JPH05237063A - 携帯型心電計 - Google Patents

携帯型心電計

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Publication number
JPH05237063A
JPH05237063A JP6656991A JP6656991A JPH05237063A JP H05237063 A JPH05237063 A JP H05237063A JP 6656991 A JP6656991 A JP 6656991A JP 6656991 A JP6656991 A JP 6656991A JP H05237063 A JPH05237063 A JP H05237063A
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JP
Japan
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waveform data
trigger signal
memory
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JP6656991A
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Inventor
Akihiro Maeda
晶弘 前田
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】異常時の心電図波形データの重複記憶を回避
し、メモリの使用効率を高めることにより、診断をより
的確、迅速に行えるようにする。 【構成】心電図波形記憶処理部14には心電図解析処理
部8または患者入力処理部12からトリガ信号が入力さ
れてくる。心電図波形記憶処理部14は、今回発生した
トリガ信号に基づいて心電図波形データの切り取り範囲
を一応求める。心電図波形記憶メモリ16に対してすで
に記憶された最新の心電図波形データまたは記憶するこ
とがすでに予定されている最新の心電図波形データにつ
いての確定した切り取り範囲と、前記の一応の切り取り
範囲とが重複するかどうかを判断する。そして、重複す
るときにはその重複範囲を除外して切り取り範囲を確定
し、その確定した切り取り範囲の心電図波形データを心
電図波形記憶メモリ16に記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、日常的に携行してお
き、常時的に心電図波形データを検出し、異常が生じた
ときにそのときの心電図波形データを記憶しておくよう
に構成された携帯型心電計に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の携帯型心電計には、検出した心
電図波形データをリアルタイムに解析して異常波形の有
無を判定し、異常があったと判定したときに自動的にト
リガ信号を出力してそのときの心電図波形データを記憶
するようにした自動記録型と、心電計を携帯している患
者が自覚症状によって異常を感じたときにイベントスイ
ッチを押すことでトリガ信号を発生させ、これによって
そのときの心電図波形データを記憶するようにした患者
駆動型とがある。
【0003】自動記録型と患者駆動型の違いは、心電図
波形データの記憶を指示するトリガ信号を出力するのが
波形解析処理部であるかイベントスイッチであるかの相
違のみである。なお、いずれの場合も、記憶される心電
図波形データは、トリガ信号が出力された時刻を挟む前
後の一定時間内のデータである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、従来において
は、トリガ信号が発生すると、常に、トリガ信号発生時
刻の前後の一定時間の心電図波形データを1ストリップ
(1単位)として記憶している。そのため、その1スト
リップの時間内に次のトリガ信号が発生したときには、
同じ波形データ部分を重複して記憶してしまうことにな
る。
【0005】これを図7に基づいて説明すると、トリガ
信号Trg1の発生によってその時刻t11より一定時
間T01前の時刻t10から開始して時刻t11より一定
時間T02後の時刻t12までの前後の一定時間T0 にわ
たる心電図波形データをレコードナンバー1のデータD
1としてメモリに記憶する。なお、前の一定時間T01
後の一定時間T02とは等しくされる場合が多い。
【0006】トリガ信号Trg1が発生した時刻t11
より一定時間T02が経過する前の時刻t21において次
のトリガ信号Trg2が発生したとする。すると、上記
と全く同様の処理が行われる。すなわち、トリガ信号T
rg2の発生時刻t21より一定時間T01前の時刻t2
0から開始して時刻t21より一定時間T02後の時刻t
22までの前後の一定時間T0 にわたる心電図波形デー
タをレコードナンバー2のデータD2としてメモリに記
憶する。
【0007】その結果として、メモリには図に示す
〔α〕の部分の心電図波形データが重複して記憶されて
しまうことになり、メモリの使用効率が低下する。
【0008】このような同一波形データの重複記憶は、
トリガ信号が発生すると、それ以前に記憶された心電図
波形データの切り取り範囲とは全く無関係に、常に、そ
の前後の一定時間T0 にわたる心電図波形データをメモ
リに記憶するように構成していたことに原因がある。
【0009】メモリの記憶容量には自ずと一定の限界が
あるから、上記のように同一データを重複記憶すると、
異常時の心電図波形データを記憶する機会(回数)に制
限を受けることになり、診断上好ましくない。異常時デ
ータの数が多いほど正確な診断が下せるからである。
【0010】また、メモリに記憶した心電図波形データ
を記録紙やモニタ等に再生した場合に、上記のような重
複記憶の可能性がある以上、実際に重複があったのかど
うか、また、あったとしたらどの部分が重複しているの
かについて常に注意を払いながら診断しなければならな
いので、的確で迅速な診断をする上で問題が残る。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、同一波形データの重複記憶を避ける
ようにしてメモリの使用効率を高めることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る携帯型心電
計は、トリガ信号の発生に基づいてその前後一定時間範
囲の心電図波形データを記憶するように構成された携帯
型心電計において、今回発生したトリガ信号に基づく心
電図波形データの切り取り範囲がすでに記憶が行われた
または記憶が予定されている最新のデータの切り取り範
囲と重複するかどうかを判断する手段を設けるととも
に、その判断によって重複があるとされた部分について
は除外して切り取り範囲を確定し、その確定した切り取
り範囲の心電図波形データを記憶するように構成したこ
とを特徴とするものである。
【0013】
【作用】すでに記憶された最新の心電図波形データまた
はすでに記憶されることが予定された最新の心電図波形
データは、その切り取り範囲がすでに確定している。次
にトリガ信号が発生したときに、そのトリガ信号の発生
時刻の前後一定時間範囲の心電図波形データというもの
が一応求められる。ただし、記憶すべきものとして確定
するのではない。確定するのは、上記した最新の心電図
波形データとの重複判断が行われた後である。すなわ
ち、重複していないときは、心電図波形データの切り取
り範囲は、トリガ信号発生時刻を基準とした前後一定時
間範囲と一致する。しかし、重複しているときには、そ
の重複部分を除外した残りの部分が切り取り範囲として
確定される。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る携帯型心電計
の主要部の構成を示すブロック線図である。
【0015】同図において、2は患者から心電図波形
(ECG)をピックアップする体表面電極、4は体表面
電極2がピックアップした心電図波形信号を計測しA/
D変換によってディジタルの心電図波形データに変換す
る心電図計測処理部、6は心電図計測処理部4から送出
されてくる心電図波形データを順次一時的に格納してお
くバッファメモリ、8はバッファメモリ6から心電図波
形データを逐一読み出しリアルタイムで波形解析を行っ
て異常波形の有無を判定し、異常時には自動的にトリガ
信号Trgを発生する心電図解析処理部、10は患者が
自覚症状によって異常を感じたときに押すイベントスイ
ッチ、12はイベントスイッチ10が押されたことを検
出したときにトリガ信号Trgを発生する患者入力処理
部、14は心電図解析処理部8または患者入力処理部1
2からトリガ信号Trgを入力したときに特定範囲の心
電図波形データをバッファメモリ6から読み出して次段
の心電図波形記憶メモリ16に記憶させる心電図波形記
憶処理部、16は心電図波形記憶処理部14がバッファ
メモリ6から読み出した特定範囲の心電図波形データを
記憶しておく心電図波形記憶メモリである。
【0016】心電図波形記憶処理部14は、原則とし
て、トリガ信号の入力の時点を挟む前後の一定時間T0
の心電図波形データをバッファメモリ6から読み出して
心電図波形記憶メモリ16に転送格納するものである
が、従来例にはない特別な処理として、そのトリガ信号
に基づいて転送格納しようとする心電図波形データが、
すでに心電図波形記憶メモリ16に記憶されている心電
図波形データ、および、まだ記憶されてはいないが前に
発生されたトリガ信号によって記憶が予定されている心
電図波形データと重複するかどうかをトリガ信号の入力
時刻情報に基づいて判断し、重複しようとするときには
その重複部分を除外して転送格納するという機能を有し
ている。
【0017】なお、上記構成において、通常は、心電図
解析処理部8、患者入力処理部12、心電図波形記憶処
理部14および心電図計測処理部4の一部分はマイクロ
コンピュータにより構成されていると考えてよい。
【0018】次に、各部のより具体的な動作を説明す
る。
【0019】心電図計測処理部4は、体表面電極2がピ
ックアップした心電図波形信号を水晶発振子などによる
正確なクロックによって一定時間おきにサンプリングし
てA/D変換し、心電図波形データとしてバッファメモ
リ6に順次格納する。
【0020】バッファメモリ6は、A/D変換されて転
送されてきた心電図波形データをその転送の順番に順次
アドレスをインクリメントしながら格納していく。した
がって、バッファメモリ6においては、心電図波形信号
の振幅情報と時間情報とが同時に記憶されることにな
る。
【0021】図2にバッファメモリ6のマップを示す。
図2(a)に示す6aがA/D変換された心電図波形デ
ータの格納領域を示し、図2(b)に示す6bが格納ア
ドレスを示すためのポインタ変数領域を示す。
【0022】図3の(a),(b)は心電図計測処理部
4がA/D変換した心電図波形データをバッファメモリ
6に格納するときのフローチャートを示す。
【0023】まず、ステップS10で、最初のA/D変
換を開始する前に次にA/D変換される心電図波形デー
タを格納すべきアドレスを示すアドレスポインタを初期
化し、バッファメモリ6における心電図波形データ格納
領域6aの先頭アドレスのセットを行う。
【0024】次に、ステップS20で、一定時間ごとに
A/D変換を行うために、所定のサンプリング周期ごと
に割り込み処理を行うべくタイマ割り込みのセッティン
グを行う。
【0025】タイマ割り込みのルーチンは次のように実
行する。
【0026】ステップS30で、心電図計測処理部4に
内蔵されている図示しないA/D変換器に対してA/D
変換のスタートを指令する。ステップS40で、A/D
変換動作が終了するのを待つ。A/D変換が終了する
と、ステップS50に進み、ポインタ変数領域6bにお
いてアドレスポインタによって示されているアドレスに
対してA/D変換後の心電図波形データを転送し格納す
る。そして、ステップS60で、ポインタ変数領域6b
のアドレスポインタをインクリメントし、タイマ割り込
みルーチンを終了する。
【0027】なお、バッファメモリ6はリングバッファ
であるが、アドレスが無限大のメモリと考えても差し支
えない。
【0028】次に、心電図解析処理部8について説明す
る。心電図解析処理部8は、常にバッファメモリ6のポ
インタ変数領域6bを監視しており、そのアドレスポイ
ンタが示すアドレスに新たな心電図波形データが格納さ
れた場合には、その心電図波形データをバッファメモリ
6から読み出し心電図波形の解析を実行する。
【0029】その心電図波形の解析は例えば次のような
方法で行う。心電図波形の特徴点として、鋭い立ち上が
りをもつQRS群中のR波をまず検出する。R波の検出
方法としては、心電図波形の微分値を計算し、所定の閾
値以下の極小値をとる点をR波とする方法がある。各Q
RS群についてR波の検出が行われると、前後のR波R
波間の間隔などを考慮して、そのQRS群が正常波形か
異常波形かを判定する。なお、この判定においては、特
定のQRS群に着目しその前後の波形との関係で正常,
異常の判定を行うため、最新の心電図波形データから時
間的に若干遅れて解析が行われることになり、その結果
として転送待ち状態が生じる。
【0030】以上のようにして異常波形が検出される
と、心電図解析処理部8は異常波形のR波の時間情報を
その時点でA/D変換された心電図波形データが格納さ
れているバッファメモリ6におけるアドレスという形で
与え、心電図波形記憶処理部14に対してトリガ信号を
送出する。これは自動記録型に相当している。
【0031】一方、患者が自覚症状によって異常を感じ
たときにイベントスイッチ10を押すと、患者入力処理
部12は、イベントスイッチ10が押されたときの時間
情報をその時点でA/D変換された心電図波形データが
格納されているバッファメモリ6におけるアドレスとい
う形で与え、心電図波形記憶処理部14に対してトリガ
信号を送出する。これは患者駆動型に相当している。
【0032】心電図波形記憶処理部14は、心電図解析
処理部8または患者入力処理部12からトリガ信号を入
力すると、原則として、そのトリガ信号発生時刻の前後
の一定時間の心電図波形データを1ストリップ(1単
位)としてバッファメモリ6から切り取り、心電図波形
記憶メモリ16に転送格納する。ただし、心電図波形記
憶メモリ16に格納すべき心電図波形データが重複しよ
うとするときにはその重複を回避する措置を講ずる。
【0033】図4に心電図波形記憶メモリ16のマップ
を示す。16aは心電図波形データの各ストリップを格
納しておく心電図波形データ格納領域であり、例えばス
トリップナンバー0の格納領域にはサンプリングされA
/D変換された(x+1)個の心電図波形データ(A/
D変換データ)D0-0 〜D0-x が格納されている。
【0034】16bは、心電図波形記憶メモリ16にす
でに格納されているか格納されることが確定しているス
トリップの中で最新のストリップにおける最後尾のA/
D変換データの時刻情報についての変数LAST−TI
MEを一時的にストアしておくための領域である。
【0035】16cは、心電図波形記憶メモリ16に格
納することが確定してはいるが未だ格納されていない転
送待ち行列の各ストリップの先頭のA/D変換データの
時刻情報についての変数配列DATA−S〔 〕を一時
的にストアしておくための領域である。16dは、同様
の転送待ち行列の各ストリップの最後のA/D変換デー
タの時刻情報についての変数配列DATA−E〔 〕を
一時的にストアしておくための領域である。
【0036】16eは、転送待ち行列として並んでいる
ストリップ数を示す転送待ちフラグをストアするための
領域である。
【0037】次に、心電図波形記憶処理部14の動作を
説明する。
【0038】心電図解析処理部8または患者入力処理部
12からトリガ信号を入力すると、このトリガ信号が示
している時刻情報に基づいてバッファメモリ6から切り
取られるストリップの範囲が確定するが、実際にストリ
ップがバッファメモリ6から心電図波形記憶メモリ16
に転送記憶されるのは、バッファメモリ6から切り取ら
れる範囲の最終アドレスに対してA/D変換データの格
納が終了した後である。なお、心電図波形の解析が遅れ
ており、すでに最終アドレスに対する格納が終了してい
るような場合には、切り取り範囲の確定の後直ちに転送
記憶が行われるようになっている。
【0039】さて、1つのストリップについての転送格
納が終了したときには、そのストリップについてのバッ
ファメモリ6上の最終アドレスを、心電図波形記憶メモ
リ16に格納された心電図波形データ内の一番最後のA
/D変換データについての時刻情報として変数LAST
−TIMEの領域にストアしておく。変数LAST−T
IMEの領域は別の条件によっても更新される。すなわ
ち、バッファメモリ6から切り取るべきストリップの範
囲が確定した後において直ちにその転送格納が行えず転
送待ちの状態となっているときには、転送待ちが発生し
たことを示すために転送待ちフラグをセットするととも
に、そのストリップの切り取り範囲を変数配列DATA
−S〔 〕およびDATA−E〔 〕にストアし、さら
に、その転送待ちのストリップについてのバッファメモ
リ6上の最終アドレスを一番最後の時刻情報として変数
LAST−TIMEの領域にストアする。
【0040】新たにトリガ信号が入力されてきたときに
は、そのトリガ信号Trg(n)を時刻情報として演算
し、原則的に切り取るべきストリップの先頭アドレスS
(n)と最終アドレスE(n)とを算出する。そして、
これらを変数LAST−TIMEに示されている値L
(n−1)と比較することによって、実際にバッファメ
モリ6から切り取るべき範囲の先頭アドレスS′(n)
と最終アドレスE′(n)とを決定する。
【0041】図5の(a)〜(c)によって実際に切り
取るべき範囲の決定の仕方を具体的に説明する。
【0042】図5(a)の場合には、今回のトリガ信号
Trg(n)に基づく先頭アドレスS(n)が変数LA
ST−TIMEに示されている値L(n−1)よりも大
きいので(S(n)>L(n−1))、1回前に心電図
波形記憶メモリ16に転送記憶されている又は転送記憶
される予定のストリップの心電図波形データと、今回転
送記憶されるべきものとして決定されるストリップの心
電図波形データとは重複するおそれがない。したがっ
て、バッファメモリ6から実際に切り取るべき範囲の先
頭アドレスS′(n)および最終アドレスE′(n)
は、それぞれ原則としての先頭アドレスS(n)および
最終アドレスE(n)とそれぞれ一致することになる。
そして、このときの最終アドレスE′(n)が次のトリ
ガ信号Trg(n+1)に対するLAST−TIMEに
示されるべき値L(n)となる。
【0043】なお、先頭アドレスS(n)から最終アド
レスE(n)までの時間はT0 であり、これは上記図5
(a)の場合、先頭アドレスS′(n)から最終アドレ
スE′(n)までの時間と一致する。
【0044】次に、図5(b)の場合であるが、今回の
トリガ信号Trg(n)に基づく先頭アドレスS(n)
が変数LAST−TIMEに示されている値L(n−
1)よりも小さく(S(n)<L(n−1))、かつ、
最終アドレスE(n)がL(n−1)よりも大きいので
(E(n)>L(n−1))、1回前に心電図波形記憶
メモリ16に転送記憶されているまたは転送記憶される
予定のストリップの心電図波形データと、今回転送記憶
されるべきものとして決定されるストリップの心電図波
形データとが〔α〕で示す範囲において重複してしま
う。そこで、バッファメモリ6から実際に切り取るべき
範囲の先頭アドレスS′(n)をLAST−TIMEに
示されている値L(n−1)に設定し(S′(n)=L
(n−1))、最終アドレスE′(n)は先頭アドレス
S′(n)から一定時間T0 後に相当する値に設定す
る。これにより、〔α〕の部分の重複を回避するのであ
る。なお、上記と同様に、このときの最終アドレスE′
(n)が次のトリガ信号Trg(n+1)に対するLA
ST−TIMEに示されるべき値L(n)となる。
【0045】次に、図5(c)の場合を説明する。この
場合には、今回のトリガ信号Trg(n)に基づく最終
アドレスE(n)が変数LAST−TIMEに示されて
いる値L(n−1)よりも小さくなっている(E(n)
<L(n−1))。このような事態が生じるのは、図5
(b)の場合のように最終アドレスE(n)をE′
(n)のように後ろへずらす処理を行った結果である。
もし、E′(n)をE(n)と一致させるのであれば、
図5(c)のような事態は生じない。ともかく、図5
(c)の場合には、今回のトリガ信号Trg(n)に基
づいて原則的に定められるべき切り取り範囲が、1回前
に心電図波形記憶メモリ16に転送記憶されているまた
は転送記憶される予定のストリップの心電図波形データ
と完全に重複するので、そのトリガ信号Trg(n)自
体を無視することとしている。すなわち、バッファメモ
リ6から心電図波形記憶メモリ16への心電図波形デー
タの転送記憶は行わない。
【0046】心電図波形記憶処理部14の動作を図6の
(a),(b)に示したフローチャートに基づいて説明
する。
【0047】まず、ステップS100で変数を初期化す
る。LAST−TIMEとして、〔バッファメモリ6の
先頭アドレス+ストリップ長〕をセットする。転送待ち
フラグはリセットする。以下、順を追って階層的に説明
を進める。
【0048】ステップS110で転送待ちフラグがセッ
トされているかどうかを判断し、セットされていない場
合にはステップS160にスキップして心電図解析処理
部8または患者入力処理部12においてトリガ信号が発
生したかどうかを判断する。
【0049】トリガ信号が発生していないときにはステ
ップS110にスキップするが、トリガ信号が発生して
いるときにはステップS170に進む。
【0050】ステップS170では、今回のトリガ信号
Trg(n)に基づいてバッファメモリ6から原則とし
て切り取るべき範囲の先頭アドレスS(n)と最終アド
レスE(n)とを算出する。次いで、ステップS180
で最終アドレスE(n)がLAST−TIMEに示され
ている値L(n−1)以下であるかどうかを判断する。
すなわち、図5(c)のような状況であるかどうかを判
断する。この判断が肯定的であるときには以下のステッ
プを無視してステップS110にスキップする。
【0051】しかし、最終アドレスE(n)がL(n−
1)よりも大きいと判断したときにはステップS190
に進み、先頭アドレスS(n)がL(n−1)以下であ
るかどうかを判断する。すなわち、図5(b)のような
状況であるかどうかを判断する。この判断が肯定的であ
るときには、重複記憶を避けるためにステップS200
に進み、実際に切り取るべき範囲の先頭アドレスS′
(n)としてL(n−1)を設定し、最終アドレスE′
(n)として先頭アドレスS′(n)にストリップ長を
加算したものを設定することで、切り取るべき範囲を最
終的に確定する。
【0052】そして、ステップS210へ進む。
【0053】もし、ステップS190での判断が否定的
であった場合、すなわち、図5(a)のように重複のお
それがないと判断した場合にはステップS200をスキ
ップしてステップS210へと進む。
【0054】ステップS210では、確定した先頭アド
レスS′(n)から最終アドレスE′(n)までの範囲
を切り取るべきストリップとして転送待ち行列の最後尾
に付け加える。そして、ステップS220で転送待ちフ
ラグを更新(インクリメント)するとともに、LAST
−TIMEとして最終アドレスE′(n)を設定する。
【0055】さて、ステップS110の判断で転送待ち
フラグがセットされているときにはステップS120に
進んで、バッファメモリ6から心電図波形記憶メモリ1
6への転送記憶が可能かどうかを判断する。不可能であ
るときにはステップS160にスキップするが、可能で
あるときにはステップS130に進んで転送待ち行列に
おける先頭のストリップをバッファメモリ6から読み出
して心電図波形記憶メモリ16に転送し記憶させる。こ
の場合のストリップの心電図波形データは、上記のよう
にして確定された先頭アドレスS′(n)から最終アド
レスE′(n)までのデータである。
【0056】次いで、ステップS140で転送待ち行列
および転送待ちフラグを更新する。
【0057】そして、ステップS150で心電図波形記
憶メモリ16がメモリフルの状態になったかどうかを判
断し、空きエリアが残っているときにはステップS16
0へと進むが、残っていないときにはすべての処理を終
了する。
【0058】以上の結果、記憶容量に一定の限界がある
心電図波形記憶メモリ16の使用効率を高めることがで
きる。すなわち、異常時の心電図波形データを記憶する
機会(回数)を増やすことができる。また、従来のよう
にいちいち重複の有無および重複箇所の判断を行う必要
もなくなる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、今回の
トリガ信号発生時刻を基準とした前後一定時間範囲を、
すでに記憶されまたは記憶予定された最新の心電図波形
データの切り取り範囲と重複するか否かを判断し、重複
しているときには重複部分を除外した残りの部分を今回
のトリガ信号による切り取り範囲として確定して記憶す
るように構成したので、メモリに同一波形データを重複
記憶させることがなくなる。したがって、異常時の心電
図波形データを記憶する機会(回数)を増やすことがで
きるとともに、重複の有無や重複箇所の判断が不要とな
り、心電図波形の診断をより的確、迅速に行うことがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る携帯型心電計の主要部
の構成を示すブロック線図である。
【図2】実施例に係るバッファメモリのマップを示す図
である。
【図3】実施例においてA/D変換した心電図波形デー
タをバッファメモリに格納するときの動作を示すフロー
チャートである。
【図4】実施例に係る心電図波形記憶メモリのマップを
示す図である。
【図5】実施例において実際に切り取るべき心電図波形
データの範囲の決定の仕方を説明する図である。
【図6】実施例に係る心電図波形記憶処理部の動作を示
すフローチャートである。
【図7】従来例において同一の心電図波形データが重複
記憶される様子を示す説明図である。
【符号の説明】
6 バッファメモリ 8 心電図解析処理部 10 イベントスイッチ 12 患者入力処理部 14 心電図波形記憶処理部 16 心電図波形記憶メモリ
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリガ信号の発生に基づいてその前後一
    定時間範囲の心電図波形データを記憶するように構成さ
    れた携帯型心電計において、今回発生したトリガ信号に
    基づく心電図波形データの切り取り範囲がすでに記憶が
    行われたまたは記憶が予定されている最新のデータの切
    り取り範囲と重複するかどうかを判断する手段を設ける
    とともに、その判断によって重複があるとされた部分に
    ついては除外して切り取り範囲を確定し、その確定した
    切り取り範囲の心電図波形データを記憶するように構成
    したことを特徴とする携帯型心電計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007190228A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Fukuda Denshi Co Ltd 心電計
JP2010538728A (ja) * 2007-09-12 2010-12-16 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ アラーム及び動向付け機能を有するqt間隔監視システム

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