JPH0523525U - 高電圧コンデンサ及びマグネトロン - Google Patents

高電圧コンデンサ及びマグネトロン

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JPH0523525U
JPH0523525U JP080035U JP8003591U JPH0523525U JP H0523525 U JPH0523525 U JP H0523525U JP 080035 U JP080035 U JP 080035U JP 8003591 U JP8003591 U JP 8003591U JP H0523525 U JPH0523525 U JP H0523525U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐電圧試験、ヒートショック試験または使用
時の熱ストレス等を緩和でき、しかもコストの安価な高
電圧コンデンサ及びマグネトロンを提供する。 【構成】 接地金具1と、貫通コンデンサ2、3と、貫
通導体4、5と、絶縁樹脂とを有する。絶縁樹脂は、外
側絶縁樹脂71、72と内側絶縁樹脂81、82の少な
くとも一方がウレタン樹脂でなる。外側絶縁樹脂71、
72は接地金具1の一面側で貫通コンデンサ2、3の周
りに充填され、内側絶縁樹脂81、82は接地金具1の
他面側において貫通コンデンサ2、3の貫通孔201、
301内に充填されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高電圧コンデンサ及びこの高電圧コンデンサでなるフィルタを有す るマグネトロンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の高電圧コンデンサとしては、例えば実公平1ー19388号公 報、実公昭63ー48112号公報等に見られるように、1つの貫通コンデンサ に、2つの貫通孔を間隔をおいて形成し、貫通孔を開口させた両面に、互いに独 立した個別電極及び個別電極に対して共通となる共通電極を設け、共通電極を、 接地金具の浮上り部上に半田付け等の手段によって固着すると共に、貫通コンデ ンサの貫通孔及び接地金具の貫通孔を通って絶縁チューブを被せた貫通導体を貫 通させ、この貫通導体を、貫通コンデンサの個別電極上に、電極接続体等を用い て半田付けした2連型のものが最もよく知られている。接地金具は、一面側の中 央部または中心部に浮上り部を突出させ、浮上り部の外周に、貫通コンデンサを 包囲するように、絶縁ケースを挿着すると共に、他面側に、貫通導体を包囲する ように、絶縁カバーを挿着させてある。そして、絶縁ケース及び絶縁カバーで包 囲された貫通コンデンサの内外に、エポキシ樹脂等の熱硬化性絶縁樹脂を充填し 、耐湿性及び絶縁性を確保してある。
【0003】 従来の高電圧コンデンサにおいては、貫通コンデンサの内側にエポキシ樹脂等 の熱硬化性絶縁樹脂を充填してあるため、耐電圧試験、ヒートショック試験また は使用時の熱ストレスや硬化収縮応力を緩和する必要があり、その手段として、 従来は、貫通導体にシリコーンゴム等の絶縁チューブを被せてある。シリコーン ゴムでなる絶縁チューブは弾力性を有することから、耐電圧試験、ヒートショッ ク試験において、貫通コンデンサを構成する磁器素体とエポキシ樹脂との間の界 面剥離を防止できる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の高電圧コンデンサには次のような問題点がある。 (A)貫通コンデンサと、その外側に充填されているエポキシ樹脂等の熱硬化性 樹脂との接触界面に、耐電圧試験、ヒートショック試験または使用時の熱ストレ スや硬化収縮応力により、剥離による隙間または亀裂が発生し、耐電圧特性を劣 化させる。 (B)貫通コンデンサの内側では、貫通導体にシリコーンゴム等の絶縁チューブ を被せてあるため、充填されたエポキシ樹脂等の熱硬化性絶縁樹脂の熱ストレス や、硬化収縮応力を緩和できる。しかしながら、貫通導体にシリコーンゴム等の 絶縁チューブを被せることが必須であるため、部品点数が多くなること、絶縁チ ューブの挿着組み立て作業が必要になり、組み立て作業工数が増えること等の問 題点があった。
【0005】 そこで、本考案の課題は、上述する従来の問題点を解決し、部品点数及び組立 作業工数が少なくて済み、耐電圧試験、ヒートショック試験または使用時の熱ス トレスを確実に緩和でき、しかもコストの安価な高電圧コンデンサ及びマグネト ロンを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題解決のため、本考案に係る高電圧コンデンサは、接地金具と、貫 通コンデンサと、貫通導体と、絶縁樹脂とを有する高電圧コンデンサであって、 前記接地金具は、一面側に浮上り部を有し、前記浮上り部が穴を有しており、 前記貫通コンデンサは貫通孔を有すると共に、前記貫通孔の開口する両面に電 極を有し、前記浮上り部上に配置され、前記電極の一方が前記浮上り部に固着さ れており、 前記貫通導体は、前記貫通孔及び前記穴内を貫通し、前記電極の他方に導通接 続されており、 前記絶縁樹脂は、外側絶縁樹脂と、内側絶縁樹脂とを含み、少なくとも一方が ウレタン樹脂でなり、前記外側絶縁樹脂が前記接地金具の前記一面側で前記貫通 コンデンサの周りに充填され、前記内側絶縁樹脂が前記接地金具の他面側におい て前記貫通コンデンサの前記貫通孔内に充填されていること を特徴とする。
【0007】 本考案に係るマグネトロンは、上記高電圧コンデンサを有することが特徴であ る。
【0008】
【作用】
絶縁樹脂は、外側絶縁樹脂及び内側絶縁樹脂の少なくとも一方がウレタン樹 脂でなるから、ウレタン樹脂を充填した少なくとも一方側において、ウレタン樹 脂の弾力性及び磁器素体に対する密着性により、耐電圧試験、ヒートショック試 験または使用時の熱ストレス等を緩和できる。
【0009】 内側絶縁樹脂がウレタン樹脂でなる場合は、ウレタン樹脂自体の弾力性及び磁 器素体に対する密着性により、耐電圧試験、ヒートショック試験または使用時の 熱ストレス等を緩和できるから、貫通導体に絶縁チューブを挿着する必要がなく なり、部品点数及び組立作業工数が少なくて済む。
【0010】 しかも、ウレタン樹脂はエポキシ樹脂に比較して、安価であるから、全体のコ ストを低下させることができる。
【0011】
【実施例】
図1は本考案に係る高電圧コンデンサの正面断面図、図2は同じくその平面図 、図3は同じく外観斜視図である。1は接地金具、2、3は貫通コンデンサ、4 、5は貫通導体、6は絶縁ケース、71、72は外側絶縁樹脂、81、82は内 側絶縁樹脂、9は絶縁カバーである。
【0012】 接地金具1は、一面側に浮上り部101、102を有し、浮上り部101、1 02が穴103、104を有している。貫通コンデンサ2、3は貫通孔201、 301を有すると共に、貫通孔201、301の開口する両面に電極(202、 203)、(302、303)を有し、浮上り部101、102上に配置され、 電極203、303が浮上り部101、102に固着されている。貫通導体4、 5は、貫通孔201、301内を貫通し、電極202、302に導通接続されて いる。貫通導体4、5は従来と異なって、絶縁チューブを持たない。
【0013】 外側絶縁樹脂71、72は、エポキシ樹脂や不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬 化性樹脂でなり、接地金具1の一面側で貫通コンデンサ2、3の周りに充填され ている。
【0014】 内側絶縁樹脂81、82はウレタン樹脂であって接地金具1の他面側において 貫通コンデンサ2、3の貫通孔201、301内に充填され、貫通導体4、5の 周りを覆っている。上述のような構造であると、ウレタン樹脂でなる内側絶縁樹 脂81、82自体の弾力性及び貫通コンデンサ2、3を構成する磁器素体に対す る密着性により、耐電圧試験、ヒートショック試験または使用時の熱ストレス等 を緩和できる。このため、貫通導体4、5に絶縁チューブを挿着する必要がなく なり、部品点数及び組立作業工数が少なくて済む。
【0015】 しかも、ウレタン樹脂はエポキシ樹脂に比較して、安価であるから、全体のコ ストを低下させることができる。図示はされていないが、外側絶縁樹脂71、7 2を、エポキシ樹脂や不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂に代えて、ウレ タン樹脂によって構成することもできる。これにより、外側絶縁樹脂71、72 においても、ウレタン樹脂の弾力性及び磁器素体に対する密着性により、耐電圧 試験、ヒートショック試験または使用時の熱ストレス等を緩和できるようになる と共に、コストダウンが可能になる。
【0016】 次に、実施例に示された他の構造について説明する。接地金具1は、同一面側 に2つの浮上り部101、102を有し、浮上り部101、102のそれぞれが 中央部に穴103、104を有し互いに間隔を隔てて配置されている。
【0017】 貫通コンデンサ2、3は2個であって、それぞれが貫通孔201、301を有 すると共に、貫通孔201、301の開口する両面に電極(202、203)、 (302、303)を有し、浮上り部101、102上に配置されて電極203 、303が浮上り部101、102に半田付け等の手段によって固着されている 。貫通コンデンサ2、3は誘電体磁器で構成される。
【0018】 貫通導体4、5は、貫通コンデンサ2、3毎に貫通孔201、301内を貫通 して備えられ、それぞれが電極202、302に個別に導通接続されている。貫 通導体4、5は接地金具1の浮上り部101、102に設けられた穴103、1 04を非接触状態で貫通して両端が外部に導出されている。12、13は貫通導 体4、5と電極202、302とを接続する電極接続金具である。貫通導体4、 5の上端側(図において)にはタブ端子部41、51が設けられている。
【0019】 上述のように、接地金具1は同一面側に2つの浮上り部101、102を有し ており、貫通コンデンサ2、3は2個であってそれぞれが貫通孔201、301 を有すると共に、貫通孔201、301の開口する両面に電極(202、203 )、(302、303)を有し浮上り部101、102上に配置されて電極20 2、302が浮上り部101、102に固着されており、貫通導体4、5は貫通 コンデンサ2、3毎に貫通孔201、301内を貫通して備えられそれぞれが電 極202、302に個別に導通接続されているから、コンデンサ独立型の高電圧 コンデンサとなり、2連型高電圧コンデンサと比較して、耐電圧不良が生じにく くなり、小型でコストも安価になる。
【0020】 絶縁ケース6は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の熱可塑性樹脂ま たはエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で構成され、下端部610と接地金具1との 間で外側絶縁樹脂71、72が露出するように、外側絶縁樹脂71、72の上端 側に挿着されている。絶縁ケース6を熱可塑性樹脂で構成した場合には、エポキ シ樹脂や不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂によって構成した場合に比較して 、コストが安価になる。図示の場合、絶縁ケース6は、下端部610と接地金具 1との間で外側絶縁樹脂71、72が露出するように、外側絶縁樹脂71、72 の上端側に挿着されているから、絶縁ケース6が小型になり、その材料費が安価 になる。
【0021】 しかも、絶縁ケース6は下端部610と接地金具1との間で外側絶縁樹脂71 、72が露出するように、外側絶縁樹脂71、72の上端側に挿着してあるから 、貫通導体4、5から絶縁ケース6の表面を通って接地金具1に至る経路aに、 耐トラッキング特性の優れた熱硬化性樹脂でなる外側絶縁樹脂71、72の表面 が露出することになる。このため、絶縁ケース6を安価な熱可塑性樹脂で構成し たにもかかわらず、実質的に熱硬化性絶縁ケースを用いた場合と同様の耐トラッ キング特性が得られる。
【0022】 絶縁ケース6は、2つの筒部61、62を有し、筒部61、62が互いに間隔 Dを隔てて併設され、筒部61、62の上部開口側が連結部64によって互いに 連結され、内径部611、621に連なる凹部63を有している。筒部61、6 2の下端部610、620は外側絶縁樹脂71、72の上端部に挿着されている 。
【0023】 上述のように、絶縁ケース6は、2つの筒部61、62の上部開口側が互いに 連結され下部開口側が外側絶縁樹脂71、72に挿着されているから、絶縁ケー ス6を上下で一体的に結合した組立構造が得られる。このため、貫通コンデンサ 2、3及び貫通導体4、5に対する機械的補強が増大し、貫通導体4、5にグラ ツキを生じにくくなる。この結果、貫通導体4、5、貫通コンデンサ2、3及び 接地金具1と、外側絶縁樹脂71、72との間に界面剥離が生じにくくなり、耐 電圧特性が向上する。
【0024】 また、絶縁ケース6は、2つの筒部61、62の上部開口側が内径部611、 621に連なる凹部63を有しているので、凹部63を通して、2つの筒部61 、62に同時に外側絶縁樹脂71、72を注型できる。このため、絶縁樹脂注型 工程数が半減し、コストダウンが達成される。外側絶縁樹脂71、72の注型に 当たっては、後で説明するように、絶縁ケース6と接地金具1との間に注型用ケ ースを配置する。
【0025】 外側絶縁樹脂71、72は貫通コンデンサ2、3の周りに互いに間隔Dを隔て て実質的に独立して充填されている。従って、外側絶縁樹脂71及び筒部61と 、外側絶縁樹脂72及び筒部62とが互いに間隔Dを隔てて独立するから、間隔 Dによる空間14が放熱領域となり、電子レンジ実装時及びヒートサイクル試験 等において加わる熱ストレスが小さくなり、耐電圧不良等を発生しにくくなる。
【0026】 ウレタン樹脂でなる内側絶縁樹脂81、82は接地金具1を間に挟んで反対側 の領域に充填されている。内側絶縁樹脂81、82は絶縁カバー9に設けられた 仕切り部91によって互いに区画されている。このため、内側絶縁樹脂81、8 2の相互的な熱ストレス干渉作用が仕切り部91によって分断され、貫通導体4 、5及び絶縁カバー9と内側絶縁樹脂81、82との間の界面剥離等が生じにく くなる。
【0027】 図4は本発明に係る高電圧コンデンサをフィルタとして組込んだマグネトロン の部分破断面図で、15は陰極ステム、16はフィルタボックス、17、18は インダクタ、19はインダクタ17、18と共にフィルタとして使用された本発 明に係る高電圧コンデンサである。フィルタボックス16は陰極ステム15を覆 うように配置してあり、また高電圧コンデンサ19は、フィルタボックス16の 側面板161に設けた貫通孔を通して、絶縁ケース6が外部に出るように貫通し て設けられ、接地金具1の部分で、フィルタボックス16の側面板161に取付 け固定されている。インダクタ17、18はフィルタボックス16の内部におい て、陰極ステム15の陰極端子と、高電圧コンデンサ19の貫通導体4、5との 間に直列に接続されている。20は磁石、21は冷却フィン、22はガスケット 、23はRF出力端である。
【0028】 図5及び図6は図1〜図3に示した本考案に係る高電圧コンデンサの製造工程 例を示す図である。図5に示すように、接地金具1の上に貫通コンデンサ2、3 を包囲するように、注型用ケース24を配置する。この注型用ケース24はポリ プロピレン等によって構成する。注型用ケース24と接地金具1との接触部分は 機械的な嵌合または接着剤による接着等によって封止しておく。注型用ケース2 4の上端部には絶縁ケース6を挿着する。
【0029】 次に、図6に示すように、絶縁ケース6及び注型用ケース24によって囲まれ た内部空間内に外側絶縁樹脂71、72を充填する。内側絶縁樹脂81、82は この外側絶縁樹脂71、72の充填前または充填後に充填する。
【0030】 この後、注型用ケース24を剥離して、図1〜図3に示した本考案に係る高電 圧コンデンサが得られる。
【0031】 図7は本考案に係る高電圧コンデンサの別の実施例を示す断面図である。この 実施例では、絶縁ケース6の筒部61、62を長く伸ばして接地金具1の浮き上 がり部101、102の外周部に挿着してある。
【0032】 本考案は、従来よりよく知られている2連型のもにも適用できる。図8にその 一例を示す。図において、1つの貫通コンデンサ210に、2つの貫通孔211 、212を間隔をおいて形成し、貫通孔211、212を開口させた両面に、互 いに独立した個別電極213、214及び個別電極213、214に対して共通 となる共通電極215を設け、共通電極215を、接地金具110の浮上り部上 111に半田付け等の手段によって固着すると共に、貫通コンデンサ210の貫 通孔211、212及び接地金具110の貫通孔を通って絶縁チューブを持たな い貫通導体4、5を貫通させ、この貫通導体4、5を、貫通コンデンサ210の 個別電極211、212上に、電極接続体12、13等を用いて半田付けした構 造となっている。接地金具110は、一面側に浮上り部111を突出させ、浮上 り部111の外周に、貫通コンデンサ210を包囲するように、絶縁ケース60 を挿着すると共に、他面側に、貫通導体4、5を包囲するように、絶縁カバー9 を挿着させてある。そして、絶縁ケース60で包囲された貫通コンデンサ210 の外側に、エポキシ樹脂等の熱硬化性絶縁樹脂70を充填すると共に、絶縁カバ ー9の内側にウレタン樹脂でなる内側絶縁樹脂80を充填してある。
【0033】 図9はヒートショック試験データを示すグラフである。サンプル1は貫通導体 にシリコーンゴムでなる絶縁チューブを挿通し、内側絶縁樹脂としてエポキシ樹 脂を充填した従来品、サンプル2は貫通導体にシリコーンゴムでなる絶縁チュー ブを挿通せず、内側絶縁樹脂としてエポキシ樹脂を充填したもの、サンプル3は 貫通導体にシリコーンゴムでなる絶縁チューブを挿通せずに、内側絶縁樹脂とし てウレタン樹脂を充填した本考案品に、それぞれ対応している。ヒートショック 試験は−40℃1時間、120℃1時間を1サイクルとし、このパターンの10 サイクル毎にAC耐電圧試験を行った。
【0034】 図9の試験データから明らかなように、本考案品であるサンプル3は従来品で あるサンプル1と比較して遜色のない耐ヒートショック特性を有する。貫通導体 にシリコーンゴムでなる絶縁チューブを挿通せず、内側絶縁樹脂としてエポキシ 樹脂を充填したサンプル2は、10サイクル程度でヒートショックによる耐圧不 良を生じる。
【0035】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案にかかる高電圧コンデンサは、、接地金具と、貫通 コンデンサと、貫通導体と、絶縁樹脂とを有する高電圧コンデンサであって、接 地金具は、一面側に浮上り部を有し、浮上り部が穴を有しており、貫通コンデン サは貫通孔を有すると共に、貫通孔の開口する両面に電極を有し、浮上り部上に 配置され、電極の一方が浮上り部に固着されており、貫通導体は、貫通孔及び穴 内を貫通し、電極の他方に導通接続されており、絶縁樹脂は、外側絶縁樹脂と、 内側絶縁樹脂とを含み、少なくとも一方がウレタン樹脂でなり、外側絶縁樹脂が 接地金具の一面側で貫通コンデンサの周りに充填され、内側絶縁樹脂が接地金具 の他面側において貫通コンデンサの貫通孔内に充填されているから、ウレタン樹 脂自体の弾力性、磁器素体に対する密着性により、耐電圧試験、ヒートショック 試験または使用時の熱ストレス等を緩和でき、しかもコストの安価な高電圧コン デンサ及びマグネトロンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る高電圧コンデンサの正面断面図で
ある。
【図2】本考案に係る高電圧コンデンサの平面図であ
る。
【図3】本考案に係る高電圧コンデンサの外観斜視図で
ある。
【図4】本考案に係る高電圧コンデンサを組込んだマグ
ネトロンの部分破断面図である。
【図5】本考案に係る高電圧コンデンサの製造工程例を
示す図である。
【図6】本考案に係る高電圧コンデンサの製造工程例を
示す図である。
【図7】本考案に係る高電圧コンデンサの別の実施例に
おける正面断面図である。
【図8】本考案に係る高電圧コンデンサの別の実施例に
おける正面断面図である。
【図9】ヒートショック試験データを示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1、110 接地金具 101、102、111 浮上り部 103、104、112 穴 2、3、210 貫通コンデンサ 201、301、211、212 貫通孔 202、203、213、214 電極 302、303、215 電極 4、5 貫通導体 6、60 絶縁ケース 71、72、70 外側絶縁樹脂 9 絶縁カバー 81、82、80 内側絶縁樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 藤原 勲 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テイ ーデイーケイ株式会社内 (72)考案者 森田 誠 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テイ ーデイーケイ株式会社内

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地金具と、貫通コンデンサと、貫通導
    体と、絶縁樹脂とを有する高電圧コンデンサであって、 前記接地金具は、一面側に浮上り部を有し、前記浮上り
    部が穴を有しており、前記貫通コンデンサは貫通孔を有
    すると共に、前記貫通孔の開口する両面に電極を有し、
    前記浮上り部上に配置され、前記電極の一方が前記浮上
    り部に固着されており、 前記貫通導体は、前記貫通孔及び前記穴内を貫通し、前
    記電極の他方に導通接続されており、 前記絶縁樹脂は、外側絶縁樹脂と、内側絶縁樹脂とを含
    み、少なくとも一方がウレタン樹脂でなり、前記外側絶
    縁樹脂が前記接地金具の前記一面側で前記貫通コンデン
    サの周りに充填され、前記内側絶縁樹脂が前記接地金具
    の他面側において前記貫通コンデンサの前記貫通孔内に
    充填されていることを特徴とする高電圧コンデンサ。
  2. 【請求項2】 絶縁ケースを有し、前記絶縁ケースが熱
    可塑性樹脂でなり、下端部と前記接地金具との間で前記
    外側絶縁樹脂が露出するように、前記外側絶縁樹脂の上
    端側に挿着されていることを特徴とする請求項1に記載
    の高電圧コンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記接地金具は、前記浮上り部が2つ
    で、それぞれが互いに間隔を隔てて配置されており、 前記貫通コンデンサは2個であって、それぞれが前記浮
    上り部上に配置されており、 前記貫通導体は、前記貫通コンデンサ毎に前記貫通孔内
    を貫通して備えられ、それぞれが前記電極の他方に個別
    に導通接続されており、 前記外側絶縁樹脂は、前記貫通コンデンサ毎に互いに独
    立して充填されており、 前記絶縁ケースは、2つの筒部を有し、前記筒部が互い
    に間隔を隔てて併設され、前記筒部の上部開口側が互い
    に連結され内径部に連なる凹部を有し、下部開口側が前
    記外側絶縁樹脂の上端側の外周に挿着されていることを
    特徴とする請求項1に記載の高電圧コンデンサ。
  4. 【請求項4】 高電圧コンデンサでなるフィルタを有す
    るマグネトロンであって、 前記高電圧コンデンサは、接地金具と、貫通コンデンサ
    と、貫通導体と、絶縁樹脂とを有しており、 前記接地金具は、一面側に浮上り部を有し、前記浮上り
    部が穴を有しており、前記貫通コンデンサは貫通孔を有
    すると共に、前記貫通孔の開口する両面に電極を有し、
    前記浮上り部上に配置され、前記電極の一方が前記浮上
    り部に固着されており、 前記貫通導体は、前記貫通孔及び前記穴内を貫通し、前
    記電極の他方に導通接続されており、 前記絶縁樹脂は、外側絶縁樹脂と、内側絶縁樹脂とを含
    み、少なくとも一方がウレタン樹脂でなり、前記外側絶
    縁樹脂が前記接地金具の前記一面側で前記貫通コンデン
    サの周りに充填され、前記内側絶縁樹脂が前記接地金具
    の他面側において前記貫通コンデンサの前記貫通孔内に
    充填されていることを特徴とするマグネトロン。
  5. 【請求項5】 前記接地金具は、前記浮上り部が2つ
    で、それぞれが互いに間隔を隔てて配置されており、 前記貫通コンデンサは2個であって、それぞれが前記浮
    上り部上に配置されており、 前記貫通導体は、前記貫通コンデンサ毎に前記貫通孔内
    を貫通して備えられ、それぞれが前記電極の他方に個別
    に導通接続されており、 前記外側絶縁樹脂は、前記貫通コンデンサ毎に互いに独
    立して充填されており、 前記絶縁ケースは、2つの筒部を有し、前記筒部が互い
    に間隔を隔てて併設され、前記筒部の上部開口側が互い
    に連結され内径部に連なる凹部を有し、下部開口側が前
    記外側絶縁樹脂の上端側の外周に挿着されていることを
    特徴とする請求項4に記載のマグネトロン。
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