JP3117517U - 冷凍握り寿司 - Google Patents

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Abstract

【課題】解凍時に寿司種から米飯にドリップが滲出することのない冷凍寿司の提供。
【解決手段】俵形状の米飯により形成した冷凍シャリ玉25と、鮪、鯛、イカ、蛸、ホタテ、海老、穴子、玉子等の冷凍寿司種5とを有する冷凍握り寿司において、前記寿司種5は予め握り寿司4の一個分に相当する大きさに加工後にポリエチレン樹脂等の合成樹脂製のシート状の下側フイルムシート3と上側フィルムシート16とにより直接上下側から挟んで寿司種5の種類や数が個別に判別可能に真空包装する。
【選択図】図10

Description

本考案は、握り寿司を冷凍させた冷凍握り寿司に関し、その寿司種に係るものである。
嗜好性の高い(強い)握り寿司は、食する機会も多い反面、家庭で提供される機会は以外と少ない。
寿司のうち、特に、握り寿司は、当業者がシャリ玉と呼ぶ米飯の上に寿司種を重ねて握った直後が美味であるといわれ、カウンター席のみでテーブル席の置かない店舗すらある。この点、宅配の寿司では食味が落ちる。
一方、握り寿司は、寿司種にするために、魚の解体や魚の切り身から刺身にする技術や、更に、米飯粒を握る技術が要求されるため、家庭で自ら調理して提供されるのは困難であるとされ、家庭で握り寿司が調理されて提供される機会は少ないのである。
これを解決するため、従来、シャリ玉と寿司種を合わせた状態の握り寿司を冷凍し、これを家庭で提供するようにしたものは公知であり、公知の冷凍握り寿司は、解凍する際に寿司種を加熱しないように、特殊な、容器に米飯(シャリ玉)と寿司種を入れて提供していた(特許文献1参照)。
また、含水率によってマイクロ波の加熱程度が相違する点に着目して、容器に複数の握り寿司を置くに際して、マイクロ波の加熱程度が強くなる容器の周辺に穴子や玉子を配置し、容器の中央付近に鮪や甘海老を配置する構成は公知である(特許文献2参照)。
特開 2004−136975公報 特開平10−290673号公報
前記公知例は何れも、握り寿司の当業者がシャリ玉と呼ぶ米飯の上に寿司種を載せたまま冷凍するので、寿司種と米飯と同時に凍らず、寿司種のドリップが米飯に滲出することがあるという課題がある。
また、マイクロ波を使用する電子調理機(電子レンジ)は、それぞれ、大きさ・マイクロ波の強さが相違し、解凍対象の冷凍握り寿司も、寿司種の大きさ米飯の形状および重量により解凍時間が相違し、解凍するのが容易でなく、その結果、解凍後の食味が落ちるという課題がある。
前記公知例のうち、前者のものは、容器にマイクロ波遮断膜を設けているから、高価になるという課題がある。
また、前記公知例のうち、後者のものは、数分、電子調理機で加熱し、その後、放置して自然解凍させるため、微妙な解凍技術が要求されるだけでなく、解凍時間が長いという課題がある。
本考案は、安くて、美味しく手軽な握り寿司を、家庭で失敗なく、容易に解凍でき、食味を向上させて提供できるように、工夫したものである。
本考案は、俵形状の米飯により形成したシャリ玉25の上面に、鮪、鯛、イカ、蛸、ホタテ、海老、穴子、玉子等の寿司種5をのせる握り寿司4において、前記寿司種5はポリエチレン樹脂等の合成樹脂製のシート状の下側フイルムシート3と上側フィルムシート16とにより直接上下側から挟んで真空包装した冷凍握り寿司としたものである。
本考案は、前記寿司種5は、予め握り寿司4の一個分に相当する大きさに加工後に冷凍して真空包装するように構成した冷凍握り寿司としたものである。
本考案は、前記寿司種5は、少なくとも、各寿司種5の夫々の種類や数が個別に判別可能に下側フィルムシート3と上側フィルムシート16とにより上下から挟んで真空包装した冷凍握り寿司としたものである。
本考案は、前記各寿司種5の周囲に下側フィルムシート3と上側フィルムシート16とが直接上下に密着する密着部20を夫々形成し、複数の寿司種5の周辺には面状の密着部20を形成するように真空包装した冷凍握り寿司としたものである。
本考案は、前記面状の密着部20の一部は、前記下側フイルムシート3と上側フィルムシート16の縦又は横方向の所定位置に形成する、所定長さを有し一又は複数の間隔21を形成するように構成した冷凍握り寿司としたものである。
請求項1の考案では、下側フイルムシート3と上側フィルムシート16により挟んで包装するので、包装が容易であり、廃棄物を減少させ、しかも、寿司種5は下側フイルムシート3と上側フィルムシート16の外側から流水により解凍できるので解凍の失敗がなく、家庭で握り寿司4を提供できる。
請求項2の考案では、手軽に握り寿司4を提供できる。
請求項3の考案では、商品の選択・管理が容易にできる。
請求項4の考案では、寿司種5の周囲の密着部20により解凍を容易にでき、寿司種5の周辺の面状の密着部20により真空状態の保持を良好にできる。
請求項5の考案では、下側フイルムシート3と上側フィルムシート16の幅方向に間隔21があるので、寿司種5を崩すことなくフィルムを折り畳め、箱詰め等の梱包が容易になる。
本考案の一実施例を図により説明すると、1は搬送用トレーであり、ステンレスの薄板により形成し、所定の大きさを有している。搬送用トレー1の上面には、下側フィルムシート3と後述する上側フィルムシート16とにより二層となるフィルム2のうちの下側フィルムシート3を載置する。フィルム2は、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂をロール状に巻いたものを、シート状に切断して使用し、油脂、脂肪性、酒類、水等を透過せず、また、100℃を越える食品に適合するように形成されている。
この搬送用トレー1上の下側フィルムシート3の上面には、鮪、鯛、イカ、蛸、ホタテ、海老、穴子等の冷凍する握り寿司4のうちの寿司種5を載置する。各寿司種5は、鮪、鯛、イカ、蛸等の場合は一個分の握り寿司4に使用するために所定の大きさに予め切り分けておき、また、ホタテ、海老等の一個をそのまま一個の握り寿司4に使用するものは切り開く等の加工を施しておき、握り寿司4一個分の寿司種5を一切れづつ下側フィルムシート3上に載置する。
また、コハダや穴子等の寿司種5は、事前に「酢締め」、「煮付け」等の下処理等を行って加工し、加工後の寿司種5を下側フィルムシート3の上面に載置する。
この場合、各寿司種5は、夫々の種類や数が個別に判別可能できる程度に重ねて、載置すると、包装後の寿司種5の管理が容易になって、好適である。
また、各寿司種5は、一部周縁を除き、互いに重ならないように、載置すると、冷凍ムラおよび解凍ムラの発生を抑制でき、一層、好適である。
しかして、下側フィルムシート3の上面に寿司種5を載置するに当たって、夫々一個ずつの鮪、イカ、海老、穴子等の10個程の寿司種5を一人前として組合せて載置したり、あるいは、鮪、イカ、海老、穴子等の夫々を単一種類のみの10個程を載置してもよく、このようにすると、消費者の商品選択を容易にして、好適である。
しかして、前記下側フィルムシート3の大きさは、数人前の寿司種5を一度に載置する大きさにすると、一つの下側フィルムシート3に、10個程の寿司種5を一人前として載置し、この一人前の寿司種5群をごとの周囲に所定の大きな隙間を開けて載置して、後述する真空包装機9による真空包装後にフィルム2を切り分けると、多数組の寿司種5を包装することができて、包装作業の効率が向上して、好適である。
寿司種5を載置した搬送用トレー1は、台車11に搬入し、台車11により冷凍機12に運搬し、冷凍機12に搬送用トレー1ごと下側フィルムシート3を供給し、下側フィルムシート3上の寿司種5を冷凍させる。冷凍機12は、公知のものであり、搬送ベルトの上方に冷却用送風機を設け、搬送中に寿司種5を冷凍する。
しかして、冷凍した寿司種5を載せた下側フィルムシート3は、搬送用トレー1ごと前記真空包装機9の台15上に載せ、フィルム2の上側フィルムシート16を被せ、次に、脱気し、寿司種5群の周辺のフィルム2を瞬間的に加熱して、下側フィルムシート3と上側フィルムシート16を密着させる。
即ち、冷凍した各寿司種5の間には、脱気されて下側フィルムシート3と上側フィルムシート16とが密着し、載置された寿司種5群の周囲には加熱されて溶着して密着し、各寿司種5の周囲および周辺には、下側フィルムシート3と上側フィルムシート16とが直接上下に密着する密着部20を形成する。
したがって、密着部20は、前記したように、寿司種5を重ねずに載置して生じるものであると共に、複数組の寿司種5群ごとにフィルム2を出荷段階で切り分けるための切り代としての作用も奏する(図3、図8)。
この場合、図示は省略するが、冷凍機12を通過させて寿司種5を冷凍させるときに使用したのと別の仕上げ包装用の下側フィルムシート3を搬送用トレー1上面に敷き、この仕上げ包装用の下側フィルムシート3の上面に、鮪、鯛、イカ、蛸、ホタテ、海老、穴子等の各寿司種5をその形状に合わせて所定の隙間を置いて載置して、前記したように、前記真空包装機9にて上側フィルムシート16を被せ、脱気して、溶着させて、下側フィルムシート3と上側フィルムシート16を密着させると、下側フィルムシート3に霜が付着していない状態で溶着でき、確実に真空包装でき、好適である。
また、冷凍機12による凍結工程までは、下側フィルムシート3上に同一の寿司種5を載せて作業し、次に、仕上げ包装用の下側フィルムシート3に載せ替えると、載せ替え工程が増加するが、魚体あるいは切り身(柵)を寿司種5にするカット作業から凍結工程まで連続して作業できるので、作業全体の作業効率も向上させられる。
また、冷凍された寿司種5を仕上げ包装用の下側フィルムシート3上面に載置するので、載置作業が容易になるばかりでなく、美麗に並べることができる。
しかして、前記面状の密着部20の一部は、間隔21を形成する(図3、図10、図11)。
即ち、下側フイルムシート3と上側フィルムシート16の縦又は横方向の所定位置には、所定長さを有する一または複数の間隔21を形成し、前記密着部20の内の一部が、下側フイルムシート3と上側フィルムシート16の幅(長さ)方向の所定位置に、全長に亘って形成されて、間隔21となる。
しかして、前記寿司種5と略同様に、握り寿司4のシャリ玉25を冷凍する。シャリ玉25は、握り寿司4のご飯であり、上面に前記寿司種5を載せられるように俵形状に形成される。
シャリ玉25の製造方法は任意であるが、手作業又は装置により炊飯したご飯に所定の合わせ酢等の調味料を混ぜて下処理し、この下処理されたご飯を、手作業、あるいは、シャリ玉成形ロボット(図示省略)等と当業者に呼ばれている装置により予め成形し、成形したシャリ玉25は搬送用トレー1上面に敷いたフィルムシート24の上面に載置し、このフィルムシート24を搬送用トレー1ごと運搬して冷凍機12により冷凍する。
冷凍したシャリ玉25は、紙又は木材により形成した経木26上に、寿司種5の数に合わせた一人前相当の10個程を載置して包み、この経木26のシャリ玉25とフィルム2の寿司種5とをセットにして、搬送用の化粧箱28に収納し、販売・流通させる(図15)。
29は流しの蛇口、30はマイクロ波調理機(電子レンジ)である。
(実施例の作用)
寿司種5は、下側フイルムシート3と上側フィルムシート16により挟んで包装するので、搬送用トレー1の上面に所定の大きさのフィルム2の下側フィルムシート3を載置し、下側フィルムシート3の上面に、鮪、鯛、イカ、蛸、ホタテ、海老、穴子等の握り寿司4の寿司種5を載置する。
この場合、寿司種5は、単に、搬送用トレー1の上面の下側フィルムシート3上に載置するだけなので、載置作業は頗る簡単になる。
即ち、予め袋状に形成したフィルム袋内に、冷凍前の寿司種5を入れようとすると、上下のフィルムに寿司種5がくっついて、思うような配置で並べるのは、非常に大変であるが、本願は、冷凍前の寿司種5であっても、この点、所定の隙間を開けつつ、並べるのも容易、且つ、確実に行える。
しかして、寿司種5を載置した搬送用トレー1はそのまま台車11に搬入し、台車11により冷凍機12まで運搬し、冷凍機12の搬送ベルト上に搬送用トレー1ごと下側フィルムシート3を供給すると、搬送中に冷風を受け、下側フィルムシート3上の寿司種5が冷凍される。
次に、冷凍した寿司種5を載せた下側フィルムシート3は、搬送用トレー1ごと真空包装機9の台15上に載せ、下側フィルムシート3に上側フィルムシート16を被せ、次に、脱気し、瞬間的に、寿司種5の無い部分の周辺の下側フィルムシート3および上側フィルムシート16を加熱して、下側フィルムシート3と上側フィルムシート16を密着させると、フィルム2による寿司種5の真空包装が完了する。
この場合、別途用意した仕上げ包装用の下側フィルムシート3に、冷凍した寿司種5を載せ替えて、上側フィルムシート16を被せて真空包装すると、一層、確実に真空包装できる。
しかして、フィルム2には、一個ずつの鮪、イカ、海老、穴子等の10個程の寿司種5を一人前として組合せた寿司種5群ごとに、所定間隔を置いて包装し、この寿司種5群ごとの周囲のフィルム2には、下側フィルムシート3と上側フィルムシート16とが直接上下に密着する密着部20に形成しているから、この密着部20を切断用の切り代として使用して、複数個のフィルム2により包装された寿司種5群に分割する(図8、なお、理解を容易にするため鋏を図示しているが、これによって切断手段は限定されない)。
したがって、寿司種5の冷凍包装作業の効率・作業性を向上させることができる。
また、切断用の切り代として使用した密着部20を形成するように、下側フイルムシート3と上側フィルムシート16の幅方向に間隔21を設けて、寿司種5を並べて包装してあるから、フィルム2は間隔21に部分で折り畳んだ状態で梱包することができる。
したがって、フィルム2を折り畳んだときに、寿司種5の部分で折れ曲がることはないので、寿司種5の形が崩れることなく、フィルムを折り畳め、箱詰め等の梱包が容易になる。
しかして、手作業、あるいは、シャリ玉製造機(ロボット)と当業者に呼ばれている装置により予めシャリ玉25を成形し、成形したシャリ玉25は搬送用トレー1上面に敷いたフィルムシート24の上面に載置し、このフィルムシート24を搬送用トレー1ごと運搬して冷凍機12により冷凍する。
冷凍したシャリ玉25は、紙又は木材により形成した経木26上に、寿司種5の数に合わせた一人前相当の10個程を載置して包み、この経木26のシャリ玉25とフィルム2の寿司種5とをセットにして、搬送用の化粧箱28に収納し、販売・流通させる(図15)。
消費者は、化粧箱28に入った握り寿司4を購入し、家庭で、経木26のシャリ玉25ごとマイクロ波調理機(電子レンジ)にセットして加熱し、シャリ玉25を加熱している間に、フィルム2の寿司種5に流水(温水を含む)を掛けて強制解凍し、寿司種5の解凍が完了したら、シャリ玉25上に寿司種5を重ねると握り寿司4が完成する。
この場合、シャリ玉25の加熱は2分程であり、また、寿司種5の解凍も2分程でできるので、シャリ玉25の加熱はマイクロ波調理機により自動で行っている間に、同時進行で寿司種5を解凍させると、「2分でお寿司」ということも、食卓で可能となる。
即ち、フィルム2により真空包装された寿司種5は、一個分のシャリ玉25に載せる所定の大きさに予め切り分けてあるから、握り寿司4を家庭で食するときに、一々、寿司種5にするための刺身を作る作業が省略され、著しく手間を不要にするだけでなく、技術が無い家庭でも、プロの職人が切った刺身の寿司種5による握り寿司4を味あうことができる。
したがって、包丁を握ったことのない人や、包丁の無い家庭に、手軽な握り寿司4を提供できる。
しかして、コハダや穴子等は事前に「酢締め」や「煮付け」の下処理を行った寿司種5に形成し、この寿司種5を冷凍しているから、この点でも、職人の握った握り寿司4を家庭に提供できる。
また、シャリ玉25を握るには相当な熟練を要するが、カットした寿司種5の数に対応させてシャリ玉25をセットにしているので、この点でも、職人の握った握り寿司4を家庭に提供できる。
そして、各寿司種5を冷凍して包装するときに、各寿司種5の数や種類が判別することができる範囲で、フィルム2の仕上包装用下側フィルムシート3と上側フィルムシート16とが、互いに重ねるように溶着して真空包装しているので、冷凍ムラができないだけで無く、寿司種5を解凍させるときに、特に、熟練を必要せず、解凍ムラの無い寿司種5を家庭に提供でき、好適である。
即ち、フィルム2は、耐水性を有して形成され、下側フィルムシート3と上側フィルムシート16により包装された各寿司種5の周囲には、下側フィルムシート3と上側フィルムシート16とが直接上下に密着する密着部20を形成しているから、フィルム2および各寿司種5に直接流水(温水を含む)を掛けて解凍することができ、解凍作業を容易にする。
また、フィルム2により包装された各寿司種5は密着部20により夫々略独立して流水を当てることができるから、所謂「氷温(0度)」状態の通過時間を可及的に短縮して解凍させることができ、職人が切った直後の食味抜群の寿司種5を、家庭に供給できる。
また、調理人は、フィルム2全体を持ちながら、フィルム2内の各寿司種5に夫々流水を当てることができるから、おおよその流水を当てる時間に加えて、寿司種5の手触りでも、解凍加減がわかるので、食するまでの時間を考慮しつつ解凍作業が行え、容易に且つ的確に解凍でき、失敗が少ない。
また、寿司種5は、透明の下側フィルムシート3と上側フィルムシート16のみにより真空包装しているので、表裏両面とも視覚によっても、解凍加減がわかり、解凍作業を一層容易に且つ的確にできる。
また、寿司種5の表裏両面とも下側フィルムシート3と上側フィルムシート16が密着するので、真空包装状態を長期間保持できる。
したがって、フィルム2により包装された各寿司種5の間には密着部20が介在しているので、好みの寿司種5であるかの判別のみならず、解凍も容易化・的確化できるので、合理的な構成となる。
しかして、冷凍握り寿司4を構成するシャリ玉25は、経木26により包装されているので、経木26ごと、マイクロ波調理機30にセットすれば加熱できるから、シャリ玉25の解凍作業も頗る容易である。
即ち、シャリ玉25は、樹脂の袋等の容器に入れて加熱すると、容器自体が高温になって、取り出すのが大変であるが、経木26で包装したシャリ玉25はマイクロ波調理機30の使用が可能で、且つ、経木26自体は加熱されず、経木26ごと食卓等任意の場所に運搬できる。
次に、所定温度に加熱した各シャリ玉25上に解凍された寿司種5を載せると、握り寿司4の完成となる。
この場合、シャリ玉25は寿司種5とは別に加熱するので、マイクロ波調理機の使用の失敗が少なく、握り寿司4の製造(解凍および握り作業)の確実性が向上する。
また、寿司種5とシャリ玉25は夫々最適な温度で、寿司種5は冷たく、シャリ玉25はほんのり暖かいという握り寿司4の本来の絶妙な温度差を実現でき、食味を向上させる。
また、シャリ玉25の加熱や寿司種5をシャリ玉25に載せるのを購入者が行うことにより、食品の手作り感(自分で調理した食品)を味わうことができ、一層、食味を向上させ、あるいは、握り寿司4を家族(人)に提供する上での満足感が得られる。
以上のように、本願の握り寿司4は、「切る、握る、解凍技術」の3点において、何の技術も要することなく提供されるので、一般家庭の食卓に職人の握った握り寿司4を提供することができる。
しかして、経木26のシャリ玉25とフィルム2の寿司種5とをセットにして、搬送用の化粧箱28に収納し、販売・流通させるだけでなく、フィルム2により真空包装した寿司種5は、夫々一個ずつの鮪、イカ、海老、穴子等の10個程の寿司種5を一人前として組合せて包装したり、あるいは、鮪、イカ、海老、穴子等の夫々を単一種類のみの10個程を包装販売可能であるから、消費者の商品選択を容易にして、好適である。
また、コハダや穴子等は事前に「酢締め」や「煮付け」の下処理を行った寿司種5に形成しているから、職人の握った握り寿司4を家庭に提供できる。
握り寿司の斜視図。 搬送用トレーとフィルムシートと寿司種の斜視図。 寿司種を載置した平面図。 台車に搬入する状態および冷凍機に搬入する状態図。 真空包装機の台に搬入する状態図。 上側フィルムシートを被せる状態図。 真空包装した寿司種の斜視図。 真空包装した寿司種をフィルムシートを切断して分割する前の平面図。 一人前の真空包装した寿司種の斜視図。 真空包装した寿司種を折り畳んだ断面図。 真空包装した寿司種を折り畳む他の実施例図。 搬送用トレーとフィルムシートとシャリ玉の斜視図。 真空包装した寿司種の断面図。 シャリ玉を経木に載置する状態図。 寿司種とシャリ玉を化粧箱に収納する状態図。 家庭での調理状態図。 寿司種の解凍状態図。 握り寿司の調理状態図。
符号の説明
1…搬送用トレー、3…下側フィルムシート、4…握り寿司、5…寿司種、9…真空包装機、11…台車、12…冷凍機、15…台、16…上側フィルムシート、20…密着部、21…間隔、25…シャリ玉、26…経木、28…化粧箱、29…蛇口、30…調理機。

Claims (5)

  1. 俵形状の米飯により形成したシャリ玉25の上面に、鮪、鯛、イカ、蛸、ホタテ、海老、穴子、玉子等の寿司種5をのせる握り寿司4において、前記寿司種5はポリエチレン樹脂等の合成樹脂製のシート状の下側フイルムシート3と上側フィルムシート16とにより直接上下側から挟んで真空包装した冷凍握り寿司。
  2. 請求項1において、前記寿司種5は、予め握り寿司4の一個分に相当する大きさに加工後に冷凍して真空包装するように構成した冷凍握り寿司。
  3. 請求項1または請求項2において、前記寿司種5は、少なくとも、各寿司種5の夫々の種類や数が個別に判別可能に下側フィルムシート3と上側フィルムシート16とにより上下から挟んで真空包装した冷凍握り寿司。
  4. 請求項1または請求項2または請求項3において、前記各寿司種5の周囲に下側フィルムシート3と上側フィルムシート16とが直接上下に密着する密着部20を夫々形成し、複数の寿司種5の周辺には面状の密着部20を形成するように真空包装した冷凍握り寿司。
  5. 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4において、前記面状の密着部20の一部は、前記下側フイルムシート3と上側フィルムシート16の縦又は横方向の所定位置に形成する、所定長さを有し一又は複数の間隔21を形成するように構成した冷凍握り寿司。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0642039U (ja) * 1992-11-09 1994-06-03 株式会社大同機械製作所 工作機械の被加工物保持装置
JP2009027964A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Toyo Reizo Co Ltd 甘えびの寿司種の製造方法
JP2011004698A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Mitsubishi Shoji Foodtech Co Ltd 個別包装された寿司種

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