JPH063805A - 位相シフトレチクルの製造方法 - Google Patents

位相シフトレチクルの製造方法

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JPH063805A
JPH063805A JP16597592A JP16597592A JPH063805A JP H063805 A JPH063805 A JP H063805A JP 16597592 A JP16597592 A JP 16597592A JP 16597592 A JP16597592 A JP 16597592A JP H063805 A JPH063805 A JP H063805A
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JP
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phase shift
resist
resist pattern
sio
quartz substrate
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JP16597592A
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Inventor
Katsushi Ito
勝志 伊藤
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多段型位相シフトレチクルの製造方法におい
て、低温でかつ簡単に均一性が向上でき、さらに同一透
過部内の位相の乱れが少なくなる製造方法を提供する。 【構成】 石英基板1上の全面にレジスト2を塗布し、
露光・現像によりパターンを形成後、レジストが残って
いない部分に液相成長によるSiO2 5を選択的に成長
させ、レジストを剥離するという工程を複数回繰り返
し、多段型位相シフトレチクルを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位相シフトレチクルの
製造方法に関し、特に多段型シフターの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の位相シフトレチクルは、
日経マイクロデバイス1990年7月号No.61 P
103〜114,1991年5月号No.71 P53
〜58でも紹介されているように様々な構造が提案され
ている。その一例として、クロム等の遮光パターンを用
いずシフターのみで、そのエッヂ部による遮光効果を利
用する透過型位相シフトマスクの作成プロセスを図6〜
9に示す。
【0003】まず、図6(a)のように、レチクルの母
材となる石英基板1の上にエッチング時のストッパーと
して導電性膜6を成膜する。ここで、エッチングストッ
パーはエッチング方法により、不要な場合または導電性
膜以外の材料を用いる場合もある。
【0004】次に、導電性膜6の上に化学的気相成長法
(以下CVD法と略す)やスピン塗布法で二酸化珪素膜
5d(以下SiO2 と略す)を所望の膜厚tに形成す
る。但し、t=λ/2(n−1)であり、nはSiO2
の屈折率、λは露光波長である。ここで、シフターを多
段(m段)にするときの一段の膜厚はt/mで求められ
る。
【0005】多段型シフターの階段部では位相の反転が
急峻とならず、したがって、光量の減衰が抑制される。
その結果、この部分にパターンは生じない。これはシフ
ターのみの位相シフトマスクにおいて、パターン作成の
フレキシビリティを大幅に拡大する。ここでは2段型の
シフターの場合の例を示すので、5dの膜厚はt/2で
ある。
【0006】従って、図6(b)のように、SiO2
d上に再度、導電性膜6´を成膜し、続いてSiO2
d´をt/2の膜厚に成膜する。次に、図6(c)のよ
うに上記SiO2 5d´上にレジスト2を、例えば、ス
ピン塗布法等により塗布し、例えば電子線4、あるいは
レーザー光等でマスク3dを介して露光し、現像するこ
とにより、図7(d)のように所望のパターンを得る。
そして、図7(e)のようにSiO2 5d´をエッチン
グストッパーとしての導電性膜6´までエッチングをす
る。
【0007】さらに、図7(f)のようにレジスト2を
前記の手法で塗布し、図8(g)のように、例えば電子
線4、あるいはレーザー光等でマスク3eを介して露光
し、現像することにより図8(h)のように所望のパタ
ーンを得る。そして図8(i)のようにSiO2 5dを
導電性膜6までエッチングし、レジストを除去すると図
9(j)のように所望の透過型多段型位相シフトレチク
ルが得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の位相シ
フトレチクルの製造方法においては、このレチクルを波
長4358A(オングストローム)(水銀ランプのG
線)の光で使用する場合、SiO2 シフターの膜厚は約
4700±130A、すなわち所望の膜厚から約±2.
8%の膜厚制御、均一性が必要である。
【0009】しかし、SiO2 シフターをCVD法で形
成した場合、レチクル面内の均一性は約±10%と悪
く、光の位相をコントロールできない。また、スピン塗
布法でシフターとしてのSiO2 を形成するのには約4
00℃の高温焼結が必要である。さらに、SiO2 上に
レジストパターン形成後、エッチングによりレジストパ
ターンをSiO2 に転写をするので寸法誤差が生じ易
く、多段型シフターではエッチングを数回繰り返すため
さらに寸法誤差が生じ易く。その上、SiO2 の膜厚が
成膜後に適性膜厚からずれていても修正ができないなど
の問題点があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、透過す
る光に位相差を与える位相シフトレチクルの製造方法に
おいて、石英基板上に第1のレジストパターンを形成す
る第1工程と、前記第1のレジストパターンを残したま
ま、常時SiO2 の過飽和状態に保たれた水溶液中に、
前記石英基板を浸漬することによって、前記第1のレジ
ストパターンのない部分に選択的に第1のSiO2 膜を
形成する第2工程と、前記石英基板上に残した第1のレ
ジストパターンを除去する第3工程と、前記石英基板上
に前記第1のレジストパターンとは異なる第2のレジス
トパターンを再び形成する第4工程と、前記第2のレジ
ストパターンを残したまま再び常時SiO2 が過飽和状
態に保たれた水溶液中に、前記該石英基板を浸漬し、前
記第2のレジストパターンのない部分に選択的に第2の
SiO2 膜を形成する第5工程と、前記石英基板上に残
した前記第2のレジストパターンを除去する第6工程と
を有することを特徴とする位相シフトレチクルの製造方
法が得られる。
【0011】また、本発明によれば、前記位相シフトレ
チクルの製造方法において、前記第1〜第4工程を複数
回繰り返し、多段型シフターとすることを特徴とする位
相シフトレチクルの製造方法が得られる。
【0012】
【作用】すなわち、本発明の位相シフトレチクルの製造
方法は、石英基板上にレジストを塗布、露光、現像し、
所望のパターンを形成する。そして、過飽和状態の二酸
化珪素水溶液中にこれを浸し、SiO2 を液相成長させ
てレジストを剥離し、該石英基板上にシフターを形成さ
せる方法を数回繰り返てし多段型シフターを形成させ
る。
【0013】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0014】[実施例1]図1〜図3は本発明の一実施
例を説明する図である。図1(a)のように石英基板1
上にレジスト2を塗布し、図1(b)のように露光光
4、例えば電子線などでマスク3を介して露光、現像し
て図1(c)のように所望のパターンを形成する。そし
て、液相成長法により位相シフターとなるSiO2 5を
成長させる。本実施例1の液相成長法は、例えば特願平
1−236544号で示したように、シラノール(Si
(OH)4 )を150℃の低温で焼成して形成した二酸
化珪素の粉末を約3.5molの珪弗化水素酸水溶液に
30℃の温度で溶解・飽和させた飽和水溶液を用い、か
つ、常時飽和状態を保つために濃度が約0.1mol/
l(リットル)のほう酸水溶液を10cc/hrの速度
で連続的に添加した。また、この過飽和水溶液は0.2
μmのテフロンフィルターを用いて常時循還させ、0.
2μmを越える粒子を除去した。
【0015】上記図1(c)の状態にある石英基板を上
述した常時飽和、かつ、35℃の一定温度に保たれた水
溶液に11.8時間浸漬(Si成長速度は400A/h
r)することによって、図2(d)に示すようにレジス
ト2の間に厚さ約2350Aの液相成長SiO2 を選択
的に成長させる。この時の均一性は±0.05%と良好
であった。そして、レジスト2を剥離するこにより、図
2(e)に示すようにレチクル上の所望の場所に位相シ
フターが形成された位相シフトレチクルが得られる。
【0016】そして、再び図2(f)のようにレジスト
2を塗布し、図2(g)のように露光光4例えば電子線
などでマスク3bを介して露光、現像して図3(h)の
ように所望のパターンを形成する。そしてまた、図3
(i)のように液相成長法により位相シフターとなるS
iO2 5bを成長させ、図3(j)のようにレジストを
剥離すると多段型位相シフトレチクルが得られる。
【0017】本実施例では、1回の液相成長SiO2
膜厚を2350Aにしたが、これは上述した位相シフト
レチクルを波長が4358Aである光源で使用する場合
であり、実際の光源には2484A,3650A等の色
々な波長があるため光源ごとに膜厚を設定することが必
要である。 [実施例2]次に本発明第2の実施例について図面を参
照して説明する。図4〜図5は本発明の第2の実施例を
説明する図である。本実施例では三段型シフターの場合
のシフターの製造方法例を示した。図4(a)のように
膜厚が1570Aであるシフターが2段付いた位相シフ
トレチクル上に、レジスト2を塗布し、図4(b)のよ
うに露光光4、例えば電子線などでマスク3cを介して
露光、現像して図4(c)のように所望のパターンを形
成する。そして、図5(d)のように、第1の実施例と
同様の方法で液相成長法によりレジストパターン間に位
相シフターとなるSiO2 5cを1570Aの厚さに形
成する。最後にレジスト2を剥離すると図5(e)のよ
うに三段型位相シフトレチクルが得られる。
【0018】本実施例2では、液相成長SiO2 の膜厚
1段分を1570Aにし、三段形成したが、これは上述
した位相シフトレチクルを波長が4358Aである光源
で使用する場合であり、一段で約60°位相をシフトさ
せる。実際の光源には2484A,3650A等の色々
な波長があるため光源ごとに膜厚を設定することが必要
である。
【0019】
【発明の効果】上述したように本発明は、シフター形成
を液相成長法で行うので、高温処理がなくストッパーと
しての導電性膜の剥離およびガラス基板の変形が生じな
い。また、SiO2 の成長速度が400A/hrと遅
く、面内均一性が±0.05%と良いため所望の膜厚に
制御し易く、面内全域で所望の膜厚が得られる。さら
に、選択成長が可能でありレジストパターンのスペース
部分にSiO2 が形成されるのでエッチングが不要であ
り、寸法誤差が生じにくく、多段型シフター形成に適し
ている。その上、ストッパーとして用いる導電性膜等は
不要であるため光の透過率が減少することもないなどの
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を説明する図であって、二段
型位相シフトレチクルの製造過程を説明する図である。
【図2】本発明の実施例1を説明する図であって、二段
型位相シフトレチクルの製造過程を説明する図である。
【図3】本発明の実施例1を説明する図であって、二段
型位相シフトレチクルの製造過程を説明する図である。
【図4】本発明の実施例2を説明する図であって、三段
型位相シフトレチクルの製造過程を説明する図である。
【図5】本発明の実施例2を説明する図であって、三段
型位相シフトレチクルの製造過程を説明する図である。
【図6】従来の方法を説明する図であって、二段型位相
シフトレチクル製造過程を説明する図である。
【図7】従来の方法を説明する図であって、二段型位相
シフトレチクル製造過程を説明する図である。
【図8】従来の方法を説明する図であって、二段型位相
シフトレチクル製造過程を説明する図である。
【図9】従来の方法を説明する図であって、二段型位相
シフトレチクル製造過程を説明する図である。
【符号の説明】
1 石英基板 2 レジスト 3,3b,3c,3d,3e マスク 4 露光光 5,5b,5c,5d、5d´ SiO2 6、6´ 導電性膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透過する光に位相差を与える位相シフト
    レチクルの製造方法において、 石英基板上に第1のレジストパターンを形成する第1工
    程と、 前記第1のレジストパターンを残したまま、常時SiO
    2 の過飽和状態に保たれた水溶液中に、前記石英基板を
    浸漬することによって、前記第1のレジストパターンの
    ない部分に選択的に第1のSiO2 膜を形成する第2工
    程と、 前記石英基板上に残した第1のレジストパターンを除去
    する第3工程と、 前記石英基板上に前記第1のレジストパターンとは異な
    る第2のレジストパターンを再び形成する第4工程と、 前記第2のレジストパターンを残したまま再び常時Si
    2 が過飽和状態に保たれた水溶液中に、前記該石英基
    板を浸漬し、前記第2のレジストパターンのない部分に
    選択的に第2のSiO2 膜を形成する第5工程と、 前記石英基板上に残した前記第2のレジストパターンを
    除去する第6工程とを有することを特徴とする位相シフ
    トレチクルの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の位相シフトレチクルの
    製造方法において、 前記第1〜第4工程を複数回繰り返し、多段型シフター
    とすることを特徴とする位相シフトレチクルの製造方
    法。
JP16597592A 1992-06-24 1992-06-24 位相シフトレチクルの製造方法 Withdrawn JPH063805A (ja)

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