JP2565790Y2 - 液状食品素材の高圧処理装置 - Google Patents

液状食品素材の高圧処理装置

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JP2565790Y2
JP2565790Y2 JP1991082116U JP8211691U JP2565790Y2 JP 2565790 Y2 JP2565790 Y2 JP 2565790Y2 JP 1991082116 U JP1991082116 U JP 1991082116U JP 8211691 U JP8211691 U JP 8211691U JP 2565790 Y2 JP2565790 Y2 JP 2565790Y2
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pressure
liquid food
food material
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piston
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JP1991082116U
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神田  剛
由彦 坂下
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Publication date
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  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、液状食品素材の高圧処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年食品分野への高圧力の利用が盛んで
あり、殺菌、加圧変性などによる製品の高付加価値化あ
るいは新製品の開発が、すでに実用化レベルで行われて
いる。このような目的に対する高圧処理装置、とりわけ
殺菌、滅菌を対象とするものとして隔壁あるいはフリー
ピストンを利用した技術が提案されており、これら技術
は、食品にとって極めて重要な清浄性の確保という面に
おいて極めて優れたものとなっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前述した従来の技術に
おいては、幾分装置価格が高価なものにつくという課題
があった。本考案は、比較的安価にしてかつ処理時の清
浄性を確保し得る液状食品素材を対象とする高圧処理装
置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上方が開口さ
れている有底筒状の高圧容器1 と、該高圧容器1 の上方
開口に高圧封止用パッキン5 を介して摺動自在に嵌挿し
た加圧ピストン6 を具備したピストン加圧式の液状食品
素材の高圧処理装置において、前述の目的を達成するた
めに、次の技術的手段を講じている。
【0005】すなわち、請求項1に係る本考案は、前記
高圧容器1 の有底部2 には、液状食品素材の高圧容器1
内への充填口8 ならびに高圧容器1 外への取出し口9 が
設けられ、前記加圧ピストン6 には、加圧処理後の液状
食品素材を加圧送出するための無菌ガス供給管路20B
が、該素材充填時のエア抜き管路20A とともに設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0006】また、請求項2に係る本考案は、請求項1
の無菌ガス供給管路20B とエア抜き管路20A とが加圧ピ
ストン6 内で共通の管路20となっており、該共通管路20
に装置洗浄用の液供給口29が接続されていることを特徴
とするものである。更に、請求項3に係る本考案は、請
求項1の高圧封止用パッキン5 の下方に、上方向に対す
るダストシール30を加圧ピストン6 に具備させているこ
とを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本考案によれば、高圧容器1 の処理室7 に液状
食品素材(ジュース、牛乳等)を充填口8 から供給し、
このとき、管路20およびライン21等を介してエア抜きし
つつ充填する。処理室7 に食品素材を充填した後に、加
圧ピストン6 を下降させることで殺菌などの加圧処理が
なされ、この加圧処理状態を所定時間だけ保持する。
【0008】加圧処理終了後には、ライン21および管路
20を介して無菌ガスを処理室7 に供給することで、加圧
処理後の液状食品素材を取出し口9 から加圧送出する。
また、装置全体を洗浄するときは、その液供給口29に、
水等の洗浄液管を接続し、ライン21および管路20並びに
処理室7 等を全体にわたって清浄する。更に、加圧ピス
トン6 の摺動等で高圧封止パッキン5 の摩耗粉等は、ダ
ストシール30によって食品中への混入を防止する。
【0009】
【実施例】以下、図を参照して本考案の実施例を説明す
ると、ピストン加圧式の高圧装置の全体を示した図1に
おいて、該高圧装置は、上方が開口されていて下方に下
蓋2 を備えることで有底筒状とされた高圧容器1 と、プ
レス軸力を支持する方形枠状のフレーム3 に固定されて
いる加圧シリンダ4 とを備え、該加圧シリンダ4 に嵌挿
されていて高圧容器1 の上方開口部に高圧封止用パッキ
ン5 を介して摺動自在に嵌挿した加圧ピストン6 等によ
って主構成され、高圧容器1 内が処理室7 とされてい
る。
【0010】下蓋、すなわち、高圧容器1 の有底部2 に
は、処理対象となるジュース、牛乳等の液状食品素材の
処理室7 への充填口8 および処理室7 からの取出し口9
が設けられている。充填口8 には、開閉弁10を介して原
料タンク11から液状食品素材を処理室7 へ圧送するため
のポンプ12を有する充填管路13が接続されている。
【0011】一方、取出し口9 には、取出し用第1開閉
弁14および第2開閉弁15を介して製品タンク16に到る製
品取出しライン17が接続されていて、該ライン17にはバ
イパスする形で第3開閉弁18が設けられ、該第3開閉弁
18は加圧処理時に第1開閉弁14からリークを生じた場合
に、例えば殺菌等の加圧処理が不充分な製品が食品タン
ク16に混入するのを防止しており、また、ライン17には
安全弁19が備えられている。
【0012】加圧シリンダ4 の加圧・ピストン6 には、
管路20が形成されていて、該管路20には加圧ピストン6
の摺動を許容すべく可撓接手等を介して加圧処理後の製
品取出しのための無菌ガス供給ライン21が接続されてい
る。無菌ガス供給ライン21には、無菌ガスボンベ22、圧
力調整器23、第1・2開閉弁24,25 および逆止弁26並び
に無菌フィルタ27が備えられているとともに、バイパス
する形でエア抜きのための開閉弁28が備えられている。
【0013】従って、この図示した実施例では、管路20
およびライン21等は、エア抜き用管路20A と無菌ガス供
給管路20B とを共用している。但し、管路20A,20B を個
別に形成し、管路20A には開閉弁28を有するラインを、
管路20B にはフィルタ27等を有するライン21を個別に接
続することもできる。更に、逆止弁26と第2開閉弁25と
の間のライン21には、バイパスする形で高圧装置系洗浄
用の液接続口29が設けられているとともに、加圧ピスト
ン6 には高圧封止用パッキン5 の下方に、少なくとも上
方からのダストをシールするためのダストシール30が設
けられ、ピストン6 の摺動に伴うパッキン5 の摩耗粉等
が食品中への混入するのを導圧孔31と相まって防止して
いる。
【0014】次に、図示した実施例において液状食品素
材の殺菌等の処理について説明すると、液状食品素材
は、加圧ピストン6 を高圧容器1 内に所定深さまで挿入
した状態でライン21の第1開閉弁24及びエア抜き用開閉
弁28を開にしたエア抜き可能な状態で取出し口9 の開閉
弁14を閉、また充填口8 の開閉弁10を開として、ポンプ
12によって充填口8から処理室7 に送給され、この送給
によって管路20A を介してエア抜きされつつ充填され
る。
【0015】しかる後、開閉弁10、14,24 はいずれも閉
にした状態で加圧ピストン6 の下降により処理室7 中の
液状食品素材は等方圧により加圧されて例えば殺菌処理
が行われる。この場合、加圧に伴うピストン6 の摺動に
よる高圧封止パッキン5 の摩耗粉等はダストシール30に
よって混入が防止されるとともに、一方、開閉弁18,28
は開および開閉弁15,25 は閉にされており、加圧処理に
伴う開閉弁14等からリークを生じた場合に、例えば殺菌
不十分な製品が製品タンク16に混入するのが防止され
る。
【0016】所定時間加圧保持した加圧処理終了後、ラ
イン21の開閉弁24,25 およびライン17の開閉弁14を開に
するとともに開閉弁28を閉にし、ボンベ22からの無菌ガ
ス圧力によって製品は最初部分的に開閉弁18からライン
17の洗浄のため放出され、次いで開閉弁18を閉、開閉弁
15を開にして製品タンク16に回収される。この回収にお
いて、無菌ガスの過圧はパイロット圧で安全弁19によっ
てリリーフされ、一方、回収後の装置全体の洗浄は、液
接続口29に水等の洗浄液をライン21、処理室7 およびラ
イン17に流動させることによってなされる。
【0017】図2は、本考案の好適な応用例であり、図
示のように、本考案に係る高圧処理装置の少なくとも3
基配列して、処理室7 への液状食品素材の充填(図示例
では1基目)、加圧保持(図示例では2基目)、および
製品のタンク16への回収(図示例では3基目) を、順次
交互に行わしめる構成をとったものであり、図示におい
て黒塗りつぶしの開閉弁は閉、白抜きの開閉弁は開の状
態を示し、図1で示した部材等と共通する部材は共通符
号で示している。
【0018】従って、図2に示すシステムによれば、効
果的な操作が可能となる。なお、以上詳述したものにお
いて、高圧容器1 は底部2 を一体に形成したものであっ
てもよく、また、管路20A,20B はこれを個別に形成した
ものであってもよい場合がある。
【0019】
【考案の効果】本考案は、以上の通りであり、本考案に
よれば、比較的シンプルな構成のピストン加圧式高圧装
置を、最大限に清浄性を確保した装置として、処理コス
トを低減することを可能ならしめ、もって食品分野への
高圧利用を一段と促進せしめるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す 断面図である。
【図2】本考案の応用例を示す 断面図である。
【符号の説明】
1 高圧容器 2 有底部 6 加圧ピストン 8 充填口 9 取出し口 16 回収タンク 20A エア抜き管路 20B 無菌ガス供給管路 22 無菌ガスボンベ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方が開口されている有底筒状の高圧容
    器(1) と、該高圧容器(1) の上方開口に高圧封止用パッ
    キン(5) を介して摺動自在に嵌挿した加圧ピストン(6)
    を具備したピストン加圧式の液状食品素材の高圧処理装
    置において、 前記高圧容器(1) の有底部(2) には、液状食品素材の高
    圧容器(1) 内への充填口(8) ならびに高圧容器(1) 外へ
    の取出し口(9) が設けられ、前記加圧ピストン(6) に
    は、加圧処理後の液状食品素材を加圧送出するための無
    菌ガス供給管路(20B) が、該素材充填時のエア抜き管路
    (20A) とともに設けられていることを特徴とする液状食
    品素材の高圧処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の無菌ガス供給管路(20B) とエ
    ア抜き管路(20A) とが加圧ピストン(6) 内で共通の管路
    (20)となっており、該共通管路(20)に装置洗浄用の液供
    給口(29)が接続されていることを特徴とする請求項1記
    載の液状食品素材の高圧処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の高圧封止用パッキン(5) の下
    方に、上方向に対するダストシール(30)を加圧ピストン
    (6) に具備させていることを特徴とする請求項1記載の
    液状食品素材の高圧処理装置。
JP1991082116U 1991-10-09 1991-10-09 液状食品素材の高圧処理装置 Expired - Lifetime JP2565790Y2 (ja)

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JPH0534889U JPH0534889U (ja) 1993-05-14
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