JPH05232676A - 位相シフトレチクルの製造方法 - Google Patents

位相シフトレチクルの製造方法

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JPH05232676A
JPH05232676A JP3122492A JP3122492A JPH05232676A JP H05232676 A JPH05232676 A JP H05232676A JP 3122492 A JP3122492 A JP 3122492A JP 3122492 A JP3122492 A JP 3122492A JP H05232676 A JPH05232676 A JP H05232676A
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JP
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resist
phase shift
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sio
reticle
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JP3122492A
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English (en)
Inventor
Katsushi Ito
勝志 伊藤
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】位相シフトレチクルの製造方法において、低温
でかつ簡単に均一性が良く、同一透過部内の位相の乱れ
が少ない製造方法を提供する。 【構成】ガラス基板1上の前面にレジスト2を塗布し、
露光・現像によりパターンを形成後、レジストが残って
いない部分に液相成長SiO2 5を選択的に成長させ、
レジストを剥離することにより位相シフトレチクルを得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相シフトレチクルの
製造方法に関し、特にシフターの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、縮小投影露光装置で使用されるホ
トマスクであるレチクルにおいて、近接する開孔パター
ンを解像度良く転写する位相シフトレチクルは、雑誌
「日経マイクロテバイス」1990年、7月号、No.
61のP103〜114、あるいは同雑誌1991年、
5月号、No.71のP53〜58でも紹介されている
ように様々な構造が提案されている。
【0003】その一例として、クロム等の遮光パターン
を用いずシフターのみで、そのエッヂ部による遮光効果
を利用する透過型位相シフトマスクの作成プロセスを図
5,図6に示す。まず、図5(a),(b)に示すよう
にレチクルの母材となるガラス基板1の上にエッチング
時のストッパーとして導電性膜6を成膜する。ここで、
エッチングストッパーはエッチング方法により、不要な
場合または導電性膜以外の材料を用いる場合もある。次
に図5(c)に示すように導電性膜6の上に化学的気相
成長法(以下CVD法と記す)やスピン塗布法で二酸化
珪素膜7(以下SiO2 と略す)を所望の膜厚dに形成
する。但し、d=λ/2(n−1)でありこの式で、n
はSiO2 の屈折率、λは露光波長である。さらに、図
5(d),図6(a)に示すように上記SiO2 7上に
レジスト2を例えばスピン塗布法等により塗布し、例え
ば電子線3、あるいはレーザー光等で所望のパターンを
露光・現像により得る。そして、図6(b)に示すよう
にSiO2 7をエッチングし、最後に図6(c)に示す
ようにレジスト2を除去すると所望の透過型位相シフト
レチクルが得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の位相シ
フトレチクルの製造方法では、このレチクルを波長43
5.8nm(ナノメータ)(水銀ランプのG線)の光で
使用する場合、SiO2シフターの膜厚は約470nm
±13nm、すなわち所望の膜厚から約2.8%の膜厚
制御、均一性が必要である。しかし、SiO2 シフター
をCVD法で形成した場合、レチクル面内の均一性は約
±16%と悪く、光の位相をコントロールできない。ま
た、スピン塗布法でシフターとしてのSiO2 を形成す
るのには約400℃の高温焼結が必要である。さらに、
SiO2 上にレジストパターン形成後、エッチングによ
りレジストパターンをSiO2 に転写をするので寸法誤
差が生じ易い。その上、成膜後に適性膜厚からずれてい
ても修正ができないなどの問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の位相シフトレチ
クルの製造方法は、ガラス基板上にレジストを塗布、露
光、現像し、所望のパターンを形成する。そして、過飽
和状態の二酸化珪素水溶液中にこれを浸し、SiO2
液相成長させてレジストを剥離し、レチクル上にシフタ
ーを形成させるという手段を有する。
【0006】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1,図2は本発明の第1の実施例を説明する図で
ある。まず図1(a)のガラス基板1上に図1(b)に
示すようにレジスト2を塗布し、図1(c)に示すよう
に所望のパターンマスク4を介して露光光3、例えば電
子線などで露光、現像して図1(d)に示すように所望
のレジストパターン2を形成する。そして、液相成長法
により位相シフターとなるSiO2 5を成長させる。こ
の第1の実施例の液相成長法は、例えば、シラノール
(Si(OH)4 )を150℃の低温で焼成して形成し
た二酸化珪素の粉末を約3.5molの珪弗化水素酸水
溶液に30℃の温度で溶解・飽和させた飽和水溶液を用
い、かつ、常時飽和状態を保つために濃度が約0.1m
ol/lのほう酸水溶液を10cc/hrの速度で連続
的に添加した。また、この過飽和水溶液は0.2μmの
テフロンフィルターを用いて常時循環させ、0.2μm
を越える粒子を除去した。上記図1(d)の状態にある
レチクル基板であるガラス基板を上述した常時飽和、か
つ、35℃の一定温度に保たれた水溶液に11.8時間
浸漬(Si成長速度は40nm/hr)することによっ
て、図2(a)に示すようにレジストパターンの間に厚
さ約395.3nmの液晶成長SiO2 を選択的に成長
させる。この時の均一性は±0.05%と良好であっ
た。最後にレジストを剥離することにより、図2(b)
に示すようにレチクル上の所望の場所に位相シフターが
形成された位相シフトレチクルが得られる。本実施例で
は液相成長SiO2 の膜厚を395.3nmにしたが、
これは上述した位相シフトレチクルを波長が365.0
nmである光源で使用する場合であり、実際の光源には
248.4nm,435.8nm等の色々な成長がある
ため光源ごとに膜厚を設定することが必要である。
【0007】次に本発明第2の実施例について図面を参
照して説明する。図3,図4は本発明の第2の実施例を
説明する図である。図3(a)に示すように透過型シフ
ター5付き位相シフトレチクル上に、図3(b)に示す
ように前面にレジスト2を塗布し、図3(c)に示すよ
うに、この位相シフトレチクルを作成した時に使用した
マスク4を介して露光光3,例えば電子線などで露光、
現像して図3(d)に示すように所望のレジストパター
ン2を形成する。そして、図4(a)に示すように、第
1の実施例と同様の方法で、液相成長法によりレジスト
パターン間に位相シフターとなるSiO2 5bを所望の
膜厚に成長させ、レジストを剥離することにより膜厚を
厚くした位相シフトレチクルが得られる。本実施例では
位相シフトレチクル使用後でも液相成長SiO2 により
シフター膜厚を厚くできるため、波長が248.4nm
(T=269.0nm)用の位相シフトレチクルを36
5.0nm(T=395.3nm)用、さらには、43
5.8nm(T=472.0nm)用に修正して使用で
きる。尚、レジストパターン形成時、電子ビーム描画を
用いる場合、チャージアップ防止の為、導伝層(例えば
SnO2 等)をレジスト下に形成しておいても良い。
【0008】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、シフター
形成を液相成長法で行うので、高温処理がなくストッパ
ーとしての導伝性膜の剥離およびガラス基板の変形が生
じない。また、SiO2 の成長速度が40.0nm/h
rと遅く、面内均一性が±0.05%と良いため所望の
膜厚に制御し易く、面内全域で所望の膜厚が得られる。
さらに、選択成長が可能でありレジストパターンのスペ
ース部分にSiO2 が形成されるのでエッチングが不要
であり、寸法誤差が生じにくい。その上、ストッパーと
して用いる導電性膜等は不要であるため光の透過率が減
少することもないなどの効果がある。加えて、シフター
膜厚を自由に厚くすることが出来るため波長が248.
4nm(T=269.0nm)用の位相シフトレチクル
を365.0nm(T=395.3nm)用、さらに
は、435.8nm(T=472.0nm)用に修正し
て使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を工程順に示した断面
図。
【図2】本発明の第1の実施例を工程順に示した断面
図。
【図3】本発明の第2の実施例を工程順に示した断面
図。
【図4】本発明の第2の実施例を工程順に示した断面
図。
【図5】従来技術を工程順に示した断面図。
【図6】従来技術を工程順に示した断面図。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 レジスト 3 露光光 4 マスク 5,5b 液相成長SiO2 6 導電性膜 7 SiO

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透過する光に位相差を与える位相シフト
    レチクルの製造方法において、ガラス基板上にレジスト
    パターンを形成する工程と、該レジストパターンを残し
    たまま常時二酸化珪素の過飽和状態に保たれた水溶液中
    に該ガラス基板を浸漬することによって、該レジスト膜
    のない部分に選択的に二酸化珪素を形成る工程と、該ガ
    ラス基板上に残したレジスト膜を除去する工程を有する
    ことを特徴とする位相シフトレチクルの製造方法。
JP3122492A 1992-02-19 1992-02-19 位相シフトレチクルの製造方法 Withdrawn JPH05232676A (ja)

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