JPH0523085Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は椅子に関するものである。

［従来の技術］ 椅子において折り畳み式あるいは分解組み立て
式の構成のものは見受けられるが、これに加えて
昨今、座り心地などの実用性と、さらにインテリ
ア機能を備えるようにすることが望まれており、
それらの要望に応ずるべく各要素を兼ね備えるこ
とは、設計上において難しいことであつて、これ
らの要望に応える椅子の出現が期待されている現
状にある。

［考案が解決しようとする課題］ この考案は前記の要望に応えるもので、椅子に
おいて、背板を一枚の板状とすることによつて、
座位して背中を背板に寄り掛つたときにおいて、
弾力性ある反発力を身体に伝えることによつて、
座り心地がよく、また、全体として安定性があ
り、コンパクトに分解、折り畳むことができて、
収納、移動などに便利であり、また優れたデザイ
ンの椅子を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 一枚状の板材よりなる背板の座位位置に腰掛け
部分を取り付け、背板の両側に配置した四角形枠
状片を、腰掛け部分の前寄り部分にその前側垂直
部を取り付け、背板の下端にその下側水平部を取
り付けたことを特徴とする椅子の構成、一枚状の
部材よりなる背板の座位位置に腰掛け部分を螺着
して取り付け、背板の両側において四角形枠状片
を、腰掛け部分の前寄り部分にその前側垂直部を
取り付け、背板の下端にその下側水平部を着脱自
在に取り付けたことを特徴とする前記記載の椅子
などの構成とする。

［作用］ 座位したときにおいて、背板に寄り掛かつた際
にそれが一枚の板状の構成によつて身体に反発す
る弾力を与えて座り心地がよく、また安定性がよ
く、そして全体が簡易に分解、あるいは組み立て
ができることによつて、梱包、収納、運搬にまこ
とに便利である。

［実施例］ 第１図に示すものはこの考案の椅子Ａの全体を
示し、それは上方より下方に達する適度の湾曲面
を有する一枚の板状体の背板１の途中、座位位置
において、腰掛け部２を、蝶番ａ［後述］によつ
て取り付け、背板１の下端部両端と、腰掛け部２
の下方に設ける前側片４の両端において、四角形
枠状片３，３′のそれぞれの下側水平部と前側垂
直部を取り付ける。なお背板１および腰掛け部２
は適宜、クツシヨン材、上部被覆材によつて覆つ
てあるが、それは必ずしも必要ではない。

この四角形枠状片３，３′が、椅子Ａの脚およ
び肘掛け部を構成することとなる。

すなわち、第２図に示すように、四角形枠状片
３，３′を両側に配置して、前側片４、後側片５
をねじb₁〜b₄で取り付け、前側片４の中央部分に
おいてねじb₅を腰掛け部２に取り付け、四角形枠
状片３，３′の下辺３ａ，３a′に下側片６の両側
端をねじb₆，b₇によつて取り付ける。

さらにこの下側片６に、背板１の最下辺の下端
部をねじb₈，b₉によつて取り付ける。

なお背板１と下側片６は一体化されていてもよ
い。

第３図は椅子Ａを横方向よりみた構成を示し、
図示左側が前部分であり、背板１は後側片５とは
無関係であることを示す。

第４図は椅子Ａを収納函Ｂ内に折り畳んで収納
した状態を示すもので、第１図示の組み立て前、
または分解時において、背板１と腰掛け部２とは
蝶番ａによつて細長く偏平状となり、これを四角
形枠状片３，３′を下にしてその上におけば、収
納函Ｂ内にコンパクトに収納され、保管、運搬に
まことに便利となる。

なおこの図においてその他の付属部材は除いて
図示してある。

［考案の効果］ この考案の椅子は座位したときにおいて、背板
に寄り掛かつた際に、それが一枚の板状の構成を
よつて身体に反発する弾力を与えて座り心地がよ
く、また全体として安定性があり、また全体が簡
易に分解、組み立てができることによつて、梱
包、収納、保管、運搬にまことに便利であり、ま
た全体として優れたデザインの椅子となる。

この考案の椅子は一般用の椅子としてはもとよ
り、たとえば電位治療用の椅子などの治療用の椅
子として、比較的、長時間、座り続ける必要があ
る際に使用されるとき、座り心地がよいことによ
つて疲れを与えない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の椅子の全体斜視図、第２図
は脚部と肘掛け部を構成する分解斜視図、第３図
はこの考案の椅子の側面よりみた説明図、第４図
はこの考案の椅子の収納状態を示す図である。 Ａ……椅子、１……背板、２……腰掛け部、
３，３′……四角形枠状片、４……前側片、５…
…後側片、６……下側片、Ｂ……収納函。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 一枚状の板材よりなる背板の座位位置に腰掛
   け部分を取り付け、背板の両側に配置した四角
   形枠状片を、腰掛け部分の前寄り部分にその前
   側垂直部を取り付け、背板の下端にその下側水
   平部を取り付けたことを特徴とする椅子。 ２ 一枚状の板材よりなる背板の座位位置に腰掛
   け部分を蝶着して取り付けたことを特徴とする
   請求項１記載の椅子。 ３ 背板の両側において四角形枠状片を、腰掛け
   部分の前寄り部分にその前側垂直部を、背板の
   下端にその下側水平部を着脱自在に取り付けた
   ことを特徴とする請求項１，２記載の椅子。 ４ 腰掛け部分の前寄り下方部分に前側片を取り
   付け、その両端に四角形枠の前側垂直部を取り
   付けたことを特徴とする請求項１，２，３記載
   の椅子。 ５ 背板の下部分に下側片を取り付け、その両端
   に四角形枠状片の下側水平部を取り付けたこと
   を特徴とする請求項１，２，３，４記載の椅
   子。 ６ 背板の後方において後側片を四角形枠状片に
   取り付けたことを特徴とする請求項１，２，
   ３，４，５記載の椅子。