JPH05236310A - 映像信号記録装置 - Google Patents

映像信号記録装置

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JPH05236310A
JPH05236310A JP4069297A JP6929792A JPH05236310A JP H05236310 A JPH05236310 A JP H05236310A JP 4069297 A JP4069297 A JP 4069297A JP 6929792 A JP6929792 A JP 6929792A JP H05236310 A JPH05236310 A JP H05236310A
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video
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康二 飯島
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 カメラ部10は、被写体を撮影してディジタ
ル映像信号にして記憶する。カメラ制御部20は、カメ
ラ部10の撮影条件と映像信号処理条件とを撮影モード
に応じて制御する。静止画映像信号処理部30は、カメ
ラ部10からのディジタル映像信号に帯域圧縮やID付
加等の所定の信号処理を施す。ヘッド部50は、静止画
映像信号処理部30からのディジタル映像信号と動画映
像信号処理部40からのアナログ映像信号を磁気テープ
1に記録すると共に再生する。システム制御部60は、
撮影モードに応じて、カメラ制御部20を制御し、撮影
条件及び映像信号条件を切り換えさせる。 【効果】 静止画撮影モードに適した撮影条件及び信号
処理条件で静止画の撮影ができ、高質の静止画が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばいわゆる8mm
ビデオテープレコーダ等で使用される磁気テープのいわ
ゆるPCMオーディオ領域に静止画をディジタル映像信
号として記録する映像信号記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映像信号を記録媒体、例えば磁気記録媒
体に記録する装置としては、例えば静止画の映像信号、
すなわち1フィールドあるいは1フレーム分の映像信号
をいわゆるスチルビデオフロッピに記録するいわゆる電
子スチルカメラや、例えば動画の映像信号を磁気テープ
に記録するいわゆるカメラ一体型8mmビデオテープレ
コーダ(以下カメラ一体型8mmVTRという)等が知
られている。
【0003】例えばカメラ一体型8ミリVTRでは、磁
気テープがいわゆる回転ヘッド・ドラムの周囲に211
度の角度で巻き付けられ、180度間隔の一対のヘッド
(以下回転ヘッドという)が磁気テープをヘリカル走査
することにより、図3に示すように、磁気テープ80上
に斜めのトラック81が形成される。そして、各トラッ
ク81の回転ヘッド・ドラムの180度に相当するビデ
オ領域82には、輝度信号がFM変調され、搬送色信号
が低周波に変換され、オーディオ信号がFM変調され、
トラッキングサーボ用のトラッキング信号、例えばいわ
ゆるATF(Automatic Track Finding )制御用のパイ
ロット信号と共に周波数多重されて記録されるようにな
っている。また、各トラック81の残りの回転ヘッド・
ドラムの約30度に相当するPCMオーディオ領域83
には、非直線量子化されたディジタルオーディオ信号
(以下PCMオーディオ信号という)が、誤り訂正のた
めのいわゆるクロスインターリーブコード処理を施され
た後、同期信号、パリティ、ID等が付加されて記録さ
れるようになっている。また、磁気テープ80の両側に
は固定ヘッドがそれぞれ走査することによりキュートラ
ック84とオーディオトラック85が形成される。そし
て、キュートラック84には例えば録画内容の番地や頭
だし等に利用されるキュー信号が記録され、オーディオ
トラック85には例えばアフレコ(after recording )
用のオーディオ信号が記録されるようになっている。
【0004】ここで、例えば上述の8mmVTRにおい
て、PCMオーディオ領域83に音声信号だけでなくデ
ィジタル化された静止画映像信号の記録再生を行うこと
が考えられている。すなわち、例えばカメラ一体型のV
TRにおいて、通常の記録釦とは別に静止画記録用のシ
ャッタ釦を押すことによって、その時の静止画映像信号
がディジタル化されてPCMオーディオ領域83に記録
されるようにする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばカメ
ラ一体型8mmVTRで映像信号を撮影するための撮影
条件及び映像信号を処理する条件は、動画の撮影に適す
るようになっている。具体的には、被写体に焦点を自動
的に合わせるオートフォーカス(以下AFという:Auto
matic Focus )、被写体の明るさあるいは光量に応じて
光学系の絞りを調整するアイリス制御、露光及びシャッ
タ速度等の撮影条件と、カメラの入力光の強度とブラウ
ン管の発光強度を比例させるためにブラウン管のガンマ
特性(電光変換特性)をカメラ側で補正するガンマ補
正、ダイナミックレンジの補正、AGC(自動利得制
御:Automatic Gain Control)処理等の各種信号処理条
件を動画の撮影に適するようにしている。そのため、静
止画の撮影は、動画の1コマとして動画の撮影条件及び
信号処理で行われることになる。一般に動画の撮影で
は、シーンのパンニングを見越して撮影条件の時定数を
長くしており、上記信号処理も時間軸の方向を見越して
処理される。このように、動画の撮影条件及び映像信号
処理で静止画を撮影すると、静止画が1フレームあるい
は1フィールドの画像であり、AF、アイリス、シャッ
タ速度等の撮影条件の時定数が動画程長く必要なく、ま
た、ガンマ補正、ダイナミックレンジの補正、AGC処
理等の信号処理条件も適切でないため、十分な画質の静
止画が得られない。
【0006】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みてな
されたものであり、動画撮影モードと静止画撮影モード
とに応じて撮影条件及び映像信号処理条件を切り換え、
高質な静止画を得ることのできる映像信号記録装置の提
供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る映像信号記
録装置は、動画と静止画を供に記録できる映像信号記録
装置において、動画を撮影するモードと静止画を撮影す
るモードに応じて撮影条件及び映像信号処理条件を切り
換えることを特徴として上記課題を解決する。
【0008】ここで、撮影条件とは、例えば、被写体に
焦点を自動的に合わせるオートフォーカス(以下AFと
いう:Automatic Focus )、被写体の明るさあるいは光
量に応じて光学系の絞りを調整するアイリス制御、自動
的に露光を行うAE(Automatic Exposure:自動露光)
及びシャッタ速度等をいい、映像信号処理条件とは、例
えば、カメラの入力光の強度とブラウン管の発光強度を
比例させるためにブラウン管のガンマ特性(電光変換特
性)をカメラ側で補正するガンマ補正、ダイナミックレ
ンジの補正、AGC(自動利得制御:Automatic Gain C
ontrol)処理等をいう。
【0009】
【作用】本発明に係る映像信号記録装置は、静止画を撮
影するモードに応じた撮影条件及び映像信号処理条件で
静止画を撮影できるので高質な静止画を得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る映像信号記録装置の一実
施例を図面を参照しながら説明する。この実施例は、本
発明をいわゆるカメラ一体型8mmVTR(以下単にV
TRという)に適用したものであり、図1はこのVTR
の回路構成を示すブロック回路図である。
【0011】本発明に係る映像信号記録装置の一実施例
であるVTRは、図1に示すように、被写体を撮影して
得た撮像信号をディジタル信号に変換し、例えばガンマ
補正やAGC処理等の信号処理を施すカメラ部10と、
このカメラ部10を動画と静止画の撮影モード別に制御
するカメラ制御部20と、このカメラ制御部20が静止
画撮影モードに応じて上記カメラ部10を制御して得ら
れたディジタル映像信号の1フレームあるいは1フィー
ルド分にデータ圧縮処理等の信号処理を施して出力する
と共に、静止画の映像信号を再生する静止画映像信号処
理部30と、上記カメラ部10からの映像信号をアナロ
グ信号に変換して出力すると共に、再生される動画等の
映像信号に輪郭補償等の信号処理を施す動画映像信号処
理部40と、この動画映像信号処理部40からのアナロ
グ映像信号と上記静止画映像信号処理部30からのディ
ジタル映像信号を時分割多重して磁気テープ1のいわゆ
るビデオ領域とPCMオーディオ領域にそれぞれ記録す
ると共に、記録されたこれらの映像信号を再生するヘッ
ド部50と、上記カメラ制御部20、静止画映像信号処
理部30、動画映像信号処理部40等を制御するシステ
ム制御部60とから構成される。
【0012】そして、このVTRは、システム制御部6
0で設定された動画撮影モードに応じて上記カメラ部1
0の撮影条件や映像信号処理条件をカメラ制御部20が
制御し、得られる映像信号をディジタル信号に変換し、
信号処理が施された映像信号をアナログ信号に変換し
て、動画の映像信号として磁気テープ1のビデオ領域に
記録すると共に、このビデオ領域に記録した動画の映像
信号を再生し、例えばいわゆるNTSC方式に準拠した
映像信号として出力するようになっている。また、この
VTRは、システム制御部60で設定された静止画撮影
モードに応じてカメラ部10の撮影条件や映像信号処理
条件をカメラ制御部20が制御し、得られた映像信号の
1フレームあるいは1フィールド分を、静止画の映像信
号として磁気テープ1のPCMオーディオ領域に記録す
ると共に、このPCMオーディオ領域に記録した静止画
の映像信号を再生し、再生した1フレームあるいは1フ
ィールド分の映像信号をNTSC方式に準拠した映像信
号として繰り返し出力するようになっている。つまり、
このVTRは、上記カメラ部10で映像信号を得る場
合、上記システム制御部60で設定される動画撮影モー
ドと静止画撮影モードとに応じて、例えばAF、アイリ
ス、シャッタ速度等の撮影条件とダイナミックレンジの
補正、ガンマ補正、AGC処理等の映像信号処理条件を
上記カメラ制御部20で切り換えることにより、例えば
静止画を撮影するときには、高質な静止画が得られる。
【0013】具体的には、上記カメラ部10は、図1に
示すように、レンズ11と、被写体の明るさあるいは光
量に応じて絞り量を調整するアイリス12と、このアイ
リス12を通った光りがレンズ13を介して照射され、
電気信号である映像信号を光りの強さに応じて出力する
CCDイメージセンサ(以下CCDという)14と、こ
のCCD14からの映像信号をディジタル信号に変換す
るアナログ/ディジタル(以下A/Dという)変換器1
5と、該A/D変換器15からのディジタル映像信号に
例えばガンマ補正、AGC等の各種の信号処理を施すカ
メラ信号処理回路16とから構成される。
【0014】また、上記カメラ制御部20は、同じく図
1に示すように、上記システム制御部60で設定される
動画撮影モードと静止画撮影モードとに応じて、上記カ
メラ部10のレンズ11の焦点を自動的に調整するAF
駆動部21と、上記アイリス12の絞り量を調整するア
イリス駆動部22と、上記CCD14の読み出し速度を
制御するCCD読みだし制御部23と、上記カメラ信号
処理回路16から出力される輝度信号からAF及びAE
用の特徴抽出を行う特徴抽出回路24と、この特徴抽出
回路24からのデータが供給され、このデータを基に上
記AF駆動部21、アイリス駆動部22、CCD読みだ
し制御部23等を制御するマイクロプロセッサ(以下M
PU)25と、上記特徴抽出回路24で特徴抽出するエ
リアを制御することができる動きベクトル検出回路26
とから構成される。
【0015】また、上記動画映像信号処理部40は、同
じく図1に示すように、上記静止画映像信号処理部30
あるいはヘッド部50からの映像信号を記憶するビデオ
RAM42と、上記カメラ部10からの映像信号に記録
に適した信号処理を施して動画データを形成し、この動
画データを上記ヘッド部50に供給すると共に、上記ビ
デオRAM42から読み出された映像信号に輪郭補償等
の各種の信号処理を施した後、例えばNTSC方式に準
拠した映像信号に変換する映像信号処理回路41と、こ
の映像信号処理回路41から供給されるNTSC方式に
準拠した映像信号(ディジタル信号)をアナログ信号に
変換し、端子46を介して例えばモニタ受像機等に送出
するディジタル/アナログ(以下D/Aという)変換器
43と、上記映像信号処理回路41からの動画データを
アナログ信号に変換して上記ヘッド部50に供給するD
/A変換器44と、上記ヘッド部50で再生される映像
信号(アナログ信号)をディジタル信号に変換し、動画
データとして上記映像信号処理回路41に供給するA/
D変換器45とから構成される。
【0016】また、上記静止画映像信号処理部30は、
同じく図1に示すように、上記カメラ部10からのディ
ジタル映像信号を記憶するビデオRAM32と、このビ
デオRAM32からのディジタル映像信号が供給され
て、該ディジタル映像信号の1フレームあるいは1フィ
ールド分に所定のデータ圧縮処理を施して圧縮データを
形成し、また逆に、圧縮データにデータ伸長処理を施し
て映像信号を再生する静止画映像信号処理回路31と、
この静止画映像信号処理回路31からの圧縮データに同
期信号、エラー訂正符号等を付加して、静止画データを
形成し上記ヘッド部50に供給すると共に、上記ヘッド
部50からの静止画データにエラー訂正処理を施して圧
縮データ等を再生し、この圧縮データ等をRAM34に
供給するPCM処理回路33とから構成される。
【0017】また、上記ヘッド部50は、同じく図1に
示すように、上記動画映像信号処理部40からのアナロ
グ映像信号と上記静止画映像信号処理部30からの静止
画データを時分割多重すると共に、再生RF信号から動
画のアナログ映像信号と静止画データを再生して、上記
動画映像信号処理部40、静止画映像信号処理部30に
それぞれ供給するMUX51と、このMUX51からの
時分割多重された記録信号を増幅する増幅器53と、再
生RF信号を増幅する増幅器54と、上記増幅器53と
増幅器54を記録時と再生時で切り換える切り換えスイ
ッチ52と、上記増幅器53からの励磁電流に基づいて
上記磁気テープ1に信号を記録すると共に、再生RF信
号を再生して上記増幅器54に供給する回転ヘッド55
とから構成される。
【0018】また、上記システム制御部60は、同じく
図1に示すように、このVTRの動作モード、例えば動
画の映像信号を記録する動画撮像モード、静止画の映像
信号を記録する静止画撮像モード等の各種の動作モード
を設定する機能制御回路61と、この機能制御回路61
からの設定されたモードに応じて上記カメラ制御部20
のMPU25及び動きベクトル検出回路26を制御する
システムコントローラ62と、このシステムコントロー
ラ62の制御のもとに上記ビデオRAM32及び42の
アドレスを制御するメモリコントローラ63とから構成
される。
【0019】また、上記磁気テープ1は、例えば上述の
図3に示す磁気テープ80と同様のテープフォーマット
を有するものである。すなわち、上記回転ヘッド55の
ヘリカル走査により上記磁気テープ1上に斜めに形成さ
れるトラックがビデオ領域とPCMオーディオ領域に分
割され、ビデオ領域に動画がアナログ映像信号として記
録され、PCMオーディオ領域に静止画がディジタル映
像信号として記録されるようになっている。
【0020】次に、このVTRを構成する各部の動作を
説明する。先ず、上記カメラ部10は、上記システム制
御部60で設定された撮影モード(動画撮影モードある
いは静止画撮影モード)に応じ、上記カメラ制御部20
が切り換えた撮影条件及び映像信号処理条件により被写
体を撮影し、撮影により得た映像信号を信号処理し、信
号処理により得たディジタル映像信号を動画映像信号処
理部40あるいは静止画映像信号処理部30に供給す
る。
【0021】上記カメラ制御部20は、上記システム制
御部60で設定される動画撮影モードと静止画撮影モー
ドとに応じて、上記カメラ部10のAF、AE、アイリ
ス、映像信号の読み出し速度等の撮影条件とガンマ補
正、ダイナミックレンジの補正、AGC処理等の映像信
号処理条件とを制御する。
【0022】上記動画映像信号処理部40は、上記カメ
ラ信号処理回路16からの映像信号の輝度信号を所定の
搬送波によってFM変調し、搬送色信号を低周波に変換
した後、周波数多重して動画データを形成し、この動画
データを上記ヘッド部50に供給すると共に、ヘッド部
50あるいは静止画映像信号処理部30からの映像信号
に各種の信号処理を施した後、例えばNTSC方式に準
拠したアナログ映像信号に変換して出力する。
【0023】上記静止画映像信号処理部30は、上記カ
メラ部10からの映像信号の1フレームあるいは1フィ
ールド分に、所定のデータ圧縮、例えばいわゆる適応型
ダイナミックレンジ符号化(ADRC:Adaptive Dynam
ics Range Coding) やいわゆるサブサンプリング(Sub S
ampling)、離散余弦変換(DCT:Discrete CosineTra
nsform )等のデータ圧縮処理を施すと共に、同期信
号、エラー訂正符号等を付加して、ヘッド部50に供給
し、磁気テープ1上のPCMオーディオ領域に記録す
る。また、逆にヘッド部50で再生される静止画データ
にデータ伸長処理等の信号処理を施して、得られる静止
画の映像信号をビデオRAM42に供給するようになっ
ている。
【0024】上記ヘッド部50は、D/A変換器44か
らのアナログ映像信号とPCM処理回路33からのディ
ジタル映像信号(静止画データ)を時分割多重して磁気
テープ1のビデオ領域とPCMオーディオ領域にそれぞ
れ記録すると共に、動画のアナログ映像信号と静止画デ
ータを再生して、A/D変換器45、PCM処理回路3
3にそれぞれ供給する。
【0025】上記システム制御部60は、例えば、撮影
者が機能制御回路61において設定する動画の映像信号
を撮影する動画撮像モード、静止画の映像信号を撮影す
る静止画撮像モードに応じて上記カメラ制御部20を制
御し、撮影条件及び映像信号処理条件を切り換える。そ
して、例えば、静止画撮像モードが設定されると、シャ
ッタを操作する毎に、端子64を介して送られてくるシ
ャッタ信号を検出し、カメラ部10で被写体を撮影して
得られる映像信号の1フレームあるいは1フィールド分
を静止画の映像信号として、磁気テープ1のPCMオー
ディ領域に記録する。
【0026】ここで、このVTRの動作を上記カメラ制
御部20の制御動作を中心に詳しく説明する。先ず、カ
メラ部10のレンズ11を通して収光された光りは、ア
イリス12で光量を制御され、CCD14で電気信号に
変換される。この電気信号(以下映像信号という)は、
A/D変換器15でディジタル映像信号に変換された
後、カメラ信号処理回路16に供給される。このカメラ
信号処理回路16は、ディジタル映像信号を輝度成分と
色差成分に変換し、一方を動画映像信号処理部40の映
像信号処理回路41へ供給し、他方をカメラ制御部20
の特徴抽出回路24へ供給する。この特徴抽出回路24
は、AF、AEを制御するためのフィルタである。この
特徴抽出回路24のフィルタリングは、例えばAF用で
は、画面のエッジまたは特定の成分を抽出し、例えばA
E用では、画面内での輝度信号のレベルの平均を計算し
たり、任意のレベル以上または以下の信号が全体に対し
てどの程度あるかを測定するものである。この特徴抽出
回路24でフィルタリングされた信号を基に、MPU2
5では、特定のアルゴリズムに基づき、例えばAEの場
合、最適な露光状態にすべく、アイリス12の絞り量、
AGC信号処理、フィルタのウィンドウ、重みづけを制
御する。また、AFの場合、フォーカスが合うように、
レンズ位置の制御、フィルタの重みづけを制御する。こ
の際、動きベクトル検出回路26からの動き量を基に特
徴抽出回路24での抽出エリアを高速、適切に制御でき
る。
【0027】次に、このVTRにおいて、静止画を記録
するべくモードを切り換えてから磁気テープのPCMエ
リアに静止画が記録されるまでの動作を上記図1と図2
とを用いて説明する。図2は、静止画撮影モードが制御
部で設定された場合の動作例を示す図である。
【0028】例えば、利用者が時間ta のタイミングで
静止画撮影モードの設定を行うべくモード釦91を押圧
すると、上記システムコントローラ62は、その設定に
対応する制御信号を検出して上記カメラ制御部20を静
止画の撮影モードで時間tbから動作させるように制御
する。すると、フィールドFn となる時間tb のタイミ
ングで動画撮影モードから静止画撮影モードに切り換わ
り、画像特徴抽出、測光、動きベクトルの検出等が開始
される。そして、フィールドFn+1 が始まる時間tc
タイミングから、前フィールドFn で行われた測光、動
きベクトルの検出等の結果を受けて、アイリス制御、A
GC制御、電子シャッタ制御が開始される。また、この
フィールドFn+1 では、露光も行われており、ガンマ補
正を行う際のガンマカーブ(特性)の選択も行われる。
ここで、時間td のタイミングでシャッタ釦92が押圧
されたとすると、次のフィールドFn+2 が始まる時間t
eから、上記フィールドFn+1 で行われたカメラ制御、
カメラ信号処理から得られた静止画映像信号が映像RA
M32に記録される。そして、フィールドFn+2 が終了
すると時間tf から磁気テープ1上のPCM領域に静止
画が記録される。
【0029】具体的には、静止画撮影時には、システム
コントローラ62から静止画撮影モードであることがカ
メラ制御部20のMPU25に伝えられる。このMPU
25は、AF/AE用の特徴抽出回路24で抽出された
被写体情報から、該フィールドあるいはフレームの映像
が最適なダイナミックレンジとなる様に上記AF駆動部
21、アイリス駆動部22を制御し、またAGC処理、
ガンマ補正等の信号処理を上記カメラ信号処理部16で
該映像に適するように行わせる。また、上記MPU25
は、動きベクトル検出回路26により検出される動きベ
クトル量からシャッタ速度を選択することができ、上記
CCD読みだし制御部23の読みだし速度を制御でき
る。このようにして得られた静止画映像信号をメモリコ
ントローラ63の制御により、ビデオRAM32に記録
する。そして、この静止画は、上記機能制御部61で設
定される動作モードによっては、上記静止画映像信号処
理部30で帯域圧縮され、PCM処理回路34でID情
報等が加えられ、静止画データとされてMUX51〜増
幅器53を介して回転ヘッド45に供給される。
【0030】このとき、システムコントローラ62は、
回転ヘッド55への静止画データの供給に同期して、磁
気テープ1が走行を開始するように図示しない走行系を
制御する。そして、システムコントローラ62は、記録
を開始してから例えば数秒後に磁気テープ1の走行を停
止する制御を行う。この結果、磁気テープ1のPCMオ
ーディオ領域の数十〜数百トラック(データ圧縮率に依
存する)に、静止画がディジタル映像信号として記録さ
れる。
【0031】以上により、本発明に係る映像信号記録装
置の一実施例が適用されるVTRは、静止画撮影時と動
画撮影時とで撮影条件と信号処理とを分けることがで
き、静止画撮影モードに対応した撮影条件及び信号処理
条件で高質の静止画を撮影することができる。
【0032】なお、本発明は、上述の実施例に限定され
るものではなく、例えば、磁気テープの厚み方向に記録
領域を分割したいわゆる深層記録方式を採用し、アナロ
グ映像信号とディジタル信号をこれらの領域にそれぞれ
記録可能なビデオテープレコーダ等に本発明を適用でき
ることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る映像信号記録装置は、動画
と静止画を供に記録できる映像信号記録装置において、
動画を撮影するモードと静止画を撮影するモードに応じ
て撮影条件及び映像信号処理条件を切り換えることで、
それぞれの撮影モードに適したカメラ制御、カメラ信号
処理を行うことができ、特に静止画撮影時には、高質の
静止画を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る映像信号記録装置を適用したカメ
ラ一体型8mmVTRの回路構成を示すブロック回路図
である。
【図2】本発明に係る映像信号記録装置を適用したカメ
ラ一体型8mmVTRの静止画撮影モードでの動作を説
明するための図である。
【図3】8mmビデオテープレコーダで用いられる磁気
テープのテープフォーマットを示す図である。
【符号の説明】 1・・・・・磁気テープ 10・・・・カメラ部 16・・・・カメラ信号処理回路 20・・・・カメラ制御部 24・・・・特徴抽出回路 25・・・・マイクロプロセッサ(MPU) 26・・・・動き検出回路 30・・・・静止画映像信号処理部 40・・・・動画映像信号処理部 50・・・・ヘッド部 60・・・・システム制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画と静止画を供に記録できる映像信号
    記録装置において、 動画を撮影するモードと静止画を撮影するモードに応じ
    て撮影条件及び映像信号処理条件を切り換えることを特
    徴とする映像信号記録装置。
JP06929792A 1992-02-20 1992-02-20 映像信号記録装置 Expired - Lifetime JP3395197B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP06929792A JP3395197B2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 映像信号記録装置

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JP06929792A JP3395197B2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 映像信号記録装置

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JPH05236310A true JPH05236310A (ja) 1993-09-10
JP3395197B2 JP3395197B2 (ja) 2003-04-07

Family

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11187350A (ja) * 1997-12-22 1999-07-09 Canon Inc 撮像記録装置及びその制御方法
US6727949B1 (en) 1993-09-29 2004-04-27 Canon Kabushiki Kaisha Image pickup apparatus with moving image and still image focus control based on changing threshold value

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