JPH052351B2 - - Google Patents

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JPH052351B2
JPH052351B2 JP60041692A JP4169285A JPH052351B2 JP H052351 B2 JPH052351 B2 JP H052351B2 JP 60041692 A JP60041692 A JP 60041692A JP 4169285 A JP4169285 A JP 4169285A JP H052351 B2 JPH052351 B2 JP H052351B2
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JP
Japan
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blade unit
razor
case
edge
shaving
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JP60041692A
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Inventor
Yoshinori Yasufuji
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Maxell Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、かみそり本体に対するきわ剃り刃
ユニツトの組み付け方に特徴を有する電気かみそ
りに関する。
〔従来の技術〕 電気かみそりは、一般にかみそり本体の上部に
きわ剃り刃ユニツトを備えており、不使用時には
該刃ユニツトをかみそり本体側に倒しておき、使
用時には該刃ユニツトがかみそり本体の外方に起
きて突出するものとなつている。
そこでは、かみそり本体側にきわ剃り刃ユニツ
トの上端を揺動自在に枢結し、かみそり本体には
別にスライド操作ボタンを備えつけ、この操作ボ
タンの上下スライドでリンク式などの中間伝動機
構を介してきわ剃り刃ユニツトを揺動操作する形
態を採つている。つまり、きわ剃り刃ユニツトお
よびこれを動かす部材の全てがかみそり本体に
個々に組み付けられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
かかる従来例では第1に、かみそり本体に対し
てきわ剃り刃ユニツトと、スライド操作ボタン
と、この両者を連係するリンク式などの中間伝動
機構とを個別にしかし相互に関連させて組み付け
なければならず、組み付け作業性がる悪い。
第2に、これらの総ての部品をかみそり本体に
組み付けないと、きわ剃り刃ユニツトの出退作動
の適否がチエツクできない。きわ剃り刃ユニツト
はケース外に突出する姿勢にしたときにかみそり
本体側の駆動系で駆動できなければならないが、
この駆動系の伝達手段の適否もチエツクできな
い。そのため製品後に作動不良品が続発しがちで
あつた。
また、かみそり本体に対してきわ剃り刃ユニツ
トの全体を上下に位置変更可能にし、該刃ユニツ
トの使用時にはこれをかみそり本体の上端にまで
持ち上げ、該刃ユニツトの非使用時にはこれを下
降させて倒れ姿勢に格納する形態が、例えば特開
昭56−57477号公報で開示されている。
この形態は使用時にきわ剃り刃ユニツトの全体
がかみそり本体の上方に突出するので、きわ剃り
がかみそり本体に邪魔されずに行なえ、使い勝手
が良い利点を有する。本発明の具体的な実施形態
では、かかる目的に供し得るようにすることを狙
つている。しかし、前出の公報に示すものはきわ
剃り刃ユニツトこれだけが板状支え部材を介して
剥き出し状態で上下動するので、持ち上げ姿勢で
の保持が不安定であり、該刃ユニツトのスライド
部に毛がかみ込んだり、駆動系が長くなつて複雑
化する傾向にある。更に、この形態でも一般的な
きわ剃り刃ユニツトの組み付け形態における前述
の不具合が依然として解消されずに残されている
ところに問題があつた。
〔目的〕
本発明は、かかる従来の不具合を解消するため
に提案されたものである。
本発明の目的は、かみそり本体に対してきわ剃
り刃ユニツト、これの出退操作機構および駆動機
構の一式が簡単に組み込めるようにすることにあ
る。
本発明の他の目的は、きわ剃り刃ユニツトの出
退揺動や駆動が正しく作動するかどうかが組み付
け前にチエツクでき、組み付け後に作動不良品が
出る率を出来るだけ抑えることにある。
本発明の更に他の目的は、具体的な実施に際し
てかみそり本体に対してきわ剃り刃ユニツトが上
下動できるようにする。かくして、きわ剃り刃ユ
ニツトの上下ストロークを必要に応じて大きく採
れるようにし、これが使用時にかみそり本体の上
方にまで突出させることも可能ならしめることに
ある。
〔問題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明では第1
図および第2図に示すごとく次のような構成をと
つている。
まず第1に、きわ剃りケース11と、きわ剃り
刃ユニツト10と、該刃ユニツト10を駆動する
ための振動子22と、該刃ユニツト10を揺動操
作するための操作部材36とをそれぞれ独立部材
として備えていることを要件とする。
第2に、きわ剃りケース11にきわ剃り刃ユニ
ツト10を揺動自在に枢着するとともに、きわ剃
りケース11の内面側に振動子22と操作部材3
6とを先組み装着して、ひとつのアツセンブリA
が得られるようにしたことを要件とする。
第3に、前記アツセンブリAにおいて、操作部
材36できわ剃り刃ユニツト10をこれがきわ剃
りケース11の外方に起きた使用姿勢と、該ケー
ス11側に倒れた非使用姿勢とに切り換え操作可
能であり、かつ振動子22できわ剃り刃ユニツト
10をこれが上記の使用姿勢にあるときに駆動可
能となるように構成したことを要件とする。
これはアツセンブリAの状態できわ剃り刃ユニ
ツト10の出退揺動と駆動が正しく行えるかどう
かを事前にチエツクできるようにせんがための必
須要件である。
第4に、かみそり本体1の外側面に対して前記
アツセンブリAがきわ剃りケース11を介して連
結合可能に構成したことを要件とする。
かみそり本体1に対してアツセンブリAは不離
一体にかつスライド不能に連結合してもよい。例
えば、かみそり本体1にきわ剃りケース11を固
定し、別にきわ剃り操作ボタンを装着し、この操
作ボタンをスライド操作することにより、前記操
作部材36を介してきわ剃り刃ユニツト10を出
退揺動させるようにしてもよい。
しかし、好ましくはかみそり本体1に対してき
わ剃りケース11を使用位置と非使用位置とにわ
たつてスライド自在に抜け止め装着する手段を備
えたものとする。この場合はきわ剃りケース11
がきわ剃り刃ユニツト10の支持台であるととも
に、該刃ユニツト10を位置変更させるスライド
操作ボタンを兼ねたものとなる。
更に好ましくは、図示例のごとくかみそり本体
1に対してきわ剃りケース11をかみそり本体1
の上端よりも更に上方に持ち上げた使用位置と下
方の非使用位置とにわたつてスライド自在である
ようにする。そして、きわ剃りケース11の上部
にきわ剃り刃ユニツト10を枢着する。しかると
きはきわ剃り刃ユニツト10の使用時にこれがか
みそり本体1の上端より持ち上げた状態になる。
かみそり本体1にきわ剃りケース11を上下ス
ライド自在に連結合するについては、第2図に示
すごとくきわ剃りケース11側の係合片20,2
0をかみそり本体1側のスリツト21,21にス
ライド自在に抜け止め係合させる形態が考えられ
るが、係合片20とスリツト21とは逆に設けら
れていてもよし、かみそり本体1に対してきわ剃
りケース11が蟻みぞと蟻ほぞでスライド嵌合す
る形態などであつてもよく、具体的な実施形態は
特に限定するものではない。かみそり本体1にき
わ剃りケース11を固着状態で連結合する場合
も、その実施形態は種々考えられる。
第5に、かみそり本体1にきわ剃りケース11
を連結合した状態において、かみそり本体1側に
備えている駆動系の動力が前記振動子22に伝わ
るよう連繋されるとともに、かみそり本体1側に
前記操作部材36がきわ剃り刃ユニツト10を揺
動操作できるように連繋されることを要件とす
る。
すなわち、きわ剃り刃ユニツト10はきわ剃り
ケース11に単に揺動枢支されているだけなの
で、刃ユニツト10を外部に起きた姿勢と該ケー
ス11側に倒した姿勢とに切り換えるための部材
を要するが、この部材がすなわち操作部材36で
ある。但し、かみそり本体1に対してきわ剃りケ
ース11をスライド自在に装着する実施形態をと
るときは、振動子22と操作部材36はきわ剃り
ケース11と共にスライドすることになる。
具体的な実施に際してきわ剃りケース11をス
ライド自在にするときは、上記使用位置に移動さ
せたときにきわ剃り刃ユニツト10がケース外に
起きた使用姿勢になり、上記非使用位置に移動さ
せたときに該刃ユニツト10がケース側に倒れた
非使用姿勢になるよう、操作部材36で自動的に
切り換えることが望まれる。この場合はきわ剃り
ケース11が、スライド用だけではなくきわ剃り
刃ユニツト10の出退操作用のボタンも兼ねてい
ることになる。
〔作用〕
次に本発明の内容を更に理解しやすいように具
体的な実施形態を加味しながら、基本的な動きを
説明すると、操作部材36は第2図に示すごとく
先端側がきわ剃り刃ユニツト10のホルダ12の
上端部に連係されており、操作部材36の押し引
きで該刃ユニツト10が揺動する。この操作部材
36は基端(前端)側がかみそり本体1の図で言
えば切欠き38に係入して一定範囲内で上下動す
る。更に具体的には操作部材36の上下ストロー
クはきわ剃りケース11の上下ストロークよりも
小さい。
したがつて、図の例において、きわ剃りケース
11を上方にスライド操作して行くと、その途中
で操作部材36の上動限界が接当規制され、更に
きわ剃りケース11を上方の使用位置にまでスラ
イドさせたとき、操作部材36がきわ剃り刃ユニ
ツト10の上端枢支部より前方偏心部位を下に引
き下げることになり、これで該刃ユニツト10の
刃先側がケース外に起きて突出する。少なくとも
この段階で振動子22ときわ剃り刃ユニツト10
の可動くし刃14とが連係され、該可動しく刃1
4が駆動可能となる。
逆に、きわ剃りケース11を使用位置から下降
操作して行くと、途中で操作部材36の下動限界
が接当規制され、更に非使用位置にまで該ケース
11を下降させときには操作部材36がきわ剃り
刃ユニツト10の上端枢支部の前方を引き上げる
ように作用し、これで該刃ユニツト10の刃先側
が支点ピン15まわりに揺動して該ケース11側
に倒れた姿勢に戻る。
きわ剃り刃ユニツト10はきわ剃りケース11
に枢着されて一体に上下動するので、該刃ユニツ
ト10の上下動を大きく採れることになり、第1
図の仮想線で示すごとく使用時に該刃ユニツト1
0がかみそり本体1の上方に持ち上げた姿勢にす
ることも極めて容易に実施できる。にもかかわら
ず、刃ユニツト10はきわ剃りケース11に支持
されているので、突出姿勢でもガタつくことがな
く確りと保持できる。更に、きわ剃りケース11
とかみそり本体1間のスライド部が刃ユニツト1
0の近くにあつて外部に露出している形態ではな
いから、このスライド部や刃ユニツト10の揺動
枢支部などに毛くずが降り掛かることもない。
組み付けに際しては、きわ剃りケース11にき
わ剃り刃ユニツト10、振動子22、操作部材3
6の各独立部材を先組みしてひとつのアツセンブ
リAとし、この状態で操作部材36による刃ユニ
ツト10の出退操作性能およびこれに伴う振動子
22と刃ユニツト10の可動しく刃14との連係
具合なども事前にチエツクできる。しかるのち、
前記アツセンブリAをかみそり本体1に後組みす
るだけでよい。とくに、きわ剃り刃ユニツト10
においてはホルダ12に対する固定しく刃13と
可動しく刃14との結合形態も問題になるが、実
験専用モータの出力軸(第2図における出力軸3
bに相当するもの)に振動子22を連繋すること
により、可動くし刃14を駆動して事前に作動状
態、すなわち切れ味をチエツクできる。
〔発明の効果〕
したがつて、以上のようにした本発明によれ
ば、きわ剃りケース11にきわ剃り刃ユニツト1
0、振動子22および操作部材36を先組みして
ひとつのアツセンブリAとすることにより、この
アツセンブリAをかみそり本体1にワンタツチで
組み込めるので、組み付け作業性を飛躍的に向上
させることができる。かみそり本体1に組み込む
前のアツセンブリAの状態できわ剃り刃ユニツト
10の出退操作性能および駆動すなわち切れ味の
適否を事前にチエツクができるので、完成品にし
たのちに作動不良品が発生する率を抑えることが
でき、この点でも生産性の向上に有効である。
かみそり本体1に対して、きわ剃り刃ユニツト
10を枢着せるきわ剃りケース11を上下方向に
スライド自在に連結合した本発明の実施形態によ
れば、該刃ユニツト10を確りとした支持のもと
に必要に応じて大きな移動ストロークにでき、使
い勝手の良いように該刃ユニツト10をかみそり
本体1の上端より更に上方に持ち上げて使用する
形態にすることも極めて容易に実施できる。更に
加えて大きなきわ剃りケース11がそのままきわ
剃り刃ユニツト10のスライド用および出退操作
用の大型ノブとして働くようにした本発明の好ま
しい実施形態によれば、使い勝手が良くて部品も
省略できる。かつ、きわ剃りケース11にきわ剃
り刃ユニツト10と共にこれに働きかける振動子
22と操作部材36とを組み付けて、これらが一
体に上下動するものとしたので、該刃ユニツト1
0の揺動操作、駆動の伝達がガタつきなく確実に
行え、長期にわたつて継続使用するも故障がなく
作動の信頼性が高いものを得られる。
〔実施例〕
第1図は本発明に係る電気かみそりの要部を切
欠いた全体側面図を示しており、これのかみそり
本体1は前後の半割りケース1a,1bを抱き合
わせ状に結合してなり、上部がやや後方に屈曲さ
れた形状をとる。
前ケース1aの上部前方にモータ支持ケース1
cが一体に連設されており、このモータ支持ケー
ス1cから内方(後方)に突設したアーム2に、
前後に出力軸3a,3bを備えた両軸型モータM
が嵌入支持されている。かみそり本体1の下部に
電池が収納される。
モータ支持ケース1cの前面に、図では回転式
のかみそりユニツト4が装着されている。このか
みそりユニツト4は、外刃ホルダ5に支持された
ドーム状の外刃6と、内刃ホルダ7に支持されて
外刃6に摺接する複数の内刃8とからなる。外刃
ホルダ5はモータ支持ケース1cにネジ込み装着
され、内刃ホルダ7はモータMの前方出力軸3a
に連結されている。
かみそり本体1の後面上部には、きわ剃り刃ユ
ニツト10を内装するきわ剃りケース11が、か
みそり本体1より上方に突出する使用位置と、下
方に退入する非使用位置とにわたつて上下スライ
ド自在に取り付けられている。このきわ剃りケー
ス11はこれ自体が前記刃ユニツト10を後述す
る要領で出退操作するための大型のスライド操作
ボタンになつている。
きわ剃り刃ユニツト10は、第2図に示すごと
くホルダ12に固定くし刃13を固定して該固定
くし刃13に摺接する可動くし刃14を横方向に
往復動可能に支持してなる。ホルダ12の左右両
外側に突設した支点ピン15,15をきわ剃りケ
ース11の上部内面に形成したピン受け凹部1
6,16に係入してあり、該ユニツト10はこれ
全体が支点ピン15を中心に揺動し、きわ剃りケ
ース11の上部後面に形成した開口17から出退
する。ここで注目すべきは、きわ剃りケース11
これ自体にきわ剃り刃ユニツト10の上端が直接
に枢着されている点である。
きわ剃りケース11は前面側(内方側)が全面
的に開放されており、この前面側にカバープレー
ト18が嵌合連結され、両者11,18間にきわ
剃り刃ユニツト10などが納まる。
カバープレート18の下縁左右には切欠き1
9,19を設け、きわ剃りケース11の左右から
前方に突設した上下一対ずるのフツク付き係合片
20,20を前記切欠き19,19に通して後ケ
ース1bの後面左右に形成した上下方向のスリツ
ト21,21に挿入係合し、以てかみそり本体1
に対してきわ剃りケース11が上下スライド自在
に抜け止め装着される。
きわ剃りケース11の内部空間、即ちカバープ
レート18ときわ剃り刃ユニツト10との間に
は、該刃ユニツト10の可動しく刃14を駆動す
るためのプラスチツク製の振動子22を有する。
この振動子22は第2図に示すごとく上端部から
下向きに左右一対の支持アーム23,23を片持
ち連出し、各アーム23,23の先端に後ろ向き
のピン24,24を一体に突設した形状であり、
該ピン24,24がきわ剃りケース11の内面に
設けた枢支ボス25,25(第1図参照)に嵌入
支持される。振動子22の中央には上部の広幅孔
部26aと下部の小幅孔部26bとが連続した長
孔26が形成されており、振動子22の上端中央
に可動くし刃14の中央に設けた突片14aが係
入できる二股状の係合部27が突設されている。
ここで注目すべきは、きわ剃りケース11側に
振動子22がピン24と枢支ボス25との嵌合で
連結され、振動子22がきわ剃りケース11と共
に上下動する点である。
前述の要領でかみそり本体1にきわ剃りケース
11を組み付けると、モータMの後方出力軸3b
に取付けた偏心カム30が後ケース1bの孔2
8,およびカバープレート18に設けた上下方向
の長孔29を貫通してきわ剃りケース11内に突
入しており、この偏心カム30が振動子22の長
孔26内に係入する。これで、きわ剃りケース1
1が下方の非使用位置にあるときには、偏心カム
30が振動子22の広幅孔部26aに位置して、
振動子22と偏心カム30との接触が回避され
て、振動子22は駆動されることがない。きわ剃
りケース11が上方の使用位置まで押し上げられ
ると、偏心カム30がこれの外径と同寸法に設定
された小幅孔部26bに係入し、偏心カム30の
回転に伴つて振動子22が支持アーム23,23
の上部薄肉部23a,23aの弾性変形によつて
略平行に左右方向へ往復駆動される。
きわ剃り刃ユニツト10におけるホルダ11の
上端一側には、前記枢支ピン15と偏心した前方
位置に枢支孔34を設け、この枢支孔34にピン
35を介して操作部材36の立ち上がり先端部を
回動自在に枢支連結する。これで、操作部材36
はきわ剃り刃ユニツト10と共に上下動するもの
となる。該アーム36の立ち上がり中間部はカバ
ープレート18に設けたガイド40で左右方向へ
のふらつきを防止する。但し、この操作部材36
の下端には前方に向かう水平の操作片36aを一
体に連設し、該操作片36aをカバープレート1
8に透設した上下方向のスリツト37に通して、
該プレート18の前方に突出しておく。そして、
かみそり本体1にきわ剃りケース11を組み付け
た状態において、該操作片36aの基端(前端)
を後ケース1bの孔28の側縁に形成した切欠き
38に一定範囲内で上下動自在に係入案内する。
ここで、一定範囲内とは操作部材36の上下スト
ロークがきわ剃りケース11の上下ストロークよ
りも小さく設定されていることを意味する。
しかるときは、きわ剃りケース11が下方の非
使用位置にあるときには、第3図aに示すごとく
操作部材36は操作片36aがかみそり本体1側
に切欠き38の下端に接当して下動限界が規制さ
れ、きわ剃り刃ユニツト10が開口17の内方に
格納された姿勢にある。
この状態からきわ剃りケース11を上方にスラ
イドして使用位置に移動すると、第3図bに示す
ごとくその上方移動の途中で操作片36aがかみ
そり本体側の切欠き38の上端に接当して操作部
材36の上動限界が規制され、更にケース11を
上方の使用位置にまで移動して行けば、相対的に
操作部材36がケース11に対して下方に引き下
げられることになり、これできわ剃り刃ユニツト
10の刃先側が支点ピン15まわりに振り上げ揺
動されて開口17から後方に突出する。きわ剃り
刃ユニツト10が完全な突出姿勢になると、可動
くし刃14の突片14aが振動子22の係合部2
7に係入し、これで可動くし刃14が駆動可能に
なる。
きわ剃りケース11を下方に移動操作すると、
その途中で先ず操作片36aが切欠き38の下端
に接当して操作部材36の下動限界が規制され、
更にケース11の下動によつて相対的に操作部材
36が上方に突き上げられ、きわ剃り刃ユニツト
10が下方に揺動して格納される。
この場合、操作部材36の上下の直線移動に対
して枢支孔34が円弧軌跡を描くが、操作部材3
6の弾性変形によつて移動軌跡の差異が吸収され
る。このとき、操作部材36は前記ガイド40の
存在で弾性変形が必要以上にならないものとして
あるので、前記ピン35が枢支孔34から抜け外
れることはない。
きわ剃りケース11は上下の2位置で保持され
る。その保持手段としては、第2図及び第3図
a,bに示すごとく後ケース1bの後壁41とカ
バープレート18との対向面にばね受け孔42,
43を設け、これらの孔42,43に亘つてつる
巻きばね44の両端を巻きしめ変形した状態でそ
れぞれ係入支持する。そして、きわ剃りケース1
1が第3図aのように下降した状態では、該ばね
44の拡開復元力によつて相対的にきわ剃りケー
ス11を下方に弾圧付勢し、ケース下端11aを
後ケース1bの後面段部45に受け止め支持す
る。きわ剃りケース11が第3図bのように上昇
された状態では、前記ばね44は死点を越えて逆
向き姿勢に切り換わり、該ばね44の拡開復元力
によつてきわ剃りケース11を上方に弾圧付勢
し、カバープレート18の前面に突設したストツ
パー46が後ケース1bの孔28の上縁係止部4
7に接当する。つまり、つる巻きばね44は不安
定切り換えばねの機能を果たす。尤も、この保持
手段はその他の凹凸嵌合などによる節度手段で達
成してもよい。
因に、前述の上縁係止部47は第1図に示すご
とくテーパー断面形状に形成されており、ストツ
パー46が該係止部47に下方より外嵌係合する
形状に構成さていて、両者47,46のテーパー
嵌合によつて、上昇エンドにある使用状態のきわ
剃りケース11をかみそり本体1側に引きつけて
ガタつきなく保持する。
さて、組み付けに際しては、きわ剃りケース1
1にきわ剃り刃ユニツト10、振動子22ついで
操作部材36を順に前述の要領で装着し、きわ剃
りケース11にバツクプレート18を連結して一
体化したひとつのアツセンブリAをつくる。この
アツセンブリにおいて、きわ剃り刃ユニツト10
と振動子22と操作部材36とは、きわ剃りケー
ス11とバツクプレート18との間にあつて保護
されている。このバツクプレート18はアツセン
ブリAの移送・保管時における内装部品の損傷を
有効に防止するが、本発明においては省略しても
差支えない。かくして、アツセンブリAはかみそ
り本体1側のスリツト21にきわ剃りケース11
側の係合片20を後方から差し込むことにより、
全体が抜け止め状に上下方向へスライド自在に連
結合できる。なお、前記ばね44が存在するとき
はアツセンブリを組みつける際にかみそり本体1
とバツクプレート18との間に掛け渡しておくこ
とになる。
因に、前記モータMは回転数の高低、トルクの
大小に応じて形状の異なることがある。このため
上記の実施例で示す形状のモータMを使用すると
きは、第1図、第5図および第6図に示すごとく
孔明きの段付き円盤状のスペーサ50を前方の出
力軸3aに嵌装してモータMの前方に着座させ、
該出力軸3aの先端部に断面角形(三角形)の駆
動伝達子51を圧嵌し、該伝達子51で組み付け
前におけるスペーサ50の抜け止めを図る。スペ
ーサ50には対向する2位置から前方に向けて位
置決めピン52,52を一体に突設する。そし
て、モータ支持ケース1cのホルダ壁53の中央
に貫通孔54を設け、該貫通孔54の内面(後
面)側に設けた凹部55に前記スペーサ50の段
付き端部を嵌合するとともに、該ホルダ壁53の
左右に設けた通孔56,56に前記ピン52,5
2を嵌合して、該ケース1cに対するモータMの
位置決めを図り、出力軸3aの先端部を貫通孔5
4を介してホルダ壁53の前方に突き出し、該出
力軸3aの先端部を前記伝達子51を介して内刃
ホルダ7に連繋してある。そして、第6図に示す
ように、前後に長い小径のモータM′を使用する
ときは、前記スペーサ50を省略して該モータ
M′の前端面を同一形状の前記ホルダ壁53に直
接に突き当て、この場合には止めねじ57,57
を前記通孔56,56を介してモータM′側にね
じ込んで該モータM′の固定を図る。このように
モータの形式が異なつてもホルダ壁53を含むモ
ータ支持ケース1cが本実施例では共用できるも
のとなつている。
なお、図示例ではかみそりユニツト4が回転式
のものが示したが、これが往復動式のものであつ
てもよいことは言うまでもない。その場合には内
刃8を往復動するためにかみそり本体1側にある
振動子から直接に動力をとつて前述の振動子22
の類を介してきわ剃り刃ユニツト10を駆動すれ
ばよい。
また、操作部材36をきわ剃りケース11と共
に移動させない形態を採るような場合には、第8
図に示すごとく前記操作部材36の基端(前端)
をかみそり本体1側の切欠き38に嵌合して連繋
するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る電気かみそりの全体を示
す一部切欠き側面図、第2図は要部の分解斜視
図、第3図a,bはきわ剃りケースの動きとその
保持手段とを主に示す正面図であつて、同図aは
非使用時の状態を、同図bは使用時の状態をそれ
ぞれ示す。第4図a,bはきわ剃り刃ユニツトの
動きを説明する縦断側面図であつて、同図aは非
使用時の状態を、同図bは使用時の状態をそれぞ
れ示す。第5図および第6図はモータの支持構造
を示しており、第5図は横断平面図、第6図は分
解斜視図である。第7図はモータの支持構造に関
する別実施態様例を示す横断平面図である。第8
図はかみそり本体に対する操作部材の連繋の仕方
に関する別実施態様例を示す部分拡大縦断側面図
である。 1……かみそり本体、10……きわ剃り刃ユニ
ツト、11……きわ剃りケース、12……ホル
ダ、13……固定くし刃、14……可動くし刃、
17……開口、20……係合片、21……スリツ
ト、22……振動子、36……操作部材、38…
…切欠き。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 きわ剃りケース11と、きわ剃り刃ユニツト
    10と、振動子22と、操作部材36とを独立の
    部材として備えていること、 きわ剃りケース11にきわ剃り刃ユニツト10
    を揺動自在に枢着するとともに、きわ剃りケース
    11の内面側に振動子22と操作部材36とを装
    着して、ひとつの先組みアツセンブリAが得られ
    るようにしたこと、 このアツセンブリAにおいて、操作部材36で
    きわ剃り刃ユニツト10をこれがきわ剃りケース
    11の外方に起きた使用姿勢と、該ケース11側
    に倒れた非使用姿勢とに切り換え操作可能であ
    り、かつ振動子22できわ剃り刃ユニツト10を
    これが上記の使用姿勢にあるときに駆動可能とな
    るよう構成したこと、 かみそり本体1の外側面に対してアツセンブリ
    Aがきわ剃りケース11を介して連結合可能に構
    成したこと、 かみそり本体1にアツセンブリAを連結合した
    状態において、かみそり本体1側の駆動系と前記
    振動子22とが連繋されるとともに、かみそり本
    体1側に前記操作部材36がきわ剃り刃ユニツト
    10を揺動操作できるように連繋されること、 を要件とする電気かみそり。 2 かみそり本体1に対してきわ剃りケース11
    が、使用位置と非使用位置とにわたつてスライド
    自在に連結合されている特許請求の範囲第1項記
    載の電気かみそり。 3 かみそり本体1に対してきわ剃りケース11
    が、かみそり本体1の上端よりも上方に持ち上げ
    た使用位置と下方の非使用位置とにわたつてスラ
    イド自在であるように連結合してあり、きわ剃り
    ケース11の上部にきわ剃り刃ユニツト10が枢
    着されている特許請求の範囲第2項記載の電気か
    みそり。 4 きわ剃りケース11を上記使用位置に移動さ
    せたときには、操作部材36を介してきわ剃り刃
    ユニツト10が自動的にきわ剃りケース11の外
    方に起きた使用姿勢になるとともに、振動子22
    を介してきわ剃り刃ユニツト10が駆動可能にな
    り、きわ剃りケース11を上記非使用位置に移動
    させたときには、操作部材36を介してきわ剃り
    刃ユニツト10が自動的にきわ剃りケース11側
    に倒れた姿勢に切り換わるように構成した特許請
    求の範囲第2項又は第3項記載の電気かみそり。
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