JPH0523131Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、液状眉墨や液状口紅等の液状化粧品
を塗布するための液状化粧品塗布容器に関する。

「従来の技術」 この種塗布容器として、例えば第４図に示すも
のがある（実開昭61−188512号公報等参照）。

これは、容器体１の口頸部２内に、該口頸部２
に貫挿した塗布部材３をしごくための内向きフラ
ンジ状部４を有する筒状栓５を嵌着させたことを
主たる構成としている。そして、図示例では、上
記口頸部２が容器体１の胴部６と別体に形成され
て、その下端部にはシールリング７を嵌着させて
いる。また、上記筒状栓５の上端には外向きフラ
ンジ部８が付設され、該フランジ部８がパツキン
用として上記口頸部２の頂面に載置されている。
さらに、上記塗布部材３はブラシ軸９とブラシ毛
１０とからなると共に、上記ブラシ軸９の上端部
がキヤツプ１１の下部内へ上下動自在にかつ下方
付勢状態で嵌装されている。図中１２が上記付勢
用のスプリングで、１３は化粧筒である。

このように構成されるため、キヤツプ１１を介
して塗布部材３を引き抜く際には、上記筒状栓５
の内向きフランジ状部４によりブラシ軸９及びブ
ラシ毛１０がしごかれ、塗布部材３への容器体１
内化粧品の付着量が調整される。一方、キヤツプ
１１装着時には、上記筒状栓５の外向きフランジ
部８が口頸部２の頂面とブラシ軸９外面に付設の
下向き段部９ａとに挟着されて当該部位を良好に
シールする。

「考案が解決しようとする問題点」 ところで、上記のような塗布容器において、塗
布部材３が筆状のものであつてその筆穂先を揃え
たい場合には、塗布容器自体に筆穂先を揃えるた
めの機能を有していないため、皿状物を別に用意
して行つていた。そのため、筆穂先を揃える時に
は即応性がなく、面倒であつた。

そこで本考案は、容器体の口頸部部分に筆穂先
を揃えるための機能を効果的にもたせた利便性の
高い液状化粧品塗布容器を提供することを目的と
する。

「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本考案に係る液状化
粧品塗布容器は、容器体１の口頸部２内に、該口
頸部に貫挿した筆状塗布部材３をしごくための内
向きフランジ状部４を有する筒状栓５を嵌着させ
た液状化粧品塗布容器において、上記筒状栓５上
方の口頸部内に第２の筒状栓１５を嵌着させ、該
第２筒状栓の筒壁１６上端に付設した外向きフラ
ンジ部１７をパツキン用として上記口頸部の頂面
に載置させると共に、上記筒壁の上部内面に付設
した第２内向きフランジ状部１８に、上記筆状塗
布部材の筆穂先揃え用の切欠き１９…を形成し
た。

「作用」 筆状塗布部材３を容器体１から引き抜いた後、
筆穂の先端部を第２筒状栓１５の第２内向きフラ
ンジ状部１８において切欠き１９内を内から外へ
と擦上ることにより、穂先が揃えられる。この時
掻落された液状化粧品は筒壁１６内面に沿つて流
下して第１筒状栓５の第１内向きフランジ状部４
上面に至り、ここから胴部６内へと戻される。

なお、上記引抜きの際には、筆状塗布部材３外
面が上記第１内向きフランジ状部４にしごかれて
液状化粧品の付着量が調整されることは従前通り
である。

「実施例」 以下添付図面に基づいて、本考案の一実施例を
説明する。

第１図に示すように、容器体１の口頸部２内
に、該口頸部２に貫挿した塗布部材３をしごくた
めの内向きフランジ状部４を有する筒状栓５を嵌
着させている。

上記口頸部２は容器体胴部６と別体に形成され
ている。上記筒状栓５は口頸部２の下部内に位置
して設けられると共に、その下端には断面Ｕ字状
のシールリング部７Ａが一体に連設されている。
上記塗布部材３は筆軸１４と該筆軸１４下端の筆
穂（図示せず）とからなるものである。

上記筒状栓５上方の口頸部内に第２の筒状栓１
５が嵌着されている。この第２筒状栓１５は、第
２図及び第３図にも示すように、筒壁１６上端に
外向きフランジ部１７が付設され、該フランジ部
１７がパツキン用として上記口頸部２の頂面に載
置されると共に、上記筒壁１６の上部内面に第２
内向きフランジ状部１８が付設され、該フランジ
状部１８に、上記塗布部材３の筆穂先揃え用の切
欠き１９が形成されている。図示例では、上記外
向きフランジ部１７が、キヤツプ１１装着時に、
口頸部２の頂面と筆軸１４外面に付設の下向き段
部１４ａとで挟着されるようになつている。ま
た、上記切欠き１９はデルタ状でかつ周方向へ等
間隔離間して４つ形成されている。

その他の構成は第４図と同様なので、第４図と
同一部材には同一符号を付して詳しい説明は省略
する。なお、上記構成部材は適宜合成樹脂材で成
形製作される。

「考案の効果」 以上説明したように本考案によれば、容器体の
口頸部内にパツキンと整筆機能とを兼備した筒状
栓を装着したので、大きな構造変更を伴うことな
く効果的に整筆機能を付与でき、依つて利便性の
高い液状化粧品塗布容器を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す要部半断面
図、第２図は第２筒状栓の斜視図、第３図は同じ
く平面図、第４図は従来例を示す半断面図であ
る。 ４……内向きフランジ状部、１７……外向きフ
ランジ部、１８……第２内向きフランジ状部、１
９……切欠き。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器体１の口頸部２内に、該口頸部に貫挿した
   筆状塗布部材３をしごくための内向きフランジ状
   部４を有する筒状栓５を嵌着させた液状化粧品塗
   布容器において、上記筒状栓５上方の口頸部内に
   第２の筒状栓１５を嵌着させ、該第２筒状栓の筒
   壁１６上端に付設した外向きフランジ部１７をパ
   ツキン用として上記口頸部の頂面に載置させると
   共に、上記筒壁の上部内面に付設した第２内向き
   フランジ状部１８に、上記筆状塗布部材の筆穂先
   揃え用の切欠き１９…を形成したことを特徴とす
   る液状化粧品塗布容器。