JPH05232672A - 特殊サイズコマの自動検出方法 - Google Patents

特殊サイズコマの自動検出方法

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JPH05232672A
JPH05232672A JP3813592A JP3813592A JPH05232672A JP H05232672 A JPH05232672 A JP H05232672A JP 3813592 A JP3813592 A JP 3813592A JP 3813592 A JP3813592 A JP 3813592A JP H05232672 A JPH05232672 A JP H05232672A
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frame
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film
panorama
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JP3813592A
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English (en)
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Tsutomu Kimura
力 木村
Yuji Takenaka
裕二 竹中
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パノラマサイズコマの周辺に形成された濃度
部によるノイズの影響を排除して、パノラマサイズコマ
の検出精度を向上させる。 【構成】 ネガフイルム1のフイルム送り中に、コマセ
ンサ5とパノラマセンサ6,7とにより、フイルム濃度
を検出する。コマセンサ5によるコマ検出時に、パノラ
マセンサ6,7によりフイルム送り方向で数カ所につい
てフイルム濃度をサンプリングする。このサンプリング
データの内、その内の幾つかの特定箇所をデジタルフイ
ルタを通して無視する。このデジタルフイルタを通した
サンプリングデータがフイルムベースの濃度領域にある
ときに、このサンプリングデータのコマをパノラマサイ
ズコマと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真プリントシステム
に用いられ、混在コマ写真フイルムに記録された特殊サ
イズコマを検出するための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パノラマサイズプリント写真は、横方向
の長さがフルサイズプリント写真(Lサイズ又はEサイ
ズ)の2倍であり、かなり迫力があるため、最近需要が
拡大しつつある。このパノラマサイズプリント写真は、
35mm写真フイルムに記録されたパノラマサイズコマ
(13×36mm)を、例えば89×254mmのプリント
サイズで印画紙にプリントしたものである。
【0003】撮影シーンをパノラマサイズコマに撮影す
るには、パノラマ専用レンズ付きフイルムユニットやパ
ノラマ専用コンパクトカメラの他に、コマサイズ可変カ
メラが用いられる。このコマサイズ可変カメラは、フイ
ルム通路上にコマサイズ切換え操作つまみが配置されて
おり、1本の写真フイルムの撮影途中でコマサイズを変
更することができないようにされている。これらのカメ
ラで撮影された写真フイルムは、同時プリントの依頼を
する場合に、パノラマサイズコマであることを表す「パ
ノラマシール」がパトローネに貼り付けられる。
【0004】撮影済み写真フイルムの同時プリントが依
頼されると、例えば大規模現像所では、パノラマシール
を目安にして、フルサイズコマ(24×36mm)の写真
フイルムと、パノラマサイズコマ(13×36mm)の写
真フイルムとに仕分け、前者はフルサイズ用同時プリン
トシステムにまわし、後者はパノラマ用同時プリントシ
ステムにまわす。
【0005】最近、コマサイズ切換え操作つまみをカメ
ラの外部に設け、1本の写真フイルムの撮影途中で、通
常サイズコマ(フルサイズコマ)と特殊サイズコマ(パ
ノラマサイズコマ)とに自由に切り換えができるように
したコマサイズ切換えカメラが市販されている。このカ
メラを使用すると、1本の写真フイルムに、フルサイズ
コマとパノラマサイズコマとが混在することになる。こ
の混在コマ写真フイルムは、「混在シール」をパトロー
ネに貼り付けて、同時プリントの依頼が行われる。
【0006】現状では、混在サイズ用同時プリントシス
テムが準備されていないので、各大規模現像所ではいろ
いろ工夫して、混在コマ写真フイルムのプリント処理を
行っており、その一例として次の方法が用いられてい
る。混在シールを目安にして混在コマ写真フイルムを仕
分け、これらをスプライステープで長尺フイルムにす
る。この長尺フイルムは、まずフルサイズ用同時プリン
トシステムにまわされ、現像、フイルム検定が行われ
る。このフイルム検定では、フルサイズコマを探し出
し、このフルサイズコマに対して、ノッチの形成と露光
補正量の決定とが行われる。したがって、パノラマサイ
ズコマに対してはノッチが付されず、また露光補正量の
決定もされない。これにより、フルサイズ用写真プリン
タでは、フルサイズコマだけが印画紙に焼付露光され、
パノラマサイズコマは焼付露光されない。
【0007】フルサイズ用同時プリントシステムを経た
長尺フイルムは、長尺フイルムのまま、又は1本の混在
コマ写真フイルムに離されてから、パノラマ用再焼きシ
ステムにまわされ、パノラマ再焼き用写真プリンタにセ
ットされる。熟練したオペレータは、目視でパノラマサ
イズコマを選び出し、これをプリント位置に位置決めす
る。次に、パノラマサイズコマを観察して露光補正量を
決め、この露光補正量で修正された露光条件下で、パノ
ラマサイズコマを印画紙に焼付露光する。長尺フイルム
又は1本の混在コマ写真フイルムは、フイルムピースに
分断されてフイルム収納シートに挿入される。ここで作
成されたパノラマサイズプリント写真と、フイルム収納
シート、フルサイズプリント写真とを照合し、これらを
DP袋に入れて出荷する。
【0008】前述したように、混在コマ写真フイルム
は、2種類の写真プリンタに通されるから、プリント処
理にかなりの手間と時間がかかり、現像所に大きな負担
を与えている。特に、パノラマサイズコマは実質的に焼
増しプリントとして取り扱われるので、パノラマサイズ
コマの焼付露光では、コマの探し出し、フイルム検定が
必要となり、熟練したオペレータでないと作業ができな
いという問題があった。このような現像所の負担を軽減
するために、コマサイズを自動判別する試みがなされて
いる。
【0009】このコマサイズの自動判定は、フイルムの
幅方向の中央部付近に配置されるコマセンサと、フイル
ムの両側縁部近くに配置されるコマサイズセンサ(パノ
ラマセンサ)とにより、フイルム濃度を測定し、これら
センサの出力がフイルムベース濃度領域か否かにより行
っている。コマセンサは、各サイズコマの中央部のフイ
ルム濃度を検出し、これによりコマ位置を検出する。パ
ノラマセンサは、フルサイズコマの画面内を通過すると
ともに、パノラマサイズコマの画面外を通過する位置に
配置されている。そして、コマセンサがある濃度を検出
してオンとなっているときで、且つパノラマセンサの信
号がフイルムベース濃度領域にあるときには、パノラマ
サイズコマと判定する。また、コマセンサがオンとなっ
ており、且つパノラマセンサの信号もフイルムベース濃
度以上の濃度を有しオンとなっているときに、フルサイ
ズコマと判定する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パノラ
マサイズコマといっても、パノラマ専用マスクがセット
されたカメラにより撮影された完全な矩形状のコマの他
に、コマサイズ切換えタイプのカメラで撮影されたもの
は、切換えマスクの軸部周辺からの光洩れによって、パ
ノラマサイズコマの周辺に濃度部が形成されたり、パノ
ラマサイズコマの4隅の一部又は全部に角状の突出した
濃度部が形成されたりして、完全な矩形状となっていな
いコマがある。
【0011】更には、パノラマ専用カメラにオートデー
ト機構が内蔵されているものでは、日付等の画像が濃度
部としてパノラマサイズコマの枠外に記録されるタイプ
のものがある。このため、パノラマサイズコマを判定す
るためのパノラマセンサに、これら濃度部によるノイズ
が入ってしまい、これにより本来ならばパノラマサイズ
コマと判定されるべきコマが誤ってフルサイズコマと判
定されることもある。このため、判定精度が低下すると
いう問題がある。
【0012】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、特殊サイズコマを精度よく検出することができる
ようにした特殊サイズコマの自動検出方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、フイルムを送る際に通常サイズコマと特
殊サイズコマ両方の画面内を通過する位置に配置され、
この位置での写真フイルムの濃度を検出するコマセンサ
と、フイルムを送る際に通常サイズコマの画面内を通過
するとともに特殊サイズコマの画面外を通過する位置に
配置され、この位置での写真フイルムの濃度を検出する
コマサイズセンサとを備え、コマセンサのコマ検出時
に、コマサイズセンサによりフイルム送り方向で数カ所
についてサンプリングし、このサンプリングデータの
内、その内の幾つかの特定箇所をデジタルフイルタを通
して無視し、このデジタルフイルタを通したサンプリン
グデータがフイルムベースの濃度領域にあるときに、こ
のサンプリングデータのコマを特殊サイズコマと判定す
るようにしたものである。
【0014】また、別の発明は、カメラの種類に応じて
無視する特定箇所を決めたパターンを複数個持ったデジ
タルフイルタを用いたものである。
【0015】
【実施例】図2は、本発明を実施したパノラマサイズコ
マの自動検出装置を示す概略図である。この装置は、後
に詳しく説明する写真プリントシステムのノッチャ25
に設けられ、コマサイズを自動判別してこのコマサイズ
識別信号をノッチャ25に送る。ノッチャ25には、フ
イルム用LSIカード26がセットされており、これに
コマサイズ識別情報の他に、コマ番号データやネガフイ
ルム種別情報、更には必要に応じて入力される露光補正
データが記憶される。
【0016】ノッチャ25のネガ見窓(図示せず)に各
コマをセットするために、図3に示すように、ノッチャ
にはフイルム移送路1が設けられる。このフイルム移送
路1には、ネガフイルム2を搬送するための搬送ローラ
対1aの他に、これら搬送ローラ対1aの間で、ネガフ
イルム2に記録されたフルサイズコマ3とパノラマサイ
ズコマ4とを識別するためのコマセンサ5、及びパノラ
マセンサ6,7がネガフイルム2の幅方向でライン状に
一定間隔をおいて配置されている。コマセンサ5は、ネ
ガフイルム2の幅方向中央部に配置されており、フルサ
イズコマ3及びパノラマサイズコマ4の両方の画面内を
通過する位置でネガフイルム濃度を検出する。
【0017】また、パノラマセンサ6,7は、ネガフイ
ルム2の両側縁部近くに配置されており、フルサイズコ
マ3の画面内を通過するとともにパノラマサイズコマ4
の画面外を通過する位置で、ネガフイルム2の濃度を検
出する。これらセンサ5〜7のネガフイルム2の下方に
は、図2に示すように光源8及びスリット板9が配置さ
れており、ネガフイルム2を下から照明している。
【0018】図2に示すように、各センサ5〜7からの
濃度信号は、マルチプレクサ10によりサンプリングさ
れ、これがコンパレータ11を経てA/D変換部12に
送られる。コンパレータ11には周知のゲイン調節部1
1aが接続されており、コンパレータ11におけるゲイ
ンを調節する。A/D変換部12でデジタル信号に変換
された信号はコントローラ13に送られる。コントロー
ラ13は周知のマイクロコンピュータから構成されてお
り、CPU14やROM15、RAM16、キーボード
17、ディスプレィ18、I/Oポート19等を備えて
いる。
【0019】コントローラ13では、図1,図4,図5
に示すようなプログラムを実行することにより、パノラ
マサイズコマか否かの判定を行う。このコマサイズ判定
は、図1に示すように、表示及び送信用のデータ計算プ
ログラム中で各コマに対し毎回行われる。このプログラ
ムでは、先ずコマ番号を計算する。このコマ番号の算出
は、周知のように、ネガフイルム2の一方の側縁部に記
録されたコマ番号用バーコードを読み取り、これに基づ
きコマ番号を算出する。次に、ネガフイルム2の他方の
側縁部に記録されたDX用バーコードを読み取り、これ
に基づきネガフイルムの種類を算出する。
【0020】次に、コントローラ13は、パノラマ判定
を行う。このパノラマ判定は、上記各センサ5〜7から
の出力をマルチプレクサ10によりサンプリングし、各
コマの始端側と終端側部分とのそれぞれについてフイル
ム送り方向で所定ピッチで16点の濃度データを得る。
この濃度データは、コンパレータ11で濃度有りか否か
が判定され、濃度無しすなわちフイルムベース濃度(最
低濃度)領域にある場合には「0」が、濃度有りの場合
には「1」が出力される。このコマ毎のパノラマ判定デ
ータはコントローラ13に送られ、ここでプログラムの
実行により、RAM16の所定領域に記録される。上記
パノラマ判定は、パノラマ判定データが全て「0」の場
合に、このコマをパノラマサイズコマと判定する。ま
た、パノラマ判定データ中に「1」のビットが含まれる
場合には、この段階ではフルサイズコマと判定する。
【0021】フルサイズコマと判定されると、次にフイ
ルタリングフラグが「オン」すなわち「1」か否かが判
定される。そして、フイルタリングフラグが「オン」の
場合には、フイルタリングをかけた後に、再度パノラマ
判定が行われる。前記フイルタリングフラグは、後述す
るマスキングパターン検索プログラムを実行中に、フイ
ルタリング処理後の再検索でマスキングパターンが見つ
かった場合に、フイルタリングフラグを「1」すなわち
「オン」にして、そのオーダーのネガフイルムにおける
以降のコマに対して、フイルタリングをかけたデータに
より再度パノラマ判定を行うものである。ここでいう
「フイルタリングをかける」とは、後述するように、該
当するマスクパターン(図6参照)において、白丸及び
二重白丸が位置するデータを強制的に「0」すなわち濃
度無しとすることをいい、これにより、後に詳しく説明
するようにパノラマサイズコマに付随するノイズを除去
した状態で再度パノラマ判定が行われる。
【0022】図4はマスキングパターン検索プログラム
を示すものであり、このようなプログラムを実行するこ
とによりマスキングパターンを検索する。このマスキン
グパターン検索プログラムは上記表示及び送信用のデー
タ計算プログラムと並行して実行される。まず、上記パ
ノラマ判定データを読みだす。次に、このパノラマ判定
データと、予め記録されている数種類のマスキングパタ
ーンデータとを比較して、一致するマスキングパターン
があるか否かを判定する。
【0023】マスキングパターンデータは、図6に示す
ように、予め実験等により求められており、これがRO
M15中に記憶されている。すなわち、パノラマサイズ
コマの外部に現れる露光洩れやオートデート機構による
日付画像等によって画像有りのデータを発生させるノイ
ズの状態を各種カメラ毎に把握しておき、このノイズの
状態にあったマスキングパターンを作成する。これら各
パターンにおいて、白丸や二重白丸で表示された位置の
データが「1」となる場合に、これらパターンが一致す
ると判定される。そして、一致パターンがある場合に
は、このマスキングパターン検索処理を終了する。
【0024】ノイズが現れるパターンはカメラの機種毎
に異なる。例えば、オートデート機構による日付画像が
パノラマサイズコマの画面外に記録されていて、これの
濃度によりパノラマセンサからのコンパレータ出力が画
像有りの「1」を出力する場合にノイズとなる。また、
パノラマサイズコマを撮影するためのマスクの軸部等の
取付け隙間から露光洩れがある場合に、パノラマサイズ
コマの四隅や中央部に角状や矩形状の濃度部が記録さ
れ、これが画像有りの「1」を出力する場合に同様にノ
イズとなる。
【0025】また、一致パターンが検索されなかった場
合には、パノラマ判定データ中で、孤立点を探し、孤立
点がある値以下であればこれを無視するフイルタリング
処理を行う。そして、この孤立点無視のフイルタリング
処理で、フイルタリングを掛けたデータ(後に詳しく説
明するデータB及びデータD)を取り出して、このフイ
ルタリングを掛けたデータについて再度マスキングパタ
ーンの検索を行う。そして、一致パターンがある場合に
は、フイルタリングフラグを「オン」すなわち「1」に
する。
【0026】上記孤立点を探してこれを無視するフイル
タリング処理は、図5に示すようなプログラムを実行す
ることにより行われる。まず、上側のパノラマセンサ6
の16ビットのデータを読み出す。図7に示すように、
この読みだしたデータをデータAとする。次に、このデ
ータAを1ビットシフトさせ、このシフトさせたデータ
とデータAとのアンドをとる。このアンドをとったデー
タをデータBとする。同様にして、下側のパノラマセン
サの16ビットのデータを読みだし、この読みだしたデ
ータをデータCとする。次に、このデータCを1ビット
シフトさせ、このシフトさせたデータとデータCとのア
ンドをとる。このアンドをとったデータをデータDとす
る。図7は、これらデータA〜Dの一例を示すものであ
り、同図(a)はフルサイズコマの一例を、(b)はパ
ノラマサイズコマの一例を表している。
【0027】次に、データBが「0」か否かを判定す
る。データBが「0」でない場合、すなわちデータB中
の各ビットに「1」が1個でもある場合には、このデー
タBを有するコマをフルサイズコマと判定する。また、
データBが「0」の場合には、データDが「0」か否か
を判定する。データDが「0」でない場合、すなわちデ
ータD中の各ビットに「1」が1個でもある場合には、
このデータDを有するコマをフルサイズコマと判定す
る。更に、データDが「0」の場合には、データA中、
「1」になっているビットをカウントする。そしてこの
「1」となっているビット数が4を越えているか否かを
判定する。そして、ビット数が4を越えている場合に
は、フルサイズコマと判定する。また、ビット数が4以
下の場合には、データC中、「1」になっているビット
をカウントする。そしてこの「1」となっているビット
数が4を越えているか否かを判定する。そして、ビット
数が4を越えている場合には、フルサイズコマと判定す
る。また、ビット数が4以下の場合には、パノラマサイ
ズコマと判定する。
【0028】なお、サイズ判定時の基準ビット数は4に
限定されることなく、これは適宜増減させてよい。この
ような処理により、パノラマ判定データ中の孤立点を探
し、孤立点がある値以下の場合にこれを無視することが
できる。光洩れ等によるノイズは、パノラマ判定データ
中に孤立点として現れるから、上記処理によりノイズ成
分が除去されるため、パノラマ判定精度を向上させるこ
とができる。
【0029】このようにして判定されたコマサイズ識別
データは図2に示すようにノッチャ25に送られる。ノ
ッチャ25では、フイルム用LSIカード26に、パノ
ラマサイズコマと判定されたコマに対し、パノラマサイ
ズコマ識別データを記録する。ノッチャ25では、この
他に、前述したように、コマ番号データとネガフイルム
の種別情報とをLSIカード26に記録する。
【0030】図8は、本発明のパノラマサイズコマ自動
検出装置を内蔵したノッチャ25を有する大規模現像所
の同時プリントシステムを示す概略図である。以下、こ
の同時プリントシステムについて説明する。この同時プ
リントシステムにおいては、35mmフルサイズコマが通
常サイズコマに該当し、パノラマサイズコマが特殊サイ
ズコマに該当している。DP受付店では、同時プリント
の依頼を受けると、DP袋20にパトローネ21を入れ
て大規模現像所に送る。このDP袋20には、DP受付
店のコード番号と整理番号とを組み合わせた受付番号
(識別番号)が、数字とバーコードで予め印刷されてい
る。
【0031】大規模現像所では、DP袋20の受付番号
をもとにして、数字及びバーコードの受付番号を印字し
たチェックテープを発行し、これをDP袋10から取り
出したパトローネ21に貼り付ける。次に、パトローネ
21に貼着されたシールを見て、フルサイズコマだけの
パトローネ、パノラマサイズコマだけのパトローネ、コ
マサイズが混在したパトローネに仕分ける。パノラマサ
イズのパトローネは、前述したパノラマ用同時プリント
システムにまわしてプリントする。フルサイズコマのパ
トローネと、混在コマのパトローネは、図8に示す同時
プリントシステムを用いてプリントする。
【0032】仕分けられた混在コマのパトローネは、フ
イルム処理工程に送られる。まず、周知のフイルム先端
引出し具を用いて、ネガフイルムのフイルム先端をパト
ローネから引き出し、これにパトローネから剥がしたチ
ェックテープを貼り付けてから、フイルムスプライサ2
3にセットする。このフイルムスプライサ23では、頭
出しされた混在コマネガフイルム同志をスプライステー
プで接合する。これにより、50〜100本の混在コマ
ネガフイルムを繋ぎ合わせた長尺フイルムが作成され、
ロール状に巻き取られる。なお、スプール回転により頭
出し可能なパトローネでは、フイルム先端引出し具によ
る頭出し作業か不要となる。
【0033】混在コマの長尺フイルムのロールは、フイ
ルムプロセサ24にセットされ、現像処理される。現像
処理済みの長尺フイルムは、ノッチャ25にセットさ
れ、フイルム検定される。このフイルム検定では、1コ
マずつ検定位置にセットし、フルサイズコマとパトロー
ネサイズコマの区別なしに、プリントすべき正常なコマ
(撮影失敗コマ、ピンボケコマ、手振れコマ等を除いた
もの)かどうかを判定し、この正常コマに対しては、コ
マの外側に半円形のノッチを形成する。これとともに、
この正常コマに対して、適正な濃度と色に仕上げるため
に必要な露光補正量(3色のカラーキー及び濃度キーの
ステップ数)を経験的に決定し、キーボードを操作して
入力する。
【0034】ノッチャ25には、フイルム用LSIカー
ド26がセットされており、バーコードリーダでチェッ
クテープから読み取った受付番号のデータがこれに書き
込まれる。次に、この1件分の混在コマネガフイルムに
含まれた各コマの露光補正データがノッチの形成番号順
に記録される。更に、ノッチャ25には、前述したよう
に、パノラマサイズコマの自動検出装置が設けられてお
り、これからのコマサイズ識別データがフイルム用LS
Iカード26に書き込まれる。このシステムでは、パノ
ラマサイズコマに対してフラグが与えられる。したがっ
て、フラグが立っていないものは、フルサイズコマと判
定される。更にまた、ノッチャ25には、バーコードリ
ーダーが設けられており、混在コマネガフイルムの側縁
部に記録されたコマ番号用バーコードを読み取り、これ
をもとに検定位置のコマのコマ番号を判定し、得られた
コマ番号データを、ノッチの順番にフイルム用LSIカ
ード26に書き込む。
【0035】フイルム検定済みの長尺フイルムのロール
とフイルム用LSIカード26は、第1プリント工程に
まわされ、フルサイズ用プリンタ30にセットされる。
このフルサイズ用プリンタ30としては、自動制御によ
って高速処理するオートプリンタが用いられる。フルサ
イズ用プリンタ30は、長尺フイルムの各コマがプリン
ト位置に向けて移送される際に、各コマに付したノッチ
を検出し、まずプリントすべきコマかどうかを判定す
る。次に、カウントしたノッチの個数を基に、フイルム
用LSIカード26からコマサイズデータを読み出し
て、コマサイズを判定する。もし、パノラマサイズコマ
であると分かると、そのままプリント位置を通過させ
る。他方、フルサイズコマであると分かると、ノッチが
プリント位置の中心で停止するようにフイルム送りを制
御する。
【0036】フルサイズコマがプリント位置にセットさ
れると、このコマの平均透過濃度(LATD)が、フル
サイズコマの外側を覆うように配置されたフイルムマス
クを通して測光用センサで測定され、赤色、緑色、青色
の各色の基本露光量が算出される。これとともに、この
フルサイズコマの露光補正データをフイルム用LSIカ
ード26から読み出し、基本露光量を補正して各色の焼
付露光量を算出する。得られた各色の焼付露光量に応じ
て、フルサイズコマをカラーペーパーに焼付露光する。
同様にして、各フルサイズコマが順番にプリント位置に
自動セットされ、カラーペーパーに自動的に焼付露光さ
れる。
【0037】また、フルサイズ用プリンタ30には、ペ
ーパー用LSIカード31がセットされており、これに
裏印字データが書き込まれる。この裏印字データとして
は、混在コマネガフイルムの受付番号、カラーペーパー
に焼付露光されたフルサイズコマのコマ番号、このフル
サイズコマの露光補正量等がある。なお、このフルサイ
ズ用プリンタ30は、内蔵したパンチャにより、カラー
ペーパーの各プリントコマ間の余白に、カットマークと
して小孔があけられ、そして各オーダーの区切り毎に、
ソートマークとして小孔があけられる。
【0038】焼付露光済みの長尺フイルムのロールとフ
イルム用LSIカード26は、フイルムカッティングイ
ンサータ32に送られる。フイルムカッテイングインサ
ータ32は、長尺フイルムを6コマ毎のフイルムピース
49(図9参照)に切断し、これをフイルム収納シート
50の袋部51に挿入する。各袋部51は、一定ピッチ
で形成されており、その下部が白い帯になっており、こ
の部分が各コマの記録欄52として用いられる。このフ
イルムカッティングインサータ32は印字機を備え、フ
イルム用LSIカード26から読み出したデータを記録
欄52に印字する。
【0039】図9に示すように、第1番目のフイルムピ
ースの長さを短くしてあるから、1件分のフイルム収納
シート50のうち、最上部となる袋部51の左側は、2
〜3コマの空きができる。第1番目の空きコマとなる部
分の記入欄52には、1件分の混在コマネガフイルムに
共通する全体情報55、例えば日付、現像所識別番号、
受付番号等が印字される。
【0040】第2番目の空きコマの部分には、パノラマ
サイズを表す「P」のマーク53と、1件分の混在コマ
ネガフイルムに含まれたパノラマサイズコマの総数「5
4」とが印字される。このフイルム収納シートには、
「P10」と印字されているから、1件分の混在コマネ
ガフイルムには、10個のパノラマサイズコマがあるこ
とが分かる。このパノラマ総数表示から、照合・袋詰め
の際に、第2プリント工程へまわす必要があるかどうか
を知ることができる。更に、特殊サイズプリント写真の
照合・袋詰めするときに、特殊サイズコマが漏れなくプ
リントされたかどうかを知ることができる。
【0041】また、各コマに対応する記録欄52には、
コマ番号56と、露光補正データ57が記録される。そ
して、パノラマサイズコマの場合には、コマ番号56の
前にパノラマサイズコマであることを示す「P」のマー
ク58が印字される。なお、これらの表示を焼増しプリ
ントで利用することにより、プリント手順の間違いをな
くし、かつ同時プリントと同じ状態に仕上げることがで
きる。また、フイルム収納シートには、各オーダーの境
界部に周知のようにミシン目が形成され、長尺フイルム
に対応して1本のロールに巻き取られる。
【0042】他方、フルサイズコマだけを焼付露光した
長尺のカラーペーパーは、ロール形態でペーパープロセ
サ33に送られる。このペーパープロセサ33では、周
知のように各処理槽にカラーペーパーを通して現像処理
する。現像処理後のカラーペーパーは乾燥された後にロ
ール状に巻き取られて、検定器34にセットされる。検
定器34では、フルサイズコマのプリント写真を観察
し、その仕上がりが良好であるか否かを判定し、不良プ
リント写真に対してはマーカーで、例えば斜線2本から
なる不良マークを記録する。また、焼付露光量を変える
ことで仕上がりが良好となる場合には、例えば斜線1本
からなる焼直しマークを記録する。
【0043】なお、フイルム用LSIカード26を用い
て、焼付露光時の露光補正データを表示器に表示し、こ
れを参考にして焼直しの露光補正量を決定し、これをフ
イルム用LSIカード26に書き込んでもよい。この場
合には、フイルム用LSIカード26を焼直し用プリン
タにセットすることで、簡単に焼直しコマを焼付露光す
ることができる。
【0044】検定済みペーパーロールは、ペーパー用L
SIカード31とともに、バックプリンタ35にセット
される。このバックプリンタ35では、ペーパー用LS
Iカード31から裏印字データを読み出して、フルサイ
ズコマだけをプリントした各プリント写真の裏面に、コ
マ番号、露光補正量、受付番号等を印字する。
【0045】ビリング機40には、ロール状のフイルム
収納シートと、ロール状のプリント済みカラーペーパー
とがセットされる。また、フイルム用及びペーパー用L
SIカード26,31もセットされる。更に、ビリング
機40には、不良マークや焼直しマークを検出するマー
クセンサと、カットマーク及びソートマークとを検出す
るマークセンサとが設けられている。このカットマーク
を基準にして、1枚のプリント写真ずつ切断し、そして
ソートマークによりオーダー毎に1まとまりにされる。
【0046】フイルム収納シートのロールから、1件分
のフイルムピースを収納した部分を引き出し、これをシ
ャーカステンの上にセットする。この1件分のフイルム
ピースに記録された各フルサイズコマと、1件分のフル
サイズプリント写真とを照合する。両者が同じものであ
ることを確認してから、連続したフイルム収納シートを
ミシン目から切り離す。
【0047】各DP袋20は、スプライス順に揃えられ
ているから、順番に取り出されて受付番号の照合が行わ
れる。この照合後に、DP袋20をビリング機40の料
金印字機にセットし、図10に示すように伝票綴り46
にDP料金を印字する。このDP料金印字後に、照合済
みの1件分のフイルム収納シート50と、1件分のフル
サイズプリント写真45とがDP袋20に入れられる。
【0048】前記伝票綴り46は、引換え伝票、受付伝
票、売上伝票、受領書、納品書からなり、DP袋20に
印刷した仕上がり明細書の部分に重なった状態で貼着さ
れている。これらの伝票綴りには感圧紙が用いられてい
るため、記入された事項が下の伝票に転写される。な
お、一番上の引換え伝票は、DP受付店において受け付
け時に剥ぎ取られて、ユーザーに渡されている。
【0049】前記DP料金の印字に際しては、ホストコ
ンピュータから読み込んだDP受付店の単価と、各LS
Iカード26,31の情報と、不良マーク検出信号とに
基づいてDP料金が印字される。まず、図10に示すよ
うに、予め入力されているフイルム現像代をDP袋20
の料金計算表47に印字する。次に、ペーパー用LSI
カード31からフルサイズのプリント枚数を検出し、こ
れから不良とされたプリント枚数を引いて、フルサイズ
のプリント枚数を求める。このフルサイズのプリント枚
数と、DP受付店の単価とから、フルサイズのプリント
料を求め、これを料金計算表47に印字する。更に、フ
イルム用LSIカード26から読み出したパノラマサイ
ズコマのプリント予定枚数と、DP受付店の単価とか
ら、パノラマサイズのプリント料を求め、これらを印字
する。最後に、各料金の小計と消費税、及びこれらの総
合計を求め、これらを印字する。
【0050】ビリング機40で処理された1件分のフル
サイズプリント写真45とフイルム収納シート50とを
照合・袋詰めする際に、焼直しが必要なフルサイズコマ
を含んでいるDP袋と、第2プリント工程にまわすDP
袋と、出荷可能なDP袋とに仕分ける。なお、ビリング
機40に、照合・袋詰めユニットを取り付け、料金印
字、照合、袋詰めを自動的に行ってもよい。この場合に
は、フイルム用LSIカード26のデータと、マーク検
出センサからの信号で、DP袋を自動的に仕分ける。
【0051】焼直しコマを含むDP袋20は、第2プリ
ント工程に回す前に、焼直し工程にまわされる。この焼
直し工程ででは、DP袋20からフイルム収納シート5
0と、焼直しマークが記入されたフルサイズプリント写
真とを取り出す。焼直し用プリンタプロセサ42のシャ
ーカステン上にフイルム収納シート50をセットする。
次に、フイルム収納シート50に印字されたコマ番号か
ら、焼直しが必要なフルサイズコマを含むフイルムピー
スを見つけ出し、これをフイルムキャリアに装填して、
焼直しコマをプリント位置にセットする。
【0052】次に、焼直しが必要なフルサイズプリント
写真を観察しながら、裏面に印字された露光補正データ
を参照して、仕上がりを良好にするための新しい露光補
正量を入力する。この新しい露光補正量に基づいて、焼
直しコマをカラーペーパーに焼付露光する。この露光後
に、カラーペーパーは、1枚のシートに切り離され、現
像処理されてから排出される。得られたフルサイズプリ
ント写真は、検査工程44で目視により仕上がりが検査
され、良好であると判定された場合に、フイルム収納シ
ートと照合されてから、元のDP袋20に入れられる。
この照合・袋詰めの際に、フイルム収納シートの印字を
観察して、第2プリント工程にまわすものと、出荷でき
るものとに仕分ける。
【0053】焼直しが不要なDP袋と、焼直し工程を経
たDP袋とは、第2プリント工程にまわされる。この第
2プリント工程では、DP袋20からフイルム収納シー
ト50を取り出して観察する。パノラマサイズコマは、
コマ番号の前にパノラマプリントを示す「P」が記録さ
れるため、フイルム収納シート50内に混在するパノラ
マサイズコマを簡単に見つけることができる。フイルム
収納シート50からパノラマサイズコマを含むフイルム
ピースを取り出し、ミニラボ等のパノラマ用プリンタプ
ロセサ41のフイルムキャリアにセットする。フイルム
収納シート50に印字されたコマ番号を見て、このパノ
ラマサイズコマをプリント位置にセットする。次に、フ
イルム収納シート50に印字された露光補正データを読
んで、これをキーボードで入力する。
【0054】プリントキーを操作すると、プリント位置
にセットされたパノラマサイズコマは、測光用センサで
平均透過濃度が測定され、3色の基本露光量が算出され
る。この測光用センサは、パノラマサイズコマを囲むよ
うに配置されたフイルムマスクを通して、又はパノラマ
サイズコマに応じた受光角を持った受光レンズを通して
測光する。次に、入力された露光補正データで、3色の
基本露光量がそれぞれ修正され、3色の焼付露光量が算
出される。この焼付露光量によって焼付光の光質及び強
度が調節され、パノラマサイズコマがカラーペーパーに
焼付露光される。露光済みカラーペーパーは、1コマの
大きさに切断され、そして現像処理されてパノラマサイ
ズプリント写真として排出される。このパノラマサイズ
プリント写真は、横方向の長さがフルサイズプリント写
真の2倍となっている。以下同様にして、1件分のフイ
ルムピースのパノラマサイズコマが順番にカラーペーパ
ーに焼付露光される。
【0055】1件分のパノラマサイズプリント写真は、
検査工程43で仕上がり状態が検査される。全てが良好
である場合に、フイルム収納シート50に印字されたパ
ノラマサイズコマの総数と、実際に作成された枚数とを
比較してプリント洩れをチェックする。このプリント洩
れの確認後に、フイルム収納シート50とパノラマサイ
ズプリント写真とをDP袋20に袋詰めする。これによ
り、DP袋20には、フイルム収納シート50,フルサ
イズプリント写真45、パノラマサイズプリント写真と
が収納される。このDP袋20は、売上伝票等が切り取
られてから、DP受付店に出荷される。もし、パノラマ
サイズプリント写真に仕上がり不良が含まれている場合
には、再度パノラマ用プリンタプロセサ41にセット
し、焼き直しが行われる。
【0056】前述したパトローネの仕分け工程で、仕分
けられたフルサイズコマだけのパトローネは、前述した
混在コマのパトローネと同様に、図8に示す同時プリン
トシステムが使用される。このフルサイズネガフイルム
では、焼直し工程を使うことがあるが、第2プリント工
程が使われることはない。なお、パノラマサイズコマだ
けのパトローネは、パノラマ用同時プリントシステムに
まわされ、フイルム処理工程、パノラマ専用プリンタに
よる焼付露光、現像処理、ビリング,照合・袋詰め工程
を経てから出荷される。
【0057】パノラマサイズだけのパトローネには、
「パノラマシール」を貼着し、そして混在コマのパトロ
ーネには、「混在シール」を貼着することが励行されて
いるが、ユーザーによってはこれらのシールを貼らない
で同時プリントを依頼することがある。この場合には、
大規模現像所では、フルサイズだけのパトローネとして
仕分けることになる。そのために、フルサイズだけを繋
ぎ合わせた長尺フイルムの中に、混在コマネガフイルム
やパノラマサイズネガフイルムが入り込んでしまうが、
これらの異種ネガフイルムはノッチャ25による検定で
見つけられ、取り除かれる。
【0058】なお、フルサイズネガフイルムの長尺フイ
ルムの中に、混在コマネガフイルムが含まれていても、
本システムではプリント処理に手間や時間がかかること
はないので、あえて取り除かなくてもよい。また、混在
コマネガフイルムの依頼件数が少ない場合には、この混
在コマネガフイルムだけで長尺フイルムを作成すること
ができないから、これをフルサイズネガフイルムの長尺
フイルムに入れるのがよい。このようなケースでは、照
合・袋詰めの際に、フイルム収納シート50のパノラマ
マーク53の有無やDP袋の料金印字から、混在コマネ
ガフイルムを見つけ出すことが必要である。もし、フル
サイズネガフイルムであると判定された場合には出荷に
まわされ、そして混在コマネガフイルムであると判定さ
れた場合には、これを収納したDP袋を第2プリント工
程へまわす。
【0059】なお、上記実施例では、マスキングパター
ンの検索とこれによるフイルタリング処理の他に、パノ
ラマセンサのパノラマ判定データ中の孤立点を探し、こ
の孤立点がある値以下のときにこれを無視するフイルタ
リング処理を行うようにしたが、これは省略してマスキ
ングパターンの検索とこれによるフイルタリング処理の
みによりパノラマサイズコマの自動検出を行うようにし
てもよい。
【0060】また、上記実施例では、デジタルフイルタ
をプログラム処理によりソフト的に構成したが、この他
に、ハードによりデジタルフイルタを構成してもよいこ
とは勿論である。
【0061】また、上記実施例では、フルサイズコマと
パノラマサイズコマとが混在したフイルムについて説明
したが、これらコマサイズはこれに限定されない。例え
ば、フルサイズコマの他に、縦横比が1:1.7のハイ
ビジョンサイズやシネマサイズ、スクエアサイズ等のコ
マが混在したネガフイルムに対しても、これらコマの幅
に対応させてコマサイズセンサを位置決めすることによ
り、同様にしてこれらコマサイズを検出することができ
る。これにより、今後、パノラマサイズコマ以外の上記
のようなコマサイズによる撮影カメラが発売されても、
同じようにしてこれらコマサイズを簡単に検出すること
ができる。
【0062】また、上記実施例では、LSIカード2
6,31を用いて、コマサイズ識別情報や裏印字情報を
各種機器に送るようにしたが、この他にオンラインによ
り、これらデータを各種機器に送るようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サンプリングデータの内、その内の幾つの特定箇所をデ
ジタルフイルタを通して無視し、このデジタルフイルタ
を通したサンプリングデータがフイルムベース濃度領域
にあるときに、このサンプリングデータのコマが特殊サ
イズコマであると判定するから、コマサイズ切換えカメ
ラ等に特有の光洩れやオートデート機構での日付画像等
による濃度部に起因するノイズの影響を排除して、精度
のよいコマサイズ判定を行うことができる。
【0064】また、デジタルフイルタは、カメラ機種に
対応して無視する特定箇所を決めてあるから、カメラの
機種に特有なノイズを除去することができる。また、特
殊サイズコマの判定データ中の孤立点を探し、孤立点が
閾値以下の場合にこれを無視するようにデジタルフイル
タを構成したから、特殊サイズコマの判定精度をより一
層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したパノラマサイズコマの自動検
出方法の要部を示すフローチャートである。
【図2】本発明を実施したパノラマサイズコマの自動検
出装置を示す概略図である。
【図3】コマサイズ判別対象のネガフイルムとパノラマ
センサの配置の一例を示す平面図である。
【図4】マスキングパターン検索プログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図5】パノラマデータ中の孤立点を探してこれを無視
するフイルタリング処理プログラムを示すフローチャー
トである。
【図6】マスキングパターンの一例を示す説明図であ
る。
【図7】フイルタリング処理プログラム中のデータA,
B,C,Dの一例を示す説明図である。
【図8】本発明のパノラマサイズコマの自動検出装置を
用いた写真プリントシステムを示す概略図である。
【図9】同写真プリントシステムで用いるフイルムシー
トの一例を示す平面図である。
【図10】同写真プリントシステムで用いるDP袋の料
金計算表の一例を示す平面図である。
【符号の説明】 1 フイルム移送路 2 ネガフイルム 3 フルサイズコマ 4 パノラマサイズコマ 5 コマセンサ 6,7 パノラマセンサ 10 マルチプレクサ 11 コンパレータ 12 A/D変換部 13 コントローラ 20 DP袋 21 パトローネ 23 スプライサ 25 ノッチャ 26,31 LSIカード 30 フルサイズ用プリンタ 32 フイルムカッティングインサータ 40 ビリング機 41 パノラマ用プリンタプロセサ 42 焼直し用プリンタプロセサ 50 フイルム収納シート 53,58 コマサイズ識別マーク
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】次に、コントローラ13は、パノラマ判定
を行う。このパノラマ判定は、上記各センサ5〜7から
の出力をマルチプレクサ10によりサンプリングし、各
コマの上側下側部分とのそれぞれについてフイルム送
り方向で所定ピッチで16点の濃度データを得る。この
濃度データは、コンパレータ11で濃度有りか否かが判
定され、濃度無しすなわちフイルムベース濃度(最低濃
度)領域にある場合には「0」が、濃度有りの場合には
「1」が出力される。このコマ毎のパノラマ判定データ
はコントローラ13に送られ、ここでプログラムの実行
により、RAM16の所定領域に記録される。上記パノ
ラマ判定は、パノラマ判定データが全て「0」の場合
に、このコマをパノラマサイズコマと判定する。また、
パノラマ判定データ中に「1」のビットが含まれる場合
には、この段階ではフルサイズコマと判定する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】なお、上記実施例では、マスキングパター
ンの検索とこれによるフイルタリング処理の他に、パノ
ラマセンサのパノラマ判定データ中の孤立点を探し、こ
の孤立点がある値以下のときにこれを無視するフイルタ
リング処理を行うようにしたが、これは省略してマスキ
ングパターンの検索とこれによるフイルタリング処理の
みによりパノラマサイズコマの自動検出を行うようにし
てもよい。また、マスキングパターンの特定が困難な場
合には、マスキングパターンの検索とこれによるフィル
タリング処理を行わず、パノラマ判定に先立って孤立点
探索・無視のフィルタリング処理のみ行うようにしても
よい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常サイズコマと特殊サイズコマとが混
    在した写真フイルムから、特殊サイズコマを自動検出す
    る方法において、 前記写真フイルムを送る際に通常サイズコマと特殊サイ
    ズコマ両方の画面内を通過する位置に配置され、この位
    置での写真フイルムの濃度を検出するコマセンサと、写
    真フイルムを送る際に通常サイズコマの画面内を通過す
    るとともに特殊サイズコマの画面外を通過する位置に配
    置され、この位置での写真フイルムの濃度を検出するコ
    マサイズセンサとを備え、コマセンサのコマ検出時に、
    コマサイズセンサによりフイルム送り方向で数カ所につ
    いてサンプリングし、このサンプリングデータの内、そ
    の内の幾つかの特定箇所をデジタルフイルタを通して無
    視し、このデジタルフイルタを通したサンプリングデー
    タがフイルムベースの濃度領域にあるときに、このサン
    プリングデータのコマを特殊サイズコマと判定すること
    を特徴とする特殊サイズコマの自動検出方法。
  2. 【請求項2】 前記デジタルフイルタは、カメラの種類
    に応じて無視する特定箇所が決められたパターンを複数
    個有することを特徴とする請求項1記載の特殊サイズコ
    マの自動検出方法。
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