JPH05229408A

JPH05229408A - 洗浄する車輛を移動する方法

Info

Publication number: JPH05229408A
Application number: JP6095492A
Authority: JP
Inventors: Eiichi Hayashi; 榮一林; Kenichi Kiryu; 憲一桐生
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-02-18
Filing date: 1992-02-18
Publication date: 1993-09-07

Abstract

(57)【要約】【目的】狭い土地にも効率良く設置することができる
洗車装置における洗浄する車両を移動する方法を提供す
る。【構成】洗車機９中で洗浄された車輛を洗車機の出口
で、小さい曲率半径で旋回しうるパレット１に乗せ、パ
レットの底に設けてあるフックに、矢印の方向に回転し
ているチェーン上に設けたプッシュローラーに係合させ
て乾燥機１０へ移送して乾燥した後、パレットを停止さ
せ、車輛をパレットから降した後、スプロケット１３で
逆方向に移動して来るプッシュローラーをパレット１の
底に設けてある反対側のフックに係合させ、洗車機の出
口側に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明は、走行するパレット上に車輌を乗
せて、洗浄する車輌を洗浄装置内で移動する方法にに関
するものである。

【０００２】従来、車輌の洗車を行う際には、車輌を、
水散布部、洗浄剤散布部、洗浄部、ワックス散布部及び
乾燥部が配設された洗車装置内を直線的に移動させなが
ら洗車するか、又は、車輌を所定の位置に置き前記洗車
装置自体を車輌の前後方向に往復走行せしめることによ
り行われている。

【０００３】前者は、洗車装置内に設けられたチェーン
に取付けられたプッシュローラーで洗浄すべき車両の前
輪又は後輪を押すことにより連続的に車輌を移動させる
ことにより洗車される（特開平３−９０４５６号公
報）。

【０００４】また、後者は、車輌を所定の位置に停止さ
せ、前記洗車装置を車輌の前後方向に往復運動をさせな
がら洗車を行い、洗車終了後車を運転して移動させる方
式によるものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のプッシュロ
ーラー方式の場合は洗車装置が長くなり、しかも洗車装
置の入口及び出口が道路に面した敷地が入手困難なた
め、洗車装置の入口又は出口に、洗車するための、また
は洗車を終わった車を回転させるための車の自走半径ス
ペースが必要となり、必要な洗車装置用の敷地が入手困
難である等の問題があった。

【０００６】また、往復走行型洗車装置の場合、洗車装
置自体を車の前後方向に往復走行させるために洗車装置
の構造が複雑となるばかりでなく、洗車に時間がかかる
等、処理能力及び性能の面で問題があった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術に
おける問題点を解消したもので車輌を乗せたパレットを
小さい曲率半径で旋回することが出来るようにすること
により、無駄なスペースを無くし、立地条件に合わせて
洗車機を設置できるようにしたものであって、各請求項
に記載された６つの発明よりなるものである。

【０００８】以下、本発明を詳しく説明する。本発明で
用いる洗車装置は、水散布部、洗浄剤散布部、洗浄部、
ワックス散布部及び乾燥部が全て１つの枠内に組み込ま
れているものでなくてもよい。すなわち、ワックス散布
部と乾燥部、或いは乾燥部のみを独立して別個に設けた
型式のものでもよい。

【０００９】つぎに、図面に基づいて本発明を説明す
る。図１は車輌を乗せて移動するパレットの１例の側面
図、図２はその平面図、図３は、図１に示すものとは異
なる構造のパレットの平面図、図４はプッシュローラー
をチェーン上に取り付けた状態を示す図、図５は本発明
の洗浄する車両の移動方法を適用した洗車機、乾燥機、
パレット及びその軌道の平面図、図５は図４に示すもの
とは異なる本発明の方法を適用した洗車機、乾燥機、パ
レット及びその軌道を示す平面図である。

【００１０】図１〜図４において、符号１はパレット、
２は曲線部分における外側の車輪、３は同内側車輪、
３′は内側の長手方向両端部に設けた補助輪、４，４′
はパレット下部に設けたフック、５はレール、６は水平
に回転可能なプッシュローラー、７はプッシュローラー
の支柱、８はチェーンを示し、図５及び図６において、
図１〜図４と同じ符号は同じ意味を有し、符号９は洗車
装置における水散布部、洗浄剤散布部、洗浄部、ワック
ス散布部を設けた洗浄機、１０は乾燥機、１１，１２及
び１３はスプロケットを示す。

【００１１】先ず図１及び図２について、本発明で使用
するパレットの１例を説明すると、曲線の外側に当たる
部分には、レール上を走行する２つの車輪２，２を設
け、内側に当たる部分には１つの車輪３を設けたもので
あって、小さな曲率半径であっても容易に旋回すること
が出来る。また、曲線の内側に当たる部分には、車輪を
パレットに乗せる場合、或いは降ろす場合にパレットを
安定に保つために補助輪３′，３′を設けてある。

【００１２】つぎに図３に示すパレットについて説明す
ると、曲線部における内側の車輪３，３をキャスター方
式（水垂軸に対し左右に回動可能な形式）とすることに
より、小さな曲率半径の曲線部分であっても容易に旋回
できるようにしたものである。

【００１３】また、図１〜図３に示す方式において、外
側の車輪２，２はモノレールの車輪と同じような形式に
してもよく、或いは凹状の溝中を走行せしめるようにし
てもよい。

【００１４】図４は、パレットを駆動するためのプッシ
ュローラー６をチェーン上に固定した状態を示すための
チェーンの側面図を示すもので、プッシュローラー６
は、チェーン８上に固定された支柱７の上端部に水平に
回転できるように設置されている。

【００１５】つぎに、図５に基づいて本発明を詳しく説
明する。図５に示す例においては、従来知られている方
法により洗浄すべき車輌を洗車機９中に導き車を洗浄し
た後、洗車機９の出口に待機しているパレット上に乗せ
た後、スプロケット１２又は１３を回転させることによ
りチェーン８を矢印の方向に回転させ、チェーン上の支
柱７に水平に回転出来るように設置されているプッシュ
ローラー６をパレット１の下部に設けたフック４に係合
させ、パレットを乾燥機１０の方向へ旋回移動させ、つ
いで乾燥機中で車輌を乾燥せしめる。

【００１６】ついで、パレットは、乾燥機１０を出た後
スプロケット１３によりチェーンが矢印Ａの方向から矢
印Ｂの方向へ進行方向がかえられるため、プッシュロー
ラー６のフック４への係合が解除されるのでスプロケッ
ト１３の上部で停止する。

【００１７】このようにしてパレットが停止している間
に洗浄の終わった車輌は、パレットから降ろされ、つい
でＢの方向へ移動して来るプッシュローラー６がパレッ
ト下部に設けられているフック４′に係合され、パレッ
トは洗車機９の方向へ導かれ、再び洗浄機で洗浄された
車を乗せ、前述の操作を繰り返す。

【００１８】チェーンの回転速度は遅いので、パネル１
が停止している間にパネル上の洗浄・乾燥の終わった車
輌を移動することは十分可能であるが、若しパレットの
停止時間が短い場合には、光電管等を用いてチェーンを
停止させるようにしてもよい。

【００１９】図５に示す方法においては、洗車機と乾燥
機とを分割する方式について説明したが、従来法の如
く、フレーム内に洗車機と乾燥機とを直列に配設した洗
車装置を用いても良いのは当然である。

【００２０】また、洗車機出口側におけるプッシュロー
ラーの作用、及び、停止時間の調節は、乾燥機側におけ
るのと同様である。

【００２１】つぎに図６に基いて図５に示す実施例とは
異なる実施例について説明する。先ず洗車機９の入口側
でパレット１上に洗浄すべき車を乗せ、ついでスプロケ
ットにより回転しているチェーン上に設けられたプッシ
ュローラー６により図５で説明したのと同様にパレット
１を洗車機９から乾燥機１０へ導き洗車並びに乾燥を行
う。乾燥機を出たパレット１はＹに示す位置で停止せし
められ、車をパレットから出口の方へ移動させた後パレ
ット１は床の下へもぐって床の下のレールに沿ってパレ
ットは床面上への出口Ｘへ導かれ、パネルの後端部がＸ
の線を過ぎた段階でバネルを停止せしめ、他の車をパレ
ット上に乗せ、上記と同様に車の洗浄・乾燥が行われ
る。

【００２２】パレットを停止させるには光電導管により
位置決めをしてもよく、プッシュローラーの支柱を横に
倒すことができるようにしてフック４との係合を解除し
て、パネルを停止させ、次のプッシュローラーを係合さ
せ洗車装置の方向へ導くようにしてもよい。なお、図６
に示す方式で洗車を行う際には、パレット１の下部のフ
ック４′は省略するのが好ましい。

【００２３】図６に示す装置においては、レールの長さ
に応じて２台以上のパレットを配置することにより、敷
地を効率良く利用することができる。

【００２４】

【発明の効果】本発明によれば、洗車装置の内外におい
て小さい曲率半径で旋回することが出来るパレット上に
車輌を乗せて移動させることが出来るので、狭い土地で
も効率良く洗車装置を配置することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明で用いるパレットの一実施例の側面図。

【図２】図１に示すパレットの平面図。

【図３】図１とは異なる本発明で用いるパレットの一実
施例の平面図。

【図４】プッシュローラーを設けたチェーンの概念図。

【図５】本発明の一実施例を説明するための図。

【図６】図５に示す実施例とは異なる実施例を説明する
ための図。

【符号の説明】

１…パレット、２，３…車輪、４，４′…フック、５…
レール、６…プッシュローラー、７…プッシュローラー
の支柱、８…チェーン、９…洗車機、１０…乾燥機、１
１…スプロケット。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】水散布部、洗浄剤散布部、洗浄部、ワッ
クス散布部及び乾燥部が配設された洗車装置における洗
浄する車両を移動する方法において、洗車装置内及び／
又は洗車装置外において、小さい曲率半径で旋回するこ
とが可能なパレット上に車輌を乗せて移動させることを
特徴とする車輌を移動する方法。
【請求項２】パレットを洗車装置内及び／又は洗車装
置外において往復移動させることを特徴とする請求項１
記載の洗浄する車輌を移動する方法。
【請求項３】パレットが、パレットの旋回する外周側
底部に軌道上を走行する前後２つの車輪を設け、内周側
にはパレットの長さ方向の中央部に１つ又は２つの車輪
及び長手方向両端部近傍に補助輪を設けたパレットであ
る請求項１又は２記載の洗浄する車輌を移動する方法。
【請求項４】パレットが、パレットの旋回する外周側
底部に軌道上を走行する前後２つの車輪を設け、内周側
には前記外周側の２つの車輪にほぼ対応する位置に、垂
直線に対し回転自在な車輪を設けたパレットである請求
項１又は２記載の洗浄する車輌を移動する方法。
【請求項５】軌道間の中央部に設けた軌道に沿って移
動するチェーン上に設けた支柱の上端部に水平に回転す
るプッシュローラーを設け、該プッシュローラーをパレ
ットの底部に設けたフックに係合させてパレット上に乗
せた車輌を移動させることを特徴とする請求項１〜４の
何れかに記載の洗浄する車輌を移動する方法。
【請求項６】軌道間の中央部に設けた軌道に沿って第
１のスプロケットと第２のスプロケット間を回転するチ
ェーン上に設けた支柱の上端部に水平に回転するプッシ
ュローラーを設け、該プッシュローラーをパレット底部
に設けた１つのフックに係合させてパレット上に乗せた
車輌を１方向に移動させ、第２のスプロケット部におい
てプッシュローラーを逆方向に方向をかえることにより
前記フックとの係合を解除させると同時にパレットを停
止せしめ、この停止している間にパレット上から車輌を
移動させ、ついで逆方向に進行して来たプッシュローラ
ーをパレットの底部に設けた他のフックに係合させて元
の位置まで移動させる請求項１〜５の何れかに記載の洗
浄する車輌を移動する方法。