JP2000172337A - 自律移動ロボット - Google Patents

自律移動ロボット

Info

Publication number
JP2000172337A
JP2000172337A JP10346892A JP34689298A JP2000172337A JP 2000172337 A JP2000172337 A JP 2000172337A JP 10346892 A JP10346892 A JP 10346892A JP 34689298 A JP34689298 A JP 34689298A JP 2000172337 A JP2000172337 A JP 2000172337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
self
mobile robot
detecting
traveling
map
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10346892A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Katsumata
徹哉 勝俣
Masakazu Ozaki
真和 小崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP10346892A priority Critical patent/JP2000172337A/ja
Publication of JP2000172337A publication Critical patent/JP2000172337A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自律移動ロボットの制御装置において、従来
は自己位置を検出する手段がただ1つしかないため、何
らかの原因によって前記検出手段による情報が得られな
くなった場合、前記自律移動ロボットの制御が不可能と
なって、即システムダウンにつながってしまうという問
題点があった。 【解決手段】 地図上の自己位置および進行方向を検出
する複数の手段と、前記複数の検出手段のそれぞれの検
出情報に基づいて移動ロボットの走行軌跡と自己位置を
演算する複数の演算手段と、前記演算結果を比較し、最
も確からしいものを出力する比較手段を有することで、
1検出手段の情報が得られなくなった場合にも自律移動
ロボットを制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自己位置および
進行方向の検出手段を複数持つ自律移動ロボットの走行
位置制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、所定の作業領域内を自律移動しな
がら工場内の無人搬送、農作業や土木作業等の作業を行
う自律移動ロボットの制御装置として種々のものが提案
されている。例えば、特開平3−73004号公報に
は、公園やゴルフ場などの広大な区域の芝や草を自動的
に刈り取るための自律移動ロボットに用いられる走行位
置制御装置が記載されており、図6のような構成を取っ
ている。図6において、1は前記走査位置制御装置を搭
載した自走台車である。自走台車1の上部にはモータ5
によって駆動される回転テーブル4が設けられている。
前記回転テーブル4には、光ビームを発生する発光器2
および光ビームの反射光を受ける受光器3が搭載されて
いる。また、ロータリーエンコーダ7は回転テーブル4
の駆動軸と連動するように設けられていて、前記ロータ
リーエンコーダ7から出力されるパルスを計数すること
によって、回転テーブル4の回転角度が検出できる。6
は自走台車1の作業エリアの周囲に配置された反射器で
ある。また図7は自走台車1に内蔵された地図であり、
自走台車の作業領域と座標系、走行経路および反射器6
の設置位置が示されている。
【0003】次に従来技術の動作について説明する。発
光器2から発射される光ビームは、回転テーブル4の円
周方向に走査され、反射器6に当たると反射し、受光器
3に入射される。この時の回転テーブル4の回転角度が
ロータリーエンコーダ7によって求まり、車体の進行方
向に対する反射器6の方位角を示す信号が検出される。
この方位角に基づいて、自走台車1から見た各反射器6
間に開き角が算出される。
【0004】次に図7を用いて自己位置を演算する方法
を説明する。自走台車1の自己位置を演算するために、
あらかじめ測定しておいた3箇所以上の各反射器6間の
距離から、三角測量の原理で反射器の座標を求める。な
おここでの座標系は、任意の1つの反射器の設置位置を
原点とし、これと他のもう1つの反射器を結んだ直線を
x軸、原点においてx軸に直交する軸をy軸とした相対
座標系である。ここで、前記手法によって求められた各
反射器6間の開き角より、前記座標系における自走台車
1の自己位置座標を幾何学的に求めることができる。
【0005】自走台車1の走行位置制御は、まず前記相
対座標系における走行経路の座標を図7に示すような地
図に設定した後、走査位置制御装置内で前記自己位置座
標と前記走行経路より、進行方向の走行経路からのずれ
量を演算する。次に前記ずれ量に応じて舵角制御信号を
生成して、走行経路を追従するように制御を行ってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は以上のよ
うに構成されているため、移動(作業)範囲全体を網羅
するように反射器を設置しておく必要がある。また、自
走台車から反射器までの間に人間や障害物などの遮蔽物
が存在した場合には、反射器が光ビームを検出できない
ので、適用が遮蔽物のない場所に限られるという課題が
あった。
【0007】また、自己位置を検出する手段がただ1つ
しかないため、何らかの原因で反射器が転倒したり、遮
蔽物により反射器が発光器から見えなくなった場合、あ
るいは何らかの原因で反射器検出手段が故障した場合に
は、前記自己位置検出手段による情報が得られなくな
り、自走台車の制御が不可能となって、即システムダウ
ンにつながってしまうという問題点もあった。
【0008】さらに、異なる場所での作業など反射器を
新たに設置する際、その都度反射器間の距離を高精度で
測定する必要があることや、走行経路を指定する際、反
射器を基準とした相対座標系における座標で設定する必
要があることなどから、運用時に労力と時間がかかるこ
とが問題であった。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、自律移動ロボットが指定経路を所定の精度で追
従でき、またシステムダウンを起こしにくい走査位置制
御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明によれば、移
動ロボットの移動範囲内の位置情報を有する地図を備
え、あらかじめ前記地図上に指定された走行経路に沿っ
て移動する自律移動ロボットにおいて、基準位置からの
自己の移動距離および移動方向を検出する第1の検出手
段と、地上での自己の絶対位置を検出する第2の検出手
段と、前記第1、第2の検出手段のそれぞれの検出情報
に基づいて移動ロボットの地図上での自己位置をそれぞ
れ演算する第1、第2の演算手段と、前記第2の演算手
段で演算された自己位置と自己の走行中の走行経路との
差を比較し、その差があらかじめ定めた許容範囲内なら
ば第1の演算手段からの自己位置を、許容範囲外ならば
第2の演算手段からの自己位置を出力すると共に、前記
基準位置をこの出力された自己位置に変更する比較手段
と、前記比較手段からの自己位置と前記自己の走行中の
走行経路との差を打ち消すように移動方向を制御する制
御手段とを具備したものである。
【0011】第2の発明によれば、前記第1の検出手段
は、前記基準位置からの移動距離を検出する走行距離計
および前記基準位置からの移動方向を検出するジャイロ
を備え、前記第2の検出手段は、ディファレンシャルG
PS(Global positioning Sys
tem)を備えたものである。
【0012】第3の発明によれば、指定走行経路上の走
行方向変更点に設置した反射器を備えると共に、前記第
1の検出手段は前記基準位置からの移動距離および移動
方向を検出する走査型レーザレーダを備え、前記第2の
検出手段はディファレンシャルGPS(Global
positioning System)を備えたもの
である。
【0013】第4の発明によれば、前記地図の位置情報
が格納された記憶媒体と、この記憶媒体を交換可能に設
置する手段とを備えたものである。
【0014】第5の発明によれば、前記地図の位置情報
を表示するディスプレイと、その位置情報に対応して、
ディスプレイ上でタッチペンにより前記走行経路を入力
する入力手段を備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
に係る移動ロボットの実施の形態1における制御部の構
成を示すブロック図である。図1において、1の自走台
車は従来のものと同じである。8は自走台車1の自己位
置および進行方向を検出する方位角センサ9および走行
距離計10とからなり自己位置測定周期t秒あたりの方
位角変化量と走行距離を検出する検出手段a、11は緯
度・経度であらわされる絶対自己位置を検出するディフ
ァレンシャルGPS(Global position
ing System)、12は検出手段a8の検出情
報である方位角変化量と走行距離から、前回(t秒前)
の自己位置に対する相対位置を算出し、前回の自己位置
に基づいて自走台車1の走行軌跡と自己位置を演算する
演算手段a、13はディファレンシャルGPS11の検
出情報である緯度・経度に基づいて地図上の所定座標で
の自走台車1の走行軌跡と自己位置を演算する演算手段
b、14は前記複数の演算手段の出力結果を指定された
走行経路と比較して、最も確からしいと推定される自走
台車1の自己位置を選択・出力する比較手段、15は自
走台車1が走行すべき経路を指定するための経路入力装
置、16は自走台車1の移動(作業)範囲全域を示す地
図を入力するための地図入力装置、17は経路入力装置
15から入力された経路情報を保存しておくためのメモ
リ回路a、18は地図入力装置16から入力された地図
情報を保存しておくためのメモリ回路b、19は前記比
較手段14の出力である自走台車1の走行軌跡と自己位
置、およびメモリ回路a17に保存してある指定された
走行経路に基づき、自走台車1が前記走行経路を追従す
るための速度、舵角制御指令を生成する自走台車制御装
置、20はメモリ回路b18に保存されている地図情報
と自走台車1の走行軌跡を表示するためのディスプレ
イ、21は検出手段a8を構成する方位角センサ9の検
出情報、22は検出手段a8を構成する走行距離計10
の検出情報、23はディファレンシャルGPS11の検
出情報、24は演算手段a12の出力結果である検出手
段a8による自走台車1の自己位置および走行軌跡、2
5は演算手段b13の出力結果であるディファレンシャ
ルGPS11による自走台車1の自己位置および走行軌
跡、27は比較手段14の比較結果、28は経路入力装
置15から入力された経路情報、29は地図入力装置1
6から入力された地図情報、30はメモリ回路a17に
保存してある指定走行経路、31はメモリ回路b18に
保存してある自走台車1の移動(作業)範囲全域を示す
地図、32は自走台車制御装置19から出力される自走
台車1への速度・舵角制御指令、33はディスプレイ2
0に表示させるための自走台車1の走行軌跡である。
【0016】次に、図2のフローチャートを用いて本形
態の動作手順を説明する。ステップ34で動作が開始さ
れるとまず、ステップ35において地図入力装置16か
ら地図を入力する。なお座標系は入力される地図に応じ
て予め設定されるが、入力装置を通じて任意に設定して
も良い。入力された地図情報はメモリ回路b18に保存
される。なお、同一の移動範囲で移動する場合、このス
テップは不要である。ステップ36では、経路入力装置
15より自走台車1の走行経路を入力する。経路は直線
のみによって構成され、入力は前記地図と同一の座標系
における前記直線の交点座標49を指定することによっ
て行う。入力された走行経路情報28はメモリ回路a1
7に保存される。なお、同一の経路を移動する場合、こ
のステップは不要である。ステップ37では、自己位置
演算手段に方位角センサ9や走行距離計10のような積
算方式のものを用いたときに自走台車1の初期位置の設
定を行う。なお、ディファレンシャルGPS11のよう
に絶対座標を用いた検出手段では、このステップは不要
である。図3に地図31上に設定した指定走行経路30
の一例を示す。ステップ38では、メモリ回路a17に
保存されている走行経路情報28の内、例えば始点49
aの次の交点座標となる第1の交点座標49bを第1の
中間目標点とするように自走台車制御装置19に設定す
る。ステップ39で走行が開始されると、ステップ40
において、演算による遅延を防ぐために検出手段a8か
ら順に全ての検出手段による自己位置検出を行う。次に
ステップ41でステップ40において検出した検出情報
に基づき、それぞれの演算手段を用いて自己位置の演算
を行う。ステップ42では、ステップ41より出力され
た複数の演算手段による演算結果を比較手段14におい
て比較した後、比較結果27を自走台車制御装置19へ
出力し、また内部メモリにその比較結果27を格納す
る。
【0017】ここで、比較手段14における比較結果2
7の決定方法について述べる。まず、本実施の形態にお
ける各検出手段の特徴について説明する。方位角センサ
9と走行距離計10を組み合わせた検出手段a8は、自
己位置検出の誤差要因として方位角センサ9自体では検
出できない方位角センサ9の時間ドリフトに起因する方
位角誤差の発生と走行距離計10の滑りなどによる距離
測定誤差の累積とがあるが、一般に数分以下の短時間の
自己位置決定精度は良い。ただし、検出手段a8で検出
され演算手段a12で算出される自己位置は、前回値出
力を基準値とした相対位置であり、長時間走行時には特
に方位角誤差に起因する位置誤差が大きくなるため必要
に応じ初期化操作が必要となる。一方、ディファレンシ
ャルGPS11は検出される緯度・経度によって移動ロ
ボットの地図上における絶対位置検出が可能であり、そ
の自己位置検出精度は一般のGPS(自己位置検出精度
は検出した自己位置に対し真値は半径約100から50
m程度の円内に存在)と比較し一桁良いと言われている
が、それでも数m程度である。またGPS衛星の位置に
よっては、検出情報23が得られないこともある。ここ
ではディファレンシャルGPS11の自己位置検出精度
を、検出した自己位置に対し真値が半径R(m)内に存
在するとして説明する。検出精度が更に向上すれば、前
記真値の存在する半径は更に短くすることが可能であ
る。なお、演算手段a12は、検出手段a8で検出され
る方位変化量と走行距離に基づいて、前回のループ処理
において走行経路と比較し最も確からしいと推測された
前回の自己位置(比較手段14の前回値出力)を基準値
とする自走台車1の位置座標と進行方向を算出して地図
の座標系における現在時刻での自己位置と走行軌跡を求
め、その演算結果を比較手段14に出力する。比較手段
14ではあらかじめ設定した該非条件を元に、それぞれ
の演算手段から適切であると判定された演算結果を比較
結果27として自走台車制御装置19に出力する。
【0018】図4は、前記該非条件の設定方法と、設定
した該非条件を用いて演算結果24および演算結果25
から比較結果27を決定する方法を示すものである。図
4において、14,24,25,27,30,31は、
図1と同じである。51は比較手段14内に記憶された
比較結果27が示す自己位置の前回値、52は比較手段
14内に記憶された比較結果27が示す進行方向の前回
値、30は直線のみによって構成される指定走行経路で
ある。ここで、移動ロボットの走行速度をv(m/Se
c)、自己位置測定周期をt(Sec)とすると、前回
の自己位置決定(前回値)から今回の自己位置の決定ま
での間の移動ロボットの移動可能距離Lは数1で与えら
れる。
【0019】
【数1】
【0020】前回値から今回(前回からt秒後)の自己
位置の決定までの間の移動ロボットの到達可能位置は前
回値を中心として半径をLとする円周上となり、この円
周と指定走行経路30の進行方向側との交点Aが移動ロ
ボットが指定走行経路30に正しく追従した場合の今回
の自己位置となる。この時、ディファレンシャルGPS
11による自己位置の今回値は、移動ロボットが指定走
行経路30に正しく追従しているので交点Aを中心とす
る半径R(m)の円内に存在することとなる。ここで、
方位角センサ9の自己位置測定周期t(Sec)当たり
のドリフト量をθ(度)として考慮すると、走行距離計
10の示す距離情報はほぼ最大到達半径53と一致する
ので、真の自己位置は、自己位置の前回値を中心として
半径をLとする円周上で指定走行経路30の左右にθ
(度)の広がりを持つ円弧の近傍に存在することにな
る。ただし、方位角センサ9は移動ロボットが指定走行
経路30に沿って直線経路を走行しており、この時は方
位角変動は無く方位角誤差は生じていないものとみなし
ているので、演算結果24による自己位置は真の今回の
自己位置に対し誤差を含んだ交点Aの近傍を示すことに
なる。したがって今回の自己位置の出力は、演算手段a
11の演算結果24は交点Aの近傍を自己位置とし、演
算手段b13の演算結果25は、検出した自己位置を中
心とする半径R(m)の円内に真値があり、その円内に
交点Aを包含しなければならない。これより該非条件の
一例として、演算結果24および25に関して、到達可
能範囲54の内部を示すものかどうかの判別を行う。ま
ず演算結果24の示す自己位置は、方位角センサ9のド
リフト量は自身では検出できないため、進行方向前回値
52で指定された直線方向へ検出情報22で示された距
離だけ走行した位置が自己位置となる。ここで自己位置
決定周期は、通常数十秒以下の間隔で行われるので、こ
の間の検出情報22の精度は十分高く、演算結果24に
よる自己位置としては常に到達可能範囲54内でかつ指
定走行経路30上で交点Aの前後の値を示すこととな
る。次に演算結果25による自己位置は、地図上の指定
走行経路30と直接比較できる絶対自己位置なので、到
達可能範囲54の内部を示す自己位置演算結果55に関
しては妥当と判定し、演算結果24を比較手段14の出
力とする。演算結果25が得られない場合も演算結果2
4を比較手段14の出力とする。次に、到達可能範囲5
4の外部を示す自己位置演算結果57に関しては、検出
情報21か検出情報22あるいは両方の誤差が累積し無
視できなくなったのが原因と考えられるので、演算結果
25を比較手段14の出力とするとともに方位角センサ
9と走行距離計10を初期化し次回の自己位置の検出に
備える。
【0021】図2のステップ43においては、ステップ
42で比較手段14から出力された自己位置に基づい
て、自走台車1が指定走行経路に沿って中間目標点に到
達するように自走台車1の速度・舵角制御指令を生成
し、その指令を自走台車1に出力する。自走台車1は、
この速度・舵角制御指令に基づいてステアリング操作や
加速・減速を行って走行する。例えば、比較手段14で
検出された自己位置から走行経路30へ引いた垂線dの
長さが所定値以上であれば、自己位置決定周期t秒後に
測定される次の自己位置が指定走行経路30上に載るよ
うに進行方向を設定する。これは、現在の自己位置を中
心に数1で求まる長さLを半径とする円弧と指定走行経
路30との交点を目標として、比較手段14で検出され
る自走台車1の現在の進行方向とその目標に向かう直線
との成す角度を舵角としてステアリング操作する。ま
た、垂線dの長さが所定値以下であれば、ほぼ走行経路
に載っていると判断して、進行方向が走行経路の直線方
向へ向くようにステアリング操作する。ステップ44で
は、自走台車1が中間目標点に到着したかどうかの判定
を行う。到着した場合には、ステップ45に進む。到着
していない場合には、ステップ40に戻り、以下処理を
継続する。ステップ45においては、自走台車1が走行
経路の終点(最後の中間目標点)に到着したかどうかの
判定を行う。到着した場合には、ステップ46に進み、
走行を停止した後、ステップ47に進んで全ての処理を
終了する。到着していない場合には、ステップ48に進
み、メモリ回路a17に保存されている走行経路情報の
内、現在設定されている中間目標点の次の交点座標49
を中間目標点とするように自走台車制御装置19に設定
した後(例えば、交点座標49cを中間目標点とす
る)、ステップ40に戻り、以下処理を継続する。これ
によって絶対自己位置を検出するディファレンシャルG
PS11より良い精度で(悪くてもディファレンシャル
GPS11の精度内で)自己位置を検出でき、またそれ
に基づいた自律走行を行うことができる。
【0022】実施の形態2.図5は、この発明の実施の
形態2を示す制御部の構成を示すブロック図である。1
1〜20,23〜25,27〜33は図1と同じであ
る。図4において、35は自走台車1の進行方向に設置
した反射器6までの距離と方向を検出する走査型レーザ
レーダ、36は、走査型レーザレーダ35による検出情
報である。実施の形態2は、実施の形態1記載の検出手
段a8のかわりに走査型レーザレーダ35を用い、指定
走行経路30上で移動ロボットから見通せる走行方向変
更点(例えば交点座標49の脇)ごとに反射器6をそれ
ぞれ設置し、進行方向前方の交点座標49と移動ロボッ
トまでの距離と方位角を測定する。この走査型レーザレ
ーダ35をディファレンシャルGPS11と組み合わせ
て構成することにより、三角測量による反射器6の検出
できない遮蔽物がある場所での適用を可能としている。
走査型レーザレーダ35の探知可能距離内に反射器6を
設置する必要があることと、距離測定が前回値から今回
値までの移動距離測定ではなく、反射器6を設置した中
間目標地点までの残距離測定であることを除き他の動作
は実施の形態1と全く同じである。なお、反射器6は、
自走台車1が走行経路上のどの位置から何れか1つが見
通せて、かつ走査型レーザレーダ35の探知距離内にお
ける走行経路から外れた位置であれば、任意の位置に複
数設置しても、自走台車1の移動距離と移動方向を検出
できる。
【0023】実施の形態3.実施の形態3は、実施の形
態1記載の地図入力装置16の代わりに移動(作業)範
囲全域を示す地図を記録したROMカセットまたはRA
Mカセット等の記憶媒体を用いて構成している。移動
(作業)範囲を変更したい場合には、前記ROMカセッ
トまたはRAMカセットを物理的に交換するだけで適用
可能となる。他の動作は実施の形態1と全く同じであ
る。
【0024】実施の形態4.実施の形態4は、実施の形
態1記載の経路入力装置15の代わりにタッチパネルを
用いて構成している。走行経路を変更したい場合には、
地図情報31が示されているディスプレイ20上に直接
タッチペン等で線を描くように指定するだけで適用可能
となる。他の動作は実施の形態1と全く同じである。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によって以下のような効果が得られる。
【0026】第1の発明によれば、複数の異なる自己位
置の検出手段を有することにより、1つの検出手段の故
障がシステムダウンにつながらないので、システムとし
て信頼性を向上することができる。また、複数の自己位
置検出手段のそれぞれが示す自己位置のうち、最も確か
らしいと推測されるものを選択して自走台車制御に用い
ることにより、自己位置検出手段が1手段のみの場合と
比較して走行経路に対する追従精度を高めることができ
るという効果がある。
【0027】また、第2の発明によれば、移動ロボット
の自己位置検出手段にランドマークが不要となるので、
走行経路設定の自由度が増し、作業の適用範囲を広める
ことができるという効果がある。
【0028】また、第3の発明によれば、移動ロボット
の移動(作業)区域を変更した場合にも、内蔵地図の入
れ替えが記憶媒体の交換のみで済むため、柔軟に対応で
き、労力と時間を削減できるという効果がある。
【0029】また、第4の発明によれば、移動ロボット
の走行経路を指定する際、ディスプレイに表示された地
図上に直接タッチペン等で指定できることで、複雑な走
行経路の指定も容易に実現できるため、労力と時間を削
減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による制御部の構成
を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による自律移動ロボ
ットの動作手順を示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1による自律移動ロボ
ットの経路図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による比較手段にお
ける比較出力の決定方法を示すものである。
【図5】 この発明の実施の形態2による制御部の構成
を示すブロック図である。
【図6】 従来の自律移動ロボットの外観図である。
【図7】 従来の自律移動ロボットが内蔵する地図の内
容である。
【符号の説明】
1 自走台車、2 発光器、3 受光器、4 回転テー
ブル、5 モータ、6反射器、7 ロータリーエンコー
ダ、8 検出手段a、9 方位角センサ、10 走行距
離計、11 ディファレンシャルGPS、12 演算手
段a、13演算手段b、14 比較手段、15 経路入
力装置、16 地図入力装置、17メモリ回路a、18
メモリ回路b、19 自走台車制御装置、20 ディ
スプレイ、21 方位角センサによる検出情報、22
走行距離計による検出情報、23 ディファレンシャル
GPSによる検出情報、24 演算手段aによる演算結
果、25 演算手段bによる演算結果、27 比較手段
による比較結果、28 経路入力情報、29 地図入力
情報、30 指定走行経路、31 地図、32 速度・
舵角制御指令、33 走行軌跡、34 交点座標、35
走査型レーザレーダ、36 走査型レーザレーダによ
る検出情報、51 自己位置前回値、52 進行方向前
回値、53 最大到達半径、54 到達可能範囲、55
演算結果。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H301 AA02 AA03 AA10 BB01 BB02 BB05 BB12 CC03 CC06 DD01 EE31 FF08 FF10 FF11 GG11 GG17 GG21 MM04 MM09 QQ06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動ロボットの移動範囲内の位置情報を
    有する地図を備え、あらかじめ前記地図上に指定された
    走行経路に沿って移動する自律移動ロボットにおいて、
    基準位置からの自己の移動距離および移動方向を検出す
    る第1の検出手段と、地上での自己の絶対位置を検出す
    る第2の検出手段と、前記第1、第2の検出手段のそれ
    ぞれの検出情報に基づいて移動ロボットの地図上での自
    己位置をそれぞれ演算する第1、第2の演算手段と、前
    記第2の演算手段で演算された自己位置と自己の走行中
    の走行経路との差を比較し、その差があらかじめ定めた
    許容範囲内ならば第1の演算手段からの自己位置を、許
    容範囲外ならば第2の演算手段からの自己位置を出力す
    ると共に、前記基準位置をこの出力された自己位置に変
    更する比較手段と、前記比較手段からの自己位置と前記
    自己の走行中の走行経路との差を打ち消すように移動方
    向を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする自
    律移動ロボット。
  2. 【請求項2】 前記第1の検出手段は、前記基準位置か
    らの移動距離を検出する走行距離計および前記基準位置
    からの移動方向を検出するジャイロを備え、前記第2の
    検出手段は、ディファレンシャルGPS(Global
    positioning System)を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の自律移動ロボット。
  3. 【請求項3】 指定走行経路上の走行方向変更点に設置
    した反射器を備えると共に、前記第1の検出手段は前記
    基準位置からの移動距離および移動方向を検出する走査
    型レーザレーダを備え、前記第2の検出手段はディファ
    レンシャルGPS(Global positioni
    ng System)を備えたことを特徴とする請求項
    1記載の自律移動ロボット。
  4. 【請求項4】 前記地図の位置情報が格納された記憶媒
    体と、この記憶媒体を交換可能に設置する手段とを備え
    たことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
    自律移動ロボット。
  5. 【請求項5】 前記地図の位置情報を表示するディスプ
    レイと、その位置情報に対応して、ディスプレイ上でタ
    ッチペンにより前記走行経路を入力する入力手段を備え
    たことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の
    自律移動ロボット。
JP10346892A 1998-12-07 1998-12-07 自律移動ロボット Pending JP2000172337A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10346892A JP2000172337A (ja) 1998-12-07 1998-12-07 自律移動ロボット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10346892A JP2000172337A (ja) 1998-12-07 1998-12-07 自律移動ロボット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000172337A true JP2000172337A (ja) 2000-06-23

Family

ID=18386534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10346892A Pending JP2000172337A (ja) 1998-12-07 1998-12-07 自律移動ロボット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000172337A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003256040A (ja) * 2002-02-27 2003-09-10 Sanyo Electric Co Ltd 自走車両
JP2004227474A (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自走機器およびそのプログラム
JP2004265396A (ja) * 2003-02-13 2004-09-24 Vingo:Kk 映像生成システム及び映像生成方法
JP2007141108A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Matsushita Electric Works Ltd 自律移動装置
JP2007249735A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Fujitsu Ltd ロボット位置制御装置およびロボット自己位置回復方法
JP2008000430A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Shimadzu Corp 回診用x線撮影装置管理システム及びこれに用いられる回診用x線撮影装置
WO2017085989A1 (ja) * 2015-11-19 2017-05-26 日立建機株式会社 自己位置推定装置の異常検知装置及び車両
JPWO2017072980A1 (ja) * 2015-10-30 2018-08-23 株式会社小松製作所 作業機械の制御システム、作業機械、作業機械の管理システム、及び作業機械の管理方法
CN110027593A (zh) * 2019-04-12 2019-07-19 成都宇俊盛科技有限公司 一种全自动无人驾驶轨道车辆安全保障系统
JP2020502715A (ja) * 2016-12-19 2020-01-23 サイディズ・ロボティクス・エイピイエス 規定経路および安全対策を有するロボット車両
JP2020160646A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 三菱ロジスネクスト株式会社 搬送システム
JP2020187669A (ja) * 2019-05-17 2020-11-19 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 自律走行システム
WO2022138070A1 (ja) * 2020-12-22 2022-06-30 ヤンマーホールディングス株式会社 経路設定方法、自律走行方法、経路設定装置、自律走行システム、及び記憶媒体

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003256040A (ja) * 2002-02-27 2003-09-10 Sanyo Electric Co Ltd 自走車両
JP2004227474A (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自走機器およびそのプログラム
JP2004265396A (ja) * 2003-02-13 2004-09-24 Vingo:Kk 映像生成システム及び映像生成方法
JP2007141108A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Matsushita Electric Works Ltd 自律移動装置
JP2007249735A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Fujitsu Ltd ロボット位置制御装置およびロボット自己位置回復方法
JP2008000430A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Shimadzu Corp 回診用x線撮影装置管理システム及びこれに用いられる回診用x線撮影装置
US10935660B2 (en) 2015-10-30 2021-03-02 Komatsu Ltd. Control system of work machine, work machine, management system of work machine, and method of managing work machine
JPWO2017072980A1 (ja) * 2015-10-30 2018-08-23 株式会社小松製作所 作業機械の制御システム、作業機械、作業機械の管理システム、及び作業機械の管理方法
WO2017085989A1 (ja) * 2015-11-19 2017-05-26 日立建機株式会社 自己位置推定装置の異常検知装置及び車両
US10712451B2 (en) 2015-11-19 2020-07-14 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Anomaly detector for self-location estimation device and vehicle
JP2017097479A (ja) * 2015-11-19 2017-06-01 日立建機株式会社 自己位置推定装置の異常検知装置及び車両
JP2020502715A (ja) * 2016-12-19 2020-01-23 サイディズ・ロボティクス・エイピイエス 規定経路および安全対策を有するロボット車両
JP2020160646A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 三菱ロジスネクスト株式会社 搬送システム
CN110027593A (zh) * 2019-04-12 2019-07-19 成都宇俊盛科技有限公司 一种全自动无人驾驶轨道车辆安全保障系统
JP2020187669A (ja) * 2019-05-17 2020-11-19 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 自律走行システム
WO2020235209A1 (ja) * 2019-05-17 2020-11-26 ヤンマー株式会社 自律走行システム
JP7227070B2 (ja) 2019-05-17 2023-02-21 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 自律走行システム
WO2022138070A1 (ja) * 2020-12-22 2022-06-30 ヤンマーホールディングス株式会社 経路設定方法、自律走行方法、経路設定装置、自律走行システム、及び記憶媒体
JP2022098639A (ja) * 2020-12-22 2022-07-04 ヤンマーホールディングス株式会社 経路設定方法、自律走行方法、経路設定装置、自律走行システム、及び経路設定プログラム
JP7453902B2 (ja) 2020-12-22 2024-03-21 ヤンマーホールディングス株式会社 経路設定方法、自律走行方法、経路設定装置、自律走行システム、及び経路設定プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5638279A (en) Vehicle navigation system and navigation method
JP3449240B2 (ja) 車両用現在位置検出装置、車両用現在位置表示装置、ナビゲーション装置および記録媒体
US4817000A (en) Automatic guided vehicle system
EP0566391B1 (en) Apparatus for detecting the position of a vehicle
EP1947542B1 (en) Method and system for automatically guiding an unmanned vehicle
CN111176298B (zh) 一种无人车轨迹录制与轨迹跟踪方法
JP2000172337A (ja) 自律移動ロボット
JPS63150618A (ja) 走行経路表示装置
WO2018179960A1 (ja) 移動体および自己位置推定装置
CN111857121A (zh) 基于惯导和激光雷达的巡逻机器人行走避障方法及系统
JPS6170618A (ja) 無人走行システム
JP2019215773A (ja) 無人搬送車の走行制御装置及び走行制御方法
JP2567619B2 (ja) 走行体の位置検出システム
KR100667483B1 (ko) 네비게이션 시스템의 맵 매칭방법
JPH0629736B2 (ja) 走行経路表示装置
JP2000132229A (ja) 移動体の走行制御方法
JP4099371B2 (ja) 自車位置確定方法および装置
JP6717132B2 (ja) 車両走行制御方法及び車両走行制御装置
JP2021047670A (ja) 無人搬送車の制御システム及び制御方法
JPH08211934A (ja) 移動体の操向制御装置
JP2000222035A (ja) 自動走行装置
KR0169647B1 (ko) 자율주행 무인차 및 주행제어방법
JPH01280807A (ja) 移動体の誘導方法
JPH0739961B2 (ja) 位置検出装置
JPS61151421A (ja) 無人車の誘導制御装置