JPH05235845A - 端末収容方式 - Google Patents

端末収容方式

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JPH05235845A
JPH05235845A JP4070438A JP7043892A JPH05235845A JP H05235845 A JPH05235845 A JP H05235845A JP 4070438 A JP4070438 A JP 4070438A JP 7043892 A JP7043892 A JP 7043892A JP H05235845 A JPH05235845 A JP H05235845A
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JP
Japan
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wireless
base station
wireless base
accommodated
terminal
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Application number
JP4070438A
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English (en)
Inventor
Kanji Sawada
寛治 沢田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 無線端末11が無線基地局10A、10Bに
対して収容要求を発信した場合、無線基地局10A、1
0Bは、各々の無線基地局10Aまたは10Bの収容し
ている無線端末の数に比例した時間だけ無線端末11へ
の応答を遅延させる。また、無線端末11では、最先に
応答のあった無線基地局に収容されるよう構成されてい
る。従って、例えば無線基地局10Bからの応答が無線
基地局10Aからの応答より早かった場合、無線端末1
1は無線基地局10Bに収容される。 【効果】 各無線基地局が収容する無線端末の数を均等
化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ローカル・エリア・ネ
ットワーク(LAN)等の通信ネットワークを構成する
無線端末を無線基地局に収容するための端末収容方式に
関する。
【0002】
【従来の技術】通信ネットワークには、公衆回線等を介
して行う広域的なネットワークや、ビルや、工場等の限
定された地域内で形成されるものがある。一般に、限定
された地域内で、ホストコンピュータや多数の端末を結
んで形成されるネットワークには、有線方式のものが多
い。これらは、例えば、バスラインや同軸ケーブル、あ
るいは光ファイバケーブル等を介して接続される。
【0003】ところが、この種の有線ネットワークに
は、端末等の配置の自由度が低いという欠点がある。即
ち、模様替え等により端末等の配置替えを行うとすれ
ば、その都度、煩雑な配線工事や接続作業を必要とす
る。この種のネットワークレイアウトの自由度を確保す
るためには、無線を利用するのが有効な手段である。し
かしながら、若し、無線のみでネットワークを構成する
と、周波数帯域や出力の制限等により、回線品質や通信
開始終了時のオーバーヘッド等、種々の問題が発生す
る。
【0004】そこで、ネットワークレイアウトの自由度
を確保しつつ十分な特性を得るために、先に図2に示す
ような二層構造の通信ネットワークが開発された(特願
平 2-45618号,2-45619号)。図2に、その二層構造の通
信ネットワークの概念図を示す。図の通信ネットワーク
は、同軸ケーブル等で構成された1つの有線ネットワー
ク1と、複数の無線ネットワーク2A,2B,2Cとか
ら構成される。この有線ネットワーク1には、入出力制
御を行うためのトランシーバ3が多数接続されており、
各トランシーバ3には、それぞれホストコンピュータ4
や有線端末5が接続され、従来よく知られた方式により
相互にデータ通信を可能にしている。この通信ネットワ
ークには、いくつかのトランシーバ3に対し、ゲートウ
ェイの役割りをする無線基地局6A,6B,6Cが接続
されている。この無線基地局6A,6B,6Cは、それ
ぞれその守備範囲内(図の一点鎖線で囲んだ円内)に配
置された無線端末7と、有線端末5やホストコンピュー
タ4との間の通信を中継する。
【0005】ここで、例えば、有線ネットワーク1をビ
ル内に張り巡らし、ビルの各フロアーあるいは適当に区
画された部屋等に、それぞれ個々の無線ネットワーク2
A,2B,2Cを配置する。このようにすれば、無線基
地局6A,6B,6C自身の守備範囲は狭く、機器の小
型化を図ることができる。また、空間的に十分離れた無
線ネットワーク2A,2B,2Cにおいては、全く同一
の周波数を同時に使用でき、チャンネルの競合等が生じ
ない。また、守備範囲が狭ければ送信出力が小さく、妨
害等の発生も防止できる。しかも、比較的自由に無線基
地局6A,6B,6Cを増設し、サービスエリアの拡大
が可能となる。
【0006】また、図2に示した無線ネットワーク2
A,2B,2Cの守備範囲は、必ずしも明確に限定され
ている訳ではなく、相互にオーバーラップし得る。従っ
て、1つの無線端末7からの送信データを、複数の無線
基地局が受信する可能性もある。従って、予め無線端末
7と特定の無線基地局とを接続しておくことが必要とな
る。これを、以下、無線基地局が無線端末を収容すると
表現する。
【0007】図3に、図2に示す通信ネットワークの基
本的端末収容方式シーケンスチャートを示す。尚、図2
に示す通信ネットワークは、必ずしも各無線基地局6
A,6B,6Cが、それぞれ予め設定された一定の無線
端末7を固定的に収容するだけでなく、例えは可搬式の
ポータブルコンピュータや移動電話等のように、使用状
況に応じて異なる無線ネットワークで使用される場合が
あるという前提に基づく。
【0008】図3において、ある無線端末7の電源がオ
ンされると、無線端末7は、先ず、いずれかの無線基地
局6A,6Bあるいは6Cに収容されるべく、収容要求
を発信する(ステップ)。図2の通信ネットワークの
例では、例えば、この収容要求等はパケット通信により
実行される。これに対し、収容要求を受信した無線基地
局6A,6B,6Cは、無線端末7に対し応答を行う。
ここでは、例えば無線端末7は、無線基地局6Aの守備
範囲に配置されており、無線基地局6Bや無線基地局6
Cの守備範囲外にあるものとする。
【0009】この場合、無線基地局6Bあるいは無線基
地局6Cは、必ずしも無線端末7の収容要求を正しく受
信できない場合もある。たとえ、収容要求を受信したと
しても、受信した信号レベルが低いと誤りが発生し、再
送要求等が行われる。無線基地局6A,6B,6Cが、
それぞれ無線端末7に対し応答を行った場合にも、無線
端末7がその応答を正確に受信できない場合がある。従
って、無線端末7は、正しい応答を時間的にもまちまち
のタイミングで受信する。ここで、無線端末7は、最初
に正しく受けた無線基地局6Aの応答(図3ステップ
)に対して対応し、無線基地局6Aに対して収容確認
を発信する(図3ステップ)。即ち、他の無線基地局
6B,6Cの出力した応答(図3ステップ,)は無
視される。無線基地局6Aは、収容確認を受けると、当
該無線端末7の収容決定を行う(図3ステップ)。こ
うして、無線基地局6Aは、その後、この無線端末7を
有線ネットワーク1(図2)に接続する動作を実行す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の端末収容方式は、無線端末7と無線基地局6A,6
B,6Cを動的に対応付けるといった点においては優れ
ているが、複数の無線端末7と複数の無線基地局6A,
6B,6Cが対応付け可能な場合、一つの無線基地局が
収容する無線端末7の数を均等化することや、各無線基
地局に収容される無線端末7が単位時間に送受信するデ
ータ量の合計を均等化することについては考慮されてお
らず、一部の無線基地局のみが多数の無線端末を収容し
てしまう場合や、大量のデータを送受信する無線端末7
が一部の無線基地局に集中してしまう場合があり、ネッ
トワークのスループットを低下させるといった問題点を
有していた。
【0011】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、ネットワークのスループットの低
下を防止することのできる端末収容方式を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明における第1の発
明の端末収容方式は、複数の無線基地局が相互に有線ネ
ットワークを介して接続され、前記各無線基地局が、複
数の無線端末のうちの任意の無線端末を収容するものに
おいて、前記いずれかの無線端末が無線基地局に対して
収容要求を発信したとき、前記各無線基地局は、該無線
基地局の収容している無線端末の数に比例した時間だけ
応答を行う時間を遅延させ、前記無線端末は、最先に応
答のあった無線基地局に収容されることを特徴とするも
のである。
【0013】第2の発明の端末収容方式は、複数の無線
基地局が相互に有線ネットワークを介して接続され、前
記各無線基地局が、複数の無線端末のうちの任意の無線
端末を収容するものにおいて、前記いずれかの無線端末
が無線基地局に対して収容要求を発信したとき、前記各
無線基地局は、該各無線基地局の中で収容無線端末数の
最小値を用い、この最小値に基づいて各無線基地局の収
容している無線端末の数に比例した時間だけ応答を行う
時間を遅延させ、前記無線端末は、最先に応答のあった
無線基地局に収容されることを特徴とするものである。
【0014】第3の発明の端末収容方式は、第2の発明
において、複数の無線基地局で、ある無線基地局の収容
無線端末数が変化した場合、前記ある無線基地局は他の
無線基地局に対して変化後の値を通知し、この通知を受
けた各無線基地局では、受信した値と自局が収容してい
る無線端末数の値を比較し、自局が収容している無線端
末数が方が小さくかつ1台以上の無線端末を収容してい
る場合は、他の無線基地局に対して自局が収容している
無線端末数を通知することにより、無線基地局における
収容無線端末数の最小値を求めることを特徴とするもの
である。
【0015】第4の発明の端末収容方式は、第2の発明
において、複数の無線基地局の収容無線端末数を管理す
る管理局を設け、いずれかの無線基地局の収容無線端末
数が変化した場合、該無線基地局はその値を前記管理局
に通知し、この通知を受けた前記管理局は、受信した値
と管理している各無線基地局の収容無線端末数とを比較
し、受信した値が前記各無線基地局の収容無線端末数の
中で最小であった場合は、該管理局から各無線基地局に
対してこの値を通知することにより、無線基地局におけ
る収容無線端末数の最小値を求めることを特徴とするも
のである。
【0016】第5の発明の端末収容方式は、複数の無線
基地局が相互に有線ネットワークを介して接続され、前
記各無線基地局が、複数の無線端末のうちの任意の無線
端末を収容するものにおいて、前記いずれかの無線端末
が無線基地局に対して収容要求を発信し、各無線基地局
が、これに対する応答を送出した場合、前記いずれかの
無線端末は、一定時間内に受信した応答の中で、各無線
基地局が収容している無線端末数を比較し、最も小さな
値を有する応答を送出した無線基地局に収容されること
を特徴とするものである。
【0017】第6の発明の端末収容方式は、複数の無線
基地局が相互に有線ネットワークを介して接続され、前
記各無線基地局が、複数の無線端末のうちの任意の無線
端末を収容するものにおいて、前記いずれかの無線端末
が無線基地局に対して収容要求を発信したとき、前記各
無線基地局は、該無線基地局の収容している無線端末の
要求処理能力値を合計した値に比例した時間だけ応答を
行う時間を遅延させ、前記無線端末は、最先に応答のあ
った無線基地局に収容されることを特徴とするものであ
る。
【0018】第7の発明の端末収容方式は、複数の無線
基地局が相互に有線ネットワークを介して接続され、前
記各無線基地局が、複数の無線端末のうちの任意の無線
端末を収容するものにおいて、前記いずれかの無線端末
が無線基地局に対して収容要求を発信したとき、前記各
無線基地局は、該各無線基地局の中で収容無線端末の要
求処理能力値を合計した値の最小値を用い、この最小値
に基づいて各無線基地局の収容している無線端末の数に
比例した時間だけ応答を行う時間を遅延させ、前記無線
端末は、最先に応答のあった無線基地局に収容されるこ
とを特徴とするものである。
【0019】第8の発明の端末収容方式は、複数の無線
基地局が相互に有線ネットワークを介して接続され、前
記各無線基地局が、複数の無線端末のうちの任意の無線
端末を収容するものにおいて、前記いずれかの無線端末
が無線基地局に対して収容要求を発信し、各無線基地局
が、これに対する応答を送出した場合、前記いずれかの
無線端末は、一定時間内に受信した応答の中で、各無線
基地局が収容している無線端末の要求処理能力値の合計
値を比較し、最も小さな値を有する応答を送出した無線
基地局に収容されることを特徴とするものである。
【0020】第9の発明の端末収容方式は、複数の無線
基地局が相互に有線ネットワークを介して接続され、前
記各無線基地局が、複数の無線端末のうちの任意の無線
端末を収容するものにおいて、前記いずれかの無線端末
が無線基地局に対して収容要求を発信したとき、前記各
無線基地局は、該各無線基地局が提供可能な処理能力値
を送信し、前記無線端末は、一定時間内に受信した応答
の中で、各無線基地局が提供可能な処理能力値を比較
し、最も大きな値を有する応答のあった無線基地局に収
容されることを特徴とするものである。
【0021】
【作用】本発明の端末収容方式においては、無線端末が
複数の無線基地局に対して収容要求を発信した場合、無
線基地局は、各々の無線基地局の収容している無線端末
の数に比例した時間だけ無線端末への応答を遅延させ
る。また、無線端末では、最先に応答のあった無線基地
局に収容されるよう構成されている。従って、例えば第
1の無線基地局からの応答が第2の無線基地局からの応
答より早かった場合、無線端末は第1の無線基地局に収
容される。従って、各無線基地局が収容する無線端末の
数を均等化することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。本発明の実施例では、一つの無線基地局が収
容する無線端末の数を均等化する方法と、一つの無線基
地局において、収容する各無線端末が単位時間に送受信
するデータ量の合計を均等化する方法とに分けられる。
ここで、無線端末の数を均等化する方法は、実施例1〜
3に示し、無線端末が単位時間に送受信するデータ量の
合計を均等化する方法は実施例4〜7に示す。尚、本発
明のこれらの方式を実施する場合、例えば図2に示す二
層構造の通信ネットワークが使用される。
【0023】《実施例1》この実施例は、無線基地局が
収容要求パケットを受信した場合、その時点で収容して
いる無線端末の数に比例した時間だけ応答パケットを送
出する時間を遅延させることで、一つの無線基地局が収
容する無線端末の数を均等化するものである。
【0024】即ち、無線基地局が収容要求パケットを受
信してから応答パケットを送出するまでの時間をTとし
た場合、Tは無線基地局が収容パケットを受信した時点
で収容している無線端末の数に比例する時間である。従
って、Tはある定数(無線端末1台収容毎に発生させる
単位時間)と、各無線基地局が収容している無線端末の
数との積であり、以下の式で表される。 T=D×N …(1) ここで、Dは各無線基地局に共通する値であり、無線端
末1台収容毎に発生させる遅延時間である。また、Nは
収容要求パケットを受信した時点で無線基地局が収容し
ている無線端末の数である。
【0025】収容要求パケットを送出した無線端末を2
台の無線基地局が共に収容可能であった場合の動作につ
いて、本実施例をより具体的に説明する。図1は本発明
の端末収容方式における実施例1を示すシーケンスチャ
ートである。図の例では、図2に示すような二層構造の
通信ネットワークを使用し、無線端末11が、2台の無
線基地局10A、10Bに対し、収容要求を発した場合
を示している。
【0026】先ず、無線端末11が、電源スイッチ投入
等の後、いずれかの無線基地局に収容されるべく、収容
要求を発信すると(図1のステップ)、各無線基地局
10A、10Bは、それぞれ収容要求を受信し、応答遅
延時間を設定する(ステップ)即ち、各無線基地局は
無線端末1台収容毎に0.1秒の遅延を発生させる(式
(1) においてD=0.1とする)こととし、収容要求を
受信した時点で無線基地局10Aが収容している無線端
末の数を5台、無線基地局10Bが収容している無線端
末の数を4台とした場合、無線基地局10A、10Bが
収容要求を受信してから応答を送出するまでの時間は、
無線基地局10Aで0.5秒、無線基地局10Bで0.
4秒となる。従って、無線基地局10Bは0.4秒後に
応答し(ステップ)、無線基地局10Aは0.5秒後
に応答する(ステップ)。
【0027】その結果、無線端末11側で、応答が受信
されるタイミングは、無線基地局10B、無線基地局1
0Aの順となる。無線端末11では、予め、最先に応答
を受けた無線基地局に対し、優先的に接続されるよう構
成されている。従って、無線端末11は、無線基地局1
0Bに対してのみ収容要求を送出し(ステップ)、こ
れを受けた無線基地局10Bは、新規無線端末の収容処
理を行って(ステップ)、その応答を無線端末11に
送出する(ステップ)。従って、無線端末11は無線
基地局10Bに収容され、無線基地局10Aおよび無線
基地局10Bが収容する無線端末の数は、共に5台とな
り、各無線基地局が収容する無線端末の数は平均化され
る。
【0028】次に、無線端末と無線基地局のそれぞれ動
作を説明する。図4は、無線端末11と無線基地局10
A、10Bのそれぞれの動作を示すフローチャートであ
る。先ず、無線端末11の場合、最初に収容要求を送信
し(ステップS101)、無線基地局からの応答受信待
ちを行う。そして、無線基地局からの何らかの応答を受
信すると(ステップS102)、これが収容要求送信に
対する応答であるか否かを判定し(ステップS10
3)、この要求送信に対する応答でなかった場合は、別
処理に移行する(ステップS104)。また、収容要求
送信に対する応答であった場合は、既に他の収容要求送
信に対する応答があったか否かを判定し(ステップS1
05)、既に応答があった場合は、この応答を廃棄し
(ステップS106)、ステップS102に戻る。即
ち、最先の応答のみを採用し、これ以降の応答は無視す
る。
【0029】ステップS105において、それ以前に応
答がなかった場合は、その応答を採用した無線基地局に
対し要求送信を行う(ステップS107)。その後、何
らかの応答を受信すると(ステップS108)、これが
ステップS107での要求送信に対する応答であるか否
かを判定し(ステップS109)、そうであった場合
は、ステップS102に戻って受信待ちを行い、そうで
なかった場合は、ステップS104の別処理に移行す
る。
【0030】次に、無線基地局10A、10Bの場合
は、先ず、何らかの要求受信を行うと(ステップS20
1)、これが収容要求か否かを判定し(ステップS20
2)、収容要求以外の他の通信処理の要求である場合
は、別処理に移行する(ステップS203)。また、こ
れが収容要求であった場合は、更にその収容要求が全部
の無線基地局宛であるか否かを判定する(ステップS2
04)。ここで、全無線基地局宛であった場合は、無線
端末11がいずれかの無線基地局に収容される前の段階
であるため、各無線基地局は、収容している無線端末数
によりタイマ値を設定する(ステップS205)。これ
が、上述したタイマ値T=D×Nである。そして、所定
のタイマ値に対応した設定時間が経過すると(ステップ
S206)、無線基地局10A、10Bは、応答送信を
行い(ステップS207)、ステップS201の要求受
信待ちに戻る。
【0031】一方、ステップS204において、全無線
基地局宛の収容要求でない場合、即ち、特定の無線基地
局(この実施例では、無線基地局10B)宛の収容要求
であった場合は、収容要求を送信した無線端末11を収
容すべく、新規無線端末収容処理を行う(ステップS2
08)。その後は、無線端末11に対して応答送信を行
い(ステップS209)、ステップS201に戻る。以
上、無線端末11および無線基地局10A、10Bの動
作によって、図1に示すような無線端末、無線基地局間
の動作が行われる。
【0032】《実施例2》上記実施例1では、無線端末
および無線基地局の処理が単純であるという点で優れて
いるが、一つの無線基地局が収容する無線端末の数が大
きい場合、各無線基地局が収容する無線端末の数が増え
るに従い、無線端末からの収容パケットに対する無線基
地局からの応答が、全体的に遅くなるといった傾向があ
る。
【0033】これに対処するため、実施例2では、実施
例1における“収容要求パケットを受信してから応答パ
ケットを送出するまでの時間Tを表す式{式(1) }”を
以下のように変更する。 T=D×(N−n)+c (N>0) …(2) T=0 (N=0) …(3) 尚、上記式(2),(3) 中、T、D、Nは式(1) と同様であ
る。また、nは無線端末を1台以上収容している無線基
地局のNの中で、最小のNを表し、(0<n≦N)の範
囲の値を有する。nの決定方法については後述する。c
は、遅延時間Tを補正するための定数であり、0以上の
値を持つ定数である。
【0034】次に、上記nの決定方法について説明す
る。各無線基地局が収容している無線端末の数の中で、
最小の値を得る方法について、このnを管理する局が存
在する場合と、存在しない場合について以下に示す。
「nを管理する局が存在しない場合」とは、各無線基地
局が収容している無線端末の数の中で最小の値を一元的
に管理する特定の局(これは、無線基地局の機能を兼ね
ている局であってもよく、また、nの管理を専用に行う
局であってもよい)が存在しない場合である。この場
合、“nを決定する方法”とは、nを決定するために各
無線基地局間で交換すべき情報と手順および各無線基地
局内での処理を定めることである。
【0035】また、「nを管理する局が存在する場合」
とは、各無線基地局が収容している無線端末の中で最小
の値を一元的に管理する局(この場合も、無線基地局の
機能を兼ねている局であってもよく、また、nの管理を
専用に行う局であってもよい)が存在する場合である。
この場合、“nを決定する方法”とは、各無線基地局と
nを管理する局との間で交換すべき情報と手順および各
無線基地局とnを管理する局の内部の処理を定めること
である。
【0036】[nを管理する局が存在しない場合]これ
は、一つの無線基地局が収容している無線端末の数の変
化をきっかけに、1台以上の無線端末を収容している無
線基地局間で各無線基地局が収容無線端末の数を交換す
ることで、nを決定する方法である。図5は、この方法
を示す説明図である。図中、A、B、C、Dは、無線基
地局であり、各々の無線基地局A、B、C、Dの無線端
末の収容数は、4台、3台、2台、6台であるとする。
そして、この状態において、無線基地局Aに無線端末が
新規に1台収容されたとする(図中、ステップ)。
【0037】先ず、図5の例のように無線基地局が無線
端末を新規に1台収容した時または収容していた無線端
末が離脱した時(即ち、無線基地局が収容していた無線
端末の数が変化した時)、その無線基地局は収容してい
る無線端末の台数Nを他の全ての無線基地局に通知する
(ステップ)。以後、この通知を収容台数通知と呼
び、通知される台数Nを“X”で表す。尚、送信は各無
線基地局それぞれに対して個別に行う方法と、ブロード
キャスト(相手先を特定しない方法)またはマルチキャ
スト(複数の相手先を特定する方法)を用いて他の複数
の無線基地局に対して同時に行う方法のいずれかで行う
ことも可能である。
【0038】次に、収容台数通知を受信した他の無線基
地局では以下の処理を行う。収容台数通知で通知される
台数“X”より自局の“N”が大であるかまたは等しい
場合、“n”に“X”を代入する(図5の例では無線基
地局Dが相当する)。即ち、収容台数通知で通知される
無線端末台数が、自局で収容している無線端末の台数よ
りも小さいか等しい場合、この値(収容台数通知で通知
された値)を収容無線端末数の最小値の有力な候補と見
なし、以後、その他の収容台数通知を受信するまでこの
値を“n”とする。
【0039】収容台数通知で通知される台数“X”より
自局の“N”が小であり、かつ“N”が0でなければ
“n”に“N”を代入し、他の無線基地局に対し収容台
数通知を送信する。この収容台数通知で使用する“X”
は、この通知を送信する無線基地局の“N”である。即
ち、1台以上の無線端末を収容している無線基地局が収
容台数通知を受信し、この収容台数通知で通知される無
線端末数が、自局で収容している無線端末の台数より大
きい場合、自局が収容している無線端末の台数を収容無
線端末数の最小値の有力な候補と見なし、この値を
“n”とすると共に、他の無線基地局に対しては自局が
収容している無線端末の数を示す収容台数通知を送信す
る。
【0040】また、自局が収容している無線端末の台数
が0の場合、収容端末通知は無視する。例えば、図5の
例では無線基地局Aより通知される台数Xは5台であ
り、従って、無線基地局Bと無線基地局Cは、自局のN
をnに入力すると共に、その値を他の無線基地局に対し
て通知する。ここで、無線基地局Bが無線基地局Cより
さきに収容台数通知を送信したとする(ステップ)。
これにより、無線基地局Aと無線基地局Dは、受信した
台数Xをnに代入するだけで、他の無線基地局に対して
は、収容台数通知を送信しない。一方、無線基地局C
は、自局のNが2台であるため、この値をnに代入する
と共に、他の無線基地局A、B、Dに対して送信する
(ステップ)。その後は、他の無線基地局からの収容
台数通知の送信は存在しないため、無線基地局A、B、
C、Dの値nは2台となる。
【0041】以上の処理により、各無線基地局間で、各
無線基地局が収容している無線端末台数が交換され、最
終的には、各無線基地局で共通に使用すべき“n”が決
定される。即ち、受信した収容台数通知が示す無線端末
数が自局が収容している無線端末数より大きい間、他局
に対し自局の無線端末数を示す収容台数通知(収容無線
端末数の最小値として自局の無線端末数を採用するよう
提案する通知)を送信させることで、最終的には最小の
値を持つ無線基地局のみが収容台数通知を送信できるよ
うになり、その結果、各無線基地局で使用すべき収容無
線端末の最小値nが決定される。
【0042】[nを管理する局が存在する場合]これ
は、一つの無線基地局が収容している無線端末の数の変
化をきっかけに、変化後の無線端末の数をnを管理する
局に通知し、nを管理する局でこの値が各無線基地局が
収容している無線端末の数の中で最小の値か否かを判定
し、最小であった場合は、この値を各無線基地局に通知
することで、nを決定する方法である。
【0043】先ず、nを管理する局(以下、これをn管
理局と称す)は、各無線基地局が収容している無線端末
の数を管理するものとする。n管理局が管理する各無線
基地局の無線端末の数は、初期状態では全て0であり、
各無線基地局から収容台数通知を受信することで更新さ
れる。無線基地局が無線端末を新規に収容した時または
収容していた無線端末が離脱した時(即ち、無線基地局
が収容している無線端末の数が変化した時)、無線基地
局が収容している無線端末の台数Nを収容台数通知でn
管理局に通知する。
【0044】図6は、n管理局の動作を示すフローチャ
ートである。先ず、上記のようにある無線基地局から収
容台数通知がn管理局に対して行われたとする。これに
より、n管理局はその収容台数通知を受信し(ステップ
S1)、そして、これを通知元の無線基地局の管理情報
として“X”を記録する(ステップS2)。その後は、
記録した“X”と各無線基地局が収容している無線端末
の数を比較し(ステップS3)、これが1以上でかつ
“X”より小さな数がない場合、“X”を新規のnと
し、各無線基地局に対し新規の“n”を通知する(ステ
ップS4)。これにより、通知を受けた各無線基地局で
は、この通知で得た値を以後各無線基地局の“n”とす
る。即ち、収容台数通知が示す無線端末数が他の無線基
地局が収容している無線端末の数より小さいか等しい場
合、この値を収容無線端末数の最小値とし、n管理局で
管理すると共に各無線基地局に対しこの値を通知する。
そして各無線基地局では、この値を収容無線端末数の最
小値とする。
【0045】また、ステップS3において、“X”と各
無線基地局が収容している無線端末の数を比較し、1以
上でかつ“X”より小さい数がある場合、n管理局は、
この時点で管理している“n”は変更せず、また、各無
線基地局に対して“n”を通知することもしない。即
ち、収容台数通知が示す無線端末数が他の無線基地局が
収容している無線端末の数より大きい場合、n管理局は
この値を収容台数通知を送信した無線基地局の管理情報
として記録するのみであり、管理している収容無線端末
数の最小値を変更することもなく、また他の無線基地局
に対して収容無線端末数の最小値を通知することもしな
い。以上の処理により各無線基地局で共通に使用すべき
“n”が決定される。
【0046】このように求めたnを使用して、実施例2
を詳細に説明する。図7は、実施例2のシーケンスチャ
ートである。図の例では、収容パケットを送出した無線
端末11を3台の無線基地局10A、10B、10Cが
共に収容可能であった場合の動作について示している。
先ず、無線端末11が、電源スイッチ投入等の後、いず
れかの無線基地局に収容されるべく、収容要求を発信す
ると(図7のステップ)、各無線基地局10A、10
B、10Cは、それぞれ収容要求を受信し、応答遅延時
間を設定する(ステップ)即ち、D=0.1、c=
0.1とし、収容要求パケットを受信した時点で無線基
地局10A、無線基地局10B、無線基地局10Cが収
容している無線端末の数をそれぞれ、8台、8台、7台
とする。この場合、n=7となり、無線基地局10A、
無線基地局10B、無線基地局10Cが応答パケットを
送出するまでの遅延時間Tはそれぞれ0.2秒、0.2
秒、0.1秒となる(それぞれ、ステップ、、の
応答となる)。
【0047】その結果、無線端末11で応答が受信され
るタイミングは、最初に無線基地局10C、次に無線基
地局10Aあるいは無線基地局10Bとなる。この実施
例でも無線端末11では、最先に応答を受けた無線基地
局に対し、優先的に接続されるよう構成されているた
め、無線端末11は、無線基地局10Cに対してのみ収
容要求を送出する(ステップ)。これを受けた無線基
地局10Cは、新規無線端末の収容処理を行って(ステ
ップ)、その応答を無線端末11に対して送出する
(ステップ)。
【0048】従って、無線端末11は無線基地局10C
に収容され、各無線基地局10A、無線基地局10B、
無線基地局10Cが収容する無線端末の数は、共に8台
となり、各無線基地局が収容する無線端末の数は平均化
される。また、各無線基地局10A、10B、10Cが
応答を送出するまでの時間は、上記実施例1に比べて各
無線基地局10A、10B、10Cでそれぞれ0.6秒
早くなり、各無線基地局10A、10B、10Cがそれ
ぞれ2台、2台、1台の無線端末を収容している場合と
同様である。即ち、各無線基地局が収容している無線端
末の数が増えても、応答を送出するまでの遅延時間は、
各無線基地局が収容している無線端末の数が小さい場合
と変わらず、かつ各無線基地局が収容する無線端末の数
を平均化することができる。
【0049】また、この実施例2において、無線端末1
1と無線基地局10A、10B、無線基地局10Cのそ
れぞれの動作フローチャートは、図4に示したフローチ
ャート中、無線基地局側のステップS205のタイマ値
設定の処理が上述した式(2)、(3) を用いる点が異なる
だけで、他の処理は全く同様であるため、ここでの説明
は省略する。
【0050】《実施例3》この実施例では、無線基地局
が収容要求パケットを受信した時点で、収容している無
線端末の数を応答パケットと一緒に即時に送出し、無線
端末側で一定時間内に受信した応答パケットの中で収容
している無線端末の数が最も小さい無線基地局を選択す
ることで、一つの無線基地局が収容する無線端末の数を
均等化すると同時に、無線端末が収容パケットを送出し
てから無線基地局が無線端末の収容を完了するまでの時
間を常に一定以下とするものである。
【0051】図8は、この実施例3のシーケンスチャー
トである。図の例では、収容要求パケットを送出した無
線端末11を2台の無線基地局10A、10Bが共に収
容可能であった場合の動作について示している。先ず、
無線端末11が、電源スイッチ投入等の後、いずれかの
無線基地局に収容されるべく、収容要求を発信すると
(図8のステップ)、各無線基地局10A、10B
は、それぞれ収容要求を受信し、無線基地局10A、1
0Bは、即時に応答を送信する。ここで、無線基地局1
0Aおよび無線基地局10Bが収容している無線端末の
数を4台、5台とした場合、これら無線基地局10A、
10Bは、この情報も含めて応答を行う(ステップ、
)。
【0052】無線端末11は、一定時間各無線基地局か
らの応答を待ち、この時間内に受信した上記二つの応答
の中で、収容している無線端末数の少ない無線基地局1
0Aを選択する(ステップ)。これにより、無線端末
11は無線基地局10Aに対して収容要求を送出し(ス
テップ)、これを受けた無線基地局10Aは、新規無
線端末の収容処理を行って(ステップ)、その応答を
無線端末11に対して送出する(ステップ)。従っ
て、無線端末11は無線基地局10Aに収容され、各無
線基地局10A、無線基地局10Bが収容する無線端末
の数は、共に5台となり、各無線基地局が収容する無線
端末の数は平均化される。
【0053】次に、無線端末と無線基地局のそれぞれ動
作を説明する。図9は、実施例3における無線端末11
側の動作を示すフローチャートである。先ず、無線端末
11は全無線基地局に対して収容要求を送信すると(ス
テップS101)、所定の値に設定したタイマをスター
トさせ(ステップS102)、各無線基地局からの応答
受信待ちを含めた事象待ちを行う(ステップS10
3)。
【0054】ステップS103の事象待ちとしてある無
線基地局からの応答があり、かつステップS104にお
いてタイムアウトでない場合、その応答がステップS1
01における全基地局宛収容要求送信に対する応答であ
るか否かを判定し(ステップS105)、そうであった
場合は、その無線基地局の情報をセーブし(ステップS
106)、ステップS103の事象待ちに戻る。
【0055】ステップS103の事象待ちとして、タイ
ムアウトが発生した場合、ステップS104からステッ
プS107に移行し、セーブした無線基地局の情報から
最適な無線基地局を選択する。そして、ステップS10
7で選択した特定の無線基地局に対して収容要求を送信
し(ステップS108)、ステップS103の事象待ち
に戻る。
【0056】また、ステップS105において、受信し
た応答が、全無線基地局宛の応答ではない場合、その応
答が特定の無線基地局宛収容要求のものか否かを判定し
(ステップS109)、特定の無線基地局宛収容要求に
対する応答でない場合は、別処理を行い(ステップS1
10)、特定の無線基地局宛収容要求に対する応答であ
った場合は、収容処理を行った無線基地局からの応答で
あるため、収容無線基地局決定処理を行い(ステップS
111)、ステップS103の事象待ちに戻る。
【0057】次に、無線基地局側の動作を説明する。図
10は、その動作フローチャートである。無線基地局
は、先ず、何らかの要求を受信すると(ステップS20
1)、これが収容要求であるか否かを判定し(ステップ
S202)、収容要求でない場合は、別処理を行う(ス
テップS203)。また、収容要求であった場合は、こ
れが全無線基地局宛の収容要求か否かを判定し(ステッ
プS204)、全無線基地局宛の収容要求であった場合
は、その無線基地局の情報を設定した応答を送信し(ス
テップS205)、ステップS201に戻る。また、ス
テップS204において、全無線基地局宛の収容要求で
なかった場合は、その無線基地局宛の収容要求であるた
め、新規の無線端末収容処理を行って(ステップS20
6)、これに対する応答を送信し(ステップS20
7)、ステップS201に戻る。
【0058】上記実施例1〜3では、一つの無線基地局
が収容する無線端末数を均等化する方法を示したが、次
に、一つの無線基地局が収容する無線端末の送受信する
データ量を均等化する方法を実施例4〜7として説明す
る。
【0059】送受信するデータ量が大きく異なる無線端
末を同時に複数使用する場合、単純に一つの無線基地局
が収容する無線端末数を平均化するのみでは、ネットワ
ークのスループットを安定させることができない場合が
ある。その例を以下に示す。収容要求パケットを送出し
た無線端末を2台の無線基地局(これを無線基地局A、
無線基地局Bとする)が共に収容可能であった場合の動
作を説明する。収容要求を受信した時点で無線基地局A
が収容している無線端末の数を1台、無線基地局Bが収
容している無線端末の数を2台とし、1秒間当りに無線
基地局Aが収容している無線端末1台当りが送受信する
データ量を100バイト、無線基地局Bが収容している
無線端末1台が送受信するデータ量を10バイトとす
る。この時点で無線基地局Aおよび無線基地局Bに要求
されるスループットは、それぞれ100バイト/秒、2
0バイト/秒である。また、新規に収容要求パケットを
送信した無線端末が1秒間当りに送受信するデータ量を
100バイトとする。
【0060】この場合、単純に一つの無線基地局が収容
する無線端末の数を平均化する方法でこの新規に発生し
た無線端末を収容する無線基地局を選択すると、無線基
地局Aが選択される。その結果、無線基地局Aおよび無
線基地局Bに要求されるスループットはそれぞれ200
バイト/秒および20バイト/秒となり、無線基地局A
の負担が無線基地局Bと比べて大きいものとなってしま
う。
【0061】このような場合でも、各無線基地局の負担
を均等化する方法が実施例4〜7に示すものである。ま
た、以下に述べる実施例4〜7において、無線端末が要
求する要求処理能力値が収容要求パケットに付加され
る。この要求処理能力値(以下、要求スループットパラ
メタという)は、無線端末が単位時間に送受信するデー
タ量を表す。
【0062】《実施例4》この実施例では、無線基地局
が収容要求パケットを受信した場合、その時点で収容し
ている各無線端末の要求スループットパラメタの合計に
比例した時間だけ応答パケットを送出する時間を遅延さ
せることを特徴とし、これによって一つの無線基地局が
収容する無線端末の数を均等化するものである。
【0063】即ち、無線基地局が収容要求パケットを受
信してから応答パケットを送出するまでの時間をTとす
ると、Tは無線基地局が収容要求パケットを受信した時
点で収容している各無線端末の要求スループットパラメ
タに比例する時間であるから、Tは定数(要求スループ
ットパラメタの値1単位毎に発生させる単位時間)と、
各無線基地局の要求スループットパラメタの合計値の積
であり、以下の式で表される。 T=U×S …(4) ここで、Uは各無線基地局に共通する値であり、要求ス
ループットパラメタの値1単位毎に発生させる遅延時間
である。また、Sは収容している各無線端末の要求スル
ープットパラメタを合計した値である。
【0064】収容要求パケットを送出した無線端末を2
台の無線基地局が共に収容可能であった場合の動作につ
いて、本実施例をより具体的に説明する。図11は本発
明の端末収容方式における実施例4を示すシーケンスチ
ャートである。図の例では、図2に示すような二層構造
の通信ネットワークを使用し、無線端末11が、2台の
無線基地局10A、10Bに対し、収容要求を発した場
合を示している。
【0065】先ず、無線端末11が、電源スイッチ投入
等の後、いずれかの無線基地局に収容されるべく、収容
要求を発信すると(図11のステップ)、各無線基地
局10A、10Bは、それぞれ収容要求を受信し、応答
遅延時間を設定する(ステップ)即ち、各無線基地局
は要求スループットパラメタの値1単位毎に0.001
秒の遅延を発生させる(式(4) においてU=0.001
とする)こととし、要求スループットパラメタの値が1
00の収容要求を受信した時点における無線基地局10
Aが収容している各無線端末の要求スループットパラメ
タの合計を300、無線基地局10Bが収容している各
無線端末の要求スループットパラメタの合計を400と
した場合、無線基地局10A、10Bが収容要求を受信
してから応答を送出するまでの時間は、無線基地局10
Aで0.3秒、無線基地局10Bで0.4秒となる。従
って、無線基地局10Aは0.3秒後に応答し(ステッ
プ)、無線基地局10Bは0.4秒後に応答する(ス
テップ)。
【0066】その結果、無線端末11側で、応答が受信
されるタイミングは、無線基地局10A、無線基地局1
0Bの順となる。無線端末11では、予め、最先に応答
を受けた無線基地局に対し、優先的に接続されるよう構
成されている。従って、無線端末11は、無線基地局1
0Aに対してのみ収容要求を送出し(ステップ)、こ
れを受けた無線基地局10Aは、新規無線端末の収容処
理を行って(ステップ)、その応答を無線端末11に
送出する(ステップ)。従って、無線端末11は無線
基地局10Aに収容され、無線基地局10Aおよび無線
基地局10Bが収容する各無線端末の要求スループット
パラメタは、共に400となり、各無線基地局の負荷は
均等化される。
【0067】また、この実施例4において、無線端末1
1と無線基地局10A、10Bのそれぞれの動作フロー
チャートは、図4に示したフローチャート中、無線基地
局側のステップS205のタイマ値設定の処理が上述し
た式(4) を用いる点が異なるだけで、他の処理は全く同
様であるため、ここでの説明は省略する。
【0068】《実施例5》上記実施例4では、無線端末
および無線基地局の処理が単純であるという点で優れて
いるが、一つの無線基地局が収容する各無線端末の要求
スループットパラメタが増えるに従い、無線端末からの
収容要求パケットに対する無線基地局からの応答が全体
的に遅くなるといった傾向がある。
【0069】これに対処するため、実施例5では、実施
例4における“収容要求パケットを受信してから応答パ
ケットを送出するまでの時間Tを表す式{式(4) }”を
以下のように変更する。 T=U×(S−s)+c (S>0) …(5) T=0 (S=0) …(6) 尚、上記式(5),(6) 中、T、U、Sは式(4) と同様であ
る。また、sは無線端末を1台以上収容している無線基
地局のSの中で、最小のSを表し、(0<s≦S)の範
囲の値を有する。更に、sは上述した実施例2のn決定
方法で評価対象となっている一つの無線基地局が収容す
る無線端末を、一つの無線基地局が収容する各無線端末
の要求スループットパラメタの合計と置き換えた方法で
決定するものである。cは、遅延時間Tを補正するため
の定数であり、0以上の値を持つ定数である。
【0070】次に、この実施例4をより詳細に説明す
る。図12はそのシーケンスチャートである。図の例で
は、収容パケットを送出した無線端末11を3台の無線
基地局10A、10B、10Cが共に収容可能であった
場合の動作について示している。先ず、無線端末11
が、電源スイッチ投入等の後、いずれかの無線基地局に
収容されるべく、収容要求を発信すると(図12のステ
ップ)、各無線基地局10A、10B、10Cは、そ
れぞれ収容要求を受信し、応答遅延時間を設定する(ス
テップ)即ち、U=0.001、c=0.1とし、収
容要求パケットを受信した時点で無線基地局10A、無
線基地局10B、無線基地局10Cが収容している各無
線端末の要求スループットパラメタの合計をそれぞれ、
800、800、700とする。この場合、s=700
となり、無線基地局10A、無線基地局10B、無線基
地局10Cが応答パケットを送出するまでの遅延時間T
はそれぞれ0.2秒、0.2秒、0.1秒となる(それ
ぞれ、ステップ、、の応答となる)。
【0071】その結果、無線端末11で応答が受信され
るタイミングは、最初に無線基地局10C、次に無線基
地局10Aあるいは無線基地局10Bとなる。この実施
例でも無線端末11では、最先に応答を受けた無線基地
局に対し、優先的に接続されるよう構成されているた
め、無線端末11は、無線基地局10Cに対してのみ収
容要求を送出する(ステップ)。これを受けた無線基
地局10Cは、新規無線端末の収容処理を行って(ステ
ップ)、その応答を無線端末11に対して送出する
(ステップ)。
【0072】従って、無線端末11は無線基地局10C
に収容され、各無線基地局10A、無線基地局10B、
無線基地局10Cが収容する各無線端末の要求スループ
ットパラメタの合計は全て800となる。また、各無線
基地局10A、10B、10Cが応答を送出するまでの
時間は、上記実施例4に比べて各無線基地局10A、1
0B、10Cでそれぞれ0.6秒早くなり、各無線基地
局10A、10B、10Cの要求スループットパラメタ
の合計値がそれぞれ200、200、100の場合と同
様である。即ち、各無線基地局が収容している各無線端
末の要求スループットパラメタの合計値が増えても、応
答を送出するまでの遅延時間は、各無線基地局が収容し
ている要求スループットパラメタの合計値が小さい場合
と変わらず、かつ各無線基地局の負荷を均等化すること
ができる。
【0073】また、この実施例5において、無線端末1
1と無線基地局10A、10B、無線基地局10Cのそ
れぞれの動作フローチャートは、図4に示したフローチ
ャート中、無線基地局側のステップS205のタイマ値
設定の処理が上述した式(5)、(6) を用いる点が異なる
だけで、他の処理は全く同様であるため、ここでの説明
は省略する。
【0074】《実施例6》この実施例では、無線基地局
が収容要求パケットを受信した時点で、収容している各
無線端末の要求スループットパラメタの合計値を応答パ
ケットと一緒に即時に送出し、無線端末側で一定時間内
に受信した応答パケットの中で収容している各無線端末
の要求スループットパラメタの合計値が最も小さい無線
基地局を選択することで、一つの無線基地局が収容する
各無線端末の要求スループットパラメタの合計値を均等
化すると同時に、無線端末が収容パケットを送出してか
ら無線基地局が無線端末の収容を完了するまでの時間を
常に一定以下とするものである。
【0075】図13は、この実施例6のシーケンスチャ
ートである。図の例では、収容要求パケットを送出した
無線端末11を2台の無線基地局10A、10Bが共に
収容可能であった場合の動作について示している。先
ず、無線端末11が、電源スイッチ投入等の後、いずれ
かの無線基地局に収容されるべく、収容要求を発信する
と(図8のステップ)、各無線基地局10A、10B
は、それぞれ収容要求を受信し、無線基地局10A、1
0Bは、即時に応答を送信する。ここで、無線基地局1
0Aおよび無線基地局10Bが収容している各無線端末
の要求スループットパラメタの合計値を400および5
00とした場合、これら無線基地局10A、10Bは、
この情報も含めて応答を行う(ステップ、)。
【0076】無線端末11は、一定時間各無線基地局か
らの応答を待ち、この時間内に受信した上記二つの応答
の中で、収容している無線端末の要求スループットパラ
メタの合計値が小さい無線基地局10Aを選択する(ス
テップ)。これにより、無線端末11は無線基地局1
0Aに対して収容要求を送出し(ステップ)、これを
受けた無線基地局10Aは、新規無線端末の収容処理を
行って(ステップ)、その応答を無線端末11に対し
て送出する(ステップ)。従って、無線端末11は無
線基地局10Aに収容され、各無線基地局10A、無線
基地局10Bが収容する各無線端末の要求スループット
パラメタの合計値は、共に500となり、一つの無線基
地局の負荷が均等化される。
【0077】また、この実施例6において、無線端末1
1と無線基地局10A、10Bのそれぞれの動作フロー
チャートは、図9と図10に示したフローチャート中、
ステップS106、S107とS205の処理が異なる
だけで、他の処理は全く同様であるため、ここでの詳細
な説明は省略する。即ち、実施例3では、ステップS1
06でセーブする情報として、無線基地局の収容してい
る無線端末の数であるのに対し、この実施例6では、各
無線端末の要求スループットパラメタの合計値となる。
また、ステップS107における無線基地局選択の条件
として、実施例6では各無線端末の要求スループットパ
ラメタの合計値の最小のものとなる。更に、無線基地局
側のフローチャートにおいても、ステップS205では
無線基地局の情報として、その無線基地局の収容してい
る各無線端末の要求スループットパラメタの合計値とな
る点が異なっている。
【0078】《実施例7》この実施例では、無線基地局
が収容要求パケットを受信した時点で各無線基地局が提
供できる最大スループット値から収容している各無線端
末の要求スループットパラメタの合計値を引いた値(以
下、この値を提供可能スループット値と呼ぶ)を応答パ
ケットと一緒に即時に送出し、無線端末側で一定時間内
に受信した応答パケットの中で提供可能スループット値
の最も大きい無線基地局を選択することで、一つの無線
基地局の負荷を均等化すると同時に、無線端末が収容要
求パケットを送出してから無線基地局が無線端末の収容
を完了するまでの時間を常に一定以下とする。
【0079】要求スループットパラメタの値として10
0を有する収容要求パケットを送出した無線端末を2台
の無線基地局が共に収容可能であった場合の動作につい
て、本実施例をより具体的に説明する。図14はそのシ
ーケンスチャートである。図の例では、収容要求パケッ
トを送出した無線端末11を2台の無線基地局10A、
10Bが共に収容可能であった場合の動作について示し
ている。
【0080】先ず、無線端末11が、電源スイッチ投入
等の後、いずれかの無線基地局に収容されるべく、収容
要求を発信すると(図14のステップ)、各無線基地
局10A、10Bは、それぞれ収容要求を受信し、無線
基地局10A、10Bは、即時に応答を送信する。ここ
で、無線基地局10Aおよび無線基地局10Bの提供可
能スループット値をそれぞれ2400および2500と
し、これら無線基地局10A、10Bは、この情報も含
めて応答を行う(ステップ、)。
【0081】無線端末11は、一定時間各無線基地局か
らの応答を待ち、この時間内に受信した上記二つの応答
の中で、提供可能スループット値の大きい無線基地局1
0Bを選択する(ステップ)。これにより、無線端末
11は無線基地局10Bに対して収容要求を送出し(ス
テップ)、これを受けた無線基地局10Bは、新規無
線端末の収容処理を行って(ステップ)、その応答を
無線端末11に対して送出する(ステップ)。従っ
て、無線端末11は無線基地局10Bに収容され、各無
線基地局10A、無線基地局10Bの提供可能スループ
ット値は共に2400となり、それぞれの無線基地局の
負荷が均等化される。
【0082】また、この実施例7において、無線端末1
1と無線基地局10A、10Bのそれぞれの動作フロー
チャートは、図9と図10に示したフローチャート中、
ステップS106、S107とS205の処理が異なる
だけで、他の処理は全く同様であるため、ここでの詳細
な説明は省略する。即ち、実施例3では、ステップS1
06でセーブする情報として、無線基地局の収容してい
る無線端末の数であるのに対し、この実施例7では、提
供可能スループット値となる。また、ステップS107
における無線基地局選択の条件として、実施例7では提
供可能スループット値の最大のものとなる。更に、無線
基地局側のフローチャートにおいても、ステップS20
5では無線基地局の情報として、その無線基地局の提供
可能スループット値となる点が異なっている。
【0083】本発明は上記の各実施例に限定されるもの
ではなく、上記通信ネットワークを構成する優先ネット
ワークとしては、例えばトークンパッシングバス、トー
クンパッシングリング、ブロードバンドバス、 CSMA/CD
方式等、種々のネットワークを採用することができる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、第1、2および5
の発明の端末収容方式によれば、一つの無線基地局が収
容する無線端末の数を均等化するようにしたので、複数
の無線端末と複数の無線基地局とが対応可能な場合に、
各無線基地局が収容する無線端末の数を均等化でき、ネ
ットワークのスループットが低下する可能性を小さくす
ることできると共に、各無線端末および各無線基地局を
配置する場合に、それらの間隔等、無線LAN敷設の自
由度を高めることができる。
【0085】また、第6〜9の発明の端末収容方式によ
れば、一つの無線基地局が収容する各無線端末が単位時
間に送受信するデータ量を均等化するようにしたので、
複数の無線端末と複数の無線基地局が対応可能な場合
に、各無線基地局の負荷を均等化することができ、上記
各発明の効果をより高精度で実現することができる。
【0086】更に、第2〜4の発明の端末収容方式によ
れば、収容無線端末の最小値を求めるようにしたので、
各無線基地局が収容する無線端末の数が増えても応答を
送出するまでの遅延時間がほとんど変化しないといった
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の端末収容方式における第1実施例のシ
ーケンスチャートである。
【図2】二層構造の通信ネットワーク概念図である。
【図3】基本的な端末収容方式のシーケンスチャートで
ある。
【図4】本発明の端末収容方式における第1,2,4,
5実施例の無線端末と無線基地局の動作フローチャート
である。
【図5】本発明の端末収容方式におけるn管理局が存在
しない場合のn決定方法の説明図である。
【図6】本発明の端末収容方式におけるn管理局が存在
する場合のn管理局の動作フローチャートである。
【図7】本発明の端末収容方式における第2実施例のシ
ーケンスチャートである。
【図8】本発明の端末収容方式における第3実施例のシ
ーケンスチャートである。
【図9】本発明の端末収容方式における第3,6,7実
施例の無線端末側の動作フローチャートである。
【図10】本発明の端末収容方式における第3,6,7
実施例の無線基地局側の動作フローチャートである。
【図11】本発明の端末収容方式における第4実施例の
シーケンスチャートである。
【図12】本発明の端末収容方式における第5実施例の
シーケンスチャートである。
【図13】本発明の端末収容方式における第6実施例の
シーケンスチャートである。
【図14】本発明の端末収容方式における第7実施例の
シーケンスチャートである。
【符号の説明】
10A、10B、10C 無線基地局 11 無線端末

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線基地局が相互に有線ネットワ
    ークを介して接続され、 前記各無線基地局が、複数の無線端末のうちの任意の無
    線端末を収容するものにおいて、 前記いずれかの無線端末が無線基地局に対して収容要求
    を発信したとき、 前記各無線基地局は、該無線基地局の収容している無線
    端末の数に比例した時間だけ応答を行う時間を遅延さ
    せ、 前記無線端末は、最先に応答のあった無線基地局に収容
    されることを特徴とする端末収容方式。
  2. 【請求項2】 複数の無線基地局が相互に有線ネットワ
    ークを介して接続され、 前記各無線基地局が、複数の無線端末のうちの任意の無
    線端末を収容するものにおいて、 前記いずれかの無線端末が無線基地局に対して収容要求
    を発信したとき、 前記各無線基地局は、該各無線基地局の中で収容無線端
    末数の最小値を用い、この最小値に基づいて各無線基地
    局の収容している無線端末の数に比例した時間だけ応答
    を行う時間を遅延させ、 前記無線端末は、最先に応答のあった無線基地局に収容
    されることを特徴とする端末収容方式。
  3. 【請求項3】 複数の無線基地局において、ある無線基
    地局の収容無線端末数が変化した場合、 前記ある無線基地局は他の無線基地局に対して変化後の
    値を通知し、 この通知を受けた各無線基地局では、受信した値と自局
    が収容している無線端末数の値を比較し、 自局が収容している無線端末数が方が小さくかつ1台以
    上の無線端末を収容している場合は、他の無線基地局に
    対して自局が収容している無線端末数を通知することに
    より、無線基地局における収容無線端末数の最小値を求
    めることを特徴とする請求項2記載の端末収容方式。
  4. 【請求項4】 複数の無線基地局の収容無線端末数を管
    理する管理局を設け、 いずれかの無線基地局の収容無線端末数が変化した場
    合、該無線基地局はその値を前記管理局に通知し、 この通知を受けた前記管理局は、受信した値と管理して
    いる各無線基地局の収容無線端末数とを比較し、受信し
    た値が前記各無線基地局の収容無線端末数の中で最小で
    あった場合は、該管理局から各無線基地局に対してこの
    値を通知することにより、無線基地局における収容無線
    端末数の最小値を求めることを特徴とする請求項2記載
    の端末収容方式。
  5. 【請求項5】 複数の無線基地局が相互に有線ネットワ
    ークを介して接続され、 前記各無線基地局が、複数の無線端末のうちの任意の無
    線端末を収容するものにおいて、 前記いずれかの無線端末が無線基地局に対して収容要求
    を発信し、各無線基地局が、これに対する応答を送出し
    た場合、 前記いずれかの無線端末は、一定時間内に受信した応答
    の中で、各無線基地局が収容している無線端末数を比較
    し、最も小さな値を有する応答を送出した無線基地局に
    収容されることを特徴とする端末収容方式。
  6. 【請求項6】 複数の無線基地局が相互に有線ネットワ
    ークを介して接続され、 前記各無線基地局が、複数の無線端末のうちの任意の無
    線端末を収容するものにおいて、 前記いずれかの無線端末が無線基地局に対して収容要求
    を発信したとき、 前記各無線基地局は、該無線基地局の収容している無線
    端末の要求処理能力値を合計した値に比例した時間だけ
    応答を行う時間を遅延させ、 前記無線端末は、最先に応答のあった無線基地局に収容
    されることを特徴とする端末収容方式。
  7. 【請求項7】 複数の無線基地局が相互に有線ネットワ
    ークを介して接続され、 前記各無線基地局が、複数の無線端末のうちの任意の無
    線端末を収容するものにおいて、 前記いずれかの無線端末が無線基地局に対して収容要求
    を発信したとき、 前記各無線基地局は、該各無線基地局の中で収容無線端
    末の要求処理能力値を合計した値の最小値を用い、この
    最小値に基づいて各無線基地局の収容している無線端末
    の数に比例した時間だけ応答を行う時間を遅延させ、 前記無線端末は、最先に応答のあった無線基地局に収容
    されることを特徴とする端末収容方式。
  8. 【請求項8】 複数の無線基地局が相互に有線ネットワ
    ークを介して接続され、 前記各無線基地局が、複数の無線端末のうちの任意の無
    線端末を収容するものにおいて、 前記いずれかの無線端末が無線基地局に対して収容要求
    を発信し、各無線基地局が、これに対する応答を送出し
    た場合、 前記いずれかの無線端末は、一定時間内に受信した応答
    の中で、各無線基地局が収容している無線端末の要求処
    理能力値の合計値を比較し、最も小さな値を有する応答
    を送出した無線基地局に収容されることを特徴とする端
    末収容方式。
  9. 【請求項9】 複数の無線基地局が相互に有線ネットワ
    ークを介して接続され、 前記各無線基地局が、複数の無線端末のうちの任意の無
    線端末を収容するものにおいて、 前記いずれかの無線端末が無線基地局に対して収容要求
    を発信したとき、 前記各無線基地局は、該各無線基地局が提供可能な処理
    能力値を送信し、 前記無線端末は、一定時間内に受信した応答の中で、各
    無線基地局が提供可能な処理能力値を比較し、最も大き
    な値を有する応答のあった無線基地局に収容されること
    を特徴とする端末収容方式。
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