JPH05233054A - 自動プログラミングシステムの工具軌跡描画方式 - Google Patents

自動プログラミングシステムの工具軌跡描画方式

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JPH05233054A
JPH05233054A JP6980392A JP6980392A JPH05233054A JP H05233054 A JPH05233054 A JP H05233054A JP 6980392 A JP6980392 A JP 6980392A JP 6980392 A JP6980392 A JP 6980392A JP H05233054 A JPH05233054 A JP H05233054A
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tool
machining
definition data
machining process
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JP6980392A
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Maki Seki
真樹 関
Kazuhiko Morizaki
和彦 森嵜
Koji Suzuki
康治 鈴木
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Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工程相互間で生じる定義データの設定ミスを
防止し、定義データの新規設定や修正作業を容易に行う
ことのできる工具軌跡描画方式を提供すること。 【構成】 データの入力対象となっている加工工程に定
義データを入力して設定画面に工具軌跡を描画させる処
理(S13〜S17)と、別の定義済加工工程を選択加
工工程として任意に選択し(S1〜S7)、各選択加工
工程の工具軌跡を工具軌跡描画用画面に重ねて描画させ
るための処理(S8〜S12,S20〜S30)とを、
略並列的に実行することにより、データの入力対象とな
っている加工工程の工具軌跡と別の定義済加工工程の工
具軌跡との比較を可能とし、工程相互間で生じる定義デ
ータの設定ミスを防止する。また、定義済の加工工程の
工具軌跡を参照して加工定義中の加工工程の定義データ
を入力することを可能とし、定義データの新規設定や修
正作業を一層容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CAD/CAMシステ
ムやNC自動プログラミング装置等を始めとする自動プ
ログラミングシステムの工具軌跡描画方式の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】同一のワークに対し複数の加工工程を設
定した後、工程別の設定画面を選択的に画面表示させて
対話形式で定義データを入力することにより、データの
入力対象となっている加工工程の工具軌跡を描画するよ
うにした自動プログラミングシステムが既に公知であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の自動プ
ログラミングシステムでは、データの入力対象となって
いる加工工程の工具軌跡のみを設定画面上に描画するよ
うにしていたため、既に加工定義の完了している加工工
程の工具軌跡を参照して次工程の定義データを新規設定
したり、工程相互の工具軌跡を確認して定義データの修
正作業を行ったりするといったことができず、往々にし
て定義データの設定にミスを生じる場合があった。例え
ば、荒加工工程の段階で大きな取り代を残したまま仕上
げ加工工程に移行したりすると、仕上げ加工工程自体の
定義データが正しい場合でも、工具の食い込みやワーク
の熱膨張等によって最終的な仕上げ加工工程で加工ミス
を生じる場合があるが、このように工程相互間の加工定
義の食い違いから生じるような加工ミスを、データの入
力対象となっている加工工程の工具軌跡だけで判断する
ことは困難である。そこで、本発明の目的は、工程相互
間で生じる定義データの設定ミスを未然に防止し、ま
た、定義データの新規設定や修正作業も容易に行うこと
のできる自動プログラミングシステムの工具軌跡描画方
式を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による自動プログ
ラミングシステムの工具軌跡描画方式は、加工定義中の
加工工程の設定画面上に、既に設定定義された加工工程
をリスト表示すると共に、このリストから加工工程が選
択されると、選択された定義済の加工工程に対応して記
憶した一連の定義データから選択加工工程の工具軌跡を
求め、この工具軌跡を工具軌跡描画用画面上にグラフィ
ック表示することにより前記目的を達成した。
【0005】また、選択された定義済の選択加工工程の
工具軌跡を工具の移動順序に従ってグラフィック表示す
ることにより選択加工工程における加工の実行順位をわ
かりやすくすると共に、現時点でデータ入力対象として
選択されている加工工程の工具軌跡に重ねて選択加工工
程の工具軌跡を表示することにより、別の加工工程の工
具軌跡を参照して、データ入力対象となっている加工工
程の定義データを入力できるようにした。
【0006】更に、一連の選択操作で纏めて選択した定
義済の複数の加工工程を記憶し、各選択加工工程毎の工
具軌跡を一括してグラフィック表示することにより、各
選択加工工程の工具軌跡を相互に比較できるようにし
た。
【0007】また、工具軌跡描画用画面上にグラフィッ
ク表示された定義済の選択加工工程の工具軌跡を一括し
て消去することにより定義データの入力を行っている加
工工程の工具軌跡を容易に識別できるようにすると共
に、定義済の選択加工工程の工具軌跡を選択的に消去す
ることにより定義データの入力を行っている加工工程の
工具軌跡と別の幾つかの加工工程の工具軌跡とを容易に
比較できるようにした。
【0008】
【作用】定義データを入力すべき加工工程をオペレータ
が選択すると、自動プログラミングシステムは、この加
工工程に対応する設定画面を表示し、該設定画面内に、
既に設定定義された加工工程のリストを表示する。
【0009】オペレータが設定画面を参照して当該加工
工程の定義データを入力すると、自動プログラミングシ
ステムは、定義データの入力に応じて当該加工工程の工
具軌跡を逐次描画する。
【0010】また、設定画面内に表示されたリストから
オペレータが幾つかの定義済の加工工程を選択すると、
自動プログラミングシステムは、選択された加工工程に
対応して記憶した一連の定義データから各選択加工工程
毎の工具軌跡を求め、これらの工具軌跡を当該加工工程
の工具軌跡に重ね、工具の移動順序に従って各選択加工
工程毎に工具軌跡描画用画面上にグラフィック表示す
る。
【0011】更に、自動プログラミングシステムは、オ
ペレータからの指令に応じ、設定画面上にグラフィック
表示された定義済の選択加工工程の工具軌跡を一括、ま
たは、選択して消去する。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は一実施例の自動プログラミングシステムの
要部を示すブロック図で、1はマイクロプロセッサ(以
下、CPUという)、7は該自動プログラミングシステ
ムの制御プログラムを格納したROM、2はフロッピー
ディスク11からロードされたシステムプログラムや各
種のデータ等を格納するRAM、3はキーボード、4は
グラフィックディスプレイとしてのCRT表示装置(以
下、CRTという)、9はタブレット装置、8はディス
クコントローラ、11はシステムプログラム等を格納し
たフロッピーディスク、10は作成図面を出力するため
のX−Yプロッタ、5はプリンタであり、これらの各要
素はバス6を介して接続されている。
【0013】タブレット装置9は、画面対応領域9aと
メニュー表9bとを有し、タブレットカーソル9cを画
面対応領域9a内で移動させてCRT4上のグラフィッ
クカーソルを移動して指示操作を行うことによりCRT
4の表示画面上で任意位置を指定したり、また、メニュ
ー表9b上でタブレットカーソル9cを移動させて指示
操作を行うことによりフロッピーディスク11に準備さ
れたシステムプログラムから各種のメニュー項目を選択
するようになっている。
【0014】自動プログラミングシステムにより加工工
程を設定する場合は、従来と同様、まず、キーボード3
やタブレット装置9からの指令で加工定義のシステムプ
ログラムを選択してCPU1を起動し、図2に示される
ような工程定義の設定画面をCRT4上に表示して加工
種番号を工程番号に従って入力することにより、実行す
べき加工工程の加工種とその実行順位を設定する。
【0015】加工工程の実行順位を示す工程番号の初期
値は「01」であり、以下、工程番号に対応する1加工
工程の加工定義が終了する毎に工程番号の値が「1」ず
つインクリメントされ、次工程の加工種の設定が可能と
なる。
【0016】CPU1は加工種番号の入力を検出する毎
に、加工種番号に対応した工程別の設定画面をCRT4
に表示して定義データの入力を待つ待機状態に入るの
で、オペレータはCRT4の設定画面を参照して各種の
定義データをキーボード3から入力し、当該加工工程の
加工定義を行う。工程別の設定画面は工具データの設定
画面,加工開始位置の設定画面,切削条件の設定画面,
切削方向の設定画面,切削領域の設定画面等の複数のペ
ージに別れており必要に応じ、各種設定画面を選択して
定義データを入力することができるようになっている。
図4に外径仕上げ加工の加工工程における工具データの
設定画面の一例を示す。このとき、加工開始位置やアプ
ローチおよび切削や逃がし等の工具移動に関する定義デ
ータが入力されると、CPU1は従来と同様に定義デー
タを翻訳し、当該加工工程における工具軌跡をオペレー
タからの要求に応じてCRT4の設定画面上に逐次グラ
フィック表示し、また、各設定画面で入力された定義デ
ータ群を図5に示すように当該加工工程の工程番号に対
応させてRAM2に記憶する。1加工工程の加工定義は
図4における打切りキーの操作を以て終了し、CRT4
の表示は再び図2に示されるような状態に復帰する。
【0017】以下、CPU1は1加工工程の加工定義終
了毎に工程番号の値を「1」ずつインクリメントし、加
工種の入力を待機して同様の処理を繰り返し実行する。
図2の例では、第5加工工程の定義データの入力が終了
し、第6加工工程の加工種の入力を待機している状態を
示している。一連の加工工程の設定および各加工工程の
定義データの入力が終了したならば、オペレータは打切
りキーを操作して工程定義の処理を終了させる。このと
き、設定されている加工工程の総数nがRAM2に記憶
される。
【0018】また、設定した一連の加工工程を全てキャ
ンセルして新規の加工定義を行う場合、および、既に設
定した一連の加工工程の一部に修正を加えるような場合
には、図2における次頁キーを操作して図3のような加
工計画画面を表示させ、新規定義または修正の項目を選
択して、工程全般に亘る加工工程の再設定や定義データ
の再入力、または、特定の加工工程のみの定義データの
再入力を行う。オペレータ側の操作やこれに対応するC
PU1の処理は前述の設定操作と同様である。
【0019】図6〜図7は新規設定または修正対象とし
て選択された加工工程の定義データの入力を行う段階で
CPU1により繰り返し実行される「定義データ入力処
理」の概略を示すフローチャートである。
【0020】加工工程の選択操作に応じ、図4に示され
るような工程別の設定画面をCRT4に表示して「定義
データ入力処理」を開始したCPU1は、まず、描画選
択キーが操作されているか否かを判別するが(ステップ
S1)、描画選択キーが操作されていなければ、オペレ
ータから入力された定義データを工程番号に対応してR
AM2に記憶したり、工具移動に関する定義データを翻
訳して当該加工工程の工具軌跡を描画したりする従来と
同様の処理を行い(ステップS13)、図4における消
去キー操作の有無および打切りキー操作の有無を検出す
るが(ステップS14,ステップS17)、これらのキ
ーが操作されていなければ、以下、ステップS13の処
理で従来と同様の処理を繰り返し実行することとなる。
【0021】このようにして定義データの新規入力や修
正入力を行う間にオペレータが描画選択キーを操作する
と、CPU1はステップS1の判別処理でこの操作を検
出し、データ入力の対象として選択されている加工工程
のデータファイルを一旦閉じて(ステップS2)、既に
設定されている工程番号とこれに対応する加工種の名称
をRAM2から読み出してサブメニューの形でCRT4
の工具軌跡描画用画面上に表示する(ステップS3)。
従って、例えば、図3および図5に示すような複数の加
工工程が既に設定定義されていたとすれば、図4に示さ
れるように、工程番号01のドリリングから工程番号0
5の外径仕上げ加工までの各加工工程のリストがサブメ
ニューとして表示されることになる。
【0022】次いで、CPU1はステッS4およびステ
ップS7の判別処理を繰り返し実行して工具軌跡の描画
対象となる加工工程の選択操作や描画開始キーの操作を
待つ待機状態に入るので、オペレータは工具軌跡を描画
したい加工工程の番号をカーソルピックによる選択操作
またはテンキー入力による選択操作で必要なだけ選択
し、描画開始キーを操作する。すると、CPU1はステ
ップS4の判別処理で加工工程の番号選択を検出する毎
に選択実行フラグFをセットすると共に(ステップS
5)、対応する工程番号のファイルに次々と描画フラグ
をセットしてゆく(ステップS6,図5参照)。
【0023】そして、ステップS7の判別処理で描画開
始キーの操作を検出したCPU1は、選択実行フラグF
がセットされているか否か、即ち、工具軌跡の描画対象
として少なくとも1つ以上の加工工程が既に選択されて
いるか否かを判別するが(ステップS8)、選択実行フ
ラグFがセットされていなければオペレータによる描画
開始キーのミスタッチまたは別の加工工程の工具軌跡の
描画がキャンセルされたことを意味するので、CPU1
はCRT4のサブメニュー表示を消去し(ステップS1
8)、データ入力の対象として選択している加工工程の
データファイルを再び開いた後(ステップS19)、オ
ペレータから入力された当該加工工程の定義データを工
程番号に対応してRAM2に記憶したり、工具移動に関
する定義データを翻訳して当該加工工程の工具軌跡を描
画したりする通常の処理へと復帰し、ステップS13の
処理を繰り返し実行する。
【0024】一方、選択実行フラグFがセットされてい
る場合には工具軌跡を描画すべき別の加工工程が存在す
ることを意味するから、CPU1は、まず、製品の加工
形状が既にCRT4の加工形状描画用画面上に描画され
ているか否かを判別し(ステップS9)、製品の加工形
状が既に描画されていれば工具軌跡の描画に用いる色彩
とは別の色彩で加工形状を再表示する一方(ステップS
11)、製品の加工形状が未だに描画されていなけれ
ば、製品の加工形状のデータをRAM2から読み出した
上、工具軌跡の描画に用いる色彩とは別の色彩で製品の
加工形状を新たに描画する(ステップS10)。この段
階で製品の加工形状が描画されているか否かは、ステッ
プS13で示す従来処理によって製品の加工形状が既に
描画されているか否かによって異なる。
【0025】次いで、CPU1は工程検索指標iを初期
化して1インクリメントした後(ステップS12,ステ
ップS20)、該指標iの値が工程総数nに達している
か否かを判別するが(ステップS21)、工程総数nに
達していなければ、更に、該指標iの値に対応する選択
加工工程のデータファイルに描画フラグがセットされて
いるか否かを判別する(ステップS22)。そして、対
応する選択加工工程のデータファイルに描画フラグがセ
ットされていなければ、CPU1は再びステップS20
の処理に移行して工程検索指標iの値を1インクリメン
トし、以下、ステップS21およびステップS22の判
別処理を繰り返し実行して、描画フラグのセットされて
いる加工工程を検出する。
【0026】描画フラグのセットされた選択加工工程を
検出したCPU1は、工程検索指標iの現在値に対応す
る選択加工工程のデータファイルを開いて工具軌跡の描
画に用いる色彩を更新し(ステップS23)、当該デー
タファイルから1ブロック分の定義データを読み込んで
(ステップS24)、この定義データが1加工工程の終
りを示す終了コードであるか否かを判別する(ステップ
S25)。終了コードでなければ、更に、加工開始位置
やアプローチおよび切削や逃がし等の工具移動に関する
定義データであるか否かを判別するが(ステップS2
6)、工具移動に関する定義データでなければ再びステ
ップS24の処理に移行して、工程検索指標iの現在値
に対応する選択加工工程のデータファイルから次の1ブ
ロック分の定義データを読み込む。
【0027】このような処理を繰り返し実行する間に工
具移動に関する定義データが読み込まれると、CPU1
はこの定義データに基いて工程検索指標iの現在値に対
応する選択加工工程の工具軌跡を1ブロック分だけ設定
表示色でCRT4の工具軌跡描画用画面上に描画して
(ステップS27)、再び、ステップ24の処理に移行
する。
【0028】以下、CPU1は前記と同様にしてステッ
プS24〜ステップS27の処理を繰り返し実行し、工
具移動に関する定義データが読み込まれる毎に工程検索
指標iの現在値に対応する選択加工工程の工具軌跡を1
ブロック分ずつCRT4の工具軌跡描画用画面上に描画
してゆくが、ステップS25の判別処理で終了コードが
検出されると、CPU1は工程検索指標iの現在値に対
応する選択加工工程の工具軌跡の描画を終了し、指標i
の現在値に対応する選択加工工程のデータファイルを閉
じて再びステップ20の処理へと移行する(ステップS
28)。そして、CPU1は描画フラグのセットされた
選択加工工程を検出する毎に、工具軌跡の描画に用いる
色彩を更新してステップS23〜ステップS28の処理
を繰り返し実行し、描画フラグのセットされた選択加工
工程のうち工程番号の若いものから順に、各選択加工工
程に設定された定義データによる工具移動の順序に従っ
て、各選択加工工程毎に描画の色彩を変えて工具軌跡を
製品の加工形状に重ねながら描画してゆく。
【0029】そして、ステップS21の判別処理で工程
検索指標iの値が工程総数nに達し、工具軌跡を描画す
べき加工工程として選択された全ての選択加工工程の工
具軌跡の描画が終了すると、CPU1は全ての描画フラ
グをリセットし(ステップS29)、データの入力対象
として選択されている加工工程のデータファイルを再び
開いて工具軌跡の表示色を元の色に戻した後(ステップ
S30)、オペレータから入力された当該加工工程の定
義データを工程番号に対応してRAM2に記憶したり、
工具移動に関する定義データを翻訳して当該加工工程の
工具軌跡を描画したりする通常の処理へと復帰する。例
えば、図3および図5に示すような複数の加工工程が既
に設定された段階で工程04の外径仕上げ加工の定義デ
ータを再入力しているときに工具軌跡を描画すべき加工
工程として工程01と工程02の加工工程を選択して描
画開始キーを操作したとすれば、データ入力の対象とな
っている外径仕上げ加工の工具軌跡に重ねて、ドリリン
グの工具軌跡と外径荒加工の工具軌跡がこの順で各々の
表示色によって表示され、ステップS21の判別結果が
真となった段階では各選択加工工程の工具軌跡が一括し
て表示された状態となる。
【0030】また、データの入力対象となっている加工
定義中の加工工程の工具軌跡のみを残して別の選択加工
工程の工具軌跡を消去する必要が生じた場合、オペレー
タは図4における消去キーを操作して現在表示中の工具
軌跡描画用画面から選択加工工程の工具軌跡を全て消去
する。
【0031】ステップS1,ステップS13,ステップ
S14,ステップS17の通常処理を繰り返し実行して
いるCPU1はステップS14の判別処理で消去キーの
操作を検出し、選択実行フラグFがセットれているか否
かを判別するが(ステップS15)、選択実行フラグF
がセットされていなければサブメニューも別の選択加工
工程の工具軌跡も描画されておらず、オペレータによる
消去キーのミスタッチを意味するので、CPU1は消去
キーの操作を無視してステップS1,ステップS13,
ステップS14,ステップS17の処理を繰り返し実行
し、従来と同様の処理を行う。また、選択実行フラグF
がセットされていれば別の選択加工工程の工具軌跡が描
画されていることを意味するので、CPU1はCRT4
上の工具軌跡描画用画面のサブメニューと別の選択加工
工程の工具軌跡とを一括して全て消去し、選択実行フラ
グFをリセットした後(ステップ16)、データの入力
対象となっている加工工程の定義データの入力記憶、お
よび、入力された定義データに基く当該加工工程の工具
軌跡の描画等に関するステップS13の処理を従来と同
様にして繰り返し実行する。
【0032】消去キーを操作するまでは一旦表示された
別の加工工程の工具軌跡やリストの表示が消去されるこ
とはないので、描画された幾つかの選択加工工程の工具
軌跡を参考にして当該加工工程の定義データの入力処理
を行った後、再び、必要に応じて別の選択加工工程を選
択してその工具軌跡を追加的に描画させることもでき
る。別の加工工程の工具軌跡を消去したり別の加工工程
を再選択して工具軌跡を描画させたりするための処理
は、当該加工工程の定義データの入力処理を行う間にい
つでも繰り返し実行できるので、必要に応じて別の加工
工程の工具軌跡を参照することができ、また、幾つかの
加工工程の工具軌跡を同時に描画させて各加工工程相互
における定義データの適不適を簡単に識別することもで
きる。
【0033】そして、オペレータがデータの入力対象と
して選択している加工工程の定義データの入力を全て完
了して図4における打切りキーを操作すると、CPU1
はステップS17の判別処理でこの操作を検出して「定
義データ入力処理を」終了させ、図3に示されるような
初期画面を表示して、再び、オペレータによる作業項目
の選択を待つ待機状態へと復帰する。
【0034】なお、この実施例では消去キーの操作によ
って定義済の選択加工工程の工具軌跡を一括して消去す
るようにしているが、消去すべき加工工程の工具軌跡を
ステップS14の処理で選択的に指定することにより、
加工工程を選択して工具軌跡の消去処理を行わせるよう
にすることも可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明による自動プログラミングシステ
ムの工具軌跡描画方式は、データの入力対象となってい
る加工工程の設定画面上に既に設定定義された加工工程
の工具軌跡を任意に選択してグラフィック表示させるこ
とができるので、データの入力対象となっている加工工
程と別の加工工程の工具軌跡とを比較して工程相互間で
生じる定義データの設定ミスを未然に防止することがで
き、しかも、前加工の工具軌跡を参照して当該加工工程
の定義データを入力することも可能となるので、定義デ
ータの新規設定や修正作業が一層容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方式を適用した一実施例の自動プログ
ラミングシステムの要部を示すブロック図である。
【図2】同実施例の自動プログラミングシステムにおけ
るグラフィックディスプレイの表示例を示す図である。
【図3】同実施例の自動プログラミングシステムにおけ
るグラフィックディスプレイの表示例を示す図である。
【図4】同実施例の自動プログラミングシステムにおけ
るグラフィックディスプレイの表示例を示す図である。
【図5】工程番号と加工種(加工工程)および加工定義
データの対応関係を示す概念図である。
【図6】同実施例の自動プログラミングシステムによる
「定義データ入力処理」の概略を示すフローチャートで
ある。
【図7】「定義データ入力処理」の概略を示すフローチ
ャートの続きである。
【符号の説明】
1 マイクロプロセッサ(CPU) 2 RAM 3 キーボード 4 グラフィックディスプレイとしてのCRT表示装置
(CRT) 6 バス 7 ROM 9 タブレット装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一のワークに対し複数の加工工程を設
    定すると共に、工程別に表示される設定画面を参照し、
    各加工工程毎の定義データを入力して工具軌跡を描画す
    るようにした自動プログラミングシステムにおいて、加
    工定義中の加工工程の設定画面上に既に設定定義された
    加工工程をリスト表示し、このリストから加工工程が選
    択されると、選択された定義済の加工工程に対応して記
    憶した一連の定義データから選択加工工程の工具軌跡を
    求め、この工具軌跡を工具軌跡描画用画面上にグラフィ
    ック表示するようにしたことを特徴とする自動プログラ
    ミングシステムの工具軌跡描画方式。
  2. 【請求項2】 選択された定義済の加工工程の工具軌跡
    を工具の移動順序に従ってグラフィック表示するように
    した請求項1記載の自動プログラミングシステムの工具
    軌跡描画方式。
  3. 【請求項3】 加工定義中の加工工程の工具軌跡に重ね
    て選択加工工程の工具軌跡をグラフィック表示するよう
    にした請求項1または請求項2記載の自動プログラミン
    グシステムの工具軌跡描画方式。
  4. 【請求項4】 一連の選択操作でリストから選択された
    定義済の複数の加工工程を記憶し、選択された各加工工
    程に対応して記憶した一連の定義データから各選択加工
    工程毎の工具軌跡を求め、これらの工具軌跡を工具軌跡
    描画用画面上に一括してグラフィック表示するようにし
    た請求項1,請求項2または請求項3記載の自動プログ
    ラミングシステムの工具軌跡描画方式。
  5. 【請求項5】 工具軌跡描画用画面上にグラフィック表
    示された定義済の選択加工工程の工具軌跡を一括して消
    去できるようにした請求項4記載の自動プログラミング
    システムの工具軌跡描画方式。
  6. 【請求項6】 工具軌跡描画用画面上にグラフィック表
    示された定義済の選択加工工程の工具軌跡を選択的に消
    去できるようにした請求項4記載の自動プログラミング
    システムの工具軌跡描画方式。
JP6980392A 1992-02-19 1992-02-19 自動プログラミングシステムの工具軌跡描画方式 Pending JPH05233054A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016035869A1 (ja) * 2014-09-03 2016-03-10 ヤマザキマザック 株式会社 加工プログラム編集支援装置

Cited By (4)

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