JPH0523350Y2 - - Google Patents

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JPH0523350Y2
JPH0523350Y2 JP1986177865U JP17786586U JPH0523350Y2 JP H0523350 Y2 JPH0523350 Y2 JP H0523350Y2 JP 1986177865 U JP1986177865 U JP 1986177865U JP 17786586 U JP17786586 U JP 17786586U JP H0523350 Y2 JPH0523350 Y2 JP H0523350Y2
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transfer medium
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、サーマルヘツドを用いた感熱転写記
録装置に使用する熱転写媒体、さらに言えば被転
写紙の色によつて印字物の色が影響を受けること
が少ない熱転写媒体に関する。 (従来技術) 近年、サーマルヘツドを用いた感熱転写記録装
置は、低騒音、コンパクト、メンテナンスフリー
等の特長により、パーソナル用途を中心に急速な
伸びを示している。これに対応して転写媒体も、
黒色用だけでなく、種々のカラー表現ができるも
のが登場してきた。 一方、これらの転写媒体は、白色の紙や種々の
色の紙やフイルムへの印字や、既に印字したもの
の上への重ね印字等の広範な利用法に適合するよ
うなものが求められているが、従来の転写媒体と
くにカラー転写媒体においては、被転写紙の色調
の影響で印字した色が変化し、どのような色調の
被転写紙に対しても同じ印字色を表現することの
可能な隠蔽性を与えることが難かしかつた。 被転写紙の色の印字に与える影響を少なくする
方法としては、従来、転写媒体の着色層中の顔
料として不透明性顔料を選定する着色層の顔料
比率を上げる着色層の厚さを増す着色層と被
転写紙の間に白色隠蔽層を設ける着色層中に隠
蔽性の高い白色顔料を混入する等の方法が提案さ
れている。 しかしながら、,の方法では希望の色の選
定が困難であり、偶然隠蔽性の高い不透明顔料が
得られた場合あるいは彩度の低いパステル調の色
の表現をする場合を除いて、希望の任意の色を表
現することができない。さらに,の方法では
転写媒体としての印字適性、保存性との関係で限
界があり、顔料分が多くなりすぎると印字エネル
ギーの増大、保存性の劣化等の本来の機能面での
欠陥を招来する。の方法は、二酸化チタン等の
高屈折率粉体を含む隠蔽層を着色層と被転写紙の
間に設けることで被転写紙の色による影響を防止
しようとするものであり、一定の効果はあるもの
の、従来から使用されている高屈折率の粉体を用
いた場合には一定の厚みの中では隠蔽性に限界が
あつた。 (目的) 本考案は着色層と被転写紙の間に設ける隠蔽層
中の隠蔽材として高熱伝導率でかつ高隠蔽性の材
料を用い、隠蔽層の膜厚が薄くてもその隠蔽効果
が高く、しかも印字性能に悪影響を及ぼさない構
成にすることにより、如何なる色の被転写紙に対
しても下地色の影響を受けにくい熱転写媒体を提
供しようとするものである。 (考案の詳述) 上記の目的を達成するために、適切な材料を
種々検討した結果、長径5μm以上、20μm以下の
アルミニウム微粉末を含む、厚さ1μm以上、4μ
m以下の隠蔽層を設けることが有効であることが
判明した。 本考案の熱転写媒体の構成を図によつて説明す
る。 第1図は本考案の熱転写媒体の構成概念図であ
り、第2図は本考案の熱転写媒体の他の構成の一
例である。 第1図に示す熱転写媒体は、耐熱性薄膜基材1
上に熱溶融転写性着色層〔以下単に着色層と称す
る〕2、白色隠蔽層3及び隠蔽層4が順次積層さ
れた構成となつている。 耐熱性薄膜基材1は、たとえば、ポリエステル
フイルム、ポリイミドフイルム、ポリサルフオン
フイルム等の通常3μm〜6μmの厚みのプラスチ
ツクフイルム、あるいはコンデンサーペーパー等
の薄紙が用いられる。着色層2は、任意の色の顔
料(有機、無機)とバインダーとしてのワツクス
樹脂及び分散剤等の添加剤とからなる通常厚さ
1μm〜5μmの層である。白色隠蔽層3は、二酸
化チタン等の白色不透明顔料とバインダーとして
のワツクス樹脂及び分散剤とからなる通常1μm
〜3μmの層である。隠蔽層4は、長径5μm以上、
20μm以下のアルミニウム微粉末と樹脂あるいは
バインダーからなる通常1μm〜4μm程度の層で
ある。この層の厚さは要求される隠蔽性に応じて
適宜設定される。 第2図に示す熱転写媒体は、上記構成の熱転写
媒体に更にステイツキング層5、アンカー層6、
接着層7をそれぞれ付加した構成となつている。
これらの各層は、必要な要求品質を得るために実
際の製品によく用いられている層であり、必須の
ものではない。 (作用・効果) 本考案によれば、アルミニウム微粉末を含む隠
蔽層4が印字したときに着色層2と被転写紙との
間にくるように設けてあるので、隠蔽層4の内部
乱反射による下地色隠蔽効果により、白色不透明
顔料を含む隠蔽層よりも同じ厚みで高い隠蔽性が
得られ、さらにアルミニウム微粉末の熱伝導効果
により熱印字時の印字エネルギーがより低い場合
でも安定して転移することによつて、通常のサー
マルヘツドを用いた感熱転写記録装置を用いて高
隠蔽記録が可能になつた。この場合アルミニウム
微粉末の長径が20μm以上であると薄膜塗工が困
難であり、長径が5μm以下であると隠蔽性が劣
る。 よつて、第1図に示した構成の熱転写媒体によ
れば、印字物は隠蔽層4内部乱反射により転写紙
の色を隠蔽し、さらにその上に設けられた白色隠
蔽層3が隠蔽することにより、被転写紙の色に影
響されない通常の着色層の色を与える。 以下、本考案の好ましい実施例を述べる。 (実施例) 基材として、厚さ5.7μのポリエステルフイルム
を用い、その片面にグラビア印刷法により、下記
組成物より成るアンカー層、着色層、隠蔽層、接
着層を下記層構成で順次形成し、熱転写媒体を作
成した。 (組成) アンカー層 ポリエチレンワツクス(融点70℃)94重量部 添加樹脂(EVA) 5 〃 分散剤 1 〃 着色層 有機顔料(フタロシアニンブルー)19重量部 バインダー(EVA) 79 〃 分散剤 2 〃 白色隠蔽層 二酸化チタン(ルチル型) 35重量部 バインダー(EVA) 63 〃 分散剤 2 〃 隠蔽層 アルミニウム微粉末(平均長径7μm)
35重量部 バインダー 63 〃 分散剤 2 〃 接着層 ポリエチレンワツクス(融点70℃)
94重量部 添加樹脂(EVA) 5 〃 分散剤 1 〃
【表】 この3種類の熱転写媒体を9.5dot/mmのライン
サーマルヘツドを有するプリンターで黒のストラ
イプを印刷した紙の上に印字したところ、実施例
(1)の熱転写媒体を用いたものは、下地色のほとん
ど見えないブルーの印字を与えたが、比較例(1)の
媒体を用いたものは、下地が印刷されていない部
分では同じブルーの印字だが下地が黒のストライ
プの部分では暗いブルーの印字となつた。さらに
比較例(2)の媒体を用いたものは転移したごく一部
の部分では下地色のほとんど見えないブルーの印
字を与えたが、全体に転移が悪く印字できたのは
ごく一部のみであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係わる熱転写媒体の構成概念
図、第2図は本考案の他の構成説明図である。 1……耐熱性薄膜基材、2……着色層、3……
白色隠蔽層、4……隠蔽層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 耐熱性薄膜基材の片面に熱溶融転写性着色層を
    少なくとも有する熱転写媒体において、該耐熱性
    薄膜基材から見て、熱溶融転写性着色層の外側
    に、白色不透明性顔料を含む白色隠蔽層と、長径
    5μm以上、20μm以下のアルミニウム微粉末を含
    む、厚さ1μm以上、4μm以下の隠蔽層を有する
    ことを特徴とする熱転写媒体。
JP1986177865U 1986-11-19 1986-11-19 Expired - Lifetime JPH0523350Y2 (ja)

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JPS6382574U JPS6382574U (ja) 1988-05-31
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