JPH0128722Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、化粧用の爪エナメル及び爪エナメル
除去液を入れた各容器をバツグ等に入れて携帯す
るに便利な携帯用爪エナメル容器に関するもので
ある。

従来のこの種の携帯用爪エナメル容器は、筆付
栓で密閉された爪エナメル容器と、筆付栓で密閉
された爪エナメル除去液容器とが別々に離れて存
在していた。そして、これらの容器の形状は、鏡
台等に置く場合に坐りをよくするため下広がりに
なつていた。そのため、バツグ等に入れて携帯す
る場合には不便であり、また容器が別々に離れて
いるのでバツグの中で互いにぶつつかり合つて損
傷したり、あるいは片方の容器を紛失し易いとい
う欠点があつた。

本考案は、エナメルを入れる容器と、エナメル
除去液を入れる容器をバツグ等に入れて携帯する
のに便利な縦長の筒形状にすると共に、両容器を
接合固定することにより、片方を紛失する恐れが
なく、またバツグの中で互いにぶつつかり合うこ
とのない携帯便利な爪エナメル容器を提供するこ
とを目的とするものである。

本考案は、爪エナメル用容器と爪エナメル除去
液用容器を、耐有機溶剤性材質で同一外径の縦長
筒形状に作り、この両容器の着脱可能なジヨイン
トにより縦長一列に接合できるようにするととも
に、中央で折りたたんで並列に接合できる構造に
した。両容器とジヨイントとの接合は容易に着脱
可能な機構にし、またジヨイントは蝶番によつて
開閉可能に結合され、かつ互いにスナツプ式に着
脱可能な２個の接ぎ手で構成した。

これにより、縦長一列に接合した場合はバツグ
等に入れるのに便利となり、中央で折りたたんで
並列に接合した場合は鏡台等に安置することがで
き、更に両容器接合により、片方の紛失や、バツ
グ中でのぶつつかり損傷を防ぐことができる。

以下、図面に例示した実施例により、本考案を
具体的に説明する。第１図ないし第３図は本考案
の一実施例を示す図であり、第１図は２つの容器
を縦長一列に接合した状態を写す図、第２図は中
央で折りたたみ、２つの容器を並列に接合した状
態を示す断面図、第３図は第２図の底面図であ
る。

図において、１は爪エナメル用の有底円筒形状
のポリプロピレン樹脂製の容器であり、１′は同
質、同一形状の爪エナメル除去液用の容器であ
る。２及び２′はそれぞれ２つの容器１及び１′に
螺着される筆付栓であつて、容器１及び１′と同
一外径をもつ有天蓋円筒形状の栓蓋６及び６′と、
この栓蓋６及び６′と一体構造の筆軸７及び７′
と、この筆軸７及び７′に植設された塗毛８及び
８′とよりなる。筆付栓２及び２′はそれぞれ各容
器１及び１′の頭部外周に設けられたねじ部９及
び９′に螺着されている。容器１及び１′の底部外
周には接合用の環状突起１０及び１０′が設けら
れている。

３，４はそれぞれ容器１及び１′と同一外径の
円台形状をした接ぎ手であり、５は両接ぎ手３，
４をその外周の１箇所で開閉可能に結合した蝶番
である。接ぎ手３，４の接合面の外周には面接合
のためのスナツプ式着脱可能な環状突起１３及び
環状溝１２が設けられており、また接ぎ手３，４
の接合面と反対側の各面の外周には各容器１及び
１′の底部の環状突起１０及び１０′にそれぞれス
ナツプ式着脱可能な環状溝１１及び１１′が設け
られている。

第１図は、筆付栓２及び２′をそれぞれ螺着し
た容器１及び１′の２個が縦長一列に接合された
状態を示しているが、接ぎ手３，４の接合をはず
し、蝶番５を軸として180度開けば、第２図に示
す並列接合の状態になる。第１図の縦列接合にす
ればバツグ等に入れて携帯するのに便利であり、
第２図のように並列接合にすれば鏡台等に安置す
るのに都合がよい。

なお、上記実施例では、容器１及び１′及び筆
付栓２及び２′を円筒形状としたが、これを角筒
形状としても本考案が成り立つことは明らかであ
る。また、容器１及び１′の底部と、接ぎ手３，
４との接合機構を環状突起と環状溝との着脱によ
る機構としたが、ねじ螺合によるねじ機構にする
こともできる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本考案の一実施例を示す
もので、第１図は爪エナメル用容器と爪エナメル
除去液用容器を縦長に一列に接合した状態を示す
図、第２図は２つの容器を中央のジヨイントから
折りたたんで並列に接合した状態を示す図、第３
図は第２図の底面図である。 １……爪エナメル用容器、１′……爪エナメル
除去液用容器、２，２′……筆付栓、３，４……
接ぎ手、５……蝶番、６，６′……栓蓋、７，
７′……筆軸、８，８′……塗毛、１０，１０′，
１３……環状突起、１１，１１′，１２……環状
溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 爪エナメルを入れる容器１及び爪エナメル除去
   液を入れる容器１′と、該容器１に組み込む筆付
   栓２及び該容器１′に組み込む筆付栓２′と、容器
   １と容器１′を接合するジヨイントの接ぎ手３，
   ４及び蝶番５とで構成されており；前記容器１及
   び１′はそれぞれ耐有機溶剤性材質で作られて、
   同一外径の有底筒形状をなし、かつ頭部外周に前
   記筆付栓２及び２′の栓蓋６及び６′を螺着するた
   めのねじ部９及び９′を有し、底部に前記ジヨイ
   ントの接ぎ手３及び４と着脱可能に面接合するた
   めの接合機構１０及び１０′を有し；前記筆付栓
   ２及び２′はそれぞれ耐有機溶剤性材質で作られ
   て、該容器１及び１′と同一外径の有天蓋筒形状
   をなし、かつ底部内周に該容器１及び１′のねじ
   部９及び９′に螺合するねじ部をもつ栓蓋６及び
   ６′と、該栓蓋６及び６′とそれぞれ一体構造でそ
   の中心部に設けられた筆軸７及び７′と、該筆軸
   ７及び７′の先端に植設された塗毛８及び８′を有
   し；前記ジヨイントの接ぎ手３及び４はそれぞれ
   該容器１及び１′と同一外径の台盤形状をなし、
   その一端面でそれぞれ該容器１及び１′の接合機
   構１０及び１０′に着脱可能に結合できる機構１
   １及び１１′を有し、かつ他端面で相互にスナツ
   プ式着脱可能に結合できる機構１２及び１３を有
   し、かつ該結合面の外周の１箇所に設けられた蝶
   番５により蝶番開閉ができ、該蝶番開閉により該
   容器１と容器１′を随時縦長一列接合又は並列接
   合にできることを特徴とする携帯用爪エナメル容
   器。