JPH0523130A - 冷凍スライス野菜 - Google Patents
冷凍スライス野菜Info
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- JPH0523130A JPH0523130A JP3207414A JP20741491A JPH0523130A JP H0523130 A JPH0523130 A JP H0523130A JP 3207414 A JP3207414 A JP 3207414A JP 20741491 A JP20741491 A JP 20741491A JP H0523130 A JPH0523130 A JP H0523130A
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- Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
- Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
Abstract
イッチ等に生野菜のスライスとしてそのまま利用でき、
したがって必要の都度に生野菜を包丁で切断するという
厄介な作業を省略できる、冷凍スライス野菜を提供する
ものである。 【構成】本発明は、生野菜のスライスがその切断面にフ
ィルムが被着された状態で凍結されて成ることを特徴と
している。
Description
る。サラダやサンドイッチ等に生野菜を例えば輪切りに
したスライスが利用されている。本発明は解凍すること
により上記のような生野菜のスライスとしてそのまま利
用できる冷凍スライス野菜に関するものである。
いる。また冷凍保存した生トマトを加温した後に機械的
手段で剥皮することも提案されている(特公昭58−4
2752)。しかし、解凍することによりサラダやサン
ドイッチ等に生野菜のスライスとしてそのまま利用でき
る冷凍スライス野菜は提案されていない。必要の都度、
生野菜を包丁で切断してスライスを得ているのが実情で
ある。
する課題は、従来の実情の下では、必要の都度、生野菜
を包丁で切断しなければならず、その手間が誠に厄介な
点である。
上記課題を解決するべく鋭意研究した結果、生野菜をス
ライスとなし、その切断面にフィルムを被着した状態で
該スライスを凍結して得られる冷凍スライス野菜が正し
く好適であることを見出した。
の切断面にフィルムが被着された状態で凍結されて成る
ことを特徴とする冷凍スライス野菜に係る。
限はない。生トマト、生タマネギ、生ニンジン等、いず
れも対象となる。これらのうちでは、本質的に軟弱な生
トマトを対象とする場合に特に有効であり、該生トマト
としては乱室系トマトを用いるのが好ましい。乱室系ト
マトは遺伝的にゼリー部が乱室になり易い系統のトマト
であり、これには例えば、愛知ファースト、高知ファー
スト等がある。本発明をこれらの乱室系トマトに適用す
ると、解凍時にドリップが少なく、また解凍後に香味及
び形態の優れたスライストマトが得られる。
野菜を3〜10mm程度の肉厚に切断したもの、例えば輪
切りにしたものである。生野菜を一旦凍結しておいてか
ら切断することもできるが、生野菜をそのまま切断する
方が好ましい。切断に用いる機具は、ハム用スライサ
ー、野菜カッター、包丁、パン切りナイフ等、その種類
に特に制限はないが、ハム用スライサーが好ましい。ハ
ム用スライサーを用いると、スライスの肉厚を任意に変
更できるだけでなく、スライスの切断面が滑らかになる
ため、解凍時にドリップが少なく、また解凍後に香味及
び形態の優れたスライス野菜が得られる。
着させるフィルムは、解凍時にドリップを少なくし、ま
た解凍後に生野菜本来の品質を保持した香味及び形態の
良いスライス野菜を得るためのものである。生野菜のス
ライス、特に生トマトのスライスをそのまま凍結する
と、解凍時にドリップが極めて多く、また解凍後に生野
菜本来の品質を失った香味及び形態の劣悪なスライス野
菜しか得られない。被着させるフィルムには、セロハ
ン、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、
可食性素材のフィルム等、単層フィルムの他に、担体フ
ィルムの片面又は両面にセロハンや可食性素材を積層し
た積層フィルムがある。かかる可食性素材には、ゼラチ
ン、プルラン、寒天、グルコマンナン、CMC等があ
り、また担体フィルムには、ポリエステルフィルム、ポ
リプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ
塩化ビニリデンフィルム、ポリアミドフィルム、アルミ
ニウム箔等がある。該担体フィルムは、スライスの切断
面に被着させるフィルムの形状を保持して体裁を良く
し、併せて解凍後における該フィルムの剥離性を良くす
るもので、その肉厚が10〜100μmのものを用いる
のが好ましい。
は、食品衛生上問題がないものであれば、その種類に特
に制限はないが、例示した上記フィルムのうちでは、セ
ロハン、ゼラチンの単体フィルム、ポリエステルフィル
ム又はポリプロピレンフィルムの担体フィルムの片面又
は両面にセロハン又はゼラチンを積層した積層フィルム
が好ましい。これらのフィルムにおいて、セロハン、ゼ
ラチンの単体フィルム又は積層膜はいずれもその肉厚が
5〜50μmのものを用いるのが好ましく、これらはセ
ロハン又はゼラチンがスライスの切断面へ当接するよう
に用いる。
うにゼラチンの積層フィルムを用いると、解凍後に該積
層フィルムをスライスから剥皮する際、ゼラチンの一部
又は全部がスライスに付着残存する。ゼラチンのフィル
ムを用いる場合には、これを剥離する必要もないので、
ゼラチンの全部がスライスに付着残存する。付着残存す
るゼラチンは、その性質上、生野菜と同様の組成である
ことが好ましく、したがって該ゼラチンとしては少なく
ともクエン酸、特にクエン酸及びグルタミン酸を添加し
たものを用いるのが好ましい。例えば、ゼラチン、クエ
ン酸、グルタミン酸及び水から成るゼラチン溶液を加温
下にポリエステルフィルムの表面へ積層した積層フィル
ムを、ゼラチン面がスライスの切断面へ当接するように
用いるのである。
もよいが、急速凍結が好ましい。−50℃程度で急速凍
結すると、解凍時にドリップが少なく、また解凍後に生
野菜本来の品質を保持した香味及び形態の良いスライス
野菜が得られる。通常、スライスの切断面にフィルムを
被着させたものを数枚〜数十枚積み重ね、これを包装し
て−50℃程度で急速凍結する。積み重ねに際してスラ
イス相互間に介在することとなるフィルムは、1枚毎の
スライスに専用のものであっても、又は隣接する2枚の
スライスに共用のものであってもよい。したがって例え
ば、セロハンをポリエステルフィルムに積層した積層フ
ィルムを共用する場合、セロハンが隣接する2枚のスラ
イスの相対面へ当接するようにするため、セロハンをポ
リエステルフィルムの両面に積層した積層フィルムを用
いる。
装、自然包装等、いずれでもよいが、冷凍保存時の品質
保持の点で、真空包装又は窒素ガス置換包装が好まし
い。
マトを製造し、そして解凍したときの解凍時のドリップ
率及び解凍後の官能評価結果を例示するものである。
ト)。 スライス:上記乱室系トマトをハム用スライサーで肉厚
5mmに輪切りにしたもの。 フィルム:次のA〜Eの5種類。A;ゼラチン(厚さ2
0μm)をポリエステルフィルム(厚さ25μm)の両
面に積層した積層フィルム、B;ゼラチン300部(重
量部、以下同じ)、クエン酸1.5部、グルタミン酸
1.5部及び水697部の溶液を塗布量70g/m2で
60℃の加温下にポリエステルフィルム(厚さ25μ
m)の両面に積層した積層フィルム、C;セロハン(厚
さ35μm)、D;セロハン(厚さ35μm)をポリエ
ステルフィルム(厚さ25μm)の両面に積層した積層
フィルム、E;セロハン(厚さ35μm)をポリプロピ
レンフィルム(厚さ25μm)の両面に積層した積層フ
ィルム。 包装:上記スライスの切断面に上記フィルムを被着さ
せ、但し隣接するスライス相互間ではフィルムを共用し
て、スライスを10枚積層したものをポリ袋に充填し、
窒素ガス置換包装。 凍結:−50℃で急速凍結。 解凍:冷蔵解凍40時間。 ドリップ率(%):{ドリップ量(g)/凍結前のスラ
イス量(g)}×100 (ドリップ量;解凍時にスライス野菜から分離した水分
量) 官能評価:男10名及び女10名のパネラーにより、フ
ィルムを用いてスライスを積層→包装→凍結→解凍した
ものと、フィルムを用いないでスライスをそのまま積層
→包装→凍結→解凍したものとをそれぞれ2点比較し、
次の基準で評価。 ◎;0.1%の危険率でフィルムを用いたものが好まし
いと有意検定された。 ○;1%の危険率でフィルムを用いたものが好ましいと
有意検定された。
部側面図)である。乱室系トマトのスライスAの切断面
にフィルム11が被着されている。フィルム11は、ポ
リエステルフィルム31の片面にセロハン21が積層さ
れた積層フィルムであり、セロハン21がスライスAの
切断面に当接されている。この一実施例では、スライス
A・・・の相互間に介在されているフィルム11・・・
はそれぞれに専用となっている。その切断面にフィルム
11・・・が被着されたスライスA・・・は積み重ねら
れており、これらはポリ袋41に窒素ガス置換包装され
ていて、急速凍結されている。
図(一部側面図)である。乱室系トマトのスライスBの
切断面にフィルム12が被着されている。フィルム12
は、ポリエステルフィルム32の両面にゼラチン22,
22が積層された積層フィルムであり、ゼラチン22,
22が隣接するスライスB,Bの切断面に当接されてい
る。この一実施例では、スライスB・・・の相互間に介
在されているフィルム12・・・は隣接するスライス間
で共用となっている。その切断面にフィルム12・・・
が被着されたスライスB・・・は積層されており、これ
らはポリ袋42に窒素ガス置換包装されていて、急速凍
結されている。
明には、解凍することによりサラダやサンドイッチ等に
生野菜のスライスとしてそのまま利用でき、したがって
必要の都度に生野菜を包丁で切断するという厄介な作業
を省略できる効果がある。
図)。
面図)。
・・・ゼラチン、31,32・・・ポリエステルフィル
ム、41,42・・・ポリ袋、A,B・・・スライス
Claims (11)
- 【請求項1】 野菜のスライスがその切断面にフィルム
が被着された状態で凍結されて成ることを特徴とする冷
凍スライス野菜。 - 【請求項2】 野菜がトマトである請求項1記載の冷凍
スライス野菜。 - 【請求項3】 トマトが乱室系トマトである請求項2記
載の冷凍スライス野菜。 - 【請求項4】 フィルムがセロハンである請求項1、2
又は3記載の冷凍スライス野菜。 - 【請求項5】 フィルムが担体フィルムの片面又は両面
にセロハンが積層された積層フィルムである請求項1、
2又は3記載の冷凍スライス野菜。 - 【請求項6】 フィルムが可食性素材のフィルムである
請求項1、2又は3記載の冷凍スライス野菜。 - 【請求項7】 フィルムが担体フィルムの片面又は両面
に可食性素材が積層された積層フィルムである請求項
1、2又は3記載の冷凍スライス野菜。 - 【請求項8】 担体フィルムがポリエステルフィルム又
はポリプロピレンフィルムである請求項5又は7記載の
冷凍スライス野菜。 - 【請求項9】 可食性素材がゼラチンである請求項6、
7又は8記載の冷凍スライス野菜。 - 【請求項10】 可食性素材がゼラチンに少なくともク
エン酸を添加したものである請求項6、7又は8記載の
冷凍スライス野菜。 - 【請求項11】 凍結が急速凍結である請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9又は10記載の冷凍スライ
ス野菜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20741491A JP3002303B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 冷凍スライス野菜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20741491A JP3002303B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 冷凍スライス野菜 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0523130A true JPH0523130A (ja) | 1993-02-02 |
JP3002303B2 JP3002303B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=16539355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20741491A Expired - Fee Related JP3002303B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 冷凍スライス野菜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3002303B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013009620A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Nisshin Flour Milling Inc | 電子レンジ再加熱用ホットサンドイッチの製造方法および該方法で製造されたホットサンドイッチ |
-
1991
- 1991-07-24 JP JP20741491A patent/JP3002303B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013009620A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Nisshin Flour Milling Inc | 電子レンジ再加熱用ホットサンドイッチの製造方法および該方法で製造されたホットサンドイッチ |
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---|---|
JP3002303B2 (ja) | 2000-01-24 |
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