JPH05229068A - 建築板 - Google Patents
建築板Info
- Publication number
- JPH05229068A JPH05229068A JP3686692A JP3686692A JPH05229068A JP H05229068 A JPH05229068 A JP H05229068A JP 3686692 A JP3686692 A JP 3686692A JP 3686692 A JP3686692 A JP 3686692A JP H05229068 A JPH05229068 A JP H05229068A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- veneer
- resin sheet
- base material
- laminated
- physical properties
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】単板の硬度及び耐水性を充分なものにしながら
単板の側端面の損傷を防止する。 【構成】基材1に単板2を接合する建築板である。単板
2の表裏に単板2の物性を高める物質が含浸されたレジ
ンシート3a,3bを積層される。表面側のレジンシー
ト3aを単板2の側端縁を覆うように回り込ませる。
単板の側端面の損傷を防止する。 【構成】基材1に単板2を接合する建築板である。単板
2の表裏に単板2の物性を高める物質が含浸されたレジ
ンシート3a,3bを積層される。表面側のレジンシー
ト3aを単板2の側端縁を覆うように回り込ませる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材に単板を接合した
建築板に関し、詳しくは単板の硬度及び耐水性を充分な
ものにしながら単板の側端面の損傷を防止しようとする
技術に係るものである。
建築板に関し、詳しくは単板の硬度及び耐水性を充分な
ものにしながら単板の側端面の損傷を防止しようとする
技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、基材に単板を接合した建築板にお
いては、単板の硬度を高めるのに、予め単板にポリエス
テルなどの樹脂を含浸させて硬化させるWPC処理を施
したり、また、単板にオーバレイ紙(熱硬化性樹脂を含
浸させたシート)を接合するオーバレイ紙処理などがあ
る。
いては、単板の硬度を高めるのに、予め単板にポリエス
テルなどの樹脂を含浸させて硬化させるWPC処理を施
したり、また、単板にオーバレイ紙(熱硬化性樹脂を含
浸させたシート)を接合するオーバレイ紙処理などがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
WPC処理においては、単板に含まれている水分を抜く
必要があり、このような乾燥処理において木材を薄くス
ライスしたスライス単板(突板)のような単板に割れや
あばれ(多方向に生じる大きな反り)などが生じ、特に
薄単板には実施し難い技術のものである。また、上述の
ようなオーバレイ処理においては、単板の側端面が露出
していて、単板の側端面における強度を高め難いという
問題があった。 本発明はこのような問題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、単板におい
て充分に硬度及び耐水性を備えさせながら、特に単板の
側端面の強度を高めることができる建築板を提供しよう
とするにある。
WPC処理においては、単板に含まれている水分を抜く
必要があり、このような乾燥処理において木材を薄くス
ライスしたスライス単板(突板)のような単板に割れや
あばれ(多方向に生じる大きな反り)などが生じ、特に
薄単板には実施し難い技術のものである。また、上述の
ようなオーバレイ処理においては、単板の側端面が露出
していて、単板の側端面における強度を高め難いという
問題があった。 本発明はこのような問題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、単板におい
て充分に硬度及び耐水性を備えさせながら、特に単板の
側端面の強度を高めることができる建築板を提供しよう
とするにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材1に単板
2を接合する建築板であって、単板2の表裏に単板2の
物性を高める物質が含浸されたレジンシート3a,3b
が積層されるとともに表面側のレジンシート3aが単板
2の側端縁を覆うように回り込ませて成ることを特徴と
するものである。
2を接合する建築板であって、単板2の表裏に単板2の
物性を高める物質が含浸されたレジンシート3a,3b
が積層されるとともに表面側のレジンシート3aが単板
2の側端縁を覆うように回り込ませて成ることを特徴と
するものである。
【0005】
【作用】このように、基材1に単板2を接合する建築板
であって、単板2の表裏に単板2の物性を高める物質が
含浸されたレジンシート3a,3bが積層されるととも
に表面側のレジンシート3aが単板2の側端縁を覆うよ
うに回り込んでいることによって、つまり、単板2と基
材1との間及び単板2の表面には単板2の物性を高める
物質が含浸されたレジンシート3a,3bを介在させて
接合させることで、レジンシート3a,3bに含浸させ
てある単板2の物性を高める物質が単板2側に浸透して
単板2の硬度のような物性を高め、かつ表面側のレジン
シート3aにて単板2を保護するのであり、WPC処理
のように乾燥を必要とすることなく、単板2を損傷する
ようなことがなく、しかも単板2の側端面は表面側のレ
ジンシート3bが回り込んで保護していて、単板2の側
端面を充分に保護し、耐水性も高めるようにしたもので
ある。
であって、単板2の表裏に単板2の物性を高める物質が
含浸されたレジンシート3a,3bが積層されるととも
に表面側のレジンシート3aが単板2の側端縁を覆うよ
うに回り込んでいることによって、つまり、単板2と基
材1との間及び単板2の表面には単板2の物性を高める
物質が含浸されたレジンシート3a,3bを介在させて
接合させることで、レジンシート3a,3bに含浸させ
てある単板2の物性を高める物質が単板2側に浸透して
単板2の硬度のような物性を高め、かつ表面側のレジン
シート3aにて単板2を保護するのであり、WPC処理
のように乾燥を必要とすることなく、単板2を損傷する
ようなことがなく、しかも単板2の側端面は表面側のレ
ジンシート3bが回り込んで保護していて、単板2の側
端面を充分に保護し、耐水性も高めるようにしたもので
ある。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述す
る。図1は生産工程を示していて、合板の基材1の表面
に接着剤4を塗布し、その上に単板2の物性を高める物
質、例えば変成メラミンやDAP(ジアクリルフタレー
ト)等を含浸させたレジンシート3bを積層し、レジン
シート3bの上に単板2を積層し、そして加熱加圧して
接合し、基板1、レジンシート3b及び単板2にわたっ
て凹実5及び凸実部6を形成し、かつカラーリングを施
すのである。かかる中間品7に上記レジンシート3bと
同様に単板2の物性を高める物質、例えば変成メラミン
やDAP(ジアクリルフタレート)等を含浸させ、かつ
減摩剤をも含浸させたレジンシート3aをクッション性
を備えた定盤8にて加熱加圧し、その後、バリ取りをお
こない、表面のレジンシート3aの端部を単板2の側端
面に回り込ませ、単板2の側端面を保護するものであ
る。
る。図1は生産工程を示していて、合板の基材1の表面
に接着剤4を塗布し、その上に単板2の物性を高める物
質、例えば変成メラミンやDAP(ジアクリルフタレー
ト)等を含浸させたレジンシート3bを積層し、レジン
シート3bの上に単板2を積層し、そして加熱加圧して
接合し、基板1、レジンシート3b及び単板2にわたっ
て凹実5及び凸実部6を形成し、かつカラーリングを施
すのである。かかる中間品7に上記レジンシート3bと
同様に単板2の物性を高める物質、例えば変成メラミン
やDAP(ジアクリルフタレート)等を含浸させ、かつ
減摩剤をも含浸させたレジンシート3aをクッション性
を備えた定盤8にて加熱加圧し、その後、バリ取りをお
こない、表面のレジンシート3aの端部を単板2の側端
面に回り込ませ、単板2の側端面を保護するものであ
る。
【0007】基材1に接着剤4が塗布されるのは、基材
1の上に積層されたレジンシート3bが容易に移動しな
いように仮固定するためと、基材1とレジンシート3b
との間に接着剤4を介在させることで、レジンシート3
bに含浸させた単板2の物性を高める物質が基材1側に
移行するのを抑制し、物質が単板2側に良好に移行でき
るようにするものである。そして接着剤4はかかる目的
が達成できればどのようなものでもよく、例えば、シー
ラーと粘着剤といったものを用いてもよい。そして単板
2は充分に含水させた濡れ単板2を使用するのであり、
適度な粘着性を有していて、固定の必要はない。
1の上に積層されたレジンシート3bが容易に移動しな
いように仮固定するためと、基材1とレジンシート3b
との間に接着剤4を介在させることで、レジンシート3
bに含浸させた単板2の物性を高める物質が基材1側に
移行するのを抑制し、物質が単板2側に良好に移行でき
るようにするものである。そして接着剤4はかかる目的
が達成できればどのようなものでもよく、例えば、シー
ラーと粘着剤といったものを用いてもよい。そして単板
2は充分に含水させた濡れ単板2を使用するのであり、
適度な粘着性を有していて、固定の必要はない。
【0008】具体実施例 単板 0.30mm厚 ナラ単板 裏面のレジンシート 基材 ビニロン不織布 80g/
m2 樹脂 変成メラミン 樹脂量 140g/m2 表面のレジンシート 基材 オーバレイ用不織布 40
g/m2 樹脂 DAP 樹脂量 120g/m2 (減摩剤 WAー500 5〜10%入り) WAー500はホアイトアルミナ粉 #500番のもの
である。
m2 樹脂 変成メラミン 樹脂量 140g/m2 表面のレジンシート 基材 オーバレイ用不織布 40
g/m2 樹脂 DAP 樹脂量 120g/m2 (減摩剤 WAー500 5〜10%入り) WAー500はホアイトアルミナ粉 #500番のもの
である。
【0009】実加工 図1(b)におけ
る寸法aが0.7〜1mm 寸法bが1〜1.5mm 熱圧 130℃×8kg/cm2 ×3
分 クッション性を備えた 定盤 ネオプレンゴム 3〜10mm そして表面機能において、バーコール硬度 90以上 耐磨耗性 3000〜5000回転 耐水性 濡れ雑巾テスト 合格 一類浸漬剥離テスト 合格 の結果を得た。
る寸法aが0.7〜1mm 寸法bが1〜1.5mm 熱圧 130℃×8kg/cm2 ×3
分 クッション性を備えた 定盤 ネオプレンゴム 3〜10mm そして表面機能において、バーコール硬度 90以上 耐磨耗性 3000〜5000回転 耐水性 濡れ雑巾テスト 合格 一類浸漬剥離テスト 合格 の結果を得た。
【0010】
【発明の効果】本発明は上述のように、基材に単板を接
合する建築板であって、単板の表裏に単板の物性を高め
る物質が含浸されたレジンシートが積層されるとともに
表面側のレジンシートが単板の側端縁を覆うように回り
込んでいるから、単板と基材との間及び単板の表面には
単板の物性を高める物質が含浸されたレジンシートを介
在させて接合させるから、レジンシートに含浸させてあ
る単板の物性を高める物質が単板側に浸透して単板の硬
度のような物性を高め、かつ表面側のレジンシートにて
単板を保護するのであり、WPC処理のように乾燥を必
要とすることなく、単板を損傷するようなことがなく、
しかも単板の側端面は表面側のレジンシートが回り込ん
で保護していて、単板の側端面を充分に保護することが
でき、耐水性も高めることができるという利点がある。
合する建築板であって、単板の表裏に単板の物性を高め
る物質が含浸されたレジンシートが積層されるとともに
表面側のレジンシートが単板の側端縁を覆うように回り
込んでいるから、単板と基材との間及び単板の表面には
単板の物性を高める物質が含浸されたレジンシートを介
在させて接合させるから、レジンシートに含浸させてあ
る単板の物性を高める物質が単板側に浸透して単板の硬
度のような物性を高め、かつ表面側のレジンシートにて
単板を保護するのであり、WPC処理のように乾燥を必
要とすることなく、単板を損傷するようなことがなく、
しかも単板の側端面は表面側のレジンシートが回り込ん
で保護していて、単板の側端面を充分に保護することが
でき、耐水性も高めることができるという利点がある。
【図1】本発明の一実施例の生産工程を示し、(a)は
工程図、(b)は実加工における拡大断面図である。
工程図、(b)は実加工における拡大断面図である。
1 基材 2 単板 3a レジンシート 3b レジンシート
Claims (1)
- 【請求項1】 基材に単板を接合する建築板であって、
単板の表裏に単板の物性を高める物質が含浸されたレジ
ンシートが積層されるとともに表面側のレジンシートが
単板の側端縁を覆うように回り込ませて成ることを特徴
とする建築板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3686692A JPH05229068A (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 建築板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3686692A JPH05229068A (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 建築板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05229068A true JPH05229068A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=12481709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3686692A Pending JPH05229068A (ja) | 1992-02-25 | 1992-02-25 | 建築板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05229068A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009523933A (ja) * | 2006-01-18 | 2009-06-25 | インターグラリオン リミテッド | 外装部材を製造する方法 |
-
1992
- 1992-02-25 JP JP3686692A patent/JPH05229068A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009523933A (ja) * | 2006-01-18 | 2009-06-25 | インターグラリオン リミテッド | 外装部材を製造する方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000201 |