JPH10104817A - 位相シフトマスク及びその製造方法 - Google Patents

位相シフトマスク及びその製造方法

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JPH10104817A
JPH10104817A JP25797096A JP25797096A JPH10104817A JP H10104817 A JPH10104817 A JP H10104817A JP 25797096 A JP25797096 A JP 25797096A JP 25797096 A JP25797096 A JP 25797096A JP H10104817 A JPH10104817 A JP H10104817A
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shifter
phase
etching
shift mask
phase shift
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JP25797096A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Ishiwatari
直行 石渡
Satoru Asai
了 浅井
Takema Kobayashi
武馬 小林
Isamu Hairi
勇 羽入
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相シフトマスク及びその製造方法に関し、
簡単な構造及び製造工程によって、高精度の位相精度を
有する位相シフトマスクを製造する。 【解決手段】 透明基板1上に、シフター層2を直接設
けると共に、シフター層2上に遮光膜パターン3を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は位相シフトマスク及
びその製造方法に関するものであり、特に、高精度な位
相差を有し、微細パターンの形成を可能にする下シフタ
ー式のレベンソン型位相シフトマスク及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置等の製造工程において
は、絶縁膜或いは導電膜のパターニングの際に、フォト
マスクを用いてフォトレジストを露光したのち現像し、
この現像されたフォトレジストパターンをマスクとして
用いて絶縁膜或いは導電膜をエッチングによりパターニ
ングしている。
【0003】この様な、フォトマスクとしては各種のマ
スクが使用されているが、近年における半導体装置の集
積度の向上或いは微細化に伴って、フォトマスク或いは
レチクルの高精度化が要請されており、その様な要請に
応えるためにレベンソン型位相シフトマスクやハーフト
ーン位相シフトマスク等の開発が行なわれている。
【0004】この内、最も効果の大きいのがレベンソン
型位相シフトマスクで、このレベンソン型位相シフトマ
スクは、位相シフター領域を透過した露光光と非位相シ
フター領域を透過した露光光との間の位相を互いに反転
させることにより、解像度を向上させるものであるが、
その効果を十分に発揮させるためには非常に厳しい位相
の精度が要求される。
【0005】ここで、図4を参照して、従来のレベンソ
ン型位相シフトマスクの製造工程を説明する。 図4(a)参照 まず、合成石英ガラス基板21上に遮光膜となるCr膜
22を設けたのち、Cr膜22上にレジストを塗布し、
電子ビームリソグラフィープロセスによってパターニン
グすることによって第1のレジストパターン23を形成
する。
【0006】図4(b)参照 次いで、第1のレジストパターン23をマスクとしてC
r膜22をドライ・エッチングすることによってCr膜
パターン24を形成する。
【0007】図4(c)参照 次いで、第1のレジストパターン23を除去したのち、
第2のレジストを塗布し、電子ビームリソグラフィープ
ロセスによって位相シフター領域25に相当する開口部
が露出するようにパターニングして第2のレジストパタ
ーン26を形成する。
【0008】図4(d)参照 次いで、この第2のレジストマスク26及びCr膜パタ
ーン24をマスクとして、合成石英ガラス基板21をエ
ッチングして、位相シフター領域25に溝を形成したの
ち、この第2のレジストパターンを除去することによっ
て、レベンソン型位相シフトマスクが完成する。
【0009】この位相シフトマスクにおいては、合成石
英ガラス基板21に設けた段差をシフターとして利用す
るものであり、位相シフター領域25を透過した露光光
と非位相シフター領域27を透過した露光光の位相差が
180°(=π)となるように、即ち、位相が反転する
ような深さの溝を形成する必要がある。
【0010】続いて、図5を参照して、従来の他のレベ
ンソン型位相シフトマスクの製造工程を説明する(必要
ならば、特開平7−72612号公報参照)。 図5(a)参照 まず、透明基板31上に、タンタル等からなるエッチン
グストップ層32、SiO2 膜33、及び、遮光膜とな
るCr膜34を順次堆積させたのち、Cr膜34上にレ
ジストを塗布し、電子ビームリソグラフィープロセスに
よってパターニングすることによって第1のレジストパ
ターン35を形成する。
【0011】図5(b)参照 次いで、第1のレジストパターン35をマスクとしてC
r膜33を、硝酸第2セリウムアンモニウムと過塩素酸
との混合溶液によってウェット・エッチングしてCr膜
パターン36を形成したのち、第1のレジストパターン
35を除去して、新たな第2のレジストを塗布し、電子
ビームリソグラフィープロセスによって位相シフター領
域37に相当する開口部が露出するようにパターニング
して第2のレジストパターン38を形成する。
【0012】図5(c)参照 次いで、この第2のレジストマスク38及びCr膜パタ
ーン36をマスクとして、CF4 等を利用したドライ・
エッチングによってシフター層33をエッチングする。
【0013】図5(d)参照 次いで、KOHやNaOHを用いてウェット・エッチン
グを施すことによって、エッチングストップ層32とシ
フター層33とのエッチングレートの差を利用して、位
相シフター領域37に露出しているエッチングストップ
層32を除去したのち、第2のレジストパターン38を
除去することによって、レベンソン型位相シフターが完
成する。
【0014】この様なレベンソン型位相シフトマスクに
おいては、シフター層33及びエッチングストップ層3
2をシフターとして利用するものであり、位相シフター
領域37を透過した露光光と非位相シフター領域39を
透過した露光光の位相差が180°(=π)となるよう
に、シフター層33及びエッチングストップ層32の厚
さを制御する必要がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図4に示した
位相シフトマスクの場合には、エッチングストップ層を
用いていないので、位相精度、即ち、シフターの加工精
度が、使用するエッチング装置の性能に大きく依存する
ことから、1回のエッチング工程によって十分な精度を
得ることは困難であった。
【0016】また、一旦出来上がったマスクに追加工を
施して位相を合わせこもうとする場合、再度同じプロセ
スを踏む必要があり、非常に工程数がかかってしまうと
いう問題があった。
【0017】一方、図5に示した位相シフトマスクの場
合には、エッチングストップ層を用いているので、エッ
チング工程における加工精度には問題がないものの、高
精度の位相精度を得るためには、シフター層及びエッチ
ングストップ層の厚さを高精度に制御する必要がある。
【0018】また、このエッチングストップ層を位相シ
フトのためではなく、製造工程だけのために余分に必要
とし、エッチングストップ層の堆積工程及びエッチング
工程の2工程が余分に必要になるいう問題があり、さら
に、このエッチングストップ層における光吸収、即ち、
非位相シフター領域を透過する露光光の減衰も問題とな
る。
【0019】したがって、本発明は、簡単な構造及び製
造工程によって、高精度の位相精度を有する位相シフト
マスクを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。 図1参照 (1)本発明は、位相シフトマスクにおいて、透明基板
1上に、シフター層2を直接設けると共に、シフター層
2上に遮光膜パターン3を設けたことを特徴とする。
【0021】シフター層2として、透明基板1に対して
選択エッチング性の高い透明絶縁層を用いることによ
り、シフター層2を透明基板1上に直接設けることがで
きるので、エッチングストップ層による不所望な光の吸
収をさけることができ、且つ、高精度のエッチングを行
なうことができる。
【0022】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、シフター層2が塗布型SiO2膜からなることを特
徴とする。
【0023】この様な透明基板1に対する選択エッチン
グ性に優れた透明絶縁膜としては、塗布型SiO2 膜が
望ましい。
【0024】(3)また、本発明は、上記(2)におい
て、塗布型SiO2 膜が、R1 ,R 2 ,R3 をそれぞ
れ、水素原子、或いは、炭素原子数が1〜8のアルキル
基であるとした場合、下記の一般式
【化3】 で表される繰り返し単位を少なくとも有する1種以上の
ポリシラザンとアルコール化合物とを反応させて得られ
る改質ポリシラザンを含有するシリカ系塗布液から燃成
されたものであることを特徴とする。
【0025】この様に、塗布型SiO2 膜として、改質
ポリシラザンを含有するシリカ系塗布液から燃成された
ものを用いることによって、シフター層2の平坦性、耐
薬品性、耐クラック性を高めることができる。
【0026】(4)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかにおいて、遮光膜パターン3の下のシ
フター層2の厚さが、λを露光波長、nをシフター層2
の屈折率とした場合、λ/2(n−1)より厚いことを
特徴とする。
【0027】この様に、シフター層2の成膜時の厚さを
λ/2(n−1)より厚くすることによって、シフター
層2を成膜する際に、厳密な膜厚制御性を必要としない
ので、成膜工程が楽になり、且つ、位相調整工程も簡単
になる。
【0028】(5)また、本発明は、上記(4)におい
て、非位相シフター領域5におけるシフター層2の厚さ
が、λ/2(n−1)の条件を満たすように窪んでいる
ことを特徴とする。
【0029】この様に、最終的に位相調整を行なうため
には、非位相シフター領域5に窪みを設けて、非位相シ
フター領域5におけるシフター層2の厚さをλ/2(n
−1)にする必要がある。
【0030】(6)また、本発明は、位相シフトマスク
の製造方法において、透明基板1上にシフター層2を直
接設けたのち、シフター層2上に遮光膜パターン3を設
ける工程、エッチングマスクを利用して遮光膜パターン
3から露出したシフター層2を透明基板1が露出するま
でエッチングして位相シフター領域4を形成する工程、
及び、エッチングマスクを除去したのち全面エッチング
を行なって、位相シフター領域4と非位相シフター領域
5との間の位相の調整を行なう工程を有することを特徴
とする。
【0031】この様に、シフター層2として、透明基板
1に対して選択エッチング性の高い透明絶縁層を用いる
ことにより、位相調整のためのエッチング工程が、マス
クレスの全面エッチング工程によって可能になるので、
位相調整のためのエッチング工程が非常に簡単になる。
【0032】(7)また、本発明は、上記(6)におい
て、シフター層2の厚さが、λを露光波長、nをシフタ
ー層2の屈折率とした場合、λ/2(n−1)より厚く
なるように設けたことを特徴とする。
【0033】位相調整のために全面エッチングを行なう
ためには、成膜時のシフター層2の厚さをλ/2(n−
1)より厚くしておく必要がある。
【0034】(8)また、本発明は、上記(6)または
(7)において、シフター層2が、R1 ,R2 ,R3
それぞれ、水素原子、或いは、炭素原子数が1〜8のア
ルキル基であるとした場合、下記の一般式
【化4】 で表される繰り返し単位を少なくとも有する1種以上の
ポリシラザンとアルコール化合物とを反応させて得られ
る改質ポリシラザンを含有するシリカ系塗布液から形成
されることを特徴とする。
【0035】この様に、シフター層2を改質ポリシラザ
ンを含有するシリカ系塗布液から形成することによっ
て、透明基板1との選択エッチング性を大きくすること
ができると共に、シフター層2の平坦性、耐薬品性、耐
クラック性を高めることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の製造工程を
図2及び図3を参照して説明する。 図2(a)参照 まず、合成石英ガラス基板11上に、シリカ系塗布液
(触媒化成製商品名BLQ)を塗布したのち、燃成炉を
用いて、常圧で酸素を10000sccm(内水分含有
量0.03%)流した状態で、400〜800℃、例え
ば、450℃の温度で、30〜120分、例えば、60
分燃成することによって、シフター層となる厚さ270
nmの塗布型SiO2 膜12を形成する。
【0037】この場合の塗布型SiO2 膜12の光学特
性は、248nm(KrF)における屈折率nが1.5
08、吸収係数kが0.0005となり、ほぼ合成石英
ガラス基板11の値と同じになる。
【0038】なお、このシリカ系塗布液(触媒化成製商
品名BLQ)は、下記の構造般式
【化5】 で表される繰り返し単位を有するポリシラザンとアルコ
ール化合物とを反応させて得られる改質ポリシラザンで
あり、ポリシラザンをアルコール化合物と反応させるこ
とによって、ポリシラザンにおけるSi−N結合部がア
ルコール性水酸基と反応し、Si−N結合部が開裂した
ポリシラザン改質物が生成する。
【0039】この改質ポリシラザンを用いることによっ
て、従来のポリシラザンを用いる場合と比較して、より
低温で、且つ、窒素が殆ど含有していないSiO2 膜、
即ち、シラザン骨格が残存していない塗布型SiO2
を得ることができる。
【0040】この様な、シラザン骨格を含有しない塗布
型SiO2 膜は、露光光によって変質することがなく、
また、平坦性、耐薬品性、或いは、耐クラック性に優れ
た膜が得られる(必要ならば、特開平7−82528号
公報参照)。
【0041】図2(b)参照 次いで、塗布型SiO2 膜12上に、スパッタリング法
によって厚さ50nm〜150nm、例えば、100n
mの低反射率のCr膜13を堆積させたのち、その上
に、電子線レジスト及び有機導電性膜からなる帯電防止
層(図示せず)を設けたのち、電子ビームリソグラフィ
ープロセスによってパターニングして第1のレジストパ
ターン14を形成する。
【0042】図2(c)参照 次いで、この第1のレジストパターン14をマスクとし
てウェット・エッチングもしくはドライ・エッチングす
ることによって、Cr膜13をパターニングして遮光膜
パターンとなるCr膜パターン15を形成する。
【0043】図3(d)参照 次いで、第1のレジストパターン14及び帯電防止層を
除去したのち、新たな第2の電子線レジスト及び帯電防
止層を設け、電子ビームリソグラフィープロセスによっ
てパターニングすることによって、位相シフター領域1
6に対応する部分に開口部を有する第2のレジストパタ
ーン17を形成する。
【0044】図3(e)参照 次いで、この第2のレジストパターン17をマスクとし
て、CF4 用いたドライ・エッチングを施すことによっ
て、位相シフター領域16における残存する塗布型Si
2 膜12の厚さが0〜100nm、例えば、50nm
になるようにする。
【0045】次いで、22℃の常温において、HF濃度
が容量%で0.2〜2.0%、例えば、HF濃度が0.
6%の緩衝フッ酸溶液によるウェット・エッチングを施
して、位相シフター領域16に残存している塗布型Si
2 膜12を除去して、合成石英ガラス基板11を露出
させる。
【0046】この場合、塗布型SiO2 膜12と合成石
英ガラス基板11のエッチングレートの比は約10:1
であるので、多少エッチング時間をオーバしても合成石
英ガラス基板11のエッチング量が極僅かであり、エッ
チングストップ層を設けなくとも、精度の高いエッチン
グを行なうことができる。
【0047】なお、このエッチング工程をドライ・エッ
チングとウェット・エッチングの2工程で行なう理由
は、ドライ・エッチングだけでは、塗布型SiO2 膜1
2と合成石英ガラス基板11のエッチングレートの比を
大きくできず、また、ウェット・エッチングだけではサ
イドエッチング量が大きくなりすぎるためである。
【0048】次いで、第2のレジストパターン17及び
帯電防止層を除去したのち、位相シフター領域16と非
位相シフター領域18との間の位相差を測定する。この
実施の形態においては、位相差は塗布型SiO2 膜12
の厚さ、即ち、270nmから求められる約200°で
あった。
【0049】図3(f)参照 次いで、この位相差が180°になるように、上記の組
成のフッ化水素酸水溶液を用いてマスクレスによる全面
エッチングを施すことによって、非位相シフター領域1
8における塗布型SiO2 膜12の表面をエッチングす
る。
【0050】この場合、合成石英ガラス基板11と塗布
型SiO2 膜12との差が1:10であるので、エッチ
ング時間が長いほど相対的な位相差が小さくなり、20
°の位相差を補正するためには、塗布型SiO2 膜12
の表面を22°、厚さに換算して30nm程度エッチン
グすれば良く、同時に合成石英ガラス基板11の露出部
は位相差2°分だけエッチングされる。
【0051】この様な塗布型SiO2 膜12の、上記の
組成のフッ化水素酸水溶液によるエッチングレートは5
0nm/分であるので、30nmを除去するためには約
36秒間エッチングすれば良く、その結果、位相シフタ
ー領域16と非位相シフター領域18における位相差は
ほぼ180°になった。
【0052】この様に、本発明においては、位相差の調
整工程を、マスクレスの全面エッチングによる選択エッ
チングで行なうので、工程が簡素化されるとともに、非
常に高精度の位相調整を行なうことができる。
【0053】また、上記の実施の形態においては、塗布
型SiO2 膜12の燃成後の厚さを、露光波長λ=24
8nmにおいて、位相シフター領域と非位相シフター領
域との間の位相差が180°になる厚さの約244.1
nmより若干厚い270nmにしているが、この厚さ
は、露光波長に依存するものであるので、一般には、λ
を露光波長、nをシフター層の屈折率とした場合、λ/
2(n−1)より若干厚く、例えば、2〜20%厚く形
成すれば良い。
【0054】なお、このλ/2(n−1)は、位相シフ
ター領域16における位相φ1 と非位相シフター領域1
8における位相φ2 との位相差φ2 −φ1 を180°に
するための条件であり、シフター層の厚さをd、空気の
屈折率n0 を1とした場合、 φ2 −φ1 =(2πdn/λ)−(2πdn0 /λ) =(2πdn/λ)−(2πd/λ)=2πd(n−1)/λ となり、d=λ/2(n−1)にすると、φ2 −φ1
πとなるので、位相が180度反転することになる。
【0055】また、上記の実施の形態においては、水素
原子のみがSi及びNに結合するポリシラザンを用いて
形成したシリカ系塗布液を用いているが、本発明は、こ
の様なシリカ系塗布液に限られるものではなく、下記の
一般式
【化6】 表される繰り返し単位を少なくとも有する1種以上のポ
リシラザンとアルコール化合物とを反応させて得られる
改質ポリシラザンを含有するシリカ系塗布液を用いても
良いものであり、この場合R1 ,R2 ,R3 は、メチル
基、エチル基、または、プロピル基であることが望まし
い。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、シフター膜として、透
明基板に対する選択エッチング性の大きな塗布型SiO
2 膜を用いているので、エッチングストップ層を用いる
ことなく透明基板上に直接シフター膜を設けることが可
能になり、また、位相差の調整をマスクレスの全面エッ
チングによって行なうことができるので、製造工程が簡
素化され、且つ、高精度の位相精度を有するレベンソン
型位相シフトマスクを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態の途中までの製造工程の説
明図である。
【図3】本発明の実施の形態の図2以降の製造工程の説
明図である。
【図4】従来のレベンソン型位相シフトマスクの製造工
程の説明図である。
【図5】従来の他のレベンソン型位相シフトマスクの製
造工程の説明図である。
【符号の説明】
1 透明基板 2 シフター層 3 遮光膜 4 位相シフター領域 5 非位相シフター領域 11 合成石英ガラス基板 12 塗布型SiO2 膜 13 Cr膜 14 第1のレジストパターン 15 Cr膜パターン 16 位相シフター領域 17 第2のレジストパターン 18 非位相シフター領域 21 合成石英ガラス基板 22 Cr膜 23 第1のレジストパターン 24 Cr膜パターン 25 位相シフター領域 26 第2のレジストパターン 27 非位相シフター領域 31 透明基板 32 エッチングストップ層 33 シフター層 34 Cr膜 35 第1のレジストパターン 36 Cr膜パターン 37 位相シフター領域 38 第2のレジストパターン 39 非位相シフター領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 武馬 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 羽入 勇 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に、シフター層を直接設ける
    と共に、前記シフター層上に遮光膜パターンを設けたこ
    とを特徴とする位相シフトマスク。
  2. 【請求項2】 上記シフター層が、塗布型SiO2 膜か
    らなることを特徴とする請求項1記載の位相シフトマス
    ク。
  3. 【請求項3】 上記塗布型SiO2 膜が、R1 ,R2
    3 をそれぞれ、水素原子、或いは、炭素原子数が1〜
    8のアルキル基であるとした場合、下記の一般式 【化1】 で表される繰り返し単位を少なくとも有する1種以上の
    ポリシラザンとアルコール化合物とを反応させて得られ
    る改質ポリシラザンを含有するシリカ系塗布液から燃成
    されたものであることを特徴とする請求項2記載の位相
    シフトマスク。
  4. 【請求項4】 上記遮光膜パターンの下の上記シフター
    層の厚さが、λを露光波長、nを前記シフター層の屈折
    率とした場合、λ/2(n−1)より厚いことを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の位相シフト
    マスク。
  5. 【請求項5】 上記シフター層の厚さが、非位相シフタ
    ー領域において、λ/2(n−1)の条件を満たすよう
    に窪んでいることを特徴とする請求項4記載の位相シフ
    トマスク。
  6. 【請求項6】 透明基板上にシフター層を直接設けたの
    ち、前記シフター層上に遮光膜パターンを設ける工程、
    エッチングマスクを利用して前記遮光膜パターンから露
    出した前記シフター層を前記透明基板が露出するまでエ
    ッチングして位相シフター領域を形成する工程、及び、
    前記エッチングマスクを除去したのち全面エッチングを
    行なって、前記位相シフター領域と非位相シフター領域
    との間の位相の調整を行なう工程を有することを特徴と
    する位相シフトマスクの製造方法。
  7. 【請求項7】 上記シフター層の厚さが、λを露光波
    長、nをシフター層の屈折率とした場合、λ/2(n−
    1)より厚くなるように設けたことを特徴とする請求項
    6記載の位相シフトマスクの製造方法。
  8. 【請求項8】 上記シフター層が、R1 ,R2 ,R3
    それぞれ、水素原子、或いは、炭素原子数が1〜8のア
    ルキル基であるとした場合、下記の一般式 【化2】 で表される繰り返し単位を少なくとも有する1種以上の
    ポリシラザンとアルコール化合物とを反応させて得られ
    る改質ポリシラザンを含有するシリカ系塗布液から形成
    されることを特徴とする請求項6または7に記載の位相
    シフトマスクの製造方法。
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