JPH0522926B2 - - Google Patents
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- JPH0522926B2 JPH0522926B2 JP59191338A JP19133884A JPH0522926B2 JP H0522926 B2 JPH0522926 B2 JP H0522926B2 JP 59191338 A JP59191338 A JP 59191338A JP 19133884 A JP19133884 A JP 19133884A JP H0522926 B2 JPH0522926 B2 JP H0522926B2
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05D—SYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
- G05D1/00—Control of position, course, altitude or attitude of land, water, air or space vehicles, e.g. using automatic pilots
- G05D1/02—Control of position or course in two dimensions
- G05D1/021—Control of position or course in two dimensions specially adapted to land vehicles
- G05D1/0212—Control of position or course in two dimensions specially adapted to land vehicles with means for defining a desired trajectory
- G05D1/0221—Control of position or course in two dimensions specially adapted to land vehicles with means for defining a desired trajectory involving a learning process
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Radar, Positioning & Navigation (AREA)
- Remote Sensing (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Navigation (AREA)
- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Railway Tracks (AREA)
Description
この発明はダンプトラツクのような車輌等の走
行体を予め設定されたコースに浴つて無人走行さ
せるためのシステムに関する。
行体を予め設定されたコースに浴つて無人走行さ
せるためのシステムに関する。
従来のこの種のシステムとして、車輌誘導ケー
ブルのような、所謂、外部誘導装置を採用した自
動走行制御方式がある。
ブルのような、所謂、外部誘導装置を採用した自
動走行制御方式がある。
しかし、この方式の場合、外部誘導装置が頗る
大がかりなものとなり、しかも車輌の機動性を阻
害する惧れがある。 かかる事由から、外部誘導装置を一切必要とせ
ずに、車輌が自らの位置を検出しながら走行する
自己誘導制御方式が望まれているが、未だ開発さ
れていないのが実情である。 この発明は上記事情に鑑みて鋭意研究の結果、
新たに創案されたものである。 この発明は、走行体自らが予め設定された目標
コースとの相対位置を検出し、それを判断して走
行速度を加味した進行方向を制御することによ
り、走行体が自己誘導によつて前記設定コースに
追従走行する無人走行システムを得ることを第1
の課題とする。 また、この発明は、走行体が無人走行時に横滑
り等を起こした時、それを走行体が自ら検出して
正規の設定コースに戻るように無人走行システム
を得ることを第2の課題とする。 この発明の第3の目的は、走行体の走行予定コ
ース上に障害物があるとき、それを走行体が自ら
検出して自動停止もしくは回避するようにして、
走行体が安全に且つ効率よく走行するようにした
無人走行システムを得ることを第3の課題とす
る。
大がかりなものとなり、しかも車輌の機動性を阻
害する惧れがある。 かかる事由から、外部誘導装置を一切必要とせ
ずに、車輌が自らの位置を検出しながら走行する
自己誘導制御方式が望まれているが、未だ開発さ
れていないのが実情である。 この発明は上記事情に鑑みて鋭意研究の結果、
新たに創案されたものである。 この発明は、走行体自らが予め設定された目標
コースとの相対位置を検出し、それを判断して走
行速度を加味した進行方向を制御することによ
り、走行体が自己誘導によつて前記設定コースに
追従走行する無人走行システムを得ることを第1
の課題とする。 また、この発明は、走行体が無人走行時に横滑
り等を起こした時、それを走行体が自ら検出して
正規の設定コースに戻るように無人走行システム
を得ることを第2の課題とする。 この発明の第3の目的は、走行体の走行予定コ
ース上に障害物があるとき、それを走行体が自ら
検出して自動停止もしくは回避するようにして、
走行体が安全に且つ効率よく走行するようにした
無人走行システムを得ることを第3の課題とす
る。
この発明は上記第1課題達成のために、走行体
の速度センサと、走行体の進行方向を検出する方
位センサと、走行体のステアリング角度センサ
と、前記速度センサから走行速度検出データを且
つ方位センサから方位検出データをそれぞれ入し
てそれらのデータから走行体の現在位置を演算す
る位置検出手段と、走行体の走行予定のコースデ
ータが予め設定された前記位置検出手段より走行
体の現在位置データを入力し、該位置データと前
記設定コースデータとから走行体を目標コースに
誘導すべく該コースに対応したステアリング角度
と走行速度を演算して設定する誘導制御手段と、
該誘導制御手段からステアリング角度データを且
つ前記ステアリング角度センサから走行体の現在
のステアリング切れ角データをそれぞれ入力し、
それらのデータからステアリング制御角を演算し
て走行体のステアリングを制御する手段と、前記
誘導制御手段からコマンドを入力し走行速度制御
データを演算して走行体のエンジン乃至トランス
ミツシヨン系統を制御する速度制御手段を講じた
ことを特徴とする。 この発明は第2課題達成のため、走行体の走行
予定コースの要所に設けられて前記走行体を通過
させるためのステーシヨンと、該ステーシヨンを
走行体が通過するときの時間間隔で前記ステーシ
ヨンに対する走行体の進入角度を検出して該走行
体が通過した位置座標を演算し、該座標を基に走
行体の絶対的な現在位置を求めるための絶対位置
検出手段とを講じたことを特徴とする。 この発明は第3課題達成のため、走行予定コー
ス上の障害物を探索して該障害物までの距離を計
測し、その計測距離から走行体が障害物に対して
危険領域に入つたか否かを判断し、その結果のデ
ータを基に走行体を障害物に対して迂回走行また
は自動停止させるための障害物探索装置を講じた
ことを特徴とする。
の速度センサと、走行体の進行方向を検出する方
位センサと、走行体のステアリング角度センサ
と、前記速度センサから走行速度検出データを且
つ方位センサから方位検出データをそれぞれ入し
てそれらのデータから走行体の現在位置を演算す
る位置検出手段と、走行体の走行予定のコースデ
ータが予め設定された前記位置検出手段より走行
体の現在位置データを入力し、該位置データと前
記設定コースデータとから走行体を目標コースに
誘導すべく該コースに対応したステアリング角度
と走行速度を演算して設定する誘導制御手段と、
該誘導制御手段からステアリング角度データを且
つ前記ステアリング角度センサから走行体の現在
のステアリング切れ角データをそれぞれ入力し、
それらのデータからステアリング制御角を演算し
て走行体のステアリングを制御する手段と、前記
誘導制御手段からコマンドを入力し走行速度制御
データを演算して走行体のエンジン乃至トランス
ミツシヨン系統を制御する速度制御手段を講じた
ことを特徴とする。 この発明は第2課題達成のため、走行体の走行
予定コースの要所に設けられて前記走行体を通過
させるためのステーシヨンと、該ステーシヨンを
走行体が通過するときの時間間隔で前記ステーシ
ヨンに対する走行体の進入角度を検出して該走行
体が通過した位置座標を演算し、該座標を基に走
行体の絶対的な現在位置を求めるための絶対位置
検出手段とを講じたことを特徴とする。 この発明は第3課題達成のため、走行予定コー
ス上の障害物を探索して該障害物までの距離を計
測し、その計測距離から走行体が障害物に対して
危険領域に入つたか否かを判断し、その結果のデ
ータを基に走行体を障害物に対して迂回走行また
は自動停止させるための障害物探索装置を講じた
ことを特徴とする。
以下、この発明の好適実施例を図面に基づいて
説明する。 図示例の場合において、この発明の無人走行シ
ステムは、第2図に示す地上設備1と第1図に示
す車載設備10とからなつている。 地上設備1は第1図中に示したダンプトラツク
等の車輌100を無人走行に際して支援制御およ
び監視するためのマイクロコンピユータシステム
である。 かかる地上設備1は、車輌100をプログラム
制御により走行させる機能と、該走行時の情報を
受け取つて表示し且つ記憶したり判断したりする
機能と、車輌100をジヨイステイツク走行させ
るための機能とを有している。なお、ジヨイステ
イツク走行とは、ジヨイステイツクを用いたラジ
コン走行である。 更に詳しく述べると、第2図に示した地上設備
1は、マスタプロセツサ3とトラツクカルキユレ
ータ4を備えた構成になつている。 マスタプロセツサ3には、その系統のキーボー
ド3−1により、マスタコンソール3−2を介し
て外部情報が入力される。 この場合の外部情報は、前記車輌100をプロ
グラム制御により無人走行させるためのコマン
ド、詳しくはドライブモードコマンド、ドライブ
モードデータ、ドライブコマンド等がある。 そして、マスタプロセツサ3は、外部入力情報
を自らの系統のCRT3−3に表示すると同時に、
トラツクカルキユレータ4に対して制御用コマン
ドを出力する。 トラツクカルキユレータ4には、前記マスタプ
ロセツサ3からのコマンドのほかに自らの系統の
キーボード4−1によりサブコンソール4−2を
介してパラメータが入力され、該パラメータは
CRT4−3に表示される。 この場合のパラメータは、車輌100の走行予
定コースに対する突入角度、旋回角度、車輌制御
用パラメータ、コース補正データ、車輌100が
現時点でX−Y座標のどの位置にあるかという該
車輌の初期位置、該車輌100を走行途上で通過
させるための後述するステーシヨンの位置(車輌
現在位置からステーシヨンまでの距離)等からな
る。 そして、前記トラツクカルキユレータ4は、マ
スタプロセツサ3からのコマンドによりトラツク
デイスプレイ6とデイスクコントローラ7を駆動
する。トラツクデイスプレイ6は、車輌100の
走行軌跡をCRT6−1に表示させるためのもの
である。 デイスクコントローラ7は、前記走行軌跡を解
析した結果のデータがストアされるフアイル7−
1と、車輌100の走行予定コースを設定するた
めのコースデータが予めストアされたフアイル7
−2と、前記パラメータがストアされるフアイル
7−3とを有している。 前記コースデータは、X−Y軸を基準として直
線で結ばれた連続する複数の区間コースを設定す
るための点座標(x、y)からなり、車輌100
の速度データと作業条件データ等を含んでいる。 従つて、トラツクカルキユレータ4は、マスタ
プロセツサ3からのコマンドに対応したコースデ
ータをフアイル7−2から読み出すと同時に、キ
ーボード4−1の入力コマンドに対応したパラメ
ータデータをフアイル7−3から読み出し、それ
らのデータをマスタプロセツサ3にフイードバツ
クする。マスタプロセツサ3は、そのフイードバ
ツクデータを無線機2によつて第1図の車載設備
10に転送する。 車載設備10は、前述の如く地上設備1からの
転送データを基に設定された走行予定コースに車
輌100を追従させて無人走行させるべく該車輌
100を制御する。 車輌100が走行予定コースに追従走行してい
るとき、その走行軌跡が車載設備10によつて計
測され、該計測データが地上設備1に転送(フイ
ードバツク)される。 この場合、地上設備1のトラツクカルキユレー
タ4は、その転送データを基に車輌100の走行
軌跡を解析する。 その結果の走行軌跡解析データがフアイル7−
1に記憶されると同時に、車輌100の走行軌跡
がトラツクデイスプレイ6のCRT6−1に表示
される。 これによつて、車輌100の走行状態が常に監
視される。 以上において、車輌100の走行予定コースを
設定するためのコースデータは予めプログラミン
グされてフアイル7−2にストアされたものであ
る。 しかしながら、上記コースデータは車輌100
を実際にテスト走行させることにより求めること
ができる。 そのテスト走行に際してはジヨイステイツク装
置5が使用される。 このジヨイステイツク装置5は、車輌100を
前後進制御するためのジヨイステイツクレバー5
−1と、ステアリング制御用のジヨイステイツク
レバー5−2と、緊急停止用スイツチ5−3とを
備えた構成になつている。 かかるジヨイステイツク装置5は、ジヨイステ
ツクレバー5−1,5−2とスイツチレバー5−
3のそれぞれの操作信号を車載設備10に転送す
ることによつて、車輌100をジヨイステイツク
走行させたり、走行停止させたりする。 その走行時および停止時の情報が車載設備10
から地上設備1にそれぞれの無線機11,2を介
してフイードバツクされる。 そこで、地上設備1においては、トラツクカル
キユレータ4が前記情報を解析する。 その結果の走行軌跡解析データがフアイル7−
1に、かつコースデータがフアイル7−2に、ま
た、パラメータがフアイル7−3にそれぞれ記憶
される。 その記憶によつて、車輌100の走行予定コー
スが設定される。 換言すると、車輌100を実際に無人走行させ
る際の走行予定コースは、該車輌100を前もつ
てテスト走行させることにより、その走行軌跡か
ら求められたコースデータが前記フアイル7−2
に記憶されることによつて設定されるのである。 すなわち、前記コースデータは、車輌100を
実際に無人走行させるべく、該車輌100のドラ
イブコマンドがキーボード3−1でマスタプロセ
ツサ3に入力されたとき、トラツクカルキユレー
タ4がデイスクコントローラ7を駆動することに
よつてフアイル7−2から読み出される。 この場合、パラメータもフアイル7−3から読
み出される。 読み出されたコースデータとパラメータは、マ
スタプロセツサ3から無線機2,11を介して車
載設備10にコマンドとして伝送される。 車載設備10は、そのコマンドにより前記コー
スデータで設定された走行予定コースに追従させ
る車輌100の走行制御を行う。 なお、前述の如き車輌100のテスト走行は、
必ずしもジヨイステイツク装置5に頼る必要はな
く、例えばキーボード3−1によるコマンド入力
やマニユアル運転操作によつても可能であり、そ
のいずれの場合であつても前述の如くコースデー
タを得ることができる。 つぎに、第1図の車載設備10について述べる
と、該車載設備10は車輌100に搭載されて該
車輌を前記設定コースに追従させて無人走行させ
るための制御システムである。 このシステムは、前述の如く地上側無線機2と
互いに交信するための車載側無線機11および障
害物探索装置12のそれぞれが接続された主制御
手段13と、この主制御手段13によつて総合的
に制御されるサーボ系制御手段14および車輌位
置計測手段15のそれぞれと、各種センサ25〜
37とを備えた構成になつている。 前記サーボ系制御手段14は、車輌100のス
テアリング、速度、エンジン燃料系統のラツク、
ガバナ、ブレーキ、リターダ、ベツセル、トラン
スミツシヨン、パーキングブレーキのそれぞれを
制御するための手段16〜24を含んでいる。 前記の各種センサ25〜37とは、ステアリン
グ角度センサ25、エンジン回転数センサ(第1
図示省略、第8図参照)26、速度センサ27,
28、方位角検出手段29、絶対位置検出手段3
0、ラツク位置センサ31、ガバナ位置センサ3
2、ブレーキ作動確認センサ33、リターダ作動
確認センサ34、ベツセル位置センサ35、トラ
ンスミツシヨン変速位置センサ36、パーキング
ブレーキ作動確認センサ33のそれぞれをいう。 以上において、障害物探索装置12と前記各手
段13〜24および方位角検出手段29、絶対位
置検出手段30のそれぞれは個々に独立したマイ
クロコンピユータからなつている。 主制御手段13は第3図で一層詳細な如く、車
載側無線機11と障害物センサ12のそれぞれが
接続されたシリアル入出力機構13−1、サーボ
系制御手段14と位置計測手段15のそれぞれに
接続されたシリアル入出力機構13−2、記憶手
段であるROM13−3とRAM13−4および
キヤツシユメモリ13−5のそれぞれと、インタ
バル・タイマ13−6、それらを制御するための
CPU13−7とからなつている。 ROM13−3には、車輌100の走行予定コ
ースを設定するためのデータフアイル7−2とし
て記憶されているコースデータと、走行速度を設
定するための速度データのそれぞれが記憶させて
ある。 更に詳しく述べると、前記コースデータは、第
10図に示す如くX−Y軸を基準として直線で結
ばれた連続する複数の区間コースを設定するため
の点座標(x、y)からなり、かつ、速度データ
は、連続する2点の点座標C1(X1,Y1)とC
2(X2,Y2)で表された区間コースの通常走行
速度と該区間コースの最低走行速度とからなつて
いる。 いま、地上設備1から各種パラメータを含む指
令信号が前述の如く地上側無線機2と車載側無線
機11を介して主制御手段13に伝送され、それ
ぞれCPU13−7が入力してスタートすると、
そのCPU13−7はROM13−3から第1区間
コースの点座標C1,C2を調べ出しそれをキヤ
ツシユメモリ13−5に記憶すると共に、該コー
スデータと制御用パラメータをサーボ系制御手段
14に、かつ車輌100の初期位置情報と該車輌
の絶対位置検出用ステーシヨンの位置情報を位置
計測手段15に出力する。 位置計測手段15は、第5図に示す如く、主制
御手段13からの指令信号を入力するシリアル入
力機構15−1、方位角検出手段29と絶対位置
検出手段30のそれぞれからのデータ信号を入力
するシリアル入出力機構15−2、サーボ系制御
手段14にデータ信号を出力するパラレル出力機
構15−3、高速演算機構15−4、速度センサ
27,28からのデータ信号を入力するカウンタ
15−7,15−8、ROM15−9とRAM1
5−10よりなる記憶手段、インターバル・タイ
マ15−11、CPU15−12のそれぞれから
なつている。 かかる位置計測手段15は、主制御手段13か
ら入力した車輌100の初期位置データP(X,
Y)と第1区間コースを表す点座標C1(X1,
Y1)およびC2(X2,Y2)とから走行予定コー
スに対する車輌100のずれ、すなわち、該車輌
の現在位置から直線状に延びる第1区間コースに
降ろした垂線の長さ(車輌現在位置と第1区間コ
ースとの相対位置)l1を下記の(1)式により演算
して計測する。 従つて、ROM15−9には、高速演算機構1
5−4が上記(1)式を演算するためのプログラムが
書き込まれている。 そして、前記高速演算機構15−4が演算した
結果の相対位置データl1はサーボ系制御手段1
4に出力される。 サーボ系制御手段14は、第4図中の如く主制
御手段13に接続されたシリアル入出力機構14
−1と、位置計測手段15からの位置情報を高速
入力するためのパラレル入力機構14−2と、ス
テアリング、速度、ガバナ、ブレーキ、リター
ダ、ベツセル、トランスミツシヨン、パーキング
ブレーキのそれぞれの制御手段16〜24に接続
されたシリアル入出力機構14−4と、高速演算
機構14−3、ROM14−5とRAM14−6
とよりなる記憶手段、インターバル・タイマ14
−7,CPU14−8のそれぞれからなつている。 このサーボ系のCPU14−8は、車輌100
を設定コースに沿つて誘導すべく各種サーボ系統
を制御するためのデータを演算し、それをサーボ
系統の各種制御手段16〜24のそれぞれに対す
るコマンドに変換して出力する。 すなわち、前記CPU14−8は、主制御手段
13から入力した点座標C1,C2およびこれら
の点座標で表された区間コースに対応する速度設
定データのそれぞれと、位置計測手段15から入
力した相対位置データl1とよりステアリング角
制御データと速度制御データを演算する。 この場合のステアリング角P(φ)は下記の(2)
式で、また走行速度V(φ)は同(3)式でそれぞれ
求められる。 P(φ)=tan-1(l12/Co)+(θi−θp) …(2) (ここで、Coはステアリング角度を決定する制
御定数にして、実験的に最適数値が求められる。) v(φ)=Vmin+(Vc−Vmin)×f(φ) f(φ)=1−(CMD(φ)/R) …(3) (ただし、Rはステアリングの最大切れ角) また、前記CPU14−8は、前記区間コース
と設定速度に対応するラツク制御値とガバナ、ブ
レーキ、リターダ、トランスミツシヨンのそれぞ
れの制御値を演算する。 従つて、ROM15−4には、CPU14−8が
前記各種の演算を順次遂行するためのプログラム
が書き込まれている。 斯くして、サーボ系制御手段14はCPU14
−8が上記(1)式により演算した結果のステアリン
グ制御角データP(φ)をステアリング制御手段
16に、かつ、上記(2)式による演算結果の速度設
定値V(φ)を速度制御手段17にそれぞれ出力
する。 ここで、車輌100が無人走行を開始すると、
これと同時に、該車輌100を前記第1区間コー
スに誘導すべくそのステアリング切れ角と走行速
度が制御される。 ステアリング制御手段16は第6図に詳細な構
成を示す如く、サーボ系制御手段14からのコマ
ンドを入力するシリアル入出力機構16−1、パ
ルスモータ制御機構16−2、ステアリング角度
センサ25の出力側に接続されたA/D変換器1
6−3、ステアリングのセンタを修正するための
デイツプスイツチ16−4、それらをコントロー
ルするCPU16−5、インターバル・タイマ1
6−6、ROM16−7、RAM16−8からな
つている。 車輌100が前述の如く走り出すと、その時点
におけるステアリングの切れ角がセンサ25によ
つて検出される。 このセンサ25は、ステアリング・リンケージ
のセンターアームの回転角を検出するポテンシヨ
メータからなり、これによつて検出された前記回
転角、所謂ステアリングの切れ角はA/D変換器
16−3でデイジタル値に変換され、かつデイツ
プスイツチ16−4で修正されてCPU16−5
が入力する。 CPU16−5は、サーボ系制御手段14から
入力したステアリング設定角度と、前記センサ2
5から入力したステアリングの実際の切れ角とを
演算してそれらの偏差値を求める。 この偏差値はステアリング制御信号に変換さ
れ、この信号がステアリング制御系統のドライバ
39(第2図、第6図)に出力される。 ドライバ39はパルスモータ40を駆動するこ
とにより、図示省略のステアリング制御用油圧回
路に設けられたデイジタルバルブを切り換え制御
してステアリング用アクチユエータを作動させ
る。 これにより、車輌100のステアリングが前記
設定速度V(φ)となるように制御される。 かかるステアリング制御手段16におけるハー
ドウエア上の特徴は、パルスモータ40にステア
リング角度センサとして取付けられたポテンシヨ
メータ25による帰還で前記パルスモータ40の
脱調を未然に防止でき、また、これによつてステ
アリングの位置決めが一層正確に遂行されること
にある。 速度制御手段17は車輌100のエンジンガバ
ナ42を制御するためのもので、第7図に詳細な
構成を示す如く、サーボ系制御手段14のシリア
ル入出力機構14−4に接続されたシリアル入出
力機構17−1、ガバナドライバ42を制御する
P・W・M発生器17−2、速度カウンタ17−
3、ガバナ位置センサ32からのデータシグナル
を入力するCw/CCw判定回路17−4、インタ
ーバル・タイマ17−5、ポート17−6、
ROM17−7、RAM17−8、CPU17−9
からなつている。 従つて、速度制御手段17はサーボ系制御手段
14からのコマンド入力と同時に、ガバナ位置セ
ンサ32から検出値信号を入力する。 ガバナ位置センサ32はエンコーダまたはポテ
ンシヨメータからなつており、車輌100の走行
時におけるガバナ42の現在位置を検出する。 前記速度制御手段17のCPU17−9は、サ
ーボ系制御手段14とガバナ位置センサ32とか
ら入力したデータを基にガバナ42が前記設定速
度V(φ)に対応した位置になつているか否かを
演算して判定する。 その結果、ガバナ42の位置が設定速度V(φ)
に対応していない場合、CPU17−9はガバナ
制御信号をガバナドライバ41に出力する。 ガバナドライバ41は、ガバナ42が設定速度
V(φ)に対応した位置となるようにそのガバナ
42を制御する。 これによつて、車輌100の走行速度が前記設
定速度V(φ)になるように制御される。 かかる速度制御手段17は、所謂デイジタル式
のP・W・M制御方式であつて、帰還ガバナ位置
センサ(エンコーダ)32と前記速度カウンタ1
7−3との組合せによつて実現され、また、一定
の加速度で走行速度を加減するための加速度制御
を行うことによりスリツプを軽減している。 また、前記ガバナ42の制御と同時に、トラン
スミツシヨン(以下、T/Mという)43とラツ
ク44およびブレーキ45、リターダ46がそれ
ぞれの系統の制御手段23,18,20,21に
よつて制御される。 これらの制御手段23,18,20,21は前
記速度制御手段17の場合と同様にそれぞれが
CPUを有しれいる。 T/M制御手段23は、サーボ系制御手段14
から前記設定速度V(φ)に対応したT/M43
の設定速度段データを入力すると共に、T/M位
置センサ36からT/M43の現在速度段の検出
データを入力する。 もつて、T/M制御手段23は、前記センサ2
6で検出された速度段が設定速度段になつている
か否かを演算により判定し、否の時にT/M43
の制御信号を出力する。 その信号によつて、T/M43が前記設定速度
段の位置になるように制御される。 ラツク制御手段18は、リミツトスイツチより
なるラツク位置センサ31から入力したラツクソ
レレイドの位置が、サーボ系制御手段14から入
力した前記設定速度V(φ)に対応する設定位置
になつているか否かを判定し、否の時にラツク制
御信号を出力する。 その信号によつて、ラツク44が前記設定位置
に変位させられ、もつてエンジン回転数が前記設
定速度V(φ)に対応した値に制御される。 ブレーキおよびリターダ制御手段20および2
1は、ブレーキおよびリターダ作動確認センサ3
3,34からの入力データがサーボ系制御手段1
4からの設定速度V(φ)に対応したものとなつ
ているか否かを比較演算し、否の時にブレーキ4
5とリターダ46をそれぞれ制御する。 以上の如き、車輌100のステアリング制御と
走行速度制御とによつて、該車輌100は最適速
度で目標コースに誘導されて無人走行する。 その走行時においては、速度センサ27,28
と方位角検出手段29とによつて車輌100の実
際の走行速度と走行方位が検出される。 この場合の速度センサ27,28は、車輌10
0の左右両後輪の回転数を個々に検出するロータ
リエンコーダからなり、それぞれの回転数検出値
信号を車輌位置検出手段15に出力する。 一方、方位角検出手段29は、ジヤイロスコー
プ29′を備えたジヤイロコンパスからなつてい
る。 ジヤイロコンパス29は第8図にて詳細に示す
如く、車輌位置計測手段15からのコマンドを入
力し且つ該手段15に方位計測データを出力する
シリアル入出力機構291、ジヤイロスコープ2
9′の出力シグナルを入力するシンクロリニア変
換器292とA/D変換器293、高速演算機構
294、インターバル・タイマ295、ROM2
96とRAM297とよりなる記憶手段、CPU2
98のそれぞれからなつている。 かかるジヤイロコンパス29は、ジヤイロスコ
ープ29′からの入力データを基に車輌100の
走行方位角をCPU298が演算して求め、その
結果のデータ信号を車輌位置計測手段15に出力
する。 この計測手段15は、前記速度センサ(ロータ
リエンコーダ)27,28からの入力データを車
輌100の走行速度データに変換し、この速度デ
ータと前記ジヤイロコンパス29からの方位角計
測データとから、コース走行中の車輌100の現
在位置を演算して求め、その結果の現在位置デー
タをサーボ系制御手段14に出力する。 サーボ系制御手段14は、前記現在位置データ
の入力によりCPU14−8がRAM等の記憶部1
4−5からコース設定座標を読み出し、該座標デ
ータと前記現在位置データとから車輌100が次
に走る目標コースデータを演算する。 そして、サーボ系制御手段14は前記演算結果
のデータをステアリング制御コマンドと走行速度
制御コマンドとに変換して、それらのコマンドを
それぞれの系統のステアリング制御手段16と速
度制御手段17とに出力する。 もつて、前述の場合と同様にステアリング制御
手段16がステアリング角度を、かつ速度制御手
段17が走行速度をそれぞれ制御する。 かかる制御は車輌100が無人走行している限
り常に繰り返される。 斯くして、車輌100が走行予定コースの要所
に設置されたステーシヨン30′に近づくと、車
輌位置計測手段15がセンス開始コマンドを前記
車輌100に搭載された絶対位置検出手段30に
出力する。 ここで、前記ステーシヨン30′と絶対位置検
出手段30との関係について述べる。 まず、ステーシヨン30′は超音波反射機能を
有するポールからなつて、車輌100の走行を阻
害せずに該車輌をスムーズに通過させ得る位置に
設置される。 一方、絶対位置検出手段30は第9図に示す如
く、車輌位置計測手段15からセンス開始コマン
ドのみを入力し且つ検出結果を出力するシリアル
入出力機構300と、前記センス開始コマンドに
よりトリガーを定期的に出力するインターバル・
トリガー機構301、その出力トリガーにより超
音波を発信して且つ受信する一対の機器(トラン
スデユーサ)302,303と、デイスタンスカ
ウンタ304,305およびROMとOAMとか
らなる記憶手段306、それらを制御するCPU
307のそれぞれからなつている。 前記機器302,303のそれぞれから発信さ
れた超音波は、車輌100がステーシヨン30′
を通過する際、該ステーシヨン30′に当たつて
反射してくる。 その反射してきた超音波は前記機器302,3
03で受信される。 このように、機器302,303のそれぞれか
ら発信された超音波がステーシヨン30′に当た
つて前記機器302,303で受信されるまでの
時間がデイスタンスカウンタ304と305とに
よつて計測される。 一方、上記ステーシヨン30′を通過する際の
車輌100の方位角を方位角検出手段29で検出
する。 これにより、車輌100とステーシヨン30′
との間の距離を前記計測時間を基に算出し、該距
離と上記検出された方位角とにより、前記CPU
307で、車輌100がステーシヨン30′を通
過するときの絶対的な位置座標を求める。 その結果のデータ信号は車輌位置計測手段15
に出力される。 この場合の車輌位置計測手段15は、前述の如
く速度センサ27,28および方位角検出手段2
9のそれぞれからの入力データを基に演算された
車輌100の現在位置座標とステーシヨン通過時
の絶対位置座標とを比較演算し、それらに偏差が
あるか否かを判定し、その結果のデータ信号をサ
ーボ系制御手段14に出力する。 サーボ系制御手段14は、車輌100の前記現
在位置座標と絶対位置座標との偏差信号を入力し
た場合、その信号を解消するためのサーボ制御信
号をそれぞれのサーボ系統に出力する。 もつて、車輌100のステアリングやガバナ、
トランスミツシヨン、ラツク等が制御されること
により、前記車輌100の走行軌跡が修正され
る。 すなわち、予め設定されたコースに沿つて無人
走行する車輌100は横滑り等を起こした際に前
記設定コースに対する進行方向のズレが生じる。 このため、車輌100を正規の設定コースに戻
す必要があり、そのために前述の如く走行軌跡の
修正が行われるのである。 また、車輌100の走行予定コース上に障害物
があるときは、それが障害物探索装置12によつ
て探知される。 障害物探索装置12は、超音波を発信し且つ受
信する機器120,121を備えたCPUからな
り、第9図に示して説明した絶対位置検出手段3
0の場合と同じ構成になつている。 かかる障害物探索装置12は、前記機器12
0,121のそれぞれから発信された超音波が障
害物に当たつて反射して来ることにより前記機器
120,121が受信するまでの時間を計測し、
該時間から障害物までの距離をCPUが演算する。 その演算結果の距離データを主制御手段13に
出力する。 主制御手段13は、入力した距離データに基づ
く演算を行つて車輌100が障害物に対する危険
領域に入つたか否かを判断し、該判断結果のコマ
ンドをサーボ系制御手段14に送る。 サーボ系制御手段14は、その入力コマンドに
基づく演算を行つて前記障害物に対処すべきコマ
ンドを各サーボ系統に出力する。 もつて、車輌100は障害物を回避して走行す
るようステアリングやガバナおよびブレーキ等の
系統が制御され、また、障害物回避走行が不可能
な場合はエンジンが停止させられる。 なお、上記障害物探索装置12は超音波センサ
に限る必要はなく、その他の例えばレーダの如き
電磁波系センサや画像情報によるイメージセンサ
等であつてもよいこと勿論である。
説明する。 図示例の場合において、この発明の無人走行シ
ステムは、第2図に示す地上設備1と第1図に示
す車載設備10とからなつている。 地上設備1は第1図中に示したダンプトラツク
等の車輌100を無人走行に際して支援制御およ
び監視するためのマイクロコンピユータシステム
である。 かかる地上設備1は、車輌100をプログラム
制御により走行させる機能と、該走行時の情報を
受け取つて表示し且つ記憶したり判断したりする
機能と、車輌100をジヨイステイツク走行させ
るための機能とを有している。なお、ジヨイステ
イツク走行とは、ジヨイステイツクを用いたラジ
コン走行である。 更に詳しく述べると、第2図に示した地上設備
1は、マスタプロセツサ3とトラツクカルキユレ
ータ4を備えた構成になつている。 マスタプロセツサ3には、その系統のキーボー
ド3−1により、マスタコンソール3−2を介し
て外部情報が入力される。 この場合の外部情報は、前記車輌100をプロ
グラム制御により無人走行させるためのコマン
ド、詳しくはドライブモードコマンド、ドライブ
モードデータ、ドライブコマンド等がある。 そして、マスタプロセツサ3は、外部入力情報
を自らの系統のCRT3−3に表示すると同時に、
トラツクカルキユレータ4に対して制御用コマン
ドを出力する。 トラツクカルキユレータ4には、前記マスタプ
ロセツサ3からのコマンドのほかに自らの系統の
キーボード4−1によりサブコンソール4−2を
介してパラメータが入力され、該パラメータは
CRT4−3に表示される。 この場合のパラメータは、車輌100の走行予
定コースに対する突入角度、旋回角度、車輌制御
用パラメータ、コース補正データ、車輌100が
現時点でX−Y座標のどの位置にあるかという該
車輌の初期位置、該車輌100を走行途上で通過
させるための後述するステーシヨンの位置(車輌
現在位置からステーシヨンまでの距離)等からな
る。 そして、前記トラツクカルキユレータ4は、マ
スタプロセツサ3からのコマンドによりトラツク
デイスプレイ6とデイスクコントローラ7を駆動
する。トラツクデイスプレイ6は、車輌100の
走行軌跡をCRT6−1に表示させるためのもの
である。 デイスクコントローラ7は、前記走行軌跡を解
析した結果のデータがストアされるフアイル7−
1と、車輌100の走行予定コースを設定するた
めのコースデータが予めストアされたフアイル7
−2と、前記パラメータがストアされるフアイル
7−3とを有している。 前記コースデータは、X−Y軸を基準として直
線で結ばれた連続する複数の区間コースを設定す
るための点座標(x、y)からなり、車輌100
の速度データと作業条件データ等を含んでいる。 従つて、トラツクカルキユレータ4は、マスタ
プロセツサ3からのコマンドに対応したコースデ
ータをフアイル7−2から読み出すと同時に、キ
ーボード4−1の入力コマンドに対応したパラメ
ータデータをフアイル7−3から読み出し、それ
らのデータをマスタプロセツサ3にフイードバツ
クする。マスタプロセツサ3は、そのフイードバ
ツクデータを無線機2によつて第1図の車載設備
10に転送する。 車載設備10は、前述の如く地上設備1からの
転送データを基に設定された走行予定コースに車
輌100を追従させて無人走行させるべく該車輌
100を制御する。 車輌100が走行予定コースに追従走行してい
るとき、その走行軌跡が車載設備10によつて計
測され、該計測データが地上設備1に転送(フイ
ードバツク)される。 この場合、地上設備1のトラツクカルキユレー
タ4は、その転送データを基に車輌100の走行
軌跡を解析する。 その結果の走行軌跡解析データがフアイル7−
1に記憶されると同時に、車輌100の走行軌跡
がトラツクデイスプレイ6のCRT6−1に表示
される。 これによつて、車輌100の走行状態が常に監
視される。 以上において、車輌100の走行予定コースを
設定するためのコースデータは予めプログラミン
グされてフアイル7−2にストアされたものであ
る。 しかしながら、上記コースデータは車輌100
を実際にテスト走行させることにより求めること
ができる。 そのテスト走行に際してはジヨイステイツク装
置5が使用される。 このジヨイステイツク装置5は、車輌100を
前後進制御するためのジヨイステイツクレバー5
−1と、ステアリング制御用のジヨイステイツク
レバー5−2と、緊急停止用スイツチ5−3とを
備えた構成になつている。 かかるジヨイステイツク装置5は、ジヨイステ
ツクレバー5−1,5−2とスイツチレバー5−
3のそれぞれの操作信号を車載設備10に転送す
ることによつて、車輌100をジヨイステイツク
走行させたり、走行停止させたりする。 その走行時および停止時の情報が車載設備10
から地上設備1にそれぞれの無線機11,2を介
してフイードバツクされる。 そこで、地上設備1においては、トラツクカル
キユレータ4が前記情報を解析する。 その結果の走行軌跡解析データがフアイル7−
1に、かつコースデータがフアイル7−2に、ま
た、パラメータがフアイル7−3にそれぞれ記憶
される。 その記憶によつて、車輌100の走行予定コー
スが設定される。 換言すると、車輌100を実際に無人走行させ
る際の走行予定コースは、該車輌100を前もつ
てテスト走行させることにより、その走行軌跡か
ら求められたコースデータが前記フアイル7−2
に記憶されることによつて設定されるのである。 すなわち、前記コースデータは、車輌100を
実際に無人走行させるべく、該車輌100のドラ
イブコマンドがキーボード3−1でマスタプロセ
ツサ3に入力されたとき、トラツクカルキユレー
タ4がデイスクコントローラ7を駆動することに
よつてフアイル7−2から読み出される。 この場合、パラメータもフアイル7−3から読
み出される。 読み出されたコースデータとパラメータは、マ
スタプロセツサ3から無線機2,11を介して車
載設備10にコマンドとして伝送される。 車載設備10は、そのコマンドにより前記コー
スデータで設定された走行予定コースに追従させ
る車輌100の走行制御を行う。 なお、前述の如き車輌100のテスト走行は、
必ずしもジヨイステイツク装置5に頼る必要はな
く、例えばキーボード3−1によるコマンド入力
やマニユアル運転操作によつても可能であり、そ
のいずれの場合であつても前述の如くコースデー
タを得ることができる。 つぎに、第1図の車載設備10について述べる
と、該車載設備10は車輌100に搭載されて該
車輌を前記設定コースに追従させて無人走行させ
るための制御システムである。 このシステムは、前述の如く地上側無線機2と
互いに交信するための車載側無線機11および障
害物探索装置12のそれぞれが接続された主制御
手段13と、この主制御手段13によつて総合的
に制御されるサーボ系制御手段14および車輌位
置計測手段15のそれぞれと、各種センサ25〜
37とを備えた構成になつている。 前記サーボ系制御手段14は、車輌100のス
テアリング、速度、エンジン燃料系統のラツク、
ガバナ、ブレーキ、リターダ、ベツセル、トラン
スミツシヨン、パーキングブレーキのそれぞれを
制御するための手段16〜24を含んでいる。 前記の各種センサ25〜37とは、ステアリン
グ角度センサ25、エンジン回転数センサ(第1
図示省略、第8図参照)26、速度センサ27,
28、方位角検出手段29、絶対位置検出手段3
0、ラツク位置センサ31、ガバナ位置センサ3
2、ブレーキ作動確認センサ33、リターダ作動
確認センサ34、ベツセル位置センサ35、トラ
ンスミツシヨン変速位置センサ36、パーキング
ブレーキ作動確認センサ33のそれぞれをいう。 以上において、障害物探索装置12と前記各手
段13〜24および方位角検出手段29、絶対位
置検出手段30のそれぞれは個々に独立したマイ
クロコンピユータからなつている。 主制御手段13は第3図で一層詳細な如く、車
載側無線機11と障害物センサ12のそれぞれが
接続されたシリアル入出力機構13−1、サーボ
系制御手段14と位置計測手段15のそれぞれに
接続されたシリアル入出力機構13−2、記憶手
段であるROM13−3とRAM13−4および
キヤツシユメモリ13−5のそれぞれと、インタ
バル・タイマ13−6、それらを制御するための
CPU13−7とからなつている。 ROM13−3には、車輌100の走行予定コ
ースを設定するためのデータフアイル7−2とし
て記憶されているコースデータと、走行速度を設
定するための速度データのそれぞれが記憶させて
ある。 更に詳しく述べると、前記コースデータは、第
10図に示す如くX−Y軸を基準として直線で結
ばれた連続する複数の区間コースを設定するため
の点座標(x、y)からなり、かつ、速度データ
は、連続する2点の点座標C1(X1,Y1)とC
2(X2,Y2)で表された区間コースの通常走行
速度と該区間コースの最低走行速度とからなつて
いる。 いま、地上設備1から各種パラメータを含む指
令信号が前述の如く地上側無線機2と車載側無線
機11を介して主制御手段13に伝送され、それ
ぞれCPU13−7が入力してスタートすると、
そのCPU13−7はROM13−3から第1区間
コースの点座標C1,C2を調べ出しそれをキヤ
ツシユメモリ13−5に記憶すると共に、該コー
スデータと制御用パラメータをサーボ系制御手段
14に、かつ車輌100の初期位置情報と該車輌
の絶対位置検出用ステーシヨンの位置情報を位置
計測手段15に出力する。 位置計測手段15は、第5図に示す如く、主制
御手段13からの指令信号を入力するシリアル入
力機構15−1、方位角検出手段29と絶対位置
検出手段30のそれぞれからのデータ信号を入力
するシリアル入出力機構15−2、サーボ系制御
手段14にデータ信号を出力するパラレル出力機
構15−3、高速演算機構15−4、速度センサ
27,28からのデータ信号を入力するカウンタ
15−7,15−8、ROM15−9とRAM1
5−10よりなる記憶手段、インターバル・タイ
マ15−11、CPU15−12のそれぞれから
なつている。 かかる位置計測手段15は、主制御手段13か
ら入力した車輌100の初期位置データP(X,
Y)と第1区間コースを表す点座標C1(X1,
Y1)およびC2(X2,Y2)とから走行予定コー
スに対する車輌100のずれ、すなわち、該車輌
の現在位置から直線状に延びる第1区間コースに
降ろした垂線の長さ(車輌現在位置と第1区間コ
ースとの相対位置)l1を下記の(1)式により演算
して計測する。 従つて、ROM15−9には、高速演算機構1
5−4が上記(1)式を演算するためのプログラムが
書き込まれている。 そして、前記高速演算機構15−4が演算した
結果の相対位置データl1はサーボ系制御手段1
4に出力される。 サーボ系制御手段14は、第4図中の如く主制
御手段13に接続されたシリアル入出力機構14
−1と、位置計測手段15からの位置情報を高速
入力するためのパラレル入力機構14−2と、ス
テアリング、速度、ガバナ、ブレーキ、リター
ダ、ベツセル、トランスミツシヨン、パーキング
ブレーキのそれぞれの制御手段16〜24に接続
されたシリアル入出力機構14−4と、高速演算
機構14−3、ROM14−5とRAM14−6
とよりなる記憶手段、インターバル・タイマ14
−7,CPU14−8のそれぞれからなつている。 このサーボ系のCPU14−8は、車輌100
を設定コースに沿つて誘導すべく各種サーボ系統
を制御するためのデータを演算し、それをサーボ
系統の各種制御手段16〜24のそれぞれに対す
るコマンドに変換して出力する。 すなわち、前記CPU14−8は、主制御手段
13から入力した点座標C1,C2およびこれら
の点座標で表された区間コースに対応する速度設
定データのそれぞれと、位置計測手段15から入
力した相対位置データl1とよりステアリング角
制御データと速度制御データを演算する。 この場合のステアリング角P(φ)は下記の(2)
式で、また走行速度V(φ)は同(3)式でそれぞれ
求められる。 P(φ)=tan-1(l12/Co)+(θi−θp) …(2) (ここで、Coはステアリング角度を決定する制
御定数にして、実験的に最適数値が求められる。) v(φ)=Vmin+(Vc−Vmin)×f(φ) f(φ)=1−(CMD(φ)/R) …(3) (ただし、Rはステアリングの最大切れ角) また、前記CPU14−8は、前記区間コース
と設定速度に対応するラツク制御値とガバナ、ブ
レーキ、リターダ、トランスミツシヨンのそれぞ
れの制御値を演算する。 従つて、ROM15−4には、CPU14−8が
前記各種の演算を順次遂行するためのプログラム
が書き込まれている。 斯くして、サーボ系制御手段14はCPU14
−8が上記(1)式により演算した結果のステアリン
グ制御角データP(φ)をステアリング制御手段
16に、かつ、上記(2)式による演算結果の速度設
定値V(φ)を速度制御手段17にそれぞれ出力
する。 ここで、車輌100が無人走行を開始すると、
これと同時に、該車輌100を前記第1区間コー
スに誘導すべくそのステアリング切れ角と走行速
度が制御される。 ステアリング制御手段16は第6図に詳細な構
成を示す如く、サーボ系制御手段14からのコマ
ンドを入力するシリアル入出力機構16−1、パ
ルスモータ制御機構16−2、ステアリング角度
センサ25の出力側に接続されたA/D変換器1
6−3、ステアリングのセンタを修正するための
デイツプスイツチ16−4、それらをコントロー
ルするCPU16−5、インターバル・タイマ1
6−6、ROM16−7、RAM16−8からな
つている。 車輌100が前述の如く走り出すと、その時点
におけるステアリングの切れ角がセンサ25によ
つて検出される。 このセンサ25は、ステアリング・リンケージ
のセンターアームの回転角を検出するポテンシヨ
メータからなり、これによつて検出された前記回
転角、所謂ステアリングの切れ角はA/D変換器
16−3でデイジタル値に変換され、かつデイツ
プスイツチ16−4で修正されてCPU16−5
が入力する。 CPU16−5は、サーボ系制御手段14から
入力したステアリング設定角度と、前記センサ2
5から入力したステアリングの実際の切れ角とを
演算してそれらの偏差値を求める。 この偏差値はステアリング制御信号に変換さ
れ、この信号がステアリング制御系統のドライバ
39(第2図、第6図)に出力される。 ドライバ39はパルスモータ40を駆動するこ
とにより、図示省略のステアリング制御用油圧回
路に設けられたデイジタルバルブを切り換え制御
してステアリング用アクチユエータを作動させ
る。 これにより、車輌100のステアリングが前記
設定速度V(φ)となるように制御される。 かかるステアリング制御手段16におけるハー
ドウエア上の特徴は、パルスモータ40にステア
リング角度センサとして取付けられたポテンシヨ
メータ25による帰還で前記パルスモータ40の
脱調を未然に防止でき、また、これによつてステ
アリングの位置決めが一層正確に遂行されること
にある。 速度制御手段17は車輌100のエンジンガバ
ナ42を制御するためのもので、第7図に詳細な
構成を示す如く、サーボ系制御手段14のシリア
ル入出力機構14−4に接続されたシリアル入出
力機構17−1、ガバナドライバ42を制御する
P・W・M発生器17−2、速度カウンタ17−
3、ガバナ位置センサ32からのデータシグナル
を入力するCw/CCw判定回路17−4、インタ
ーバル・タイマ17−5、ポート17−6、
ROM17−7、RAM17−8、CPU17−9
からなつている。 従つて、速度制御手段17はサーボ系制御手段
14からのコマンド入力と同時に、ガバナ位置セ
ンサ32から検出値信号を入力する。 ガバナ位置センサ32はエンコーダまたはポテ
ンシヨメータからなつており、車輌100の走行
時におけるガバナ42の現在位置を検出する。 前記速度制御手段17のCPU17−9は、サ
ーボ系制御手段14とガバナ位置センサ32とか
ら入力したデータを基にガバナ42が前記設定速
度V(φ)に対応した位置になつているか否かを
演算して判定する。 その結果、ガバナ42の位置が設定速度V(φ)
に対応していない場合、CPU17−9はガバナ
制御信号をガバナドライバ41に出力する。 ガバナドライバ41は、ガバナ42が設定速度
V(φ)に対応した位置となるようにそのガバナ
42を制御する。 これによつて、車輌100の走行速度が前記設
定速度V(φ)になるように制御される。 かかる速度制御手段17は、所謂デイジタル式
のP・W・M制御方式であつて、帰還ガバナ位置
センサ(エンコーダ)32と前記速度カウンタ1
7−3との組合せによつて実現され、また、一定
の加速度で走行速度を加減するための加速度制御
を行うことによりスリツプを軽減している。 また、前記ガバナ42の制御と同時に、トラン
スミツシヨン(以下、T/Mという)43とラツ
ク44およびブレーキ45、リターダ46がそれ
ぞれの系統の制御手段23,18,20,21に
よつて制御される。 これらの制御手段23,18,20,21は前
記速度制御手段17の場合と同様にそれぞれが
CPUを有しれいる。 T/M制御手段23は、サーボ系制御手段14
から前記設定速度V(φ)に対応したT/M43
の設定速度段データを入力すると共に、T/M位
置センサ36からT/M43の現在速度段の検出
データを入力する。 もつて、T/M制御手段23は、前記センサ2
6で検出された速度段が設定速度段になつている
か否かを演算により判定し、否の時にT/M43
の制御信号を出力する。 その信号によつて、T/M43が前記設定速度
段の位置になるように制御される。 ラツク制御手段18は、リミツトスイツチより
なるラツク位置センサ31から入力したラツクソ
レレイドの位置が、サーボ系制御手段14から入
力した前記設定速度V(φ)に対応する設定位置
になつているか否かを判定し、否の時にラツク制
御信号を出力する。 その信号によつて、ラツク44が前記設定位置
に変位させられ、もつてエンジン回転数が前記設
定速度V(φ)に対応した値に制御される。 ブレーキおよびリターダ制御手段20および2
1は、ブレーキおよびリターダ作動確認センサ3
3,34からの入力データがサーボ系制御手段1
4からの設定速度V(φ)に対応したものとなつ
ているか否かを比較演算し、否の時にブレーキ4
5とリターダ46をそれぞれ制御する。 以上の如き、車輌100のステアリング制御と
走行速度制御とによつて、該車輌100は最適速
度で目標コースに誘導されて無人走行する。 その走行時においては、速度センサ27,28
と方位角検出手段29とによつて車輌100の実
際の走行速度と走行方位が検出される。 この場合の速度センサ27,28は、車輌10
0の左右両後輪の回転数を個々に検出するロータ
リエンコーダからなり、それぞれの回転数検出値
信号を車輌位置検出手段15に出力する。 一方、方位角検出手段29は、ジヤイロスコー
プ29′を備えたジヤイロコンパスからなつてい
る。 ジヤイロコンパス29は第8図にて詳細に示す
如く、車輌位置計測手段15からのコマンドを入
力し且つ該手段15に方位計測データを出力する
シリアル入出力機構291、ジヤイロスコープ2
9′の出力シグナルを入力するシンクロリニア変
換器292とA/D変換器293、高速演算機構
294、インターバル・タイマ295、ROM2
96とRAM297とよりなる記憶手段、CPU2
98のそれぞれからなつている。 かかるジヤイロコンパス29は、ジヤイロスコ
ープ29′からの入力データを基に車輌100の
走行方位角をCPU298が演算して求め、その
結果のデータ信号を車輌位置計測手段15に出力
する。 この計測手段15は、前記速度センサ(ロータ
リエンコーダ)27,28からの入力データを車
輌100の走行速度データに変換し、この速度デ
ータと前記ジヤイロコンパス29からの方位角計
測データとから、コース走行中の車輌100の現
在位置を演算して求め、その結果の現在位置デー
タをサーボ系制御手段14に出力する。 サーボ系制御手段14は、前記現在位置データ
の入力によりCPU14−8がRAM等の記憶部1
4−5からコース設定座標を読み出し、該座標デ
ータと前記現在位置データとから車輌100が次
に走る目標コースデータを演算する。 そして、サーボ系制御手段14は前記演算結果
のデータをステアリング制御コマンドと走行速度
制御コマンドとに変換して、それらのコマンドを
それぞれの系統のステアリング制御手段16と速
度制御手段17とに出力する。 もつて、前述の場合と同様にステアリング制御
手段16がステアリング角度を、かつ速度制御手
段17が走行速度をそれぞれ制御する。 かかる制御は車輌100が無人走行している限
り常に繰り返される。 斯くして、車輌100が走行予定コースの要所
に設置されたステーシヨン30′に近づくと、車
輌位置計測手段15がセンス開始コマンドを前記
車輌100に搭載された絶対位置検出手段30に
出力する。 ここで、前記ステーシヨン30′と絶対位置検
出手段30との関係について述べる。 まず、ステーシヨン30′は超音波反射機能を
有するポールからなつて、車輌100の走行を阻
害せずに該車輌をスムーズに通過させ得る位置に
設置される。 一方、絶対位置検出手段30は第9図に示す如
く、車輌位置計測手段15からセンス開始コマン
ドのみを入力し且つ検出結果を出力するシリアル
入出力機構300と、前記センス開始コマンドに
よりトリガーを定期的に出力するインターバル・
トリガー機構301、その出力トリガーにより超
音波を発信して且つ受信する一対の機器(トラン
スデユーサ)302,303と、デイスタンスカ
ウンタ304,305およびROMとOAMとか
らなる記憶手段306、それらを制御するCPU
307のそれぞれからなつている。 前記機器302,303のそれぞれから発信さ
れた超音波は、車輌100がステーシヨン30′
を通過する際、該ステーシヨン30′に当たつて
反射してくる。 その反射してきた超音波は前記機器302,3
03で受信される。 このように、機器302,303のそれぞれか
ら発信された超音波がステーシヨン30′に当た
つて前記機器302,303で受信されるまでの
時間がデイスタンスカウンタ304と305とに
よつて計測される。 一方、上記ステーシヨン30′を通過する際の
車輌100の方位角を方位角検出手段29で検出
する。 これにより、車輌100とステーシヨン30′
との間の距離を前記計測時間を基に算出し、該距
離と上記検出された方位角とにより、前記CPU
307で、車輌100がステーシヨン30′を通
過するときの絶対的な位置座標を求める。 その結果のデータ信号は車輌位置計測手段15
に出力される。 この場合の車輌位置計測手段15は、前述の如
く速度センサ27,28および方位角検出手段2
9のそれぞれからの入力データを基に演算された
車輌100の現在位置座標とステーシヨン通過時
の絶対位置座標とを比較演算し、それらに偏差が
あるか否かを判定し、その結果のデータ信号をサ
ーボ系制御手段14に出力する。 サーボ系制御手段14は、車輌100の前記現
在位置座標と絶対位置座標との偏差信号を入力し
た場合、その信号を解消するためのサーボ制御信
号をそれぞれのサーボ系統に出力する。 もつて、車輌100のステアリングやガバナ、
トランスミツシヨン、ラツク等が制御されること
により、前記車輌100の走行軌跡が修正され
る。 すなわち、予め設定されたコースに沿つて無人
走行する車輌100は横滑り等を起こした際に前
記設定コースに対する進行方向のズレが生じる。 このため、車輌100を正規の設定コースに戻
す必要があり、そのために前述の如く走行軌跡の
修正が行われるのである。 また、車輌100の走行予定コース上に障害物
があるときは、それが障害物探索装置12によつ
て探知される。 障害物探索装置12は、超音波を発信し且つ受
信する機器120,121を備えたCPUからな
り、第9図に示して説明した絶対位置検出手段3
0の場合と同じ構成になつている。 かかる障害物探索装置12は、前記機器12
0,121のそれぞれから発信された超音波が障
害物に当たつて反射して来ることにより前記機器
120,121が受信するまでの時間を計測し、
該時間から障害物までの距離をCPUが演算する。 その演算結果の距離データを主制御手段13に
出力する。 主制御手段13は、入力した距離データに基づ
く演算を行つて車輌100が障害物に対する危険
領域に入つたか否かを判断し、該判断結果のコマ
ンドをサーボ系制御手段14に送る。 サーボ系制御手段14は、その入力コマンドに
基づく演算を行つて前記障害物に対処すべきコマ
ンドを各サーボ系統に出力する。 もつて、車輌100は障害物を回避して走行す
るようステアリングやガバナおよびブレーキ等の
系統が制御され、また、障害物回避走行が不可能
な場合はエンジンが停止させられる。 なお、上記障害物探索装置12は超音波センサ
に限る必要はなく、その他の例えばレーダの如き
電磁波系センサや画像情報によるイメージセンサ
等であつてもよいこと勿論である。
以上、この発明によれば、ダンプトラツク等の
走行体が自ら設定コースとの相対位置を検出し、
それを判断してステアリングやガバナおよびトラ
ンスミツシヨン等のサーボ系統を自動制御するた
め、ケーブル誘導による無人走行システムの場合
と異なつて、前記走行体を自己誘導により設定コ
ース上に沿つて円滑に無人走行させることができ
る。 このため、該走行体の操縦の完全無人化を達成
でき、これによつて例えば建設機械等の分野にお
ける省力化に大きく寄与する。 また、走行体が無人走行時に横滑り等を起こす
と、前記走行体の進行方向に誤差が生じるが、設
定コースの要所に設けられたステーシヨンを該走
行体を通過することにより、該通過時の時間間隔
で走行体の進入角度を絶対位置検出手段が検出
し、それに基づいて走行体自身が現在位置を修正
して正規のコースに戻すため、該コースから前記
走行体が大きく離脱するような危険性はない。 更に、コース上に障害物があるときは、車輌に
装備の障害物探索装置がそれを検出することによ
り、走行体が自ら停止もしくは回避するため、該
走行体を安全に且つ効率よく無人走行させること
ができる。
走行体が自ら設定コースとの相対位置を検出し、
それを判断してステアリングやガバナおよびトラ
ンスミツシヨン等のサーボ系統を自動制御するた
め、ケーブル誘導による無人走行システムの場合
と異なつて、前記走行体を自己誘導により設定コ
ース上に沿つて円滑に無人走行させることができ
る。 このため、該走行体の操縦の完全無人化を達成
でき、これによつて例えば建設機械等の分野にお
ける省力化に大きく寄与する。 また、走行体が無人走行時に横滑り等を起こす
と、前記走行体の進行方向に誤差が生じるが、設
定コースの要所に設けられたステーシヨンを該走
行体を通過することにより、該通過時の時間間隔
で走行体の進入角度を絶対位置検出手段が検出
し、それに基づいて走行体自身が現在位置を修正
して正規のコースに戻すため、該コースから前記
走行体が大きく離脱するような危険性はない。 更に、コース上に障害物があるときは、車輌に
装備の障害物探索装置がそれを検出することによ
り、走行体が自ら停止もしくは回避するため、該
走行体を安全に且つ効率よく無人走行させること
ができる。
図面はこの発明の好適実施例を示すもので、第
1図は車載設備の概念的ブロツク図、第2図は地
上設備の概念的ブロツク図、第3図は主制御手段
のブロツク構成図、第4図はサーボ系制御手段の
ブロツク構成図、第5図は車輌位置検出手段のブ
ロツク構成図、第6図はステアリング制御手段の
ブロツク構成図、第7図はエンジン/トランスミ
ツシヨンコントローラの構成図、第8図はジヤイ
ロコンパスの構成図、第9図は絶対位置検出手段
の機能ブロツク図、第10図は車輌誘導設定コー
スへの軌跡を示す図である。 12……障害物探索装置、14……サーボ系制
御手段、15……位置計測手段、16……ステア
リング制御手段、17……速度制御手段、25…
…ステアリング角度センサ、27,28……速度
センサ、29……方位角検出手段、30′……ス
テーシヨン、30……絶対位置検出手段、100
……走行体。
1図は車載設備の概念的ブロツク図、第2図は地
上設備の概念的ブロツク図、第3図は主制御手段
のブロツク構成図、第4図はサーボ系制御手段の
ブロツク構成図、第5図は車輌位置検出手段のブ
ロツク構成図、第6図はステアリング制御手段の
ブロツク構成図、第7図はエンジン/トランスミ
ツシヨンコントローラの構成図、第8図はジヤイ
ロコンパスの構成図、第9図は絶対位置検出手段
の機能ブロツク図、第10図は車輌誘導設定コー
スへの軌跡を示す図である。 12……障害物探索装置、14……サーボ系制
御手段、15……位置計測手段、16……ステア
リング制御手段、17……速度制御手段、25…
…ステアリング角度センサ、27,28……速度
センサ、29……方位角検出手段、30′……ス
テーシヨン、30……絶対位置検出手段、100
……走行体。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 走行体を無人で自動走行させるためのシステ
ムにおいて、 走行体に、走行体の速度センサと、走行体の進
行方向を検出する方位角検出手段と、走行体のス
テアリング角度センサとを設けると共に、 前記速度センサから走行速度検出データを且つ
方位角検出手段から方位検出データをそれぞれ入
力してそれらのデータから走行体の現在位置を演
算する位置計測手段と、 該位置計測手段で得られた走行体の現在位置と
予め設定されている走行体の走行予定のコースと
のズレ量(l1)を計測する手段と、 上記ズレ量(l1)と、走行体の方位角(θp)と
制御定数(Co)と、走行体が追従中のコースの
方位角(θi)とから、操蛇角P(φ)を、P(φ)
=tan-1(l12/Co)+(θi−θp)で算出し、 走行予定のコースに予め設定してある走行速度
(Vc)と最低走行速度(Vmin)と、前記操蛇角
P(φ)をもとにした操蛇角コマンドCMD(φ)
と、ステアリングの最大切れ角Rとを入力して走
行速度V(φ)を、 V(φ)=Vmin+(Vc−Vmin)×f(φ) f(φ)=1−(CMD(φ)/R) で算出するサーボ系制御手段と、 該サーボ系制御手段から得られた操蛇角と前記
走行体の現在のステアリング切れ角データをそれ
ぞれ入力し、それらのデータから実際のステアリ
ング制御角を演算して走行体のステアリングを制
御する手段と、 上記前記サーボ系制御手段から得られた走行速
度をもとに走行体のエンジン系統やトランスミツ
シヨン系統などを制御する速度制御手段と、 地上管理システムと交信するための無線機とを
備えてなることを特徴とする無人走行システム。 2 走行体に、走行体の速度センサと、走行体の
進行方向を検出する方位角検出手段と、走行体の
ステアリング角度センサとを設けると共に、 前記速度センサから走行速度検出データを且つ
方位角検出手段から方位検出データをそれぞれ入
力してそれらのデータから走行体の現在位置を演
算する位置計測手段と、 該位置計測手段で得られた走行体の現在位置と
予め設定されている走行体の走行予定のコースと
のズレ量(l1)を計測する手段と、 上記ズレ量(l1)と、走行体の方位角(θp)と
制御定数(Co)と、走行体が追従中のコースの
方位角(θi)とを入力して、操蛇角P(φ)を、 P(φ)=tan-1(l12/Co)+(θi−θp)で算出し
、 走行予定のコースに予め設定してある走行速度
(Vc)と最低走行速度(Vmin)と、前記操蛇角
P(φ)をもとにした操蛇角コマンドCMD(φ)
と、ステアリングの最大切れ角(R)とを入力して走
行速度V(φ)を、 V(φ)=Vmin+(Vc−Vmin)×f(φ) f(φ)=1−(CMD(φ)/R) で算出するサーボ系制御手段と、 該サーボ系制御手段から得られた操蛇角と前記
走行体の現在のステアリング切れ角データをそれ
ぞれ入力し、それらのデータから実際のステアリ
ング制御角を演算して走行体のステアリングを制
御する手段と、 上記前記サーボ系制御手段から得られた走行速
度をもとに走行体のエンジン系統やトランスミツ
シヨン系統などを制御する速度制御手段とを備
え、走行予定コース上の障害物を探索して該障害
物までの距離を計測し、その計測距離から走行体
が障害物に対して危険領域に入つたか否かを判断
し、その結果のデータを基に走行体を障害物に対
して迂回走行または自動停止させるための障害物
探索装置を備えていることを特徴とする無人走行
システム。 3 特許請求の範囲第2項記載のシステムにおい
て、障害物探索装置が、超音波を発信し、該超音
波が障害物に当たつて反射してくるまでの時間を
計測し、該時間から障害物までの距離を演算する
超音波センサを有していることを特徴とする無人
走行システム。 4 走行体に、走行体の速度センサと、走行体の
進行方向を検出する方位角検出手段と、走行体の
ステアリング角度センサとを設けると共に、 前記速度センサから走行速度検出データを且つ
方位角検出手段から方位検出データをそれぞれ入
力してそれらのデータから走行体の現在位置を演
算する位置計測手段と、 該位置計測手段で得られた走行体の現在位置と
予め設定されている走行体の走行予定のコースと
のズレ量(l1)を計測する手段と、 上記ズレ量(l1)と、走行体の方位角(θp)と
制御定数(Co)と、走行体が追従中のコースの
方位角(θi)とを入力して、操蛇角P(φ)を、 P(φ)=tan-1(l12/Co)+(θi−θp)で算出し
、 走行予定のコースに予め設定してある走行速度
(Vc)と最低走行速度(Vmin)と、前記操蛇角
P(φ)をもとにした操蛇角コマンドCMD(φ)
と、ステアリングの最大切れ角(R)とを入力して走
行速度V(φ)を、 V(φ)=Vmin+(Vc−Vmin)×f(φ) f(φ)=1−(CMD(φ)/R) で算出するサーボ系制御手段と、 該サーボ系制御手段から得られた操蛇角と前記
走行体の現在のステアリング切れ角データをそれ
ぞれ入力し、それらのデータから実際のステアリ
ング制御角を演算して走行体のステアリングを制
御する手段と、 上記前記サーボ系制御手段から得られた走行速
度をもとに走行体のエンジン系統やトランスミツ
シヨン系統などを制御する速度制御手段とを備
え、 走行体の走行予定コースの要所に設けられて前
記走行体が通過するステーシヨンと、該ステーシ
ヨンを走行体が通過するときの前記ステーシヨン
に対する走行体の距離と進入角度を検出して該走
行体が通過した位置座標を演算し、該座標を基に
走行体の絶対的な現在位置を求めるための絶対位
置検出手段とを有していることを特徴とする無人
走行システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59191338A JPS6170618A (ja) | 1984-09-12 | 1984-09-12 | 無人走行システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59191338A JPS6170618A (ja) | 1984-09-12 | 1984-09-12 | 無人走行システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6170618A JPS6170618A (ja) | 1986-04-11 |
JPH0522926B2 true JPH0522926B2 (ja) | 1993-03-31 |
Family
ID=16272897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59191338A Granted JPS6170618A (ja) | 1984-09-12 | 1984-09-12 | 無人走行システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6170618A (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2662946B2 (ja) * | 1986-06-23 | 1997-10-15 | ヤマハ発動機株式会社 | 自立走行する車両の走行制御方法 |
WO1988003674A1 (en) * | 1986-11-07 | 1988-05-19 | Kabushiki Kaisha Komatsu Seisakusho | Composite method and apparatus for guiding vehicles |
JPS63308608A (ja) * | 1987-06-10 | 1988-12-16 | Kubota Ltd | 自動走行作業車の走行制御装置 |
JPH01123305A (ja) * | 1987-11-06 | 1989-05-16 | Komatsu Ltd | 車両の走行制御装置 |
US5320191A (en) * | 1993-01-28 | 1994-06-14 | Kabushiki Kaisha Komatsu Seisakusho | Steering circuit system for a moving vehicle |
JPH09211113A (ja) * | 1996-01-31 | 1997-08-15 | Komatsu Ltd | ミリ波レーダ搭載車両 |
JPH09211116A (ja) * | 1996-01-31 | 1997-08-15 | Komatsu Ltd | ミリ波レーダ搭載車両 |
US6064926A (en) * | 1997-12-08 | 2000-05-16 | Caterpillar Inc. | Method and apparatus for determining an alternate path in response to detection of an obstacle |
JP2003506785A (ja) | 1999-08-06 | 2003-02-18 | ロードリスク テクノロジーズ エルエルシー | 静止物体検出の方法および装置 |
JP5285384B2 (ja) * | 2008-10-09 | 2013-09-11 | 三菱重工業株式会社 | 自動運転システム及び自動運転方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5393533A (en) * | 1977-01-25 | 1978-08-16 | Komatsu Ltd | System for controlling unmanned travelling vehicles |
JPS57182209A (en) * | 1981-04-30 | 1982-11-10 | Mitsubishi Electric Corp | Traveling error correcting device of unattended carrying vehicle |
JPS59121402A (ja) * | 1982-12-14 | 1984-07-13 | Honda Motor Co Ltd | 移動ロボツト |
-
1984
- 1984-09-12 JP JP59191338A patent/JPS6170618A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5393533A (en) * | 1977-01-25 | 1978-08-16 | Komatsu Ltd | System for controlling unmanned travelling vehicles |
JPS57182209A (en) * | 1981-04-30 | 1982-11-10 | Mitsubishi Electric Corp | Traveling error correcting device of unattended carrying vehicle |
JPS59121402A (ja) * | 1982-12-14 | 1984-07-13 | Honda Motor Co Ltd | 移動ロボツト |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6170618A (ja) | 1986-04-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |