JPH0523118A - 食品等の高圧処理方法及び処理装置 - Google Patents
食品等の高圧処理方法及び処理装置Info
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- JPH0523118A JPH0523118A JP3338831A JP33883191A JPH0523118A JP H0523118 A JPH0523118 A JP H0523118A JP 3338831 A JP3338831 A JP 3338831A JP 33883191 A JP33883191 A JP 33883191A JP H0523118 A JPH0523118 A JP H0523118A
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Abstract
る。 【構成】 高圧処理に先立って、食品材料を可撓性容器
15に密封する。可撓性容器15は高圧シリンダ24の処理室
24A に装入し、その後、高圧シリンダ24の処理室24A に
ピストン25を進出することで、可撓性容器15内の食品材
料を等方圧力Fによって高圧処理する。
Description
方法および処理装置に係り、食品等の殺菌・滅菌、酵素
失活、蛋白変性などに利用される。
加熱によるものがほとんどであった。例えば、フルーツ
ジャムを例にとると、果実、砂糖、ペクチンなどを加熱
しながら混合し、常圧下又は減圧下で加熱濃縮後、瓶又
は缶に充填、密封し、さらに、温湯による殺菌および冷
却工程を経て製品化されていた。しかし、この加熱法は
内容物の熱変性、熱分解が起こるため食品の自然風味、
色調を損うおそれがあった。そこで、最近では、加熱に
代替して圧力、すなわち高圧処理による技術が注目され
ている。
(以下、CIP装置という)を利用した高圧処理による
従来技術を例示している。図24は従来例の1を示し、
高圧シリンダ1 の上下開口部には高圧パッキン2でシー
ルした上・下蓋3,4 が嵌合されていて、食品等の被処理
物5 を可撓性容器6 に封入し、該容器6 をバケット8 等
を介して高圧シリンダ1 内に収めて高圧シリンダ1 内
に、加圧ポンプ7 等を介して圧媒を供給しかつ昇圧する
ことで該圧媒による等方圧で被処理物5 を高圧処理する
ものである。
1 に嵌合した高圧パッキン2 を有するピストン9 を高圧
シリンダ1 内に進出することで、シリンダ1 内の圧媒に
等方圧を発生させて容器6 に封入した被処理物5 を高圧
処理するものである。図26は従来例の3を示し、上蓋
3 にベローズ形状の筒体10を設けて高圧シリンダ1 を隔
絶し、筒体10には圧媒用加圧ポンプ11を接続するととも
に、高圧シリンダ1 内にはポンプ12によって液体食品を
供給し、該液体食品を可撓性の筒体10を介しての等方圧
で高圧処理するものである。
管、図26において、13A は処理済食品の回収用配管を
示している。
は、高圧シリンダ1、ポンプ7 等の錆発生を防止し、ポ
ンプ等の摺動パッキン部の潤滑性を良くし、安定性の向
上と寿命の延長を図るために、圧媒としては防錆剤を混
合した水が圧媒として使用される。しかし、被処理物が
食品である場合には、衛生上防錆剤を使用することはで
きない。
は、接水部をすべてステンレス鋼とする必要があり、ポ
ンプ、バルブ等の稼動部の長期安定性に大きなダメージ
を与える。更に、叙述の対策を施したとしても容器6 に
ピンホール等の欠陥があれば、これを通じて圧媒が被処
理物5 の中に混入するおそれがある。
通すが常圧下では安定な水密性を示すことから、ピンホ
ールを通じて圧媒が被処理物中に混入した場合、処理後
そのことを検出することは実質的に不可能である。ま
た、圧媒は高圧シリンダ、ポンプ、タンク、バルブ等を
循環使用されるのでパッキン等の摩耗粉を必然的に含ん
でおり、食品衛生上完全に安全なものとはいえない。
中に混入した場合には、高圧系が汚染され、清浄度の回
復には莫大な手間がかかる。また、被処理物5 によって
は装置側がダメージを受けることもある。従来例の1は
前述したような課題があり、従来例の2はピストン9 に
おける高圧パッキン2 の摩耗粉の発生は避けられず、衛
生上の課題は従来例の1と何らかわりがない。
場合には、図24、図25で示した装置に被処理液を直
接送り込んで該被処理液を圧媒として使い加圧処理する
ことも考えられる。しかし、実際には、叙述の如くパッ
キン等の摩耗粉の混入があり、衛生安全上非現実的であ
り、また、一般にジュース等は少くとも微細な固形物を
含んでおり、これら固形物がバルブ、ポンプ等の機能確
保に大きな障害となり、安定した操業は期待できない。
けれどもパッキン等の摩耗粉の混入、バルブの詰り等の
課題は残っており、筒体10にピンホールがあると前述し
た同様の課題があった。すなわち、従来例では、被処理
物への圧媒の混入を完全に防止することができず、これ
は、被処理物が食品であるときは安全性、衛生上の点で
特に重要な課題である。
限され、長期間安定した操業がきわめて困難である。食
品という特性上、容器6 に付着した水分(圧媒) の除去
には、強制乾燥が必要であり、これでは、部分的に熱の
作用を受けて食品そのものの品質にバラツキが起り、均
質な加圧処理ができない等の課題があった。
ない状態での高圧処理を可能とすることにより、叙述の
課題を解決した食品等の高圧処理法および装置を提供す
るのが第1の目的である。本発明の第2の目的は、特
に、天然果汁等の飲料食品に適した方法と装置を提供す
るのが目的である。すなわち、天然果汁は加熱により、
オフフレーバーの発生や褐変、栄養成分の損失などを受
け易く、品質低下を招き易い。本発明は、加熱処理を施
こすことなく、高圧処理を施こすことにより、変敗の原
因となる酵母やカビを2000〜4000気圧で死滅させ、この
とき、加熱を加えないことで果汁成分は影響を受けず新
鮮なままの色や香りを保持することができる食品等の高
圧処理方法及び処理装置を提供するにある。
しないか又は使用したとしても被処理物に混入するおそ
れはなく、安全性とサニタリー性を約束した食品等の高
圧処理方法および処理装置を提供するにある。本発明の
第4の目的は、被処理物を処理室に段積状に充填するこ
とで所謂一段分ごとの挿入と取出しができて前後工程を
含めた処理の連続化が容易な食品等の高圧処理方法及び
処理装置を提供するにある。
つの被処理物に複数回の加圧処理を繰返して施すことに
よって、より一層の殺菌効果等の高圧処理効果が期待で
きる食品等の高圧処理方法および処理装置を提供するに
ある。本発明の第6の目的は、長期安定に操業できる
し、また、建屋制限を受けることがない食品等の高圧処
理方法および処理装置を提供するにある。
成するために、次の技術的手段を講じている。すなわ
ち、請求項1に係る本発明方法は、食品等の被処理液体
もしくは液体で取囲まれている食品等の被処理物を可撓
性容器に密封し、その後、高圧シリンダ内における圧媒
を有していない空の処理室に前記容器を充填し、その
後、前記容器を圧縮することで被処理液体もしくは被処
理物を取囲んでいる液体に等方圧を発生させて、被処理
液体もしくは被処理物を高圧処理することを特徴とする
ものである。
もしくは被処理物を密封した請求項1の可撓性容器の複
数個を、処理室内に高圧シリンダの軸方向で段積状に充
填し、その後、等方圧を発生させて高圧処理した後、処
理室内に可撓性容器のいくつかを残した状態で処理済の
可撓性容器を高圧シリンダの一端から取出すとともに高
圧シリンダの他端から未処理の可撓性容器を補給し、そ
の後、等方圧を発生させる高圧処理と除圧を交互に複数
回繰返すことを特徴とするものである。
可撓性容器を圧縮して等方圧を発生する手段が、高圧シ
リンダの処理室に嵌合して流体圧で作用する加圧ピスト
ンであることを特徴とするものである。請求項4に係る
本発明方法は、請求項1の処理室が、高圧シリンダ内で
液密状に画成されかつ径方向に弾性変形可能な筒状隔壁
体又は径方向及び軸方向に弾性変形可能な有底筒状隔壁
体で形成されているとともに、請求項1の可撓性容器を
圧縮して等方圧を発生する手段が、前記筒状隔壁体を、
この外面から径内方向に圧縮する加圧液媒体であること
を特徴とするものである。
処理液体もしくは液体で取囲まれている食品等の被処理
物を密封する可撓性容器を備え、空の処理室を内部に有
する高圧シリンダを備え、空の処理室に可撓性容器を挿
入するハンドリング手段を備え、処理室内の可撓性容器
を圧縮することで被処理液体もしくは被処理物を取囲ん
でいる液体に等方圧を発生する等方圧発生手段を備えて
いることを特徴とするものである。
高圧シリンダ内の処理室は、請求項5の可撓性容器を高
圧シリンダの軸方向で複数個段積み可能な室長を有し、
高圧シリンダの一端に可撓性容器を処理室に挿入するハ
ンドリング手段が、他端に処理室から処理済の可撓性容
器を取出すハンドリング手段を備えていることを特徴と
するものである。
器を充填し、該可撓性容器に密封した食品等の被処理液
体もしくは被処理物を取囲んだ封入液体に等方圧を発生
させることによって、圧媒を使用しないか圧媒と隔絶し
た状態で高圧処理をする。
圧して再度の高圧処理を施こすことで複数回処理する。
る。図4から図7は高圧処理の前工程を示しており、食
品等がジュースのように被処理液体14であるときは、こ
の被処理液体14をポリエチレン、フッソ樹脂等のプラス
チックあるいは各種ゴム等のような可撓性容器15内に図
4で示す如く密封する。
ない場合には、図5で示す如く保形性を持つ肉厚の可撓
材料であるとともに液不透過性を有するゴム等で作られ
たケーシング16内に可撓性容器15を収納してもよく、こ
れによって、ハンドリングに便利となる。図5では、ケ
ーシング16は上下蓋17,18 と胴体19とで構成されてお
り、上下蓋17,18 と胴体19との間には水密性を必要とし
ない。すなわち、容器15が水密を保ち、ケーシング16は
液不透過性と保形性を有すればよい。
状、糊状、あるいは粒子を含む液体であってもよい。ま
た、図6で示す如く食品等が固形の被処理物20であると
きは、これを取囲んで液体圧媒21を可撓性容器15に密封
してもよく、更に、図7で示す如く圧媒21の中に可撓性
材料よりなるパック22で食品等を封入したものであって
もよく、このとき、圧媒21としては、清浄な水が一般的
であるが、目的に応じて食塩水、酸性液、アルコール等
を用いることができ、また、パック22としては冷凍食品
等で一部実施されている真空パック食品であってもよ
い。
く、可撓性容器15に、被処理液体14又は圧媒21で取囲ま
れた被処理物20,22が密封される。次に、前述の前処理
をした可撓性容器15は、本発明装置の第1実施例である
図3で示す如く下蓋23を有する高圧シリンダ24の中に形
成された処理室24A に装填される。この場合、高圧シリ
ンダ24内の処理室24A は圧媒等を有しない空の状態であ
り、装填方法としては下蓋23に昇降装置を設けて高圧シ
リンダ24の下方から装填しても又、ホイスト等を用いて
高圧シリンダ24の上方から装填してもよい。
するプレスフレーム26を高圧シリンダ24の軸心上の上下
で係合すべく移動させ、ピストン25の加圧シリンダ27で
示す等方圧発生手段32に油圧等を作用させて図1で示す
如くピストン25を高圧シリンダ24の処理室24A 内部に進
出することで可撓性容器15又はケーシング16を圧縮す
る。
ン25による加圧力が一方向、図示では直進方向に加えら
れるが、容器15内の液体にはパスカルの原理に従って、
あらゆる部分で均一な値の静水圧力(等方圧) Fが発生
する。具体的には、容器15内の液体が水の場合、ピスト
ン25で高さを12.5%程圧縮すると約4000気圧の静水圧が
発生し、17.5%程圧縮すると7000気圧の静水圧が発生
し、この等方圧により液体14および被処理物20,22 は高
圧処理される。
液体が存在しないので、両者の間には特に高圧パッキン
を必要としないし、ピストン25と高圧シリンダ24とのク
リアランスを、容器15又はケーシング16がはみ出ない程
度の以下としておけばよい。また、高圧シリンダ24の中
には、容器15等を複数個収容して同時に高圧処理しても
よいし、高圧シリンダ24は図示の縦形以外に横形として
も何ら問題はない。
蓋23、ピストン25には肉厚のゴム(弾性板) を貼りつけ
ておくことで、高圧処理時の容器15のはみ出しを防止す
ることができる。みかん果汁をポリエチレン製の袋(容
器) に密封し、これをウレタンゴム製のケーシングに収
納した。この組立品を圧媒を有しない空の状態とされた
内径60mmの処理室を有する高圧シリンダ中に装入し、ピ
ストンを押込んで 120トンの力量で10分間加圧した。
50気圧の静水圧力が発生していることになる。高圧処理
後、みかん果汁中の酵母およびカビ数を計測したとこ
ろ、両者とも完全に死滅していることが別った。図8お
よび図9は本発明の第2実施例を示している。
口部に上蓋28と下蓋29が嵌合され、高圧シリンダ24内に
液体非透過性でかつ弾性変形可能な筒状隔壁体30がその
筒両端のパッキン部30A,30B を上・下蓋28,29 等の嵌合
部に嵌挿することで液密とされ、該筒状隔壁体30の内部
に処理室24A を画成している。上蓋28は円環状とされて
高圧シリンダ24に嵌合固定されている外蓋28Aと該外蓋2
8A に挿脱自在に嵌合される中蓋28B からなり、下蓋29
は円環状とされて高圧シリンダ24に嵌合固定されている
外蓋29A と該外蓋29A に挿脱自在に嵌合される中蓋29B
からなり、上・下蓋28,29 の中蓋28B,29B には旋回形若
しくは走行台車形のプレスフレーム31が係脱自在に係合
されて加圧処理中に発生する軸力を担持可能である。
して縦形配置されており、該シリンダ24の胴部に形成し
たポート24B には等方圧発生手段32が接続されている。
等方圧発生手段32は、水、食塩水等の液圧媒のためのタ
ンク33を備え、該タンク33とポート24B を接続する管路
34に、逆止弁35を有する加圧ポンプ36を備えているとと
もに、逆止弁35とポート24B との間の管路34に、絞り37
と減圧弁38を有する戻り管路39が接続されてタンク33に
連絡されている。
28B 又は下中蓋29B の一方を開放した状態で、該開放端
から食品等の被処理液体もしくは液体で取囲まれている
食品等の被処理物を密封した可撓性容器15,16 を筒状隔
壁体30内の処理室24A に充填する。なお、この充填は、
処理室24A 内に、有底の可撓性容器15,16 を装入し、こ
の容器15,16 に食品等の被処理液体もしくは液体で取囲
まれた被処理物を補給した後に、可撓性容器15,16 を処
理室24A 内で密封してもよい。
可撓性容器15,16 を処理室24A 内に充填した後に、該処
理室24A を中蓋28B,29B で閉塞し、望ましくは処理室24
A を脱気処理、すなわち、真空引き処理をしてから図9
に示す如くプレスフレーム31を係合した状態で加圧ポン
プ36を起動することで筒状隔壁体30の外周面に液圧媒を
供給し、昇圧する。
く液圧媒によって径内方向に圧縮され、容器15,16 には
その外周面法線方向からのみ圧縮力が加えられるが、パ
スカルの原理により内部のあらゆる場所で均一な値の等
方圧が発生し、被処理物を高圧処理する。具体的には、
容器15,16 内の液体が水の場合、体積で12.5%程圧縮す
ると約4000気圧の等方圧が発生し、17.5%程圧縮すると
約7000気圧の等方圧が発生する。
物とは筒状隔壁体30によって非接触状態であり完璧に隔
絶されており、両者の混入は確実に阻止される一方、液
圧媒はパッキン部30A,30B にて完全にシールされてい
る。この等方圧を一定時間保持した後、減圧弁38を開放
すると高圧シリンダ24内は大気圧まで減圧され、圧媒は
タンク33に環流され、プレスフレーム31の係合を解除し
てから上中蓋28B 、下中蓋29B のいずれかを開放し、処
理室24A の処理済の可撓性容器15,16 を取出し、ここ
に、高圧処理、例えば殺菌処理が完了する。
変形例であり基本的には第2実施例と同じ構成であり、
共通部分は共通符号で示し、以下、相違する点について
説明する。図10は筒状隔壁体30の径内部に、これより
肉厚で弾性変形可能な筒状サポート40を装着したもので
あり、これは、筒状隔壁体30の自立性、復元性が弱い場
合に有利である。なお、筒状サポート40はこれを径方向
で一体か複数層で構成してもよい。
のであり、これによれば、下蓋29は一体構造にでき、可
撓性容器15,16 の挿入・取出は上蓋28側に限定される。
なお、この図11においても筒状サポートを装着するこ
とができる。図12は筒状隔壁体30自体を円筒厚肉に形
成したものであり、この場合には液圧媒のシールは、上
・下蓋28,29 に付属したパッキン41A,41B,42A,42B でな
される。
状としたものであり、図14は有底部30C を分割し、パ
ッキン42B でシールしたものである。但し、図14の有
底部30C はこれをゴム等の弾性材料で必ずしも作成する
必要はなく、スチール、ステンレス等の剛体材料にする
こともできる。図15および16は高圧シリンダ24をこ
の軸心を水平方向とした横形配置した実施例を示し、こ
れは、装置の据付けにおいて建屋制限の点で有利とな
る。
ダ24等を横形配置しても構わない。図17および図18
は、等方圧発生手段32を処理室24A に進退する加圧ピス
トン25で構成した図1に示す第1実施例に、挿入用ハン
ドリング手段43および取出用ハンドリング手段44等を付
帯させた本発明の好適な第3実施例を示している。図1
7および18において、高圧シリンダ24の内部における
処理室24A は、被処理液体もしくは液体で取囲まれた被
処理物を密封した可撓性容器15,16 の複数個を軸方向に
段積み可能な室長を有し、下蓋23は昇降シリンダ45で高
圧シリンダ24に挿嵌離反可能であるとともに、ベース46
上にはシリンダ47で下蓋23の下面とベース46との間に係
脱自在なスペーサ48を備えている。
ダ24の上端面と加圧シリンダ27の下端面との間に配置さ
れ、かつ、加圧ピストン25に接触しない位置までに可撓
性容器15,16 を間欠的に搬送する図ではローラベルト式
の搬送機49と、加圧ピストン25を処理室24A から引抜い
た状態で搬送機49上の可撓性容器15,16を処理室24Aに投
入する開閉自在なチャック部50を有する伸縮形シリンダ
51とから構成されている。
シリンダ24の下端面とスペーサ48の上端面との間で高圧
シリンダ24の一側方に配置されている開閉自在なチャッ
ク部52を有する伸縮形シリンダ式ストッパ53と、このス
トッパ53の下方に並設されていてチャック部54を有する
伸縮形シリンダ式押込み部材55と、該押込み部材55の押
込端側にあって処理済の可撓性容器15,16 を受止めて搬
送する図ではローラべルト式の搬送機56より構成されて
いる。
ピストン25を処理室24A より引抜くとともに下蓋23で処
理室24A の下部を閉塞した状態において、搬送機49の間
欠運転とシリンダ51の進退およびチッャク部50の開閉動
作により、搬送部49上の可撓性容器15,16 を1ケづつ処
理室24A に挿入し、該処理室24A に複数個、図では5ケ
の可撓性容器15,16 を段積状に収める。
27にピストン25の加圧方向に流体圧を送ることにより、
該加圧ピストン25を処理室24A に進出し、実施例1で示
したと同様に、処理室24A 内で等方圧をパスカルの原理
で作用させ、被処理液、又は液体で取囲まれている被処
理物を高圧処理する(図17参照) 。所定の高圧処理を
施こした後、加圧ピストン25を上昇させて処理室24A の
上方を開放するとともに、スペーサ48を伸縮シリンダ47
の縮小を介して下蓋23より径外方向に離脱させてから、
該下蓋23を昇降シリンダ45の伸長を介してベース46に向
って降下させ、処理済の容器15,16 の取出スペースを確
保する(図18参照)。
部材55の伸長とチャック部54の閉によって保持されて搬
送機56に取出され、一方、2段目の容器15,16 はストッ
パ53によるチャック部52で受止められており、この取出
時間帯を利用して未処理の可撓性容器15,16 が取出個数
と同じだけハンドリング手段43を介して挿入される。こ
れにより、処理室24A には一旦処理した容器15,16 のい
くつかが残されており、下蓋23の閉蓋動作、加圧ピスト
ン25の進出動作によって、再度の等方圧による高圧処理
がなされ、これを順次繰返すことにより、処理室24A 内
において可撓性容器15,16 に収めた被処理物は等方圧処
理と休止を複数回受けることになる。
いて大腸菌を混入した水(被処理液) に、圧力Pを5分
間連続的にかけたときの圧力Pと菌生存率との関係をK
で示し、圧力Pを1分間かけた後30秒間大気圧に戻す休
止時間(除圧時間)をおいた処理を交互に5回繰返した
ときの圧力Pと菌生存率との関係をLで示す。この図2
3で明らかな通り、同じ圧力温度条件で合計加圧時間が
等しい場合でも、加圧と休止を交互に繰返した方が菌の
生存率が低く、殺菌効果が向上していることが理解でき
る。
力 4000kgf/cm2 として3分間加圧した後、30秒の休止
時間をおいた処理を交互に5回繰返したときの菌生存率
を示しており、ほぼ完全殺菌がなされていることが理解
できる。図19は、前述した第3実施例を横形配置にし
た例を示しており、これは建屋制限およびストッパ53を
省略できる点で有利となる。
らの取出部材を設ける必要はある。図20および図21
は、本発明の第4実施例を示し、この第4実施例では先
に図8、9を参照して説明した通り、等方圧発生手段32
として加圧ポンプ36等を採用するとともに、処理室24A
を筒状隔壁体30で構成し、更に、図17、18を参照し
て示した挿入・取出用ハンドリング手段43,44 等を付帯
させたものであり、前述した各実施例と共通する部分は
共通符号で示している。
リンダ45で昇降されるだけではなく、上中蓋28B も昇降
シリンダ45A で昇降されることから、挿入ハンドリング
手段43の搬送機49および伸縮シリンダ51は上下並列で備
えられている他、上中蓋28Bにも上スペーサ48A がシリ
ンダ47A によって係脱自在とされている。この第4実施
例においては、第3実施例と同様に処理室24A 内には複
数個の可撓性容器15,16 を段積状に収めることができ、
該容器15,16 の挿入又は補給は、図21で補給を例にと
って示す如く上スペーサ48A の後退、上中蓋28B の上昇
等で挿入スペースを確保してなされ、処理済の取出は前
述した第3実施例と同じである。
5,16 は等方圧加圧処理と休止(減圧) を複数回繰返し
て処理されるとともに連続処理を可能とする。図22
は、第4実施例を横形配置にしたもので、これによって
も建屋制限ストッパ53を省略できる点で有利となる等
は、第3実施例と同様である。本発明は以上、図示した
実施例に限定されることなく、次のような設計変更は自
由である。
を採用することなくプレスフレーム31を旋回等させて挿
入および取出スペースを確保してもよい。第4実施例に
おいて、上中蓋28B を昇降する昇降シリンダ45A に、プ
レス軸力を担持できる力量をもたせることにより、スペ
ーサ48A を省略することができる。
性を向上させるには、この径内側に、図10で示した筒
状サポート40を付加することができ、このとき、筒状サ
ポート40は軸方向に貫通した孔を有するものを1つ以上
用いることで、軸直角方向の断面形状が円形以外の被処
理物を処理するのに有効である。
に圧媒が混入する可能性が全くなく、食品処理用として
衛生的でかつ安全性がきわめて高くできる。また、可撓
性容器にピンホールがある場合、液が外部に出て容器外
面が濡れるのできわめて容易にピンホールの有無を検出
できる。
ら長期にわたって安定した操業ができる。また、被処理
物と圧媒とは完璧に隔絶するので圧媒として液状のもの
であれば、食塩水、アルコール等を採用することができ
る。更に、被処理物は高圧処理され、加熱処理しないこ
とから、熱変性、熱分解は起こらず、食品本来の新鮮な
香味、色調を維持できる。
すことによって完璧な殺菌ができるし、挿入・取出を連
続的に繰返すことで、生産性も向上する。
ある。
る。
である。
である。
る。
る。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
前の平断面図である。
中の平断面図である。
である。
図である。
である。
である。
図である。
である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 食品等の被処理液体もしくは液体で取囲
まれている食品等の被処理物を可撓性容器に密封し、そ
の後、高圧シリンダ内における圧媒を有していない空の
処理室に前記容器を充填し、その後、前記容器を圧縮す
ることで被処理液体もしくは被処理物を取囲んでいる液
体に等方圧を発生させて、被処理液体もしくは被処理物
を高圧処理することを特徴とする食品等の高圧処理方
法。 - 【請求項2】 被処理液体もしくは被処理物を密封した
請求項1の可撓性容器の複数個を、処理室内に高圧シリ
ンダの軸方向で段積状に充填し、その後、等方圧を発生
させて高圧処理した後、処理室内に可撓性容器のいくつ
かを残した状態で処理済の可撓性容器を高圧シリンダの
一端から取出すとともに高圧シリンダの他端から未処理
の可撓性容器を補給し、その後、等方圧を発生させる高
圧処理と除圧を交互に複数回繰返すことを特徴とする食
品等の高圧処理方法。 - 【請求項3】 請求項1の可撓性容器を圧縮して等方圧
を発生する手段が、高圧シリンダの処理室に嵌合して流
体圧で作用する加圧ピストンであることを特徴とする請
求項1又は2に記載の食品等の高圧処理方法。 - 【請求項4】 請求項1の処理室が、高圧シリンダ内で
液密状に画成されかつ径方向に弾性変形可能な筒状隔壁
体又は径方向及び軸方向に弾性変形可能な有底筒状隔壁
体で形成されているとともに、請求項1の可撓性容器を
圧縮して等方圧を発生する手段が、前記隔壁体を、この
外面から圧縮する加圧液媒体であることを特徴とする請
求項1又は2に記載の食品等の高圧処理方法。 - 【請求項5】 食品等の被処理液体もしくは液体で取囲
まれている食品等の被処理物を密封する可撓性容器を備
え、空の処理室を内部に有する高圧シリンダを備え、空
の処理室に可撓性容器を挿入するハンドリング手段を備
え、処理室内の可撓性容器を圧縮することで被処理液体
もしくは被処理物を取囲んでいる液体に等方圧を発生す
る等方圧発生手段を備えていることを特徴とする食品等
の高圧処理装置。 - 【請求項6】 請求項5の高圧シリンダ内の処理室は、
請求項5の可撓性容器を高圧シリンダの軸方向で複数個
段積み可能な室長を有し、高圧シリンダの一端に可撓性
容器を処理室に挿入するハンドリング手段が、他端に処
理室から処理済の可撓性容器を取出すハンドリング手段
を備えていることを特徴とする請求項5記載の食品等の
高圧処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3338831A JP2655963B2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-12-20 | 食品等の高圧処理方法及び処理装置 |
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---|---|---|---|
JP3-41990 | 1991-03-07 | ||
JP4199091 | 1991-03-07 | ||
JP3338831A JP2655963B2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-12-20 | 食品等の高圧処理方法及び処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0523118A true JPH0523118A (ja) | 1993-02-02 |
JP2655963B2 JP2655963B2 (ja) | 1997-09-24 |
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ID=26381635
Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1991
- 1991-12-20 JP JP3338831A patent/JP2655963B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2655963B2 (ja) | 1997-09-24 |
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