶縁体が装着してあり、その傾斜する前面がエポキシユ
    ニットに接しており、前記プレモールド絶縁体を押し金
    具が弾性的に前方に押している、CVケーブルのプレハ
    ブ接続部であって、前記プレモールド絶縁体の後面がQ
    1の角度で傾斜しており、前記押し金具の前面がQ2の角
    度で傾斜しているものにおいて、 リング状導電性ゴムからなり、前面と後面がともに傾斜
    しており、前面の傾斜角Q3は前記角Q1にほぼ等しく、
    後面の傾斜角Q4は前記角Q2より大きい面圧矯正部品
    が、前記プレモールド絶縁体と押し金具間に介在してい
    る、CVケーブルのプレハブ接続部。
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