JPH05229247A - 記録シート - Google Patents

記録シート

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JPH05229247A
JPH05229247A JP4069398A JP6939892A JPH05229247A JP H05229247 A JPH05229247 A JP H05229247A JP 4069398 A JP4069398 A JP 4069398A JP 6939892 A JP6939892 A JP 6939892A JP H05229247 A JPH05229247 A JP H05229247A
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JP
Japan
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recording sheet
layer
film
receiving layer
ink
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JP4069398A
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Inventor
Shigemi Seki
重己 関
Kazuo Matsuura
和夫 松浦
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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  • Elimination Of Static Electricity (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電防止効果の持続性に優れ、かつ、帯電防
止性と印刷適性に優れた受容層を有する記録シートを提
供する。 【構成】 受容層/フイルム支持体/転写型インキ層か
らなる記録シートであって、受容層が高分子結着剤、カ
チオン系ポリマー及び白色隠ペイ顔料を主成分とした層
からなり、且つ該受容層の表面粗さ(Ra)が2.0μ
m以下、表面電気抵抗が107 〜1013Ω/□である記
録シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録シートに関し、特
に、単票又は連票等の伝票用等に用いて好適な記録シー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】記録シートは各種用途に用いられている
が、たとえば複写式の伝票においては、記録シートと被
記録シート(通常、紙からなる)とを積層しておき、記
録シートの表面側(受容層側)に加えられたタイプ圧、
筆圧、熱等により、記録シートの裏面側に設けられたイ
ンキ層から、必要量のインキが文字や図形の形態で被記
録シート上に転写される。
【0003】従来、このような記録シートの支持体は紙
が支配的であったが、例えば宅配便等の運輸伝票等にお
いては、伝票の表面に位置する記録シートに耐久性や耐
侯性が要求されることから、紙より丈夫なプラスチック
フイルムを支持体とする記録シートが用いられるように
なってきている。しかしフイルム支持体は、耐久性や耐
候性に優れる反面、そのままでは印刷性や筆記性等に劣
ることから、種々の表面改質が工夫されてきた。従来の
フイルムを支持体とする記録シートの構成は、通常、受
容層/フイルム支持体/インキ層の層構成を採ってお
り、受容層はインキに対して易接着性を有する高分子樹
脂層を塗設したもの、高分子樹脂層に帯電防止剤を含有
させ、受容層に帯電防止効果をもたせたもの、更には無
機や有機の粒子を含有させ受容層に印刷鮮明性をもたせ
たもの等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
記録シートにおいては、受容層中の帯電防止剤が経時と
共に表面に移行し欠落し易く、受容層の帯電防止効果の
持続性に欠けるという問題がある。そのため、特に印刷
時に帯電しやすく印刷ムラを生じたり塵埃等を付着し易
い。このように、帯電防止効果とインキやトナーとの易
接着性を両立させることが難しいという問題もある。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決し、
受容層の帯電防止効果の持続性に優れ、しかも帯電防止
性とインキやトナーの易接着性との両立が可能な、優れ
た受容層を有する記録シートを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
記録シートは、受容層/フイルム支持体/転写型インキ
層からなる記録シートにおいて、該受容層は高分子結着
剤、カチオン系ポリマー及び白色隠ペイ顔料を主成分と
した層からなり、且つ受容層の表面粗さ(Ra)が2.
0μm以下、表面電気抵抗が107 〜1013Ω/□であ
るものからなる。
【0007】本発明のフイルム支持体の材質は特に限定
されず、公知の各種プラスチックフイルムを用いること
ができる。代表的なものとしてポリエステルフイルム
(紙ライクポリエステルフイルムを含む)、ポリカーボ
ネートフイルム、トリアセチルセルロールフイルム、セ
ロハンフイルム、ポリアミドフイルム、ポリイミドフイ
ルム、ポリフェニレンスルフィドフイルム、ポリエーテ
ルイミドフイルム、ポリエーテルスルホンフイルム、芳
香族ポリアミドフイルム、ポリスルホンフイルム、ポリ
オレフィンフイルムなどを挙げることができる。しかし
機械的特性、熱的特性、価格などの面からポリエステル
フイルム、ポリカーボネートフイルム、ポリフェニレン
スルフィドフイルムを用いるのが好ましく、中でもポリ
エステルフイルムが特に好ましい。
【0008】ポリエステルフイルムはエステル結合を主
鎖の主要な結合鎖とする高分子フイルムの総称である
が、特に好ましいポリエステルとしてはポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレン2,6−ナフタレート、ポ
リエチレンα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタ
ン4,4’−ジカルボキシレート、ポリブチレンテレフ
タレートなどであり、これらの中でも品質、経済性など
を総合的に勘案すると、ポリエチレンテレフタレート
(以下、PETと略称することもある。)が最も好まし
い。また、このPETの中に公知の添加剤、例えば、耐
熱安定剤、耐酸化安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、
有機の易滑剤、顔料、染料、有機または無機の微粒子、
充填剤、離型剤、帯電防止剤、核剤などを配合してもよ
い。
【0009】上記PETフイルムは未配向、一軸配向、
二軸配向のいずれでも用い得るが機械的強度が優れてい
ることから二軸配向PETフイルムが好ましい。二軸配
向PETフイルムは無延伸状態のPETシートまたはフ
イルムを長手方向および幅方向のいわゆる二軸方向に各
々2.5〜5倍程度延伸されて作られるものであり、広
角X線回折で二軸配向のパターンを示すものをいう。
【0010】PETフイルムには公知の方法で表面処
理、すなわちコロナ放電処理(空気中、窒素中、炭酸ガ
ス中など)や易接着処理が施されたフイルムである場
合、受容層や転写型インキ層との密着性、耐水性、耐溶
剤性などが改良されるのでより好ましく使用できる。易
接着処理は公知の各種の方法を用いることができ、フイ
ルム製造工程中でアクリル系、ウレタン系、ポリエステ
ル系など各種の易接着剤を塗布したもの、あるいは一軸
又は二軸延伸後のフイルムに上記のような各種易接着剤
を塗布したものなどが好適に用い得る。
【0011】フイルム支持体としてのプラスチックフイ
ルムの厚みは、特に限定されず、たとえば記録シートに
要求される腰の強さ等から、1〜500μm程度の範囲
から適当な厚みを設定することができる。
【0012】また、フイルム支持体の表面粗さやヘイズ
等についても、特に限定されず、後述の受容層や転写型
インキ層とフイルム支持体との間に要求される接着強
さ、記録シートとして要求される透明度や白色度等を勘
案して、適切に所望の値に設定すればよい。
【0013】本発明の記録シートにおいては、上記フイ
ルム支持体の受容層と反対側の面に転写型インキ層が設
けられる。転写型インキとしては種々提案されており、
代表的なものとして紫外線硬化タイプ、ホットメルトタ
イプ等が挙げられるが、本発明には価格等からホットメ
ルトタイプが好適である。
【0014】ホットメルトインキは、被印刷素材へ印刷
塗布される瞬間まで、印刷機上において加熱溶融もしく
は一定の温度に加温されて、流動性等の印刷適性を保
ち、印刷後は冷却もしくは常温で被印刷素材上に強固な
塗膜を作るものであるが、本発明の記録シートに用いら
れるホットメルトインキとしては、特に限定されず、公
知の加熱式複写カーボンインキ、転写型感熱インキ、ホ
ットメルト型ガラスインキ等を用いることができる。伝
票類の場合カーボンインキが、コンピューターやパソコ
ン等で熱ヘッドにより転写記録する場合には転写型感熱
インキが適している。ホットメルトインキ層の形成方法
は、特に限定されず、公知の方法を用いることができ、
インキ層は全面あるいは所定の箇所に設けられる。
【0015】本発明の受容層とは、高分子結着剤、カチ
オン系ポリマー及び白色隠ペイ顔料を主成分とする組成
物からなる層である。主成分とする層とは、そのものが
受容層中50重量%以上であるものを指し、適宜他の物
質を添加してもよい。本発明においては、かかる受容層
が、前記フイルム支持体の一表面上に設けられる。
【0016】本発明でいう高分子結着剤とは、熱可塑性
樹脂又は硬化性樹脂より選択され、周知の有機溶媒に可
溶な樹脂であって、親水性基あるいは親水性成分の少な
いものが受容層の耐水性、耐湿性の点で好ましい。具体
例としては、熱可塑性樹脂として、例えばポリエステ
ル、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリビニルアセ
タール、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸エス
テル、ポリイミド、ポリウレタン、ポリカーボネート、
ポリスチレン、ポリメチルペンテン、ポリオレフィン、
ハロゲン化ポリオレフィン、アルキド樹脂、ポリアミド
イミド、ケイ素樹脂、フッ素樹脂等やこれらの共重合体
や混合体等が挙げられる。また、光、熱、酸素などによ
り硬化する硬化性樹脂として、例えばフェノール樹脂、
メラミン樹脂、エポキシ樹脂、架橋型有機ケイ素樹脂等
が挙げられる。本発明では、受容層の耐水性、耐溶剤
性、耐熱性、耐摩耗性、機械強度等から熱硬化性樹脂の
適用が好ましく、更には周知の架橋剤の併用で架橋化の
計れるものがより好ましい。
【0017】さらに本発明では、上記高分子結着剤のう
ちでもウレタン樹脂、アクリル共重合樹脂の適用が好ま
しく、最も好ましいのはアクリル共重合樹脂であり、中
でもポリ(メタ)アクリル酸エステル共重合体である。
ポリ(メタ)アクリル酸エステル共重合体とは、反応性
モノマを含有するポリ(メタ)アクリル酸エステル共重
合体であり、かかる反応性モノマとしては、官能基とし
て、例えば、カルボキシル基(例えば、(メタ)アクリ
ル酸など)、水酸基((メタ)アクリル酸2−ヒドロキ
シエチルなど)、アミド基((メタ)アクリル酸アミド
など)、グリシジル基((メタ)アクリル酸グリシジル
基など)、アミノ基((メタ)アクリル酸2−ジエチル
アミノエチルなど)等を含有する化合物等が挙げられ
る。
【0018】また、アクリル共重合樹脂は、その水酸基
化が40以上、好ましくは45以上のものがフイルム支
持体との密着性、塗膜形成性、インキやトナーとの易接
着性等の点で好ましい。本発明でいう水酸基化とは以下
のように定義される。すなわち、試料1g中に含まれる
水酸基のモル数に相当する水酸化カリウムのmg数であ
る。
【0019】なお、上記熱硬化性樹脂の有機溶媒として
は、例えば周知のアルコール系、カルボン酸エステル
系、ケトン系、脂肪族炭化水素、脂環式又は芳香族炭化
水素系およびこれらの混合系が挙げられ、塗布性等に悪
影響を及ぼさないものの選択が好ましい。
【0020】本発明でいう白色隠ペイ顔料とは、受容層
を白色に呈する無機あるいは有機顔料であって、無機顔
料としては、例えば、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、硫化亜鉛、
タルク、カリオン、重質・軽質あるいは合成の炭酸カル
シウム、酸化チタン、シリカ、フッ化リチウム、フッ化
カルシウム、硫酸バリウム、アルミナ、ジルコニア、リ
ン酸カルシウム、天然あるいは合成の膨潤性あるいは非
膨潤性のマイカ等が挙げられ、有機顔料としては、例え
ば、ポリスチレン、ポリメチルスチレン、ポリメトキシ
スチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニリデン、ポリメタクリレート、ポリ
メチルメタクリレート、ポリクロルアクリレート、スチ
レン−ジビニルベンゼン共重合体、メラミン樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂等が挙げられ、
これらの中から選ばれた少なくとも1種以上が適用され
るが、特に限定されるものではない。また顔料は中空多
孔質あるいは非中空多孔質状態であってもよい。さらに
前記顔料は、樹脂に対する分散性を良化せしめるため表
面にグリシジル、メチロール基等の官能基を付加させる
などの処理が施されていてもよい。
【0021】白色隠ペイ顔料の平均粒径は0.1〜25
μm、好ましくは1.0〜10μmの範囲にあるものが
取り扱い性、塗工性等の点で好ましい。また、白色隠ペ
イ顔料の受容層内での含有量は0.1〜70重量%が好
ましく、5〜50重量%がより好ましい。含有量が0.
1重量%未満では白色隠ペイ性が十分となり、70重量
%以上では受容層とフイルム基材との密着性が低下し易
い。
【0022】本発明では、受容層の密着性、耐溶剤性、
耐熱性をより良化せしめるため、受容層に架橋結合剤を
含有させることが好ましい。
【0023】本発明でいう架橋結合剤とは、高分子結着
剤に存在する官能基、例えばヒドロキシル基、カルボキ
シル基、グリシジル基、アミド基などと架橋反応し、最
終的には三次元網状構造を有する受容層とするための架
橋剤で、代表例としてはメチロール化或いはアルキロー
ル化した尿素系、メラミン系、アクリルアミド系、ポリ
アミド系樹脂、およびエポキシ化合物、イソシアネート
化合物、アジリジン化合物などを挙げることができる。
本発明では、これらの中でもフイルム支持体との密着
性、架橋性などからイソシアネート化合物の適用が好ま
しい。
【0024】これらの架橋結合剤は単独、場合によって
は二種以上併用してもよい。添加する架橋結合剤の量は
架橋剤の種類によって適宜選択されるが通常は高分子結
着剤の固形分100重量部に対し0.01〜50重量部
が好ましく、0.1〜30重量部がより好ましい。また
架橋結合剤には、架橋触媒を併用するとより架橋が進む
ため更に好ましい。架橋触媒としては塩類、無機物質、
有機物質、酸物質、アルカリ物質など公知のものを用い
ることができる。添加する架橋触媒の量は高分子結着剤
の固形分100重量部に対し0.001〜10重量部、
好ましくは0.1〜5重量部である。架橋剤を加えた高
分子結着剤はフイルム支持体に塗布後、加熱、紫外線、
電子線などによって架橋されるが通常は加熱による方法
が一般的である。
【0025】本発明でいうカチオン系ポリマーとは、第
4級アンモニウム塩などのカチオン系ポリマーであり、
中でもカチオン系アクリルポリマーが好ましく使用され
る。カチオン系アクリルポリマーの例として、ブチルメ
タクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレートの
塩などがあり、具体的には綜研化学(株)製のエレコン
ドPQ−10、PQ−50B、Bー149などが有効に
使用できる。このカチオン系ポリマーは、従来の帯電防
止剤と異なりポリマーであるから受容層において均一に
混在し、かつその状態が変化しないので、従来の帯電防
止剤ブリードアウトのような現象は発生しない。したが
って、高分子結着剤による易接着性が確保されつつ、カ
チオン系ポリマーによる優れた帯電防止性が長期間低下
することなく発揮される。
【0026】本発明の記録シートを構成する受容層は、
その表面粗さ(Ra)が2.0μm以下、好ましくは
1.0μm以下であることが必要である。表面粗さが
2.0μm以上では、印刷面の艶の低下が著しいばかり
でなく、インキが抜けたり印刷が淡くなることによるイ
ンキ消費量の増加等の問題を生じ易い。
【0027】更に本発明では、受容層の表面電気抵抗が
107 〜1013Ω/□、好ましくは108 〜1011Ω/
□の範囲であることが必要である。表面電気抵抗値が上
記範囲より低いとトナーの転写効率が悪く、また上記範
囲より高いと、トナーの転写ムラやトナー汚れが発生し
たり、帯電による給紙ミスや走行不良を起こすおそれが
生じ好ましくない。
【0028】また、本発明では受容層のハンター白色度
が40%以上、好ましくは60%以上であることが望ま
しい。ハンター白色度が40%未満では隠ペイ性が不十
分となり、受容層表面へのタイプ等の解像度や鮮明さが
低下したり、例えばバーコードの場合など読み取りミス
を生じ易くなるので好ましくない。受容層の積層厚み
は、特に限定されるものではないが0.5〜50μmが
好ましく、1.0〜20μmの範囲にあるものが受容層
の均一形成性、密着性等の点で望ましい。また、受容層
には必要に応じて、本発明の効果を損わない量で公知の
添加剤、例えば消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、帯電防
止剤、紫外線吸収剤、染料等を含有せしめてもよい。
【0029】なお、受容層を形成する方法は、公知の方
法、例えばグラビアコート法、リバースコート法、バー
コート法、キスコート法等任意の方法を用いることがで
きる。
【0030】
【発明の効果】本発明の記録シートにおいては、フイル
ム支持体上に特定の組成物からなる特定の表面特性を有
する受容層を形成せしめたので、次のような優れた効果
を得ることができた。
【0031】まず、本発明の記録シートは、優れた易接
着性と優れた帯電防止性を兼備しており、しかもその優
れた帯電防止効果をそのまま持続させることができる。
【0032】また、本発明の記録シートの受容層は、U
V硬化型インキ、電子線硬化型インキ、油性インキ、熱
転写インキリボン、電子写真用トナー等の各種インキに
よる印刷適性に優れている。
【0033】さらに本発明の記録シートは、帯電防止性
に優れているので、塵埃等の付着がなく、印刷や後加工
での取り扱い性に優れている。
【0034】本発明の記録シートは、上記のような優れ
た特性を有するので、複写記録の要求をされる種々の用
途に適用できるが、中でも、業務用や宅配便用等の配送
伝票等に好適である。
【0035】〔測定および評価方法〕本発明における特
性値は、次の測定方法、評価基準による。 (1)受容層の密着性 受容層と支持体の密着性は、受容層上にクロスカット
(100ケ/cm2 )を入れ、該クロスカット面に対し
45°にセロテープ:CT−24(ニチバン(株)製)
を貼り、ハンドローラを用いて2kgの荷重で5往復し
て圧着させた後、セロテープを手で180°方向に強制
剥離し、受容層の剥離度合を観察し評価した。判定基準
は、◎:非常に良好(剥離面積0%)、○:良好(剥離
面積5%未満)、△:やや劣る(剥離面積5%以上20
%未満)、×不良(剥離面積20%以上)とした。
【0036】(2)ハンター白色度 コルモーゲン社製“マクベス”2000を用いてL、
a、bを測定し、ハンター白色度(W)を次式により算
出した(550nmで測定)。 W=100[(100−L)2 +a2 +b2 1/2
【0037】(3)易接着性 受容層上にUVインキ(東洋インキ(株)製FDO
(黒))を膜厚約5μmに塗布し、UVランプ120W
/cm×2灯で6m/分(高さ150mm)で照射硬化
させ24時間経過後、該UVインキ層上にクロスカット
(100ケ/cm2)を入れ、以下、前記(1)と同一
方法で評価し判定した。
【0038】(4)表面電気抵抗 株式会社アドバンテスト製デジタル超高抵抗/微小電流
計(タイプR8340)を用いて、20℃、65%RH
で測定した。
【0039】(5)帯電性 スタティックオネストメータ・タイプS−4104(宍
戸商会製)を用い、放電電圧10KVで受容層に帯電
後、20℃、60%RHにおける電荷減衰を半減値
(秒)で評価し、以下の如く判定した。○:良好(1秒
以下)、△:やや劣る(2〜30秒)、×:不良(30
秒以上)。
【0040】(6)画像特性 富士ゼロックス社製静電複写機(タイプ5055)でコ
ピーテストし、画像特性を肉眼で評価し、次の如く判定
した。 ○:画像が鮮明である。 △:画像が若干鮮明さに欠ける。 ×:画像が不鮮明或いは濃度が薄い、またはトナーの飛
散や汚れがある。
【0041】(7)表面粗さ(Ra) 株式会社小坂研究所製の触針型表面粗さ計SE−3Eを
用い、カットオフ0.25mm、測定値4mmで平均表
面粗さRa(μm)を測定した。
【0042】
【実施例】本発明を、実施例、比較例を用いて以下に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 フイルム支持体として白色度92%、厚さ50μmの二
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルム“ルミラ
ー”E64(東レ(株)製両面プライマー処理品)の片面
にトルエン/メチルエチルケトン(混合比;1:1)を
希釈溶媒とし、これに高分子結着剤として水酸基価60
の熱架橋型アクリル樹脂“コータックス”LH613
(東レ(株)製)とカチオン系ポリマー“エレコンド”
PQ−50B(綜研化学(株)製)を1:1の固形分重
量比で調合し、更に白色隠ペイ顔料として前記調合液の
固形分に対し平均粒径1.0μmの酸化ケイ素を20重
量部、平均粒径0.3μmの酸化チタンを10重量部添
加した濃度25重量%の均一分散化塗材を塗布し、塗布
層を120℃で1分間乾燥させ、厚さ3.0μmの受容
層を設けた。
【0043】次に、かくして得られたフイルムを125
±5℃に設定したホットプレート上にセット後、非塗設
面上に帝国インキ(株)製ホットメルトインキ“HTS
66S”ゴム凸黒をバー方式で塗布し、インキ層5.0
μmを有する記録シートを作製した。記録シートの特性
は表1に示した通りであり各特性に優れたものであっ
た。
【0044】実施例2 実施例1に基づき、高分子結着剤として水酸基化50の
熱架橋型アクリル樹脂“コータックス”LH681(東
レ(株)製)とウレタン樹脂“ニッポラン”3022
(日本ポリウレタン(株)製)を固形分重量比1:1に
混合したものを用いたほかは実施例1と同一手法で記録
シートを得た。表1に示す如く、記録シートは各特性に
優れていることが判る。
【0045】実施例3 実施例2の塗材において、該塗材の高分子結着剤の固形
分に対して架橋結合剤としてイソシアネート化合物“ス
ミジュール”N−75(住友バイエル(株)製)を20
重量部加えたほかは、実施例2と同一手法で記録シート
を作製した。表1に示したように記録シートは各特性の
バランスに優れていた。
【0046】比較例1 実施例1に基づき、高分子結着剤とカチオン系ポリマー
の固形分重量比を変えたほかは、実施例1と同一手法で
記録シートを得た。表1に示したように表面電気抵抗が
本発明の範囲外では特性不良であった。
【0047】比較例2 実施例1に基づき、メチルセロソルブを希釈溶媒として
カチオン系ポリマーを“エレコンド”PQ−10に変
え、高分子結着剤との固形分重量比を変えた塗材を用
い、以下、実施例1と同一手法で記録シートを得た。表
1に示したように表面電気抵抗が本発明の範囲外では特
性不良であった。
【0048】比較例3、4 実施例1に基づき、白色隠ペイ顔料の粒径及び添加量を
変えたものを用い(比較例3、4)、以下、実施例1と
同様に記録シートを作製した。表1に示す通り表面粗さ
が本発明の範囲外では特性不良であることが判る。
【0049】
【表1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受容層/フイルム支持体/転写型インキ
    層からなる記録シートにおいて、該受容層は高分子結着
    剤、カチオン系ポリマー及び白色隠ペイ顔料を主成分と
    した層からなり、且つ該受容層の表面粗さ(Ra)が
    2.0μm以下、表面電気抵抗が107 〜1013Ω/□
    であることを特徴とする記録シート。
  2. 【請求項2】 前記高分子結着剤が水酸基価40以上の
    アクリル共重合樹で脂ある請求項1の記録シート。
  3. 【請求項3】 前記受容層がイソシアネート化合物で架
    橋されてなる請求項1又は2の記録シート。
  4. 【請求項4】 前記受容層のハンター白色度が40%以
    上である請求項1ないし3のいずれかに記載の記録シー
    ト。
JP4069398A 1992-02-20 1992-02-20 記録シート Pending JPH05229247A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4069398A JPH05229247A (ja) 1992-02-20 1992-02-20 記録シート

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