JPH05229410A - 車両洗浄装置 - Google Patents

車両洗浄装置

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JPH05229410A
JPH05229410A JP20433192A JP20433192A JPH05229410A JP H05229410 A JPH05229410 A JP H05229410A JP 20433192 A JP20433192 A JP 20433192A JP 20433192 A JP20433192 A JP 20433192A JP H05229410 A JPH05229410 A JP H05229410A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄時に、車両の塗装面を痛めることのない
車両洗浄装置を提供する。 【構成】 回転体10の外周に設けた柔軟な洗浄板1を
車体の表面に接触させて該車体の表面を洗浄する洗浄装
置において、柔軟な洗浄板1の円周方向断面を略波型に
形成する。 【効果】 洗浄板の断面が略波形に形成されているの
で、洗車時に車両表面に接し始めるとき、波形が変形す
るように作用し、車両表面に接するときの衝撃が吸収さ
れ、塗装面を痛めることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転体の外周に設けた
柔軟な洗浄体を車体の表面に接触させて該車体の表面を
洗浄する車両洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】洗車装置は、文献名を挙げるまでもなく
従来周知で、一般に次のように構成されている。すなわ
ち床面上に敷設された走行レール上を往復動する門形を
した走行フレームを主構成要素とし、この走行フレーム
にトップブラシ、サイドブラシ等の回転ブラシ類、水、
洗剤、ワックス等を噴射する各種ノズル、乾燥用のブロ
ワ装置、制御装置等が搭載されている。したがって、こ
れらの装置を使用して自動車のあらゆる面を自動的に洗
浄するとこができるが、特に回転ブラシを車体の表面に
接触させながら回転させ、車体の表面に付着している
泥、砂等を洗い落とすことができる。ところで、上記の
ような洗車装置に設けられている回転ブラシは、周知の
ようにブラシ毛から構成されている。そしてブラシ毛は
一般にポリエチレン等の樹脂から形成されている。この
ような合成樹脂製の回転ブラシは、色々な利点を有し多
年実用に供されている。例えば水分の吸着量が少なく、
必要以上に重量が増すこともなく、凍結の心配もない。
さらにはブラシ毛の材質あるいは大きさ等を変えて、引
っ張り強度を調節することができ、洗車中にブラシ毛が
車両の突起物等に引っかかったとき、引っかかったブラ
シ毛のみが切れるようにして、車両の突起物を保護し、
また回転ブラシ装置自体に無理な力が作用することを避
けることができる、等の利点がある。
【0003】しかしながら、ブラシ毛から構成されてい
る回転ブラシ装置にも、問題点はある。例えばブラシ毛
は、ポリエチレン等の軟質な樹脂から形成されてはいる
が、洗車中は回転力により遠心力が生じ、ブラシ毛の先
端部は車体の表面に打ち付けられ、この打付けられる物
理的な作用で洗浄されるので、泥、砂等を車両の塗装面
に擦り付けることになり、塗装面を痛めることがある。
本来車両の洗浄の目的は、車両表面に付着した汚れの除
去にあるが、除去操作にともない「洗車傷」という問題
がつきまとう。車両表面の汚れの主な物質は、泥、砂、
カーボン等であり、これらの物質の中には車両の塗装表
面より硬い物質も含まれている。このことは、ブラシ毛
の物理的衝撃により洗浄すると、車両の塗装表面に傷痕
を付けることを意味している。水、洗剤等で泥、砂など
を遊離させながらブラツシングするときでも、遊離した
泥、砂などは車両の塗装表面上で、ブラシ毛により物理
的に叩きつけられ、攪拌されるので、塗装表面に同様に
傷が付く恐れがあることに変わりはない。
【0004】そこで、織布あるいは不織布から構成され
た回転ブラシも例えば特開昭61ー261153号、実
開昭60ー63232号等に提案されている。すなわち
特開昭61ー261153号には、回転殻の周囲にフエ
ルト状の軟質材の短冊を取り付けた回転ブラシが示され
ている。したがって、回転殻を回転駆動すると、軟質材
の短冊は遠心力で、従来の毛ブラシから構成されている
回転ブラシと同様に、半径外方に広がり洗車することが
できる。また実開昭60ー63232号には、回転軸の
回りに吸水性の柔軟な円板を所定の間隔をおいて複数枚
取り付けた洗車用ローラが示されている。この洗車用ロ
ーラによっても回転軸を駆動すると、同公報の第6図に
示されているように、円板の先端部が車両面に当たって
曲がった状態で洗車することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の短冊状の回転ブ
ラシも、また円板製の洗車用ローラも洗車時に車両表面
に接触する材質は、柔軟な例えばフエルト材から形成さ
れているので、合成樹脂製のブラシ毛に比較すれば、洗
車時の塗装表面の保護はある程度期待できる。しかしな
がら、特開昭61ー261153号に記載されている回
転ブラシは、軟質材の短冊から構成されているとは言
え、遠心力で棒状に放射方向に広がらせ、適切な接触圧
で車体表面に接して洗浄するには、短冊にある程度の剛
性と重量とが必要である。そのため、車両表面では短冊
が叩くように接してから拭くように接して洗浄が行われ
る。このように叩くようにして接すると、前述と同様に
泥、砂を塗装面に強く擦り付け傷を付ける問題がある。
また実開昭60ー63232号に記載の円板状あるいは
螺旋状の拭き板も、車体表面では遠心力により叩くよう
に接してから拭くように接して洗浄が行われる。したが
って前記と同様な問題がある。本発明は、上記した従来
の問題点に鑑みてなされたもので、車両の塗装面を痛め
ることのない車両洗浄装置、すなわちある程度の剛性を
有すると共に、洗浄動作時において車両表面に接し始め
るときの接触衝撃を小さくして、泥、砂を塗装面に強く
擦り付け傷を付ける問題を解決した車両洗浄装置を提供
することを目的としている。もっとも本出願人により、
円周方向断面を波形に形成した車両の艶出し装置は、実
公昭51ー49811号により提案されている。この考
案は、別の洗浄装置で洗剤等を使用して洗浄し、そして
乾燥した後にこの考案の艶出し装置を使用して車両の表
面を磨いて光沢を出す空拭きをするもので、本発明が目
的とする水や洗剤の使用を伴う泥や砂を洗い落とす洗浄
装置に適用することは意図されておらず、洗浄時に車両
の塗装面に付く傷痕の問題を解決しようとするものでは
ない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、回転体の外周に設けた柔軟な洗浄体を車
体の表面に接触させて該車体の表面を洗浄する洗浄装置
において、前記柔軟な洗浄体の円周方向断面形状は、鋸
の歯状、パルス波形状、台形状等の略波形形状に形成さ
れている。請求項2記載の発明は、回転体の外周に設け
た柔軟な洗浄体を車体の表面に接触させて該車体の表面
を洗浄する洗浄装置において、前記柔軟な洗浄体の円周
方向断面形状は、鋸の歯状、パルス波形状、台形状等の
略波形形状に形成されていると共に、略波形に形成され
ている折曲部近傍には複数個の通孔が設けられている。
また請求項3記載の発明は、柔軟な洗浄体の先端部に
は、先端部から中心部に向かって所定深さの切り込みが
入れられている。請求項4記載の発明の柔軟な洗浄体
は、回転体の軸方向から見て略扇形を呈するユニットか
ら構成され、請求項5に記載の発明の柔軟な洗浄体は、
回転体の軸方向から見て円盤状になるように構成されて
いる。そして請求項6に記載の発明の柔軟な洗浄体は、
回転体の外周に、取付け位置を軸方向に順次ずらして螺
旋状に取り付けられている。
【0007】
【作用】本発明は、上記のように構成されているので、
柔軟な洗浄体を例えば門型をした走行フレームに搭載す
る。そして柔軟な洗浄体の先端部が車両の表面に多少曲
がって接触している状態で、回転体を駆動し、従来の洗
浄装置と同様にして車両の表面を洗浄する。このとき門
型をした走行フレームには、水、洗剤、ワックス等を噴
射する各種ノズルと共に、乾燥用のブロワ装置および制
御装置等が必要に応じて搭載された走行フレームを使用
することができる。柔軟な洗浄体の円周方向断面形状が
略波形に形成されている折曲部近傍に複数個の通孔が設
けられている発明は、上記のように作用すると共に、洗
車時に柔軟な洗浄体に入った水は、通孔を通って洗浄体
外に排出される。また、柔軟な洗浄体の先端部に、先端
部から中心部に向かって所定深さの切り込みが入れられ
ている発明は、切り込みが入っている部分を主として洗
車する車体表面に接触させて洗浄する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。本実施例
に係わる洗浄体1は、複数個のユニットから構成される
が、ユニットの構成材料としては、柔軟な材料例えば繊
維質の布、不織布、紙状の化学繊維等があり、不織布と
しては長繊維不織布が適している。これらの材料として
は、例えば旭化成(株)のエルタス(登録商標)品番E
01100がある。このような材料からなる洗浄体1の
第1実施例のユニットAは、図1の(イ)に示されてい
るように、1枚の例えば長繊維不織布から山部2、2
と、谷部3、3と、斜面部とを有し山部2から谷部3の
高さを約60mmになるように、連続した波型に折曲げ
加工されている。そして長手方向の中間部CーCにおい
て、山部2、2と谷部3、3を押しつぶすように圧縮し
て両端部4、4を矢印M、Mの方向に引き寄せ、要部5
と骨部6とからなる扇形に折曲げられている。折曲げる
途中の扇形になった状態は、図1の(ロ)に示されてい
る。このように扇形に折り曲げられた洗浄体1のユニッ
トAは複数個用意される。なおユニットAの両端部に位
置する斜面部7、8は、後述するようにして互いに接続
される。
【0009】洗浄体1のユニットA、Aを取り付けるた
めの回転体10の径は、約100mmで、図2の
(イ)、(ロ)に示されているように、中心シャフト1
1と、その外周に固定されている塩化ビニールあるいは
金属管からなる円筒12と、そして円筒12の外周に固
定されている複数個のL字形の取付具13、13を有す
るハブ14、14とから構成されている。したがって、
これらのハブ14、14の取付具13、13を適宜利用
して、洗浄体1のユニットA、Aの要部5を、回転体1
0の回りに取付け固定する。このとき、図2の(ロ)に
示されているように、ユニットA、Aを回転体10の軸
方向に複数段にわたって取付け、複数段に取り付けたユ
ニットA、Aの合計の幅すなわち軸方向の長さが、洗浄
する車体に適した所定長さになるようにする。そしてユ
ニットA同志の骨部6、6が合わされる斜面部7、7お
よび他のユニットAの骨部6、6に合わされる斜面部
8、8は、互いに接着剤、縫い合わせ、溶着等の手段で
つなぎ外径が約700〜1100mmの円盤状に一体化
する。洗浄体1のユニットA、Aの一部が回転体10に
取り付けられ、一体化された状態は、図2に示されてい
る。このように構成された洗浄体1を、例えば従来周知
の門型をした走行フレームに搭載して図3に示されてい
るように、自動車Jのトップ、両サイド等を従来の洗車
ブラシと同様にして、例えば100〜200r・p.m
で駆動して洗浄する。すなわち洗浄体1の先端部が10
0mm程度車両表面に押し当たり、多少曲がった状態で
洗車する。このとき噴射ノズルから水、洗剤等を車両表
面に噴射して洗浄できることは勿論である。
【0010】本実施例によると、色々な効果が得られ
る。例えば洗浄体1の円周方向断面あるいは骨部6の断
面は波形に形成されているので、洗浄時に洗浄体1が回
転して車両の表面に接するとき、山部2、2あるいは谷
部3、3が崩れるようにして接する。したがって、接触
が始まるとき、叩きつけるようにして車両J表面に接す
る衝撃が山部2、2あるいは谷部3、3が崩れるときに
吸収され、車両表面に塗装面より硬い物質が付着してい
ても、塗装面が痛むようなことがない。また洗浄体1
は、柔軟な材料から構成されているが、骨部6は波型に
加工されているので、ある程度の剛性を有し、回転速度
が遅くても洗浄に必要な接触圧が得られる。さらには、
洗浄体1は、ユニットA、Aが斜面7、7および8、8
でつながっているので、タイヤハウジング等の隙間にそ
の先端部が入り込むようなこともない。
【0011】洗浄体1のユニットA、Aの別の取付方が
図4に示されている。本実施例によると、ユニットA、
Aは段違いにハブ14、14の周りに取り付けられる。
ユニットAの骨部6、6が合わされる斜面部7は広い
が、他のユニットAの骨部6に合わされる斜面部8は、
段違いになっている分だけ狭くなっている。これらの斜
面部7、7、8、8も接着剤、縫い合わせ等の手段で同
様につないで一体化されている。本実施例によると、ユ
ニットA、Aが段違いに設けられているので、前述の効
果に加えて、洗浄するときユニットAと、ユニットAの
間を他のユニットAが埋める形となり、洗い残しが無く
なる効果が得られる。また図には示されていないが、ユ
ニットA、Aをハブ14、14の周りに螺旋状につない
で取り付けることもできる。このように実施すると、段
違いに設けた場合と同様に、洗い残しが無くなる効果が
得られる。
【0012】図5には、洗浄体1のユニットAのさらに
別の取付方が示されている。すなわちユニットAの要部
5において捻り、骨部6のa群とb群とが互い違いにな
るようにして、ハブ14、14のL字形の取付具13、
13に固定されている。このように捻られて取り付けら
れていると、洗浄体1のユニットAを段違いに設けた場
合、あるいは螺旋状に設けた場合と同様な効果が得られ
る。図には示されていないが、ユニットAの骨部6、6
の向き合った斜面部7、7および他のユニットAの骨部
6、6に向き合った斜面部8、8は、つなぐことなく、
互いに独立した状態でも実施できる。すなわちこの場合
はユニットAが洗浄体となる。また骨部6、6の長さが
異なっていても同様に実施できる。
【0013】図6は、洗浄体1のユニットの第2、3実
施例を示す平面図であるが、図6の(イ)にはユニット
Bの骨部6、6の谷部3、3に複数個の通孔9、9が穿
設された実施例が示されている。山部2、2と見るか谷
部3、3と見るかは、見方が相違するだけで、これらの
通孔9、9は、山部2か谷部3の少なくともいずれか一
方に設けられている。このようなユニットB、Bを、図
2、4あるいは5に示されているように、洗浄体1に組
立て、そして車両Jを洗浄できることは明らかである。
本実施例のようにユニットBに通孔9、9が設けられて
いると、洗浄時の水はけが良くなる。特に自動車のサイ
ドの洗浄に適用するとき、ユニットBの谷部3、3が下
側に来るようにすると、水はこれらの通孔9、9を通っ
て排出される。全体として前述したような効果が得られ
ることは明らかである。図6の(ロ)に示されている第
3実施例のユニットDは、骨部6、6の先端部4に幅1
0mm、深さ80mmの切込部15、15が先端部から
中心方向に入れられて、先端部が細分化されている。前
述した実施例のユニットA、Bと同様、ハブ14、14
の取付具13、13に取り付けて洗浄体1を構成でき
る。本実施例によると、骨部6、6の先端部4が、従来
のブラシ毛のように細くなっているので、車両面への細
やかな当たりと、柔らかな接触が得られる。先端部4以
外は波型になっているので、全体として前述したような
効果が得られる。
【0014】前述した洗浄体1のユニットA〜Dは、い
ずれもその円周方向断面は波型に形成されているが、他
の形状に折り曲げた第4〜8実施例が図7、10、11
に示されている。図7に第4実施例のユニットEが示さ
れている。図7の(イ)はユニットEの展開図である。
前述した実施例と同様に骨部20と要部21とから構成
されている。そして骨部20の断面は図7の(ロ)に示
されているように、略台形状を呈している。さらに詳し
く説明すると、ユニットEの骨部20は、頂面部22と
底面部23と、これらの面部22、23を結んでいる斜
面部24、24とから、断面形状が略台形状を呈するよ
うに折り曲げ形成されている。そしてこれらの頂面部2
2と底面部23は、図7の(ロ)、(ハ)、(ニ)に示
されているように、要部21に向かってその幅が順次狭
くなり、要部21においては頂面部22と底面部23は
なくなり、単に折り曲げられている。このように、頂面
部22と底面部23が、要部21に向かって幅が順次狭
くなっているので、ユニットEの展開図は略扇形をして
いる。
【0015】本実施例においても、ユニットEの先端部
には頂面部22、底面部23および斜面部24とにわた
って切れ目25、25を入れることができる。切れ目2
5、25の深さおよび間隔は、ユニットEの材質、洗浄
時のユニットEの回転速度、車両表面に押しつける深さ
等により異なり、決定された数値ではないが、例えば深
さは80mm、幅は10mm程度で実施できる。また斜
面部24の幅は、骨部20から要部21にわたって一様
の60mmで、頂面部22あるいは底面部23の先端部
における幅は20mm程度で実施できる。また図には示
されていないが、頂面部22あるいは底面部23に前述
した実施例と同様に通孔を設けることもできる。上記の
ように形成されたユニットEは、図8の(イ)、(ロ)
に示されているように、要部21の斜面部24、24が
互いに密接するように固定金具26で締め付け一体化さ
れる。固定金具26には透孔27、27が穿設されてお
り、これらの透孔27、27は、要部21に設けられて
いる透孔と整合している。
【0016】ユニットEを複数個用意する。そして固定
金具26の透孔27、27を利用して、図9に示されて
いるように、例えばボルト28、28でユニットE、E
を円筒12の外周部に取り付ける。図示の実施例では、
4個のユニットE、Eが1列に等間隔に取り付けられユ
ニットEの端部に位置する斜面部24は、隣りあったユ
ニットEの端部に位置する斜面部24と前述したような
方法により接合され幅60mm、外径700〜1100
mmの円盤状の洗浄体1を構成する。ユニットEの幅
は、前述したように60mm程度で狭いので、複数列に
取り付ける。図9の(イ)には実線で1列目が、そして
鎖線で2列目が示されている。また同図の(ロ)は、固
定金具26の取付け状態を示す展開図であるが、この図
には2列目まで実線で、そして3列目は鎖線で示され、
それ以降は省略されている。このようにユニットE、E
は、円筒12の外周部に取り付けられるが、固定金具2
6の列と列の間は、図9の(ロ)に示されているよう
に、多少オーバラップしている。したがって、ユニット
Eの骨部20の頂面部22あるいは底面部23も互いに
多少オーバラップし、列間に隙間が生じるようなことは
ない。
【0017】本実施例による洗浄体1によっても、図3
に関して説明したように車両を洗浄することができ、ま
た同様な効果が得られることは明らかである。なお、本
実施例によると、洗浄体1は頂面部22と底面部23と
を有し、これらは洗車中車体の表面に略直角に作用する
ので、比較的腰の強い洗浄効果が得られる。
【0018】図10に洗浄体1のユニットFの、第5実
施例の展開図が示されている。本実施例によるユニット
Fも、図7〜9に示されている実施例のユニットEと同
様に、骨部30と要部31とから構成されている。そし
て骨部30は、頂面部32と底面部33と、これらの面
部32、33を結んでいる斜面部34とから、断面形状
が略台形を呈するように形成されている。本実施例のユ
ニットFの頂面部32と底面部33の幅は、骨部30か
ら要部31に向かって順次狭くなり、斜面部34の幅は
狭くなっている分だけ逆に広くなっている。したがっ
て、ユニットFの展開図形は略方形を呈している。本実
施例のユニットFも、図8に関して説明したように、固
定金具26で要部31の斜面部34、34が互いに密接
するように締め付け一体化し、そして円筒12に取り付
け洗浄体1を構成することができることは明らかであ
る。また同様な作用効果を奏することも明らかである。
なお図には示されていないが、頂面部22あるいは底面
部23に前述した実施例と同様に通孔を設けることもで
きる。
【0019】図11には、洗浄体1のユニットの、第6
〜8実施例が示されている。すなわち図11の(イ)に
は、骨部と要部とにわたって連続した斜面44、44の
みで断面が鋸の歯状を呈するように折り曲げられたユニ
ットGの第6実施例が示されている。ユニットGの斜面
44、44の幅は、骨部と要部とにわたって一様である
ので、図1に示されているようにユニットAと同様な方
法で形成し、そして図2、4あるいは図5に示されてい
るようにして洗浄体1を構成することができる。更に、
図10に示されているユニットFと同様な方法で形成
し、図8、9に示されている方法で円筒12に固定して
もよい。本実施例によっても同様な作用効果が得られる
ことは明らかである。図11の(ロ)に示されている第
7実施例のユニットHは、頂面部52、52と底面部5
3、53および斜面部54、54とから断面が略台形を
呈するように形成されている。この点において、前述し
た図7および図10に示されている実施例と同じである
が、斜面部54、54の傾斜方向が異なり、頂面部52
の両側に位置する斜面部54、54は、底面部53に向
かって順次狭くなっている点で異なっている。図7〜図
10に示されているユニットE、Fと同様にして組立
て、そして同様にして洗車することができることは明ら
かである。図11の(ハ)には、骨部の断面形が、頂面
部62、62と底面部63、63と垂直面部64、64
とからパルス波形に形成された第8実施例が示されてい
る。本実施例のユニットIも、図7〜図9に関して説明
したようにして洗浄体1を構成することができること
は、格別に説明するまでもなく明らかである。また同様
な作用効果を奏することも明らかである。なお、洗浄体
1は、ユニットA〜Iをあらかじめ円盤状に接続してか
ら、回転体10の回りに固定してもよい。また、ユニッ
トA〜Iを複数個接続してから、回転体10の回りに螺
旋状に固定してもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によると、柔軟な洗浄体は、円周
方向断面が略波形に形成されているので、洗浄体は柔軟
な物質から構成されているにも拘らず、ある程度の剛性
があり、しかも洗車時に車両表面に接し始めるとき、波
形が変形するように作用する。この変形により、車両表
面に接するときの衝撃が吸収され、車両表面に塗装面よ
り硬い物質が付着していても、あるいは洗剤などで浮き
上がった状態になっていても、これらの物質を塗装面に
叩きつけ、擦り付けることはない。したがって、塗装面
を痛めることがないという本発明特有の効果が得られ
る。柔軟な洗浄体の円周方向断面形状が略波形に形成さ
れている折曲部に複数個の通孔が設けられている発明に
よると、前述の効果に加えて水はけが良くなる効果が得
られ、また、柔軟な洗浄体の先端部に、先端部から中心
部に向かって所定深さの切り込みが入れられている発明
によると、この切り込みが入れられている部分が主とし
て洗車時に車両の表面へ接触し、細やかな当たりと、柔
らかな接触が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗浄体のユニットの第1実施例を示す斜視図
で、(イ)は扇形に曲げる前の、(ロ)は扇形に半ば曲
げた状態をそれぞれ示す斜視図である。
【図2】一部の洗浄体のユニットを回転体に取り付けた
状態を示す図で、(イ)はその平面図、(ロ)は側面図
である。
【図3】実施例に係わる洗浄体により自動車を洗車して
いる状態を模式的に示す正面図である。
【図4】洗浄体のユニットの回転体に対する他の取り付
けかたの実施例を示す側面図である。
【図5】洗浄体のユニットの取付具に対する他の取り付
けかたの実施例の一部を示す側面図である。
【図6】洗浄体のユニットの他の実施例を示す図で、
(イ)、(ロ)は第2、第3実施例をそれぞれ示す平面
図である。
【図7】洗浄体のユニットの第4実施例を示す図で、
(イ)は折り曲げた状態を示す平面図、(ロ)〜(ニ)
は(イ)において矢印ローロ、ハーハ、ニーニ方向にそ
れぞれ見た断面図である。
【図8】洗浄体のユニットの第4実施例を固定金具で締
め付けた状態の一部を示す図で、(イ)はその平面図、
(ロ)はその側面図である。
【図9】洗浄体のユニットの第4実施例を洗浄体に構成
した状態の一部を示す図で、(イ)はその平面図、
(ロ)は固定金具部の展開図である。
【図10】洗浄体のユニットの第5実施例を折り曲げた
状態で示す平面図である。
【図11】洗浄体のユニットの他の実施例を示す図で、
(イ)、(ロ)、(ハ)は第6〜8実施例をそれぞれ示
す断面図である。
【符号の説明】
1 洗浄体 2 山部 3 谷部 5、21、31 要部 6、20、30 骨部 7、8 斜面部 10 回転体 22、32、52、62 頂面部 23、33、53、63 底面部 24、34、54 斜面部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の外周に設けた柔軟な洗浄体を車
    体の表面に接触させて該車体の表面を洗浄する洗浄装置
    において、 前記柔軟な洗浄体の円周方向断面形状は、鋸の歯状、パ
    ルス波形状、台形状等の略波形形状に形成されているこ
    とを特徴とする車両洗浄装置。
  2. 【請求項2】 回転体の外周に設けた柔軟な洗浄体を車
    体の表面に接触させて該車体の表面を洗浄する洗浄装置
    において、 前記柔軟な洗浄体の円周方向断面形状は、鋸の歯状、パ
    ルス波形状、台形状等の略波形形状に形成されていると
    共に、略波形に形成されている折曲部近傍には複数個の
    通孔が設けられていることを特徴とする車両洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の柔軟な洗浄体の
    先端部には、先端部から中心部に向かって所定深さの切
    り込みが入れられている車両洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3項のいずれかの項に記載の
    柔軟な洗浄体は、回転体の軸方向から見て略扇形を呈す
    るユニットから構成されている車両洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3項のいずれかの項に記載の
    柔軟な洗浄体は、回転体の軸方向から見て円盤状になる
    ように構成されている車両洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3項のいずれかの項に記載の
    柔軟な洗浄体は、回転体の外周に、取付け位置を軸方向
    に順次ずらして螺旋状に取り付けられている車両洗浄装
    置。
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