JP3497885B2 - 無線lanメディアアクセス方法 - Google Patents

無線lanメディアアクセス方法

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JP3497885B2
JP3497885B2 JP9348794A JP9348794A JP3497885B2 JP 3497885 B2 JP3497885 B2 JP 3497885B2 JP 9348794 A JP9348794 A JP 9348794A JP 9348794 A JP9348794 A JP 9348794A JP 3497885 B2 JP3497885 B2 JP 3497885B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、マルチアクセスが可能
な無線LANメディアアクセスに関するものである。 【0002】 【従来の技術】無線LANシステムは、一般的に、いく
つかのサービスを提供または利用する有線ネットワーク
に接続された有線端末と無線ネットワークに接続された
無線端末、そして、有線ネットワークと無線ネットワー
クを相互に接続するベースステーション、有線LANの
配線システムなどから構成される。 【0003】無線LANの標準化を検討するためにIE
EEにおいて、IEEE802委員会が設立されて、標
準化作業が行われている。この委員会には11のワーキ
ング・グループがあるが、その内の802.11ワーキ
ング・グループ(作業グループ)の審議内容は、他の8
02標準LANと整合性を持つ無線LANのMAC(Me
dium Access Control 、媒体アクセス制御)と物理仕様
の標準化を対象とする。そのワーキング・グループにお
いて提案されている無線ネットワーク(IEEE802.11: Wi
reless Access Method and Physical Layer Specificat
ions; March 10, 1993)には、ベースステーションを介
して有線ネットワークにアクセス可能なベースネットワ
ークと、相互に無線通信可能な範囲に存在する無線端末
同士が直接通信を行うアドホックネットワークとが、存
在する。 【0004】有線LANおよび無線LANにおいては、
メッセージ、テキスト、ディジタル化された音声は、所
定の長さに区切られ、各々の区切られたデータに、宛先
符号などのヘッダ情報を付加して、パケットを組立て、
このパケットを転送する。 【0005】上述の無線LANにおいては、ベースネッ
トワークのパケットとアドホックネットワークのパケッ
トとは異なるパケットフォーマットで定義されている。
従って、物理的にこれらのネットワークが重なりあうこ
とがあっても、これらネットワークを流れる無線パケッ
トは、いずれのネットワークのものかを識別することが
できる。 【0006】すなわち、これらの無線パケットのヘッダ
の中には、宛先端末を識別するための宛先MACアドレ
ス、送り元端末を識別するための送り元MACアドレ
ス、宛先のネットワークがベースネットワークであるか
アドホックネットワークであるかを識別するハイアラー
キカルビット、そして送り元がベースステーションか否
かを示すAPビットなどが含まれる。 【0007】そして、無線端末がベースネットワークに
対してパケットを送出するときは、ハイアラーキカルビ
ットをセットする。また、ベースステーションがベース
ネットワークに対してパケットを送出するときは、ハイ
アラーキカルビットとAPビットをセットする。 【0008】一般的に、MACブリッジとして機能する
ベースステーションは、有線LANとベースネットワー
クのパケットを相互に転送すると共に、ベースネットワ
ーク内において無線パケットの中継を行う。送り元無線
端末と宛先無線端末が同じ無線セルに存在するような場
合、宛先無線端末は送り元無線端末がベースステーショ
ンへ送出したパケットとベースステーションが中継した
パケットとの両方を受信する可能性がある。しかし乍
ら、前者の場合には、ヘッダのAPビットはクリアされ
ており、後者の場合には、ヘッダのAPビットはセット
されている。従って、宛先無線端末は、受信したパケッ
トのAPビットを検査して、それがセットされているこ
とを確認することによって、ベースステーションが中継
したパケットのみを受信することが可能である。 【0009】また、無線LANシステムは、複数のベー
スステーションや無線端末が無線チャネルにアクセスす
るマルチアクセスの機構を備えている。 【0010】すなわち、データパケットを送出しようと
する送信側端末は、受信側端末に対して送信要求信号
(RTS)の送信要求制御パケットを送る。送信側端末
は、次いで、受信側端末から返送される送信可信号(C
TS)である送信可制御パケットを監視し、受信側端末
から送信可制御パケットを受信すると、データパケット
を送出する。受信側端末は、このデータパケットを正常
に受信すると、肯定応答信号(ACK)である肯定応答
パケットを送出することによって応答し、パケットの転
送が完了する。 【0011】これらの通信手順において、いくつかのタ
イムリミットを設定することによって、伝送路を共有す
るマルチアクセスが実現される。 【0012】この通信手順は、動作環境によって通信品
質や通信距離が大きく変化する無線LANシステムにお
いて、データ伝送の信頼性をも高めるものである。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、従来の無
線LANシステムにおいては、無線端末が相互通信を行
う場合、その相手端末がベースネットワークとアドホッ
クネットワークのどちらで通信可能であるかを予め知っ
ている必要があった。本発明は相手端末に関するこれら
の情報なしに両無線端末間の通信を可能にするものであ
る。 【0014】また、従来の無線LANシステムにおいて
は、ベースステーションの管理下にある無線端末同士が
ベースネットワークとアドホックネットワークのそれぞ
れで通信可能であるとき、ベースネットワークでは全て
のパケットをベースステーションが中継するため、アド
ホックネットワークを使用した場合と比べて無線通信チ
ャネルをより多く専有する。本発明は、このような条件
においてアドホックネットワークを優先的に選択して通
信することでベースネットワークでの通信トラフィック
を低減させるものである。また、各相手端末毎にこの情
報を保持することで、双方のネットワークの端末との通
信を可能にする。 【0015】更にまた、従来の無線LANシステムにお
いては、通信中の自端末または相手端末が移動した場
合、それぞれがベースネットワークの無線セル内を移動
した場合のみ、その通信が維持される。本発明は、通信
中の端末がアドホックネットワークの通信可能範囲から
ベースネットワークに移動した場合にも、通信を維持さ
せるものである。 【0016】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の無線LANシステムは、無線端末がベー
スステーションを介して有線ネットワークにアクセス可
能なベースネットワークと相互に無線通信可能な範囲に
存在する無線端末同士が直接通信を行うアドホックネッ
トワークとを有し、相互に無線通信を行うべき相手端末
がベースネットワークに属する端末であるのか、アドホ
ックネットワークに属する端末であるのかを識別して通
信を行う無線LANメディアアクセス方法であって、前
記無線端末は、アドホックネットワークを優先的に選択
して通信を行うと共に、通信する相手端末がベースネッ
トワークかアドホックネットワークのいずれに存在する
端末であるかという情報を記録するキャッシュテーブル
を備え、通信が開始されると前記キャッシュテーブルに
相手端末がベースネットワークかアドホックネットワー
クのいずれに存在する端末であるかという情報を記録保
持し、前記キャッシュテーブルへの保持後は該情報に基
づいて送信先を判断し、該情報における通信の最後のデ
ータパケットが転送されてからの経過時間が、使用する
通信媒体の種類や相手端末の移動頻度に基づいて設定さ
れた所定の検査時間を経過したものであるか否かを検査
し、前記情報の通信が所定の検査時間を経過したもので
ある場合には前記情報を前記キャッシュテーブルから削
除し、通信を再開する場合にはアドホックネットワーク
を優先的に選択して通信を行なうことを特徴とした無線
LANメディアアクセス方法である。つまり、アドホッ
クネットワークにおいて相手端末との通信の可否を認識
し、その結果を通信中の相手端末それぞれについてキャ
ッシュテーブルに保持するとともに、アドホックネット
ワークで通信中の各相手端末についてその通信の可否を
監視し、アドホックネットワークで通信ができなくなる
と、キャッシュテーブルを変更し、ベースネットワーク
に切り替えて通信を継続する。また、キャッシュテーブ
ルに保持された情報が、最後のデータパケットが転送さ
れてから所定の時間を経過したものであるか否かが検査
され、該情報が所定の時間を経過したものである場合に
は、キャッシュテーブルから削除される。該情報の削除
後に通信を再開する場合にはアドホックネットワークを
優先的に選択して通信を行う。 【0017】 【作用】相手端末がベースネットワークとアドホックネ
ットワークのそれぞれで通信可能であったとしても、ま
ず自端末の送信要求に対する送信応答を監視することに
より、まずアドホックネットワークでの通信の可否を確
認する。アドホックネットワークで通信が不可能な場
合、ベースネットワークを介して再度同一パケットの送
信を試みる。この方法は、パケットの送達確認やハンド
シェークの機構を有する全ての無線ネットワークで利用
可能である。 【0018】また、自端末と通信中の端末に関して、個
々にアドホックネットワークでの通信の可否をキャッシ
テーブルに保持することで、全ての相手端末について
ベースネットワークを選択する必要が無くなり、アドホ
ックネットワークで通信可能な相手端末についてはベー
スステーションを経由しない通信経路を選択することが
できる。これによって、無線パケットのトラフィックを
低減し、パケットの伝送遅延を少なくすることができ
る。また、キャッシュテーブルに保持された各相手端末
についてベースネットワークまたはアドホックネットワ
ークのいずれの端末であるのかという情報が、最初に送
信されてから所定の時間を経過したものであるか否かが
検査され、該情報が所定の時間を経過したものである場
合には、キャッシュテーブルから削除される。 【0019】更にまた、アドホックネットワークを介し
て通信中の自端末または相手端末が移動した場合、移動
先がそのベースネットワークのセル範囲であるがアドホ
ックネットワーク外であるか、他のベースネットワーク
のセル範囲である可能性がある。無線端末はアドホック
ネットワークにおいて、送信要求に対する送信可応答を
受信することが出来なくなると、自端末または相手端末
の移動を認識し、キャッシュテーブルに保持された情報
を変更しベースネットワークを介して再度パケットの送
信を試みる。 【0020】 【実施例】図1は、本発明が適用される一般的な無線L
ANシステムを示す。 【0021】無線LANシステムのベースネットワーク
26、28は、それぞれベースステーション16、18
によって、有線LAN14に接続される。有線LAN1
4には、各種のアプリケーションサーバ10やワークス
テーションまたはパーソナルコンピュータ12などが接
続される。 【0022】ベースステーション16、18は、それぞ
れが管理する無線セルを持ち、その無線セル内部に存在
する無線端末と共にベースネットワーク26、28を形
成する。ベースネットワーク26、28には、パームト
ップコンピュータ、POS端末などの携帯可能、移動可
能な無線端末20、22、24がそれぞれ存在する。 【0023】無線端末20は、無線端末22と直接無線
通信が可能であり、無線端末20、22は、アドホック
ネットワーク30を形成する。 【0024】図1に示す無線端末20、22、24は、
それぞれ基本的には同一の構造を有する。同様に、図1
に示すベースステーション16、18は基本的には同一
の構造を有する。 【0025】図2(A)において、無線端末20、2
2、24は、ソフトウェア32、無線LANアダプタ3
4、その他に図示はしないが、入力手段、出力手段、表
示手段、CPU、ROM、RAM、ハードディスクなど
の記憶手段などから成る。ソフトウェア32、無線LA
Nアダプタ34については後に詳述するが、無線LAN
アダプタ34はアンテナ64を有する。 【0026】図2(B)において、ベースステーション
16、18は、ソフトウェア36、無線LANアダプタ
38、有線LANアダプタ40から成る。ソフトウェア
36、無線LAN38については後に詳述するが、有線
LANアダプタ40は、有線LAN14に接続されてい
る。ベースステーションの有線LANアダプタ40は、
有線LANの物理層、MAC層の制御機能を提供する従
来のハードウェア構成のものである。 【0027】ベースステーション16、18は、マイク
ロコンピュータによって制御されるように構成されお
り、有線LANと無線LANを流れるパケットを相互に
交換することで、有線LANと無線LANのブリッジと
して動作する。ただし、ベースステーションが送受信す
るパケットは、ベースネットワークのパケットのみであ
り、アドホックネットワークのパケットの送受はしな
い。 【0028】図3は、ベースステーション16、18と
無線端末20、22、24において共通に使用される無
線LANアダプタ34、38、ソフトウェア32、36
の一実施例を詳細に示す。 【0029】この実施例では、通信の機能、手順は、ベ
ースステーションと無線端末の無線LANアダプタ3
4、38に実装されるファームウェア、及びそれらの通
信プロトコルとして実現される。 【0030】無線LANアダプタ34、38は、通信の
機能、手順を実現するファームウェア、通信プロトコル
(MAC層の機能を提供する)を蓄積する一例としてR
OMのプログラムメモリ54と、これらのプログラムを
実行するマイクロコントローラ58、またマイクロコン
トローラがデータを一時的に保持するデータメモリ5
2、システムバスインタフェース56、無線インタフェ
ース60、無線トランシーバ62、アンテナ64を含
む。データメモリ52、プログラムメモリ54、システ
ムインタフェース56、マイクロコントローラ58、無
線インタフェース60は、バス50に接続される。シス
テムバスインタフェース56は、一方ではソフトウェア
32、36に接続され、無線インタフェース60は、一
方では無線トランシーバ62に接続される。無線トラン
シーバ62はアンテナ64を有する。 【0031】無線LANのパケットの送受信は、無線イ
ンタフェース60を介して行う。無線インタフェース6
0は、マイクロコントローラ58がデータメモリ52に
書き込んだパケットデータを、シリアルデータに変換し
て無線トランシーバ62に送る。また、無線トランシー
バが受信したデータをパラレルデータに変換してデータ
メモリ52に書き込む。 【0032】ソフトウェア32、36は、一例としてR
AMに格納されたアプリケーションソフトウェア44、
オペレーティングシステム46、デバイスドライバ48
から成る。アプリケーションソフトウェア44は、デー
タの送出、受信のための共通業務のデータ交換手順を規
定する。オペレーティングシステム46は、送出、受信
の実行を制御するサービスを提供する。デバイスドライ
バ48は、データを忠実に送出、受信するための物理的
特性を規定する。アプリケーションソフトウェア44は
OSI参照モデルのアプリケーション層とプレゼンテー
ション層の機能を提供し、オペレーティングシステム4
6、デバイスドライバ48は一緒になってそれよりも下
位であるがMAC層よりも上の機能を提供する。 【0033】ソフトウェア32、36は、無線LANア
ダプタ34、38のシステムバスインタフェース56を
介してバス50に接続される。 【0034】図4は、無線端末20がデータパケットを
無線端末22に送出するときの通信手順を示すフローチ
ャートである。 【0035】図4において、まずS1において、初期設
定を行う。次に、S2の処理において、無線端末20は
アドホックネットワーク30に相手端末22が存在する
ことを仮定して、アドホックネットワーク30に対して
送信要求信号(RTS)である送信要求制御パケットを
送る。送り先はアドホックネットワークであるから、こ
のパケットのヘッダ情報におけるハイアラーキカルビッ
トはクリアされている。 【0036】このとき相手端末である無線端末22がア
ドホックネットワーク30に存在すれば、無線端末22
はアドホックネットワーク30を使用して送信可信号
(CTS)である送信可制御パケットを送信して応答す
る。S3の判断において、無線端末22は送信要求信号
の送出に際してそのCTSタイマをスタートさせるとこ
ろ、送信可信号CTSである送信可パケットをCTSタ
イマに設定された時間T1 を超過して受信したか否かが
判断される。 【0037】送信可信号を時間T1 以内に受信すれば、
次にS5の処理に進む。そして、図3のデータメモリ5
2内部のキャッシュテーブルに記録されている該当エン
トリーの更新を行うが、後述するように削除されていた
場合にはそのエントリーを行う。 【0038】相手端末がアドホックネットワーク30で
通信不可能な無線端末である場合、例えば、無線端末2
0が無線端末24に対してパケットを送る場合は、アド
ホックネットワーク30に送出した送信要求信号RTS
である送信要求制御パケットに対して無線端末24は応
答しない。従って、CTSタイマは、その設定時間T1
の後に信号を出力し、S4の判断に進む。S4は、送信
要求制御パケットの送出回数がN1 回であるか否かを判
断する。送信要求制御パケットの送出回数がN1 回以下
であれば、再度S2の処理に戻って、送信要求制御パケ
ットを再送する。無線端末20は送信要求信号RTSで
ある送信要求パケットをN1 回繰返して送出した後に、
S6の処理に進む。次に、ベースネットワーク26を使
用して、ベースステーション16に送信要求信号RTS
である送信要求制御パケットを送る。送り先はベースネ
ットワークであるから、このパケットのヘッダ情報にお
けるハイアラーキカルビットはセットされている。この
場合、相手側無線端末は、そのベースネットワークに属
するがアドホックネットワークには属さないか、又は他
のベースネットワークに属する。 【0039】ベースステーション16は、無線端末20
に対して送信可信号CTSである送信可制御パケットを
送信して応答する。S7の判断においては、無線端末2
2は送信要求信号の送出に際してそのCTSタイマをス
タートさせるところ、送信可信号CTSを、CTSタイ
マに設定されたこの場合は時間T2 の経過後に受信する
か否かを判断する。 【0040】次に、送信可信号CTSを時間T2 の経過
前に受信すると、無線端末20は、ベースステーション
16に対して、データパケットを送出する。このデータ
パケットは、相手側無線端末が他のベースネットワーク
に属する場合には、例えばベースステーション16によ
って有線LAN14、ベースステーション18を経由し
て、無線端末24に送られる。 【0041】通信を開始したそれぞれの無線端末は、相
手端末がベースネットワークかアドホックネットワーク
のいずれに存在するものかを、相手端末のMACアドレ
スと対にしてデータメモリ52内部のキャッシュテーブ
ルに記録する。この場合、交信時刻の記録も行う。 【0042】相手端末がベースステーション18の管理
する無線セルにも存在しない場合には、無線端末20が
無線端末24に対して送出した送信要求信号RTSであ
る送信要求制御パケットに対して、無線端末24は応答
しない。従って、CTSタイマは、その設定時間T2
後に信号を出力し、S6の処理に戻る。無線端末20は
送信要求信号RTSである送信要求パケットをN2 回繰
返して送出した後に、S9の処理において、通信不可の
信号を送出する。 【0043】通信を開始したそれぞれの無線端末は、相
手端末がベースネットワークかアドホックネットワーク
のいずれに存在するものかを、相手端末のMACアドレ
スとを対にして図3に示すデータメモリ52内部のキャ
ッシュテーブルに記録して、そのエントリーを行うが、
以後の通信においては、無線端末はこのキャッシュテー
ブルを参照することでデータパケットをベースネットワ
ークかアドホックネットワークのいずれに送るべきかを
判断する。ただし、このキャッシュテーブルに記録した
各端末のデータは、相手端末の移動などにより、時間の
経過と共にその情報に誤りが生じる可能性があるため、
最後の無線データパケットの転送から所定時間が経過す
ると、その端末のエントリーをキャッシュテーブルから
削除する。 【0044】図5は、無線端末のキャッシュテーブルに
関わる処理を示すフローチャートを示す。 【0045】まず、S10の入口において初期設定がさ
れる。次に、S11の処理において、キャッシュレジス
タに記録されたエントリーの最初のものが選択される。
次いで、S12の判断において、このエントリーが最初
の送信から時間Tを経過したかが検査される。時間T
を経過していればS13の処理に進み、時間T を経
過していなければ、S14の判断に進む。S13の処理
においては、キャッシュテーブルからそのエントリーを
削除することが行われる。 【0046】S14の判断にいては、すべてのエントリ
ーを検査したか否かが調べられる。すべてのエントリー
を検査していれば、S11の判断に戻る。すべてのエン
トリーをまだ検査していなければ、S15の処理に進
み、次のエントリーを選択し、S12の判断に戻って、
以上の手順を繰返す。 【0047】これによって、再び通信を再開するとき、
無線端末はアドホックネットワークから通信を開始しよ
うとする。タイムリミットT3 は、使用線メディアがR
F(電波)であるかIR(赤外線)であるか、また端末
の移動の頻度などによって最適な値を選択する。 【0048】図6は、キャッシュテーブルの変更のフロ
ーチャートを示す。 【0049】図6のS16の入口において、まず、アド
ホックネットワークへのパケット送信を行うことを設定
する。次に、S17の処理において、無線端末20はア
ドホックネットワーク30に存在すると仮定した無線端
末22へデータパケットを送信するべく、送信要求信号
RTSである送信要求制御パケットを送信する。送り先
はアドホックネットワークであるから、このパケットの
ヘッダ情報におけるハイアラーキカルビットはクリアさ
れている。 【0050】このとき相手端末である無線端末22がア
ドホックネットワーク30に存在すれば、無線端末22
はアドホックネットワーク30を使用して送信可信号
(CTS)である送信可制御パケットを送信して応答す
る。 【0051】S18の判断において、無線端末22は送
信要求信号の送出に際してそのCTSタイマをスタート
させると、この送信信号CTSをCTSタイマに設定
された時間Tの経過後に受信したか否かが判断され
る。 【0052】時間Tの経過後に受信すれば、S20の
判断に進み、時間T の経過前に受信すれば、S19の
処理に進む。 【0053】S19の処理においては、アドホックネッ
トワークへのデータパケットの送信処理を行う。 【0054】S20の判断においては、送信要求パケッ
トをN1 回送信したか否かが判断される。N1 回送信し
たならば、S21の処理に進む。N1 回送信を未だに行
っていなければ、S17の処理に進み、以上の手順を繰
返す。 【0055】S21の処理においては、キャッシュテー
ブルの変更を行い、そのエントリーについてベースネッ
トワークに存在することを記録する。 【0056】次に、S22の処理に進み、ベースネット
ワークへの送信要求信号RTSである送信要求パケット
の送信の処理を行う。 【0057】 【発明の効果】本発明によると、通信条件が常時変化す
る無線LANシステムにおいて、ベースネットワーク、
またはアドホックネットワークを自動的に選択して通信
を行うため、ネットワークに関する予備的な情報なしに
安定した通信を行うことができる。 【0058】また、本発明によると、アプリケーション
プログラムが複数のセッションを張っているような場合
でも、可能な限りアドホックネットワークを使用した通
信を行うことで、限られた資源である無線チャネルの有
効利用を図ることができる。また、同時にベースステー
ションの中継によれば生じるであろうパケット伝送の遅
延を避けることができるため、アプリケーションプログ
ラムの円滑な実行が期待できる。 【0059】更にまた、アドホックネットワークで通信
中の端末が移動した場合も、キャッシュテーブルに保持
された情報を変更し、ベースネットワークに切り替える
ことで可能な限り通信を維持することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明が適用される無線LANシステムの構成
例の概略を示す図である。 【図2】ベースステーションと無線端末を詳細に示す図
である。 【図3】ベースステーションと無線端末で用いられる無
線アダプタ部及びソフトウェアの更に詳細なブロック図
である。 【図4】最適なネットワークを選択するプロトコルの処
理を示すフローチャートである。 【図5】無線端末のキャッシュテーブルに関わる処理を
示すフローチャートである。 【図6】無線端末の移動に関わるプロトコルの処理を示
すフローチャートである。 【符号の説明】 10 アプリケーションサーバ 12 パーソナルコンピュータ 14 有線LAN配線システム 16、18 ベースステーション 20、22、24 無線端末 26、28 ベースネットワーク 30 アドホックネットワーク 34、28 無線LANアダプタ 40 有線LANアダプタ 44 アプリケーションソフトウェア 46 オペレーティングシステム 48 デバイスドライバ 50 ローカルバス 52 データメモリ 54 プログラムメモリ 56 システムバスインタフェース 58 マイクロコントローラ 60 無線インタフェース 62 無線トランシーバ 64 アンテナ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 無線端末がベースステーションを介して
    有線ネットワークにアクセス可能なベースネットワーク
    と相互に無線通信可能な範囲に存在する無線端末同士が
    直接通信を行うアドホックネットワークとを有し、相互
    に無線通信を行うべき相手端末がベースネットワークに
    属する端末であるのか、アドホックネットワークに属す
    る端末であるのかを識別して通信を行う無線LANメデ
    ィアアクセス方法であって、 前記無線端末は、 アドホックネットワークを優先的に選択して通信を行う
    と共に、通信する相手端末がベースネットワークかアド
    ホックネットワークのいずれに存在する端末であるかと
    いう情報を記録するキャッシュテーブルを備え、 通信が開始されると前記キャッシュテーブルに相手端末
    がベースネットワークかアドホックネットワークのいず
    れに存在する端末であるかという情報を記録保持し、 前記キャッシュテーブルへの保持後は該情報に基づいて
    送信先を判断し、 該情報における通信の最後のデータパケットが転送さ
    てからの経過時間が、使用する通信媒体の種類や相手端
    末の移動頻度に基づいて設定された所定の検査時間を経
    過したものであるか否かを検査し、 前記情報の通信が所定の検査時間を経過したものである
    場合には前記情報を前記キャッシュテーブルから削除
    し、 通信を再開する場合にはアドホックネットワークを優先
    的に選択して通信を行なうことを特徴とする無線LAN
    メディアアクセス方法。
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