JPH05228765A - ワーク固定装置 - Google Patents

ワーク固定装置

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Publication number
JPH05228765A
JPH05228765A JP4030256A JP3025692A JPH05228765A JP H05228765 A JPH05228765 A JP H05228765A JP 4030256 A JP4030256 A JP 4030256A JP 3025692 A JP3025692 A JP 3025692A JP H05228765 A JPH05228765 A JP H05228765A
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JP
Japan
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work
pressing
jig
main body
fixing device
Prior art date
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Pending
Application number
JP4030256A
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English (en)
Inventor
Masaji Ishitsubo
正司 石坪
Kazuya Okubo
一也 大久保
Akito Ikeda
章人 池田
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Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Toshiba Ceramics Co Ltd
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Publication of JPH05228765A publication Critical patent/JPH05228765A/ja
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Jigs For Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望位置に正確且つ容易にワークを固定でき
ると共にその作業を短時間で行なえ、しかもその作業に
熟練を要しないようにする。 【構成】 ワークを載置する装置本体10に、スクロー
ル状の溝31を持つ複数の治具支持体30を移動可能に
設け、それら治具支持体30にワーク押圧体50を取り
付ける。装置本体10にはさらに、治具支持体30の溝
31と係合するスクロール状の突起26を持つスクロー
ル部材20を設ける。作業者が操作する操作部材の操作
に応じてスクロール部材20を回転させ、それによって
各ワーク押圧体50を同期して移動させる。 【効果】 所望位置に正確且つ容易にワークを固定でき
る。その作業を短時間で行なえ、その作業に熟練を要し
ない。固定したワークの位置がきわめてずれ難い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、セラミックなどの円
板状や矩形状のワークの表面をラップ加工する際に用い
て好適なワーク固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ラッピング装置によってセラミック円板
の表面を加工する場合、その円板すなわちワークは、治
具によってラップ盤上に固定される。その際、ワークの
表面に治具を係止することができないため、従来は、図
9に示す治具を用いて図10に示すようにしてワークを
固定している。
【0003】すなわち、従来のワーク固定用治具100
は、図9に示すように、2個のボルト孔102を持つ治
具本体101と、治具本体101の2個の突起103に
当接せしめられたスペーサ104とから構成される。治
具本体101は、各ボルト孔102に挿通されたボルト
111によってラップ盤110上に固定される。ボルト
111を緩めると、治具本体101はボルト孔102の
範囲で移動可能となる。
【0004】スペーサ104は、加工時にワークWと治
具本体101の間に配置されるもので、加工するワーク
Wの大きさに応じて厚さや形状の異なるものに適宜交換
される。スペーサ104は、2個の押圧面105により
ワークWの側面を押圧する。押圧面105と反対側の面
は、治具本体101の突起103に当接している。
【0005】上記治具100は、例えば図10のよう
に、ラップ盤110上に互いに直交する2本の直線に沿
って4個を配置する。その時、各治具100のスペーサ
104をワークWの中心側に配置する。また、各治具1
00は、各ボルト孔102にボルト111を挿通してラ
ップ盤110のネジ孔にねじ込むことにより、ラップ盤
110上に係止する。
【0006】上記従来のワーク固定用治具100を用い
てセラミックの円板状ワークを固定する場合、作業者
は、まず最初に、ワークWの中心がラップ盤110の中
心にほぼ一致するように、各治具100の間にワークW
を配置する。この時、ボルト111を緩めておき、治具
100がボルト孔102の範囲内で移動できるようにし
ておく。
【0007】次に、各治具100を移動させてワークW
の外側面に各治具100の押圧面105を当接させる。
その後、ボルト111を締めて、例えば隣接する2個の
治具100のみをその位置に仮固定する。そして、ワー
クWの中心がラップ盤110の中心に正確に一致するよ
うに、他の2個の治具100をプラスチックハンマーで
叩きながら移動させ、位置の微調整を行なう。
【0008】こうして位置の微調整が完了すると、各ボ
ルト111を完全に締めて各治具100をその位置に固
定する。その後、ラッピング加工を開始する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のワーク固定
用治具100では、半固定状態にした治具100をプラ
スチックハンマーで叩いて移動させることにより、目分
量で治具100およびワークWの位置の微調整を行なう
ので、ワークWを所望の位置に正確に固定することが困
難であり、しかも作業に長時間を要するという問題があ
る。また、その作業を適切に行なうには熟練を要すると
いう問題もある。
【0010】さらに、各治具100を固定する際には、
作業者が指で各治具100をワークWの外側面に押し付
けながらボルト止めするだけであるため、治具100に
よるワーク押圧力をあまり大きくできない。したがっ
て、砥石を取り付けた工具皿やラップ盤の回転速度を上
げたり、工具皿によるワーク押圧力を増加したりする
と、作業中にワークWの位置がずれてしまう恐れがある
という問題もある。加工中に位置がずれると、ワークW
の表面にうねりが生じてしまい、所望の平面精度が得ら
れない。さらには、ワークWが遠心力によりラップ盤1
10から飛び出してしまうことさえある。
【0011】そこで、この発明の目的は、所望の位置に
正確且つ容易にワークを固定することができると共にそ
の作業を短時間で行なえ、しかもその作業に熟練を要し
ないワーク固定装置を提供することにある。
【0012】この発明の他の目的は、固定したワークの
位置がきわめてずれ難いワーク固定装置を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明のワーク固定装
置は、ワークを載置するようにした装置本体と、前記装
置本体に移動可能に取り付けられた複数のワーク押圧体
と、前記ワーク押圧体を移動させるために操作する、前
記装置本体に設けられた操作手段と、前記操作手段の操
作に応じて前記各ワーク押圧体を同期して移動させる移
動手段とを備えてなることを特徴とする。
【0014】前記ワーク押圧体は、前記装置本体に固定
可能な押圧体本体と、前記押圧体本体にそれに対して移
動可能に取り付けられた押圧部材とを備えており、前記
押圧部材によりワークを押圧するように構成されている
のが好ましい。
【0015】また、前記ワーク押圧体は、前記押圧部材
を移動させるために操作する第2の操作手段と、前記第
2の操作手段によって与えられた力を前記押圧部材に伝
達する力伝達手段とを備えており、前記第2の操作手段
を操作することにより前記押圧部材が移動するのが好ま
しい。
【0016】
【作用】この発明のワーク固定装置では、操作手段の操
作により複数のワーク押圧体が同期して移動するので、
複数のワーク押圧体によりワークを均等に押圧して保持
することが可能である。このため、ワークを正確に且つ
容易に所望の位置に固定することができる。また、従来
のようにハンマーで叩いて位置の微調整を行なうといっ
た作業が不要なので、作業を短時間で行なえ、しかも熟
練を要しない。
【0017】さらに、複数のワーク押圧体により同期し
てワークに押圧力を加えることができるので、しっかり
とワークを保持することが可能となり、加工中にワーク
位置のずれが生じ難くなる。
【0018】前記ワーク押圧体を、本体に対して移動可
能な押圧部材によりワークを押圧するように構成した場
合は、ワーク押圧体の本体を固定したままでワークにさ
らに押圧力を加えることができる。したがって、ワーク
の位置ずれがいっそう生じ難くなる。
【0019】
【実施例】以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例
を説明する。
【0020】(第1実施例の構成)図1〜図3は、この
発明のワーク固定装置をラッピング装置用として構成し
た第1実施例を示すもので、図1はその平面図、図2は
その装置本体の溝に沿って切断した縦断面図、図3はそ
のスクロール部材の正面説明図である。なお、図3では
図示の都合上、水平方向の寸法を縮小して描いてある。
【0021】この発明のワーク固定装置1は、ワークW
を載置するようにした円板状の装置本体10を備えてい
る。装置本体10の上面14には、その中心において互
いに直交する2本の直線状の溝11が形成してあり、各
溝11の中には、前記中心付近から半径方向に外側に延
びる案内レール13が設けてある。溝11の中には、図
1に示すように4個の治具支持体30が取り付けてあ
り、各治具支持体30は各案内レール13に係合してい
る。各治具支持体30は、案内レール13に沿って半径
方向に円滑に移動可能である。
【0022】各治具支持体30の上面には、ワーク押圧
用治具50が取り付けてある。4個のワーク押圧用治具
50は、治具支持体30の移動に伴って半径方向に円滑
に移動する。各治具支持体30の下面には、中心寄りの
箇所にスクロール(渦巻)状の溝31が形成してある。
【0023】ワーク押圧治具50は、図2に示すよう
に、L字形の側面形状を有しており、装置本体10の中
心側の押圧部51により、ワークWの外側面を押圧する
ようになっている。また、装置本体10の外側の固定部
52により、ワーク押圧治具50を治具支持体30に固
定している。その固定は、固定ボルト53により行なう
が、治具支持体30の上面に設けた複数のネジ孔のいず
れかに選択的にネジ込むことにより、ワークWの大きさ
に応じて取付位置を変更することができる。
【0024】装置本体10の内部には、中央に円形の窪
み12が形成してある。この窪み12は、溝11の下方
に形成され、内部に円板状のスクロール部材20が取り
付けてある。スクロール部材20は、図3に詳細に示す
ように、支持軸25によって回転可能に支持された下位
回転体21および上位回転体23を有している。下位回
転体21は、上面に中心から下方に傾斜した係合面22
を持ち、上位回転体23は、下面に中心から上方に傾斜
した係合面24を持っている。両係合面22、24の傾
斜角度は同じである。
【0025】上下両回転体21、23の間には、操作ユ
ニット40の円錐台状ローラ42が係合していて、その
外面43が上下両回転体21、23の係合面22、24
に接触している。ローラ42が回転すると、摩擦力によ
って両回転体21、23が互いに逆方向に回転する。
【0026】スクロール部材20の上位回転体23は、
平坦な上面にスクロール状の突起26を形成しており、
この突起26を各治具支持体30のスクロール状の溝3
1に係合させている。スクロール状の突起26とスクロ
ール状の溝31の係合により、スクロール部材20が回
転すると、各治具支持体30は半径方向に内方または外
方に同期して移動する。
【0027】操作ユニット40は、図1に明瞭に示すよ
うに、装置本体10に半径方向に取り付けられた回転軸
41を有しており、前記ローラ42はその回転軸41の
内端に固定してある。回転軸41の外端には、操作ハン
ドル44が取外し可能に取り付けてあり、作業者は、必
要に応じてこの操作ハンドル44を操作して各ワーク押
圧治具50を移動させることができる。回転軸41は、
装置本体10の外側面からその中心付近まで、半径方向
に装置本体10を貫通している。回転軸41はまた、装
置本体10に取り付けられた固定ネジ45を締め付ける
ことにより、設定した位置にロックすることができる。
【0028】(第1実施例の動作)次に、以上の構成を
持つワーク固定装置1により円板状ワークWを固定する
場合の動作について説明する。
【0029】まず、各ワーク押圧治具50の間に、ワー
クWをその中心が装置本体10の中心に一致するように
配置する。次に、操作ユニット40の操作ハンドル44
を操作して回転軸41を回転させる。すると、回転軸4
1の回転によりスクロール部材20が回転し、それによ
って、スクロール状突起26に係合している治具支持体
30が同期して内方に移動する。したがって、各ワーク
押圧治具50は同時にワークWの外側面に当接する。
【0030】次に、操作ハンドル44に回転力を加えて
ワークWに押圧力を加えながら、操作ユニット40の固
定ネジ45を締め付け、回転軸41をその位置にロック
する。こうして、押圧力を加えながらワークWを保持す
ることができる。
【0031】(第1実施例の使用方法)次に、図4およ
び図5に基づいて、上記ワーク固定装置1を用いてセラ
ミック円板の表面をラッピングする場合の使用方法につ
いて説明する。図4は、ラッピング装置の概略構成を示
す全体図、図5は、工具皿の砥石をワークWの表面に接
触させた状態のラップ盤の要部拡大正面図である。
【0032】ラッピング装置60は、図4に示すよう
に、本体61の上に揺動機構62を介してアーム63を
取り付けており、シリンダ64によってアーム63を上
下に揺動させることが可能である。シリンダ64の圧力
を変更することにより、ラッピング圧すなわちワークW
に印加される圧力(荷重)を変更できる。
【0033】ワーク固定装置1は、ラップ盤の代わり
に、主軸モータM1により回転せしめられる主軸S1の
上端に取り付けてあり、主軸モータM1によって回転せ
しめられる。ワーク固定装置1の周囲にはダスト受け
(研磨剤受け)66が設けてある。揺動モータM2の回
転は、伝達軸S2によって揺動機構62に伝達され、ヒ
ンジを介してアーム63を水平面内で揺動させる。アー
ム63の先端には、上軸モータM3によって回転せしめ
られる上軸S3が設けてあり、上軸S3の下端には複数
の砥石Gを備えた工具皿67が取り付けてある。
【0034】ワーク固定装置1上でのワークWの固定
は、上述したようにして行なう。ワークWの固定が完了
すると、シリンダ64を作動させ、ワークWの表面に工
具皿67の砥石Gを接触させる。そして、モータM1、
M2またはモータM1、M2、M3を作動させながらラ
ッピングを開始する。工具皿67の砥石Gは、図5に示
すようにしてワークWの表面に当接せしめられ、適当な
荷重を印加しながらワークWの表面を回転してラッピン
グする。
【0035】このワーク固定装置1によれば、4箇所に
おいてワークWの外側面にその中心に向かって押圧力を
加えることによりワークWを固定しているので、大きな
固定力が得られる。このため、工具皿67やワーク固定
装置1(ラップ盤)の回転速度を上げたり、工具皿67
によるワーク押圧力を増加したりしても、作業中にワー
クWの位置がずれてしまう恐れがない。
【0036】また、各ワーク押圧治具50が同期して移
動するので、ワークWの位置が装置本体10の中心に一
致するように自動的に設定される。このため、ワークW
を所望位置に正確且つ容易に固定することができると共
に、ワークWの位置の微調整作業が不要となる。また、
熟練者でなくても作業を短時間で終了することが可能で
ある。
【0037】以上の構成において、装置本体10の構成
は、ワークWを載置することができ且つ複数のワーク押
圧治具50を持つものであれば足りる。また、ワーク押
圧治具50の構成も、ワークを押圧できるものであれば
足り、ここで述べたものに限定されない。さらに、スク
ロール部材20と操作ユニット40の構成も、複数のワ
ーク押圧治具50を同期して移動できるものであればよ
く、ここで述べたものに限定されない。
【0038】(第2実施例の構成)次に、図6を参照し
ながらこの発明のワーク固定装置の第2実施例について
説明する。この第2実施例は、上記第1実施例のワーク
押圧治具50の構成を変更し、ワークWの位置およびワ
ークWに印加する押圧力の微調整を可能としたものであ
る。なお、ワーク押圧治具以外の構成は第1実施例の構
成と同じである。
【0039】第2実施例のワーク押圧治具70は、装置
本体10の治具支持体30上に固定可能とした治具本体
80と、その治具本体80に移動可能に取り付けた押圧
部材90とを備えている。
【0040】治具本体80は、押圧部材90を保持し且
つ移動させる機構を収容した機構収容部81と、治具本
体80を治具支持体30上に固定するための固定部82
を有している。固定部82には2個のボルト孔88が形
成してあり、各ボルト孔88にボルト(図示省略)を挿
通して治具支持体30にネジ込むことにより、治具本体
80を治具支持体30上に固定する。各ワーク押圧治具
70は、固定用ボルトを緩めれば、ボルト孔88に沿っ
て移動可能である。
【0041】中空とした機構収容部81の内部には、ほ
ぼ中央に、軸84の周りに揺動可能とした半円板状の力
伝達部材83が設けてある。軸84は、力伝達部材83
の押圧部材90側の端部に設けてある。力伝達部材83
には、平坦な係合面85と湾曲した係合面86が設けて
あり、係合面85には操作部材87の先端が係合し、係
合面86には押圧部材90の係合部91が係合してい
る。操作部材87の矢印Aの方向の移動により、力伝達
部材83は矢印Bの方向に揺動する。
【0042】機構収容部81の周壁には、ボルト状の操
作部材87が螺合して取り付けてある。この操作部材8
7の外端の頭部には六角穴が設けてあり、その穴に六角
穴用レンチを係合して回転させるようになっている。回
転させると、操作部材87はその長軸方向(矢印Aの方
向)に移動する。
【0043】機構収容部81の周壁には、固定部82と
反対側に、押圧部材90が移動可能に取り付けてある。
この押圧部材90は、2個の支持部92を機構収容部8
1の周壁に挿通していて、支持部92によって案内され
ながらその長軸方向(矢印Cの方向)に移動する。両支
持部92の内端には、板状の当接部91が取り付けてあ
り、その平坦な係合面95に力伝達部材83の係合面8
6が当接している。両支持部92の外端には、コ字状の
押圧部93が取り付けてあり、その両端の押圧面94に
よってワークWを押圧するようになっている。
【0044】(第2実施例の動作)以上の構成を持つワ
ーク押圧治具70の動作は、次の通りである。操作部材
87を回転させてそれを内側に向かって移動させると、
力伝達部材83は操作部材87によって左方に押され、
軸84の周りに上方に向かって揺動する。その結果、力
伝達部材83が押圧部材90の係合部91を上方に押圧
するので、押圧部材90は外側に移動する。こうして押
圧部材90は、図1、図2に示すようにワークWの外側
面に当接し、これを押圧する。
【0045】ワークWの押圧を解除する場合は、操作部
材87を反対方向に回転させればよい。すると、操作部
材87が力伝達部材83を押圧する力がなくなるので、
押圧部材90を手で押し込めば、押圧部材90は内側に
入り込み、ワークWとの係合を解除することができる。
【0046】(第2実施例の使用方法)第2実施例のワ
ーク固定装置1を用いてセラミック円板の表面をラッピ
ングする場合、次のようにしてワークWを固定する。
【0047】まず、各治具支持体30上に固定された4
個のワーク押圧治具70を、操作ハンドル44を操作し
て、第1実施例と同様にして移動させる。そして、各ワ
ーク押圧治具70の押圧部材90をワークWの外側面に
当接させ、操作ハンドル44をその位置に固定する。こ
の時、各押圧部材90は治具本体80の内部に引っ込ん
だ状態にしておく。
【0048】続いて、任意の一つのワーク押圧治具70
について、六角穴用レンチによって操作部材87を回転
させ、押圧部材90を治具本体80から押し出す。この
操作によって、ワークWの外側面は、押圧部材90によ
りその中心に向かって押圧される。以後、他の治具70
についても同様の操作を行なう。
【0049】その結果、ワークWには、先の操作ハンド
ル44の操作により既に押圧力が加えられているが、操
作部材87の操作によりさらに押圧力が加えられる。そ
の結果、ワークWは、第1実施例の場合よりもいっそう
大きな力で押圧・固定されることができる。
【0050】操作部材87の操作は、ワークWの位置が
ラップ盤55の中心に正確に一致しているか否かを確認
しながら行なう。例えば、図1においてワークWが上方
にずれていれば、上方の治具70の押圧部材90を余分
に押し出すと共に、それに対応して下方の治具70の押
圧部材90を引っ込めて、そのずれがなくなるように微
調整を行なう。
【0051】以上のようにしてワークWの固定が完了す
ると、シリンダ64を作動させ、ワークWの表面に工具
皿67の砥石Gを接触させる。そして、第1実施例で述
べたのと同様にしてラッピングを行なう。
【0052】(第3実施例)図7は、この発明の第3実
施例のワーク押圧治具を示す。このワーク押圧治具70
aは、力伝達部材が異なる点を除けば、上記第2実施例
のワーク押圧治具70と同じ構成を持つ。
【0053】第3実施例のワーク押圧治具70aでは、
力伝達部材83aが棒状であり、そのほぼ中央に設けた
軸84の周りに揺動可能である。力伝達部材83aの操
作部材87側の係合面85aには、操作部材87の先端
が当接しており、操作部材87がその長軸方向(矢印A
の方向)に移動すると、矢印Dの方向に揺動するように
なっている。力伝達部材83aの押圧部材90側の湾曲
した係合面86aは、押圧体90の係合部91の係合面
95に係合しており、力伝達部材83aが揺動すると、
押圧体90を外方に押し出すことができる。
【0054】(第4実施例)図8は、この発明の第4実
施例のワーク押圧治具を示す。このワーク固定用治具7
0bは、第2実施例に比べて機構収容部、力伝達部材お
よび押圧体が異なっている。
【0055】第4実施例の力伝達部材83bは、図示し
ているように径の大きい頭部を持つ丸棒状であり、機構
収容部80bの周壁に設けた透孔の中で、その長軸方向
(矢印Aの方向)に移動可能である。力伝達部材83b
の頭部には、平坦な係合面85bが形成してあり、その
先端には傾斜した係合面86bが形成してある。
【0056】第4実施例のワーク押圧治具70bでは、
押圧部93の構成は第1実施例と同じであるが、押圧部
材90bが1個の支持部92bによって支持されてお
り、また、係合部91が存在していない点で異なってい
る。図示しているように、支持部92bの先端はV字状
に形成され、そこに傾斜した係合面95bが形成してあ
る。この係合面95bと力伝達部材83bの係合面86
bは、ほぼ同じ傾斜を持っている。
【0057】機構収容部80bの構成は、以上のような
力伝達部材83bおよび押圧体90b構成の差異に応じ
て変更されている。
【0058】機構収容部80bの周壁に回転可能に取り
付けられた操作部材87は、先端が力伝達部材83bの
係合面85bに当接しており、操作部材87が矢印Aに
沿って内側に移動すると、それに応じて力伝達部材83
bを内側に移動させる。すると、力伝達部材83bの先
端の傾斜した係合面86bが、押圧体90bの係合部9
1の傾斜した係合面95と摺動し、それによって押圧体
90bは矢印Cに沿って押し出される。
【0059】以上述べたように、ワーク押圧治具の構成
は種々変更が可能である。なお、押圧部材の形状は、上
記各実施例で例示したものに限定されず、ワークWの押
圧箇所の形状などに応じて適宜変更することができる。
また、操作部材は、作業者により力が加えられるもので
あればよく、その構成は上記のものに限定されない。さ
らに、力伝達部材の構成についても、操作部材の力を押
圧体に伝達できるものであれば足り、上記実施例の構成
には限定されない。
【0060】以上の説明では、ラッピング装置用とした
ワーク固定装置について述べているが、この発明はラッ
ピング装置以外の他の加工装置にも適用できることはも
ちろんである。
【0061】
【発明の効果】この発明のワーク固定用治具によれば、
所望の位置に正確且つ容易にワークを固定することがで
きると共に、その作業を短時間で行なえ、しかもその作
業に熟練を要しない。また、固定したワークの位置がき
わめてずれ難いという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のワーク固定装置をラッピング装置用
として構成した第1実施例を示す一部切欠平面図であ
る。
【図2】図1のワーク固定装置を装置本体の溝に沿って
切断した縦断面図である。
【図3】図1のワーク固定装置のスクロール部材の正面
説明図である。
【図4】ラッピング装置の概略構成を示す全体図であ
る。
【図5】図4のラッピング装置において、工具皿の砥石
をワークの表面に接触させた状態のラップ盤の要部拡大
正面図である。
【図6】この発明のワーク固定装置の第2実施例に用い
るワーク押圧治具の一部切欠平面図である。
【図7】この発明のワーク固定装置の第3実施例に用い
るワーク押圧治具の一部切欠平面図である。
【図8】この発明のワーク固定装置の第4実施例に用い
るワーク押圧治具の一部切欠平面図である。
【図9】従来のワーク固定用治具の平面図である。
【図10】図9の従来のワーク固定用治具を用いてラッ
プ盤上にワークを固定した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ワーク固定装置 10 装置本体 11 溝 12 窪み 13 案内レール 14 装置本体の上面 20 スクロール部材 21 下位回転体 22 下位回転体の係合面 23 上位回転体 24 上位回転体の係合面 25 支持軸 26 スクロール状突起 30 治具支持体 40 操作ユニット 41 回転軸 42 ローラ 43 ローラの外面 44 操作ハンドル 45 固定ネジ 50 ワーク押圧治具 51 押圧部 52 固定部 53 固定ボルト 60 ラッピング装置 61 ラッピング装置の本体 62 揺動機構 63 アーム 64 ラップ圧用シリンダ 66 ダスト受け(研磨剤受け) 67 工具皿 70、70a、70b ワーク押圧治具 80、80b 本体 81、81b 機構収容部 82 固定部 83、83a、83b 力伝達部材 84 軸 85、85a、85b 力伝達部材の係合面 86、816a、86b 力伝達部材の係合面 87 操作部材 88 ボルト孔 90、90b 押圧体 91 係合部 92、92b 支持部 93 押圧部 94 押圧面 95、95b 押圧体の係合部の係合面 M1 主軸モータ M2 揺動用モータ M3 上軸モータ S1 主軸 S2 伝達軸 S3 上軸 W ワーク G 砥石

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを載置するようにした装置本体
    と、前記装置本体に移動可能に取り付けられた複数のワ
    ーク押圧体と、前記ワーク押圧体を移動させるために操
    作する、前記装置本体に設けられた操作手段と、前記操
    作手段の操作に応じて前記各ワーク押圧体を同期して移
    動させる移動手段とを備えてなることを特徴とするワー
    ク固定装置。
  2. 【請求項2】 前記ワーク押圧体が、前記装置本体に固
    定可能な押圧体本体と、前記押圧体本体にそれに対して
    移動可能に取り付けられた押圧部材とを備えており、前
    記押圧部材によりワークを押圧するように構成されてい
    る請求項1に記載のワーク固定装置。
  3. 【請求項3】 前記ワーク押圧体が、前記押圧部材を移
    動させるために操作する第2の操作手段と、前記第2の
    操作手段によって与えられた力を前記押圧部材に伝達す
    る力伝達手段とを備えており、前記第2の操作手段を操
    作することにより前記押圧部材が移動する請求項2に記
    載のワーク固定装置。
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