JPH05237038A - 金属製真空容器 - Google Patents
金属製真空容器Info
- Publication number
- JPH05237038A JPH05237038A JP3473092A JP3473092A JPH05237038A JP H05237038 A JPH05237038 A JP H05237038A JP 3473092 A JP3473092 A JP 3473092A JP 3473092 A JP3473092 A JP 3473092A JP H05237038 A JPH05237038 A JP H05237038A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner container
- vacuum
- container
- aluminum foil
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 内容器1の胴部2の真空面2aに複数本のリ
ブ7あるいは複数個の突起を設け、この真空面2aにア
ルミ箔13を巻き付け、首部3およびスロープ部4、胴
部2、底部5に外周方向からアルミ箔13の弾性限界を
越える外力を加えアルミ箔の可塑性のみで内容器1の胴
部2の凹凸の凸部14と、凹部15間にアルミ箔13で
適宜間隔を設けた構成。 【効果】 放射放熱量が少なくなると共に、銅メッキを
行なうような設備は不要となりコストの低減が計れる。
ブ7あるいは複数個の突起を設け、この真空面2aにア
ルミ箔13を巻き付け、首部3およびスロープ部4、胴
部2、底部5に外周方向からアルミ箔13の弾性限界を
越える外力を加えアルミ箔の可塑性のみで内容器1の胴
部2の凹凸の凸部14と、凹部15間にアルミ箔13で
適宜間隔を設けた構成。 【効果】 放射放熱量が少なくなると共に、銅メッキを
行なうような設備は不要となりコストの低減が計れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料等の保温、保冷用
に使用される金属製の真空容器の改良に関するものであ
る。
に使用される金属製の真空容器の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の金属製真空容器において
は、真空中における放射放熱量を減少させる手段とし
て、真空層に面する表面の放射率(ε)を小さくする処
理を施していた。その手段として、内容器、外容器の面
に銀メッキ、又は内容器面に銅メッキを施している。
は、真空中における放射放熱量を減少させる手段とし
て、真空層に面する表面の放射率(ε)を小さくする処
理を施していた。その手段として、内容器、外容器の面
に銀メッキ、又は内容器面に銅メッキを施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成によると、こ
れらメッキにおいて銀メッキは高価であること、銅メッ
キは、メッキの工程で四塩化カリ等の劇薬を使用するた
め、メッキ設備、排水処理設備が大がかりとなり製品の
コストアップにつながる問題がある。
れらメッキにおいて銀メッキは高価であること、銅メッ
キは、メッキの工程で四塩化カリ等の劇薬を使用するた
め、メッキ設備、排水処理設備が大がかりとなり製品の
コストアップにつながる問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】銀メッキ、銅メッキ面の
放射率(ε)は0.02〜0.03であり、これと同等
の放射率(ε)を有する物でなければ放射放熱量が増大
する。銅メッキと放射率(ε)が同一な材料としてはア
ルミがあり、これを15〜50μの厚さに圧延した箔を
内容器に巻き付け、内容器の首部および胴部、首部およ
び胴部間のスロープ部に外周方向からアルミ箔の弾性限
界を越える外力を加えアルミ箔の可塑性のみで内容器の
胴部のリブあるいは突起による凹凸部を有する内容器の
真空面に装着されたことにより、銅メッキあるいは銀メ
ッキに代る内容器の表面処理であり放射放熱量を少なく
したものである。
放射率(ε)は0.02〜0.03であり、これと同等
の放射率(ε)を有する物でなければ放射放熱量が増大
する。銅メッキと放射率(ε)が同一な材料としてはア
ルミがあり、これを15〜50μの厚さに圧延した箔を
内容器に巻き付け、内容器の首部および胴部、首部およ
び胴部間のスロープ部に外周方向からアルミ箔の弾性限
界を越える外力を加えアルミ箔の可塑性のみで内容器の
胴部のリブあるいは突起による凹凸部を有する内容器の
真空面に装着されたことにより、銅メッキあるいは銀メ
ッキに代る内容器の表面処理であり放射放熱量を少なく
したものである。
【0005】
【作用】上記構成とすることにより内容器とアルミ箔
は、部分的な接触となりアルミ箔の温度は内容器より低
温となり、放射放熱は内容器からアルミ箔、アルミ箔か
ら外容器と2段階となり、かつアルミ箔と銅メッキは放
射率(ε)がほぼ同一の0.03であるから内容器に銅
メッキや銀メッキあるいはアルミ箔を密着巻きにしたも
のにくらべ少ない。また銀メッキや銅メッキのような設
備は不要でありコストも安価である。
は、部分的な接触となりアルミ箔の温度は内容器より低
温となり、放射放熱は内容器からアルミ箔、アルミ箔か
ら外容器と2段階となり、かつアルミ箔と銅メッキは放
射率(ε)がほぼ同一の0.03であるから内容器に銅
メッキや銀メッキあるいはアルミ箔を密着巻きにしたも
のにくらべ少ない。また銀メッキや銅メッキのような設
備は不要でありコストも安価である。
【0006】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。図1及び図2は本発明の一実施例を示す図である。
る。図1及び図2は本発明の一実施例を示す図である。
【0007】図1において、1は内容器であり胴部2と
胴部2の上方に胴部2より小径で所定の長さを有する首
部3と、胴部2と首部3を連続的に形成するスロープ部
4と胴部2の下側の底部5とからなっている。内容器1
の胴部2には複数本の縦あるいは横のリブ7(本実施例
では横の周方向に2本のリブ)を設けている。内容器1
の材質は熱伝導率の小さいステンレス材により形成され
ている。9は内容器1の外側に、内容器1から所定の間
隔をおいて形成された外容器であり、外容器上10と外
容器下11から形成されている。12は内容器1と外容
器9の間に形成された空間に形成した真空層である。1
3は内容器1の真空面2aに装着された厚さ15〜50
μのアルミ箔であり、巻き付け後首部3、スロープ部
4、底部5の外周方向からアルミ箔13の材料が有する
弾性限界を越える外力を加え、アルミ箔13の可塑性に
より内容器1の胴部2に設けられ凹凸のリブ7の凸部1
4に圧着するものである。よってアルミ箔13と内容器
1胴部2の凹部15は非接触となっている。17は内容
器1内に入れた内容物、例えば湯水18を加熱保温する
ための発熱体、19は内容器1の上部の首部3の内側に
形成された栓である。図2は別の実施例であるが図1と
の違いはリブ7のかわりに複数個の突起8を設けた点で
ある。
胴部2の上方に胴部2より小径で所定の長さを有する首
部3と、胴部2と首部3を連続的に形成するスロープ部
4と胴部2の下側の底部5とからなっている。内容器1
の胴部2には複数本の縦あるいは横のリブ7(本実施例
では横の周方向に2本のリブ)を設けている。内容器1
の材質は熱伝導率の小さいステンレス材により形成され
ている。9は内容器1の外側に、内容器1から所定の間
隔をおいて形成された外容器であり、外容器上10と外
容器下11から形成されている。12は内容器1と外容
器9の間に形成された空間に形成した真空層である。1
3は内容器1の真空面2aに装着された厚さ15〜50
μのアルミ箔であり、巻き付け後首部3、スロープ部
4、底部5の外周方向からアルミ箔13の材料が有する
弾性限界を越える外力を加え、アルミ箔13の可塑性に
より内容器1の胴部2に設けられ凹凸のリブ7の凸部1
4に圧着するものである。よってアルミ箔13と内容器
1胴部2の凹部15は非接触となっている。17は内容
器1内に入れた内容物、例えば湯水18を加熱保温する
ための発熱体、19は内容器1の上部の首部3の内側に
形成された栓である。図2は別の実施例であるが図1と
の違いはリブ7のかわりに複数個の突起8を設けた点で
ある。
【0008】次に上記構成からなる本実施例の作用につ
いて説明する。
いて説明する。
【0009】高温水を保温する場合について説明する。
内容器1内に湯水18を入れて発熱体17に通電して加
熱し湯水18が所定の湯温となった後に保温用加熱部
(図示せず)に通電を切り換えると湯温は一定に保たれ
る。金属製真空容器においても常温中で内容器1内に高
温の湯水18を保温しておくと、次のパターンで放熱が
行なわれる。
内容器1内に湯水18を入れて発熱体17に通電して加
熱し湯水18が所定の湯温となった後に保温用加熱部
(図示せず)に通電を切り換えると湯温は一定に保たれ
る。金属製真空容器においても常温中で内容器1内に高
温の湯水18を保温しておくと、次のパターンで放熱が
行なわれる。
【0010】第1番目として真空中の分子間伝導放熱、
これは真空層12内のわずかな空気等の分子の対流によ
る熱量であり、これは真空層12内の真空度によって放
熱量が左右される。
これは真空層12内のわずかな空気等の分子の対流によ
る熱量であり、これは真空層12内の真空度によって放
熱量が左右される。
【0011】第2番目として、首部3等、高温側の内容
器1と低温側の外容器9の接合部における伝導による放
熱があり、これはこの部分を形成する材料の熱抵抗に左
右されるが、熱抵抗は材料自体の熱伝導率、肉厚、形状
等により決まる。
器1と低温側の外容器9の接合部における伝導による放
熱があり、これはこの部分を形成する材料の熱抵抗に左
右されるが、熱抵抗は材料自体の熱伝導率、肉厚、形状
等により決まる。
【0012】第3番目として栓19からの放熱が有り、
これは栓19の大きさ(外気に面する部分の栓19の大
きさ、形状)、栓19を形成する材料の肉厚、熱伝導率
により決まる。
これは栓19の大きさ(外気に面する部分の栓19の大
きさ、形状)、栓19を形成する材料の肉厚、熱伝導率
により決まる。
【0013】第4番目として真空層12内の放射放熱が
ある。これは内容器1の真空面2aの表面の放射率
(ε)により左右され、この値が小さいほど放射による
放熱が少なくなる。
ある。これは内容器1の真空面2aの表面の放射率
(ε)により左右され、この値が小さいほど放射による
放熱が少なくなる。
【0014】本発明のものは上記放熱の中で第4番目の
放射による放熱を少なくするためのものである。厚さが
15〜50μのアルミ箔13を内容器1の真空面2aに
圧着しかつ内容器1の胴部2にリブ7あるいは突起8が
設けられているためアルミ箔13は内容器1に完全に密
着せずリブ7、突起8の凸部14と接して凹部15とは
空間を保っている。これによって内容器1の真空面2a
に銅あるいは銀メッキ処理を施したものと同様の効果が
得られる。
放射による放熱を少なくするためのものである。厚さが
15〜50μのアルミ箔13を内容器1の真空面2aに
圧着しかつ内容器1の胴部2にリブ7あるいは突起8が
設けられているためアルミ箔13は内容器1に完全に密
着せずリブ7、突起8の凸部14と接して凹部15とは
空間を保っている。これによって内容器1の真空面2a
に銅あるいは銀メッキ処理を施したものと同様の効果が
得られる。
【0015】なお内容器1と外容器9からなる金属製真
空容器が図面の通り正常な向きの場合は、胴部2より首
部3およびスロープ部4が小径となる為アルミ箔13が
落ちることはない。また金属製真空容器の向きが逆とな
っても内容器1の底部5は胴部2より小径となってお
り、アルミ箔13もこれにならって密着しているため内
容器1からはずれて落下することはない。
空容器が図面の通り正常な向きの場合は、胴部2より首
部3およびスロープ部4が小径となる為アルミ箔13が
落ちることはない。また金属製真空容器の向きが逆とな
っても内容器1の底部5は胴部2より小径となってお
り、アルミ箔13もこれにならって密着しているため内
容器1からはずれて落下することはない。
【0016】
【発明の効果】以上本発明によれば、内容器と外容器の
間に真空層を形成する金属製真空容器の内容器の胴部に
リブあるいは突起によって凹凸を設け、さらに真空面に
15〜50μのアルミ箔を密着巻きにして装着し、外周
方向から弾性限界を越える外力を加え、アルミ箔の可塑
性のみで、内容器の真空面にアルミ箔を巻回し、胴部の
凹凸部の凸部にアルミ箔を密着し、凹面とアルミ箔間に
空間を形成するため、アルミ箔の温度は内容器の温度よ
り低温となる。よって内容器に銅メッキを直接つけた場
合とアルミ箔をつけた場合の放射放熱量を比較すると放
射率(ε)は銅メッキとアルミ箔では同一であるから表
面温度の低いアルミ箔を付けたほうが少なく、放熱料は
少なくなると共に、銅メッキを行なうような設備は不用
であり金属製真空容器を製作する上でコストの低減が計
れる効果がある。
間に真空層を形成する金属製真空容器の内容器の胴部に
リブあるいは突起によって凹凸を設け、さらに真空面に
15〜50μのアルミ箔を密着巻きにして装着し、外周
方向から弾性限界を越える外力を加え、アルミ箔の可塑
性のみで、内容器の真空面にアルミ箔を巻回し、胴部の
凹凸部の凸部にアルミ箔を密着し、凹面とアルミ箔間に
空間を形成するため、アルミ箔の温度は内容器の温度よ
り低温となる。よって内容器に銅メッキを直接つけた場
合とアルミ箔をつけた場合の放射放熱量を比較すると放
射率(ε)は銅メッキとアルミ箔では同一であるから表
面温度の低いアルミ箔を付けたほうが少なく、放熱料は
少なくなると共に、銅メッキを行なうような設備は不用
であり金属製真空容器を製作する上でコストの低減が計
れる効果がある。
【図1】本発明の一実施例を示す金属製真空容器の概略
断面図である。
断面図である。
【図2】同じく別の一実施例を示す金属製真空容器の概
略断面図である。
略断面図である。
1 内容器 2 胴部 2a 真空面 3 首部 4 スロープ部 5 底部 7 リブ 8 突起 13 アルミ箔 14 凸部 15 凹部
Claims (1)
- 【請求項1】 胴部の上方に、胴部より小径でかつ適宜
長さを有する首部を備え首部と胴部は適宜スロープ部を
有し連続的に形成された有底の内容器の外側に外容器を
形成して内外容器間は所定の間隙を保ちかつ真空層を形
成した金属製真空容器において、内容器(1)の胴部
(2)の真空面(2a)に複数本の縦あるいは横のリブ
(7)、あるいは複数の突起(8)を設け、この真空面
(2a)にアルミ箔(13)を巻き付け、首部(3)お
よびスロープ部(4)、胴部(2)、底部(5)に外周
方向からアルミ箔(13)の弾性限界を越える外力を加
えアルミ箔(13)の可塑性のみで内容器(1)の胴部
(2)の凹凸の凸部(14)と、凹部(15)間にアル
ミ箔(13)で適宜間隙を設けたことを特徴とした金属
製真空容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3473092A JPH0824629B2 (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 金属製真空容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3473092A JPH0824629B2 (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 金属製真空容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05237038A true JPH05237038A (ja) | 1993-09-17 |
JPH0824629B2 JPH0824629B2 (ja) | 1996-03-13 |
Family
ID=12422437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3473092A Expired - Lifetime JPH0824629B2 (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 金属製真空容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0824629B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7797807B2 (en) * | 2002-11-06 | 2010-09-21 | Tiger Corporation | Double-layer vacuum container |
-
1992
- 1992-02-21 JP JP3473092A patent/JPH0824629B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7797807B2 (en) * | 2002-11-06 | 2010-09-21 | Tiger Corporation | Double-layer vacuum container |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0824629B2 (ja) | 1996-03-13 |
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