JP2863815B2 - 突板貼り化粧板の製造方法 - Google Patents

突板貼り化粧板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、曲面部に突板を貼着した化粧板の製造方
法に関する。
〔従来の技術〕
従来、突板を化粧材として用いた化粧板は、家屋の内
装材や家具,住機の表装材として広く利用されている。
とくに家具や住機の表装材としては、突板の厚さが0.2
〜0.5mm程度と薄いものを用いる場合、化粧紙や塩化ビ
ニルフィルムのように折り曲げても割れや裂けが生じに
くいため、テーブルの平坦な表面から円弧状に加工され
た長手側面部までを一連の突板て包み込むように貼着し
た加工が行われていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、従来の化粧板は、上記のように平坦な表面
から円弧状に加工された長手側面部までを一連の突板で
包み込むように貼着する加工方法であるが、この方法に
おいては、基板に突板を曲げて貼着する際に、突板の繊
維方向に直交する方向へは曲げて貼ることはできても、
木材繊維方向と同一方向には、突板が薄くて脆いため、
割れや裂けの欠点の発生なく曲げて貼着することはでき
なかった。
本発明が解決しようとする課題は、厚さの薄い突板を
木材繊維方向と同一方向に曲げて基材の平坦部から曲面
部まで連続的に綺麗に貼着する方法を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、突板の裏面を可撓性の合成樹脂を含浸し
た不織布シートで裏打ちした突板化粧シートを曲面を有
する基板に接着剤を介して熱圧接着する方法において、
突板化粧シートの曲げ方向が突板の木材繊維方向と同方
向になるように突板化粧シートを基板上に重ね、同突板
化粧シートの曲げる部分のみに水を散布後、真空プレス
を用いて熱圧接着することを特徴とする突板貼り化粧板
の製造方法である。
以下、この発明を図面を参照しながら詳述する。
第1図はこの発明における突板貼り化粧板の積層状態
の1例を示す図であり、第2図は同化粧板の外形を示す
斜視図である。
この発明に用いられる突板1は、常用のナラ,セン,
ケヤキ,オーク,サクラ,スギ,ヒノキ等の天然の木材
を薄削したり、多数枚の原料単板を接着剤を介して型板
間に積層して作成されたフリッチを薄削した人工木目化
粧単板等が用いられる。突板2の厚さとしては、0.2〜
0.8mmの範囲にあるものが用いられる。
突板1の裏面に裏打ち材として用いられる樹脂含浸シ
ート2は、バインダーを用いずに製造された重さが35〜
50g/m2程度の薄い不織布に硬化後も可撓性を有する柔ら
かなウレタン系樹脂やアクリル系樹脂等の含浸後、半硬
化状態にまで乾燥したものである。なお、不織布に対す
る含浸量としては、2g/m2(乾燥樹脂量)程度であれば
よい。
上記の樹脂含浸シート2を定寸に切断した後、その表
面に含浸樹脂と同系統のエマルジョン型のウレタン樹脂
系やアクリル樹脂系の接着剤3を塗布し、その上面に前
記の突板1を並べながら仮接着し、最後にそれらを熱圧
接着して突板化粧板シート4を作成する。
接着剤3の塗布量は、突板1を仮接着する必要がある
ので、100〜120g/m2程度は必要である。熱圧接着条件
は、温度120〜130℃,圧力7〜8kg/cm2,1〜3分間程度
の条件である。
上記の突板化粧シート4は、そのままか、または、取
扱い上の汚れを防止するために表面に薄く下塗り等の処
理を行うこともある。
このようにして作成された突板化粧シート4を、曲げ
方向が突板1の木材繊維方向と同一方向になるように、
曲面を有する基板5上に接着剤6,7を介して重ねる。
基板5としては、常用の木質板,金属板,合成樹脂
板,無機質板等、とくに限定するものではない。
なお、基板5に形成される曲面部分の曲げ半径は、突
板化粧シート4の可撓性によって決定されるが、この発
明の場合は、突板1の厚さと、含浸樹脂の種類を選定す
れば、最小半径1.5mm程度までは可能となること実験的
に確認できた。
接着剤6,7は、合成樹脂−木材,合成樹脂−金属,合
成樹脂−合成樹脂,合成樹脂−無機質用等,基板5の種
類により選定されるが、突板化粧シート4の裏面を形成
する樹脂含浸シート2に含浸された樹脂と同系統のウレ
タン系樹脂やアクリル系樹脂の接着剤で、初期の接着力
が高い溶剤タイプの接着剤が好ましい。接着剤6,7は、
突板化粧シート4の裏面と基板5の表面に合計で120〜1
50g/m2程度塗布する。
つぎに、上記の基板5上に突板化粧シート4を重ねた
板材を、温水が入った可撓性のゴムシートで圧縮すべき
板材全体を完全に覆って密封後、ゴムシートで覆われた
板材とゴムシートの間の空気を除去してゴムシートを板
材の形状に沿って大気圧を利用して密接させる装置(以
下、真空プレスという)にセットする。
そして、基板5の曲面上に位置する突板化粧シート4
の曲げ部分の表面に少量の水を散布し、そのままか、ま
たは、さらにその部分のみを覆うように薄いポリエチレ
ンシートのような可撓性で水分を通さない保護シートを
重ねる。なお、水は突板化粧シート4の曲げる部分のみ
に散布する。曲げる部分以外に水を散布すると、その部
分から突板1に裂けが発生し易く、好ましくない。
つぎに、90〜100℃に温度を保持した真空プレスのゴ
ムシートで、前記の基板5上に突板化粧シート4を重ね
た板材を完全に覆い、ゴムシートが板材の形状に沿って
全体を覆う程度(ゲージ表示が0〜1kg)まで内部の空
気を取り除いた状態で約5〜10分間保持する。
真空プレスによる圧縮後は、内部の圧力を常圧に戻
し、ゴムシートや保護シートを取り除くと、求める曲面
部に割れや裂けのない突板貼り化粧板10を得ることがで
きる。
〔作用〕
この発明において、基板5の曲面上に位置する突板化
粧シート4の曲げる部分の表面のみに少量の水を散布
し、さらにその部分をゴムシートや薄いポリエチレンシ
ートのような可撓性で水を通さない保護シートを重ねる
のは、真空プレスによる圧縮時に、まず曲げられる部分
の突板1を水分によりしなやかにし、ついで水分が逃げ
ないようにした状態で熱を加えて部分的に可塑化して曲
がり易くするためである。
なお、水は突板化粧シート4の曲げる部分のみに散布
しなければならない。さもないと、突板1が真空プレス
の熱によって乾燥して収縮するとき、突板1の木材繊維
方向と直交する方向は繊維間の結合力が弱いので、その
部分から突板1に裂けが発生する危険が大きい。
〔実施例〕
厚さを0.5mmに切削したオークの突板1を乾燥して所
定の幅と長さに裁断した。
一方、バインダーを用いずに製造した重さが35g/m2
不織布に柔らかなウレタン樹脂を乾燥重量で2g/m2程度
含浸させ、半硬化状態に乾燥した樹脂含浸シート2を準
備し、その上面にエマルジョンタイプのウレタン樹脂接
着剤3を100g/m2塗布後、上記の突板1をはぎ合わせな
がら仮接着した。つぎにそのシートをホットプレスに挿
入し、温度120℃,圧力7kg/cm2,1分間の条件にて熱圧接
着して突板化粧シート4を作成した。
ついで、溶剤系のウレタン樹脂系接着剤6,7を突板化
粧シート4の裏面と基板5の表面に130g/m2塗布し、突
板化粧シート4を、上下の端辺部に曲率半径が2mmの曲
面を形成した無機質板材の基板5の長手方向と突板1の
木材繊維方向が一致するように重ねた。
ついで、基板5と突板化粧シート4を重ねた板材を真
空プレスの台上にセットし、曲面部に位置する突板面の
みに水分を霧吹きし、その上からポリエチレン樹脂フィ
ルムを重ねた。
その後、内部に100℃の熱湯が内蔵された真空プレス
のゴムシートで板材全体を隙間のないように覆って密封
した。ついで、ゲージ圧0まで内部の空気を除去してゴ
ムシートを板材の表面形状に沿って密接させた状態で5
分間保持し、突板化粧シートと基板5の接着を完了し
た。その後、ゴムシートとポリエチレン樹脂フィルムを
取り除き、板材の突板1表面をサンディングして、透明
な上塗り塗料8を塗布して求める突板貼り化粧板10を得
た。
〔発明の効果〕
本発明は上記のように、突板を同突板の木材繊維方向
と同一方向に曲げて綺麗に貼着した突板貼り化粧板を製
造する方法であり、以下の効果を奏する。
(1)1個の製品として平坦部と曲面部を有する突板貼
り化粧板を安価に得ることができる。
(2)曲面部は化粧板の製造工程において、水分と熱で
突板を可塑化した状態にして曲げ加工するので、突板に
は亀裂が生じない。また、施工時において化粧板を曲げ
る必要がないので、施工時及びそれ以降において突板に
亀裂や剥離が生じない。
(3)1個の化粧板で曲面部とそれに続く平坦部を表装
することができるので、施工性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における突板貼り化粧板の積層状態の1
例を示す図であり、第2図は同化粧板の外形を示す斜視
図である。 1:突板、2:樹脂含浸シート 3,6,7:接着剤、4:突板化粧シート 5:基板、8:透明塗料 10:突板貼り化粧板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】突板の裏面を可撓性の合成樹脂を含浸した
    不織布シートで裏打ちした突板化粧シートを曲面を有す
    る基板に接着剤を介して熱圧接着する方法において、突
    板化粧シートの曲げ方向が突板の木材繊維方向と同方向
    になるように突板化粧シートを基板上に重ね、同突板化
    粧シートの曲げる部分のみに水を散布後、真空プレスを
    用いて熱圧接着することを特徴とする突板貼り化粧板の
    製造方法。
JP8886390A 1990-04-02 1990-04-02 突板貼り化粧板の製造方法 Expired - Lifetime JP2863815B2 (ja)

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