JPH08294377A - パウチ詰惣菜 - Google Patents
パウチ詰惣菜Info
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- JPH08294377A JPH08294377A JP7125565A JP12556595A JPH08294377A JP H08294377 A JPH08294377 A JP H08294377A JP 7125565 A JP7125565 A JP 7125565A JP 12556595 A JP12556595 A JP 12556595A JP H08294377 A JPH08294377 A JP H08294377A
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- JP
- Japan
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- pouch
- chamber
- side dish
- prepared
- cooking sauce
- Prior art date
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D81/00—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
- B65D81/34—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package
- B65D81/3415—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package specially adapted to be heated in hot water, e.g. boil pouches
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D81/00—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
- B65D81/32—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging two or more different materials which must be maintained separate prior to use in admixture
- B65D81/3261—Flexible containers having several compartments
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Package Specialized In Special Use (AREA)
- Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
- Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 販売店のバックヤードで簡単に味付けして調
理することができるパウチ詰惣菜を提供する。 【構成】 パウチの表裏面を接着して内部を左室3と右
室4に分画する仕切部2を設けるとともに仕切部の上部
5は非接着部として左室3と右室4を連絡する窓孔に
し、上記左及び右室の一方に惣菜の固形物成分6、他方
に調理ソース7を充填してなるパウチ詰惣菜1。
理することができるパウチ詰惣菜を提供する。 【構成】 パウチの表裏面を接着して内部を左室3と右
室4に分画する仕切部2を設けるとともに仕切部の上部
5は非接着部として左室3と右室4を連絡する窓孔に
し、上記左及び右室の一方に惣菜の固形物成分6、他方
に調理ソース7を充填してなるパウチ詰惣菜1。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスーパーなどのバックヤ
ードなどで簡単に手を加えるだけで温かい煮物等の惣菜
を供給しうるようにしたパウチ詰惣菜に関する。
ードなどで簡単に手を加えるだけで温かい煮物等の惣菜
を供給しうるようにしたパウチ詰惣菜に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スーパーなどではバックヤードで
調理するもの(米飯、揚物、焼物)とアウトパック(惣
菜ベンダーにより供給)するもの(サラダ類、煮物)と
を区分けしている。家庭用惣菜はスーパーの店頭で、そ
のまま食するように調理、味付けされたものが販売され
ている。このような惣菜の店頭販売は、1人前又は2、
3人前の量に小分けされ、皿に盛られているのが一般的
である。この場合、煮物のような惣菜は、バックヤード
で調理して出来たてのものが供給できれば、お客に好ま
れるのであるが、スーパーなどのバックヤードという限
られたスペースの中では煮物を調理して提供することは
無理であった。そのため惣菜の販売においては、完全に
調理済みの惣菜を仕入れてそれを皿に盛っているのが実
情である。しかし、調理後、販売までに時間が経過する
と惣菜は味がおちるという難点がある。また、保存も容
易ではなく、売れ残り品が出た場合にも、その処置が困
難である。一方、袋詰めした調理惣菜は店頭であけて皿
に盛っても、家庭で作る惣菜のような作り立ての外観、
食感に全く欠ける。煮物のようなものでは、煮物という
よりは煮しめとなり、本来の目的とするものとは異なっ
ており、あまりおいしいものではない。
調理するもの(米飯、揚物、焼物)とアウトパック(惣
菜ベンダーにより供給)するもの(サラダ類、煮物)と
を区分けしている。家庭用惣菜はスーパーの店頭で、そ
のまま食するように調理、味付けされたものが販売され
ている。このような惣菜の店頭販売は、1人前又は2、
3人前の量に小分けされ、皿に盛られているのが一般的
である。この場合、煮物のような惣菜は、バックヤード
で調理して出来たてのものが供給できれば、お客に好ま
れるのであるが、スーパーなどのバックヤードという限
られたスペースの中では煮物を調理して提供することは
無理であった。そのため惣菜の販売においては、完全に
調理済みの惣菜を仕入れてそれを皿に盛っているのが実
情である。しかし、調理後、販売までに時間が経過する
と惣菜は味がおちるという難点がある。また、保存も容
易ではなく、売れ残り品が出た場合にも、その処置が困
難である。一方、袋詰めした調理惣菜は店頭であけて皿
に盛っても、家庭で作る惣菜のような作り立ての外観、
食感に全く欠ける。煮物のようなものでは、煮物という
よりは煮しめとなり、本来の目的とするものとは異なっ
ており、あまりおいしいものではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、
上記の従来の惣菜の販売の難点を克服し、スーパーなど
の店頭で皿に盛って販売するのに好適なパウチ詰惣菜を
提供することを目的とする。本発明の他の目的は販売店
のバックヤードで簡単に味付けして調理することができ
るパウチ詰惣菜を提供することを目的とする。
上記の従来の惣菜の販売の難点を克服し、スーパーなど
の店頭で皿に盛って販売するのに好適なパウチ詰惣菜を
提供することを目的とする。本発明の他の目的は販売店
のバックヤードで簡単に味付けして調理することができ
るパウチ詰惣菜を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記事情に
鑑み種々検討を重ねた結果、パウチの構造と惣菜の構成
を工夫することによって、惣菜の風味の維持と作り立て
の外観と食感の付与、さらには保存性の向上という目的
が達成できることを見出し、この知見に基づき本発明を
なすに至った。すなわち本発明は、(1)パウチの表裏
面を接着して内部を左室と右室に分画する仕切部を設け
るとともに仕切部の上部は非接着部として左室と右室を
連絡する窓孔にし、上記左及び右室の一方に惣菜の固形
物成分、他方に調理ソースを充填してなることを特徴と
するパウチ詰惣菜、(2)調理ソースが増粘剤を含有し
ており、右室の調理ソースを窓孔を通して左室の固形物
成分の方に移しかえ、行きわたらせておくようにしたこ
とを特徴とする(1)項記載のパウチ詰惣菜、(3)真
空包装したものである(1)又は(2)項記載のパウチ
詰惣菜、及び(4)凍結した冷凍食品である(1)、
(2)又は(3)項記載のパウチ詰惣菜を提供するもの
である。
鑑み種々検討を重ねた結果、パウチの構造と惣菜の構成
を工夫することによって、惣菜の風味の維持と作り立て
の外観と食感の付与、さらには保存性の向上という目的
が達成できることを見出し、この知見に基づき本発明を
なすに至った。すなわち本発明は、(1)パウチの表裏
面を接着して内部を左室と右室に分画する仕切部を設け
るとともに仕切部の上部は非接着部として左室と右室を
連絡する窓孔にし、上記左及び右室の一方に惣菜の固形
物成分、他方に調理ソースを充填してなることを特徴と
するパウチ詰惣菜、(2)調理ソースが増粘剤を含有し
ており、右室の調理ソースを窓孔を通して左室の固形物
成分の方に移しかえ、行きわたらせておくようにしたこ
とを特徴とする(1)項記載のパウチ詰惣菜、(3)真
空包装したものである(1)又は(2)項記載のパウチ
詰惣菜、及び(4)凍結した冷凍食品である(1)、
(2)又は(3)項記載のパウチ詰惣菜を提供するもの
である。
【0005】次に本発明に係るパウチ詰惣菜を図示の一
実施例に従って説明すると、図1は本発明に係るパウチ
詰惣菜の一実施例の正面図であり、図中1はパウチを示
し、パウチの内部はパウチの表裏面を接着して形成した
仕切部2によって左室3と右室4とに、分画されてい
る。5は非接着部であり、パウチの表裏面の間に左室3
と右室4間を通じる窓孔を形成している。6は惣菜を構
成する肉、野菜などの固形物成分、7は固形物成分に対
する調理ソース成分である。なお、上記の仕切部を形成
するために表裏面を接着するとは、要するに表裏面が何
らかの方法で接合していることを意味し、融着している
場合も包含する意味である。肉、野菜などの固形物成分
は、煮るなどして一応の味付けがなされているが、タレ
などの調理ソースが加えられていない固形成分である。
また調理ソースは粘度が低すぎる場合は、必要により増
粘成分(澱粉、ガム等)を加えておくことができる。こ
の固形物成分と調理ソースとを封入したパウチは、バキ
ュームシールされている。バキュームシール自体は、通
常のレトルトパウチ製品と同様にして行うことができ
る。
実施例に従って説明すると、図1は本発明に係るパウチ
詰惣菜の一実施例の正面図であり、図中1はパウチを示
し、パウチの内部はパウチの表裏面を接着して形成した
仕切部2によって左室3と右室4とに、分画されてい
る。5は非接着部であり、パウチの表裏面の間に左室3
と右室4間を通じる窓孔を形成している。6は惣菜を構
成する肉、野菜などの固形物成分、7は固形物成分に対
する調理ソース成分である。なお、上記の仕切部を形成
するために表裏面を接着するとは、要するに表裏面が何
らかの方法で接合していることを意味し、融着している
場合も包含する意味である。肉、野菜などの固形物成分
は、煮るなどして一応の味付けがなされているが、タレ
などの調理ソースが加えられていない固形成分である。
また調理ソースは粘度が低すぎる場合は、必要により増
粘成分(澱粉、ガム等)を加えておくことができる。こ
の固形物成分と調理ソースとを封入したパウチは、バキ
ュームシールされている。バキュームシール自体は、通
常のレトルトパウチ製品と同様にして行うことができ
る。
【0006】本発明に係るパウチ詰惣菜の製造法を図2
に従って説明する。まず、図2に示した構造のパウチで
上縁8が開口したパウチ9を用意し、これに左室と右室
に、固形物成分と調理ソース成分とをそれぞれ充填し、
次いで減圧下で上縁8をシールする。図中10はパウチ
の切り口である。なお、パウチの材料としては通常、合
成樹脂フィルム、好ましくは透明なものが用いられる
が、これに限定されるものではない。次いで、パウチ全
体を加熱殺菌処理する。殺菌は常法で行うことができ、
例えば温度95℃で65分程度が採用される。殺菌後、
パウチを冷却する。本発明のパウチ詰惣菜は、通常、真
空包装されているので保存性が良いが、さらに保存性を
高めるため冷凍食品として流通過程におくのが好まし
い。本発明のパウチ詰惣菜に用いられるパウチの構造は
図2のものに限定されず、調理ソースと固形物成分をそ
れぞれ充填できる構造を有し、仕切部を有するものであ
ればどのような形でもよい。図4にこのようなパウチの
他例を示す。図中21は調理ソースを充填するための開
口縁、28は固形物成分を充填するための開口縁、23
は固形物成分の収容室、24は調理ソースの収容室、2
5は窓孔、22は仕切部であり、30はパウチ詰惣菜製
品を取り出すためのパウチの切り口である。この図4の
パウチ29を使用して、パウチ詰惣菜を調製するには、
収容室23、24の片方に固形物成分又は調理ソースの
一方を充填し、開口縁28又は21をシール後、逆さに
して他方にも、残りの成分を充填、シールする。窓孔2
5があるため充填時にはパウチ29を多少斜めにして充
填することが必要となる。
に従って説明する。まず、図2に示した構造のパウチで
上縁8が開口したパウチ9を用意し、これに左室と右室
に、固形物成分と調理ソース成分とをそれぞれ充填し、
次いで減圧下で上縁8をシールする。図中10はパウチ
の切り口である。なお、パウチの材料としては通常、合
成樹脂フィルム、好ましくは透明なものが用いられる
が、これに限定されるものではない。次いで、パウチ全
体を加熱殺菌処理する。殺菌は常法で行うことができ、
例えば温度95℃で65分程度が採用される。殺菌後、
パウチを冷却する。本発明のパウチ詰惣菜は、通常、真
空包装されているので保存性が良いが、さらに保存性を
高めるため冷凍食品として流通過程におくのが好まし
い。本発明のパウチ詰惣菜に用いられるパウチの構造は
図2のものに限定されず、調理ソースと固形物成分をそ
れぞれ充填できる構造を有し、仕切部を有するものであ
ればどのような形でもよい。図4にこのようなパウチの
他例を示す。図中21は調理ソースを充填するための開
口縁、28は固形物成分を充填するための開口縁、23
は固形物成分の収容室、24は調理ソースの収容室、2
5は窓孔、22は仕切部であり、30はパウチ詰惣菜製
品を取り出すためのパウチの切り口である。この図4の
パウチ29を使用して、パウチ詰惣菜を調製するには、
収容室23、24の片方に固形物成分又は調理ソースの
一方を充填し、開口縁28又は21をシール後、逆さに
して他方にも、残りの成分を充填、シールする。窓孔2
5があるため充填時にはパウチ29を多少斜めにして充
填することが必要となる。
【0007】本発明に係るパウチ入り惣菜の使用方法を
述べると、まず、調理ソース7を右室から非接着部5を
通して左室に移動させて、固形物成分の間に調理ソース
をできるだけ入り込ませる。次いでこのようにしたパウ
チ詰惣菜31を図3に示すように湯煎で加熱し、温まっ
たら切り口10を使って袋を開け、バット等に取り出
し、販売に供す。温める時間は、パウチ詰食品の分量な
どにより変わるが、通常、湯中で10〜20分程度で充
分である。この作業は通常、スーパーなどのバックヤー
ドで行われる。
述べると、まず、調理ソース7を右室から非接着部5を
通して左室に移動させて、固形物成分の間に調理ソース
をできるだけ入り込ませる。次いでこのようにしたパウ
チ詰惣菜31を図3に示すように湯煎で加熱し、温まっ
たら切り口10を使って袋を開け、バット等に取り出
し、販売に供す。温める時間は、パウチ詰食品の分量な
どにより変わるが、通常、湯中で10〜20分程度で充
分である。この作業は通常、スーパーなどのバックヤー
ドで行われる。
【0008】本発明において調理ソースの粘度は特に制
限はないが、常温で1,500〜30,000cpが好
ましく、4,000〜15,000cpがより望まし
い。この場合、調理ソースの粘度が低すぎるとバキュー
ムシール時に調理ソースが固形物側に移動してしまう。
また調理ソースの粘度が高すぎる場合は、前記窓孔が小
さいときに移動がしにくくなり、また固形物への浸透が
やりにくくなる。仕切部2の高さは、充填した調理ソー
スが使用前の移動中に固形物成分側に移動するのを防ぎ
うる程度であることが必要であり、調理ソースの粘度、
充填量などにより適宜に定められる。パウチの全体の高
さは特に制限はないが、10〜50cmの範囲で、上部
の窓孔5の長さ(幅)が10〜40mm位であり、好ま
しくは20〜30mmの範囲が実用的である。この窓孔
が小さすぎると調理ソースの移動がやりにくく、また大
きすぎると殺菌中に調理ソースが混ざってしまう。調理
ソースの量は惣菜の種類により異なり、任意に定めるこ
とができるが、通常、固形物成分の1重量部に対し0.
1〜1重量部である。本発明に係るパウチ詰惣菜の別の
態様として、上記の殺菌後、製品を冷却し、製品温度が
30〜40℃くらいに低下したところで調理ソースを固
形物成分の方へ行きわたらせてしまい、次いで冷却して
製品とすることもできる。このように調理ソースで固形
物をつつんでしまうことで、固形物単体では保存性が低
いものでも製品全体に保存性を付与することができる。
この場合、調理ソースには増粘剤であるゼラチン等を配
合しておき(1〜2重量%程度)、冷却工程で固化させ
ることで、保存中の調理ソースの固形物内部への浸透を
防止することができる。例えばゼラチンでは、ゼラチン
の固化、溶解温度が23℃くらいなので、温度設定を、
充填時はこれより高く、固化時はこれより低くすること
が必要となる。
限はないが、常温で1,500〜30,000cpが好
ましく、4,000〜15,000cpがより望まし
い。この場合、調理ソースの粘度が低すぎるとバキュー
ムシール時に調理ソースが固形物側に移動してしまう。
また調理ソースの粘度が高すぎる場合は、前記窓孔が小
さいときに移動がしにくくなり、また固形物への浸透が
やりにくくなる。仕切部2の高さは、充填した調理ソー
スが使用前の移動中に固形物成分側に移動するのを防ぎ
うる程度であることが必要であり、調理ソースの粘度、
充填量などにより適宜に定められる。パウチの全体の高
さは特に制限はないが、10〜50cmの範囲で、上部
の窓孔5の長さ(幅)が10〜40mm位であり、好ま
しくは20〜30mmの範囲が実用的である。この窓孔
が小さすぎると調理ソースの移動がやりにくく、また大
きすぎると殺菌中に調理ソースが混ざってしまう。調理
ソースの量は惣菜の種類により異なり、任意に定めるこ
とができるが、通常、固形物成分の1重量部に対し0.
1〜1重量部である。本発明に係るパウチ詰惣菜の別の
態様として、上記の殺菌後、製品を冷却し、製品温度が
30〜40℃くらいに低下したところで調理ソースを固
形物成分の方へ行きわたらせてしまい、次いで冷却して
製品とすることもできる。このように調理ソースで固形
物をつつんでしまうことで、固形物単体では保存性が低
いものでも製品全体に保存性を付与することができる。
この場合、調理ソースには増粘剤であるゼラチン等を配
合しておき(1〜2重量%程度)、冷却工程で固化させ
ることで、保存中の調理ソースの固形物内部への浸透を
防止することができる。例えばゼラチンでは、ゼラチン
の固化、溶解温度が23℃くらいなので、温度設定を、
充填時はこれより高く、固化時はこれより低くすること
が必要となる。
【0009】本発明を適用しうる惣菜としては、特に制
限はないが、好ましいものは惣菜中の固形物成分(具)
の比較的大きなものであり、例えば筑前煮、肉じゃが、
酢豚、五目野菜煮、里芋煮、かぼちゃ煮、筍煮などがあ
げられる。しかし、このようなものに制限されるもので
はなく、魚介類の味付製品でもよいことはいうまでもな
い。
限はないが、好ましいものは惣菜中の固形物成分(具)
の比較的大きなものであり、例えば筑前煮、肉じゃが、
酢豚、五目野菜煮、里芋煮、かぼちゃ煮、筍煮などがあ
げられる。しかし、このようなものに制限されるもので
はなく、魚介類の味付製品でもよいことはいうまでもな
い。
【0010】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づきさらに詳細に
説明する。 実施例1 次のようにしてパウチ詰筑前煮を製造した。野菜混合品
(人参、ごぼう、筍、椎茸、蓮根など)を1個10g程
度にカットし、95℃で1分間ブランチングし、冷却し
た。鶏もも肉を1個15g程度にカットし、2分間煮
て、冷却した。前記の図2と同様のパウチ(縦横200
mm×300mm、前記図2においてa=205mm、
b=70mm、c=160mm、d=20mm)を用意
し、上記の野菜混合品270gと鶏もも肉90gを混合
して固形物成分としてパウチに左室に充填し、右室にタ
レ90g(粘度8,000cp/20℃)を充填した。
次いで上縁8をバキューム下(70cmHg)でシール
し、95℃で60分間殺菌処理し、チラー水で冷却して
目的のパウチ詰筑前煮を製造した。このパウチ詰筑前煮
の製造後2週間経過したものの袋の右室のタレを圧迫し
て左室の固形物の方に移動させ、タレが固形物の隙間に
入り込み、固形物の周囲にゆきわたるようにした。次い
で、このようにしたパウチを90℃の湯中で20分間加
熱した。次いでパウチを開封して容器にあけ、皿に盛っ
たところ、外観は作り立ての感じが維持されており、食
したところ、作り立てのものと同等の良好な味であっ
た。
説明する。 実施例1 次のようにしてパウチ詰筑前煮を製造した。野菜混合品
(人参、ごぼう、筍、椎茸、蓮根など)を1個10g程
度にカットし、95℃で1分間ブランチングし、冷却し
た。鶏もも肉を1個15g程度にカットし、2分間煮
て、冷却した。前記の図2と同様のパウチ(縦横200
mm×300mm、前記図2においてa=205mm、
b=70mm、c=160mm、d=20mm)を用意
し、上記の野菜混合品270gと鶏もも肉90gを混合
して固形物成分としてパウチに左室に充填し、右室にタ
レ90g(粘度8,000cp/20℃)を充填した。
次いで上縁8をバキューム下(70cmHg)でシール
し、95℃で60分間殺菌処理し、チラー水で冷却して
目的のパウチ詰筑前煮を製造した。このパウチ詰筑前煮
の製造後2週間経過したものの袋の右室のタレを圧迫し
て左室の固形物の方に移動させ、タレが固形物の隙間に
入り込み、固形物の周囲にゆきわたるようにした。次い
で、このようにしたパウチを90℃の湯中で20分間加
熱した。次いでパウチを開封して容器にあけ、皿に盛っ
たところ、外観は作り立ての感じが維持されており、食
したところ、作り立てのものと同等の良好な味であっ
た。
【0011】実施例2 パウチ詰肉じゃがを次のように製造した。まず、じゃが
いもを剥皮し、1個10gの大きさにカットし、95℃
で1分間ブランチングし、冷却した。玉ねぎを剥皮し、
10mm幅にスライスし、95℃で1分間ブランチング
したのち冷却した。人参を剥皮し、イチョウ切し、95
℃で1分間ブランチングしたのち冷却した。牛肉(バラ
肉)を2mm厚にスライスし、調味ダレで煮たのちザル
取りし、冷却した。次に、図2の構造のパウチ(縦横3
00mm×300mm、前記図2においてa=210m
m、b=70mm、c=260mm、d=20mm)を
準備し、この左室に、上記で調理した牛肉80g、玉ね
ぎ96g、人参24g及びじゃがいも200gを混合し
て固形物成分として充填し、右室にタレ80g(粘度
7,000cp/20℃)を充填した。次いで上縁8を
減圧下(70cmHg)でシールし、95℃で60分間
殺菌処理し、チラー水で冷却して、パウチ詰肉じゃがを
作製した。このパウチ詰肉じゃがを3週間保存したの
ち、袋を圧迫して右室のタレを左室の固形物の方に移動
させ、固形物の隙間、周囲にできるだけ入り込むように
した。次いで、90℃の湯中で15分間加熱した。これ
を容器にあけ、皿に盛った。この肉じゃがは、じゃがい
も、人参もしょう油色がついておらず明るい色であり、
作り立て感があるものであった。
いもを剥皮し、1個10gの大きさにカットし、95℃
で1分間ブランチングし、冷却した。玉ねぎを剥皮し、
10mm幅にスライスし、95℃で1分間ブランチング
したのち冷却した。人参を剥皮し、イチョウ切し、95
℃で1分間ブランチングしたのち冷却した。牛肉(バラ
肉)を2mm厚にスライスし、調味ダレで煮たのちザル
取りし、冷却した。次に、図2の構造のパウチ(縦横3
00mm×300mm、前記図2においてa=210m
m、b=70mm、c=260mm、d=20mm)を
準備し、この左室に、上記で調理した牛肉80g、玉ね
ぎ96g、人参24g及びじゃがいも200gを混合し
て固形物成分として充填し、右室にタレ80g(粘度
7,000cp/20℃)を充填した。次いで上縁8を
減圧下(70cmHg)でシールし、95℃で60分間
殺菌処理し、チラー水で冷却して、パウチ詰肉じゃがを
作製した。このパウチ詰肉じゃがを3週間保存したの
ち、袋を圧迫して右室のタレを左室の固形物の方に移動
させ、固形物の隙間、周囲にできるだけ入り込むように
した。次いで、90℃の湯中で15分間加熱した。これ
を容器にあけ、皿に盛った。この肉じゃがは、じゃがい
も、人参もしょう油色がついておらず明るい色であり、
作り立て感があるものであった。
【0012】実施例3 パウチ詰酢豚を次のように製造した。豚もも肉を1個1
0gの大きさにカットし、片栗粉をまぶし、170℃で
2分間フライングし、冷却した。野菜(人参、玉ねぎ、
椎茸、筍など)を1個10gの大きさにカットし、17
0℃で1〜2分間フライングし、油切りしたのち冷却し
た。次に実施例2と同様の大きさのパウチを準備し、こ
の左室に野菜混合品260gと豚肉90gとからなる固
形物成分を充填し、右室にタレ(粘度18,000cp
/20℃)を充填した。実施例1と同様にバキュームシ
ールして、実施例1と同様に殺菌、冷却してパウチ詰酢
豚製品を製造した。このパウチ詰酢豚製品を実施例1と
同様に、タレの移動と加熱をし、開封後容器にあけたと
ころ、作り立ての酢豚と同様の、良好な旨味であった。
0gの大きさにカットし、片栗粉をまぶし、170℃で
2分間フライングし、冷却した。野菜(人参、玉ねぎ、
椎茸、筍など)を1個10gの大きさにカットし、17
0℃で1〜2分間フライングし、油切りしたのち冷却し
た。次に実施例2と同様の大きさのパウチを準備し、こ
の左室に野菜混合品260gと豚肉90gとからなる固
形物成分を充填し、右室にタレ(粘度18,000cp
/20℃)を充填した。実施例1と同様にバキュームシ
ールして、実施例1と同様に殺菌、冷却してパウチ詰酢
豚製品を製造した。このパウチ詰酢豚製品を実施例1と
同様に、タレの移動と加熱をし、開封後容器にあけたと
ころ、作り立ての酢豚と同様の、良好な旨味であった。
【0013】
【発明の効果】本発明のパウチ詰惣菜によれば、店頭で
作り立ての感じのする温かい煮物等の惣菜を販売するこ
とが容易に行え、スーパーなどのバックヤードでちょっ
とした加熱により、均一な混合がなされ、出来立ての感
じを出すことができる。しかも本発明のパウチ詰惣菜に
おいては、真空包装や凍結にすることでシェルフ・ライ
フを延長することができ、調理ソースを店頭に出す直前
固形物成分につけるものであるから、おいしい煮物等の
惣菜を提供することができる。さらに、パウチの内側で
調理ソースを固形物成分にかけるものであるから、異物
等が入ることも、作業者の手に調理ソースが付着するこ
ともなく、衛生的である。
作り立ての感じのする温かい煮物等の惣菜を販売するこ
とが容易に行え、スーパーなどのバックヤードでちょっ
とした加熱により、均一な混合がなされ、出来立ての感
じを出すことができる。しかも本発明のパウチ詰惣菜に
おいては、真空包装や凍結にすることでシェルフ・ライ
フを延長することができ、調理ソースを店頭に出す直前
固形物成分につけるものであるから、おいしい煮物等の
惣菜を提供することができる。さらに、パウチの内側で
調理ソースを固形物成分にかけるものであるから、異物
等が入ることも、作業者の手に調理ソースが付着するこ
ともなく、衛生的である。
【図1】本発明に係るパウチ詰惣菜の一実施例の正面図
である。
である。
【図2】本発明に係るパウチ詰惣菜に用いられるパウチ
の一例を示す正面図である。
の一例を示す正面図である。
【図3】本発明に係るパウチ詰惣菜を湯中で加熱する状
態を示す説明図である。
態を示す説明図である。
【図4】本発明に係るパウチ詰惣菜に用いられるパウチ
の他例を示す正面図である。
の他例を示す正面図である。
1 パウチ詰惣菜 2 仕切部 3 左室 4 右室 5 窓孔 6 固形物成分 7 調理ソース成分 8 パウチの上縁 9 パウチ 10 パウチの切り口 11 パウチの開口縁
Claims (4)
- 【請求項1】 パウチの表裏面を接着して内部を左室と
右室に分画する仕切部を設けるとともに仕切部の上部は
非接着部として左室と右室を連絡する窓孔にし、上記左
及び右室の一方に惣菜の固形物成分、他方に調理ソース
を充填してなることを特徴とするパウチ詰惣菜。 - 【請求項2】 調理ソースが増粘剤を含有しており、右
室の調理ソースを窓孔を通して左室の固形物成分の方に
移しかえ、行きわたらせておくようにしたことを特徴と
する請求項1記載のパウチ詰惣菜。 - 【請求項3】 真空包装したものである請求項1又は2
記載のパウチ詰惣菜。 - 【請求項4】 凍結した冷凍食品である請求項1、2又
は3記載のパウチ詰惣菜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7125565A JPH08294377A (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | パウチ詰惣菜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7125565A JPH08294377A (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | パウチ詰惣菜 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08294377A true JPH08294377A (ja) | 1996-11-12 |
Family
ID=14913346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7125565A Pending JPH08294377A (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | パウチ詰惣菜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08294377A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007143491A2 (en) * | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Hickey Charles P | Food heating system |
WO2013066917A1 (en) | 2011-10-31 | 2013-05-10 | The Turover Straus Group | Apparatus, systems and methods for preparing food in packages having integral compartments |
US9272833B2 (en) * | 2011-12-19 | 2016-03-01 | Nestec S.A. | Packages for consumable products |
-
1995
- 1995-04-27 JP JP7125565A patent/JPH08294377A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007143491A2 (en) * | 2006-06-02 | 2007-12-13 | Hickey Charles P | Food heating system |
WO2007143491A3 (en) * | 2006-06-02 | 2008-01-31 | Charles P Hickey | Food heating system |
US8573845B2 (en) | 2011-03-21 | 2013-11-05 | The Turover Straus Group, Inc. | Apparatus, systems and methods for preparing food in packages having integral compartments |
WO2013066917A1 (en) | 2011-10-31 | 2013-05-10 | The Turover Straus Group | Apparatus, systems and methods for preparing food in packages having integral compartments |
US9272833B2 (en) * | 2011-12-19 | 2016-03-01 | Nestec S.A. | Packages for consumable products |
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